JPH05157829A - 航空機搭載用電波反射装置 - Google Patents
航空機搭載用電波反射装置Info
- Publication number
- JPH05157829A JPH05157829A JP3325866A JP32586691A JPH05157829A JP H05157829 A JPH05157829 A JP H05157829A JP 3325866 A JP3325866 A JP 3325866A JP 32586691 A JP32586691 A JP 32586691A JP H05157829 A JPH05157829 A JP H05157829A
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- JP
- Japan
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- radio wave
- wave reflection
- aircraft
- airplane
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は電波反射装置を航空機から取り外しを
行なうことなく、航空機の電波反射特性を変えることが
できる装置を提供することを目的とする。 【構成】2本の導体円柱11,12を電気抵抗器13で
結んでインピーダンス・ローティング状態をつくってお
き、この装置に、電気抵抗器13とスイッチ14を付加
する。スイッチがOFFの時は2本の導体円柱11,1
2は電気抵抗器13を介してつながれているため、イン
ピーダンス・ローティング効果が得られ、電波反射量は
小さくなる。他方、スイッチ14をONすると、2本の
導体円柱11,12は短絡され、インピーダンス・ロー
ティング効果が失われるため、電波反射量は大きくな
る。従って、本発明の装置を航空機に搭載して、スイッ
チを航空機搭乗員が操作することにより、飛行中に航空
機の電波反射量を増減させることができる。
行なうことなく、航空機の電波反射特性を変えることが
できる装置を提供することを目的とする。 【構成】2本の導体円柱11,12を電気抵抗器13で
結んでインピーダンス・ローティング状態をつくってお
き、この装置に、電気抵抗器13とスイッチ14を付加
する。スイッチがOFFの時は2本の導体円柱11,1
2は電気抵抗器13を介してつながれているため、イン
ピーダンス・ローティング効果が得られ、電波反射量は
小さくなる。他方、スイッチ14をONすると、2本の
導体円柱11,12は短絡され、インピーダンス・ロー
ティング効果が失われるため、電波反射量は大きくな
る。従って、本発明の装置を航空機に搭載して、スイッ
チを航空機搭乗員が操作することにより、飛行中に航空
機の電波反射量を増減させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機に利用される電
波反射装置に関する。本発明は車輌、船舶等にも利用で
きる。
波反射装置に関する。本発明は車輌、船舶等にも利用で
きる。
【0002】
【従来の技術】従来の航空機搭載用電波反射装置の例を
図7に示す。
図7に示す。
【0003】従来の電波反射を大きくするための航空機
搭載用電波反射装置4は、電波を反射しやすい金属材料
等で作られた角錐状の物体で、航空機1の外板にボルト
で固定される。他方、電波反射を極力小さくして飛行す
る場合には、電波反射装置4を取り外し、電波反射装置
の取り付け穴は、電波吸収材料でふさいでいる。その着
脱作業は地上においてのみ行なわれている。
搭載用電波反射装置4は、電波を反射しやすい金属材料
等で作られた角錐状の物体で、航空機1の外板にボルト
で固定される。他方、電波反射を極力小さくして飛行す
る場合には、電波反射装置4を取り外し、電波反射装置
の取り付け穴は、電波吸収材料でふさいでいる。その着
脱作業は地上においてのみ行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の航空機搭載用電
波反射装置は、外板にボルトで固定されるため、飛行中
に電波反射特性を変えることができない。また、航空機
の電波反射量を小にして飛行する場合には、電波反射装
置を取り出した後、取り付けた穴を電波吸収材料でふさ
ぐ必要があるため、着脱、整備作業が繁雑である。
波反射装置は、外板にボルトで固定されるため、飛行中
に電波反射特性を変えることができない。また、航空機
の電波反射量を小にして飛行する場合には、電波反射装
置を取り出した後、取り付けた穴を電波吸収材料でふさ
ぐ必要があるため、着脱、整備作業が繁雑である。
【0005】本発明は、航空機に搭載した状態で電波反
射特性を変えることを可能にするとともに、着脱作業を
不要にすることにより、整備性を向上させることができ
る電波反射装置を提供することを目的とする。
射特性を変えることを可能にするとともに、着脱作業を
不要にすることにより、整備性を向上させることができ
る電波反射装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る航空機搭載
用電波反射装置は、導電体で作られた2本の円柱11,
12と、前記2本の円柱11,12をつなぐ電気抵抗器
13と、前記円柱11,12の間に前記電気抵抗器13
と並列に設けたスイッチ14とから成ることを特徴とす
る。
用電波反射装置は、導電体で作られた2本の円柱11,
12と、前記2本の円柱11,12をつなぐ電気抵抗器
13と、前記円柱11,12の間に前記電気抵抗器13
と並列に設けたスイッチ14とから成ることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】本発明装置は、反射しようとする電波の波長に
