JPH05189035A - 配置制御方法 - Google Patents

配置制御方法

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JPH05189035A
JPH05189035A JP4024776A JP2477692A JPH05189035A JP H05189035 A JPH05189035 A JP H05189035A JP 4024776 A JP4024776 A JP 4024776A JP 2477692 A JP2477692 A JP 2477692A JP H05189035 A JPH05189035 A JP H05189035A
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外乱が発生しても、移動ロボットの配置が不
能になるようなことを防止する。 【構成】 移動ロボット2−1乃至2−5を自立的に構
成し、外乱が発生したとき、各移動ロボット2−1乃至
2−5が独自に外乱を回避するようにする。外乱回避後
の移動ロボット2−1乃至2−5の実際の位置は、絶対
位置測定装置5により検出される。相互結合型ニューラ
ルネットにより構成されるプランネット3は、移動ロボ
ット2−1乃至2−5の複数の配置パターンを予め記憶
しており、絶対位置測定装置5からの位置情報に対応し
て、所定の記憶配置パターンを想起し、その記憶配置パ
ターンを目的地点とする信号を無線通信装置4を介して
各移動ロボット2−1乃至2−5に指令する。各移動ロ
ボット2−1乃至2−5はこの指令に対応して所定の目
的地点に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば倉庫に配置され
ている複数の移動ロボットや、ビデオゲームにおける複
数のキャラクタを群行動させる場合に適用して好適な配
置制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】倉庫に複数の移動ロボットを配置し、こ
の移動ロボットにより種々の物品を搬送するような場
合、種々の条件を考慮して、複数の処理ステップを組み
合わせたプログラムを構築し、このプログラムに従って
各移動ロボットを制御するようにしている。これによ
り、移動ロボットを効率的に制御することができ、作業
を能率的に遂行することが可能になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、全ての
条件を考慮してプログラムを設計することは実質的に不
可能である。そこで、できるだけ多くの条件を考慮する
ようにするのであるが、そのためプログラムの処理ステ
ップ数が膨大なものとなり、その制作に多くの時間と労
力が必要となる。このことは、複数の移動ロボットを孤
立的に行動させるのではなく、全体のバランスを考慮し
て、群行動させるような場合に、特に顕著となる。ま
た、予期せぬ外乱が発生すると、制御が不可能になって
しまう課題があった。
【0004】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、外乱に対しても簡単かつ確実に対処するこ
とができるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の配置制御方法
は、例えば、移動ロボット2−1乃至2−5などよりな
る複数の制御対象を所定の空間内の所定の位置に配置す
る配置制御方法において、移動ロボット2−1乃至2−
5の配置に関する複数の所定のパターンを記憶し、移動
ロボット2−1乃至2−5を、記憶したパターンのいず
れかに対応して配置するとともに、移動ロボット2−1
乃至2−5の実際の配置状態を検出し、その配置状態が
設定した状態から乱れたとき、記憶したパターンのう
ち、他のパターンのいずれかに対応して移動ロボット2
−1乃至2−5を配置することを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成の配置制御方法においては、移動ロボ
ット2−1乃至2−5の配置状態が外乱などにより設定
した状態から乱れたとき、記憶したパターンのうち、他
のパターンのいずれかに対応して移動ロボット2−1乃
至2−5が配置される。従って、外乱が発生した場合に
おいても、配置不能になることが防止される。
【0007】
【実施例】図1は本発明の配置制御方法を応用した移動
ロボット制御システムの一実施例の構成を示すブロック
図である。配置空間(フィールド)1には複数の(この
実施例の場合、5個の)移動ロボット2−1乃至2−5
