JPH05174784A - 放電ランプ用電極 - Google Patents

放電ランプ用電極

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JPH05174784A
JPH05174784A JP8135491A JP8135491A JPH05174784A JP H05174784 A JPH05174784 A JP H05174784A JP 8135491 A JP8135491 A JP 8135491A JP 8135491 A JP8135491 A JP 8135491A JP H05174784 A JPH05174784 A JP H05174784A
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JP
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layers
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JP8135491A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Ishikawa
博久 石川
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
Original Assignee
Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ランプとしての十分な特性が得られ、しかも
エミッター物質を含む焼結体が崩れにくくて黒い破片が
バルブ内に散乱することのない放電ランプ用電極を提供
する。 【構成】 エミッター物質を主成分とするエミッター層
と、高融点金属を主成分とする金属層が交互に積層され
て2層以上からなる単位層が形成されるとともに、単位
層と単位層の間に空間が形成され、中央に積層方向の孔
が明けられた焼結体20を、金属もしくは金属粉末焼結
からなるパイプ10内に焼結体20の孔が視認できるよ
うに納める。これによって、エミッター層を強固な金属
層で保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放電ランプ用電極に関
し、特に液晶パネルのバックライトに用いられる小型の
蛍光ランプの電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオ一体型カメラなどの小型液晶パネ
ルを使用するデイスプレイ装置などに使用されるバック
ライト用の蛍光ランプは、例えば照明学会誌(第73巻
第5号40〜46頁)に詳しく解説されているように、
液晶パネルの表示の見易さを得るために、輝度、輝度均
斉度、発光色などの光学的特性と、液晶パネルの薄型、
軽量、低消費電力などの特長に見合った機械的寸法と電
気的特性が要求される。その他に、液晶パネルが熱に弱
いので発光面が高温にならず、点灯寿命が長いことが要
求される。つまり、通常の一般照明用蛍光ランプと異な
り、寸法が小さくて消費電力も小さく、同時に明るくて
演色性が良く、使用寿命が長いことが特に強く要求され
る。このため、バックライト用の蛍光ランプは、低消費
電力に適合するように、電流と電圧および始動用希ガス
や水銀の封入量が定められ、更には最適な電極設計がな
される。そして、高周波電源で点灯して要求される明る
さと演色性が得られるようにしている。
【0003】ところで、蛍光ランプを小型化するために
は、電極も小型化する必要がある。そこで、小型で温度
上昇が早く、消費電力を少なくするために、素線径の細
いフィラメントコイルを有する熱陰極型の電極が使用さ
れることが多いが、消費電力が1W以下、例えば0.5
W の蛍光ランプの場合、フィラメントコイルの素線径
はきわめて細くなるが、このように細くするとフィラメ
ントコイルの支持が困難で振動や衝撃に対して弱くな
る。このため本発明者は、実開昭64-19251号公報に示さ
れるように、一端が内導線に固定された金属パイプ内に
エミッターを付着させたフィラメントコイルを配置し、
この金属パイプで素線径の細いフィラメントコイルを保
持するようにしたものを提案した。この金属パイプは、
略有底筒状であるので、つまり、ホローカソード状であ
るので、単にフィラメントコイルを保持するだけでな
く、例えば特開昭64-33844号公報でも説明されているよ
うに、いわゆるホローカソード効果を有し、発光に寄与
しない陰極降下電圧が低下する。従って、消費電力が低
減して発光効率が向上する利点もある。
【0004】しかしながら、かかる構造の電極では、消
費電力を数Wに上げてパワーアップし、輝度を大きくし
た蛍光ランプの場合に、消費電力が1W以下のものと同
様に小型にすると、細いフィラメントコイルに付着でき
るエミッターの量が少ないので、エミッターが早期に消
耗してなくなり、かつ放電時に電子線などが多くなり、
細いフィラメントコイルに衝突するのでどうしても点灯
寿命が短くなってしまう。特に、高周波電源で点灯する
と小さな電極に負担がかかり、やはり点灯寿命が短くな
る問題点がある。
【0005】そこで図5に示す電極が検討されている。
つまり、金属もしくは焼結金属からなる有底状のパイプ
10 内に、孔 26 が設けられた焼結体 25 を納めたもの
であり、焼結体 25 は、例えばタングステン金属粉末
と、エミッタとしてバリウム・ストロンチウム・カルシ
ウムの酸化物の粉末とを、重量比で50:50の割合で
