JPH05213287A - 多様な送り出し流量を有する表面張力式タンク - Google Patents

多様な送り出し流量を有する表面張力式タンク

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JPH05213287A
JPH05213287A JP4218121A JP21812192A JPH05213287A JP H05213287 A JPH05213287 A JP H05213287A JP 4218121 A JP4218121 A JP 4218121A JP 21812192 A JP21812192 A JP 21812192A JP H05213287 A JPH05213287 A JP H05213287A
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liquid
compartment
tank
outlet
strainer
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JP4218121A
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English (en)
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Frederic Canedi
カネディ フレデリク
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Societe Europeenne de Propulsion SEP SA
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Societe Europeenne de Propulsion SEP SA
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    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/40Arrangements or adaptations of propulsion systems
    • B64G1/402Propellant tanks; Feeding propellants
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T137/00Fluid handling
    • Y10T137/8593Systems
    • Y10T137/86187Plural tanks or compartments connected for serial flow
    • Y10T137/86212Plural compartments formed by baffles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T137/00Fluid handling
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、宇宙船などの主要エンジンおよび
補助エンジンなどに液体推進剤を供給する表面張力式の
タンクを提供する。 【構成】 タンクは、少なくとも1つのストレーナが設
けられたダイアフラムで分離された異なる寸法の少なく
とも2つの区画室を含む共通のシェルを具備し、前記ス
トレーナは大きい区画室と小さい区画室とを連通する。
加圧気体供給オリフィスは大きい区画室に開口する。液
体排出装置は小さい区画室内に配置される。液体送り出
し手段は、主要エンジンによる主要加速度の方向とほぼ
同じ方向に沿って本質的に配置され、この方向に液体は
加速される。少なくとも1つのストレーナが設けられた
手段は、気体障壁を構成し、また大きい区画室に含まれ
る少なくとも実質的にわずかな液体を取り出し、小さい
区画室を介さずに液体送り出し手段に直接排出するよう
にし、タンクによって、最小の認可流量の約100倍の
最大の液体の出口流量が得られるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各受け器に合った種々の
流量でエンジンまたは他の液体受け器に供給するために
加圧された液体を貯蔵するための宇宙船または人工衛星
用のタンクに関し、特に無重力状態で、タンク内部に内
包される液体を或る特定の領域内に集めるために表面張
力によって生成される分離力を利用するタンクに関す
る。
【0002】本発明は特に、多くの送出し流量をもつ表
面張力式タンクに関し、このタンクは主エンジンおよび
少くとも一つの補助受け器または補助エンジンに液体推
進剤を供給するために宇宙船または人工衛星内で微小重
力下で運転されるためのタンクであり、このタンクは、
寸法が異なる少くとも二つの区画室を収容する共通のシ
ェルを具備し、これら区画室は少くとも一つの第1のダ
イアフラムによって分離され、第1ダイアフラムには大
きな寸法の区画室と小さな寸法の区画室との間を連通さ
せる少くとも一つのストレーナが設けられ、更に、大き
な区画室に開口するようにシェルを介して設けられた加
圧気体供給オリフィスを具備し、更に、小さな区画室内
に配置された液体排出装置を具備し、液体がそれに沿っ
て加速されるように主エンジンによって付与される主加
速方向とほとんど異ならない方向に本質的に配置された
供給されるべき部材に液体を送出するための手段を具備
する。
【0003】
【従来の技術】液体、特に推進剤を貯蔵するためのタン
クであって、その液体を使用する部材、特に無重力状態
で作動する人工衛星などの宇宙船内の推進エンジン、に
向けて液体が吐出されることを可能ならしめるために加
