JPH05222374A - ディレードコーカーにおける軽質炭化水素液の製造方法 - Google Patents

ディレードコーカーにおける軽質炭化水素液の製造方法

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JPH05222374A
JPH05222374A JP4304089A JP30408992A JPH05222374A JP H05222374 A JPH05222374 A JP H05222374A JP 4304089 A JP4304089 A JP 4304089A JP 30408992 A JP30408992 A JP 30408992A JP H05222374 A JPH05222374 A JP H05222374A
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coke
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ビー ハウザー ジェフリー
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C10G51/023Treatment of hydrocarbon oils, in the absence of hydrogen, by two or more cracking processes only plural serial stages only only thermal cracking steps
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 軽質炭化水素液の収率が高く、コークスの収
率が低い軽質炭化水素液の製造法を提供する。 【構成】 コークスドラムを含むディレードコーカー中
において軽質炭化水素液を製造する方法において、(A)
コークスドラム用の炭化水素供給原料加熱し、中間体生
成物を得、(B) 中間体生成物をコークスドラムに導入
し、軽質液体とコークスとを含む最終生成物に変換し、
軽質液体をコークスから分離することを含み、工程(A)
が工程(A)(i)又は(A)(ii) と組み合わせて行う。工程
(A)(i)は供給原料を工程(A) 中に密閉空間中で外部供給
水又は水素なしに維持し、約35.2kg/cm2ゲージ圧以上に
し、次いで圧力を工程(B) の前に約35.2kg/cm2ゲージ圧
未満にする、又は工程(A)(ii) は工程(A) からの中間体
生成物を工程(B) の前又はその間にストリッピング物質
(約482 ℃以上に予熱され、予熱温度及び大気圧におい
てガス状態である)と接触させ、一部をストリッピング
物質に溶解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本件出願は1990年2月20日に出願された米
国特許出願第07/482,255号の一部継続出願である。本件
出願はまた1990年2月20日に出願された米国特許出願第
07/482,304号の一部継続出願である。これらの先願は本
明細書に参考としてそのまま含まれる。
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はディレードコーカー中の
軽質炭化水素液の製造法に関する。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】本明細
書に使用される“軽質炭化水素液”という用語は、大気
圧で約538 ℃(1000 oF)未満の温度で沸騰するあらゆる
炭化水素液を言う。ディレードコーカーは、高価な低沸
点の分解生成物を得るために安価な炭化水素供給原料に
対して使用される。コーキングは高度に過酷な熱クラッ
キングまたは分解蒸留法である。それは典型的には減圧
残留物に使用されて一層軽質の成分を生じる。ディレー
ドコーカー中で、炭化水素供給原料はコークスドラム中
でコークスを堆積するために高温(例えば、約440 ℃(8
25oF)〜約496 ℃(925oF))に保たれ、その間に軽質炭化
水素液を含む分解蒸気が塔頂で採取される。一般に、コ
ークス収率を最小にし、かつ軽質炭化水素液収率を最大
にするコーキング法が有利である。
【0004】米国特許第2,271,097 号明細書は高沸点の
炭化水素を低沸点の炭化水素に変換する方法を開示して
いる。その方法は精留装置からの残油をビスコシチーブ
レーカー中で454 〜510 ℃(850〜950 oF)の温度、5.3
〜35.2kg/cm2ゲージ圧(75 〜500psig)の圧力で加熱する
工程を含む。米国特許第3,172,840 号明細書は石油の如
き炭化水素物質をガソリン及び中間蒸留物に変換する方
法を開示している。その方法はコーカーバブル塔からの
399〜510 ℃(750〜950 oF)の範囲の沸点の生成物流を熱
クラッキング炉中で454 〜538 ℃(850〜1000oF)の温
度、21.1〜70.3kg/cm2ゲージ圧(300〜1000psig) の圧力
で分解する工程を含む。
【0005】米国特許第4,213,846 号明細書は水素処理
工程を使用するディレードコーキング法を開示してお
り、この工程ではコーカー精留装置からのガス油が315
〜400℃(599〜752 oF)の温度、24.6〜141kg/cm2 ゲージ
圧(350〜2000psig) の圧力の水素分圧で水素処理され
る。米国特許第4,519,898 号明細書はディレードコーキ
ング法を開示しており、この方法では油供給原料が約41
3 ℃(775oF)〜約493 ℃(920oF)の範囲の温度に予熱さ
れ、ストリッピングガス(例えば、スチーム、窒素、通
常気体の炭化水素、天然ガス)がコーキングドラムに導
入されて5〜15重量%の揮発性物質を含むコークスを生
成する。
【0006】米国特許第4,547,284 号明細書はディレー
ドコーキング法を開示しており、この方法では供給原料
がコーキングヒーター中で連続的に加熱され、コークス
ドラムに導入され、そのヒーターが415 〜455 ℃(779〜
851 oF)のコークスドラム温度を与えるように操作さ
れ、所望の水準へのドラムの充填後に、供給原料導入が
停止され、コークスドラム内容物が非コーキング蒸気
