JPH05231587A - 減圧オリフィス - Google Patents

減圧オリフィス

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JPH05231587A
JPH05231587A JP5505791A JP5505791A JPH05231587A JP H05231587 A JPH05231587 A JP H05231587A JP 5505791 A JP5505791 A JP 5505791A JP 5505791 A JP5505791 A JP 5505791A JP H05231587 A JPH05231587 A JP H05231587A
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pressure
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decompression
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Toyohiko Yoneda
豊彦 米田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】流体を無理なく減圧して、流体の定流量化を図
ることのできる減圧オリフィスを提供すること。 【構成】弾性素材により形成し、中心部に流体通過孔2
を有するオリフィス本体1の流体流入側端面1aに、受圧
溝3を流体通過孔2の周縁に沿わせて形成して、同受圧
溝3と流体通過孔2との間にリング状の絞り部4を形成
したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体を無理なく減圧し
て、流体の定流量化を図ることのできる減圧オリフィス
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、減圧オリフィスの一形態として、
図9に示すものがある。
【0003】かかる減圧オリフィスaは、弾性ゴムによ
り環状円板に形成して通過孔bを設けたものであり、流
体流路cの途中に設けて、減圧オリフィスaの通過孔b
を通過する流体dを減圧して定流量化を図っている。
【0004】すなわち、図9に示すように、流体dが通
過孔bを通っている間は減圧されず、同流体dの流速が
高くなって、一旦通過孔bへの流入圧力(一時圧力)が
上昇すると、減圧オリフィスaは、図10に示すように
変形して通過孔bの径を小さくして、二次圧力の上昇を
防止し、定流量化を図るべく機能する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記減圧オ
リフィスaの場合、通過孔bを中心に全体的に無理に変
形されるものであり、しかも、素材が弾性ゴムであるた
めに、流体の流れの勢いにより損傷等が激しく、そのた
めに、上記した定流量化機能を果さなくなり、頻繁に取
替えなければならないという煩しさがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、弾
性素材により形成し、中心部に流体通過孔を有するオリ
フィス本体の流体流入側端面に、受圧溝を流体通過孔の
周縁に沿わせて形成して、同受圧溝と流体通過孔との間
にリング状の絞り部を形成したことを特徴とする減圧オ
リフィスを提供せんとするものである。
【0007】また、本発明は、以下の構成にも特徴を有
する。
【0008】弾性樹脂により形成したこと。
【0009】弾性樹脂として熱可塑性ポリエステルエラ
ストマーを使用したこと。
【0010】放水用ノズル管鎗内に組込み可能としたこ
と。
【0011】
【作用】本発明に係る減圧オリフィスを使用する際に
は、流体流路の途中に同減圧オリフィスを受圧溝が流体
の流入側に位置するようにして配設し、流体が流体通過
孔中を通過するようにする。
【0012】この際、流体の流入圧力である一次圧力が
上昇すると、受圧溝内に作用する流体の圧力が上昇し、
同受圧溝内に作用する流体の圧力により絞り部のみが流
体通過孔側に屈曲されて、流体通過孔の流入側径が縮径
されて、流体を無理なく減圧して、二次圧力の上昇を防
止する。
【0013】その結果、流体の圧力は設定圧力以上には
上昇せず、又、流量も一定流量以上には増大しない。
【0014】そして、減圧オリフィスは、弾性樹脂、特
に、弾性回復力、低クリープ性、耐高荷重性、及び耐摩
耗性に優れた熱可塑性ポリエステルエラストマーを使用
することにより、絞り部の損傷等を防止することができ
る。
【0015】また、上記した減圧オリフィスは、例え
ば、放水用ノズル管鎗内に組込み可能とすることによ
り、同ノズル管鎗による一定放水圧、一定放水量の散水
を行なって、効率よく消火活動等を行なうことができ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0017】図1に示すAは、本発明に係る減圧オリフ
ィスである。
【0018】かかる減圧オリフィスAは、弾性素材によ
り成形しており、中心部に流体通過孔2を有するオリフ
ィス本体1の流体流入側端面1aに、受圧溝3を流体通過
孔2の周縁に沿わせて形成して、同受圧溝3と流体通過
孔2との間にリング状の絞り部4を形成している。1bは
流体流出側端面である。
【0019】そして、減圧オリフィスAは、弾性樹脂、
特に、熱可塑性ポリエステルエラストマーにより成形す
るのが好ましく、かかる素材によれば、低温度域でも柔
軟性を失わずにゴム弾性を発揮し、引張りや圧縮による
永久歪が少なく、変形からの回復に優れ、耐屈曲疲労性
や引裂伝播抵抗に優れて、多くの油、溶剤、オゾンにほ
とんど損われることなく強靭さを保つことができる。
【0020】図2は、上記した減圧オリフィスAを流路
5中に配設した場合の同減圧オリフィスAの動作原理説
明図である。
【0021】すなわち、減圧オリフィスAを受圧溝3が
流入側に位置するように配設して、流体が流体通過孔2
中を通過するようにしておき、流体の流入圧力である一
次圧力が上昇し、同受圧溝3内に作用する流体の圧力に