圧された不活性ガスがタンク内に噴射される、種々の形
式のタンクが公知である。
【0004】このような適用分野においてはガスの無い
液体推進剤がエンジンに供給されることが特に重要であ
る。タンク内で加圧不活性ガスが初期容積の大部分を占
めていて比較的少量の液体が残っているときに、無重力
状態下でタンクの排液部の端部へ液体を集めることは特
に困難である。
【0005】この問題を改善するために、無重力状態下
で作動するタンク内に設けられた液体排出装置が既に存
在している。これらの装置は、タンク内に内包される液
体がどこに位置しているかに拘らず、タンク内の液体を
無重力状態下でくみ出すことを可能ならしめる。これら
の装置は微小な重力下で支配的になる表面張力を利用し
ている。これらの表面張力は、壁が互いに接近している
領域であってかつ液体と気体の界面の形状がその面積が
最小となるような形状となる領域内に液体を流入させ
る。
【0006】適用分野に応じてこのようなタンクおよび
タンク内の液体を吐出するための装置は種々の異なった
形式をとることができる。
【0007】斯くして英国特許GB−A−2,170,
163号には、表面張力効果によってガス障壁として作
用する篩と嵌合される開口が設けられた球形状の液体排
出装置を含むタンクが開示されている。
【0008】PCT特許出願WO第88/03499号
には内部に液体排出装置が取り付けられる同様の形式の
別のタンクが記載されている。この装置の各タンクは、
タンクから気体が逃げるのを防止しつつタンクによって
送り出されることができる液体が残されるようにするた
めに表面張力効果を利用する器具を具備している。この
PCT特許出願に記載された各器具は、メッシュによっ
て構成されたストレーナで覆われた二つの円形の穴付き
板により構成され、この器具は液体出口オリフィスの近
くに配置される。
【0009】上述のすべての例においてタンクは無重力
状態下で所与の液体流量を得るという特徴を有し、特に
ガスの無い液体を送り出すという特徴を有する。
【0010】大きな流量で推進剤を送り出すことを意図
された大きなタンクまたは貯蔵区画室では、表面張力現
象を利用する液体排出装置はそれに応じた寸法を有さな
ければならない。不具合なことに、液体を排出するため
の装置はいずれもくみ出されることができない液体が残
留する或る容積を有する。このアクセスできない残留容
積は使用されない推進剤の量を構成し、液体排出装置が
大きくなるほどこの量が大きくなる。
【0011】人工衛星では、複数個のエンジンに推進剤
を異なった流量で与えることが一般的に必要であり、従
って異なった寸法のタンクまたはタンク区画室を設ける
ことが必要である。
【0012】特に、軌道設置用遠地点操縦に使用される
エンジンは高いヘッド損失を必要とし、大きな寸法のタ
ンクから大きな流量で供給されなければならない。一
方、軌道内の人工衛星の姿勢を修正するために使用され
るエンジンはより小さな寸法でよく、またより小さな流
量で供給されればよい。
【0013】作動において各推進剤の流れは、推進剤が
一回に供給されるべき固定された最大継続期間と、その
間に燃料がとられる引き続く二回の間の固定された最大
休止期間とに関連する。大流量がとられるときには宇宙
船に付与される加速度に考慮が払われる。
【0014】複数個の分離されたタンク(選択的には隔
壁で分離されたタンク)から異なるエンジン(または異
なる流量を必要とする他の受け器)に供給するための提
案が既になされており、ここで各タンクには小流量用に
対応する標準的な液体排出装置(DEL)が設けられ、
この液体排出装置は例えば欧州特許EP−A−0,04
3,777および欧州特許EP−A−0,042,78
4に記載されている教えを適用することにより作られる
ことができる。大流量を送り出すためのタンクには対応
した大きな液体排出装置が取り付けられ、この大きな液
体排出装置は質量上の不利および活用されない容積上の
不利をもたらす。或いは、大流量を送り出すためのタン
クには例えば米国特許US−A−3,592,360ま
たは米国特許US−A−3,933,448に記載され
ているような加圧バッグが設けられる。
【0015】また、標準的な条件下で大流量タンク用に
大きな液体排出装置または加圧バッグを使用することを
避けるために、大流量用のタンクからの出口管機構を、
燃料がそれに沿って加速されるように車両(宇宙船)に
付与される加速度ベクトルに少くともほぼ平行をなすよ
うに向ける提案がなされている。しかしながらこのよう
な解決策は加速を開始させるための完全に補助のタンク
を必要とし、或いは例えば固体燃料マイクロロケットの
バッテリのような他の手段を必要とする。
【0016】また英国特許GB−A−2,109,76
0には全体的に球形状をなす燃料タンクを設ける提案が
なされており、ここで燃料タンクの内部空間は円錐状部
分によって二つの区画室に分割されており、円錐状部分
は二つの区画室間を連通させる細かいメッシュ状の篩を
具備する端部を有している。液体出口に隣接配置された
区画室には液体排出装置が設けられる。このような二つ
の区画室を有するタンクは一つの加圧装置を有し、また
一つの充填装置を用いて充填されることができる。しか
しながら、上方の区画室内に含まれるすべての液体は液
体排出装置が取り付けられた下方の区画室を通過しなけ
ればならず、このことは、一つの液体出口が下方の区画
室にのみ連結されているので流量を広範囲に亘って調節
することができないということを意味する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題点
を改善することを目指している。本発明は構造が単純
で、非常に異なった要件を有するエンジンへの液体の送
出し流量を調節するのが容易な一つの推進剤貯蔵タンク
