JPH05153962A - 水又は食品中の微生物の数と種類を容易に検出する野外及び実験室用装置 - Google Patents

水又は食品中の微生物の数と種類を容易に検出する野外及び実験室用装置

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JPH05153962A
JPH05153962A JP13591592A JP13591592A JPH05153962A JP H05153962 A JPH05153962 A JP H05153962A JP 13591592 A JP13591592 A JP 13591592A JP 13591592 A JP13591592 A JP 13591592A JP H05153962 A JPH05153962 A JP H05153962A
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liquid
reagent
substance
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JP13591592A
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Giovanni Antonini
アントニーニ ジョヴァンニ
Piera Valenti
ヴァレンティ ピエーラ
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JIENESHISU SARL
Genesis SRL
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JIENESHISU SARL
Genesis SRL
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  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 反復的及び/又は継続的に飲料水および浴用
水をモニターし、また食品の工業的製造する分野におい
て水または食品と言った液体中の微生物の数と種類を容
易に検出する装置を提供する。 【構成】 再使用可能若しくは使い捨て型の反応セルに
含まれた適当な試薬と検知すべき液体とを混合する手段
と、光学的センサー及び/又は電極による反応液体の状
態を分析する手段と、データを解析し伝送する手段とを
含む装置が提供される。この装置において微生物の数と
種類の検出する方法は光学的、即ち濁度分析または比色
分析であるか、またはpH、酸素量、二酸化炭素および
酸化還元電位を検出する特定を使用している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水又は食品中の微生物
の数と種類を容易に検知する野外及び実験室用装置に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】細菌に
よる汚染の制御は、全体の範囲で多数の検査をたとえ短
い時間間隔であっても同一地点で繰り返し行う必要があ
ることに留意することが重要となってきた。
【0003】微生物感染の有無やそこに含まれている抗
生物質や保存料のような抗菌活性を持つ調製品の効果を
検討するために継続的な微生物の監視を必要とする食品
製造の産業分野においてもこうした検査は行われてい
る。その関係で言えば、ミルクの例がすべてに当てはま
り、ここでは感染する微生物の種によってその最大許容
含有量が変わってくる。
【0004】こうした検査の必要性は、現状において可
能な方法や装置が充分で無いことからくるが、これには
一般的に二つの欠点がある。まず第一に、高価な装置や
消耗品ばかりでなく多数の専門家が必要である。第二は
分析する物質を集めまた分析結果を周知させるのに多大
の時間が必要である。
【0005】更に、工場で調製した食事が、その後に各
種の食堂や出前などに益々ひろがって行くので、食料品
の微生物の抜き取り分析がますます必要となる。
【0006】前述から言えることは、大腸菌(coriform
bacteria)、糞中の大腸菌(faecal coliforms)及び
