JPH052191Y2 - - Google Patents

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JPH052191Y2
JPH052191Y2 JP1983122946U JP12294683U JPH052191Y2 JP H052191 Y2 JPH052191 Y2 JP H052191Y2 JP 1983122946 U JP1983122946 U JP 1983122946U JP 12294683 U JP12294683 U JP 12294683U JP H052191 Y2 JPH052191 Y2 JP H052191Y2
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JP
Japan
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infusion
fibers
connector
thickness
infusion device
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JP1983122946U
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JPS6030234U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】
〔考案の技術分野〕 この考案は輸液通路にフイルターを介在させた
輸液装置に関する。 〔考案の技術的背景〕 従来、薬液等の輸液中の異物除去を目的として
輸液通路の一部、たとえば医療用輸液セツトの点
滴筒内部、タコ管、静脈針の針基内部等に材を
配設した輸液装置が知られている。この場合、
材としてはたとえば縮れたポリエステル繊維をわ
た状にして詰め込んだ深層補促型(いわゆるテプ
ス型)のもの、あるいはメツシユ状のスクリーン
型のものが従来知られている。 〔従来技術の問題点〕 しかし、従来のデプス型のものは目詰りが起り
にくい反面、異物粒子数、輸液の流速等の条件の
違いによつて異物除去率が大きく変化すること、
材の構造上密な部分と粗な部分のばらつきが生
じ易いこと、材の脱落が生じ易いこと、粘度の
高い薬液に対して十分な流量が得られないことな
どの問題がある。 他方、スクリーン型のものは通条件が変化し
ても比較的一定の高い異物除去効果を有し、材
の脱落の問題も生じ難いなどの利点を有するが、
その反面、目詰りが生じ易く十分な流量を得難い
こと、スクリーンの過面積を大きくするため形
を変えようとしても強度の点で困難があること、
スクリーンが輸液で濡れている状態においてエア
抜きすることが困難であることなどの問題があ
る。 〔考案の目的〕 この考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
つて、その目的とするところは過条件の変化に
拘わらず、一定の高い異物除去効果を有し、固定
個所からの離脱のおそれがなく、輸液通路断面積
が小さくとも十分な流量が得られ、輸液で濡れて
いてもエア抜きが可能で、製品への組立て加工が
容易な材を組み込んだ輸液セツトやフイルター
セツト等の輸液装置を提供することである。 〔考案の概要〕 上記諸目的は下記構成からなる本考案の輸液装
置によつて達成し得ることが見出された。すなわ
ち、本考案は、輸液通路に材を介在させてなる
輸液装置であつて、該材は、極細繊維化された
繊維の太さが0.01〜1.5デニール、厚みが300〜
500μmであり、かつ基端が軸方向に対し20〜80°
の角度をもつ筒状コネクターの該基端開口面に張
設され、該コネクターは前記輸液通路に設けられ
てなることを特徴とする輸液装置を提供するもの
である。 〔考案の具体的説明〕 本考案で用いられる材は極細化可能な多成分
系繊維をたとえば横編み等に編組し、ついでその
一部を抜蝕して極細繊維化したものであつて、こ
のような布帛の具体的製法は公知であり、たとえ
ば特公昭第48−577号又は特公昭57−13647に詳述
されている。しかし、このような布帛を材とし
て使用する思想は従来、全くなく、本考案者等の
発明に係わる特願昭58−86766号によつて初めて、
その特定の範囲のものが材、特に輸液装置の
材として有用であることが見出されたものであ
る。 すなわち、本考案において、材を構成する極
細化繊維は約5μm程度の異物を除去し得るように
する場合太さが0.01〜1.5デニール、好ましくは
0.05〜0.3デニールであることが必要とされる。
1.5デニール以上では過精度が低下し、0.01デ
ニール以下では繊維の強度が低下し、繊維が離脱
するおそれがある。この繊維の離脱は同様に短繊
維の場合生じ易いことから、できるだけ長繊維の
ものが好ましい。さらに、この場合材の厚みは
300〜500μmの範囲のものが用いられる。300μm
以下の場合は異物除去率が低下し、また強度も不
十分となる。500μm以上の場合は輸液流量の低下
を招き好ましくない。加熱圧縮したものは繊維が
密となるので除去率が特に向上し好ましい。材
の重量は100〜300g/m2の範囲が好ましい。100
g/m2以下では異物除去率が低下し、300g/m2
以上では流量が低下し、エア抜きも困難となるお
それがあるからである。 なお、材用の繊維としてはポリエステル、ナ
イロン等の耐久性が良好で、温度変化に対し安定
で、かつエチレンオキサイドガス滅菌可能、耐薬
品性、防菌性の材料を選択することが望ましい。 本考案において、上記構成の材は輸液セツト
等の輸液装置の輸液通路方向に対して20〜80°の
角度、より好ましくは30°〜50°の角度を以つて輸
液通路に設けられる。この角度が20°以下では
材が張り付けられる管体の切り口が長すぎて、こ
の開口端にゴム管などの弾性材料を連結した場合
に、この開口端の一部がゴム管で閉塞されるなど
実用上問題が生ずるおそれがある。他方80°以上
では本発明の意図する効果が十分得られない。 〔考案の実施例〕 以下、この考案を図示の実施例を参照して説明
する。 (実施例 1) 第1図は本考案の輸液装置の1実施例である輸
液セツトの全体図を示すもので、大略的に、びん
針2、中間チユーブ4、点滴筒6、チユーブ8、
ローラクレンメ10、チユーブ12、混注用ゴム
管14、コネクター16とからなり、この順序で
組立てられている。コネクター16は内径3.0mm
の筒状をなし、第2図に拡大して示すようにその
先端部に静脈針のハブと嵌合する小径部18を有
し、後端後20は軸方向に対し、40°の角度を以
つて切断されていて、その楕円形開口部に、これ
を被冠するようにして材22がヒートシールも
しくは超音波シールにより固着されている。 この材22は6−ナイロンを1本の太さが約
0.1デニールとなるようにして5本に分割したも
のと、ポリエステルを1本の太さが約0.15デニー
ルとなるようにして8本に分割したものとを組合
せ1本の原繊(太さ約1.6デニール)とし、この
