JPH05187633A - ガス開放遅延型安全ライター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 加圧ガスの作用下にある弁を開き、わずかに
遅れて点火火花発生機構を作動するガス解放遅延型ライ
ターの安全性を向上する。 【構成】 本体２内に液化ガス用タンク３ａ，３ｂ、減
圧蒸発器、及びバーナ弁４の軸４ａと直交する軸６を回
動するレバー５の操作によってガス出口を閉じるバーナ
弁を有し、レバー５は、通常はバーナ弁の肩部４ｃに当
接され、弁４を閉のままに維持する前端部５ａ、及び弁
４の閉と対応するばね手段８の力が加わる作動後端部５
ｂを有し、ばね手段８以外に、ばね手段と弁４との間に
介挿され、ばね手段の力より小さいが、弁４を開こうと
するガス圧力によって生じる力より大きい力によってば
ね手段と直列で同じ方向へと弁４に作用するのに役立つ
第２弾性手段１８が設けられ、前端部と作動後端部との
間に弾性的に変形可能な部分１８を有するように形づく
られた操作レバー５によって形成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、本体内に形成された、
通常はガス状であるが液体として貯蔵される燃料用タン
ク、タンクとガス出口を閉鎖するバーナ弁との間に配置
された減圧蒸発器を有し、バーナ弁は、バーナ弁の軸と
直交する軸周りを回動し、バーナ弁の肩部に通常は当接
され、ガスによつて加えられる力に抗して弁を閉位置に
常に保持しようとする一方の端部又は前端部、及び弁の
閉じと対応する方向に回動的に力を加えるばね手段によ
つて常に付勢されている他方の端部又は作動後端部を有
するレバーによつて作動される種類のガス解放遅延型安
全ライターに関する。

【０００２】

【従来の技術】そのようなライターは、加圧ガスの作用
下にある弁を開き、わずかに遅れて点火火花発生機構を
作動するように、上記ばね手段に抗して弁を開く上記ば
ね手段に抗してレバーの後端部に力を加えることによつ
て点火される。

【０００３】弁が開かれる時間ができるだけ短縮される
ように、弁の解放がレバーの作動の終りにしか行われな
いのが好ましいことは容易にわかる。さらにそのような
ライターは服のポケットや鞄の中につめ込まれることが
しばしば起こるので、ある条件で弁を開く方向にレバー
を押しさげようとすることが可能であり、自由な行程で
ない限り、そのような押し下げ自体が、ガスの無駄な損
失につながる。

【０００４】さらにライターが子供防止用ライター、す
なわちバルブの閉位置に操作レバーを係止し、炎の点火
を可能にするように引込め位置に操作できるが、操作レ
バーの各作動後に自動的に係止位置に戻される機構を有
するライターであるときは、弁が操作レバーの工程の終
りにしか開かれないことは、特に興味がある。

【０００５】そのような機構は、国際特許出願公開９０
／１２２５４号によつて知られている。この機構は、通
常は操作レバー後端部の一部の軌道に位置する可動スト
ッパを有する。この機構がその機能を十分に果たすよう
に、操作レバーによる解放からすぐに、弁が減圧蒸発器
で自由にされた圧縮ガスによつて開位置に押されるの
で、非常に短い工程であつてもレバーのいかなる回動も
防止することが必要である。さらに製造公差は、操作レ
バーと係止機構の可動ストッパトノ間の遊びをすべて除
くことはできず、さらに特に炎の熱によつて生じるレバ
ーの漸進的変形は、安全性を犠牲にしてこの遊びを増大
させる傾向にある。

【０００６】フランス特許第２，２８０，０２９号にお
いて、操作レバーによる弁の開が、第１弾性手段と弁と
の間に介挿され，第１弾性手段と直列で同じ方向、すな
わち弁の閉の方向に、第１弾性手段の力より弱いが、加
圧ガスによつて加えられる弁を開くようにする力よりは
大きい力によつて弁に作用する第２弾性手段の使用によ
つて遅らされる種類のライターは知られている。

【０００７】したがつてライターが静止位置二あると
き、すなわち弁が閉じられているとき、第１弾性手段
は、第２弾性手段を圧縮されているような最大活性化位
置に保持し、二つの弾性手段の力の合計は、弁が開くの
を妨げている。はじめの間は第２弾性手段が、弁の開を
妨げ続けてばかりいることは、弁を開く方向への操作レ
バーの作動中のみであり、弁を開くことができるように
第２弾性手段の十分な不活性化は、操作レバーの一層の
作動のみである。

【０００８】したがつてこの第２弾性手段の存在が、開
閉操作レバーのあらかじめ定められた角度をなした工程
の一部分又は弁の閉方向への自由工程と対応する時間だ
け弁の開を遅らせることは明かである。