を提供することを目指しており、タンク内に貯蔵された
推進剤の全量を最大限に利用することを目指している。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上述の目
的および他の目的は、主エンジンおよび少くとも一つの
補助受け器またはエンジンに液体推進剤を供給するため
に宇宙船または人工衛星内で微小な重力下で作動する多
様な送り出し流量を有する表面張力式タンクであって、
少くとも二つの異なる寸法の区画室を収容する共通のシ
ェルを具備し、これら区画室は少くとも一つの第1のダ
イアフラムによって分離され、第1ダイアフラムには大
きな寸法の区画室と小さな寸法の区画室との間を連通さ
せる少くとも一つのストレーナが設けられ、更に、大き
な区画室内に開口するようにシェルを介して設けられた
加圧気体供給オリフィスを具備し、更に、小さな区画室
内に配置された液体排出装置を具備し、更に、供給され
るべき部材に液体を送り出すための手段を具備し、この
液体送り出し手段は、液体がそれに沿って加速されるよ
うに主エンジンによって付与される主加速方向とほとん
ど異ならない方向に本質的に配置される、多様な送り出
し流量を有する表面張力式タンクによって達成される。
このタンクは、大きな区画室内に含まれる液体の少くと
も実質的な部分を、液体が小さな区画室を介して移動す
ることなしに液体送り出し手段に直接送り出すために、
気体障壁を形成する少くとも一つの出口ストレーナが設
けられた手段を具備し、従ってタンクは液体が大きな区
画室および小さな区画室の双方から直接とられることを
許容し、これにより最小の認可流量の約100倍となり
うる最大の液体出口流量を形成する。
【0019】実効的な液体送り出し流量は主として出口
管機構に沿った方向の宇宙船の加速度成分に依存し、ま
た送り込まれる受け器によるヘッド損失にも依存するこ
とが観察されることができる。
【0020】液体を除去するための装置に関して大きな
区画室が小さな区画室に対し独立していることは、出口
ストレーナの直径および大きな区画室から液体を送り出
すための出口管の直径が、それらが流量を決定する完全
に二次的な役割を果たすほどに大きな寸法にされること
ができることを意味する。
【0021】本発明によれば、大きな区画室は全体に亘
る寸法(over−dimensioned)の液体排
出装置を具備せず、小形でバックアップの部分的な液体
排出装置のみが、液体送り出し手段に対して傾斜した加
速度を補償するのに使用されるために、および主エンジ
ンが作動を開始するときに主エンジンに供給(送り込
む)ために或る状況下で必要とされることができる。
【0022】区画室からの出口ストレーナの泡立ち点
(bubble point)は出口ストレーナが気体
障壁として機能することを可能ならしめる。
【0023】区画室間を連通させるストレーナは、小さ
な区画室から大きな区画室に向けて戻る推進剤の流れを
回避または制限するようになっていると共に、しかも小
さな区画室が推進剤を送り込まれると共に加圧されるこ
とができるようになっている。小さな区画室は必要とさ
れるように大きな区画室内に内包された液体で一杯に満
たされることができ、これにより追加のコストを必要と
せずに大きなフレキシビリティが与えられる。
【0024】本発明によるタンクは以下に述べるように
種々の異なる方法で実現されることができる。
【0025】第1に可能な実施態様ではタンクは、加圧
気体供給オリフィスのほぼ直径方向の反対側に位置しか
つ大きな区画室から液体を直接送り出すのに役立つ第1
の出口管を具備する。
【0026】このような状況下でタンクは、小さな区画
室から環状の通路を介して液体を直接送り出すために第
1の出口管の回りに同軸状に配置された第2の出口管を
具備することができ、この環状の通路自体に気体障壁を
構成するストレーナが設けられる。
【0027】より小さな断面の第1の出口管は第2の出
口管内に開口することができ、第2の出口管は次いで枝
状連結部を介してすべての受け器に供給する。或いは、
二つの出口管は独立した組の管機構に連結されることが
できる。この場合には各区画室は一つまたは複数の受け
器に連結された独自の出口管機構を有するので、毛細管
作用によって各用途に特定の推進剤の供給を蓄積するこ
とが可能である。
【0028】別の可能な実施態様ではタンクは、小さな
区画室から液体を送り出すために気体障壁を構成するス
トレーナが設けられた出口通路を具備し、この出口通路
は第1の出口管に対して偏倚しており、出口通路は第1
の出口管に連結された管機構から独立している管機構に
直接連結される。
【0029】更に別の実施態様ではタンクは、気体障壁
を形成する出口ストレーナが設けられかつ小さな区画室
から液体を送り出すのに役立つ出口通路を具備し、この
出口通路は、それ自体が第1の出口管と連通している受
け部内に開口する。
【0030】更に別の実施態様では、タンクは大きな区
画室から環状コレクタを介して液体を直接送り出すため
の第1の出口管を具備し、環状コレクタは、加圧気体供
給オリフィスの反対側に位置するタンクの下側4分の1
の部分内で大きな区画室と小さな区画室間の境界区域内
に配置される。
【0031】上述の第1のダイアフラムはタンクの対称
軸線に垂直をなす平面内に本質的に配置されることがで
き、この軸線は加圧気体供給オリフィスを通る。
【0032】この場合には第1のダイアフラムは平面状
をなすことができ、或いは第1のダイアフラムはその凸
面側が小さな区画室に対面する湾曲した形状をなすこと
ができる。
【0033】出口管が環状コレクタから始まる場合に
は、第1のダイアフラムは大きな区画室に対面する小さ
な底部を有する円錐台形状をなし、大きな区画室と小さ
な区画室間を連通させるストレーナ自体は小さな底部に
おける第1のダイアフラムの中央部内に配置される。