混合し、これをプレスして焼結したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】かかる電極は、エミ
ッター物質の量が多く、細いフィラメントコイルも使用
しないので、消費電力を少々大きくしてパワーアップし
ても点灯寿命を長くすることができる。しかしながら、
この電極を備えた蛍光ランプを点灯していると、エミッ
ター物質の消耗に伴って焼結体 25 が徐々に崩れ、その
小さな破片がバルブ内に散乱して黒く見える不具合があ
る。これは、焼結体におけるエミッター物質の混合割合
が高くて焼結体の強度が弱いためである。従って、エミ
ッター物質の混合割合を30%程度まで減少させると十
分な強度が得られるが、ランプとしての十分な特性が得
られなくなる。そこで本発明は、ランプとしての十分な
特性が得られ、しかも焼結体が崩れにくくて黒い破片が
バルブ内に散乱することのない放電ランプ用電極を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【問題点を解決するための手段】かかる目的を達成する
ために、本発明は、エミッター物質を主成分とするエミ
ッター層と、高融点金属を主成分とする金属層が交互に
積層されて2層以上からなる単位層が形成されるととも
に、単位層と単位層の間に空間が形成され、中央に積層
方向の孔が明けられた焼結体を、金属もしくは金属粉末
焼結からなるパイプ内に焼結体の孔が視認できるように
納める。
【0008】
【作用】かかる電極において、高融点金属を主成分とす
る金属層は強固に焼結されるが、エミッター物質を主成
分とするエミッター層がこの金属層と積層されて単位層
を形成しているので、エミッター層がしっかりと保持さ
れ、点灯中にエミッター層が崩れることがほとんどな
い。そして、エミッター層におけるエミッター物質量が
多いので、焼結体中のトータルのエミッター物質量は減
少せず、ランプとしての十分な特性が得られ、消費電力
を少々大きくしてパワーアップしても点灯寿命が長くな
る。また、焼結体中央に積層方向の孔が明けられるとと
もに、単位層と単位層の間に空間が形成されているの
で、エミッター物質の表面拡散効果が優れており、かつ
焼結体中央の孔のホローカソード効果のために陰極降下
電圧の低下が期待できる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明に係る電極を備えた蛍光ラン
プの一端側を示す説明図であって、他端側も同じ構造を
している。この蛍光ランプは、消費電力が3.5 W程度
であり、液晶パネルのバックライトに用いられるが、軟
質ガラスからなる内径が5mmのバルブ 30 内には、一対
の電極1が対向配置されている。バルブ端部 31 は、リ
ード棒 14 に設けられたガラスビーズ 15 で封止されて
いる。そして、バルブ 30 内には所定量の希ガスと水銀
が封入され、内面に蛍光体層 32 が付着されている。
【0010】電極1は、金属もしくは金属粉末焼結から
なる有底筒状のパイプ 10 内に焼結体 20 が納められた
ものであり、パイプ 10 の後端部 11 はリード棒 14 に
カシメ固定されている。焼結体 20 の中央には孔 21 が
設けられ、焼結体 20 の先端22 は、パイプ 10 の先端
12 より1mm程後退した位置にある。つまり、同一構造
をした他方の電極の周辺部から孔 21 を見たときに視認
できるできるようにしてあり、あまり先端 12 より後退
させると、孔 21 を視認できなくなって、次に説明する
奥側のエミッター層が放電に寄与しにくくなり、かつホ
ローカソード効果が減少する。
【0011】ここで、焼結体 20 は、図2に示すよう
に、エミッター層Eと金属層Mが積層されてE・M型の
単位層Uが形成されており、単位層Uと単位層Uの間に
空間Vが形成されている。単位層Uは、E・M型に限ら
れるものではなく、図3に示すM・E・M型や図4に示
すE・M・E型、更には4層以上からなる各種のモード
の単位層Uが使用できる。また、異なるモードの単位層
Uの間に空間Vを設けても良い。エミッター層Eと金属
層Mは、エミッター物質と高融点金属の混合物からな
り、エミッター層Eはエミッター物質を主成分とし、例
えばエミッター物質が重量比で70%以上であり、金属
層Mは逆に高融点金属が70%以上である。もっとも、
金属層Mは、高融点金属が100%、つまり高融点金属
単独であってもよいが、エミッター層Eは、エミッター
物質単独では焼結して成形することは不可能である。エ
ミッター物質としては、アルカリ土類金属の酸化物、例
えばBaO もしくはBaO と他のアルカリ土類金属の酸
化物との混合物、もしくは複合酸化物が使用でき、高融
点金属としては、電極材料として一般的に使用されてい
るタングステン、モリブデン、ニッケルなどが使用でき
る。
【0012】かかる電極の製造方法を簡単に説明する
と、先端 12 を上向きにしたパイプ 10 に、孔 21 成形
用のマンドレルを差し込み、例えば単位層UがE・M型
の場合は、エミッター層E用の粉末と金属層M用の粉
末、そして空間V用のステアリン酸などの有機化合物を
交互に所定量充填し、各層ごとに数十Kg/cm2程度の圧力
でプレスする。そして、マンドレルを抜き、1500℃
程度で30分間焼成すればよい。これによって、ステア
リン酸などの有機化合物が消失し、単位層Uと単位層U
の間に空間Vが形成される。そして、エミッター物質が
少ない、もしくはエミッター物質を含まない金属層Mは
強固に焼結される。このとき、金属層Mの厚さは20〜
40μm、 エミッター層Eの厚さは100〜150μm