(例えば、コーカー蒸留物、ナフサ、コーカーガス)を
ドラムの内容物中に通すことにより450 〜500 ℃(849〜
932 oF)の温度(その加熱温度はコーキング温度より少
なくとも10℃(18oF)高い)に加熱されてその揮発性の可
燃性物質含量を低下する。
【0007】米国特許第4,758,329 号明細書はディレー
ドコーキング法を開示しており、この方法では供給原料
が芳香族鉱油であり、コークスCTE が低下され、そして
コークス粒子サイズがコーキングサイクル中のガス(例
えば、窒素)によるスパージにより増大される。米国特
許第4,784,746 号明細書は、原油(完全原油(whole cru
de) または抜頭原油)を、166 ℃(330oF)未満で沸騰
し、かつ少なくとも20%の芳香族物質含量を有する低沸
点成分と混合し、次いで得られる混合物を、供給原料流
を液相に保つのに充分な圧力で400 〜500 ℃(752〜932
oF)で加熱することにより原油を品質向上する方法を開
示している。その文献は7.0 〜70.3kg/cm2ゲージ圧(100
〜1000psig) の範囲の圧力を開示している。その方法
は、トランスアルキル化法を使用して原油中の非残留成
分の割合を増大するのに有効な期間にわたって行われ
る。
【0008】米国特許第4,840,725 号明細書は、高沸点
の炭化水素を芳香族物質含量の増加及び低流動点を特徴
とする低沸点の物質に変換する方法を開示しており、こ
の方法は前記の高沸点の炭化水素を約316 ℃(600oF)〜
約468 ℃(875oF)の温度、少なくとも約141kg/cm2 ゲー
ジ圧(2000psig)の圧力で外部から供給される触媒の不存
在下で水と接触させることを含み、この場合、水対高沸
点の炭化水素の重量比は約0.5:1 〜約1:1 であり、水と
高沸点の炭化水素は使用される高温、高圧条件下で実質
的に単相系を生成する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A) コークス
ドラム用の炭化水素供給原料を用意し、この供給原料を
約427 ℃(800oF)〜約649 ℃(1200 oF)の範囲の温度に加
熱して中間体生成物を得、そして(B) 前記中間体生成物
を前記コークスドラムに導入し、前記のコークスドラム
を、前記中間体生成物を軽質液体とコークスを含む最終
生成物に変換するのに充分な期間にわたって操作し、そ
して前記軽質液体を前記コークスから分離することを含
み、工程(A) が工程(A)(i)または工程(A)(ii) と組み合
わせて行われ、工程(A)(i)は、前記供給原料を工程(A)
中に密閉空間中で外部から供給される水または水素の不
存在下で維持し、そして前記供給原料を前記中間体生成
物に変換するのに有効な期間にわたって前記供給原料を
少なくとも約35.2kg/cm2ゲージ圧(500psig) でかつ前記
密閉空間の内容物の比重を少なくとも約0.05の水準に保
つのに充分な圧力にかけ(前記中間体生成物は前記供給
原料の初留点より低い沸点を有する留分かつ/または前
記供給原料の終点より高い沸点を有する留分を含む)、
次いで前記中間体生成物にかかる圧力を工程(B) の前に
約35.2kg/cm2ゲージ圧(500psig) 未満の圧力に低下する
ことを含み、工程(A)(ii) は、工程(A) からの前記中間
体生成物を工程(B) の前かつ/またはその間に少なくと
も一種のストリッピング物質と接触させ、そして前記中
間体生成物の少なくとも一部を前記ストリッピング物質
に溶解することを含み、前記ストリッピング物質が少な
くとも約482 ℃(900oF)でかつ前記供給原料が工程(A)中
で加熱される温度を越える温度に予熱されており、前記
ストリッピング物質が前記予熱温度及び大気圧において
ガス状態であることを特徴とする、少なくとも1個のコ
ークスドラムを含むディレードコーカー中において軽質
炭化水素液を製造する方法に関する。
【0010】好ましい実施態様の説明 本発明の方法はディレードコーカー中の軽質炭化水素液
の製造に関する。ディレードコーカーは少なくとも1個
のコークスドラムを使用し、また典型的にはコークスド
ラムの上流で精留塔を使用する。一つの実施態様では、
コークスドラムへの供給原料が濃厚相反応器中で加熱さ
れ、次いで得られる中間体生成物の一部(例えば、高沸
点の物質)または全部がコークスドラム中でコーキング
される。任意の工程で、濃厚相反応器中で生成された中
間体生成物が、コークスドラムに送られる前に、かつ/
またはコークスドラム中にある間に、過熱されたストリ
ッピング物質と接触させられる。一つの実施態様では、
コークスドラムへの供給原料が通常の炉中で加熱され、
次いでコークスドラムに送られる前に、かつ/またはコ
ークスドラム中にある間に、過熱されたストリッピング
物質と接触させられる。一つの実施態様では、コークス
ドラムへの供給原料が濃厚相反応器で加熱され、次いで
得られる中間体生成物が精留され、そして精留された中
間体生成物からの残留物がコークスドラム中でコーキン
グされる。夫々の実施態様で、前処理された供給原料が
コークスドラムに入り、そしてコークスドラムがコーキ
ング条件下で操作され、軽質炭化水素液を含む分解蒸気
が塔頂で採取され、コークスがコークスドラム中で堆積
される。
【0011】本発明の方法により処理されるコークスド
ラムへの供給原料は、多種の炭化水素物質から選択し得
る。これらは、例えば、残油(例えば、重質ガス油、残
留物、等の如き石油留分)、ビチューメン、原油(完全
原油または抜頭原油)、流動接触クラッカーデカント
油、スロップ油、及びその他の高沸点または重質の炭化
水素油を含む。炭化水素物質は脂肪族、脂環式、芳香族
またはこれらの混合物であってもよい。それらは一般に
少なくとも約329 ℃(625oF)の初留点を有し得る。本発
明の一つの実施態様では、炭化水素物質の初留点は少な
くとも約371 ℃(700oF)である。別の実施態様では、そ
れは少なくとも約427 ℃(800oF)である。別の実施態様
では、それは少なくとも約482 ℃(900oF)であり、また
別の実施態様では、それは少なくとも約538 ℃(1000
oF)である。一つの実施態様では、炭化水素物質は約329