【0034】有利な実施態様では、大きなタンク内に含
まれる液体を送り出すための気体障壁を形成する出口ス
トレーナは第1のダイアフラムの中央部内に配置され、
一方、大きな区画室と小さな区画室間を連通させるスト
レーナは上述の中央部から距離を隔てられた第1のダイ
アフラムの環状区域内に配置される。
【0035】本発明はまた、上述の第1のダイアフラム
に平行をなす第2のダイアフラムを具備し、第1および
第2のダイアフラムはそれらの間に上述の小さな区画室
を形成し、この小さな区画室には液体排出装置が設けら
れ、一方、第2のダイアフラムとその中に液体送り出し
手段が配置されたタンクの端部壁とは小さな寸法の追加
の区画室を形成し、この追加の区画室は液体排出装置を
有さず且つ大流量に特有のプライミングタンクを構成
し、第2のダイアフラムには小さな区画室と追加の小さ
な区画室間を連通させるための少くとも一つのストレー
ナが設けられ、第1の出口管は小さな区画室および追加
の小さな区画室の双方をそれらに連通せずに貫通する、
タンクを提供する。
【0036】この場合には、上述の第1および第2のダ
イアフラムに垂直な軸線を有する連通管が大きな区画室
と追加の小さな区画室間に設置され、上述の各連通管の
少くとも一つの端部にストレーナが設置されることが好
ましい。
【0037】更に、可能な変形態様では、上述の第1お
よび第2のダイアフラムに対して垂直に延びる連通管が
小さな区画室と液体送り出し手段との間に設置され、こ
れら連通管には小さな区画室内に含まれる液体が液体送
り出し手段に直接送り出されることを可能ならしめるた
めに気体障壁を形成するストレーナが設けられる。
【0038】また、第1のダイアフラムはタンクの対称
軸線に平行をなす平面内に本質的に配置されることがで
き、それは加圧気体供給オリフィスを含む。
【0039】このような状況下において本発明の特定の
実施態様では、大きなタンク内に含まれる推進剤を送り
出すための気体障壁を構成する出口ストレーナが、その
出口が第1の出口管内に開口するコレクタ内に配置さ
れ、一方、大きな区画室と小さな区画室間を連通させる
ストレーナが第1のダイアフラム内に配置される。
【0040】
【実施例】本発明の他の特徴および利点が、添付図面を
参照した以下の記載によって、より明らかにされる。
【0041】図1は、本発明によるタンク1の液体出口
の近くの区域での軸方向断面図である。
【0042】タンクは、好ましくは、液体出口管82の
軸線と一致する対称軸線XX′を有し、31は液体送り
出し手段を画成する。この軸線は、また、大流量のとき
には、主要加速軸線Gでもある。
【0043】前記軸線に垂直に延びる第1の分離ダイア
フラム4は、その外周がタンク1のシェルの内壁に固定
され、したがって大きい寸法の第1の区画室Aおよび小
さい寸法の第2の区画室Bを画成する。ダイアフラム4
は複数のオリフィスを含み、各オリフィスはストレーナ
101,102、すなわちメッシュで覆われる。図1の
実施態様において、オリフィスの1つは、円でありかつ
その中心がタンクの対称軸線XX′上に位置し、またオ
リフィスの1つには、メッシュの目が細かい大きな直径
のストレーナが設けられ、前記ストレーナを液体が大流
量で流れるようにする。ストレーナ101のこの配置
は、大流量のとき、区画室Aから流出する液体に対しど
んな装置も必要とせず加速度が出口管の軸線上になけれ
ばならない、という事実に適合される。
【0044】受け部8は、ストレーナ101の直下に配
設され、またストレーナ101の直径よりわずかに大き
い直径の円状部分81と管状部分82とを具備し、前記
管状部分82は、軸線XX′と同軸でありかつ大流量Q
のための液体出口を構成する。この管状部分82は、好
ましくは、タンク1の端部を越えて延びる。
【0045】例えば環状でその中心がタンクの対称軸線
XX′上に位置する形状の、第2のストレーナ102
は、第1のダイアフラム4を介して第2のオリフィス上
に固定される。第2のストレーナ102のメッシュの大
きさは、第1のストレーナのメッシュの大きさより大き
くでき、またストレーナ102は、タンクの区画室Aお
よびBの間の連通のために用いられる。第2のストレー
ナ102は、第1のストレーナ101の周りに分布する
小さいストレーナの組に等分に分割してもよい。
【0046】第1のダイアフラム4が液体送り出し手段
2の比較的近くに位置するので、大きい区画室Aは、最
終的な軌道に達する段階の間、より特別に用いられるよ
うに、すなわち大流量を必要とする大きなエンジンに供
給するために形成される。第2の区画室Bは、第1の区
画室Aより小さく、また小流量しか必要としない小さい
エンジンに供給するよう、より特別に作用する。
【0047】第2の区画室Bは、有利には、第1の液体
排出装置DEL1に接着され、液体排出装置DEL1
は、例えば公知の方法で一組の管5によって構成され、
一組の管5の各管はシェルに沿って延び、また出口区域
2に近い区域6(ガストラップ)の周りに星型に配設さ
れ、タンク1の内壁にできるだけ近く配置されたストレ
ーナ104まで延び、また帯によって相互連結され、し
たがって液体の流れが毛細管現象で支配されるように改
善する。
【0048】ガストラップを構成する中央区域6は、出
口区域に横たわった一種の箱であり、中央区域6から管
5が突出し、また分離ダイアフラム4に平行な頂部表面
には、第3のストレーナ103が設けられ、第3のスト
レーナ103は、貫通している穴を有する板材が横たわ
った円状リングの形状である。この第3のストレーナ1
03は、好ましくは、全ての流量において、液体が流れ
る。
【0049】最終的にかつ選択的に、もう1つの出口ス
トレーナ107を、管状部分82と外側出口管31との
間の管状間隙3に設けてもよく、前記ストレーナ107