大便連鎖菌(Streptococcus faecalis)の全数、及び更
に広く全細菌の混入量を検出する方法が、飲用水や風呂
水に悪影響を及ぼしてはならない大便による汚染の信頼
できる指標になるので、特に重要だと言うことである。
【0007】更に、一定の場所でなくとも繰り返ししか
も頻繁にサンプルが取れ、かつ分析の結果をごく短時間
に提供できるような、細菌数(bacteria charge)を検
知する方法と装置が緊急に必要なことは明らかである。
こうした方法と装置があれば、水やどんな種類の食べ物
でも分析が可能となる。
【0008】このような関係において、本発明は前記の
問題を解決して、利用可能でありかつ今日使用されてい
る細菌付着量の微生物学的検出法における難点を除こう
とするものである。
【0009】本発明においては特に飲料水や風呂水ばか
りでなく食品の微生物学的分析に主たる重要性をもつ病
原菌を検出し確認する装置について文及び図を用いて説
明する。西側諸国、欧州ならびに非欧州諸国において細
菌性腸炎や食物中毒の主な原因となっているのは次のも
のである。大腸菌(E. coli)、腸病原(EIEC)
(E. coli enteropatogeni)、サルモネラspp(Salm
onella spp)、連鎖状球菌(Streptococcus spp)、シ
ュードモナスspp(Pseudomonas spp)、赤痢菌(Shi
gella spp)、ブドウ球菌(Staphylococcus spp)、エ
ンテロコリチカ菌(Yersinia enterocolitica)。
【0010】従って、このような微生物の検出は施行さ
れている法律に従って水並びに食品の品質の定義の根本
的因子となる。
【0011】これに対してこうした微生物の検出に現在
使用されている方法は、サンプリングの方法が一定でな
い上に旧来法による微生物分析は、微生物の成長は分析
に先立って濃縮(行わない場合もあるが)した上でコロ
ニー生成単位を数えることによって始めてしっかりした
定量値が得られるのであってこれには長い時間がかって
甚だ不十分である。
【0012】
【課題を解決するための手段】従って本発明の目的は、
分析処理に入った時点における試料中の微生物の量に比
例する関数として数分から12時間もの大きく変化する
時間で液体中の微生物の含有量を容易に分析出来る装置
の提供である。本装置の処理系においては受け入れたデ
ータは検出した微生物の数と種類とに相関するようにな
っている。
【0013】注意すべき点は、本発明の装置は液状物質
を分析するのであるから、液体試料、即ち水などはその
まま処理されるが、固体試料は前もって溶解、溶融する
か水溶液中に懸濁させるかして液状化しておく必要があ
る。
【0014】本発明では好ましい2種類の装置の実施態
様を示すが、いずれも設計、構造は同じであり操作も基
本的に同じであり、再使用可能若しくは使い捨て型の反
応セルに含まれた適当な試薬と検知すべき液体とを混合
する手段と、光学的センサー及び/又は電極による反応
液体の状態を分析する手段と、データを解析し伝送する
手段とを含む装置となっている。この装置において微生
物の数と種類の検出する方法は光学的、即ち濁度分析ま
たは比色分析であるか、またはpH、酸素量、二酸化炭
素および酸化還元電位を検出する特定を使用している。
【0015】実際には、構造が簡単な第一の実施態様に
おいては装置は携帯型で野外用装置であり、一体自足型
(self-contained)であって何処でも何時でも容易に使
用出来る。第二の実施態様は寸法と重量が大きく実験室
用なので少し複雑であり、水や食品の分析が長期間継続
して行われる場所に永久的又は半永久的に設置する。
【0016】本発明の実施態様はどちらも下記の器具の
組み合わせを含む。 外箱:少なくとも一個の、その中で分析すべき物質と試
薬が混合される取り外し可能な反応セル:該セルは、撹
拌部と、試薬と混合した後で微生物によって生じた化学
的、物理的因子の変動を検知するセンサーとを備えてい
る:少なくとも一個の、分析すべき物質及び/又は反応
セルに送る水圧式供給システム:外側の容器と一体であ
って、反応セルを収納し撹拌要素用の駆動手段と恒温に
保った接触手段とを持ち、反応セルを希望の温度とする
空洞もしくは「ポット」:公知の制御ならびに処理シス
