JPH0519089U

JPH0519089U - ウエツトスーツ

Info

Publication number: JPH0519089U
Application number: JP1768291U
Authority: JP
Inventors: 伸樹山下; 和博松本
Original assignee: Izumi Cosmo Co Ltd
Current assignee: Izumi Cosmo Co Ltd
Priority date: 1991-02-28
Filing date: 1991-02-28
Publication date: 1993-03-09
Anticipated expiration: 2006-02-28
Also published as: JP2541551Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】保温性の高いウエットスーツを得る。【構成】本考案のウエットスーツは、セラミック粉末、
カーボンおよびアルミニウム粉末を分散させた樹脂を基
布の片面に適用した生地を使用している。セラミック粉
はＡｌ₂Ｏ₃またはＺｒＯ₃を主成分とするものである
のが好ましい。カーボンは粉末又は液体のいずれでも使
用できる。樹脂としては、アクリルゴムまたはシリコン
ゴムが好ましい。セラミック、カーボン、アルミニウム
および樹脂の配合比率はセラミック５−１５％、カーボ
ン０．５−２％、アルミニウム１−５％、残部が樹脂で
ある（％は重量％）。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、薄手であるにもかかわらず、保温性が高く、しかも撥水性にも優れたウエットスーツに関する。

【０００２】

【従来の技術】

海水中でダイバーが使用するウエットスーツは、保温性が高く、かつ動きやすいものが望まれる。従来のウエットスーツはこれらの点で難があり、保温性の高いもの、例えばネオプレンゴムを使用するものは厚手となって動きが取りにくく、薄手のものは保温性が悪かった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記２つの要請に同時に応えることの出来るウエットスーツを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のウエットスーツは、セラミック粉末、カーボンおよびアルミニウム粉末を分散させた樹脂を基布の片面に適用した生地を使用したことを特徴とする。

【０００５】好ましくは、セラミックはＡｌ₂Ｏ₃（アルミナ）またはＺｒＯ₃（酸化ジルコニウム）を主成分とするものである。

【０００６】カーボンは粉末又は液体のいずれでも使用できる。

【０００７】樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂、アクリルゴム、シリコンゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル樹脂、シリコン樹脂、アセタール樹脂、ケトン樹脂、アルキルカーバメイト樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、ナイロン樹脂、天然ゴムなどがあげられる。特に、ウレタン樹脂が好ましい。

【０００８】セラミック、カーボン、アルミニウムおよび樹脂の配合比率は、例えばセラミック５−１５％、カーボン０．５−２％、アルミニウム１−５％、残部が樹脂である（％は重量％）。

【０００９】基布は、その種類、形状などに制限はない。例えば、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、等の合成繊維や木綿、羊毛、絹、等の天然繊維を使用した織物、編物、不織布があげられる。特に、伸縮性に優れたツーウェイ・トリコット編物が好ましい。

【００１０】上記樹脂組成物を基布に適用する方法は、例えば、スプレーコーティング、ナイフコーティング、グラビアコーティング、ロールコーティング、含浸コーティングなどを採用することが出来る。または、この樹脂組成物をフィルム化して、このフィルムをラミネートすることも出来る。ラミネートの方法としては、ホットメルトラミネート法、ドライラミネート法、ウエットラミネート法などを使用することが出来る。

【００１１】樹脂は、例えば、基布の片面のみに５−１００ｇ／ｍ²、好ましくは、１０− ４０ｇ／ｍ²、より好ましくは２０−３０ｇ／ｍ²塗布する。

【００１２】

【作用】

本考案のウエットスーツは、薄手であるにもかかわらず、保温性が高く、しかも、撥水性にも優れている。

【００１３】

【実施例】

以下、添付の図面に基づき、本考案の実施例を説明する。図面は、ウエットスーツ１の正面図である。

【００１４】本考案のウエットスーツ１は、セラミック粉末、カーボンおよびアルミニウム粉末を分散させた樹脂２を基布３の片面に適用した生地を使用している。

【００１５】セラミックはＡｌ₂Ｏ₃（アルミナ）またはＺｒＯ₃（酸化ジルコニウム）を主成分とするものである。樹脂は、ウレタン樹脂である。セラミック、カーボン、アルミニウムおよび樹脂の配合比率はセラミック５−１５％、カーボン０．５ −２％、アルミニウム１−５％、残部が樹脂である（％は重量％）。基布３はツーウェイ・トリコット編物である。樹脂は、基布３の片面のみに２０−３０ｇ／ｍ²塗布する。

【００１６】

【考案の効果】

本考案のウエットスーツは、厚さが約１ｍｍと薄く、そのため海水中で動きやすく、保温性が高く、しかも、撥水性にも優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るウエットスーツの正面図であり、
一部を拡大している。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】セラミック粉末、カーボンおよびアルミ
ニウム粉末を分散させた樹脂を基布の片面に適用した生
地を使用したことを特徴とするウエットスーツ。
【請求項２】セラミック粉末がＡｌ₂Ｏ₃またはＺｒ
Ｏ₃を主成分とするものである請求項１記載のウエット
スーツ。
【請求項３】セラミック、カーボン、アルミニウムお
よび樹脂の配合比率がセラミック５−１５％、カーボン
０．５−２％、アルミニウム１−５％、残部が樹脂であ
る（％は重量％）請求項１記載のウエットスーツ。