は、出口区域2の管状部分82と組み合わされ、小さい
区画室Bから流れる小流量qのための環状通路をタンク
から画成するようにする。このストレーナ107は、あ
る作動段階のみで生じる泡を防止して、もう1つの安全
性を提供する。
【0050】得られる流量は、第1にタンクに連結され
た受け器によるヘッド損失に、第2に、大流量のとき、
衛星あるいは宇宙船の外側管の軸線に沿った加速度に、
本質的に依存する。
【0051】図2は本発明の第2の実施態様を示し、ダ
イアフラム4の形状が、平らではなく、例えば円錐ある
いは凹状に湾曲されていることだけが、前記実施態様と
異なっている。この形状は、液体が流出するための特別
の位置取りを決定するよう作用する。この実施態様の他
の部分は図1の実施態様と同じなので、これらについて
は記載しない。
【0052】図3は本発明の実施態様を示し、図1の実
施態様と異なるのは、第3のストレーナ103の配設方
法のみであり、この場合前記ストレーナは管状であり同
軸で管状部分82を囲む。第3のストレーナ103は、
1つあるいはそれ以上の部分において、部分82と同軸
である管状部分の周面上に延びてよく、また円状部分8
1の底面からタンクの出口区域2まで延びる。この実施
態様での他の部分、特に液体排出装置DEL1は、図1
の実施態様と同様である。この配置は、ストレーナ10
3を介する部分を流れる小流量qのための流域断面を増
加させる。
【0053】図4は、図1の変更を示し、この実施態様
では外側出口管31に連結された枝30を有し、前記管
31は管82を囲み管状通路3を画成し、また外側管3
1はタンクの出口から内側管82まで延びない、ことが
異なっている。出口管31は、端部壁32によってタン
クから出口区域の後で短くして閉じられ、枝30は、管
31の軸線XX′に垂直な軸線に沿ってここから延び、
また端部壁32と出口区域の間の管31に向かって開口
している。
【0054】図5は、前記実施態様に近い実施態様を示
し、この実施態様において図1の実施態様と異なるのは
単に、2つの出口管82,30′が同軸でない、ことで
ある。大流量Qに対応する出口管82は、直線状でかつ
軸線XX′上にあり、一方小流量qに対応する通路3
は、外側管31ではなく小さい出口管30′によって画
成され、前記出口管30′は、タンク1の端部壁から延
び、その一部分のみが軸線XX′に平行であり、またそ
れから軸線XX′に平行な部分に対し鈍角に曲げられた
部分まで最終的に延びる。複数の30′のような小さい
直径の管が、したがって、中央区域6あるいは箱に向か
って開口することができ、小流量の流れが増加するよう
にできる。
【0055】最後の2つの実施態様は、複数のかつ同軸
でない出口オリフィスを有するタンクに関し、またこれ
らの実施態様では、大流量Qのために作用する管と小流
量qのために作用する管とで同じような流れが得られ
る。
【0056】図6および図7は、初めに記載された型の
タンクに関し、前記タンクは、2つの分離ダイアフラム
40,41によって画成された3つの区画室A,B,C
を具備する。
【0057】軸線XX′に垂直に延びる平らなダイアフ
ラム40は、出口区域2から離れ、またしたがって出口
2から最も遠いタンクの内壁と組み合わされて最も大き
い区画室Aを画成する。
【0058】第2の区画室Bは、前記ダイアフラム40
と、第1のダイアフラムに平行な第2のダイアフラム4
1と、2つのダイアフラム40,41の間に延びるタン
クの内壁とによって画成される。
【0059】最後に、第3の区画室Cは、前記第2のダ
イアフラム41と、出口2が形成されるタンクの端部壁
とで画成される。
【0060】限定されない実施例において、区画室の1
つに配置された少なくとも1つの液体排出装置DELと
共に、複数の連通ストレーナが、オリフィスもしくはダ
イアフラムに付設された穴の開いた板材のいずれか一方
あるいは双方上に配置される。
【0061】前記実施態様において記載された第1およ
び第2のストレーナ101,102は、第1のダイアフ
ラム40上に配置できる。同様に、第3および第4のス
トレーナ103,104は、前記記載のように、区画室
Bに配置された液体排出装置に固定でき、例えば第3の
ストレーナ103が、中央区域6′に横たわるように
し、ストレーナ103を介して区画室Aからの大流量の
液体が流出するための管状部分82を流れるようにす
る。
【0062】有利には、第2のダイアフラム41に、柱
82を囲むリング状の第5のストレーナ105を設ける
ことができ、また、例えば円状リングでその中心が軸線
XX′上にありかつその直径がリング105より大きい
第6のストレーナ106を設けることができる。
【0063】最後に、出口区域2の、出口管31と大流
量Qが流出するための柱82との間の環状間隙3に、第
7のストレーナ107を配置できる。小流量qは、第3
の区画室Cに含まれる液体が用いられるとき、すなわち
他の2つの容積の液体がすでに空になったとき、のみ必
要とされるこのストレーナ107を介して流れる。
【0064】この実施態様の変更が図7に示され、この
実施態様において、連通管50が、第1および第2のダ
イアフラム40,41の間に配置される。これらの管5
0は、ダイアフラム40,41の平面に垂直な軸線を有
し、また各管50には、少なくとも一端にストレーナ1
08が設けられる。
【0065】この配置のため、第1の区画室Aをより完
全に空にすることができ、またしたがって、第2の区画
室Bが空になる前に大流量Qで作動できる。
【0066】図6および図7はまた、中央管83を点線
で示し、前記中央管83は、中央管82を囲み、かつ第
3の区画室Cを介して流れる液体を必要とせずに、第2
の区画室Bと出口区域2との間の直接連通を提供する。
【0067】変更において、前記記載の2つの実施態様