℃(625oF)〜約454 ℃(850oF)の範囲の初留点及び約371
℃(700oF)〜約538 ℃(1000 oF)の範囲の終点を有す
る。一つの実施態様では、炭化水素物質は約371 ℃(700
oF)〜約510 ℃(950oF)の範囲の初留点及び約482 ℃(900
oF)〜約593 ℃(1100 oF)の範囲の終点を有する。一つの
実施態様では、炭化水素物質は約399 ℃(750oF)〜約538
℃(1000 oF)の範囲の初留点を有し、終点を有しない。
即ち、本発明のこの実施態様で処理される炭化水素物質
の少なくとも一部はその大気圧沸点より低い温度で熱分
解する。一つの実施態様では、炭化水素物質は原油(完
全原油または抜頭原油)以外のものである。
【0012】濃厚相反応器 濃厚相反応器の操作は、外部から供給される水または水
素の不存在下で行われる。一つの実施態様では、それは
外部から供給される触媒の不存在下で行われる。濃厚相
反応器中で使用される操作温度は、約427 ℃(800oF)〜
約649 ℃(1200 oF)、好ましくは約427 ℃(800oF)〜約53
8 ℃(1000 oF)、更に好ましくは約454 ℃(850oF)〜約51
0(950 oF)、更に好ましくは約468 ℃(875oF)〜約496 ℃
(925oF)の範囲である。
【0013】濃厚相反応器中で使用される操作圧力は、
少なくとも約35.2kg/cm2ゲージ圧(500psig) 、好ましく
は少なくとも約52.7kg/cm2ゲージ圧(750psig) 、更に好
ましくは少なくとも約70.3kg/cm2ゲージ圧(1000psig)、
更に好ましくは少なくとも約84.4kg/cm2ゲージ圧(1200p
sig)、更に好ましくは少なくとも約94.9kg/cm2ゲージ圧
(1350psig)、更に好ましくは少なくとも約106kg/cm2
ージ圧(1500psig)である。濃厚相反応器は少なくとも約
126kg/cm2 ゲージ圧(1800psig)または少なくとも約141k
g/cm2 ゲージ圧(2000psig)の圧力で操作し得る。圧力の
実用上の上限は約703kg/cm2 ゲージ圧(10,000psig)であ
り、約422kg/cm2 ゲージ圧(6000psig)、更に好ましくは
約281kg/cm2 ゲージ圧(4000psig)の上限が有益である。
濃厚相反応器は約35.2kg/cm2ゲージ圧(500psig) 〜約70
3kg/cm2 ゲージ圧(10,000psig)、更に好ましくは約70.3
kg/cm2ゲージ圧(1000psig)〜約422kg/cm2 ゲージ圧(600
0psig)、更に好ましくは約84.4kg/cm2ゲージ圧(1200psi
g)〜約281kg/cm2 ゲージ圧(4000psig)、更に好ましくは
約106kg/cm2 ゲージ圧(1500psig)〜約211kg/cm2 ゲージ
圧(3000psig)の範囲の圧力で操作し得る。
【0014】一つの実施態様では、濃厚相反応器は約45
4 ℃(850oF)〜約510(950 oF)の温度、約70.3kg/cm2ゲー
ジ圧(1000psig)〜約84.4kg/cm2ゲージ圧(1200psig)の範
囲の圧力で操作される。本発明のこの実施態様の重要な
特徴は、濃厚相反応器中の操作温度及び圧力が反応条件
下の反応器内容物(即ち、供給原料及び変換された生成
物)の比重を少なくとも約0.05、好ましくは約0.05〜約
1.5 、更に好ましくは約0.1 〜約1.2 、更に好ましくは
約0.1 〜約1、更に好ましくは約0.1 〜約0.8 、更に好
ましくは約0.1 〜約0.5 の範囲に保つのに充分である必
要があることである。本明細書に開示される全ての比重
は16℃(60 oF)の水の密度を基準とする。圧力が一定の
水準または実質的に一定の水準に保たれている反応器
(例えば、流通(flow-through) 反応器)では、反応が
進行するにつれて反応器内容物の比重が低下する傾向が
あり、このような反応器では反応器内容物の比重が反応
器出口付近で上記の範囲に保たれることが好ましい。本
発明の一つの実施態様では、その比重が反応器内容物の
全部または実質的に全部(例えば、少なくとも約85重量
%、更に好ましくは少なくとも約90重量%、更に好まし
くは少なくとも約95重量%)を液相に保つのに充分な水
準で保たれる。
【0015】反応条件下の反応器内容物の比重は既知の
技術を使用して測定し得る。例えば、反応器からの流れ
が、一定の容積を有する管に迂回し得る。その管が冷却
され、計量され、比重がこの測定から計算される。濃厚
相反応器中の反応は、一般に、低沸点の物質及び/また
は高沸点の物質への炭化水素供給原料物質の所望の変換
を得るのに充分である期間にわたって行われる。反応の
時間は、勿論、温度、圧力及び処理される特別な炭化水
素物質に応じて変化する。例えば、低温、低圧では、反
応時間は長く、一方、高温、高圧では、所望の変換を得
るのに必要とされる時間は短縮される。温度、圧力及び
時間の三つの因子は、当業者により決定されるように変
化し得る。これらの因子に応じて、反応時間は数秒程度
に短くてもよく、または数時間程度に長くてもよいが
(例えば、約5秒〜約10時間)、一般には約1分〜約1
時間である。一つの実施態様では、反応時間は約1〜約
10分である。
【0016】濃厚相反応器の操作は、バッチ法、半バッ
チ法または連続法で行うことができる。バッチ法が使用
される場合、供給原料物質がオートクレーブの如き反応
器に添加される。次いでオートクレーブがシールされ、
所望の操作温度及び圧力に加熱され、操作温度及び圧力
に達する時に、それらは所望の反応の程度を行うように
定められた時間にわたって保たれる。一般に、約1分〜
約1時間、更に好ましくは約1分〜約10分の期間が、高
沸点の物質及び/または低沸点の物質への所望の変換の
程度を得るのに適する。次いで反応器は、例えば、室温
に冷却され、圧力が開放され、反応器が空にされる。次
いで反応器内容物がコーカーに進められる。一つの実施
態様では、所望の低沸点留分がコーキングの前に蒸留技
術またはクロマトグラフィー技術の如き既知の技術を使
用して単離、回収し得る。半バッチ法は、生成物の少な
くとも一部が生成される際にそれが連続式または半連続
式で反応器から除去される以外はバッチ法と同様であ