が配置されるようになされている。プランネット3は相
互結合型ニューラルネットにより構成されており(その
具体的構成例は図9、図11、図12、図13および図
15を参照して後述する)、無線通信装置4を介して各
移動ロボット2−1乃至2−5に、それぞれの目的位置
(目標移動(配置)位置)を電波で指令するようになさ
れている。また、絶対位置測定装置5は、例えばビーコ
ン、磁場測定、エンコーダによる測定などにより、各移
動ロボット2−1乃至2−5の現在位置及び姿勢をリア
ルタイムで測定し、プランネット3にフィードバックす
るようになされている。
【0008】図2は移動ロボット2−1(2−2乃至2
−5も同様)の具体的構成例を示している。前輪11は
モータ20に駆動され、所定の方向に指向される。ま
た、後輪12,13は、モータ18,19により駆動さ
れて回転するようになっている。外周に複数個(実施例
の場合、8個)配置された障害物センサ14は障害物3
1(図3)を検出するようになされており、障害物感知
システム15は各障害物センサ14の出力をモニタし、
その検出結果をコントローラ16に出力するようになさ
れている。無線通信機17は無線通信装置4が出力する
電波を受信し、これを復調してコントローラ16に出力
している。CPUなどよりなるコントローラ16は、図
3に示すように、障害物感知システム15の出力に対応
してモータ18,19,20を駆動して、移動ロボット
2−1が障害物31に接触しないように自立的に回避さ
せるとともに、無線通信機17からの出力に対応して、
移動ロボット2−1を所定の目的位置32に移動させる
ようになされている。なお、目的位置32と障害物31
の位置が重複した場合、障害物31から距離をおくこと
が目的位置32に向かうことよりも絶対優先される。
【0009】図4は本実施例により構成されるシステム
の概略を示している。相互結合ニューラルネットにより
構成されるプランネット3には、各ニューロン間に適当
な結合重みを設定することにより、移動ロボット2−1
乃至2−5の群としての行動パターン(行動制約)が記
憶されている(埋め込まれている)。
【0010】このプランネット3は外部入力、つまりオ
ペレータによるオペレーショナル入力、または現在位置
測定装置5から入力される現在の移動ロボット2−1乃
至2−5の状態に対して、最適と考えられる達成目標状
態パターンをネットワークのエネルギー最小化の過程か
ら生成する。この達成目標状態パターンは目的位置への
移動指令の形に変換され、無線通信装置4を介して各移
動ロボット2−1乃至2−5に送信される。各移動ロボ
ット2−1乃至2−5はこの指令を無線通信機17を介
して受信し、受信した指令に対応する目的位置に移動す
べく、行動する。個々の行動制御はそれぞれの移動ロボ
ット2−1乃至2−5の内部において自立的になされ
る。移動ロボット2−1乃至2−5の状態は絶対位置測
定装置5を介してプランネット3にフィードバックされ
ている。予期せぬ外乱(障害物31の進入)などによ
り、移動ロボット2−1乃至2−5のうちのいずれかが
目的位置に到達できない場合、プランネット3は指令し
たパターンが実現されないので不安定化し、新たな代替
プランを状態遷移にともない想起する。
【0011】プランネット3が想起した目的状態パター
ンと、実際に達成された移動ロボット2−1乃至2−5
の物理的状態パターン(絶対位置測定装置5により測定
された実際の状態パターン)が最終的に一致した場合、
プランネット3の状態はエネルギー平衡点の最小解(準
最小解を含む)に到達し、状態は新たな外乱またはオペ
レータ入力があるまで落ち着く。このとき移動ロボット
2−1乃至2−5を含むシステム全体のエネルギ状態も
平衡点の最小解(準最小解を含む)にある。
【0012】図5に示すように、本システムの特徴は、
フィールド1における移動ロボット2−1乃至2−5の
行動プランを立てるプランネット3(相互結合型ニュー
ラルネット)に、各移動ロボット2−1乃至2−5の物
理的状態が絶対位置測定装置5を介してフィードバック
される点にある。これにより制御レベル(プランネット
3から移動ロボット2−1乃至2−5の方向)とプラン
レベル(移動ロボット2−1乃至2−5からプランネッ
ト3の方向)の双方向において、情報のやり取りが行な
われ、予期せぬ外乱などに対して制御レベルだけでな
く、プランレベルでのリアルタイムの対応が可能とな
り、システム全体は非常に強いものとなる。
【0013】本実施例においては、プランニング部分及
び移動ロボット2−1乃至2−5の物理的制御系を含む
