JPH05184028A - 電力ケーブル線路の布設・試験方法 - Google Patents

電力ケーブル線路の布設・試験方法

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JPH05184028A
JPH05184028A JP1820492A JP1820492A JPH05184028A JP H05184028 A JPH05184028 A JP H05184028A JP 1820492 A JP1820492 A JP 1820492A JP 1820492 A JP1820492 A JP 1820492A JP H05184028 A JPH05184028 A JP H05184028A
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JP
Japan
Prior art keywords
test
power cable
section
withstand voltage
cable line
Prior art date
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Pending
Application number
JP1820492A
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English (en)
Inventor
Hideo Tanaka
秀郎 田中
Susumu Sakuma
進 佐久間
Naotaka Ichiyanagi
直隆 一柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 布設ルートを複数の区間に分ける。各区間内
では電力ケーブル11を直線接続部13により接続する。接
続を終えた区間に対し可搬型課電設備21、23により耐圧
試験を行う。区間と区間の境ではそれぞれ耐圧試験を終
えた区間同士の電力ケーブル端部をプレハブ型中間接続
部25により接続し、線路を完成させる。 【効果】 電力ケーブル線路の耐圧試験を適当な区間毎
に実施することにより各区間の健全性を保証することが
でき、また区間と区間の接続はプレハブ型中間接続部に
より行うため高い信頼性が得られる。これにより運転に
入ってから事故が発生することの少ない信頼性の高い電
力ケーブル線路を得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブル線路の布
設・試験方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電力ケーブル線路を布設し、耐圧
試験を行う場合には、線路全長が完成した後、線路全長
に対して直流電圧を印加することにより耐圧試験を行っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし直流電圧印加に
よる耐圧試験では、商用周波交流電圧で有害となる欠陥
の検出感度が低く、有害な欠陥を見逃したまま耐圧試験
合格となる危険性があり、商用周波交流電圧での運転を
開始してから事故が発生する可能性を否定できない。
【0004】布設された電力ケーブル線路は、商用周波
交流電圧またはそれに近い周波数領域の電圧波形で耐圧
試験をすることが望ましいのであるが、線路全長が完成
してから試験を行うことになると、試験長が例えば数km
以上ときわめて長くなるため、莫大な容量の課電設備が
必要となる。このような課電設備は可搬性に欠け、現地
試験に適用することはできない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決した電力ケーブル線路布設・試験方法を提供
するもので、その構成は、布設ルートに沿って必要本数
の電力ケーブルを布設し、隣合う電力ケーブルを接続し
て電力ケーブル線路を構成する場合において、布設ルー
トを可搬型課電設備で耐圧試験が可能な複数の区間に分
け、各区間内では電力ケーブルを直線接続部により接続
し、接続を終えた区間に対し可搬型課電設備により耐圧
試験を行い、区間と区間の境ではそれぞれ耐圧試験を終
えた区間同士の電力ケーブル端部をプレハブ型中間接続
部またはガス中接続部により接続する、ことを特徴とす
るものである。
【0006】
【作用】ここで、直線接続部とは通常の接続部であり、
架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル(以下、CVケーブ
ルという)の場合は押出モールドジョイント等による接