る。
【0017】連続法が使用される場合、濃厚相反応器か
ら得られた生成物がコークスドラムに進められる。一つ
の実施態様では、所望の低沸点留分がコーキングの前に
単離、回収し得る。濃厚相反応器中で生成された生成
物、またはその一部(例えば、所望の高沸点留分)が濃
厚相反応器に循環でき、そこで循環物質が実際に第二の
熱処理を受け、低沸点の物質及び/または高沸点の物質
への更なる変換が得られる。
【0018】濃厚相反応器中で生成された生成物(また
は中間体生成物)にかかる圧力が、前記の生成物、また
はその一部をコークスドラムに進める前に、約35.2kg/c
m2ゲージ圧(500psig) 未満、有利には約17.6kg/cm2ゲー
ジ圧(250psig) 未満の圧力に下げられる。圧力低下は、
通常の手段、例えば、バルブ手段、タービン手段、チョ
ーク手段、またはこれらの組み合わせを使用して行い得
る。一つの実施態様では、その圧力は、供給原料をコー
クスドラムに進め、そして分解蒸気を塔頂で除去するの
に必要な入口圧力を得るのに充分である水準に低下され
る。この実施態様では、典型的なコークスドラムはその
入口と出口の間で約1.4 〜約14.1kg/cm2(約20〜約200p
si) の差圧、即ち、約1.1 〜3.5kg/cm2 ゲージ圧(約15
〜約50psig) の範囲の出口圧力、こうして約2.5 〜17.6
kg/cm2ゲージ圧(約35〜約250psig)の範囲の入口圧力を
有する。
【0019】一つの実施態様では、濃厚相反応器への供
給原料は少なくとも一種の有機溶剤と混合される。この
溶剤は、前記の有機溶剤の少なくとも約50重量%が大気
圧で沸騰する温度で前記の有機溶剤百万部当たり少なく
とも約10部の処理される供給原料を溶解し得るものであ
る必要がある。これらの溶剤は、芳香族化合物、脂環式
化合物、脂肪族置換芳香族化合物、脂環式置換芳香族化
合物、脂肪族置換脂環式化合物、及びこれらの混合物を
含む。これらの化合物は、実質的な炭化水素化合物を含
むだけでなく、純粋な炭化水素化合物を含む。“実質的
な炭化水素" という用語は、本明細書中、化合物がここ
で溶剤としてのそれらの使用に妥当なこのような化合物
の炭化水素特性または性質にかなり影響する非炭化水素
置換基または非炭素原子を含まないことを意味するのに
使用される。芳香族化合物は単核であってもよく(例え
ば、ベンゼン)、また多核であってもよい(例えば、ナ
フタレン、アントラセン、等)。芳香族化合物の脂肪族
置換基は、1〜約3個の炭素原子の直鎖炭化水素基、約
3〜約6個の炭素原子の環式基、またはこれらの混合物
であってもよい。芳香族化合物は一置換されていてもよ
く、また多置換されていてもよい。
【0020】有機溶剤は大気圧で約-18 ℃(0oF)〜約260
℃(500oF)の範囲の初留点、及び約93℃(200oF)〜約538
℃(1000 oF)の範囲の終点を有することが好ましい。こ
れらの溶剤は約25重量%を越える芳香族含量を有するこ
とができ、多くの場合、それらは約50重量%を越える芳
香族含量を有する。一つの実施態様では、この溶剤は約
10℃(50 oF)〜約66℃(150oF)の範囲の初留点、及び約93
℃(200oF)〜約149 ℃(300oF)の範囲の終点を有する。別
の実施態様では、この溶剤は約82℃(180oF)〜約138 ℃
(280oF)の範囲の初留点、及び約163 ℃(325oF)〜約218
℃(425oF)の範囲の終点を有する。別の実施態様では、
この溶剤は約93℃(200oF)〜約163 ℃(325oF)の範囲の初
留点、及び約218 ℃(425oF)〜約274 ℃(525oF)の範囲の
終点を有する。別の実施態様では、この溶剤は約149 ℃
(300oF)〜約260℃(500oF)の範囲の初留点、及び約343
℃(650oF)〜約454 ℃(850oF)の範囲の終点を有する。一
つの実施態様では、この溶剤の少なくとも約50重量%、
更に好ましくは少なくとも約75重量%、更に好ましくは
少なくとも約90重量%が大気圧で約399 ℃(750oF)より
低い温度で沸騰し、前記の溶剤の全部または実質的に全
部が大気圧で約538 ℃(1000 oF)より低い温度で沸騰す
る。有益な溶剤は、約93℃(200oF)〜約163 ℃(325oF)、
好ましくは約127 ℃(260oF)〜約143 ℃(290oF)の範囲の
初留点、約177 ℃(350oF)〜232 ℃(450oF)、好ましくは
約193 ℃(380oF)〜約216 ℃(420oF)の範囲の90重量%沸
点(即ち、溶剤の90重量%が大気圧で約177 ℃(350oF)
未満〜232 ℃(450oF)で沸騰する)、及び約218 ℃(425o
F)〜約274 ℃(525oF)、好ましくは約238 ℃(460oF)〜約
254 ℃(490oF)の範囲の終点を有する。この溶剤は約50
重量%を越える芳香族物質、更に好ましくは約75重量%
を越える芳香族物質、更に好ましくは約90重量%を越え
る芳香族物質を含むことが好ましい。別の有益な溶剤
は、約149 ℃(300oF)〜約260 ℃(500oF)、好ましくは約
182 ℃(360oF)〜約216 ℃(420oF)の範囲の初留点、約34
3℃(650oF)〜約454 ℃(850oF)、好ましくは約382 ℃(72
0oF)〜約416 ℃(780oF)の範囲の終点を有する。この溶
剤は約45容量%を越える芳香族物質含量、更に好ましく
は約50容量%〜約90容量%、更に好ましくは約60容量%
〜約80容量%の範囲の芳香族物質含量を有することが好
ましい。
【0021】有機溶剤は、製油系から容易に入手し得る
芳香族溶剤または芳香族に富む溶剤、例えば、典型的な
製油系中で改質装置により製造される一種以上の改質油
(例えば、軽質改質油、重質改質油、等)であってもよ
い。典型的な軽質改質油は約10℃(50 oF)〜約66℃(150o
F)の範囲の初留点、約121 ℃(250oF)〜約177 ℃(350oF)
の範囲の終点を有し、ベンゼン及びトルエンを含む。典
型的な重質改質油は約121 ℃(250 oF) 〜約177 ℃(350o
F)の範囲の初留点、約232 ℃(450oF)〜約288 ℃(550oF)
の範囲の終点を有し、トルエン、エチルベンゼン、o-キ
