JPH0519177A - 天体望遠鏡の制御装置 - Google Patents

天体望遠鏡の制御装置

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JPH0519177A
JPH0519177A JP19611391A JP19611391A JPH0519177A JP H0519177 A JPH0519177 A JP H0519177A JP 19611391 A JP19611391 A JP 19611391A JP 19611391 A JP19611391 A JP 19611391A JP H0519177 A JPH0519177 A JP H0519177A
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JP
Japan
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angle
astronomical telescope
main body
angle error
noise
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Pending
Application number
JP19611391A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukioki Asari
幸起 浅里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オートガイダを用いて天体望遠鏡の追尾を制
御するものにおいて、オートガイダにおける観測雑音を
除去した角度誤差にもとづいて追尾を行う。 【構成】 オートガイダ4が出力する角度誤差には、C
CDカメラにおける雑音やガイド星のゆらぎによる雑音
が含まれるが、カルマンフィルタ5は、それらの雑音を
除去した角度誤差(天体望遠鏡の本体1の現在の指向角
度と指向すべき角度との差)を推定する。制御部3は、
推定された角度誤差x3 が零になるように、本体1を駆
動する駆動部2に駆動指令を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、天体望遠鏡の追尾動
作を制御する天体望遠鏡の制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は経緯儀式の天体望遠鏡を示す斜視
図である。図において、11は各種の反射鏡を保持する
鏡筒、12は鏡筒を乗せてそれを駆動する架台、13は
鏡筒11が天頂方向から水平方向まで回転(EL回転)
する際の軸となる高度軸(以下、EL軸という。)、1
4は架台12が回転(AZ回転)する際の軸となる方位
軸(以下、AZ軸という。)である。
【0003】図6は天体望遠鏡の制御装置を制御対象と
ともに示すブロック図である。図において、1は制御対
象である天体望遠鏡の本体(鏡筒11および架台1
2)、2は本体1を回転させるモータなどを含む駆動
部、3は駆動部2を制御する制御部、4はCCDカメラ
を内蔵しガイド星を撮像するオートガイダである。
【0004】9はガイド星の真の方位rと本体1の実際
の指向角度θとの間に差が生ずることを示すために模式
的に示した減算器である。aは本体1の指向角度θとガ
イド星の真の方位rとの間のずれを検出することで構成
される幾何的角度帰還ループを示している(現実に何ら
かの電気量が帰還するわけではない。)。なお、現実の
本体1において、EL回転に関する角度とAZ回転に関
する角度とが存在するが、以下、それらを指向角度θで
代表させる。また、ガイド星は複数個選定されることも
ある。
【0005】次に動作について説明する。天体望遠鏡の
本体1は、観測対象となる天体の日周運動を追尾するた
めに、EL軸およびAZ軸を中心として時々刻々回転す
る。その際、追尾の方法として、オートガイダ4を使用
した方法がある。すなわち、観測対象となる天体の近傍
にある1個または複数個の明るい星が、ガイド星として
選定される。そして、天体望遠鏡に入射する光による画
像がCCDカメラで撮像される。CCDカメラによる映
像において、ガイド星が常に所定の基準位置にあるよう
に本体1が駆動されれば、その結果として、観測対象と
なる天体の追尾がなされることになる。
【0006】日周運動および大気の屈折率のゆらぎによ
る星像のゆらぎにより、本体1の指向角度θとガイド星
の方位rとの間に差が生ずると、CCDカメラによる映
像におけるガイド星の位置がずれる。あるいは、風外乱
によって本体1がゆらぐので、それによっても映像にお
けるガイド星の位置がずれる。そのときの映像上のガイ
ド星の位置と基準位置とのずれは、角度誤差yに対応し
ているので、オートガイダ4は、角度誤差yを検出でき
る。そこで、制御部3に角度誤差yを出力する。ただ
し、出力される角度誤差yは、CCDカメラにおける雑
音(この雑音を観測雑音という。)を含んでいる。
【0007】制御部3は、角度誤差yを零にするように
駆動部2に指令を与える。駆動部2はその指令に応じて
本体1を駆動する。このようにして、角度誤差は零とな
り追尾がなされることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の天体望遠鏡の制
