JPH0523556Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、地中に埋設する処理槽本体内に生ご
みを投入し、地中の微生物等の作用により生ごみ
を土壌に還元処理するための生ごみ処理槽に関す
るものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の処理槽としては、処理槽本体が
中空の筒状体に形成されたものが知られている
（例えば、特開昭57−84783号公報参照）。

〔考案が解決しようとする課題〕

従来の生ごみ処理槽にあつては、処理槽本体は
分離できない一個の中空の筒状体として形成され
ており、処理能力を上げるために処理槽本体の形
状を大きくすればする程嵩ばるため設置場所まで
運搬するのが困難になる問題点を有していた。

本考案は、従来の技術の有するこのような問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは、運搬並びに組立てが簡単で大きな生ゴ
ミ処理槽の形成を極めて容易になし得る生ごみ処
理槽を提供しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本考案における生
ごみ処理槽は、下端面を開放した処理槽本体と、
生ゴミ投入口を有し、前記処理槽本体の上端面を
カバーする覆蓋を備えて成る生ごみ処理槽であつ
て、前記処理槽本体は、正面パネルと、背面パネ
ルと、左右の両側面パネルを組立てて構成され、
前記各パネルには、生ごみの水分排出用の多数の
貫通孔が穿設されているとともに、前記各パネル
の内面側には、多数の補強用リブと該補強用リブ
に囲成される領域に微生物生息用の凹所が形成さ
れ、前記正面パネルと、背面パネルと、左右の両
側面パネルのそれぞれのパネルの隅部に、パネル
案内用のＬ字状のガイド溝を有する取付具を配設
し、前記各パネルの隅部を前記取付具のガイド溝
に嵌入して、処理槽本体を組立ててなつている。

そして、正面パネルと、背面パネルと、左右の
両側面パネルの各パネルは、それぞれ同一サイズ
の上部パネルと下部パネルとを取付具を介装して
組立てて成り、前記上部パネルに穿設した貫通孔
の数に比べ前記下部パネルの貫通孔を多く穿設す
ることが好ましい。

〔実施例〕

実施例について図面を参照して説明する。

第１図〜第３図において、生ごみ処理槽１は、
下端面４を開放した処理槽本体２と、この処理槽
本体２の上端面３をカバーする覆蓋２１とより構
成されている。この覆蓋２１の中央には、生ごみ
投入口２２が形成され、この投入口２２は、把手
２４によつて開閉し、前記覆蓋２１に蝶着された
蓋体２３によつて覆われている。

前記処理槽本体２は、正面パネル５と、背面パ
ネル６と、左右の両側面パネル７，８とを組立て
て形成されている。更にこれらのパネル５，６，
７，８には、生ごみの水分を排水し、あるいは発
散するための多数の貫通孔１７，１８が穿設され
ている。これらの各パネル５，６，７，８の内面
側には、多数の補強用リブ１９と、補強用リブ１
９に囲成される領域に微生物生息用の凹所２０を
形成してある。

又前記正面パネル５と、背面パネル６と、左右
の両側面パネル７，８のそれぞれのパネルの隅部
５Ａ，６Ａ，７Ａ，８Ａには、パネル案内用のＬ
字状のガイド溝３１Ａを有する取記金具３１，３
２，３３，３４，３５，３６，３７，３８（但し
３４は図示せず）を配備し、前記各パネルの隅部
５Ａ，６Ａ，７Ａ，８Ａを前記取記金具３１，３
２，３３，３４，３５，３６，３７，３８の前記
各ガイド溝３１Ａに嵌入せしめて組立ててある。

尚、正面パネル５と背面パネル６と左右の両側
面パネル７，８の各パネルは、それぞれ同一サイ
ズを有し、強化プラスチツク製の上部パネル９と
下部パネル１３とを取付金具４１を介装して組立
てて形成してある。

そして、上部パネル９に穿設した貫通孔１７の
数に比べ下部パネル１３の貫通孔１８を多く穿設
して生ごみの排水に便ならしめてある。

〔考案の効果〕

本考案は、上述のとおり構成されているので、
次に記載する効果を奏する。

請求項１の生ごみ処理槽においては、簡単な作
業でもつて比較的大きな生ごみ処理槽を組立てる
ことが可能であり、内面側のリブの存在により強
度が増大するとともにリブに囲成される凹所が微
生物の生息を助ける部所となるため生ごみの分解
が促進される。又、生ごみの水分排出用の小孔を
多数穿設してあるため、生ごみの水分の蒸発散も
良く、生ごみを土壌に還元処理するための日数を
短縮化させることが可能となる。

請求項２の生ごみ処理槽においては、処理槽本
体を構成する正面パネルと背面パネルと左右の両
側面パネルの各パネルは、同一サイズの上部パネ
ルと下部パネルを組立てて形成されているので、
生ごみ処理槽を平板状のパネルと蓋体とそして取
付用金具とに分解して運搬することができ、又そ
の取扱いも簡便であり、設置場所が遠方であつた
り、辺ぴなところであつても設置することが可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は生ごみ処理槽の構成部片を示す分解斜
視図、第２図は組立て途中の状態を示す斜視図、
第３図は組立て後の状態を示す斜視図、第４図
は、第３図のＸ−Ｘ断面略図、第５図は生ごみ処
理槽を構成する上部パネルを内面側から見た正面
図、第６図は下部パネルを内面側から見た正面
図、第７図は第５図のＹ−Ｙ断面図、第８図は第
６図のＺ−Ｚ断面図、第９図は取付金具を示す斜
視図である。 １……生ごみ処理槽、２……処理槽本体、５…
…正面パネル、６……背面パネル、７……右側面
パネル、８……左側面パネル、９……上部パネ
ル、１３……下部パネル、１７，１８……貫通
孔、１９……リブ、２０……凹所、２１……覆
蓋、２３……蓋体、２４……把手。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 下端面４を開放した処理槽本体２と、生ゴミ
   投入口２２を有し、前記処理槽本体２の上端面
   ３をカバーする覆蓋２１とを備えて成る生ゴミ
   処理槽であつて、前記処理槽本体２は、正面パ
   ネル５と、背面パネル６と、左右の両側面パネ
   ル７，８を組立てて構成され、前記各パネル
   ５，６，７，８には、生ごみの水分排水用の多
   数の貫通孔１７，１８が穿設されているととも
   に、前記各パネル５，６，７，８の内面側に
   は、多数の補強用リブ１９と該補強用リブ１９
   に囲成される領域に微生物生息用の凹所２０が
   形成され、前記正面パネル５と、背面パネル６
   と、左右の両側面パネル７，８のそれぞれのパ
   ネルの隅部５Ａ，６Ａ，７Ａ，８Ａに、パネル
   案内用のＬ字状のガイド溝３１Ａを有する取付
   具３１，３２，３３，３４，３５，３６，３
   ７，３８を配設し、前記各パネルの隅部５Ａ，
   ６Ａ，７Ａ，８Ａを前記取付具３１，３２，３
   ３，３４，３５，３６，３７，３８の前記各ガ
   イド溝３１Ａに嵌入して、処理槽本体２を組立
   てたことを特徴とする生ごみ処理槽。 ２ 正面パネル５と、背面パネル６と、左右の両
   側面パネル７，８の各パネルは、それぞれ同一
   サイズの上部パネル９と下部パネル１３とを取
   付具４１，４２，４３，４４を介装して組立て
   て成り、しかも前記上部パネル９に穿設した貫
   通孔１７の数に比べ前記下部パネル１３の貫通
   孔１８を多く穿設した請求項１記載の生ごみ処
   理槽。