シレン及びp-キシレンを含む。
【0022】有機溶剤は、燃料油(例えば、直留蒸留
物、ディーゼル油、等)、ケロシン、等の如き中間蒸留
物であってもよい。溶剤はナフサ、ガス油、サイクル
油、デカント油、ヘキセン、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、ナフタレン、またはこれらの二種以上の混合物で
あってもよい。有機溶剤は約7〜約12個の炭素原子の炭
素原子を含み、約40重量%〜約90重量%の芳香族物質及
び/またはナフテン含量を有する天然ガス凝縮物であっ
てもよい。
【0023】濃厚相反応器中で処理される供給原料物質
は、有効量の有機溶剤と混合されて供給原料物質の取扱
(例えば、ポンプ輸送)特性を改良し、濃厚相反応器中
のコークス生成を減少し、かつ/または所望の低沸点留
分への前記の濃厚相反応器中で生成される生成物の選択
率を改善することができる。供給原料物質と溶剤の接触
は、濃厚相反応器中の処理の前及び/またはその間に行
い得る。こうして、例えば、流通濃厚相反応器が使用さ
れる場合、溶剤は反応器に入る前に供給原料物質と混合
し得る。また、溶剤の一部は反応器に入る前に供給原料
と混合でき、一部が反応器の長さに沿って一つ以上の入
口位置で反応器内容物に添加し得る。また、溶剤の全て
が反応器の長さに沿って一つ以上の入口位置で添加し得
る。有機溶剤対濃厚相反応器中で処理される供給原料物
質の重量比は、約0.01〜約10:1の範囲であることが好ま
しい。有機溶剤対供給原料物質の重量比は、約0.05:1〜
約3:1 、更に好ましくは約0.05:1〜約1:1 、更に好まし
くは約0.1:1 〜約0.5:1 、更に好ましくは約0.1:1 〜約
0.3:1 の範囲であってもよい。
【0024】通常の炉 上記の濃厚相反応器を使用することの別法として、コー
クスドラムへの供給原料は、それが続いて下記に詳しく
説明される過熱されたストリッピング物質と接触される
ことを条件として、通常の炉中で予熱し得る。供給原料
は炉中で約427 ℃(800oF)〜約649 ℃(1200 oF)、好まし
くは約427℃(800oF)〜約538 ℃(1000 oF)、更に好まし
くは約454 ℃(850oF)〜約510 ℃(950oF)、更に好ましく
は約468 ℃(875oF)〜約496 ℃(925oF)の範囲の温度に加
熱される。炉の出口圧力は典型的には約14.1kg/cm2ゲー
ジ圧(200psig)未満であり、一般に約4.9 〜約7.0kg/cm
2 ゲージ圧(70〜100psig)の範囲である。炉の設計及び
操作は全く通常のものであり、こうしてここでは更に説
明を必要としない。
【0025】過熱されたストリッピング物質 ストリッピング物質は、少なくとも約482 ℃(900oF)で
あり、かつ濃厚相反応器または通常の炉で生成されたコ
ークスドラムへの供給原料の温度を越える温度に加熱さ
れる。ストリッピング物質の温度は少なくとも約538 ℃
(1000 oF)、または少なくとも約593 ℃(1100 oF)、また
は少なくとも約649 ℃(1200 oF)であってもよい。その
温度は約482 ℃(900oF)〜約1371℃(2500 oF)、更に好ま
しくは約482 ℃(900oF)〜約1093℃(2000 oF)、更に好ま
しくは約593 ℃(1100 oF)〜約927 ℃(1700 oF)の範囲で
あってもよい。
【0026】ストリッピング物質は、このような炭化水
素物質がそれらの過熱温度、大気圧でガス状態であるこ
とを条件として、濃厚相反応器中の有機溶剤として有益
であるような上記の炭化水素物質のいずれであってもよ
い。一つの実施態様では、ストリッピング物質は、大気
圧で約-18 ℃(0oF)〜約260 ℃(500oF)の範囲の初留点及
び大気圧で約93℃(200oF)〜約538 ℃(1000 oF)の範囲の
終点を有する炭化水素物質である。ストリッピング物質
は、スチーム、メタン、窒素、二酸化炭素、原油蒸留
物、ナフサ、コーカー蒸留物、コーカーガス及び天然ガ
スからなる群から選ぶことができる。
【0027】コーカー供給原料対ストリッピング物質の
重量比は約100:1 〜約3:1 、更に好ましくは約20:1〜約
5:1 の範囲であることが好ましい。過熱されたストリッ
ピング物質は、コークスドラムに入る前にコークスドラ
ム供給原料と混合し得る。また、ストリッピング物質は
コークスドラム中でコークスドラム供給原料と混合し得
る。ストリッピング物質は、あらゆる位置でコークスド
ラムに入ることができ、底部または下部の入口が好まし
い。一つの実施態様では、ストリッピング物質はスチー
ムであり、前記のスチームの温度は約482 ℃(900oF)〜
約927 ℃(1700 oF)、好ましくは約538 ℃(1000oF)〜約8
16 ℃(1500 oF)、更に好ましくは約593 ℃(1100 oF)〜
約704 ℃(1300 oF)の範囲であり、コークスドラム供給
原料対前記のスチームの重量比は約20:1〜約5:1 、更に
好ましくは約10:1である。
【0028】コークスドラム コークスドラムは設計及び操作が全く通常のものであ
る。コークスドラム供給原料がコークスドラムに入り、
そしてコークスドラムがコークスで所望の水準まで充満
するまで、軽質炭化水素液を含む分解蒸気が塔頂で連続
的に除去される。コークスドラムの操作温度は、典型的
には約343 ℃(650oF)〜約649 ℃(1200oF)、更に好まし
くは約371 ℃(700oF)〜約593 ℃(1100 oF)の範囲であ
る。コークスドラムの入口圧力は一般に約2.5 〜約17.6
kg/cm2ゲージ圧(35〜250psig)の範囲であり、出口圧力
は典型的には約1.1 〜約35.2kg/cm2ゲージ圧(15〜50ps
ig) の範囲である。一つの実施態様では、コークスドラ
ムは約454 ℃(850oF)〜約510 ℃(950oF)、好ましくは約
482 ℃(900oF)〜約499 ℃(499oF)の入口温度、及び約42
7 ℃(800oF)〜約454 ℃(850oF)、好ましくは約435 ℃(8
15oF)〜約443 ℃(830oF)の範囲のドラムオーバーヘッド
温度で操作される。コークスドラムサイクルは典型的に