全体のシステムについての状態のエネルギーが考慮され
る。このとき目的プランを達成する(移動ロボット2−
1乃至2−5を目的位置に配置する)ことは、このシス
テムの状態を、複数のエネルギー準最小解のうちの適当
な1つに落ち着つかせることを意味する。
【0014】このことを図6を参照して説明する。い
ま、例えば、p1乃至p6の6つの状態パターン(移動ロボ
ット2−1乃至2−5の配置パターン)がプランネット
3に記憶されており、初期状態の運転モードにおいて、
そのいずれのパターンも取り得るものとする(6つの最
小解が存在する)。現時点において、移動ロボット2−
1乃至2−5はp2の状態パターンを取っている(図6
(A))。
【0015】その後、運転モード変更の入力がなされ、
ネットワークの最小解のトポロジーが変化して、パター
ンp2が安定状態ではなくなり、パターンp1,p3,p5,p6が
この運転モードで採り得るパターンになると、システム
全体は状態遷移し、安定なp3の状態パターンを取る(移
動ロボット2−1乃至2−5は移動し、p3の状態パター
ンをとる)(図6(B))。
【0016】その後、フィールド1に外乱が発生すると
(例えば障害物31が侵入すると)、各移動ロボット2
−1乃至2−5は障害物31に衝突しないように自立的
に行動する。その結果、p3の状態パターンを維持できな
くなる。このとき、システム全体でパターンp3はエネル
ギー平衡点ではなくなる。その結果、システムは状態遷
移し、他の安定な最小解であるパターンp5の状態を取る
(移動ロボット2−1乃至2−5はp5の状態パターンを
とる)(図6(C))。
【0017】システム全体のエネルギーEは以下のよう
に表わされる。 E = plan(Ld,Lr,op_mode) + control1(||Ld - Lr||) + control2(Lr,dist)
【0018】ここでLdは、移動ロボット2−1乃至2−
5の目的状態を表すベクタであり、プランネット3の発
火状態で表わされる。Lrは移動ロボット2−1乃至2−
5の現在の状態を示すベクタである。op_modeはオペレ
ーショナルモードを示す。plan( )はプランネット3の
エネルギー関数であり、結合重みを適当な値に調節する
ことにより、エネルギー最小値平衡点及び複数の準最小
値平衡点に、望むべき複数の状態パターンLdを埋め込む
ことができる。また、これら平衡点においてLd=Lrを満
たすようにネットワークの結合重みを構成する。
【0019】control1( )は単調増加関数であり、これ
を最小化することにより、移動ロボット2−1乃至2−
5の状態を、プランネット3の活性化の状態(目的状
態)に追従させることができる。control2( )は、移動
ロボット2−1乃至2−5の状態に対する外乱の影響を
示す関数であり、移動ロボット2−1乃至2−5の状態
はこの外乱の影響を減少させる方向に遷移する。例えば
障害物を外乱とした場合、移動ロボット2−1乃至2−
5と障害物の距離が離れるほどこの関数の値は小さくな
る。distは外乱の状態を表わすものである。
【0020】次に、移動ロボットを所定の位置に配置す
る具体例を示す。最初に移動ロボット2−1乃至2−5
のそれぞれを区別しない場合の例について説明する。
【0021】この場合、以下のような配置のタスクを想
定する。 (1)各運転モードに対して複数の配置パターンがあ
る。 (2)各配置パターンに対してどの移動ロボット2−1
乃至2−5がフィールド1上のどの位置に配置されても
良い。 (3)フィールド1上の1つの位置(コマ)に複数の移
動ロボット2−1乃至2−5を配置することはできな
い。
【0022】図7に示すように、プランネット3には、
各移動ロボット2−1乃至2−5の測定位置Lr[i](i
=1,2,・・・,n。実施例の場合n=5)が絶対位
置測定装置5より入力される。そしてプランネット3の
ニューロンの発火状態から、各移動ロボット2−1乃至
2−5の目的移動位置Ld[i]が出力される。この目的移
動位置Ld[i]は無線通信装置4を介して各移動ロボット
2−1乃至2−5に指令される。
【0023】プランネット3には現在所定の運転モード
が入力されており、プランの上ではp1,p2,p3の3つの配
置パターンのいずれかを採ることが可能である。パター
ンp1においては、3台の移動ロボットがフィールド1内
の下方中央に垂直に配列され、その最も下の1台の左右
に1台づつ他の移動ロボットが配置されている。パター
ンp2においては、フィールド1の上方中央に1台の移動
ロボットが配置され、その左右にそれぞれ2台の移動ロ
ボットが、順次1コマづつ下方に配置されている。パタ