【０００９】上記フランス特許の対象であるライター
は、第２弾性手段は、バーナ弁に支えられた前端部と作
動後端部との間で弾性的に変形可能な部分をもつような
形をした操作レバーによつて形成され、このことは、完
全に又は部分的にバーナ弁の上端部を取囲む操作レバー
前端部が、弾性ヒンジを形成する弾性材料の架橋部によ
つて互に接続される二つの重ねられた部分のＶ字形割れ
目によつて分割されているという事実によつて可能とさ
れ、下方の部分は通常は下向きに傾けられるが、第１弾
性手段によつて加えられる力よりは小さく、弁の下のガ
ス圧力よりは大きな力の作用で上方の部分の方へ弾性的
に押されることができる。機能の面で十分な満足を与え
るけれども、このライターは、操作レバーの価格のため
にコストが高くなるという欠点がある。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこの欠点を除
くことを目的としている。

【００１１】

【課題を解決するための手段】そのため本発明による上
記種類のライターは、操作レバーが、弾性ヒンジの役目
をし、第２弾性手段を形成する弾性的に柔軟な材料の架
橋部によつて互に接続される隣接した二つの部片で形成
され、操作レバーがバーナ弁を閉位置に保持するとき
に、前記架橋部の曲げを制限するストッパを有してい
る。

【００１２】例えば弾性的に柔軟な材料の架橋部は、操
作レバーの二つの部片の下方部分、及びそれと対応し通
常は互に隔てられ、レバーの前部部片の上方の曲げを制
限するストッパを構成する、垂直な割れ目の縁部である
上方部分を接続する。

【００１３】いずれにせよ本発明は、安全ライターの一
実施態様を限定しない例として示している添付の図面を
参照しながら以下になされる説明似よつて、一層よく理
解されるであろう。

【００１４】

【実施例】図面には、通常はガス状であるが液相で貯蔵
される燃料用タンクの互に連通する二つの区画３ａ，３
ｂをもつたライター本体２の上部が見られる。ライター
本体２のこの上部は、一方の側、図の左側には垂直軸４
ａのバーナ弁４を支持し、その軸方向に稼働な上端部４
ｂは、図１，３及び５に図示されたように、バーナ弁の
開閉操作レバー５によつて、通常は閉の低い位置に保持
されている。レバー５の水平連接軸６はカバーで覆わ
れ、その一つだけのアーム７が図に見えている。

【００１５】レバー５の前端部５ａ，すなわち図の左側
に位置する端部は、バーナ弁４の上端部４ｂを囲むよう
に環状をしており、一方その他端部又は作動後端部５ｂ
は、その端部とライター本体２の上部との間に圧縮され
たらせんばね８の作用を常に受けている。このライター
の第１弾性手段を構成するばね８は、矢印９の方向に、
すなわちレバーの前端部がバーナ弁４の肩部４ｃに対す
る当接によつてバーナ弁４を閉位置に保持するような方
向に、レバー５を回動させようとする。

【００１６】後端部５ｂにより上から下に垂直にレバー
５を動かすことによつて、矢印９の方向と反対の方向に
レバーは回動させられ、このことはガス圧力の影響で開
位置にバーナ弁４を持ち上げることを可能にする結果を
生じる。

【００１７】図を不必要に複雑にしないように、このラ
イターの点火機構、すなわちバーナ弁の開後にガスの点
火火花を発生する機構は示されていない。この点火機構
は、摩擦石、圧電結晶又はその他のものを備えたどのよ
うな種類の機構でもよく、バーナ弁４の開方向への操作
レバー５の動きと同時、直前又は直後に作動するように
配置される。

【００１８】レバー５がばね８によつて常にうけている
力は、バーナ弁４の開の瞬間の前進と対応する方向に向
きを変える傾向がある。さらにバーナ弁４によつてレバ
ー５に伝えられる熱は、同じ方向にレバーを変形する傾
向がある。ところでバーナ弁４のこの早すぎる開は、そ
れが無駄な余分の消費の原因となるので避けるべきであ
る。

【００１９】さらにこの種の子供防止型で、レバー５の
作動後端部５ｂの下に、バーナ弁４の開方向への回動を
制限するような引込め可能なストッパーを有するライタ
ーには、構成要素の製造条件と関連したこれらライター
の自動組立ての要求は、レバー５と引込め可能なストッ
パーとの間の遊びの存在を不可欠とし、この遊びはスト
ッパーの存在にもかかわらずバーナ弁４の開を可能とす
る。この場合、この早すぎる開は、それが子供と同程度
に用心を欠くので、絶対に避けるべきである。