は約10〜約60時間であり、しばしば約10〜約40時間であ
る。コークスドラムがコークスで所望の水準に一旦充満
すると、コークスドラムは機械的手段または高衝撃の水
噴霧の使用によるような水圧手段により脱コークスされ
る。次いでコークスは塊に壊され、所望により、それは
焼成し得る。
【0029】本発明の利点は、軽質炭化水素液の収率が
最大にされ、かつコークスの収率が最小にされることで
ある。こうして、コークスドラムの操作がコークスの除
去を可能にするために停止される必要がある時間数は、
それ故減少される。本発明の方法を更に説明するため、
図1〜4が参照され、これらには本発明の方法の種々の
例示の実施態様が開示されている。上記の供給原料物
質、溶剤、ストリッピング物質、及び操作パラメーター
並びに操作がこれらの例示の実施態様に適用できる。
【0030】図1は濃厚相反応器と組み合わせて使用さ
れるディレードコーカーを示すフローシートである。そ
の方法は、蒸留塔、濃厚相反応器、圧力低下装置及びコ
ークスドラムを使用する。原油が蒸留塔に移動し、そこ
でそれが通常の技術を使用してガス、ナフサ、ケロシ
ン、軽質ガス油、重質ガス油及び残留物に精留される。
残留物は濃厚相反応器に進められ、そこでそれが残留物
の初留点より低い沸点を有する留分及び/または残留物
の終点より高い沸点を有する留分を含む中間体生成物に
変換される。その中間体生成物は圧力低下装置中に進め
られ、そこでは圧力が濃厚相反応器中の操作圧力から約
35.2kg/cm2ゲージ圧(500psig)より低い圧力に低下され
る。中間体生成物はコークスドラムに流入し、そこでそ
れはコーキングされ、軽質炭化水素液を含むオーバーヘ
ッド蒸気が蒸留塔に循環される。軽質炭化水素液は蒸留
塔中でコークスドラムオーバーヘッド蒸気から分離され
る。コークスがコークスドラム中で所望の水準に堆積す
るまでその方法が操作される。コークスの水準がコーク
スドラム中で所望の水準に一旦達すると、コークスが通
常の技術を使用してコークスドラムから除去される。ま
た、第二コークスドラムが図1のコークスドラムと平行
して使用でき、その方法が連続式で操作でき、この場合
には一つのコークスドラムが使用中であり、一方、他の
コークスドラムが脱コークスされる。
【0031】図2に示された実施態様は、過熱されたス
トリッピング物質が濃厚相反応器中で生成された生成物
と混合されること以外は図1に示された実施態様と同様
である。図2中、ストリッピング物質がヒーター(これ
は通常の炉または熱交換器であってもよい)中で加熱さ
れ、次いでコークスドラムに入る前に圧力低下装置の下
流で濃厚相反応器生成物と混合される。また、ストリッ
ピング物質はコークスドラム中で濃厚相反応器生成物と
混合し得る。コークスドラムへのストリッピング物質の
流入はあらゆる位置で行い得るが、コークスドラムの底
部付近であることが好ましい。
【0032】図3に示された実施態様は、濃厚相反応器
が通常の炉により置換されていること以外は図2に示さ
れた実施態様と同様である。図3中、通常の炉はヒータ
ーNo.1である。ストリッピング物質を過熱するための炉
または熱交換器はヒーターNo.2である。両方のヒーター
No.1及び2 は全く通常のものである。
【0033】図4に示された実施態様は、濃厚相反応器
中で生成された中間体生成物が蒸留塔No.2で精留され、
次いで蒸留塔No.2からの残留物がコークスドラム中でコ
ーキングされること以外は図1に示された実施態様と同
様である。第二残留物をコークスドラムに進める前に、
任意のヒーターが蒸留塔No.2からの第二残留物を加熱す
るために用意される。第二残留物は、コークスドラムに
進められる前に任意のヒーター中で約427 ℃(800oF)〜
約649 ℃(1200 oF)、好ましくは約468 ℃(875oF)〜約49
6 ℃(925oF)の範囲の温度に加熱し得る。蒸留塔No.2中
で生成された残留物以外の生成物は通常の蒸留物製品と
して使用するのに有効であり、または蒸留塔No.1に循環
し得る。
【0034】図4に示された実施態様は、図3に示され
た実施態様と同様の方法で過熱されたストリッピング物
質をコークスドラム供給原料と混合することにより改良
し得る。下記の実施例1〜5は本発明の方法の例示であ
る。特に示さない限り、下記の実施例及び本明細書並び
に特許請求の範囲中、全ての部数及び%は重量基準であ
り、全ての温度は℃(oF)である。下記の実施例の夫々
について、使用されるコークスドラムは等温バッチコー
クスドラムであり、これは流動砂浴中で加熱される1000
ccのステンレス鋼シリンダーである。それは860 oF(460
℃) の温度、2.5kg/cm2 ゲージ圧(35psig) の圧力で
操作される。処理される供給原料物質は下記の性質を有
するビチューメンである。
【0035】沸点分布:温度℃(oF) 重量% 初留点-193(380) 1 193-343(380-650) 14 343-454(650-850) 21 454-524(850-975) 12 524(975)+ 52 API 重力=9.5 比重=1.0035 濃厚相反応器は外径1/4 インチ(0.64cm)のステンレス鋼
コイルであり、これは20フィート(6.1m)の長さを有し、
流動砂浴中で加熱される。それは77.3kg/cm2ゲージ圧
(1100psig) の圧力で下記の種々の温度で操作される。
ストリッピング物質はスチームである。
【0036】
【実施例】実施例1では、濃厚相反応器をコークスドラ
ムと組み合わせて使用する。濃厚相反応器の操作温度は
896 oF(480 ℃) である。実施例2及び3では、濃厚相
反応器を精留塔及びコークスドラムと組み合わせて使用
する。濃厚相反応器中の温度は914 oF(490 ℃) であ
る。実施例2では、濃厚相反応器中で生成した生成物を
精留し、800 oF(427 ℃) より高い温度で沸騰する留分
をコークスドラム中でコーキングする。実施例3では、
濃厚相反応器中で生成した生成物を精留し、900 oF(482
℃) より高い温度で沸騰する留分をコークスドラム中
でコーキングする。
【0037】実施例4及び5では、コークスドラムへの
供給原料をスチームと混合し、その際、供給原料対スチ
ームの重量比は100:9 である。供給原料とスチームを含