テム:工程を処理し分析の結果を連結ラインを通じて印
刷及び/又は遠隔送信を提供する。
【0017】更に、双方の装置に共通な部品の外に、永
久的又は半永久的な実験室に設置すべき実施態様では、
反応セルと水圧システム自身を滅菌する水圧システムを
含む。
【0018】反応セルの部品又はこれと共働する部品に
関しては以下のことがいえる。 a) 撹拌部は各々のセル内に磁性アーマチャーを持
ち、収納ポットの外に磁性回転板を持つことが望まし
い。このいずれも良く知られたものである。
【0019】b) サーモスタットのついた加熱手段
は、既に述べたように、抵抗器、ペルチエ電池などの良
く知られたものであるが、ポット中でポットを取り外し
可能な形でセルを納めるものである。
【0020】c) 液体物質の状態変化のセンサーは、
透明性(もしくは濁り度)因子又は液体物質の変色を測
定するための光学方式、あるいはpHの変化を液体物質
に溶解している酸素又は炭酸ガスの量、もしくは酸化還
元電位を測定するので電子方式であることが望ましい。
これらセンサーは周知のものである。
【0021】また反応セルは携帯式態様に関しては使い
捨て型が好ましく、野外式態様に関しては再使用可能型
であることが望ましい点を考えるべきであろう。
【0022】使い捨て型の実施態様においては事前滅菌
セルには粉末又は溶液の特定な試薬が入っており、一方
再使用型の実施態様ではセルにはそれを出し入れする開
口部がある。
【0023】
【実施例】以下、本発明を添付図面を参照しながらより
詳細に説明する。先ず図1及び図2に関して、本発明の
装置の野外型は下記のものを含んでいる。底部11及び
蓋12を有するスーツケース10よりなる携帯型容器;
磁性撹拌アーマチャー14を備える取り外し可能の反応
セル13;供給システム、例えば分析すべき液体をセル
13に送る15A、15B及び15Cで示す三本の滅菌
注射器;蓋12の裏地に形成され、撹拌アーマチャーを
駆動する電磁メンバー18と反応セルの内容物を希望す
る温度にするサーモスタットの付いた接触手段19とを
備えた反応セル13を納める空洞16;制御及び処理シ
ステム20とプリンター21。
【0024】図1の装置の反応セル13の詳細を図2に
示し、該セル13は、例えば平らな部分22を持つ硝子
又は適当な樹脂のような固くて透明な材料の球体を含ん
でいる。
【0025】反応セル13の本体と一体化し平たい部分
22と対向しているのは管状部材23であり、これは球
体の壁を径方向に通った円柱状部材であり、その内側部
分24の端25はテフロンその他の材料の膜で閉まって
おり、外側部分26は27の外側にネジを切った開放端
を持つている。
【0026】円柱23を更に良く見ると、これはセル1
3に入っている分析すべき液体物質の状態変化のセンサ
ー、例えばネジ付き締めつけリング36Aで円柱に締め
つけられた電極ELTを収容することになっている。
【0027】更に、セル13の上部から伸びているのは
逃げパイプ28であって、ここから管継ぎ手29が径方
向に分岐し、その開放端は上げ縁になっており、簡単に
突き通し得るゴム製の栓又は膜30と固くまた無菌的に
結合している。
【0028】逃げパイプ28は、その上端にゴム製スリ
ーブ31が接続し更にその上に滅菌フィルター32が取
りつけられ、クランプ33がこのスリーブを意のままに
しめつける。
【0029】更にセル13の球壁の外面に熱センサー3
4が取り付けられており、セルがポット16の中で操作
位置にある時はセル13内の液体の温度のモニターが可
能であり、サーモスタット手段19は処理システム20
によって温度を所望の一定値に保つことが出来る。
【0030】以上の装置には更にその操作用の動力供給
のセル35が含まれている(図1)。
【0031】留意すべき点は野外装置の好ましい実施態
様においては、取り外しの利くセル13には分析に必要
な試薬は既に含まれていることである。
【0032】分析を行うにあたってはクランプ33を、
滅菌フィルター32を保護しながらスリーブ31から外
し、逃げパイプをゆるめてから制御ならびに処理システ
ム20を活性化する。
【0033】操作に当たっては、水又は分析する物質を
入手したら、滅菌針37(A,B,C)の一本を取りつ
けた滅菌注射器15(A,B,C)にその物質を満た
