JPH05221818A - リン酸及びそのモノエステル及び塩による有害節足動物の防除方法 - Google Patents

リン酸及びそのモノエステル及び塩による有害節足動物の防除方法

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JPH05221818A
JPH05221818A JP4313969A JP31396992A JPH05221818A JP H05221818 A JPH05221818 A JP H05221818A JP 4313969 A JP4313969 A JP 4313969A JP 31396992 A JP31396992 A JP 31396992A JP H05221818 A JPH05221818 A JP H05221818A
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thrips
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James Collins
ジエイムス・コリンズ
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Rhone Poulenc Agrochimie SA
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(I) 【化1】 〔式中、RはOHまたは炭素原子数1〜4のアルコキシ
基を示し、Mは水素原子(Rがヒドロキシルのとき)、
またはアルカリ金属、アルカリ土類金属もしくはアルミ
ニウムカチオンを示し、nは1〜3の整数を示す〕で示
される化合物によって植物またはその生育地の有害節足
動物を防除する新規な方法で使用されるリン酸、そのモ
ノエステル及び塩をベースとする農薬組成物。 【効果】 有害節足動物を有効に防除できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昆虫類及びクモガタ類
のような有害節足動物の防除という極めて予想外の新規
な用途に使用されるリン酸及びそのモノエステル誘導体
特にその塩をベースとする農薬用化合物及び組成物に関
する。本発明は特に、農業及び園芸などにおいて、特に
植物またはその生育地のような任意の場所に、植物に全
く被害を与えることなく、またユーザー及び環境にも極
めて安全に農薬として前記化合物または組成物を施用す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リン酸、その塩及びそのある種のモノエ
ステルの塩、特に、市販製品ALIETTE(登録商
標)としてよく知られたtris−(O−エチルホスホ
ン酸)アルミニウム即ちフォセチル−Alを、植物の菌
類病に効果のある有効成分として使用することは10年
以上前から周知である。より最近になって、フォセチル
−Alが、病害の原因及びその防除の難しさなどの点で
菌類病とは顕著な違いがある植物細菌病に対しても予想
外に有効であることが知見された。
【0003】フォセチル−Alは、上向き(木部)及び
下向き(師部)の双方向で浸透的(systemic)
に有効であるという独自の特徴を有しており、従って、
植物の地上部分及び地中部分を侵す病害に対して新しい
防除計画を使用し得る。即ち、葉面施用によって根の病
害を有利に除去し、茎/幹に対する施用によって根の病
害及び茎葉または果実の病害を有利に除去し、種子また
は土壌に施用することによって植物の地上部分の病害を
有利に除去し得る。
【0004】これらの化合物、特にフォセチル−Al
は、植物の菌類病及び細菌病を防除することは知られて
いたが、顕著に異なる他の有害生物の問題の解決にも使
用できることはこれまで知られていなかった。例えば、
ALIETTEの有効成分であるフォセチル−Alは殺
菌剤として全世界で売買されているが、有害節足動物、
特に害虫に対する有用性または実用性が認識も示唆もさ
れたことはない。実際、昆虫類またはダニ類が有害(無
益)であるかまたは有益であるかにかかわりなく、これ
までの観察によれば節足動物に対する活性は実質的に皆
無であったかまたは注目に値する程度ではなかった。
【0005】リン酸誘導体、特にフォセチル−Alの用
途及び活性は以下の文献に記載されている。即ち、米国
特許第4,075,324号、第4,139,616号、第
4,935,410号、及び英国特許第2,137,498
号、第2,163,652号において殺真菌剤として;米
国特許第4,542,023号及び第4,382,92号に
おいて殺真菌剤及び殺菌剤として;欧州特許第249,
566号に対応するオーストラリア特許公開第7253
0/87号において殺菌剤として;Proc.Brit.
Crop Prot.Conf.Pests Dis、V
ol.3、965〜70、1984及び同書、Vol.
3、1093〜1100、1986においては、菌類病
を防除するための種子処理用混合真菌剤の一部として、
及びアザミウマ類及びゾウムシ類を防除するために公知
の殺虫剤と併用される薬剤として;J.Environ.
Sci.Health、B(4)、407〜24、19
85及びActa Oecol.、6(4)、323〜
330、1985においてミバエの生存及び繁殖に対し
て有効な7〜10種類の異なる殺真菌剤の一種として;
Cot.Fib.Tro.、39(3)、95〜97、1
984において菌類病防御に有効であり且つヤスデ類に
対して種々の公知の殺虫剤と併用し得る有効な綿種子処
理用の殺真菌剤として;Phytoma−Defens
e Des Cultures、No.346、48〜
49頁、1983においては有益節足動物(補食ダニ及
びミツバチ)に対する潜在的有害環境に有効な殺真菌剤
として;それぞれ記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】農薬、特に殺虫剤は、
浸透性処理に使用される場合には特に、環境に対してよ
り安全な製品であることが強く要望されている。特に重
要なケースとしては、例えば、サツマイモコナジラミが
乾燥地域に甚大な被害を与え野菜の生産に最大の脅威と
なる場合がある。また、同様の広範な被害を生じさせる
アザミウマ及びアブラムシの費用効果的な防除を実現す
るためにも、新規な改良された防除措置が要望されてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って本発明は、昆虫類
及びクモガタ綱(例えばダニ類)などの節足動物、特に
昆虫類の防除のために植物またはその生育地を処理する
という極めて予想外の新規な用途に使用されるリン酸誘
導体をベースとする農薬組成物に関する。
【0008】最も広範な意味で本発明は、式(I):
【0009】
【化3】 〔式中、RはOHまたは炭素原子数1〜4のアルコキシ
を示し、Mは水素原子(Rがヒドロキシル基のとき)、
またはアルカリ金属、アルカリ土類金属もしくはアルミ
ニウムカチオンを示し、nは1〜3の整数を示す〕で示