むコークスドラムの温度を860 oF(460 ℃) から880 oF
(471 ℃) に上昇させ、圧力を2.5kg/cm2 ゲージ圧(35p
sig) から2.8kg/cm2 ゲージ圧(40psig) に上げて1600o
F(871 ℃) に過熱されたスチームの添加を模擬する。濃
厚相反応器を実施例4では使用しないが、それを実施例
5で使用し、実施例5の濃厚相反応器の操作温度は914
oF(490 ℃) である。実施例5では、供給原料を最初に
濃厚相反応器中で処理し、次いでコークスドラム中で処
理する。実施例1〜5の夫々につき、コークスドラム中
で生成された生成物の分析を下記の表1に示す。夫々の
実施例で、コークスの収率はかなり低く、1000oF(538
℃) 未満で沸騰する液体の収率はかなり高い。
【0038】
【表1】実施例番号 ガス(C1- C4) 、重量% 10.5 9.2 7.7 2.5 5.1 液体、重量% 67.1 71.5 73.6 79.7 76.1 初留点-193℃(380oF) 19.5 --- 14.5 13.3 18.8 193-288℃(380-550oF) 18.1 71.5 16.6 17 18.9 288-538℃(550-1000 oF) 29.5 --- 44.5 49.5 38.4 538℃(1000 oF)+ 0 0 0 0 0 コークス(重量%) 22.5 19.3 17 17.8 18.8
【0039】本発明をその好ましい実施態様に関して説
明したが、その種々の改良が本明細書を読んだ後に当業
者に明らかになることが、理解されるべきである。それ
故、本明細書に開示された発明は特許請求の範囲内にあ
るような改良を包含することが意図されていることが、
理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】原油蒸留塔からの残留物が最初に濃厚相反応器
中で加熱され、次いでディレードコーカードラム中でコ
ーキングされる本発明の一実施態様を示すフローシート
である。
【図2】原油蒸留塔からの残留物が最初に濃厚相反応器
中で加熱され、予熱されたストリッピング物質と接触さ
れ、次いでディレードコーカードラム中でコーキングさ
れる本発明の一実施態様を示すフローシートである。
【図3】原油蒸留塔からの残留物が加熱され、予熱され
たストリッピング物質と接触され、次いでディレードコ
ーカードラム中でコーキングされる本発明の一実施態様
を示すフローシートである。
【図4】原油蒸留塔からの残留物が最初に濃厚相反応器
中で加熱され、第二蒸留塔中で精留され、次いで第二蒸
留塔からの残留物がディレードコーカードラム中でコー
キングされる本発明の一実施態様を示すフローシートで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリストファー ピー エピッグ アメリカ合衆国 オハイオ州 44106 ク リーヴランド ハイツ ハーコート ドラ イヴ 2193 (72)発明者 ジェフリー ビー ハウザー アメリカ合衆国 オハイオ州 44130 ミ ドルバーグ ハイツ サラトガ ロード 7588 (72)発明者 カール ポリセーナ アメリカ合衆国 オハイオ州 44124 リ ンドハースト メイフィールド ロード 5593

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1個のコークスドラムを含むデ
    ィレードコーカーにおいて軽質炭化水素液を製造する方
    法であって、前記方法が以下の工程: (A) 前記コークスドラム用の炭化水素供給原料を用意
    し、前記供給原料を約427 ℃(800oF)〜約649 ℃(1200 o
    F)の範囲の温度に加熱して中間体生成物を得、そして (B) 前記中間体生成物を前記コークスドラムに導入し、
    前記中間体生成物を軽質液体とコークスとを含む最終生
    成物に変換するのに充分な期間前記コークスドラムを操
    作し、そして前記軽質液体を前記コークスから分離す
    る、を含み、 前記工程(A) が以下の工程(A)(i)又は工程(A)(ii) と組
    み合わせて行われ、 前記工程(A)(i)は、前記供給原料を前記工程(A) 中に密
    閉空間中において、外部から供給される水又は水素の不
    存在下で維持し、そして前記供給原料を前記中間体生成
    物に変換するのに有効な期間前記供給原料を少なくとも
    約35.2kg/cm2ゲージ圧(500psig) でかつ前記密閉空間の
    内容物の比重を少なくとも約0.05の水準に保つのに充分
    な圧力にかけ(前記中間体生成物は前記供給原料の初留
    点より低い沸点を有する留分及び/又は前記供給原料の
    終点より高い沸点を有する留分を含む)、次いで前記中
    間体生成物にかかる圧力を前記工程(B) の前に約35.2kg
    /cm2ゲージ圧(500psig) 未満の圧力に低下することを含
    み、 前記工程(A)(ii) は、前記工程(A) からの前記中間体生
    成物を前記工程(B) の前及び/又はその間に少なくとも
    一種のストリッピング物質と接触させ、そして前記中間
    体生成物の少なくとも一部を前記ストリッピング物質に
    溶解することを含み、前記ストリッピング物質は少なく
    とも約482 ℃(900oF)でかつ前記供給原料が前記工程(A)
    中で加熱される温度を越える温度に予熱されており、
    前記ストリッピング物質が前記予熱温度及び大気圧にお
    いてガス状態である、方法。
  2. 【請求項2】 前記工程(A)(i)を使用し、前記方法が、
    前記中間体生成物を該工程(A)(i)に続いて工程(B) の前
    及び/又はその間に少なくとも一種のストリッピング物
    質と接触させ、そして前記中間体生成物の少なくとも一
    部を前記ストリッピング物質に溶解する工程を更に含
    み、前記ストリッピング物質が少なくとも約482 ℃(900
    oF)でかつ前記供給原料が前記工程(A) 中で加熱される
    温度を越える温度に予熱されており、前記ストリッピン
    グ物質が前記予熱温度及び大気圧においてガス状態であ