し、そこでパイプ継ぎ手29のダイヤフラム30に針を
突き刺し上記の試薬が入っているセル13に充填する。
次いでセル13をポット16に挿入しサーモスタット手
段19で加熱し、電極ELTの電線FLをリング・ナッ
ト36Aから処理システム20に接続して正しく接続す
る。例えば既知のジャックを使い、セルの壁に温度セン
サー34を取りつける。既知の処理システム20の論理
が動力を撹拌アーマチャー14とサーモスタット付きの
手段19に送り、試薬を分析する物質と混合し温度を所
望温度まで上げる。セル中の微生物の存在によってセル
中の混合物の状態が変化するが、この状態の変化は電極
ELTによって検知され処理システムに伝達される。こ
のシステムは入って来たデータを処理して分析結果を例
えばプリンター21で表示する。
【0034】勿論、分析した物質に微生物がない場合に
はセル13中の物質と試薬との状態は変化しない。
【0035】ここに述べた仕掛けによってセル13の滅
菌性は完全に保証されているし分析の信頼性も完全であ
る。栓30が管継ぎ手29を閉じ、ダイヤフラム25は
セル13中の液体の状態変化のセンサーを納めた管部2
3の長手部分24を閉じ、かつフイルター32は逃げパ
イプ28を閉じているから、極く始めに滅菌され既に試
薬が入っているセル13は、外界との連絡が無い。
【0036】勿論、分析が一旦済んでしまえば、使った
セルは捨てられて、次の分析はスーツケースにある他の
反応セル13B、13C及び他の注射器15(B,C)
を使って行われる。
【0037】本発明の第二の実施態様を記した後にあり
得る反応について若干述べる。図3乃至図5と関連して
永久的あるいは半永久的な実験室で使用する本発明の実
施態様をこれから述べる。図1、図2の野外用装置にお
けるものと同様の部品の番号に100を加えた数字にな
っている。
【0038】既に述べたように本発明の二つの実施態様
の基本構造は本来同じである。
【0039】主な違いは反応セル113は再使用できる
ので分析の済んだ度毎に滅菌されなければならないこと
である。
【0040】そのためには、後で述べるように、分析す
る物質とこれに混ぜる試薬とをセルに供給し、システム
全体に殺菌剤、そしてそれを洗うために脱イオン水と滅
菌水とを循環する復元システムを追加しなければならな
い。
【0041】先ず図3、図4については、実験室用装置
が基本的に含むものは下記の通りである:キャビネット
110の形をした容器;磁性撹拌アーマチャー114を
備えた再使用可能な反応セル113;後で詳しく述べる
水圧式回路115からなる、分析する液体をセル113
に供給するシステム;容器110の壁112で支えられ
た、反応セル113を納め、電磁手段118を備えて撹
拌アーマチャーとサーモスタット付きの接触手段119
を駆動して反応セルの内容物を所望の温度とする空洞1
16;制御及び処理システム120及びプリンター12
1。
【0042】図3、図4の装置の反応セル113の詳細
を図5に示したが、これは例えば平たい部分122を持
つガラス又は適当な樹脂のような固くて透明な球体であ
る。
【0043】反応セル113の本体と一体化し、平たい
部分122と対向して管状部材123があり、これは球
の壁を径方向に通った円柱状部材であり、セルの内側で
125の所で口が開いた管部分124とセルの外側で開
口し外側にネジ付き端127を持つ管部分126を備え
ている。
【0044】セル113について言えば、管123は、
セル113中の分析液体物質の状態変化センサーの納め
場所である。このセンサーには適当なオーリングで押さ
えたテフロンその他の材料の端部膜が付いている。
【0045】セル13の構造と同じく、上端に滅菌した
フィルター132の付いた逃げパイプ128がセル11
3の上部から突出している。しかし、パイプ128には
レベル・センサーの役をする2本の白金線141の端が
差し込まれた卵形の脹出部140が付いている。
【0046】更にもう一本のパイプ142がセル113
の下部から突出してシステム115と連結している。
【0047】既に述べたようにシステム115には、ま
た、分析用の試薬と分析すべき物質とをセル133に供
給する機能の外に装置全体を復元する機能を持ってい
る。
【0048】またこのシステムは液体をセル113に取