される化合物から成る有効成分を有害節足動物の防除に
十分な有効量で防除を要する場所に施用または処理する
ことを特徴とする任意の場所の有害節足動物の防除方法
を提供する。
【0010】殺虫剤として使用される組成物中の式
(I)の化合物は、農業的に許容される担体または希釈
剤及び/または農業的に許容される界面活性剤と混合さ
れている。
【0011】好ましい式(I)の化合物は、Rが炭素原
子数1〜4のアルコキシを示すかまたはヒドロキシを示
す化合物である。即ち、化合物はO−アルキルホスホン
酸誘導体であるかまたはリン酸誘導体である。
【0012】特に好ましい式(I)の化合物の例は: (1)ホスホン酸モノナトリウムまたはモノカリウム; (2)ホスホン酸二ナトリウムまたは二カリウム; (3)(O−エチルホスホン酸)ナトリウム、カリウ
ム、カルシウムまたはアルミニウムである。tris−
(O−エチルホスホン酸)アルミニウムが特に好まし
い。
【0013】本発明の1つの目的は、植物またはその生
育地に発生する無益な有害節足動物、特に害虫を防除ま
たは駆除する新規な方法に使用するための農薬化合物及
び組成物を提供することである。
【0014】本発明の第2の目的は、前記有害生物の被
害対象もしくは攻撃対象となる植物、または、現実に被
害が生じている植物もしくは以後の被害が必然的に予想
されるので上記のような防除を要する植物に、上記の新
規な有害節足動物の防除または駆除方法を用いることで
ある。
【0015】本発明の別の目的は、直接または間接の手
段によって節足動物、特に昆虫を防除することである。
間接手段としては、浸透性作用、摂食阻害効果、忌避効
果、殺卵効果などがある。
【0016】本発明の更に別の目的は、例えば代表的な
殺虫用化合物に比較して運搬、使用または施用中の人体
または環境に対する安全性が改良された簡単で費用効果
的な農薬化合物を提供することである。
【0017】本発明の式(I)の化合物はよく知られた
入手容易な化合物であり、Ducret他によって米国
特許第4,139,616号に報告され、Thizy他に
よって米国特許第4,075,324号に報告された手順
によって調製され得る。これらの特許の記載内容は本明
細書に含まれるものとする。
【0018】本発明の代表的化合物 式(I)のリン酸誘導体化合物のいくつかの特定例を以
下に示す。節足動物、特に昆虫の防除に使用するために
有利なこれらの化合物は、ホスファイト形でも存在し得
る。これらの化合物はまた、水和形でも存在し得、ま
た、1種類以上の金属カチオンとの混合塩でもよい。
【0019】リン酸(オルト、H3PO3)、リン酸モノ
ナトリウム塩、リン酸モノカリウム塩、リン酸二ナトリ
ウム塩、リン酸二カリウム塩、リン酸カルシウム塩、リ
ン酸アルミニウム塩、リン酸マグネシウム塩、リン酸バ
リウム塩、O−エチルホスホン酸ナトリウム、O−エチ
ルホスホン酸カリウム、bis−(O−エチルホスホン
酸)カルシウム、tris−(O−エチルホスホン酸)
アルミニウム、(O−メチルホスホン酸)モノナトリウ
ム、(O−ブチルホスホン酸)カリウム、tris−
(O−イソプロピルホスホン酸)アルミニウム。
【0020】有害節足動物、特に害虫に対する特定使用 式(I)の化合物及び該化合物を含有する組成物の節足
動物防除特性を以下の実施例に示す。これらの実施例で
は、有効成分(ai)の使用量をグラム(g)/ヘクタ
ール(ha)で示し、結果を、非処理対象(UTC)に
対する防除%で示す。
【0021】実施例1 露地条件下の植付け時期の畦間施用による綿及び落花性
に対するアザミウマ及びアブラムシの防除 米国の5つの州(SC、MS、TX、NC及びGA)の
6つの畑で、綿(CT)及び落花性(PT)に対して、
フォセチル−Al、tris(O−エチルホスホン酸)
アルミニウムを植付け時期に施用した。フォセチル−A
lは後述のごとく、市販の水和剤(ALIETTE 8
0WP)、または粒剤ALIETTE/ROVRAL
(登録商標) 15Gのような製剤でよい。後者は、約
10%のフォセチル−Alと約5%の殺真菌剤イプロジ
オン〔3−3,5−ジクロロフェニル)−N−(1−メ
チルエチル)−2,4−ジオキソ−1−イミダゾリジン
カルボキサミド〕とを含有する。比較のために、Ald
icarb[TEMIK(登録商標) 15G、2−メ
チル−2−メチルチオ)プロピオンアルデヒド O−
(メチルカルバモイル)オキシム]を市販標準として使
用した。
【0022】施用方法として植付け時期の畦間施用を用
い、植付けのときに、水和剤を露地溝に8〜10cmの
帯状に噴霧するか、または、粒剤を溝底に(0〜8cm
の)帯状に散布した。非処理対照(UTC)も含めた上
記の処理を、無作為抽出の完全集区から4つの反復試験
区を選んで行なった。
【0023】所定の時期、即ち処理後日数(DAT)
に、通常は各処理の中心から無作為に選択したいくつか
の植物のアザミウマを計数した。計数は、以下の種の未
成熟形(幼形、若虫、幼生期)及び成虫の双方を含む。
【0024】タバコアザミウマ(TT) Frank
liniella fusca アザミウマ種(TS) Frankliniella
spp. 西洋花アザミウマ(WFT) Frankliniel
la tritici 表1は、UTCを0%としたときのアザミウマの防除%
を示す。各UTC処理の被害レベルを括弧内に植物1株
または10株あたりのアザミウマの数で示す。
【0025】同じ処理によって、綿アブラムシ(CA、
Aphis gossypii)もある程度防除でき
る。例えば、NCの綿の選択された試験株に対して、3
0DATに綿アブラムシを人為的に導入したとき、4日
後にはUTCに比較してアブラムシ集団が50%以上減
少していた。
【0026】
【表1】 実施例2 露地条件下の葉面散布による綿のコナジラミ及び綿葉食
い虫(leaf perforator)の防除 特に乾燥地域(アリゾナ)で発生し易いコナジラミ(及
びアブラムシ)の被害による「粘着綿(sticky
cotton)」としてよく知られた綿の生産減少の重
大な要因を評価するために、遅い季節にフォセチル−A
lを綿に葉面散布した。その他の昆虫種特に鱗翅目(L
epidoptera)の防除も評価した。これらの試
験では以下の種を評価した。
【0027】コナジラミ(WF) Bemesia
tabaci トウモロコシ葉食い虫(CLP) Bucculat
rix thurberiella 非処理対照(UTC)を含む無作為抽出の完全集区の4
列の反復試験区に対して背負い型噴霧器で市販のALI
ETTE 80WP製剤として配合されたフォセチル−
Alを8月初旬に葉面散布によって施用した。市販の標
準aldicarb[TEMIK(登録商標) 15
G]を5月にレイバイ(lay by)処理及び/また
は6月に株際処理で施用した。所定の時期、即ち処理後
日数(DAT)に、無作為に選択した100枚の葉の未
成熟動物を計数した。表2はコナジラミ及び綿の葉食い
虫の防除をUTC0%に対する%で示す。被害レベルを
括弧内に1葉あたりの平均数で示す。