    る請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記工程(A)(i)を使用し、そして該工程
    (A)(i)からの前記中間体生成物が第一の中間体生成物で
    あり、前記方法が前記第一の中間体生成物を精留して残
    留物を含む第二の中間体生成物を得る工程を更に含み、
    前記残留物が前記工程(B) の前記中間体生成物である請
    求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記工程(A)(i)又は工程(A)(ii) を使用
    し、前記方法が前記工程(A) の前に炭化水素物質を精留
    して残留物、重質ガス油又はこれらの混合物を含む精留
    生成物を得る追加の工程を更に含み、前記精留生成物が
    前記工程(A)の前記供給原料である請求項1に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記工程(A)(i)中の前記圧力が少なくと
    も約70.3kg/cm2ゲージ圧(1000psig)である請求項1に記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 前記有機溶剤対前記供給原料の重量比が
    約0.01:1〜約10:1の範囲である請求項8に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記工程(A)(i)中の前記中間体生成物に
    かかる圧力を低下する前記工程が、バルブ手段、タービ
    ン手段、チョーク手段又はこれらの組み合わせを使用し
    て行われる請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】少なくとも1個のコークスドラムを含むデ
    ィレードコーカー中において軽質炭化水素液を製造する
    方法であって、以下の工程:前記コークスドラム用の炭
    化水素供給原料を用意し、そして前記供給原料を密閉空
    間において、前記供給原料の初留点より低い沸点を有す
    る留分及び/又は前記供給原料の終点より高い沸点を有
    する留分を含む中間体生成物に変換するのに有効な期
    間、前記供給原料を少なくとも約35.2kg/cm2ゲージ圧(5
    00psig) でかつ前記密閉空間の内容物の比重を少なくと
    も約0.05の水準に保つのに充分な圧力で約427 ℃(800
    oF)〜約649 ℃(1200 oF)の範囲の温度に加熱し、 前記中間体生成物にかかる圧力を約35.2kg/cm2ゲージ圧
    (500psig) 未満の圧力に低下し、そして前記中間体生成
    物を前記コークスドラムに導入し、前記コークスドラム
    を、前記中間体生成物を前記軽質液体とコークスとを含
    む最終生成物に変換するのに充分な期間操作し、そして
    前記軽質液体を前記コークスから分離する、を含む方
    法。
  9. 【請求項9】少なくとも1個のコークスドラムを含むデ
    ィレードコーカー中において軽質炭化水素液を製造する
    方法であって、以下の工程:前記コークスドラム用の炭
    化水素供給原料を用意し、前記供給原料を約427 ℃(800
    oF)〜約649 ℃(1200 oF)に加熱して中間体生成物を得、 前記中間体生成物を少なくとも一種のストリッピング物
    質と接触させ、そして前記中間体生成物の少なくとも一
    部を前記ストリッピング物質に溶解し、(前記ストリッ
    ピング物質は少なくとも約482 ℃(900oF)でかつ前記中
    間体生成物の温度を越える温度に予熱されており、前記
    ストリッピング物質が前記予熱温度及び大気圧において
    ガス状態である)、 前記中間体生成物を前記コークスドラムに導入し、前記
    中間体生成物を前記軽質液体とコークスとを含む最終生
    成物に変換するのに充分な期間、前記コークスドラムを
    操作し、そして前記軽質液体を前記コークスから分離
    し、 前記中間体生成物と前記ストリッピング物質との前記接
    触を前記コークスドラム中で及び/又は前記コークスド
    ラムに前記中間体生成物が入る前に行う、ことを含む、
    方法。
  10. 【請求項10】少なくとも1個のコークスドラムを含む
    ディレードコーカー中において軽質炭化水素液を製造す
    る方法であって、以下の工程:前記コークスドラム用の
    炭化水素供給原料を用意し、そして密閉空間中で外部か
    ら供給される水又は水素の不存在下において、該供給原
    料を前記供給原料の初留点より低い沸点を有する留分及
    び/又は前記供給原料の終点より高い沸点を有する留分
    を含む中間体生成物に変換するのに有効な期間、前記供
    給原料を少なくとも約35.2kg/cm2ゲージ圧(500psig) で
    かつ前記密閉空間の内容物の比重を少なくとも約0.05の
    水準に保つのに充分な圧力で約427 ℃(800oF)〜約649
    ℃(1200 oF)の範囲の温度に加熱し、 前記中間体生成物にかかる圧力を約35.2kg/cm2ゲージ圧
    (500psig) 未満の圧力に低下し、 前記の中間体生成物を、少なくとも約482 ℃(900oF)で
    かつ前記中間体生成物の温度を越える温度に予熱された
    少なくとも一種のストリッピング物質と接触させ(前記
    ストリッピング物質は前記予熱温度及び大気圧において
    ガス状態である)、そして前記中間体生成物を前記コー
    クスドラムに導入し、前記中間体生成物を前記軽質液体
    とコークスとを含む最終生成物に変換するのに充分な期
    間、前記コークスドラムを操作し、次いで前記軽質液体
    を前記コークスから分離し、 前記中間体生成物と前記ストリッピング物質との前記接
    触を前記コークスドラム中で、及び/又は前記コークス
    ドラムに前記中間体生成物が入る前に行う、ことを含む
    方法。
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