り入れたり排出する装置として各種の液体、即ち分析す
べき物質、試薬、殺菌剤や洗浄水を取り出すための数個
の電磁弁と配管があり、これらのすべては第1の実施態
様の処理系20よりも複雑な論理を備えた制御と処理シ
ステム120によって制御処理されている。
【0049】更にシステム115には、ぜん動ポンプ1
60と、EV(1−9)で示した9個の電磁弁と、電磁
弁EV9の制御によって分析する物質を供給したりセル
113の内容物を排出したりする配管161と、電磁弁
EV8の制御によって容器163から試薬を抜き取る、
容器163と連結した配管162と、電磁弁EV4の制
御によって容器165から殺菌剤を抜き取る配管164
と、滅菌用フィルター168を備え容器167から脱イ
オン洗浄水を抜き出す配管166とが組合わせ含まれて
いる。このシステムでは4個の分岐を持つ分配「ブリッ
ジ」があり、これには3本の配管162、164、16
6が連結している。
【0050】配管170と配管161も連結しているT
−管継ぎ手171とを通じて電磁弁EV1によって制御
されるポンプ160にブリッジ169は連結されてい
る。
【0051】ぜん動ポンプ160は、管継ぎ手142と
連結し電磁弁EV7によって制御される配管172によ
ってセル113と連結している。
【0052】この装置の主要な部品すべてが、図4に略
示した適当な導体によって制御論理120に連結してい
ることは明らかであろう。
【0053】本発明の第2の実施態様の操作を次に特に
図4について説明する。これの完全な運転サイクルを操
作の順序で分けると以下のようになる。 1)滅菌した装置のロード; 2)分析と排出; 3)殺菌と排出; 4)第1洗浄と排出; 5)第2洗浄と排出。
【0054】1 滅菌条件下での装置のロード ロードは配管161を通して行われ、例えば分析する物
質を含んだフラスコBHRに手作業で導く。次いで論理
120が働いてシステム115を下記のように作動させ
る。
【0055】a) 電磁弁EV8、EV5,EV1及び
EV7が開き、他の電磁弁は閉じ、ぜん動ポンプ160
は時計の針の反対方向に回って要求量の試薬が容器16
3から抜き出されセル113に送られる。
【0056】b) 電磁弁EV9及びEV7が開き、他
の電磁弁は閉まり、ぜん動ポンプは時計の針の反対方向
に回ってフラスコBHRから配管161を通って分析す
る物質を抜き出しセル113に送るが、その中の液体
(試薬と分析する物質)が液面センサーにまで達すると
ぜん動ポンプ160が止まり電磁弁EV7とEV9とが
閉じる。
【0057】c) 磁性アーマチャー114のサーモス
タットの付いた手段119とアクチュエーター118の
スイッチが入り、セル113の中の液体は加熱、混合さ
れる。
【0058】滅菌装置という意味は殺菌あよび洗浄が済
んだ後の装置のことである点に留意する必要がある。
【0059】2 分析及び排出 a) 上記の条件下では、セル113に微生物が存在す
る場合、液体物質の化学的、物理的状態には変化が起き
るものであり、その変化はケーシング123中のセンサ
ー、例えばシステム・データを処理システム又は論理1
20に供給する電極ELTが検出する。処理システムに
よる分析の結果は続いてプリンター121で印刷する
か、又は処理システム120からこれに連結している任
意のターミナルに送られる。
【0060】b) 分析が終わったら、セル113の中
の液体は、配管161がフラスコBHRから外されて排
出用容器173に連結された後に排出される。この操作
においては電磁弁EV7及びEV9が開き、他の電磁弁
はすべて閉じられ、ぜん動ポンプ160は時計の針の方
向に回って分析された液体が容器173に流れ込む。
【0061】3 殺菌と排出 殺菌は次亜塩素酸ソーダをシステム全体に循環させて行
う。
【0062】a) 次亜塩素酸ソーダが容器165から
抜き取られ、その為に電磁弁EV4、EV6、EV1、
EV7は開かれ、その他の電磁弁は閉じられ、ぜん動ポ
ンプ160は時計の針の方向に回転する。
【0063】こうした条件下では次亜塩素酸ソーダは液
面センサー141が作動するまでセル113に流入し
て、配管164、電磁弁EV6を持つ分配ブリッジの分
枝、配管170及びホース172を滅菌するが、これは