【0028】実施例3 露地条件下の葉面施用による豆のマメアブラムシの防除 ノース・カロライナの圃場試験で、豆のマメアブラムシ
(Acyrthosiphon pisum)に対し
て、実施例2と同様の試験手順でフォセチル−Al(A
LIETTE 80WP)を有効成分4480g/ha
の量で葉面噴霧によって施用すると、非処理試験区に比
較して優れた防除(>80%)が肉眼で観察された。
【0029】
【表2】 実施例4 温室浸透性評価−綿のワタアブラムシ及び南部アワヨト
ウ、モロコシ類の緑色アブラムシ及び南部アワヨトウの
防除 以下の試験は、殺虫剤活性を確認するために化合物を選
別する代表的な温室/実験室手順の例を示す。以下に記
載の温室選別の結果は、10年以上以前からその殺真菌
剤特性が知られており最近になって予想外の殺菌剤特性
が判明したフォセチル−Alが、ワタアブラムシ(C
A)、Aphis gossypi、緑色アブラムシ
(aphid)(GB)、Schizaphis gr
aminum、南部アワヨトウ、Spodoptera
eridaniaなどの害虫に対してはその活性が、
(通常量の正常試験レベルで)実質的に皆無であるかま
たはほぼ無意味な極めて低い値であり、(誇大量の試験
レベルでは)ある程度の防除を示すだけであることを示
す。従って、実施例1〜3に記載したように露地条件下
でフォセチル−Alが特に浸透性作用によって、アザミ
ウマ、アブラムシ、コナジラミ及び鱗翅目(Lepid
opterous)などの種々の昆虫を防除することは
全く予想しない意外な知見であった。
【0030】工業用フォセチル−Alのサンプルを使用
し、6cmの植木鉢の綿及びモロコシの株に灌注によっ
て5mlを施用すると20ppmの土壌濃度となるよう
な水溶液を調製した(以後、10.0、5.0、2.5、
1.25及び0.625ppmに希釈する)。綿植物に対
しては処理の約2日前にワタアブラムシ、1日前に緑色
アブラムシを予め導入した。約3日間維持したあと、植
物のアブラムシ活動を評価した。6日目に、植物のアブ
ラムシ活動を再度評価し、ワタアブラムシ及び緑色アブ
ラムシを計数して致死率を評価した。綿及びモロコシの
茎葉部分を切除し、別々のプラスチック容器に入れ、南
部アワヨトウの第二齢の幼虫を導入した。残りのアブラ
ムシを駆除するために植物を鉢ごとスルホテップ(su
lfotepp)に浸漬させ、温室に戻して再び生育し
た。処理13日後に残りの茎葉を切除し、南部アワヨト
ウに与えた。5日後の致死率を評価した。
【0031】これらの試験で、フォセチル−Alは土壌
濃度10ppm以下で綿アブラムシの双方の種に対して
防除0%を示し、20ppmで綿アブラムシの幼虫及び
成虫のある程度の駆除(<50%)を示した。南部アワ
ヨトウの防除は、20ppm以下でモロコシで0%、
0.625ppmで綿で0%、2.5及び10ppmとし
て高い使用量でも綿で約20%という低レベルでしかな
かった。
【0032】全体方法、組成物及び使用 上記の農薬使用実験から明らかなように、本発明は、予
想されなかった農薬活性を示す化合物、及び、昆虫、よ
り特定的にアザミウマ及びアブラムシを含む多数の有害
節足動物種を特に防除するための前記化合物の使用方法
を提供する。化合物は、農業作物、園芸作物、林業植
物、観賞植物及び芝生などで有利に実用される。
【0033】従って本発明の1つの特徴は、有効量の一
般式(I)の化合物によって任意の場所を(例えば施用
または投与によって)処理する段階から成る任意の場所
の有害節足動物の防除方法を提供する。場所は例えば、
有害生物自体または有害生物が棲息する植物の生育地な
どであり、例えば、植物の生育媒体(例えば土もしくは
水)または茎葉、幹、根及び種子などの植物自体を包含
する。
【0034】これらの化合物は、葉面施用または浸透性
作用によって、節足動物、特に植物の地上部分から栄養
をとるある種の昆虫類またはダニ類の防除に有用であ
る。更に、本発明の化合物は、植物の根または種子に施
用すると、その後に植物の地上部分に浸透性転位するこ
とによって葉の有害生物を防除する。
【0035】上記のごとく、本発明の化合物は、有害節
足動物、特に害虫を防除するために有利に使用され得
る。防除なる用語は、例えば、有害節足動物の殺生、阻
止、除去、駆除、忌避または妨害を意味するか、あるい
は、有害節足動物によって生じる植物の被害を防止する
ために上記及びその他の手段によって植物を保護するこ
とを意味する。より詳細には、防除は、(1)本発明の
化合物で処理された植物において有害生物が産卵するこ
とを忌避/妨害/阻止する作用、(2)卵の生育を阻害
する殺卵処理のような直接または間接作用、(3)本発
明の化合物の存在またはその他の化合物の存在または本
発明の化合物によって誘発された植物の表面もしくは内
部の環境によって昆虫の栄養摂取を妨害する害虫の摂食
阻害のような直接または間接作用、(4)例えば植物の
内部または外部のpHを低下させることによって植物の
生理学に影響を与える作用、を意味する。
【0036】本発明の化合物によって防除され得る有害
節足動物の例を以下に示す: 昆虫類: Homoptera(同翅目)(刺す、吸う):Cercopidae 科 アワフキムシMembracidae 科 ツノゼミCicadellidae 科 ヨコバイAphididae 科 アブラムシAleyrodidae 科 コナジラミCoccidae 科 カイガラムシ及びコナカイガラム
Psyllidae 科 キジラミFulgoridae 科 プラントホッパ Thysanoptera(総翅目)(刺す、吸う):Thripidae 科 アザミうまPhaethripidae科 アザミウマ Lepidoptera(鱗翅目)(噛む):Noctuidae 科 毛虫、蛾Lyonetudae 科 毛虫、蛾 ダニ類(刺す、吸う):Tetranychidae 科 ダニEriophyidae 科 ダニTenuipalpidae 科 ダニ 防除できる有害節足動物、特に昆虫類の特定例をより詳
細に以下に示す: タバコアザミウマ Frankliniella fu
sa 花アザミウマ Frankliniella trit
ici 大豆アザミウマ Sericothrips vari
abilis 玉ねぎアザミウマ Thrips tabaci ヤシアザミウマ Thrips palmi ミカンアザミウマ Scirtothrips tit
ri ブドウアザミウマ Drepanothrips re
uteri 西洋花アザミウマ Frankliniella oc
cidentalis 温室アザミウマ Heliothrips haemo
rrhoidalis アヤメアザミウマ Iridothrips irid
is グラジオラスアザミウマ Thrips simple
穀物アザミウマ Limothrips cereal
ium マメアザミウマ Kakothrips robust
us 異常発生アザミウマ Thrips imaginis ワタアブラムシ Aphis gossypii ブドウつるアブラムシ Aphis illinois