御装置は以上のように構成されているので、CCDカメ
ラにおける雑音や大気の乱れによる星像のゆらぎが大き
い場合には、制御部3に与えられる角度誤差信号に含ま
れる雑音が大きくなり、精密な追尾が行えないという課
題があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、CCDカメラにおける雑音や大気
のゆらぎによる星像のゆらぎを除去して追尾の精度を高
めた天体望遠鏡の制御装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る天体望遠
鏡の制御装置は、オートガイダが出力した角度誤差か
ら、観測雑音や大気の乱れによる星像のゆらぎを除外し
た真の角度誤差を推定するカルマンフィルタを設けたも
のである。
【0011】
【作用】この発明におけるカルマンフィルタは、大気の
乱れによるガイド星のゆらぎおよび風外乱のスペクトル
モデルを有し、ガイド星のゆらぎによる影響を抑圧した
角度誤差を推定し、それを制御部に与える。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は本実施例による天体望遠鏡の制御装置を制
御対象である望遠鏡の本体1とともに示すブロック図で
ある。図において、5はオートガイダ4が出力した観測
角度誤差y1,y2 から真の角度誤差x3 を推定するカ
ルマンフィルタ、6は加算器、7は減算器である。その
他のものは同一符号を付して図6に示したものと同一の
ものである。
【0013】次に動作について説明する。ここでは、ガ
イド星が2個選択された場合について説明する(2つの
ガイド星を、以下、ガイド星A,ガイド星Bと表わ
す。)。よって、オートガイダ4は、ガイド星A,Bに
応じた角度誤差y1 ,y2 を出力する。また、加算器6
は、角度誤差y1 ,y2 と本体1の指向角度θとを加算
する。よって、カルマンフィルタ5の入力は、実際に
は、ガイド星A,Bの各方位を示す角度情報(カルマン
フィルタ5の入力もy1 ,y2 で表わすこととする。そ
の際には、角度情報y1 ,y2 という。)である。な
お、加算される指向角度θは、本体1の角度を検出する
検出器(図示せず)によるものである。
【0014】次に、カルマンフィルタ5におけるアルゴ
リズムについて述べる。なお、カルマンフィルタについ
ての詳細は、「システム制御理論入門(1986年実教
出版発行)」などで述べられている。
【0015】すなわち、システムを図2(a)に示すよ
うに表現すると、このシステムは、 dx(t)/dt=Ax(t)+Bu(t) ・・・(1) y(t)=Cx(t)+v(t) ・・・(2) で表わされる。ここで、x(t)は状態量(n次元)、y
(t)は観測量(m次元)であり、Aは内部行列(n×n
次元)、Bは入力行列(r×r次元)、Cは出力行列
(n×m次元)である。また、tは時間である。
【0016】システム雑音uおよび観測雑音vを正規白
色雑音とすると、カルマンフィルタのアルゴリズムは、
次のように表わされる。 dxe (t)/dt=Axe (t)+K(y(t)−Cxe (t))・・・(3) ここで、Kはカルマンゲインである。また、この式に
おいて、xe(t)は推定される信号である。すなわち、
x(t)は入力u(t)によって生成された信号であり、こ
の信号が外乱v(t)を受けて観測量y(t)が得られると
考えてよい。そして、xe (t)−x(t)(推定誤差)を
最小とするxe (t)が推定される。
【0017】この場合には、x=〔x1 ,x2 ,x3
であり、x1 はガイド星Aのゆらぎによる誤差(大気の
乱れの影響)、x2 はガイド星Bのゆらぎによる誤差
(大気の乱れの影響)、x3 は風外乱による影響を含む
角度誤差である。また、星像のゆらぎや風外乱のスペク
トルとして、ダベンポート−コルモゴロフ(Davenport-
Kolmogorov) のスペクトルが知られている。そのスペク
トルは1次のローパスフィルタで近似できる。よって、
この場合のシステムは、図2(b)に示すようにモデル
化される。すなわち、上記(1)(2)式に相当するも
のは、図2(c)(d)で表わされる。
【0018】よって、観測量y(t)(オートガイダ4の出
力に相当する。)から推定誤差xe (t) を推定すればよ
いのであるが、A,B,C,y(t) は既知または観測し
うるものであるから、結局、推定誤差を最小にしうるK
を決定すればよい。図2に示したものは、u1 ,u2
3 の標準偏差をSu1,Su2,Su3,(例えば、それぞ
れ0.1''rms )とした場合のものである。
【0019】カルマンゲインKは、リカッチ方程式 AP+PAT −PCT -1CP+BQT =0 の解Pを用いて、 K=PCT -1 とされる。あるいはその近似式を用いることができる。
【0020】なお、Qはシステム雑音の共分散(n×n
次元)、Rは観測雑音の共分散(m×m次元)である。
ここで、Rは、観測量(オートガイダ4の出力)をある
時間Δtにわたって取得し、そのデータから計算するこ
とができる。また、Qは、例えば、実験またはシミュレ
ーションにより、推定誤差を最小とするような値が採用
される。共分散Q,Rを図3(a)に示すような形にす