続部である。この直線接続部は小型であるが、欠陥が発
生する場合があるので、耐圧試験により健全性を保証す
ることが望ましい。
【0007】本発明では布設ルートを複数の区間に分
け、各区間毎に電力ケーブルの接続が終えた後に耐圧試
験を行うことにより、試験長を短くし、可搬型の課電設
備で耐圧試験を行えるようにすると共に、直線接続部の
耐圧を保証できるようにした。特にこの試験では運転電
圧より高い商用周波交流電圧での試験も可能であり、信
頼性の高い試験が可能である。
【0008】またこのように各区間毎に耐圧試験を行
い、その後耐圧試験を終えた区間同士を接続する方式で
は、区間と区間の境の接続部に対して耐圧試験が行えな
いという問題があるが、本発明では区間同士の接続部に
プレハブ型中間接続部またはガス中接続部を採用した。
これらの接続部は前記直線接続部に比べ大型になるとい
う難点はあるが、接続工事における異物の混入や補強絶
縁体の歪の発生といった絶縁特性に悪影響を及ぼす要素
がなく、さらに工場出荷時に厳密な絶縁試験が実施され
ているため接続後に耐圧試験をして欠陥のスクリーニン
グを行う必要がない。このため全長にわたって信頼性の
高い電力ケーブル線路を構成できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例を示す。図1にお
いて、11A〜11Iは布設ルートを模擬して試験ヤードに
布設された単心275KV ×2000mm2 のCVケーブルであ
り、それぞれの長さは 650mである。
【0010】布設ルートは、CVケーブル11A〜11Eで
構成される第一の区間と、CVケーブル11F〜11Iで構
成される第二の区間に分け、各区間内では隣合う電力ケ
ーブルを押出モールドジョイントによる直線接続部13で
接続した。また電力ケーブル線路の両端には終端接続部
15A、15Bを取り付け、第一の区間と第二の区間の境で
接続される電力ケーブル11E、11Fの端部にはそれぞれ
試験用端末部17A、17Bを取り付けた。
【0011】以上のように電力ケーブルを布設し、接続
を行った後、各区間毎に次のようにして耐圧試験を行っ
た。まず試験用端末部17Aに課電用リードケーブル19を
介して試験用変圧器21、発電機23を接続した。変圧器21
は直列共振型変圧器で、出力電圧 250KV、容量は50KVA
である。共振のQは30であるため、1.5MVAまでの試験が
可能である。
【0012】この状態で第一の区間(CVケーブル11A
〜11E)について交流耐圧試験を実施した。試験電圧は
交流207KV である。この試験電圧を10分間印加し、第一
区間の試験を無事終了した。
【0013】次にもう一つの試験用端末部17Bに課電用
リードケーブル19を介して変圧器21、発電機23を接続
し、第二の区間(CVケーブル11F〜11I)について同
様の交流耐圧試験を行い、無事終了した。
【0014】なお上記試験の最大静電容量は0.72μFで
あり、207KV 印加時の皮相電力量は962KVAとなる。これ
は変圧器21の運転容量内である。またこの変圧器21の重
量はおよそ40tであるため、トレーラー2台による運搬
が可能である。なお、これ以上の容量をもつ変圧器を試
験に用いることは運搬上の制約から事実上不可能であ
り、本実施例で用いた変圧器が可搬型としては実用上最
大容量のものである。
【0015】上記の試験が終了した後、試験用端末部17
A、17Bを取り外し、電力ケーブル11E、11Fの不必要
な余長部分を切除し、プレハブ型中間接続部25により電
力ケーブル11Eと11Fの接続を行い、約5日後に接続工
事を完了して、電力ケーブル線路の全長を完成させた。
【0016】上記の方法によれば、従来不可能であった
電力ケーブル線路の交流電圧による耐圧試験が可能とな
った。また耐圧試験後の区間と区間の接続は信頼性のあ
るプレハブ型中間接続部により行われるため、電力ケー
ブル線路全長の信頼度は非常に高いものとなる。
【0017】さらに本実施例では交流電圧を用いている
ため部分放電測定が可能であることも明らかとなった。
部分放電は電力ケーブル線路の欠陥部による破壊を予
知、診断する上で非常に有効な検知信号である。なお気
中部分放電の発生を防止し、部分放電測定の感度を向上
させるためには、変圧器との接続はいわゆるエレファン
トヘッド型の構造とすることが望ましい。
【0018】次に図2を参照して本発明の他の実施例を
説明する。この実施例では、CVケーブル11A〜11Bを
第一の区間、11C〜11Gを第二の区間、11H〜11Iを第
三の区間としてある。各区間内で電力ケーブルを押出モ