ensis 緑色アブラムシ Schizaphis gramin
um マメアブラムシ Acyrthosiphon pis
um ロシヤコムギアブラムシ Diuraphis nox
ia トウモロコシ葉アブラムシ Rhopalosiphu
m maidis モモアカアブラムシ Myzus persicae ジャガイモアブラムシ Macrosiphum eu
phorbae メロンアブラムシ Aphis gossypii 観賞植物アブラムシ Myzus ornatus バラアブラムシ Macrosiphum rosae チューリップ球根アブラムシ Dysaphis tu
lipae キクアブラムシ Macrosiphoniella
sanborni ノミハムシ −−−−− 温室コナジラミ Trialeurodes vapo
rariorum サツマイモコナジラミ Bemisia tabaci ミカンコナジラミ Dialeurodes citr
ミカンノトゲコナジラミ Aleurocanthus
woglumi コナジラミ Bemesia tabaci(Poin
setta株) コナジラミ Bemesia tabaci(Cott
on株) コナジラミ Trialeurodes abutil
onea コナジラミ Trialeurodes pergan
dei ワタコナジラミ Aleurothrixus flo
ccosus 雲色羽コナジラミ Dialeurodes citr
ifolii ブドウコナジラミ Trialeurodes vit
iata アザレアコナジラミ Pealius azaleae ミカンコナカイガラムシ Planococcus c
itri メキシココナカイガラムシ Phenacoccus
gossypii ブドウコナカイガラムシ Pseudococcus
maritimus ワタフキカイガラムシ Icerya purchas
クロカイガラムシ Saissetia oleae カリフォルニアアカカイガラムシ Aonidiell
a aurantii モミカイガラムシ Parlatoria perga
ndii ミカンカキカイガラムシ Lepidosaphes
beckii グローバーカイガラムシ Lepidosaphes
gloveri フロリダアカカイガラムシ Chrysomphalu
s aonidum 褐色柔カイガラムシ Coccus hesperid
um ナシマルカイガラムシ Quadrapidiotus
perniciosus 白桃カイガラムシ Pseudaulacaspis
pentagona テラピンカイガラムシ Lecanium migro
fasciatum ヨーロッパフルーツレカニウム Lecanium c
orni セイヨウキョウチクトウカイガラムシ Aspidio
tus nerii ボワデュバルカイガラムシ Diaspis bois
duvalii ブドウネアブラムシ Phylloxera viti
foliae ペカンアワフキムシ Clastoptra acha
tinia ペカン葉ネアブラムシ Phylloxera not
abilis ペカンネアブラムシ Phylloxera deva
statrix ワタ葉食い虫 Bucculatrix thurbe
riella 西洋アワヨトウ Spodoptera eridan
ia ナミハダニ Tetranychus urticae 本発明は上記のごとく、対象場所に有効量の式(I)の
化合物を施用または投与することによって有害生物を防
除する方法を提供する。本発明の防除方法は、対象場所
の処理も含む。
【0037】節足動物、特に昆虫類またはダニ類を防除
するために実際に使用する場合、本発明の方法では、例
えば植物または植物の生育媒体に有効量の本発明化合物
を施用する。このような方法において、活性化合物を通
常は、有害節足動物の(現在または以後に生じる)被害
を防除すべき場所に、有効量の化合物の形態で施用する
かまたは被害を防除すべく十分な量の化合物を含有する
組成物の形態で施用する。
【0038】本文中に記載のごとく、化合物及びそれら
の組成物は、当業界でよく知られた多様な方法を用いて
その有効量が施用される。例えば、有効成分約0.1〜
約15kg/ha、好ましくは約1〜約5kg/haで
露地作物の葉面または土壌に施用してもよく、林冠直径
1mあたり有効成分約0.1〜約10g、好ましくは約
0.5〜約2g、即ち成木に対して1本あたり有効成分
約2〜約8gを与えるように有効成分約1〜約25%の
樹幹注入溶液をアボカド及び柑橘類に施用してもよく、
樹木1本あたり有効成分約1〜約100g、好ましくは
約5〜50gを与えるように有効成分約1〜約25%の
水溶液を柑橘類、核果、梨果の樹木の幹に塗布してもよ
く、有効成分約1〜約120g/リットル、好ましくは
約2〜約30g/リットルを含む液体溶液または懸濁液
にイチゴ及び柑橘類の苗の根を浸漬させてもよく、種子
1kgあたり有効成分約0.2〜約30.0g、好ましく
は約0.5g〜約5.0gを種子に施用してもよく、種子
の種類と大きさ、防除すべき有害生物の種類のような諸
要因に従って、これらの範囲以上または以下の量を施用
してもよい。理想的な条件下では、防除すべき有害生物
次第で、より少量で適切な保護が得られる。逆に、不利
な気候条件では、有害生物の耐性またはその他の要因か
ら、より多量の有効成分の使用を要することもあり得
る。最適量は、要因の数、例えば、防除すべき有害生物
の種類、被害対象となる植物の種類または生育段階、畦
間間隔、または施用方法などに左右される。実際の使用
組成物及びその有効施用量は、所望の効果を達成するよ
うにユーザーまたはその他の当業者によって選択される
であろう。
【0039】有害生物が土壌性の場合、通常は製剤組成
物中の活性化合物は、適当な任意の方法で処理(例えば
全面処理または帯状処理)すべき地域に分配される。所
望の場合には、畑即ち作物生育領域全体に施用してもよ
く、または、攻撃から保護すべき種子または植物の近傍
に施用してもよい。領域全体に水で噴霧することによっ
て有効成分を土壌に流し込んでもよく、自然の降雨作用
にまかせてもよい。所望の場合には、施用中または施用
後に、例えば、すきもしくは円板すきで耕起するか、ま
たはドラッグチェーンを使用することによって配合化合
物を土壌中に機械的に分散させてもよい。植付け前、植
付け中、植付け後で芽生え前、または芽生え後のいずれ
の時期に施用してもよい。防除方法は更に、植付け後の
防除を得るための植付け前の種子の処理も包含する。
【0040】有害生物の防除方法は更に、植物の気中部
分を攻撃する節足動物、特に昆虫類またはダニ類を防除
するために植物の茎葉に対する施用または処理を含む。
更に、本発明化合物による有害生物の防除方法は、施用
場所から遠い植物の部分に棲息する有害生物を防除す
る。例えば植付け前の植物の根または種子に施用された
活性化合物は浸透性作用によって葉に棲息する昆虫を防
除する。更に、本発明の化合物は、摂食阻害効果または
忌避効果によって植物に対する攻撃を抑制し得る。