ると、カルマンゲインKは図3(b)に示すように表わ
される。
【0021】このとき、(1)式および(2)式よりカ
ルマンフィルタ5は、図4に示すようにカルマンゲイン
および1次ローパスフィルタ要素を含んで構成される。
このアルゴリズムにより、ガイド星A,Bのゆらぎは除
去され、風外乱による影響を含む角度信号x3eが出力さ
れる。図において、x1e,x2e,x3eは、それぞれ
1 ,x2 ,x3 の推定値であり、y1e,y2eは、カル
マンフィルタ5により角度情報y1 ,y2 から雑音分が
除去された推定値である。
【0022】推定された角度信号x3eは、減算器7にお
いて、本体1の指向角度θが引かれ角度誤差として制御
部3に入力される。制御部3は、従来の場合と同様に、
角度誤差にもとづいて駆動部2に駆動指令を与える。
【0023】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、天体望
遠鏡の制御装置を、CCDカメラの雑音やガイド星のゆ
らぎに起因する雑音を除去した角度誤差を制御部に与え
るように構成したので、観測雑音の影響を受けない高精
度の追尾制御を行うことのできるものが得られる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による天体望遠鏡の制御装
置を示すブロック図である。
【図2】カルマンフィルタを説明するためのシステム構
成および一例となるシステムの数式表現を示す説明図で
ある。
【図3】共分散およびカルマンゲインを示す説明図であ
る。
【図4】カルマンフィルタの構成を示す構成図である。
【図5】経緯儀式の天体望遠鏡を示す斜視図である。
【図6】従来の天体望遠鏡の制御装置を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 本体 2 駆動部 3 制御部 4 オートガイダ 5 カルマンフィルタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】よって、観測量y(t)(オートガイダ4の出
力に相当する。)から推定誤差xe (t) を推定すればよ
いのであるが、A,B,C,y(t) は既知または観測し
うるものであるから、結局、推定誤差を最小にしうるK
を決定すればよい。図2に示したものは、u1 ,u2
3 の標準偏差をSu1,Su2,S u3した場合のもので
ある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ガイド星を含む領域を撮像し、撮像の結
    果得られた映像におけるガイド星の位置と追尾中心位置
    との差に応じた角度誤差を出力するオートガイダと、前
    記オートガイダが出力した角度誤差から真の角度誤差を
    推定するカルマンフィルタと、このカルマンフィルタの
    出力値に応じた駆動指令を出力する制御部と、前記駆動
    指令に従って天体望遠鏡の本体を駆動する駆動部とを備
    えた天体望遠鏡の制御装置。
JP19611391A 1991-07-11 1991-07-11 天体望遠鏡の制御装置 Pending JPH0519177A (ja)

Priority Applications (1)

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JP19611391A JPH0519177A (ja) 1991-07-11 1991-07-11 天体望遠鏡の制御装置

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JP19611391A Pending JPH0519177A (ja) 1991-07-11 1991-07-11 天体望遠鏡の制御装置

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JP (1) JPH0519177A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2344951B (en) * 1998-12-17 2003-07-30 Starlight Xpress Ltd Method and apparatus for tracking a selected distant object
US7079317B2 (en) 1998-10-26 2006-07-18 Meade Instruments Corporation Automated telescope with distributed orientation and operation processing

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7079317B2 (en) 1998-10-26 2006-07-18 Meade Instruments Corporation Automated telescope with distributed orientation and operation processing
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