原繊25本を一束(約40デニール)とし、この束を
横編みし、厚み約400μm、重量約200g/m2
材を形成し、ついで原繊のナイロンおよびポリエ
ステルがそれぞれ5本および8本に分割、分散す
るように加熱圧縮処理により抜蝕を施したもので
ある。 なお、比較のため第2図のコネクター16の代
りに第3図ないし第5図に示すように後端部20
の切り口形状および内径を変えたものについて上
記材を張り付けたものを用意した。 すなわち、第3図のコネクター16′は内径3.0
mmの筒体の後端部を角度40°で上下から切り込ん
だV字形の開口部を有するもの、第4図のコネク
ター16″は内径3.0mmの筒体の後端部を軸に垂直
に切断したもの、第5図のコネクター16は内
径3.9mmの筒体の後端部を軸に垂直に切断したも
のであり、これら各開口部に上記材22をヒー
トシールしてつくられている。 次に、上記4種類のコネクター16,16′,
16″,16について、下記試験液、試験条件
で各フイルターの目詰りの難易を判定するため一
時間当の試験液の流量測定をおこなつた。 〔試験液〕 (1) 25W/V%ブドウ糖液 (2) 32W/V%ブドウ糖液 〔試験条件〕 第1図に示す本考案の輸液装置の1実施例であ
る輸液セツトを用い、落差70cmとし、クレンメ1
0を全開にして流し、初流50mlが流れるのに要す
る時間を3回繰返し測定し、その平均流量を求め
た。その結果を下記表に示す。
〔試験法〕
前記32W/V%ブドウ糖液を第1図の輸液セツ
トを用いて落差70cm、流速120ml/時間で流すと
ともにゴム管14から各コネクター16,16′,
16′′′′に1mlのエアを混入し、エアーがフイル
ターを通過するまでの時間を測定した。 この結果を下記表に示す。なお、この表中の
エア抜け所要時間はそれぞれ5回繰り返して得ら
れた測定値の平均値である。
〔考案の効果〕
以上の実施例等から明らかな如く、本考案に係
わる輸液装置は多成分系繊維を編組し、ついでそ
の一部を抜蝕して極細繊維化した材を輸液通路
に対して20〜80°の角度となるよう斜めに張設す
るようにしたから製品形状を小型に維持しながら
過膜面積を大きくとることができ単位時間当り
大きい流量を得ることが可能で多成分系繊維を編
組して抜蝕して極細繊維化した材の使用による
異物除去性能の大巾な向上にもかかわらず、流量
の低下がない優れた効果をもつものである。極細
化された繊維の太さを0.01〜1.5デニール、材
の厚みを300〜500μmとしたことにより、異物除
去性能が優れるとともに、十分な流量を確保でき
るものである。また使用中のエアー混入に際して
もエアーが抜け易く、エアーブロツクによる流量
低下も少なく、良好なフイルター性能を発揮する
ことができる。 さらに、材のチユーブへの装着も、単に開口
部に材をヒートシールあるいは超音波シールす
ればよいから作業性に優れ、かつ製造費も安くで
きるなど実用上多くの効果を奏するので、輸液セ
ツトではフイルターを用いていることによる取扱
いの不便な点は生じないので、特に好ましい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の輸液装置の一実施例の平面
図、第2図は本考案の輸液装置の材を張設した
コネクターの斜視図、第3図ないし第5図は比較
例に係わるコネクターの要部斜視図である。 図中、1……輸液装置、2……びん針、4……
中間チユーブ、6……点滴筒、8……チユーブ、
10……ローラクレンメ、12……チユーブ、1
4……混注用ゴム管、16,16′,16″,16
,……コネクター、18……外径部、20……
後端部、22……材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 輸液通路に材を介在させてなる輸液装置であ
    つて、該材は、極細繊維化された繊維の太さが
    0.01〜1.5デニール、厚みが300〜500μmであり、
    かつ基端が軸方向に対し20〜80°の角度をもつ筒
    状コネクターの該基端開口面に張設され、該コネ
    クターは前記輸液通路に設けられてなることを特
    徴とする輸液装置。
JP12294683U 1983-08-08 1983-08-08 輸液装置 Granted JPS6030234U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12294683U JPS6030234U (ja) 1983-08-08 1983-08-08 輸液装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP12294683U JPS6030234U (ja) 1983-08-08 1983-08-08 輸液装置

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Publication Number Publication Date
JPS6030234U JPS6030234U (ja) 1985-03-01
JPH052191Y2 true JPH052191Y2 (ja) 1993-01-20

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ID=30280828

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JP12294683U Granted JPS6030234U (ja) 1983-08-08 1983-08-08 輸液装置

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5473996A (en) * 1977-11-25 1979-06-13 Teijin Ltd Production of extremely fine polyamide fiber fabric
JPS57139350A (en) * 1981-02-20 1982-08-28 Terumo Corp Liquid transfusion apparatus

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5473996A (en) * 1977-11-25 1979-06-13 Teijin Ltd Production of extremely fine polyamide fiber fabric
JPS57139350A (en) * 1981-02-20 1982-08-28 Terumo Corp Liquid transfusion apparatus

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JPS6030234U (ja) 1985-03-01

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