【0041】本発明の化合物及び該化合物による有害生
物の防除方法は、畑作物、飼料作物、企業作物、温室作
物、果樹園またはブドウ園の作物、観賞植物、人口林ま
たは森林の樹木、または芝生の保護に極めて有効であ
る。例えば、穀物(エンバク、大麦、小麦または稲)、
野菜(マメ、アブラナ作物、ウリ、レタス、ホウレン
草、セロリ、玉ねぎ、トマトまたはアスパラガス)、畑
作物(綿、タバコ、トウモロコシ、モロコシ、ホップ、
落花性または大豆)、小果実(ケインベリー、イチ
ゴ)、企業作物(コーヒーまたはココア)、果樹園また
はミカン園(モモ、アーモンドまたはネクタリンなどの
核果、リンゴなどの梨果またはpit fruit、オ
レンジ、レモン、グレープフルーツなどの柑橘類)、ペ
カンまたはアボカドの木、ブドウ園、観賞作物、温室、
庭園または公園の花、野菜、低木、森林の樹木(落葉樹
及び常緑樹)または芝生に有効である。
【0042】生育中の作物または作物育成場所に施用す
るための以下に記載の化合物は、本発明の化合物の適当
な施用手段を用いて使用し得る。
【0043】適当な施用手段として、例えば、生育中の
作物に対しては、噴霧剤、散布剤、粒剤、煙霧剤もしく
は泡剤または微細分割もしくはカプセル封入された組成
物の懸濁液の形態で茎葉に施用でき、液体灌注剤、散布
剤、粒剤、煙霧剤または泡剤の形態で土壌または根の処
理に施用でき、作物の種子に対しては、液体スラリーま
たは散布剤による種子粉衣のために施用できる。また、
適当な液体またはペースト状の製剤によって幹に注入ま
たは塗布することも可能である。
【0044】実際には、本発明の化合物が組成物の一部
を形成するのが普通である。これらの組成物は、節足動
物、特に昆虫類またはダニ類を防除するために使用され
る。組成物は、所望の有害生物またはその生育地に施用
するための適当な当業界で公知の任意の形態でよい。こ
れらの組成物は有効成分として、少なくとも1種類の上
記のごとき本発明の化合物を有効成分として、1種類以
上の別の相溶性成分と組み合わせるかまたは会合するこ
とによって含有している。これらの別の成分は例えば、
固体もしくは液体の担体または希釈剤、アジュバント、
界面活性剤などの所望の用途に適しており且つ作物栽培
学的に許容される物質である。当業界で公知の任意の方
法で調製できるこれらの有害節足動物用組成物も本発明
の目的の1つである。
【0045】これらの組成物は更に、保護コロイド、接
着剤、増粘剤、チキソトロピー剤、浸透剤、スプレーオ
イル(特に殺ダニ剤の場合)、安定剤、保存剤(特に防
カビ剤)、金属イオン封鎖剤、などのその他の成分を含
有してもよく、また、農薬特性(特に殺虫、殺ダニ、殺
線虫、または殺真菌特性)を有するかまたは植物の成長
調整特性を有するその他の有効成分を含有してもよい。
より一般的には、本発明で使用される化合物は、常用の
製剤技術に適したすべての固体または液体の添加剤と組
み合わせることができる。
【0046】農業、園芸、などにおける施用に適した組
成物は、例えば、液体噴霧剤、散布剤、粒剤、煙霧剤、
泡剤、乳濁液剤、などとして使用するのに適した製剤を
包含する。
【0047】本発明で使用される化合物の有効使用量
は、特に、除去すべき有害生物の種類、これらの有害生
物による作物の被害程度に応じて広範囲に調節し得る。
概して、本発明の組成物(濃縮形態またはそのまま使用
できる希釈形態)は通常は、約0.001〜約95(重
量)%の1種類以上の本発明の有効成分と、約1〜役9
5%の1種類以上の固体または液体担体と、任意に約
0.1〜約50%の1種類以上の別の相溶性成分、例え
ば界面活性剤などを含有している。
【0048】本明細書における「担体」なる用語は、植
物、種子または土壌に対する有効成分の施用を容易にす
るために有効成分と組み合わせられる天然または合成の
有機または無機の成分を意味する。従って担体は一般
に、不活性であり、許容される(例えば、特に処理すべ
き植物に対して作物栽培学的に許容される)物質でなけ
ればならない。
【0049】担体は例えば固体であり、クレー、天然ま
たは合成シリケート、シリカ、樹脂、ろう、固体肥料
(例えばアンモニウム塩)、カオリン、クレー、タル
ク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナ
イト、ペントナイトまたは珪藻土などの微細天然鉱物、
またはシリカ、アルミナ、シリケート、特にアルミニウ
ムシリケート、マグネシウムシリケートなどの微細合成
鉱物である。粒剤用の適当な固体担体は、石灰石、大理
石、軽石、セピオライト、ドロマイトのような粉砕また
は分割された天然岩石;無機または有機の合成ひき割り
顆粒;おが屑、ヤシ殻、トウモロコシ穂軸、トウモロコ
シ包被、またはタバコ茎のような有機物の顆粒;ケイ藻
土、リン酸三カルシウム、粉末コルク、または吸収カー
ボンブラック;水溶性ポリマー、樹脂、ろう;または固
体肥料などである。この種の固体組成物は所望の場合、
1種類以上の相溶性湿潤剤、分散剤、乳化剤または着色
剤を含有してもよく、これらは固体の場合には希釈剤の
機能も果たし得る。
【0050】担体は更に、例えば液体、例えば水;アル
コール類、特にブタノールまたはグリコール並びにその
エーテルまたはエステル、特にメチルグリコールアセテ
ート;ケトン、特にアセトン、シクロヘキサノン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトンまたはイソホ
ロン;石油分画、例えばパラフィン系または芳香族炭化
水素、特にキシレンまたはアルキルナフタレン;鉱油ま
たは植物油;脂肪族塩素化炭化水素、特にトリクロロエ
タンまたはメチレンクロリド;芳香族塩素化炭化水素、
特にクロロベンゼン;水溶性または強力な極性溶媒、例
えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまた
はN−メチルピロリドン;液化ガスなどでもよく;また
はその混合物でもよい。
【0051】界面活性剤は、イオン性または非イオン性
の乳化剤、分散剤もしくは湿潤剤、またはかかる界面活
性剤の混合物でよい。これらの例としては、ポリアクリ
ル酸塩、リグノスルホン酸塩、フェノールスルホン酸ま
たはナフタレンスルホン酸の塩、脂肪アルコール、脂肪
酸、脂肪エステルまたは脂肪アミンとエチレンオキシド
とのポリ縮合物、置換フェノール類(特にアルキルフェ
ノール類またはアリールフェノール類)、スルホコハク
酸エステルの塩、タウリン誘導体(特にアルキルタウレ
ート)、アルコールのリン酸エステルまたはエチレンオ
キシドとフェノールとのポリ縮合物のリン酸エステル、
脂肪酸と多価アルコールとのエステル、上記化合物の硫
酸塩、スルホン酸塩またはリン酸塩の官能基誘導体があ
る。有効成分及び/または不活性担体が水に難溶性また
は不溶性であり且つ施用組成物の担体が水である場合に
は、通常は少なくとも1種類の界面活性剤の存在が必須
である。
【0052】本発明の組成物は更に、接着剤または着色
剤のようなその他の添加剤を含有し得る。接着剤として
