JPH05240905A - 電力ケーブルの検査方法 - Google Patents

電力ケーブルの検査方法

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JPH05240905A
JPH05240905A JP7923592A JP7923592A JPH05240905A JP H05240905 A JPH05240905 A JP H05240905A JP 7923592 A JP7923592 A JP 7923592A JP 7923592 A JP7923592 A JP 7923592A JP H05240905 A JPH05240905 A JP H05240905A
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俊博 宮崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全かつ高感度の部分放電測定が可能な電力
ケーブルの検査方法を提供する。 【構成】 半導電シールド層を施した状態の電力ケーブ
ルコアの導体を接地して上記半導電シールド層の一部に
高電圧を印加し、該高電圧印加部の両側の半導電シール
ド層を分圧抵抗として利用し、さらにこの部分に少くと
も一つ以上の中間電圧印加部を設け、前記高電圧印加部
で部分放電測定を行う電力ケーブルの検査方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は架橋ポリエチレン絶縁ケ
ーブル(CVケーブル)等の押出し固体絶縁体を有する
高電圧電力ケーブルの掃引検査方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】押出し固体絶縁体を有する高電圧電力ケ
ーブルのコアの全長品質検査を部分放電測定による掃引
検査で行うことは、すでに長い歴史を有している。これ
には大別して(1)絶縁液又は半導電液中でのシールド
前コアの検査とシールドされたコアのシールド区分検査
の二つの方法がある。(「部分放電検出」F.H.Krenger
著.岡田亨.内藤克彦訳参照)
【0003】図5は絶縁液中でのシールド前コアの掃引
検査の一例の説明図である。試験電圧に保たれた固定管
状電極42中にシールド前のケーブルコア41を通すもので
ある。管状電極42とケーブルコア41は絶縁槽43に充満さ
れた絶縁液44中に浸漬されているので管中や管端は完全
に満されていて、試験のじゃまになる放電がこの部分で
起こらないようになっている。試験するケーブルは1マ
イル以上に及ぶこともあり、ケーブルリールから電極装
置を通って他のリールへと移動する。ケーブルの内部導
体は接地されている。電極の内径はコア外径の変動を許
す最小の大きさである。電極の端は電位傾度が表面に沿
って一定となるように対数的形状である。
【0004】図6は半導電液中でのシールド前コアの掃
引検査の一例の説明図である。ケーブルコア51は絶縁管
53の中に通される。絶縁管53は蒸留水54で満されてお
り、中央には高電圧に保たれ検出器55に接続された金属
電極52が置かれている。絶縁管53の端とケーブルコア51
内の導体は接地されている。このようにして、誘電体に
かかる電圧は中央にいくに従って徐々に高くなる。又水
54はケーブルコア51表面に完全に触れる媒質となるので
ケーブルコア51と電極52間の放電は問題とならない。
【0005】図7はシールドされたコアの掃引検査の一
例の説明図で、図7(イ)は機械的配置図、図7(ロ)
は回路図である。この試験の原理は図に示すように、半
導電シールド部分が高抵抗であるため、切り離された他
の電極とみなしうる金属リールの上をケーブルコア62が
通るようにするのである。ケーブルコア62は接地された
導電性の胴を有するドラム67,68に巻かれており、試験
電圧はケーブルコア62内の導体61に加えられる。実際の
装置においては、ブリッジ69を経て検出器70に接続され
ている2個の試験用リール65,66と、その近くに配置し
た2個の接地リール63が用いられる。2個の試験用リー
ル65,66上の同一長のケーブルコア62b、62cが、同一
誘電損を持った2つの試料としての役割をする。試験用
リールの一方の上での放電はブリッジ点間(図7(ロ)
の点1と2)に電圧パルスを発生する。高電圧部と大地
間、例えば接地リール63やドラム67,68上のケーブルコ
ア62a,62dでの放電は除去される。このようにして、
試験用リール65,66を通っている部分のケーブルコア62
b,62cの放電が検出される。図において、64は案内用
のゴムリールである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5及び図6に示す絶
縁液中又は半導電液中でのシールド前コアの掃引検査
は、導体を大地電位にすることが出来るため、安全性が
高く良い方法であるが、高電圧ケーブルはケーブルの信
頼性を高めるため、半導電シールド層の押出し成形を固
体絶縁体の押出し成形と同時に行う製造方法をとるた
め、この検査方法は適用できないという問題がある。
【0007】一方、図7に示すシールドされたコアの掃
引検査は、導体全長に高電圧が印加されるため、端末部
は試験電圧において部分放電を発生しない高品位の端末
を組み立てる必要があると共に、それを回転するケーブ
ルドラム上に設置するため、高電圧ケーブルの場合、設
備が極めて大がかりとなり、66kV以上の送電用ケーブル
では実施されていない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解消し、安全かつ高感度の部分放電測定が可能な電力ケ
ーブルの検査方法を提供するもので、その特徴は、半導
電シールド層を施した状態の電力ケーブルコアの導体を
接地して上記半導電シールド層の一部に高電圧を印加
し、該高電圧印加部の両側の半導電シールド層を分圧抵
