JPH0515514U - 折り畳みループ多素子アンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 本考案は多素子で一方向に利得と指向性を持
つアンテナに関し、ポータブルハンディトランシーバー
に直結、一体化して運用することによって不特定多数の
無線局を相手に、より遠距離の通信を可能にする。又、
小型コンパクトに折り畳むことによって携帯を容易にす
る。 【構成】 パイプに芯を通し、同軸管としたブームは端
にコネクター２と他方の端に給電部である絶縁物５、内
部絶縁物、螺子類１３、１４、１５を有する。又、ブー
ムは切り欠けを設けることにより反射器と放射器を装着
できる。ブームはパイプに切り欠きを複数有し、導波器
の装着とアンテナ素子の収納ができる。アンテナ素子９
ａは切り欠けに環３によって装着され、アンテナ素子９
ｂは絶縁物５の穴１７に入れて螺子類１３、１４によっ
て装着される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は４００ＭＨｚから１、３００ＭＨｚ帯を使うポータブルハンディトラ ンシーバーに使用する折り畳み指向性アンテナに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ポータブルハンディトランシーバーには無指向性のホイップアンテナ類 が使用されている為に通信距離が短く、ハンディトランシーバー自体が近距離通 信用と見なされている。又、指向性の有る高利得アンテナは重量がかさみ、固定 設置され、同軸ケーブルで給電して使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来より固定設置されて同軸ケーブルでの給電により使用されている多素子ア ンテナをポータブルハンディトランシーバーに直結することにより同軸ケーブル の損失を無くす事。

【０００４】 又、飛来する電波の方向を探り指向性を合わせる事により遠距離通信を簡便に 行える様トランシーバーと多素子アンテナを一体化する為に軽量にする事。

【０００５】 また、持ち運びに於いてトランシーバーの携帯性を損なわないようにする為、 小型コンバクトに収納できる様にしたアンテナの構造を提供しようとするもので ある。

【０００６】 （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するためにブームをパイプにしてコネクターから給電部までは 金属芯を通し、同軸管の構造とした。

【０００７】 他のパイプの中にはアンテナ素子を収納して折り畳んだときに小型コンパクト にした。

【０００８】 アンテナ素子は利得を上げる為にループ状にし、ブームに環のみで装着して軽 量にした。

【作用】

【０００９】 アンテナ素子の素材に弾性作用のある金属板帯を用いる事によりアンテナ素子 が良好なループ形状を作る事と元の直線状に戻る事、及びブームにしっかりと固 定できるので、利得の有る多素子アンテナが軽量になりポータブルハンディトラ ンシーバーに直結一体化でき、収納時には小型コンパクトになった。

【００１０】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 図１はポータブルハンディトランシーバーに本考案アンテナを組立たのちにコ ネクターによって装着して一体化した図である。この様に組む為に図２〜図６に おいて、ブーム４は中に芯１１をコネクター２から通し、内部絶縁物１２で支持 して同軸管とする。

【００１１】 又、内部絶縁物１２と絶縁物５は同時にアンテナ素子９ｂの支持を絶縁螺子１ ３と螺子１４で行い、芯１１とブーム４の外側にアンテナ素子９ｂの端をそれぞ れ接触させ、給電部となり、アンテナ素子９ｂは放射器となる。

【００１２】 ブーム６はアンテナ素子９ｃの支持をする。又、アンテナを解体した時にはア ンテナ素子の収納部となる。

【００１３】 ブーム４はアンテナ素子９ａの支持をする。又、絶縁物５と接着され、ブーム ６は絶縁物５に有る螺子１５によって取り付け、取り外しが出来る。

【００１４】 反射器、導波器のアンテナ素子は９ａがブーム４に９ｃがブーム６のそれぞれ の切り欠け１０にはめ、環３の溝１６で固定する。

【００１５】 アンテナ素子９ａと９ｃの端は図６の接合部１８によって付けられている金属 スリーブ８の穴に差し込み、アンテナ素子自体の弾性によって固定される。

【００１６】 収納は各アンテナ素子を外し、元の直線状にしてブーム６の穴へ入れ、蓋７を し、ブーム６を絶縁物５から外してコンパクトにする。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１８】 不特定多数の無線局を相手に通信をするアマチュア無線等に於いて、本考案の アンテナは従来、固定設置されて使用している多素子アンテナをポータブルハン ディトランシーバーに直結、一体化した為、アンテナの指向性を横回転方向以外 に人手により仰角、前後、左右のいずれへでも瞬時に移動出来るものとなった。

【００１９】 そのことにより、建物等で起こる電波の反射波相互の位相差によって生じる電 界強度の強弱を通信者が探ることが容易になり、強電界の場所で受信、送信を行 うことで従来では考えられない程、ポータブルハンディトランシーバーでの通信 距離が伸びるようになった。

【００２０】 又、運搬に際しては軽量、小型コンパクトにした為、携帯性も良く、同等の利 得を持った固定設置用の多素子アンテナに比べてマストや同軸ケーブル等が不要 となり、登山による山岳移動通信が楽になった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案アンテナをポータブルハンディトランシ
ーバーに付けた斜視図である。

【図２】アンテナ素子を装着した要部斜視図である。

【図３】給電部の内部を破断して示す斜視図である。

【図４】給電部の横断面図である。

【図５】給電部の正面断面図である。

【図６】アンテナ素子を繋いだところの断面図である。

【符合の説明】

１ ポータブルハンディトランシーバー ２ コネクター ３ 環 ４ 同軸管を兼ねるブーム ５ 絶縁物 ６ アンテナ素子を収納するブーム ７ 蓋 ８ 金属スリーブ ９ａ、９ｂ、９ｃ アンテナ素子 １０ 切り欠け １１ 芯 １２ 内部絶縁物 １３ 絶縁螺子 １４、１５ 螺子 １６ 溝 １７ 穴 １８ 接合部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自体の長手方向に向かって多数のループ
   状アンテナ素子をブームにそれぞれ適当な距離を隔てて
   列設具備する為、ブームに切り欠きとブームを軸にスラ
   イドする環の溝でアンテナ素子を固定する構造。
2. 【請求項２】 アンテナ素子を弾性体にすることによっ
   て両端を結合させるとループを形成し、放すと直線状に
   復帰させ、それを束ねてブーム内部に収納するアンテ
   ナ。
3. 【請求項３】 ブームの一部を同軸管としてコネクター
   と給電部を繋いだ構造。