ーンp3においては、各移動ロボットが「コ」字状になる
ように、フィールド1の右側中央に配置されている。
【0024】これらの3つのパターンのうち、パターン
p1は、フィールド1内に障害物31が存在するため、達
成不可能である。そこで、残りのパターンp2,p3のいず
れか(例えば、パターンp3)の配置状態になるように、
各移動ロボット2−1乃至2−5は移動する。このと
き、パターンp2またはp3のどちらが達成されるかは、移
動ロボット2−1乃至2−5の前の状態などに依存す
る。例えば、障害物31が進入する前の状態において移
動ロボット2−1乃至2−5の位置状態がパターンp3に
相対的に近ければ、障害物31が進入した後の状態にお
いてパターンp3が達成され易くなる。
【0025】図8に、障害物31がフィールド1内に侵
入した場合に、移動ロボット2−1乃至2−5が自立的
に配置状態を再生成する様子について示す。初期状態で
は、パターンp1の配置状態で安定している(図8
(A))。その後、移動型の障害物31がフィールド1
内に侵入してくるという外乱が発生すると(図8
(B))、各移動ロボット2−1乃至2−5は障害物3
1に接触しないように自立的に徐々に移動する。移動し
た位置状態がプランネット3にフィードバックされ、プ
ランネット3上において想起されているパターンp1が不
安定化する。そして、プランエット3に想起されている
パターンはついにパターンp1からp3へ状態遷移し、これ
に対応して移動ロボット2−1乃至2−5はパターンp3
の配置を生成し、安定化する(図8(C))。
【0026】次に、図9を参照してプランネット3の構
成例を説明する。プランネット3はネットワーク層構造
とされ、全体で1つの相互結合型ネットワークを構成す
る。各ネットワーク層は大きく次の2つの層に区分され
る。
【0027】(1)群全体プラン層(レアH、レア0) レアHは、P1乃至P5のパターンを記憶しており、オペレ
ータから入力された指令に対応するパターンをレア0に
展開させる。従って、レア0には、移動ロボット2−1
乃至2−5の全体の選択された配置パターン(指令され
た群としての配置パターン)が想起される。レア0の各
ニューロンはxy平面上に並べてあり、移動ロボット2−
1乃至2−5のフィールド1の各地点(コマ)(移動ロ
ボット2−1乃至2−5が取り得る位置)に対応してい
る。すなわち、このレアHとレア0は入力部分付き連想
記憶ネットワークを構成している。
【0028】(2)個々の移動ロボット2−1乃至2−
5に対応する層(レア1乃至5) レア1乃至5は移動ロボット2−1乃至2−5にそれぞ
れ対応する層である。各レア1乃至5のニューロンは、
レア0と同様にxy平面上に並べられている。移動ロボッ
ト2−1乃至2−5の現時点の物理的位置に対応するニ
ューロンに正の入力がなされる。各レア1乃至5におい
て、ニューロンはそれぞれ1つだけ発火でき、そのニュ
ーロンは対応する移動ロボット2−1乃至2−5の移動
目的位置を表す。
【0029】図9に示す実施例においては、レア0に
「コ」字状のパターンp3が想起されており、レア1乃至
5は、レア0のこの文字「コ」を構成する各ニューロン
に対応する1つのニューロンが発火した状態にある。そ
して、レア1乃至3においては、移動ロボット2−1乃
至2−3の現在位置が目的位置と一致している。これに
対して、レア4およびレア5においては、移動ロボット
2−4と2−5の現在位置が目的位置と異なっている。
従って、この場合、図10に示すように、移動ロボット
2−4と2−5がレア0で指定されるニューロンの位置
(目的位置)に移動することになる。
【0030】ネットワークの制約として、レア0におい
て位置(i,j)のニューロン(以下これをA-gl[i,j]と示
す)が発火している場合、レア1乃至5のいずれか1つ
において、位置(i,j)のニューロン(以下これをA[i,j,
k]と示す。但しkはレア1乃至5のうちk番目のものを表
わす)が発火するようにする。このとき、レア0では、
各移動ロボット2−1乃至2−5を区別することなく、
移動ロボット2−1乃至2−5としての位置を示す。す
なわち、移動ロボット2−1乃至2−5のうちの特定の
ものが所定の位置に配置される必要はなく、移動ロボッ
ト2−1乃至2−5のいずれかが所定の位置に配置さ
れ、全体として所定のパターンが実現されておればよい
ものとされる。換言すれば、移動ロボット2−1乃至2
−5のいずれが、いずれの位置に移動するかは、自立的
に行動する各移動ロボット間の協調動作により実行され
る。
【0031】この協調動作は、図11および図12に示