は、カルボキシメチルセルロース、またはアラビアゴ
ム、ポリビニルアルコールもしくはポリ酢酸ビニルのよ
うな粉末、顆粒もしくは格子形態の天然もしくは合成の
ポリマー、セファリンもしくはレシチンのような天然リ
ン脂質、または合成リン脂質を配合製剤中に使用し得
る。着色剤としては、酸化鉄、酸化チタンまたはプルシ
アン・ブルーのような無機顔料、アリザリン染料、アゾ
染料または金属フタロシアニン染料のような有機染料を
使用することが可能であり、また、鉄、マンガン、ホウ
素、銅、コバルト、モリブデンまたは亜鉛の塩のような
微量栄養素も含有し得る。
【0053】有害節足動物を防除するために施用され得
る一般式(I)の化合物を含有する組成物は更に、共力
剤(例えばピペロニルブトキシドまたはsesame
x)、安定化物質、別の殺虫剤、殺ダニ剤、植物殺線虫
剤、殺真菌剤、例えばベノミル及びイプロジオン、殺菌
剤、節足動物誘引剤もしくは忌避剤またはフェロモン、
脱臭剤、芳香剤、染料、または補助治療薬、例えば微量
元素を含有し得る。これらは必要に応じて、同じ処理動
物及び処理地域において組成物が発揮すべき薬効、次属
性、安全性、吸収率、防除される有害生物のスペクトル
を改善し、またはその他の有用な機能を発揮するように
計画される。
【0054】本発明の組成物に含有させるかまたは本発
明の組成物と併用し得るその他の農薬活性化合物の例
は、アセフェート、クロルピリフォス、デメトン−S−
メチル、ジスルフォトン、エトプロフォス、フェニトロ
チオン、フェナミフォス、フォノフォス、イプロジオ
ン、イサゾフォス、イソフェンフォス、マラチオン、モ
ノクロトフォス、パラチオン、ホレート、ホサロン、ピ
リミフォス−メチル、テルビュフォス、トリアゾフォ
ス、シフルトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、
フェンプロパトリン、フェンバレレート、ペルメトリ
ン、テフルトリン、アルディカーブ、カーボスルファ
ン、メトミル、オキサミル、ピリミカーブ、ベンジオカ
ーブ、テフルベンズロン、ジコフォール、エンドスルフ
ァン、リンダン、ベンズオキサメート、カルタップ、シ
ヘキサチン、テトラジフォン、アベルメクチン、イベル
メクチン、ミルベマイシン、チオファネート、トリクロ
ルフォン、ジクロルボス、ジアベリジンまたはジメトル
アダゾールである。
【0055】本発明の化合物の使用、特にフォセチル−
Alの使用に関しては、安定剤を含有する組成物の使用
が有利であることが知見された。これらの安定剤の例
は、Barletによって英国特許第2,163,652
号及び第2,137,498号に記載され、特に作物の樹
木または低木の幹に注入すべく有用な弱酸(無機または
有機)の水溶性亜鉛もしくはカルシウム塩;またはBa
rletによって米国特許第4,935,410号に記載
された噴霧、浸漬または注入用の強塩基(無機または有
機)及び無機もしくは有機の弱酸の水溶性塩である。こ
れらの文献の記載内容は参照によって本明細書に含まれ
るものとする。
【0056】従って、農業用に施用するための式(I)
の化合物の形態は一般に、種々の固体または液体の形態
の組成物である。
【0057】使用可能な組成物の固体形態は、散布用粉
末(式(I)の化合物の含量80%以下)、水和剤また
は粒剤(水分散性顆粒を含む)、特に、顆粒状担体の押
出、圧縮、含浸によって得られるかまたは出発物質であ
る粉末の造粒によって得られる粒剤である(これらの水
和剤または粒剤中の式(I)の化合物の含量は、約0.
5〜約95%である)。1種類以上の一般式(I)の化
合物を含有する固体状の均質または不均質な組成物、例
えば粒剤、ペレット剤、ブロック剤またはカプセル剤
は、溜水または流水を長期間にわたって処理するために
使用され得る。本文中に記載の水分散性濃縮物を少量ず
つまたは断続的に供給したときにも同様の効果が得られ
る。
【0058】液体組成物は例えば、水性または非水性の
溶液または懸濁液(例えば濃縮乳剤、乳剤、流動剤、分
散剤もしくは溶液剤)またはエーロゾルを包含する。液
体組成物はまた、濃縮乳剤、分散剤、乳剤、流動剤、エ
ーロゾル剤、水和剤(または散布用粉末)、乾燥流動剤
またはペースト剤のように、液体の形態を有している
か、または、施用されると(少量及び極少量を含む)水
性の霧または煙霧もしくはエーロゾルのような液体組成
物を形成し得る形態を有している。
【0059】濃縮乳剤または可溶性濃縮物の形態の液体
組成物は最も頻繁には、約5〜約90重量%の有効成分
を含有しており、そのままで施用できる乳剤または溶液
剤は、約0.01〜約20%の有効成分を含有してい
る。濃縮乳剤または可溶性濃縮物は、溶媒に加えて、必
要に応じて、約2〜約50%の適当な添加剤、例えば安
定剤、界面活性剤、浸透剤、防腐剤、着色剤または接着
剤を含有している。例えば植物に対する施用に特に適し
た任意の所要濃度の乳濁液剤は、濃縮乳剤または可溶性
濃縮物を水で希釈することによって得られる。これらの
組成物は、本発明で使用され得る組成物の範囲に包含さ
れる。乳濁液剤は、油中水型または水中油型のいずれで
もよく、濃密なコンシステンシーを有してしてもよい。
【0060】これらのすべての水性分散液もしくは乳濁
液または噴霧用混合物の任意の適当な手段、主として噴
霧によって作物に施用し得る。施用量は一般に、1ヘク
タールあたり噴霧用混合物約100〜約1,200リッ
トルのオーダであるが、必要性及び施用方法次第ではも
っと多い量でもよく、少ない量(例えば少量または極少
量)でもよい。本発明の化合物または組成物は、駆除す
べき有害生物が棲息する植生、特に根、種子、茎または
葉に施用し易い。本発明の化合物または組成物の別の施
用方法は、ケミゲーション(chemigatio
n)、即ち、有効成分を含有する配合製剤を潅漑用水に
添加する方法である。この潅漑は葉茎用農薬の場合はス
プリンクラー潅漑でよく、土壌用または浸透性農薬の場
合は地上潅漑または地下潅漑でもよい。
【0061】噴霧によって施用できる濃縮懸濁液剤は、
通常は、約10〜約75重量%の有効成分と、約0.5
〜約30%の界面活性剤と、約0.1〜約10%のチキ
ソトロピー剤と、約0〜約30%の適当な添加剤、例え
ば消泡剤、防腐剤、安定剤、浸透剤、接着剤とを含有
し、有効成分が難溶性であるかまたは不溶性である有機
液体または水を担体として含有する沈降しない(微細粉
砕された)安定な流体生成物を生じるように調製され
る。沈降阻止の補助のためまたは水の凍結防止剤として
ある種の有機固体または無機塩を担体に溶解させてもよ
い。
【0062】水和剤(または噴霧用粉末)は通常は、約
10〜約95重量%の有効成分と、約20〜約90%の
固体担体と、約0〜約5%の湿潤剤と、約3〜約10%
の分散剤と、必要に応じて約0〜約10%の1種類以上
の安定剤及び/またはその他の添加剤、例えば浸透剤、
接着剤、凝固防止剤、着色剤などを含有するように調製
される。これらの水和剤を得るために、適当なブレンダ
ー内で、(1種類以上の)有効成分を、多孔質充填剤に