ぜん動ポンプ160の偏心度(eccentric)によるもの
である。
【0064】b) 次に次亜塩素酸ソーダをサーモスタ
ット手段119及び撹拌手段114、118によって所
定の温度(37℃)に加熱し、電磁弁はすべて閉じてお
く。
【0065】c) 次に殺菌剤は排出されるが、そのた
めに、電磁弁EV7とEV9は開かれ、他の電磁弁はす
べて閉じられ、ぜん動ポンプ160は時計の針の方向に
回り、次亜塩素酸ソーダも容器173中に放出され、長
い管161を滅菌する。
【0066】4 第1洗浄と排出 a) 電磁弁EV3、EV6、EV1、EV7は開か
れ、他の電磁弁はすべて閉じられ、ぜん動ポンプ160
は時計の針の反対方向に回って脱イオン水を容器167
から抜き取り、液面センサー141に達するまで滅菌フ
イルター168を通して脱イオン水を滅菌する。
【0067】b) 次いで洗浄水がサーモスタット手段
119と撹拌手段114、118によってに所定の温度
(37℃)に加熱され、電磁弁のすべてはとじられてい
る。
【0068】c) 次いで洗浄水を放出するが、そのた
めに電磁弁EV7とEV9とは開かれ、他の電磁弁をす
べて閉じ、ぜん動ポンプ160は時計の方向に回転し、
水もまた容器173中に放出される。
【0069】5 第2洗浄と排出 この操作は安全のための第1洗浄の繰り返しであって、
水が電磁弁EV2とEV6との代わりに電磁弁EV2及
びEV5を通して流れる外は同じ操作である。
【0070】既に述べたように、本発明に従って行われ
た分析の幾つかの例を以下に記すが、特記しない限り操
作温度は37℃である。
【0071】例1 微生物の種類が多いので培地の濁り度を時間的変化を感
知することで動物のバクテリアの全量(whole bacteria
l charge of animal origin)を検出。
【0072】ブドウ糖、酵素抽出物、ペプトン、その他
の微生物の成長の栄養物を含む濃縮した培養液に微生物
を含む液体を加える。30分の潜伏期の後微生物は増殖
を始め培地は濁り始める。セルの電極ホルダーに固定し
たダイオードが620nmにおける濁り度を読みとる。
試料の濁り度は処理システムによって違うが、試料の1
ミリリットル当たりのバクテリアの数と関係している。
【0073】例2 適当な選択的成育素地を使用することで大腸菌は選択的
に増殖するので、培地の濁り度の時間的変化を感知して
バクテリアの量を検出。
【0074】大腸菌の成育に適しており、かつグラム陽
性菌の成長を防ぐ、ラクトース、ブロミン・クレゾール
・レッド、ペプトン、オクスガル(Oxgall)を含むいわ
ゆるマッコンキー培地(MacConkey ground)から成る濃
縮栄養液に大腸菌含有液を加える。試料の濁り度は、セ
ルの電極ホルダーに取りつけたダイオードで620nm
で読みとる。試料の濁り度の変化は、処理システムによ
り試料1ミリリットル当たりの大腸菌(E.coli)の数と
比較する。
【0075】例3 適当な選択的成育素地に加えた特定の着色剤の時間によ
る変色を感知して大腸菌(Coliform faecalis)の量の
検出を行う。
【0076】大多数の大腸菌(E.coli)株は44℃でラ
クトースを醗酵して酸とガスとを生成することが知られ
ている。上記のマッコンキー培地を使用するとバクテリ
アによるラクトースのブロム・クレゾール・レッドによ
る色の変化でわかる。微生物の代謝活動に基づく変色は
熱量計で検出できるが、これは処理システムと試料1ミ
リリットル当たりの大腸菌の数との関係で決められる。
【0077】例4 適当な選択的成育素地における微生物の代謝活動に起因
する培地のpHの時間的変化を感知してスタフィロコッ
カス(Stafilococcus)の量を検出する。
【0078】微生物を含む液体にペプトン、塩化ナトリ
ウム、塩化リチウム及びマンニットを含む溶液を加え
る。培地でのpH変化は電極で検出するが、これはマン
ニット醗酵ではスタフィロコッカス(Stafilococcus)
の存在を示し、その代謝は時間的に感知されるが、これ
は処理システムと試料1ミリリットル当たりのスタフィ
ロコッカスの数とに関係する。
【0079】例5 シュードモナス菌(Pseudomonas)の量の検出は、特定
の電極と微生物によって代謝され得る還元剤とを使用し
て溶解酸素量の変化を感知して行う。