より絞り部4が流体通過孔2側に屈曲されて、流体通過
孔2の流入側径D1が絞り状に縮径されて流入側径D2とな
り、流体を無理なく減圧して二次圧力の上昇を防止す
る。
【0022】図3は、実験結果より得られた一次圧力と
二次圧力の関係を示すグラフであり、絞り部4が縮径し
て流入側径D2となる前は、二次圧力が一次圧力に略比例
して増大するが、その後は一次圧力が増大しているにも
かかわらず、二次圧力は一定(設定)圧力p以上には上
昇しないことがわかる。
【0023】従って、流量も一定流量以上には増大しな
い。Qは、一次圧力と二次圧力との関係曲線、Rは、一
次圧力と二次圧力との比例仮想線である。
【0024】次に、上記のように構成した減圧オリフィ
スAを組込んだ放水用ノズル管鎗Bについて、図4〜図
8を参照しながら説明する。
【0025】すなわち、放水用ノズル管鎗Bは、導管11
の基端に管鎗元金具12を取付け、同管鎗元金具12にホー
ス連結用金具13とハンドル14を取付けており、導管11の
先端には管鎗先金具15を取付け、同管鎗先金具15にノズ
ル16を取付けている。
【0026】そして、管鎗元金具12内に減圧オリフィス
Aを組込んでおり、同減圧オリフィスAの上流側に指掛
け用ピン18a を具備するリテーナ18を配置すると共に、
下流側にプレート17を配置している。
【0027】また、導管11内には、整流体19を配置して
おり、同整流体19は、図5に示すように、導管11の内径
と略同一径に形成した筒体の周面を六個所内方へ弧状に
屈曲させて、弧状外周面19a を形成し、同弧状外周面19
a と導管11の内周面との間に外側整流形成路20を形成可
能とすると共に、整流体19内に内側整流成形路21を形成
している。
【0028】そして、かかる外側整形流路20と内側整形
流路21中に、減圧オリフィスAにより減圧した水流を流
通させて整流化することができるようにして、ノズル16
より放出する水の飛距離を一定以上に確保できるように
している。
【0029】図1中、22,23 はOリング、24は、導管11
の外周面に取付けたグリップ、25は肩掛け用バンド、26
はバンド係止体である。
【0030】図6〜図8は、放水用ノズル管鎗Bに組込
んだ減圧オリフィスAの動作説明図である。
【0031】すなわち、図6は、ホース連結用金具13に
連結したホースを通して水源より流入してくる水流W
が、減圧オリフィスAにより縮流となっている状態を示
している。
【0032】そして、図7は、減圧オリフィスAの流体
通過孔2に流入する水の一次圧力が上昇した場合を示し
ており、受圧溝3内に作用する水圧により絞り部4が流
体通過孔2側へ僅かに屈曲されている。
【0033】さらに、図8は、絞り部4が最大限に屈曲
されて二次圧力が設定圧力pにおさえられている状態を
示している。
【0034】この際、減圧オリフィスAの流体流入側端
面1aはリテーナ18に圧接すると共に、流体流出側端面1b
はプレート17に圧接して、縮径状態の絞り部4の流入側
径D2を保持することができるようにしている。
【0035】
【効果】本発明によれば、以下のような効果が得られ
る。
【0036】減圧オリフィスに絞り部を形成し、同絞
り部が、上昇する一次圧力を受けて屈曲することにより
二次圧力の上昇を防ぐようにしているために、流体の圧
力を設定圧力以下におさえることができて、流量も一定
流量以下におさえることができる。
【0037】減圧オリフィスは、弾性樹脂、特に、弾
性回復力、低クリープ性、耐高荷重性、及び、耐摩耗性
に優れた熱可塑性ポリエステルエラストマーを使用する
ことにより、絞り部の損傷等を確実に防止して、減圧オ
リフィスの寿命を長くして、取替期間の長期化を図り、
メンテナンス等の繁雑さを解消することができる。
【0038】減圧オリフィスを、例えば、放水用ノズ
ル管鎗に組込むことにより、同ノズル管鎗の放水圧と放
水量を一定にすることができて、消火活動等の効率化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る減圧オリフィスの斜視図。
【図2】同減圧オリフィスの動作原理説明図。
【図3】同減圧オリフィスを使用した場合の流体の一次
圧力と二次圧力との関係を示すグラフ。
【図4】同減圧オリフィスを組込んだ放水用ノズル管鎗
の一部切欠側面図。
【図5】同放水用ノズル管鎗に組込む整流体の斜視図。
【図6】減圧オリフィスの動作説明図。
【図7】減圧オリフィスの動作説明図。
【図8】減圧オリフィスの動作説明図。
【図9】従来の減圧オリフィスの断面説明図。
【図10】同減圧オリフィスの減圧状態説明図。
【符号の説明】
A 減圧オリフィス 1 オリフィス本体 2 流体通過孔 3 受圧溝 4 絞り部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性素材により形成し、中心部に流体通
    過孔2を有するオリフィス本体1の流体流入側端面1a
    に、受圧溝3を流体通過孔2の周縁に沿わせて形成し
    て、同受圧溝3と流体通過孔2との間にリング状の絞り
    部4を形成したことを特徴とする減圧オリフィス。
  2. 【請求項2】 弾性樹脂により形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の減圧オリフィス。
  3. 【請求項3】 弾性樹脂として熱可塑性ポリエステルエ
    ラストマーを使用したことを特徴とする請求項2記載の
    減圧オリフィス。
  4. 【請求項4】放水用ノズル管鎗B内に組込み可能とした
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の減圧
    オリフィス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013252215A (ja) * 2012-06-06 2013-12-19 Nikkicleantech Co Ltd 放水用ノズル装置
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