のダイアフラム40,41は、平らでなく湾曲されるこ
とができる。
【0068】タンクの3つの容積(あるいは区画室)
A,B,Cは、次のように用いられる。容積Aは、軌道
の調節および変更のために用いられ、容積Bは、(小さ
い重力のときの)姿勢修正に用いられ、初めは満たされ
かつ結果として軌道の変更のため加速度によって満たさ
れる容積Cは、タンクの出口2へ推進剤を推進できるよ
うにすることによって、大流量のプライミングのために
用いられ、ここで、大流量は容積Aから得られる。
【0069】このようなタンクのため、特に、姿勢修正
の後に大流量を再び用いることができる、すなわちいず
れの方向においても、流量の変更が可能になる。
【0070】さまざまな変更および追加が、前記記載の
実施態様に適用できる。
【0071】したがって、図6は、区画室Aから液体を
流出するための管82を示し、前記管82は、タンクか
ら出口管31内に、すなわちストレーナ107を越えて
短い距離だけ突入し、一方図7において、同じ管82
は、ストレーナ107までに制限され示される。これら
の特徴は、当然、交換できる。したがって、図7の管8
2は、同様にストレーナ107を越えて延びることがで
きる、あるいは図6の管82は、同様にストレーナ10
7で制限されることができる。
【0072】本発明によるタンクは、さまざまな異なる
種類の推進剤と共に用いることができ、例えばヒドラジ
ン(N)のような単一成分燃料、モノメチルヒド
ラジン(MMH)および過酸化窒素(N)のよう
な二成分燃料、また熱保護を提供する水素および酸素の
ような低温成分さえ利用できる。しかしながら、本発明
によるタンクの実施は、特に、大流量を必要とする二成
分系に適合する。
【0073】前記記載のように、本発明による1つある
いは複数のタンクは、主要加速度軸線上に本質的に配置
されなければならない。1つあるいは複数のタンク内の
推進剤の適当な作用を可能にするためには、また始動時
にガスの流出を防止するためには、各タンクを宇宙船の
プラットフォームに配置し、タンクからの出口がプラッ
トフォームの回転の瞬間中心からできるだけ離れるよう
にする、ことだけで十分である。
【0074】図8から図10は、本発明によるタンクを
示し、前記タンクは、ストレーナ102を受け入れるオ
リフィスが貫通したダイアフラム4によって分離された
大きい区画室Aと小さい区画室Bとを有し、前記ストレ
ーナ102は、加圧および空気抜きのために区画室Aお
よびBの連通を提供する。液体排出装置DEL1(図1
から図7に関して記載された装置と同様でよい)は、区
画室B内に配設される。
【0075】図8から図10に示される実施態様は、ダ
イアフラム4が垂直に、すなわち加圧オリフィス9から
大流量の液体のための主要出口区域2まで延びるタンク
1の直径軸線に平行に配設されることを、本質的に特徴
とする。このような状況において、ダイアフラム4は、
したがって、大流量Qを必要とする遠地点エンジンのよ
うな主要エンジンを用いるとき、タンクの加速度ベクト
ルGに平行である。
【0076】図8において、大流量Qを排出する装置8
は、出口ストレーナ111が配設される受け部81と、
受け部81から始まりかつ加速度ベクトルGに平行に
加圧オリフィス9から離れるように直径方向に延びる出
口管82とを具備する。
【0077】区画室Bから小流量qを送り出す装置は、
大流量を送り出す装置8に対し偏倚しており、図8の実
施態様では90°の角度で偏倚しており、また前記小流
量qを排出する装置は、出口通路3の高さに配置された
小流量qのための出口管30を有し、前記出口通路3に
は、液体排出装置DEL1のガストラップ6上に配設さ
れた出口ストレーナ107が設けられる。
【0078】図9の実施態様において、大流量Qの出口
と小流量の出口とは、直径に沿って加圧オリフィス9と
対向している。このような状況において、区画室Aと区
画室Bとの大きさの差が比較的小さいとき、区画室Bか
らの小流量qの出口区域3は、大流量Qを送り出す装置
8の受け部81の内側に配置され、前記装置8には、ま
た出口ストレーナ111が設けられる。ストレーナ10
4′が設けられる液体排出装置DEL1の端部は、した
がって、出口管82と連通している受け部81に直接開
口している。
【0079】図10は図9の変更を示し、図9におい
て、第2の区画室Bは、第1の区画室Aより非常に小さ
い。
【0080】この場合、区画室Bの液体排出装置DEL
1からの出口オリフィスは、中間コレクタ6に向かって
開口し、前記中間コレクタ6は、気体障壁を構成しかつ
ダクト33によって受け部81に連結され、前記受け部
81には、大流量Qの出口ストレーナ111が設けられ
る。ダクト33の下流端は、小流量の液体を排出する区
域3を構成し、前記区域3は、したがって、大流量に用
いられる出口管82に向かって開口している受け部81
の内部に配置される。
【0081】図11および図12は実施態様を示し、こ
の実施態様において、環状コレクタ7がダイアフラム4
の直下に配設され、前記ダイアフラム4は、軸線XX′
に本質的に垂直に延び、しかし好ましくは大きい区画室
Aに向かう小さい基面を有する円錐台形状である。この
場合、区画室AおよびBの連通を提供するストレーナ1
02は、それ自体、円錐台ダイアフラム4の中央部分の
小さい基礎面に配設される。ダイアフラム4の円錐形状
は、ダイアフラム4を頑丈にするよう作用し、しかも液
体をダイアフラム4の外周、すなわち環状コレクタ7に
向かわせる。出口ストレーナ101は、ダイアフラム4
の外周区域に配設され、大流量の液体を区画室Aからコ
レクタ7に排出するようにする。
【0082】小さい区画室B内に配設された液体排出装
置DEL1からの小流量qの液体は、ストレーナ10
4′を介して環状コレクタ7の底面に開口している。大