【0080】アスコルビン酸ソーダ、テトラメチルパラ
フェニレンジアミン、ペプトン、塩化マグネシウム、硫
酸カリウム及び臭化セチルトリメチルアンモニウムを含
む溶液を微生物を含む溶液に加える。溶解酸素の検出
は、電極で酸素を測って行う。バクテリアの代謝による
試薬の酸化に基づく酸素の消費量は、時間的にモニター
するが、これは処理システムと試料1ミリリットル当た
りの微生物の数と関係する。
【0081】例6 大便連鎖菌(Streptococcus faecalis)の量の検出は、
特定の電極と二酸化炭素によって代謝され得る物質とを
使用して溶解二酸化炭素量の変化を感知して行う。
【0082】ペプトン、デキストロース、燐酸カリウ
ム、燐酸一カリウム、アジ化ナトリウムを含む溶液に微
生物を含む液体を加える。炭酸ガス含有量の検出には、
特定の電極を使用するが、その時間による変化は処理シ
ステムとサンプル1ミリリットル当たりのバクテリアの
数とに関係している。
【0083】上に述べた、微生物の選択的生育に適した
試薬類は当業者には周知のものであることに留意すべき
である。
【0084】微生物の成長による液体の状態変化もま
た、光学的及び電子的検出方法と共に当業者には周知の
事柄である。
【図面の簡単な説明】
【図1】スーツケースの形に描かれた本発明の野外型態
様の透視図である。
【図2】図1の実施態様に使用のセルの詳細を示す図で
ある。
【図3】実験室型態様を示す図である。
【図4】図3の装置を示す。
【図5】図3の実施態様で使用のセルの詳細を示す。
【符号の説明】
13,113 反応セル, 14,114 磁性撹拌アーマチャー, 15 滅菌注射器, 16 空洞, 18 電磁メンバー, 19 サーモスタット付き接触手段, 20,120 処理システム, 21,121 プリンター, 34 温度センサー, 37 滅菌針 115 水圧式回路, 160 ぜん動ポンプ, ELT 電極,
フロントページの続き (72)発明者 ピエーラ ヴァレンティ イタリア国 ローマ ピー ザ エス ア ポッローニア 3

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分析すべき液状物質に試薬を混合して飲
    料水、風呂水及び食品中に存在する微生物の数と種類と
    を容易に検知する装置であって、 格納ポットと、 該格納ポットに納めた前記試薬と分析すべき物質の両者
    を入れるための反応器と、 分析すべき物質を該反応器に送る手段と、 該反応器内で分析すべき液体を前記試薬と混合する撹拌
    手段と、 分析すべき試薬と液体との混合物を反応温度に加熱し定
    温保持する手段と、 該混合物の化学的び物理的状態変化とこうした変化に対
    応する信号とを検知するセンサー手段と、 該信号を解析処理する電子的論理手段と、 分析結果を伝達及び/又は印字する手段と、 該電子論理手段と印字手段とに動力を供給する手段とか
    ら成る装置。
  2. 【請求項2】 前記試薬が、使い捨て型であって滅菌さ
    れている反応器であって、分析すべき物質を通す、貫通
    し得る栓により閉止された開口がある反応器に含まれて
    いる請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記分析すべき物質を送る手段が、分析
    すべき物質を抜き取って貫通し得る栓を通して前記反応
    器に送入するための滅菌針を備えた滅菌注射器から成る
    請求項1に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記反応器が、分析すべき混合物の化学
    的、物理的変化を検知する該センサー手段を納めるため
    の、一体とされた円筒状手段を備えている請求項3に記
    載の装置。
  5. 【請求項5】 前記反応器が、伸縮性材料のスリーブで
    閉じられ、弾性のあるクランプで絞ることができ、また
    滅菌フィルターを備えた逃げパイプを備えている請求項
    4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記撹拌手段が、前記反応器に納められ
    た磁性アーマチャーと、前記格納ポットに納められた磁