応じ、適切にきめられた直径及び長さの2本の導体円柱
11,12を適切な抵抗値を有する電気抵抗器13で結
び、前記電気抵抗器13と並列に、スイッチ14を設け
ている。従ってスイッチ14がOFFの時は、2本の導
体円柱11,12は電気抵抗器13を介してつながれて
おり、後述のインピーダンス・ローティング効果により
電波反射量が小さくなる。他方、スイッチをONにする
と2本の導体は短絡されるため、電波反射量が大きくな
る。
応じ、適切にきめられた直径及び長さの2本の導体円柱
11,12を適切な抵抗値を有する電気抵抗器13で結
び、前記電気抵抗器13と並列に、スイッチ14を設け
ている。従ってスイッチ14がOFFの時は、2本の導
体円柱11,12は電気抵抗器13を介してつながれて
おり、後述のインピーダンス・ローティング効果により
電波反射量が小さくなる。他方、スイッチをONにする
と2本の導体は短絡されるため、電波反射量が大きくな
る。
【0008】本発明に係る電波反射装置を航空機の主翼
の端部や尾翼の前縁部等の電波を反射しやすい位置に取
り付け、航空機搭乗員がスイッチを操作すれば電波反射
量を変化させることができる。
の端部や尾翼の前縁部等の電波を反射しやすい位置に取
り付け、航空機搭乗員がスイッチを操作すれば電波反射
量を変化させることができる。
【0009】ここで、インピーダンス・ローティング効
果とは導体と電気抵抗器を適切に組み合わせると、導体
単体の場合に比べて電波反射量が著しく減少する現象を
いう。
果とは導体と電気抵抗器を適切に組み合わせると、導体
単体の場合に比べて電波反射量が著しく減少する現象を
いう。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図6に示す。
【0011】図1は本発明の装置を航空機に搭載した状
態の実施例を示す。電波反射装置4は円柱状の外形をし
ており、航空機1の表面のうち、比較的電波を反射しや
すい主翼2の先端部や、尾翼3の前縁部等に取り付けて
使用する。図2は本発明の電波反射装置本体の構成を示
す。本発明装置は導体でつくられた円柱11及び円柱1
2を電気抵抗器13及びスイッチ14により結んだもの
で、導体円柱11及び12の直径、装置全体の長さ2h
及び電気抵抗器13の抵抗値は、反射しようとする電波
の波長に応じて決める。一例として、円柱11及び12
の半径aを波長の0.0173倍、装置全体の長さの半
分hを電波の波長の0.215倍とした場合の電波反射
特性を図3に示す。図3の横軸は電波の入射角度θを示
しており、円柱の中心軸に垂直な平面をθ=0°として
いる。縦軸は電気抵抗器13の抵抗値ZL が0Ωの時の
電波反射量を基準値とした相対電波反射面積をデシベル
値で示している。電気抵抗器13の抵抗値を1600Ω
として本発明の装置を構成した場合、スイッチ14のO
N/OFFにより約35dBの電波反射面積変化が得ら
れる。
態の実施例を示す。電波反射装置4は円柱状の外形をし
ており、航空機1の表面のうち、比較的電波を反射しや
すい主翼2の先端部や、尾翼3の前縁部等に取り付けて
使用する。図2は本発明の電波反射装置本体の構成を示
す。本発明装置は導体でつくられた円柱11及び円柱1
2を電気抵抗器13及びスイッチ14により結んだもの
で、導体円柱11及び12の直径、装置全体の長さ2h
及び電気抵抗器13の抵抗値は、反射しようとする電波
の波長に応じて決める。一例として、円柱11及び12
の半径aを波長の0.0173倍、装置全体の長さの半
分hを電波の波長の0.215倍とした場合の電波反射
特性を図3に示す。図3の横軸は電波の入射角度θを示
しており、円柱の中心軸に垂直な平面をθ=0°として
いる。縦軸は電気抵抗器13の抵抗値ZL が0Ωの時の
電波反射量を基準値とした相対電波反射面積をデシベル
値で示している。電気抵抗器13の抵抗値を1600Ω
として本発明の装置を構成した場合、スイッチ14のO
N/OFFにより約35dBの電波反射面積変化が得ら
れる。
【0012】本発明装置を用いたレーダ欺まんの例を図
4〜図6により説明する。図4は機数判定の欺まんの例
を示す。本発明装置を搭載した航空機A及び航空機Bが
蛇行飛行を行ないながらランダムにスイッチ14のON
/OFFを繰り返すと、レーダのスクリーン上には、電
波反射発生点Pが細かに動きながら明滅する輝点として
表示され機数の判定が困難となる。
4〜図6により説明する。図4は機数判定の欺まんの例
を示す。本発明装置を搭載した航空機A及び航空機Bが
蛇行飛行を行ないながらランダムにスイッチ14のON
/OFFを繰り返すと、レーダのスクリーン上には、電
波反射発生点Pが細かに動きながら明滅する輝点として
表示され機数の判定が困難となる。
【0013】図5には機速推定欺まんの例を示す。一直
線上に成らんで並進する航空機が、先頭からA,B,
C,Dの順に、ごく短時間スイッチをONにすると、レ
ーダは真の機速ベクトルUの他に見かけ上の移動による
速度ベクトルVを加えてしまい、速度ベクトルWを推定
機速ベクトルと見なすことになる。このようにしてレー
ダによる機速推定を欺まんにすることができる。図6は
飛しょう体回避の例を示す。
線上に成らんで並進する航空機が、先頭からA,B,
C,Dの順に、ごく短時間スイッチをONにすると、レ
ーダは真の機速ベクトルUの他に見かけ上の移動による
速度ベクトルVを加えてしまい、速度ベクトルWを推定
機速ベクトルと見なすことになる。このようにしてレー
ダによる機速推定を欺まんにすることができる。図6は
飛しょう体回避の例を示す。
【0014】本発明の電波反射装置を搭載した航空機A
及びBが飛行中に飛しょう体の攻撃を受けた場合、まず