抗として利用し、さらにこの部分に少くとも一つ以上の
中間電圧印加部を設け、前記高電圧印加部で部分放電測
定を行うことにある。
【0009】
【作用】図1は本発明検査方法の原理図である。半導電
シールド層が施された状態の電力ケーブルコア2の導体
1を接地しその一部分に、部分放電検出器7及び測定電
極4を通してトランス8より高電圧が印加され、部分放
電が測定される。5は測定の外乱を防止するガード電極
である。このガード電極5と接地電極3の間のケーブル
コア2の半導電シールド層はケーブルの長さ方向に電圧
を分担し、一種の抵抗分担端末として作用する。しか
し、半導電シールド層の抵抗は安定したシールドの機能
を維持するため余り高い値にはできず、半導電シールド
層を流れる電流(厳密には電流による発熱)を現実的な
値に抑えるためには、高電圧ケーブルでは抵抗分圧部と
して10mを超える長さが必要である(ケーブル単位長さ
当りの発熱は印加電圧の2乗に比例し、長さの2乗に反
比例する)。
【0010】ところが、抵抗分圧部即ち接地電極3とガ
ード電極5間が長くなると、図2に示すように半導電シ
ールド層12と導体11間の静電容量13の影響が大きくな
り、高電圧印加部付近に大きな電流が流れ、これが発熱
のネックとなる。この様子を示したのが図3のAであ
る。これを改善するために接地電極3とガード電極5の
間に中間電極6を設け、この部分に適当な電圧を外部か
ら印加することにより、発熱分布は図3のBのように大
幅に改善される。
【0011】しかし、例えば500kV ケーブルのような非
常に高電圧のケーブルでは、上述のような平均化を行っ
ても、発熱量(正しくは発熱による温度上昇)を許容値
に抑えるためには数10mの長さが必要になる。このよう
な場合には電圧印加を間欠的に行い、平均発熱量を抑え
ることが効果的である。ケーブルの温度上昇の時定数は
大きいため、例えば10秒課電、90秒非課電とすると、発
熱による温度上昇は、平均発熱量が連続課電の1/10と
なった時のそれとほぼ同じになる。
【0012】
【実施例】図4は前述の原理を具体化した装置の具体例
の説明図である。サプライスタンド21から供給された半
導電シールド層を施した状態の電力ケーブルコア22は、
接地電極23及び中間電極24,25を経てガード電極26に達
する。これらの電極の内部は導電性のブラシあるいはロ
ーラで構成され、ケーブルコア22と摺動可能な状態で電
気的接触を維持する。27,28はいずれも測定電極で、こ
こでは測定電極を2分割し、バランス法を採用してあ
る。29は部分放電検出器である。ガード電極26、測定電
極27、28及び部分放電検出器29は支持碍子32で高電圧で
支持されているため、部分放電検出器29で検出した信号
を測定器31に送るのに光ファイバ30が使用される。33は
課電圧の高圧トランスである。34はコンデンサ型分圧器
で、中間電極24、25に中間電位を供給する。この際、必
要な中間電位を供給できるトランスを用いれば、この分
圧器は不要である。なお、この実施例では中間電位を与
えるための設備を簡略化するために高電圧部で折り返す
構造としたが、図1の原理図のような直線的配置にする
ことも可能である。
【0013】
【発明の効果】部分放電測定においては、測定対象区間
を小さく区分する程高感度の測定ができることが理論的
に明らかにされており、掃引検査の実現が望まれてい
た。しかし、高電圧のケーブルにおいては実現可能な現
実的な手段が見出されていなかったため、これまで、止
むなく感度が必ずしも十分とはいえない全長一括検査が
行われていた。そのような高電圧ケーブルの部分放電測
定に本発明の検査方法を適用することにより、従来より
高感度の部分放電測定が可能となり、高電圧ケーブルの
信頼性向上に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検査方法の原理図である。
【図2】抵抗分圧部における静電容量の説明図である。
【図3】抵抗分圧部における静電容量の影響による発熱
量の増加(A)と、これを改善した本発明による発熱量
(B)の比較図である。
【図4】本発明の検査方法を実現する装置の具体例の説
明図である。
【図5】絶縁液中でのシールド前コアの掃引検査の一例
の説明図である。
【図6】半導電液中でのシールド前コアの掃引検査の一
例の説明図である。
【図7】シールドされたコアの掃引検査の一例の説明図
である。
【符号の説明】
1 導体 2 半導電シールド付ケーブルコア 3 接地電極 4 測定電極 5 ガード電極 6 中間電極 7 部分放電検出器 8 トランス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導電シールド層を施した状態の電力ケ
    ーブルコアの導体を接地して上記半導電シールド層の一
    部に高電圧を印加し、該高電圧印加部の両側の半導電シ
    ールド層を分圧抵抗として利用し、さらにこの部分に少
    くとも一つ以上の中間電圧印加部を設け、前記高電圧印
    加部で部分放電測定を行うことを特徴とする電力ケーブ
    ルの検査方法。
  2. 【請求項2】 高電圧の印加を間欠的に行うことにより
    半導電シールド層における平均発熱量を小さくすること
    を特徴とする請求項1記載の電力ケーブルの検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7129711B2 (en) * 2004-03-18 2006-10-31 Sikora Ag Device for detecting interferences or interruptions of the inner fields smoothing layer of medium or high voltage cables
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