任意に含浸させた添加物質と完全に混合し、ミルまたは
その他の適当な粉砕機で粉砕する。この結果、好ましい
水和適性及び懸濁適性を有する水和剤が得られる。これ
らを水に懸濁させ、所望の任意の濃度にする。この懸濁
液は特に植物の茎葉に施用するために極めて有利に使用
し得る。
【0063】「水分散性粒剤(WG)」(水に分散し易
い顆粒)は、水和剤の組成に実質的に近似の組成を有し
ている。これらは、水和剤に関して記載した配合物を、
湿式法(微細分割した有効成分を不活性充填剤及び少量
の水例えば1〜20重量%の水と接触させるかまたは分
散剤もしくは結合剤の水溶液と接触させ、次いで乾燥し
て、選別する)または乾式法(圧密し、次いで粉砕し餞
別する)で造粒することによって調製できる。
【0064】特定組成物の実施例 公知の方法または本文中に記載の方法で調製された以下
の実施例5〜15の組成物は、上記のごとき一般式
(I)の化合物を有効成分として含み、有害節足動物、
特にダニ類及び昆虫類に対して使用するための組成物を
示す。実施例5、6及び13〜15に記載の組成物は、
水に希釈すると、畑での使用に適した濃度の噴霧可能組
成物を与え得る。実施例では、諸成分をその通称または
商品名、化学名、組成物中の重量%に関して示してい
る。
【0065】実施例5 以下の成分を以下の重量%で含むALIETTE(登録
商標)80WP(水和剤)を標準手順で調製した。
【0066】
【表3】 実施例6 以下の成分を以下の重量%で含む80 WDG(水分散
性粒剤)を調製する。
【0067】
【表4】 実施例7 以下の成分を以下の重量%で含むALIETTE(10
%)/Rovral(5%)15G(粒剤)を調製し
た。
【0068】
【表5】 実施例8〜12 以下の成分を以下の重量%で含む別の15G組成物(粒
剤)を調製した。
【0069】実施例8
【0070】
【表6】 実施例9
【0071】
【表7】 実施例10
【0072】
【表8】 実施例11
【0073】
【表9】 実施例12
【0074】
【表10】 懸濁液剤を含む液体製剤も以下のごとく調製し得る。
【0075】実施例13 以下の成分を以下の重量%で含む安定な水ベースの懸濁
液剤を調製した。
【0076】
【表11】 *上記またはその他の水性組成物中には、通常は、例え
ば金属塩の安定剤が必要である。これらの安定剤の例
は、酢酸カルシウムまたはカリウム、プロピオン酸ナト
リウムまたはカルシウム、エチレンジアミン四酢酸及び
塩、安息香酸ナトリウム、などである。
【0077】実施例14 以下の成分を以下の重量%で含む安定な濃縮水性懸濁液
剤を調製した。
【0078】
【表12】 実施例15 以下の成分を以下の重量%で含む安定な油ベースの乳化
分散液剤を調製した。
【0079】
【表13】 上記実施例において、DAPを実施例13に記載の安定
剤で代替してもよい。懸濁液化剤としては、ベントナイ
トクレーに代替して、ポリアクリル酸ポリマー及びゲル
化剤例えば安息香酸ナトリウム及びラウリル硫酸ナトリ
ウムを使用してもよい。

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 〔式中、RはOHまたは炭素原子数1〜4のアルコキシ
    を示し、Mは水素原子(Rがヒドロキシル基のとき)、
    またはアルカリ金属、アルカリ土類金属もしくはアルミ
    ニウムカチオンを示し、nは1〜3の整数を示す〕で示
    される化合物から成る有効成分を、有害節足動物の防除
    を要する場所に、該有害節足動物の防除または駆除に十
    分な有効量で施用または処理することを特徴とする有害
    節足動物の防除方法。
  2. 【請求項2】 前記場所が植物、植物の部分または植物
    の生育地であることを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 有害節足動物が同翅目(Homopte
    ra)、総翅目(Thysanoptera)もしくは
    鱗翅目(Lepidoptera)の害虫類、またはコ
    ナダニ属(Acari)の有害ダニ類であることを特徴
    とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 害虫類が、アブラムシ科(Aphidi
    dae)のアブラムシ、コナジラミ科(Aleyrod
    idae)のコナジラミ、アザミウマ科(Thripi
    dae)もしくはコゲ茶アザミウマ科(Phaethr
    ipidae)のアザミウマ、またはヤガ科(Noct
    uidae)もしくはツマオレガ科(Lyonetud
    ae)の蛾もしくは毛虫であり、有害ダニ類が、ハダニ
    科(Tetranychidae)、フシダニ科(Er
    iophyidae)またはTenuipalpida
    e科であることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 害虫類がAleyrodidae科のコ
    ナジラミまたはThripidaeもしくはPhaet
    hripidae科のアザミウマであることを特徴とす
    る請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 植物または植物の部分または植物の生育
    地に対して施用される化合物の有効量は、葉面または土
    壌の処理のためには有効成分約0.1〜約15kg/h
    a、樹幹注入溶液としては林冠直径1mあたり有効成分
    約0.1〜約10g、樹幹塗布剤としては樹木1本あた
    り有効成分約1〜約100g、根から苗に浸漬させる液
    体溶液または懸濁液としては有効成分約1〜約120/
    リットル、種子処理のためには種子1kgあたり有効成
    分約0.2〜約30gであることを特徴とする請求項4
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 化合物の有効量が、葉面または土壌の処
    理のためには約1〜約5kg/ha、樹幹注入のために
    は林冠直径1mあたり有効成分約0.5〜約2g、樹幹
    塗布剤としては樹木1本あたり有効成分約5〜約50
    g、根浸漬溶液または懸濁液のためには有効成分約2〜
    約30g/リットル、種子処理のためには種子1kgあ
    たり有効成分約0.5〜約5.0gであることを特徴とす
    る請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 植物の有害節足動物の防除または駆除
    が、直接または間接接触作用、浸透性作用、摂食阻害効
    果、忌避効果、殺卵効果、または植物生理学効果によっ
    て得られることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  9. 【請求項9】 植物が、畑作物、飼料作物、企業作物、
    温室作物、果樹園またはブドウ園の作物、観賞植物、人