    性アクチュエータとからなっている請求項5に記載の装
    置。
  7. 【請求項7】 前記格納ポットが、前記加熱及び定温手
    段をも支持している請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記反応器には前記試薬が含まれておら
    ず、また該反応器は、再使用が可能であり、入口及び出
    口管継ぎ手と液面センサーとを備えている請求項4に記
    載の装置。
  9. 【請求項9】 前記試薬及び分析すべき物質を抜き取り
    再使用可能な前記反応器を復元する系からさらに成り、 この系は、前記入口並びに出口管継ぎ手と連結してお
    り、 この系は、該試薬のタンクと、殺菌剤のタンクと、洗浄
    液のタンクと、ぜん動ポンプと、4つの分岐を持つ分配
    ブリッジと一群の電動弁とからなり、 前記駅面センサーと該ぜん動ポンプと該電動弁とは該系
    を制御する前記電子的論理手段と連結しており、 試薬及び分析すべき物質とを吸引しこれを反応器に送
    り、 引き続いて該液体を混合、加熱し、 混合物の化学的、物理的状態変化を解析し、 分析の済んだ混合物を排出し、 該滅菌物を吸引してこれを該反応器に送り、 装置全体の滅菌と爾後の排出を行い、 装置全体を洗浄し更に引き続いてその排出を行う、 請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記反応器が、一般に透明で固い材料
    の球体から成っている請求項2、4及び5に記載の装
    置。
JP13591592A 1991-10-15 1992-04-28 水又は食品中の微生物の数と種類を容易に検出する野外及び実験室用装置 Pending JPH05153962A (ja)

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ITRM910783A IT1249718B (it) 1991-10-15 1991-10-15 Apparecchiatura da campo e da laboratorio per la rilevazione, in tempi brevi e in modo semplice,del numero e del tipo di microorganismi presenti in acque o alimenti per uso umano.
IT91A000783 1991-10-15

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JP13591592A Pending JPH05153962A (ja) 1991-10-15 1992-04-28 水又は食品中の微生物の数と種類を容易に検出する野外及び実験室用装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008539059A (ja) * 2005-04-29 2008-11-13 イカーヴェルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 撹拌又は分散装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008539059A (ja) * 2005-04-29 2008-11-13 イカーヴェルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 撹拌又は分散装置
JP4834079B2 (ja) * 2005-04-29 2011-12-07 イカーヴェルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 撹拌又は分散装置

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IT1249718B (it) 1995-03-09
ITRM910783A0 (it) 1991-10-15
ITRM910783A1 (it) 1993-04-15

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