航空機AのにスイッチをON、航空機BのスイッチをO
FFにしておくと、飛しょう体は航空機Aに追尾してく
る。飛しょう体が十分に近づいたところで航空機Aのス
イッチをOFF、航空機BのスイッチをONにすると飛
しょう体は航空機Bに追尾するために急旋回を開始する
が旋回能力限界のために航空機Bに命中しない。そのた
め飛しょう体を回避することができる。
及びBが飛行中に飛しょう体の攻撃を受けた場合、まず
航空機AのにスイッチをON、航空機BのスイッチをO
FFにしておくと、飛しょう体は航空機Aに追尾してく
る。飛しょう体が十分に近づいたところで航空機Aのス
イッチをOFF、航空機BのスイッチをONにすると飛
しょう体は航空機Bに追尾するために急旋回を開始する
が旋回能力限界のために航空機Bに命中しない。そのた
め飛しょう体を回避することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。 1)電波反射装置の取り外しを行なうことなく、航空機
の電波反射特性を変えることができる。そのため、整備
性が高くなる。 2)飛行中に航空機搭乗員の操作により、航空機の端特
性を変えることができる。 3)航空機の飛行状態と電波反射装置のON/OFFを
組み合わせることにより、各種のレーダを欺まんするこ
とができる。
で、以下に記載するような効果を奏する。 1)電波反射装置の取り外しを行なうことなく、航空機
の電波反射特性を変えることができる。そのため、整備
性が高くなる。 2)飛行中に航空機搭乗員の操作により、航空機の端特
性を変えることができる。 3)航空機の飛行状態と電波反射装置のON/OFFを
組み合わせることにより、各種のレーダを欺まんするこ
とができる。
【図1】本発明装置を航空機に搭載した状態の実施例を
示す図。
示す図。
【図2】本発明の実施例に係る装置本体の構成を示す
図。
図。
【図3】本発明の実施例に係る電波反射量変化の説明
図。
図。
【図4】本発明の実施例に係る機数推定欺まん効果の説
明図。
明図。
【図5】本発明の実施例に係る機速判定欺まん効果の説
明図。
明図。
【図6】本発明の実施例に係る飛しょう体回避効果の説
明図。
明図。
【図7】従来の電波反射装置を示す図。
1…航空機、2…主翼、3…尾翼、4…電波反射装置、
11,12…導体円柱、13…電気抵抗器、14…スイ
ッチ。
11,12…導体円柱、13…電気抵抗器、14…スイ
ッチ。
Claims (1)
- 【請求項1】 導電体で作られた2本の円柱(11,1
2)と、前記2本の円柱(11,12)をつなぐ電気抵
抗器(13)と、前記円柱(11,12)の間に前記電
気抵抗器(13)と並列に設けたスイッチ(14)とか
ら成ることを特徴とする航空機搭載用電波反射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3325866A JPH05157829A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 航空機搭載用電波反射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3325866A JPH05157829A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 航空機搭載用電波反射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05157829A true JPH05157829A (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=18181495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3325866A Withdrawn JPH05157829A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 航空機搭載用電波反射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05157829A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008278162A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | National Institute Of Information & Communication Technology | 電波シャッター |
JP2018179707A (ja) * | 2017-04-11 | 2018-11-15 | 三菱重工業株式会社 | ステルス性低下領域通知システム、ステルス性低下領域通知方法及びプログラム |
-
1991
- 1991-12-10 JP JP3325866A patent/JPH05157829A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008278162A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | National Institute Of Information & Communication Technology | 電波シャッター |
JP2018179707A (ja) * | 2017-04-11 | 2018-11-15 | 三菱重工業株式会社 | ステルス性低下領域通知システム、ステルス性低下領域通知方法及びプログラム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990311 |