    工林または森林の樹木、野菜作物または芝生であること
    を特徴とする請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 植物が、エンバク、大麦、小麦または
    稲などの穀物;綿、タバコ、トウモロコシ、モロコシ
    類、ホップ、落花性または大豆などの畑作物;ケインベ
    リー、イチゴなどの小果実;コーヒーまたはココアなど
    の企業作物;モモ、アーモンドまたはネクタリンなどの
    核果;リンゴなどの梨果;オレンジ、レモン、グレープ
    フルーツなどの柑橘類;ペカンまたはアボカドの木;ブ
    ドウ園;花、低木または観賞植物;ウリ、アブラナ作
    物、レタス、ホウレン草、セロリ、玉ねぎ、トマトまた
    はアスパラガスなどの野菜;または芝生であることを特
    徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 式(I)の化合物においてRがOHま
    たはC25Oであり、MがH、Na、K、CaまたはA
    lであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 化合物がリン酸であり、式中のRがO
    Hであり、MがHであり、nが1であることを特徴とす
    る請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 化合物がtris−(O−エチルホス
    ホン酸)アルミニウムであり、式中のRがC25O、M
    がAl及びnが3であることを特徴とする請求項11に
    記載の方法。
  14. 【請求項14】 更に、殺真菌性化合物3−(3,5−
    ジクロロフェニル)−N−(1−メチルエチル)−2,
    4−ジオキソ−1−イミダゾールイジンカルボキサミド
    と併用することを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 式(I)の化合物において、RがOH
    またはC25O、MがH、Na、K、CaまたはAlで
    あることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  16. 【請求項16】 化合物がリン酸であり、式中のRがO
    H、MがH、nが1であることを特徴とする請求項15
    に記載の方法。
  17. 【請求項17】 化合物がtris−(O−エチルホス
    ホン酸)アルミニウムであり、式中のRがC25O、M
    がAl及びnが3であることを特徴とする請求項15に
    記載の方法。
  18. 【請求項18】 更に、殺真菌性化合物3−(3,5−
    ジクロロフェニル)−N−(1−メチルエチル)−2,
    4−ジオキソ−1−イミダゾールイジンカルボキサミド
    と併用することを特徴とする請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 作物栽培学的に相溶性または許容性の
    成分と、任意の場所の有害節足動物を防除または駆除す
    るために十分な施用有効量の式(I): 【化2】 〔式中、RはOHまたは炭素原子数1〜4のアルコキシ
    を示し、Mは水素原子(Rがヒドロキシル基のとき)、
    またはアルカリ金属、アルカリ土類金属もしくはアルミ
    ニウムカチオンを示し、nは1〜3の整数を示す〕で示
    される化合物から成る有効成分とを含むことを特徴とす
    る任意の場所の有害節足動物防除用組成物。
  20. 【請求項20】 前記場所が植物または植物の生育地で
    あることを特徴とする請求項19に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 有害節足動物が同翅目(Homopt
    era)、総翅目(Thysanoptera)もしく
    は鱗翅目(Lepidoptera)の害虫類、または
    コナダニ属(Acari)の有害ダニ類であることを特
    徴とする請求項20に記載の組成物。
  22. 【請求項22】 害虫類が、アブラムシ科(Aphid
    idae)のアブラムシ、コナジラミ科(Aleyro
    didae)のコナジラミ、アザミウマ科(Thrip
    idae)もしくはコゲ茶アザミウマ科(Phaeth
    ripidae)のアザミウマ、またはヤガ科(Noc
    tuidae)もしくはツマオレガ科(Lyonetu
    dae)の蛾もしくは毛虫であり、有害ダニ類が、ハダ
    ニ科(Tetranychidae)、フシダニ科(E
    riophyidae)またはTenuipalpid
    ae科であることを特徴とする請求項21に記載の組成
    物。
  23. 【請求項23】 有害昆虫類が、コナジラミ科(Ale
    yrodidae)のコナジラミまたはアザミウマ科
    (Thripidae)もしくはコゲ茶アザミウマ科
    (Phaethripidae)のアザミウマであるこ
    とを特徴とする請求項22に記載の組成物。
  24. 【請求項24】 約1〜約95重量%の固体または液体
    担体と、作物栽培学的に相溶性または許容性の成分とし
    て任意に約0.1〜約50重量%の界面活性剤と、有効
    成分として有効量の約0.001〜約95重量%の式
    (I)の化合物とを含むことを特徴とする請求項22に
    記載の組成物。
  25. 【請求項25】 植物または植物の部分または植物の生
    育地に施用される式(I)の化合物の有効量は、葉面ま
    たは土壌に散布によって施用するときには有効成分約
    0.1〜約15kg/ha、樹幹注入溶液として施用す
    るときには林冠直径1mあたり有効成分約0.1〜約1
    0g、樹幹塗布剤として施用するときには樹木1本あた
    り有効成分約1〜約100g、植物の根浸漬用液体溶液
    または懸濁液として施用するときには有効成分約1〜約
    120g/リットル、植物の種子処理に施用するときに
    は種子1kgあたり有効成分約0.2〜約30gである
    ことを特徴とする請求項24に記載の組成物。
  26. 【請求項26】 式(I)の化合物がリン酸であること
    を特徴とする請求項25に記載の組成物。
  27. 【請求項27】 式(I)の化合物がtris−(O−
    エチルホスホン酸)アルミニウムであることを特徴とす
    る請求項25に記載の組成物。
  28. 【請求項28】 更に、殺真菌性化合物3−(3,5−
    ジクロロフェニル)−N−(1−メチルエチル)−2,
    4−ジオキソ−1−イミダゾールイジンカルボキサミド
    と併用することを特徴とする請求項27に記載の組成
    物。
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