ールドジョイントによる直線接続部13で接続した点およ
び線路の両端に終端接続部15A、15Bを取り付けた点は
前記実施例と同様である。
【0019】ここでは第二の区間の接続が先に完成した
ものとし、その区間の両端の電力ケーブル11C、11Gの
開放端に試験用端末部17A、17Bが取り付ける。この状
態で一方の試験用端末部17Aに課電用リードケーブル19
を介して変圧器21、発電機23を接続し、第二の区間(C
Vケーブル11C〜11G)について交流耐圧試験を行う。
【0020】次に第一の区間の接続が完了したならば、
電力ケーブル11Bの開放端に試験用端末部を取り付け、
第一の区間の耐圧試験を行う。このあと電力ケーブル11
Bと11Cをプレハブ型中間接続部25Aで接続する。最後
に第三の区間の接続が完了したならば、電力ケーブル11
Hの開放端に試験用端末部を取り付け、第三の区間の耐
圧試験を行う。その後、電力ケーブル11Gと11Hをプレ
ハブ型中間接続部25Bで接続する。
【0021】通常、電力ケーブル線路の布設工事は数カ
月から長いもので2〜3年を要するので、布設工事は部
分的に終了して行き、全区間の工事が一度に終了するこ
とはない。そこで上記実施例のように線路の設計、工事
計画により、布設が完了した一部の区間毎に逐次耐圧試
験を実施していくことは現実的な方法である。
【0022】なお上記実施例では、商用周波交流電圧で
の耐圧試験を説明したが、このほかに、40〜200 Hzの範
囲の低周波交流電圧や、交流と同等の欠陥検出能力をも
つ減衰振動波など、直流以外の欠陥検出能力をもつ波形
で耐圧試験を行うことも可能である。また上記実施例で
は、区間と区間の境の接続にプレハブ型中間接続部を用
いた場合を説明したが、プレハブ型中間接続部の代わり
にガス中接続部を使用しても同様の効果を得ることがで
きる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
力ケーブル線路の耐圧試験を適当な区間毎に実施するこ
とにより各区間の健全性を保証することができ、また区
間と区間の接続はプレハブ型中間接続部またはガス中接
続部により行うため高い信頼性が得られる。また1回の
試験線路長が短くなるため欠陥部の検出に威力のある部
分放電試験の感度が良好になる。これらにより運転に入
ってから事故が発生することの少ない信頼性の高い電力
ケーブル線路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る電力ケーブル線路の
布設・試験方法を示す説明図。
【図2】 本発明の他の実施例に係る電力ケーブル線路
の布設・試験方法を示す説明図。
【符号の説明】
11A〜11I:電力ケーブル 13:直
線接続部 15A、15B:終端接続部 17A、
17B:試験用端末部 19:課電用リードケーブル 21:試
験用変圧器 23:発電機 25:プ
レハブ型中間接続部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】布設ルートに沿って必要本数の電力ケーブ
    ルを布設し、隣合う電力ケーブルを接続して電力ケーブ
    ル線路を構成する場合において、 布設ルートを可搬型課電設備で耐圧試験が可能な複数の
    区間に分け、 各区間内では電力ケーブルを直線接続部により接続し、 接続を終えた区間に対し可搬型課電設備により耐圧試験
    を行い、 区間と区間の境ではそれぞれ耐圧試験を終えた区間同士
    の電力ケーブル端部をプレハブ型中間接続部またはガス
    中接続部により接続する、 ことを特徴とする電力ケーブル線路の布設・試験方法。
JP1820492A 1992-01-07 1992-01-07 電力ケーブル線路の布設・試験方法 Pending JPH05184028A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021098611A1 (zh) * 2019-11-19 2021-05-27 云南电网有限责任公司临沧供电局 一种测评老化后xlpe电缆泄漏电流差异因子的平台及方法

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WO2021098611A1 (zh) * 2019-11-19 2021-05-27 云南电网有限责任公司临沧供电局 一种测评老化后xlpe电缆泄漏电流差异因子的平台及方法

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