JPH0523240Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、散水が高く噴出しない道路用消雪ノ
ズルに関するものである。

〔従来の技術及び考案が解決しようとする課題〕

従来の道路用消雪ノズルは、ノズル孔から噴出
する水は放物線状に飛ぶから歩行者に散水をかけ
る欠点があつた。

この欠点を解決する手段として上部に水平方向
に散水する間隙を設け、この間隙より路面に沿う
方向に散水する実開昭52−24725号、実開昭58−
137464号などの散水方式のものも提案されてい
る。

このような方式はいずれも垂直方向に穿孔した
通水孔や垂直方向の通水路の上部に遮水円盤を設
け、水を遮水円盤にぶつけて遮水円盤の下面に沿
わせて水平方向に導水し、該円盤を介して路面に
沿うように散水している。

しかし、このような散水方式は、水の出る通水
孔部分のみが勢い良く、全周を平均に散水するこ
とができない欠点があることが確認された。

〔課題を解決するための手段〕

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

通水路１を上下方向に有する散水ノズル筒２の
上部に頂壁３を設け、この頂壁３の周縁寄りに噴
水孔４を穿設し、頂壁３の上方に少許の散水間隙
５をおいて散水板６を設けた散水ノズルにおい
て、前記ノズル筒２の上部周縁に鍔状の散水ガイ
ド７を設け、且つ前記頂壁３の外周縁寄りにリン
グ溝８を全周に凹設し、このリング溝８の底部に
複数本の噴水孔４の上部を開口せしめたことを特
徴とする道路用消雪ノズルに係るものである。

〔作用〕

通水路１を通つてきた水は、噴水孔４を通つて
散水板６に突き当たり、散水間隙５を介して水平
方向に噴水されるが、この散水間隙５を通つた水
は散水ガイド７に沿つて四方に道路面と略平行に
近い状態で散水される。

この際、噴水孔４の上部から導出した水は、そ
こにリング溝８が存在するからリング溝８に沿つ
て水が駆け巡ることになり、それから散水間隙５
に噴水されるから常に全周どの位置においても平
均に散水される作用を発揮する。

〔実施例〕

図面は噴水孔４をノズル筒２の頂壁３上面に凹
設したリング溝８の底部に開口せしめ、且つ大き
い噴水口４′を２つ並べて穿設し、対向側に小さ
い噴水口４″を１つ穿設した場合を図示している
が、このような状態で穿設するとリング溝８内を
水がかけめぐる状態となつて、一番散水が均等に
なることを確認した。

図面は散水板６に弁筒９を垂設し、この弁筒９
をノズル筒２の頂壁３に螺着し、弁筒９の下端内
部に弁段部１０を形成し、弁筒９の略中央内部に
弁杆１１を螺着し、弁杆１１の下端部を弁段部１
０に臨ましめ、弁杆１１の下端面から側面にかけ
て通水切欠部１２を形成し、ドライバー溝１３に
より弁杆１１を廻動せしめることにより通水切欠
部１２の通水間隙を調整して通水量を調節するよ
うに弁機構を採用した場合を図示しているが、ど
のような弁機構を採用しても良い。

図面の弁機構の場合の水の流れは、下方から上
がつてきた水は、通水切欠部１２を通過して、弁
筒室１４に入り、弁筒９の横孔１５を通つて整流
室１６に入り、噴水孔４を通つて散水されること
になる。

尚、符号１７はリングパツキン、１８はキヤツ
プ、１９は固定突部を図示している。

〔考案の効果〕

本考案は上述のように構成したから、散水は散
水ガイドに沿つて路面に沿うように散水され、且
つ噴水孔より導出される水は頂壁の外周寄りに設
けたリング溝内を駆け巡つてから散水間隙に導出
されるから、常に全周が平均した散水量を維持す
ることになる秀れた実用上の効果を発揮する道路
用消雪ノズルとなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は正面図、第２図は弁筒をはずした平面図、第３
図は断面図である。 １……通水路、２……散水ノズル筒２、３……
頂壁３、４……噴水孔、５……散水間隙、６……
散水板、７……散水ガイド、８……リング溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 通水路を上下方向に有する散水ノズル筒の上部
   に頂壁を設け、この頂壁の周縁寄りに噴水孔を穿
   設し、頂壁の上方に少許の散水間隙をおいて散水
   板を設けた散水ノズルにおいて、前記ノズル筒の
   上部周縁に鍔状の散水ガイドを設け、且つ前記頂
   壁の外周縁寄りにリング溝を全周に凹設し、この
   リング溝の底部に複数本の噴水孔の上部を開口せ
   しめたことを特徴とする道路用消雪ノズル。