流量および小流量の液体は共に、環状コレクタ7の外側
面に配設された出口ストレーナ111を介して送り出さ
れ、前記環状コレクタ7は出口管82に向かって開口
し、前記出口管82は軸線XX′に対して角度がわずか
に偏倚している。
【0083】ストレーナ107のため、推進剤は区画室
Bから直接環状コレクタ7に流れることができる。スト
レーナ107は、したがって、液体排出装置DEL1の
ストレーナ104を補助する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施態様を構成し、主要出口オ
リフィスに対し横方向に延びる分離ダイアフラムと共に
液体推進剤の2つの貯蔵区画室を具備するタンクの部分
の軸方向断面図である。
【図2】主要出口オリフィスに対し横方向に延びるダイ
アフラムを有しかつ流体の高い流速での使用のために構
成された、本発明のタンクのさまざまな実施態様の部分
の軸方向断面図である。
【図3】本発明のさまざまな実施態様を示す、図2と同
様な軸方向断面図である。
【図4】本発明のさまざまな実施態様を示す、図2と同
様な軸方向断面図である。
【図5】本発明のさまざまな実施態様を示す、図2と同
様な軸方向断面図である。
【図6】高速流のプライミングのための小さなもう1つ
の区画室を画成するための2つの分離ダイアフラムを含
む、本発明のタンクの部分の軸方向断面図である。
【図7】本発明のさまざまな実施態様を示す、図6と同
様な軸方向断面図である。
【図8】流体の高い流速での使用のための、主要出口オ
リフィスに対し平行に延びるダイアフラムを含む、本発
明のタンクの部分の軸方向断面図である。
【図9】本発明のさまざまな実施態様を示す、図8と同
様な軸方向断面図である。
【図10】本発明のさまざまな実施態様を示す、図8と
同様な軸方向断面図である。
【図11】タンクを2つの区画室に分割するダイアフラ
ムの直下に配設される環状出口コレクタを含む、本発明
のタンクの軸方向断面図である。
【図12】図11の線XII−XIIに沿った断面図で
ある。
【符号の説明】
1…シェル 2…液体送り出し手段 3…環状通路 4…第1のダイアフラム 9…加圧気体供給オリフィス 30…管機構 31,32…第2の出口管 41…第2のダイアフラム 50,83…連通管 81…受け部 82…第1の出口管 101,111…出口ストレーナ 102,104,105,106,107,108…ス
トレーナ A,B,C…区画室 G…加速度方向 DEL1…液体排出装置 XX′…対称軸線

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主エンジンおよび少くとも一つの補助受
    け器またはエンジンに液体推進剤を供給するために宇宙
    船または人工衛星内で微小な重力下で作動する多様な送
    り出し流量を有する表面張力式タンクであって、少くと
    も二つの異なる寸法の区画室(A,B)を収容する共通
    のシェル(1)を具備し、該区画室は少くとも一つの第
    1のダイアフラム(4)によって分離され、第1ダイア
    フラムにはより大きな寸法の区画室(A)とより小さな
    寸法の区画室(B)との間を連通させる少くとも一つの
    ストレーナ(102)が設けられ、更に、大きな区画室
    (A)内に開口するようにシェル(1)を介して設けら
    れた加圧気体供給オリフィス(9)を具備し、更に、小
    さな区画室(B)内に配置された液体排出装置(DEL
    1)を具備し、更に、送り込まれるべき部材に液体を送
    り出すための手段(2)を具備し、該液体送り出し手段
    は、液体がそれに沿って加速されるように主エンジンに
    よって付与される主加速方向(G)とほとんど異なら
    ない方向に本質的に配置される、多様な送り出し流量を
    有する表面張力式タンクにおいて、大きな区画室(A)
    内に含まれる液体の少くとも実質的な部分を、液体が小
    さな区画室(B)を介して移動することなしに液体送り
    出し手段(2)に直接送り出すために、気体障壁を形成
    する少くとも一つの出口ストレーナ(101,111)
    が設けられた手段を具備して、タンクは液体が大きな区
    画室(A)および小さな区画室(B)の双方から直接と
    られることを許容するようにし、これにより最小の認可
    流量の約100倍となりうる最大の液体出口流量を形成
    するようにした、多様な送り出し流量を有する表面張力
    式タンク。
  2. 【請求項2】 加圧気体供給オリフィス(9)のほぼ直
    径方向の反対側に位置しかつ大きな区画室(A)から液
    体を直接送り出すのに役立つ第1の出口管(82)を具
    備する、請求項1記載の多様な送り出し流量を有する表
    面張力式タンク。
  3. 【請求項3】 小さな区画室から環状通路(3)を介し
    て液体を直接送り出すために第1の出口管(82)の回
    りに同軸状に配置された第2の出口管(31,32)を
    具備し、該環状通路自体に気体障壁を構成するストレー
    ナ(107)が設けられる、請求項2に記載の多様な送
    り出し流量を有する表面張力式タンク。
  4. 【請求項4】 より小さな断面の第1の出口管(82)
    が第2の出口管(31)内に開口する、請求項2に記載
    の多様な送り出し流量を有する表面張力式タンク。
  5. 【請求項5】 第1および第2の出口管(82,32)
    が独立した組の管機構に連結される、請求項2に記載の
    多様な送り出し流量を有する表面張力式タンク。
  6. 【請求項6】 小さな区画室(B)から液体を送り出す
    ために気体障壁を構成するストレーナ(107)が設け
    られた出口通路(3)を具備し、該出口通路(3)は第