すように、相互抑制及び相互興奮の結合の組合せを設定
することにより実現可能である。このような設定は、例
えば次のような結合により行なわれる。
【0032】(1)ニューロンA[i,j,k]とA[i,j,l](但
しl≠k)の結合は負結合である。ここで、負結合とは、
各ニューロンが同時に発火することを抑制する(同時に
発火するとエネルギーが高くなる)結合である。すなわ
ち、レア1乃至5のうち、所定のレア(例えばレア3)
の位置(i,j)のニューロンが発火しているとき、他のレ
ア(例えばレア1,2,4,5)の対応する位置(i,j)
のニューロンは発火が抑制される(図11)。 (2)レアi(i=1乃至5)内において、各ニューロ
ン間の結合は負結合である。 (3)レアi(i=1乃至5)の各ニューロンは負のバ
イアスを持つ。 (4)レア0のニューロンA-gl[i,j]と、レア1乃至5
のニューロンA[i,j,k]の結合は正である。ここで、正結
合とは、各ニューロンが同時に発火することを励起する
(同時に発火するとエネルギーが低くなる)結合であ
る。すなわち、レア0の位置(i,j)のニューロンA-gl[i,
j]が発火すると、レア1乃至5のニューロンA[i,j,k]も
発火しようとする(図12)。 (5)レア0においては、オペレーション入力(各移動
ロボットの目的位置)と配置パターン(記憶パターン)
が一致したとき、エネルギーが極小になるように、各ニ
ューロンの結合重みが調節されている。
【0033】次に、図13乃至図16を参照して、個々
の移動ロボットの位置関係に制約を課す配置の例につい
て説明する。ケース1:移動ロボットを4台とし、移動
ロボット2−11と移動ロボット2−12は常に近接す
るように配置する(例えば、1コマ以内に配置する)。
かつ移動ロボット2−13と移動ロボット2−14は常
にお互いに所定の距離(例えば、5コマ以上の距離)を
保つように配置する。
【0034】このような制約は、例えば図13に示すよ
うなプランネット3に埋め込むことができる。このプラ
ンネット3は、4台の移動ロボット2−11乃至2−1
4に対応するレア11乃至14により構成されている。
ただし、この実施例においては、前述したような群全体
プラン層としてのレアHやレア0は設けられていない。
そして上述した制約は以下の結合を取ることによりネッ
トに埋め込まれる。
【0035】(1)レア11乃至14は相互抑制結合さ
れる。 (2)レア11と12の各ニューロン間においては、両
者の距離(コマ距離)が1の場合、正結合とする。 (3)レア13と14の各ニューロン間においては、両
者の距離(コマ距離)が5の場合、正結合とする。 (4)上記した(1)乃至(3)以外には結合を設けな
い。
【0036】このような状態において、図13に示すよ
うに、運転(オペレーショナル)モード入力として、例
えばレア13に正の入力を加えると、移動ロボット2−
11乃至2−14は、例えば図14(A)乃至(D)に
示すように、上記した条件(移動ロボット2−11と移
動ロボット2−12は、常に1コマ以内の距離に近接し
て配置し、かつ移動ロボット2−13と移動ロボット2
−14は、常に5コマ以上離間して配置する)を満足す
るように所定の位置に配置される。
【0037】ケース2:移動ロボット2−11乃至2−
14を、図16(A)乃至(D)に示すように、ループ
パターンを常に形成するように配置する。
【0038】この場合、ケース1における場合と同様
に、レア11乃至14間の結合を次のように設定するこ
とにより、本ケースの制約がプランネット3に埋め込ま
れる。 (1)ニューロンA[i,j,1]とA[i+1,j-1,2]の結合は正結
合とする。 (2)ニューロンA[i,j,2]とA[i+1,j+1,3]の結合は正結
合とする。 (3)ニューロンA[i,j,3]とA[i-1,j+1,4]の結合は正結
合とする。 (4)ニューロンA[i,j,4]とA[i-1,j-1,1]の結合は正結
合とする。
【0039】このように結合を設定することにより、図
16(A)乃至(D)に示すように、移動ロボット2−
11乃至2−14が常にループパターンを形成するよう
に配置することができる。
【0040】なお、プランネット3としてのニューラル
ネットは、基本的にはホップフィールドネットに代表さ
れる相互等価重み結合のものを使うのが好ましい。その
ようにすると、ネットワークのエネルギー場に多数の平
衡点を持つことができ、それらにプランのパターンを多
数埋め込むことができるからである。このように平衡点
を多くすると、プランニングの過程において、望まない
エネルギー極小点に状態が落ち込み、そこから脱出でき