【００２０】バーナ弁４の閉を保証するように、図示さ
れた実施例ではらせんばね８で構成された第１弾性手段
とバーナ弁４との間に、第１手段とは別個の、バーナ弁
４を閉にする第２の力を発生するのに適した第２弾性手
段を設けるのはこのためであり、第２弾性手段は、第１
弾性手段の力より小さいが、バーナ弁４を開こうとする
燃料圧力によつて発生する力より大きい力によつて第１
弾性手段に作用するように直列に取りつけられる。

【００２１】したがつてバーナ弁４の解放と対応する方
向、すなわち矢印９と反対方向にレバー５を回動させよ
うとする、レバーへの作用によつて第１弾性手段が作動
されないときに、第２弾性手段は、今度は自分が前記方
向にレバー５を継続して回動することによつて作動され
なくなるまで、バーナ弁４を閉位置に確実に保持する。

【００２２】バーナ弁４の開と対応するレバー５の角度
をなす工程又は自由工程は、その力とバーナ弁４の上流
のガス圧力により発生される力との平衡に対応する第２
弾性手段のたわみに依存するが、このたわみは第２弾性
手段の種類に従って容易に定められる。

【００２３】図１及び図２によつて示された例では、レ
バー５の冠のような形をした前端部５ａは、上方が開い
た垂直な割れ目１７によつてレバー５の残りの部分から
部分的に分離されており、このレバーによつて形成され
た二つの部片間の接続は、レバー５が型成形又は射出成
形によつて一体部品として形成されるプラスチック材料
のような柔軟な弾性材料の下方架橋部によつてのみ保証
されている。

【００２４】この下方架橋部１８は、図１に示されたよ
うにレバー５の弾性変形を保証する弾性ヒンジの役割を
果たし、第２弾性手段を形成する。レバー５がばね８の
力しか受けないとき、レバー５は、その接続縁部がレバ
ー５の弾性変形を限定するストッパを形成する割れ目１
７が閉じるまで弾性的に変形される。この変形は、図２
にその終了時が示されているレバーの自由工程と対応す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】バーナ弁の開閉操作レバーをもった本発明の簡
単な一実施態様によるガスライターの、バーナ弁の静止
−閉位置にある頭部又は上端を示す垂直断面図。

【図２】図１の実施態様の、バーナ弁の開の直前の位置
を示す同様な図。

【符号の説明】

２ ライター本体 ３ａ，３ｂ 燃料用タンクの二つの区画 ４ バーナ弁 ４ａ バーナ弁４の軸 ４ｂ 同上端部 ５ 開閉操作レバー ５ａ レバー５の前端部 ５ｂ 同作動後端部 ６ 同連接軸 ７ カバーのアーム ８ らせんばね １７ 垂直な割れ目 １８ 下方架橋部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体（２）内に形成され、通常はガスで
   あるが液体として貯蔵される燃料用タンク（３ａ，３
   ｂ），タンク（３ａ，３ｂ）とガス出口を閉鎖するバー
   ナ弁（４）との間に配置された減圧蒸発器を有し、バー
   ナ弁（４）は、バーナ弁（４）の軸（４ａ）と直交する
   軸（６）周りを回動し、バーナ弁（４）の肩部（４ｃ）
   に通常は当接され、ガスによつて加えられる力に抗して
   弁（４）を常に閉位置に保持しようとする前端部（５
   ａ）、及び弁（４）の閉と対応する方向（９）に回動し
   ようとするように第１弾性手段（８）によつて常に不勢
   されている作動後端部（５ｂ）を有するレバー（５）に
   よつて作動され、第１弾性手段（８）以外に、第１弾性
   手段（８）と弁（４）との間に位置し、第１弾性手段
   （８）と直列で同じ方向、すなわち第１弾性手段（８）
   の力より小さいが、ガス圧力によつて生じ、弁（４）を
   開こうとする力より大きな力によつて弁を閉じる方向に
   弁（４）に作用する第２弾性手段（１８）を有する種類
   のガス解放遅延型安全ライターにおいて操作レバー
   （５）が、弾性ヒンジの役目をする弾性的に柔軟な材料
   の架橋部（１８）によつて互に接続される隣接した二つ
   の部片（５ａ，５ｂ）で形成され、操作レバー（５）が
   バーナ弁（４）を閉位置に保持するとき、前記架橋部
   （１８）の曲げを制限するストッパを有することを特徴
   とする安全ライター。
2. 【請求項２】 弾性的に柔軟な材料の架橋部（１８）
   が、操作レバー（５）の二つの部片（５ａ，５ｂ）の下
   方部分、及びそれと対応し、通常は互に隔てられ、レバ
   ー８５９の前部部片（５ａ）の上方の曲げを制限するス
   トッパとなる割れ目（１７）の縁部を形成する上方部分
   を接続する請求項１記載の安全ライター。