    1の出口管(82)に対して偏倚しており、出口通路は
    第1の出口管(82)に連結された管機構から独立して
    いる管機構(30)に直接連結される、請求項2に記載
    の多様な送り出し流量を有する表面張力式タンク。
  7. 【請求項7】 気体障壁を形成する出口ストレーナ(1
    04,107)が設けられかつ小さな区画室(B)から
    液体を送り出すのに役立つ出口通路(3)を具備し、該
    出口通路(3)は、それ自体が第1の出口管(82)と
    連通している受け部(81)内に開口する、請求項2に
    記載の多様な送り出し流量を有する表面張力式タンク。
  8. 【請求項8】 大きな区画室(A)から環状コレクタ
    (7)を介して液体を直接送り出すための第1の出口管
    (82)を具備し、該環状コレクタは、加圧気体供給オ
    リフィス(9)の反対側に位置するタンクの下側4分の
    1の部分内で大きな区画室(A)と小さな区画室(B)
    間の境界区域内に配置される、請求項1に記載の多様な
    送り出し流量を有する表面張力式タンク。
  9. 【請求項9】 上記第1のダイアフラム(4)はタンク
    の対称軸線(XX′)に垂直をなす平面内に本質的に配
    置され、該軸線が加圧気体供給オリフィス(9)を通
    る、請求項1に記載の多様な送り出し流量を有する表面
    張力式タンク。
  10. 【請求項10】 上記第1のダイアフラム(4)はタン
    クの対称軸線(XX′)に平行をなす平面内に本質的に
    配置され、該軸線が加圧気体供給オリフィス(9)を通
    る、請求項1に記載の多様な送り出し流量を有する表面
    張力式タンク。
  11. 【請求項11】 第1のダイアフラム(4)はその凸面
    側が小さな区画室(B)に対面する湾曲した形状をな
    す、請求項9に記載の多様な送り出し流量を有する表面
    張力式タンク。
  12. 【請求項12】 第1のダイアフラム(4)は大きな区
    画室(A)に対面する小さな底部を有する円錐台形状を
    なし、大きな区画室(A)と小さな区画室(B)間を連
    通させるストレーナ(102)自体は小さな底部におけ
    る第1のダイアフラム(4)の中央部内に配置される、
    請求項8または9に記載の多様な送り出し流量を有する
    表面張力式タンク。
  13. 【請求項13】 大きなタンク(A)内に含まれる液体
    を送り出すための気体障壁を形成する出口ストレーナ
    (101)は第1のダイアフラム(4)の中央部内に配
    置され、一方、大きな区画室(A)と小さな区画室
    (B)間を連通させるストレーナ(102)は上記中央
    部から距離を隔てられた第1のダイアフラム(4)の環
    状区域内に配置される、請求項9および請求項2から6
    までのいずれか一項に記載の多様な送り出し流量を有す
    る表面張力式タンク。
  14. 【請求項14】 大きなタンク(A)内に含まれる液体
    を送り出すための気体障壁を形成する出口ストレーナ
    (111)が、その出口が第1の出口管(82)内に開
    口するコレクタ(81)内に配置され、一方、大きな区
    画室(A)と小さな区画室(B)間を連通させるストレ
    ーナ(102)が第1のダイアフラム(4)内に配置さ
    れる、請求項10および請求項2,5,6および7のい
    ずれか一項に記載の多様な送り出し流量を有する表面張
    力式タンク。
  15. 【請求項15】 更に、上記第1のダイアフラム(4
    0)に平行をなす第2のダイアフラム(41)を具備
    し、第1および第2のダイアフラム(40,41)はそ
    れらの間に上記小さな区画室(B)を形成し、該小さな
    区画室(B)には液体排出装置(DEL1)が設けら
    れ、一方、第2のダイアフラム(41)とその中に液体
    送り出し手段(2)が配置されたタンクの端部壁とは小
    さな寸法の追加の区画室(C)を形成し、該追加の区画
    室は液体排出装置を有さず且つ大流量に特有のプライミ
    ングタンクを構成し、第2のダイアフラム(41)には
    小さな区画室(B)と追加の小さな区画室(C)間を連
    通させるための少くとも一つのストレーナ(106)が
    設けられ、第1の出口管(82)は小さな区画室(B)
    および追加の小さな区画室(C)の双方をそれらに連通
    せずに貫通する、請求項9および請求項2から6までの
    いずれか一項に記載の多様な送り出し流量を有する表面
    張力式タンク。
  16. 【請求項16】 上記第1および第2のダイアフラム
    (40,41)に垂直な軸線を有する連通管(50)が
    大きな区画室(A)と追加の小さな区画室(C)間に設
    置され、上記管(50)の各々の少くとも一つの端部に
    ストレーナ(108)が設置される、請求項15に記載
    の多様な送り出し流量を有する表面張力式タンク。
  17. 【請求項17】 上記第1および第2のダイアフラム
    (40,41)に対して垂直に延びる連通管(83)が
    小さな区画室(B)と液体送り出し手段(2)との間に
    設置され、該連通管(83)には小さな区画室(B)内
    に含まれる液体が液体送り出し手段(2)に直接送り出
    されることを可能ならしめるために気体障壁を形成する
    ストレーナ(105)が設けられる、請求項15または
    16に記載の多様な送り出し流量を有する表面張力式タ
    ンク。
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