なくなる可能性が高くなる。そこで、このような場合、
通常のアナログ及び2値のホップフィールドネットのア
ルゴリズムのほかに、熱力学的アルゴリズムまたはカオ
ス的最急降下法を利用して、局所的なエネルギー極小状
態から脱出して、最小値を探索することができるように
するのが好ましい。このカオス的最急降下法について
は、電子通信情報学会、1991年8月号、論文誌A、
Vol.J74−ANo.8,P1208−P121
5、「カオス的最急降下法を適用したニューラルネット
における学習および記憶想起の動特性について」、ある
いは、特願平3−240467号(特願平2−2989
84号、特願平2−414907号および特願平3−1
49688号の国内優先出願)などに本出願人により開
示されている。
【0041】以上においては、本発明を移動ロボットを
所定の位置に配置する場合に適用したが、本発明は、ビ
デオゲームにおける複数のキャラクタを制御対象として
群行動させる場合などにも適用することができる。さら
に本発明は、2次元空間だけでなく、3次元空間に制御
対象を配置する場合においても応用することが可能であ
る。
【0042】
【発明の効果】以上の如く、本発明の配置制御方法によ
れば、制御対象の配置状態が設定した状態から乱れたと
き、記憶したパターンのうち、他のパターンのいずれか
に対応して制御対象を配置するようにしたので、外乱が
発生した場合においても、配置不能になることがなく、
制御対象を簡単かつ確実に所定の位置に配置することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配置制御方法を応用した移動ロボット
制御システムの一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1における移動ロボットの構成例を示すブロ
ック図である。
【図3】移動ロボットが障害物を回避して移動する様子
を示す図である。
【図4】図1の実施例において、外乱が発生した場合の
制御系を説明するブロック図である。
【図5】図1の実施例において、外乱が発生した場合の
制御状態を説明する概念図である。
【図6】移動ロボットの配置パターンの状態遷移を説明
する図である。
【図7】移動ロボットを記憶した配置パターンに対応し
て配置する動作を説明するブロック図である。
【図8】移動ロボットが外乱に対して自立的に移動する
様子を説明する図である。
【図9】図1におけるプランネット3の構成例を示す図
である。
【図10】図9の実施例に対応して移動ロボットが移動
する様子を説明する図である。
【図11】図1におけるプランネット3を構成する各レ
アの相互抑制結合を説明する図である。
【図12】図1におけるプランネット3を構成する各レ
アの相互励起結合を説明する図である。
【図13】移動ロボットを相互に所定の関係を保持する
ように配置する場合のニューラルネットの構成例を説明
する図である。
【図14】図13の実施例に対応して移動ロボットが相
互に所定の関係を保持して移動する様子を説明する図で
ある。
【図15】移動ロボットを相互に所定の関係を保持する
ように配置する場合の他のニューラルネットの構成例を
説明する図である。
【図16】図15の実施例に対応して移動ロボットが相
互に所定の関係を保持して移動する様子を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 配置空間(フィールド) 2−1乃至2−5 移動ロボット 3 プランネット 4 無線通信装置 5 絶対位置測定装置 11 前輪 12,13 後輪 14 障害物センサ 15 障害物感知システム 16 コントローラ 17 無線通信機 31 障害物 32 目的地点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の制御対象を所定の空間内の所定の
    位置に配置する配置制御方法において、 前記制御対象の配置に関する複数の所定のパターンを記
    憶し、 前記制御対象を、記憶した前記パターンのいずれかに対
    応して配置するとともに、 実際の前記制御対象の配置状態を検出し、その配置状態
    が設定した状態から乱れたとき、記憶した前記パターン
    のうち、他のパターンのいずれかに対応して前記制御対
    象を配置することを特徴とする配置制御方法。
  2. 【請求項2】 前記制御対象は移動ロボットであること
    を特徴とする請求項1に記載の配置制御方法。
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