、空間Vを20〜50μm 程度にするのが好ましい。
そして、最上層、つまり先端 22 を構成する層はいずれ
でも良いが、ランプ特性上からは最上層をエミッター層
Eにするのが好ましい。また、最下層、つまり最初に充
填する粉末はいずれでもよい。あるいはプレスによるこ
となく、各粉末の溶液を順次コーティングして焼成して
も製造できるが、このときは各層の厚さは前記の値より
も薄くなる。
【0013】しかして、かかる電極を備えた蛍光ランプ
に通電すると、両電極間でアーク放電が起り、点灯する
が、各エミッター層Eが孔 21 の内面に露出するととも
に、単位層Uと単位層Uの間に空間が形成されているの
で、エミッター物質の表面拡散現象が優れ、かつトータ
ルのエミッター物質量が多いので、きわめて良好なラン
プ特性を得ることかできる。そして、長時間点灯してい
ると、エミッター物質が消耗してエミッター層Eが脆く
なる。しかし、エミッター層Eが強固な金属層Mと積層
されて単位層Uが形成されているので、点灯中にエミッ
ター層Eが崩れることがほとんどない。最上層をエミッ
ター層Eとした場合、この層が壊れて破片がバルブ内に
散乱するが、エミッター層Eが薄いので、その量は僅か
であり、しかもエミッター物質の濃度が高いので、破片
は白色をしており、ほとんど目立たない。なお、本発明
の電極は、液晶パネルのバックライト用蛍光ランプ以外
にも、小型化が要求されるイメージリーダーなどの光源
用放電ランプの電極としても使用できる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放電ラン
プ用電極は、エミッター物質濃度の高いエミッター層と
高融点金属濃度の高い金属層からなる単位層を形成する
とともに単位層と単位層の間に空間を形成した焼結体を
パイプ内に納め、焼結体の中央に積層方向の孔を設けた
ので、エミッター物質の表面拡散現象が優れ、トータル
のエミッター物質量を減らすことなくエミッター層を強
固に保持できる。従って、ランプとしての十分な特性が
得られ、しかも焼結体が崩れにくくて黒い破片がバルブ
内に散乱することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電極を備えた蛍光ランプの説明図であ
る。
【図2】焼結体の説明図である。
【図3】焼結体の説明図である。
【図4】焼結体の説明図である。
【図5】従来例の説明図である。
【符号の説明】 1 電極 10 パイプ 14
リード棒 20 焼結体 21 孔 30
バルブ 32 蛍光体層 E エミッター層 M
金属層 U 単位層 V 空間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図5】
【図3】
【図4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッター物質を主成分とするエミッタ
    ー層と、高融点金属を主成分とする金属層が交互に積層
    されて2層以上からなる単位層が形成されるとともに、
    単位層と単位層の間に空間が形成され、中央に積層方向
    の孔が明けられた焼結体が、金属もしくは金属粉末焼結
    からなるパイプ内に該孔が視認できるように納められた
    ことを特徴とする放電ランプ用電極。
JP8135491A 1991-03-22 1991-03-22 放電ランプ用電極 Pending JPH05174784A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8135491A JPH05174784A (ja) 1991-03-22 1991-03-22 放電ランプ用電極

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JP8135491A JPH05174784A (ja) 1991-03-22 1991-03-22 放電ランプ用電極

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JPH05174784A true JPH05174784A (ja) 1993-07-13

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ID=13744023

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8135491A Pending JPH05174784A (ja) 1991-03-22 1991-03-22 放電ランプ用電極

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JP (1) JPH05174784A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011187376A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Orc Manufacturing Co Ltd 放電ランプ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011187376A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Orc Manufacturing Co Ltd 放電ランプ

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