JPH0515272Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、浴槽の脚部構造に関するものであ
る。

（従来技術及びその課題） 従来、第２図に示すように、ホーロー浴槽５１
の底面部に垂下状に突起部５１ａを一体形成し、
この突起部５１ａにボルト５３とナツト５４を介
し金属製の脚部５２が取り付けられているものが
ある。しかし、このような構造を樹脂製の浴槽に
採用すると、突起部５１ａ部分の強度が確保でき
ず、強度的に弱いものとなり、又、このような脚
部構造では見栄え性の悪いものとなつてしまうと
いう問題点があつた。

（課題を解決するための手段） 本考案は上記従来の問題点に鑑み案出したもの
であつて、強度が大となり、かつ見栄え性の良好
な脚部構造を提供せんことを目的とし、その要旨
は、浴槽本体の底面に突出されたリブが嵌入し得
る溝部を中央部の長手方向に有し、長手方向両端
部に略Ｙ字状に枝部が一体形成されて浴槽本体の
底面に着脱可能に固設されるフレームと、該フレ
ームの前記各枝部先端にそれぞれボルトを介し着
脱可能に取り付けられる４個の脚部材から構成さ
れ、前記各脚部材の上面側は、前記浴槽本体の底
面側から側面側に亘り該浴槽本体を抱き抱えるよ
うな湾曲状に形成されていることである。

（作用） フレームの溝部内に浴槽本体に突出されたリブ
を嵌入して、フレームを浴槽本体の底面に位置ズ
レすることなく強固かつ正確な位置に取り付ける
ことができ、フレームに対しそれぞれボルトを介
し着脱可能に脚部材を取り付けて、浴槽本体の底
部に容易に脚部材を配設することができ、各脚部
材の上面は浴槽本体を抱き抱えるような湾曲形状
に形成されているため、脚部材の配置状態が安定
的なものとなり、かつ各脚部材が浴槽の底面の側
周に露出して見栄性の良好な斬新な浴槽とするこ
とができる。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図において、フレーム１には、その中央部
に長手方向に沿つて貫通状の溝部Ｍが形成されて
いるとともに、フレーム１の長手方向両端部には
略Ｙ字状に枝部１ａ，１ａ，１ａ，１ａが一体形
成されており、各枝部１ａ，１ａ，１ａ，１ａの
先端部にはそれぞれ脚部材２，２，２，２がボル
ト３，３，３，３を介し一体状に取り付けられて
いる。この各脚部材２は前記枝部１ａに取り付け
るための基部２ａと、この基部２ａより垂下状に
一体形成された脚部２ｂとにより構成されてお
り、前記基部２ａの上面側は浴槽本体５の底面形
状に対応させて湾曲状に形成され、浴槽本体５の
底面側から側面側に亘り浴槽本体５を抱き抱える
ような形状に形成されている。

このような脚部材２，２，２，２をそれぞれフ
レーム１の枝部１ａ，１ａ，１ａ，１ａにボルト
３，３を介し固定させて、浴槽本体５とは別に輸
送することができ、現場において浴槽本体５の底
面側にフレーム１を固定し、簡易に浴槽本体５に
各脚部材２，２，２を配置させることができる。
即ち、浴槽本体５の底面側には前記フレーム１の
溝部Ｍ内に嵌入し得るリブ５ａを一体状に突出形
成させておけば良く、リブ５ａを溝部Ｍ内に嵌入
させて、その状態でボルト４，４，４を介しリブ
５ａにフレーム１を固定させることができ、この
固定状態においては各脚部材２，２，２が浴槽本
体５の底面側に配置されたこととなり、フレーム
１を介し簡易に各脚部材２，２，２を浴槽本体５
に設置することができる。

尚、この状態においては各脚部材２は浴槽本体
５の底面側から側面側を抱き抱えるように配置さ
れるため、見栄え性が極めて良好なものとなり、
各脚部材２，２，２を露出させた状態で浴槽本体
５を設置することができ、極めて斬新な浴槽とす
ることができる。

尚、各脚部材２，２，２はフレーム１により一
体化されているため強度が大であり、又、各脚部
材２，２，２は直接的に浴槽本体５に取り付けら
れるものではないため、取付部の破損等を心配す
る必要がなく、又、容易に取付作業を行なうこと
ができ、しかも浴槽本体５には溝部Ｍ内に嵌入し
得るリブ５ａのみを形成させておけば良いため、
浴槽本体５の造形が容易となり、成形及び取付作
業等におけるコストの低減を図ることができる。

（考案の効果） 本考案の浴槽の脚部構造は、浴槽本体の底面に
突出されたリブが嵌入し得る溝部を中央部の長手
方向に有し、長手方向両端部に略Ｙ字状に枝部が
一体形成されて浴槽本体の底面に着脱可能に固設
されるフレームと、該フレームの前記各枝部先端
にそれぞれボルトを介し着脱可能に取り付けられ
る４個の脚部材から構成され、前記各脚部材の上
面側は、前記浴槽本体の底面側から側面側に亘り
該浴槽本体を抱き抱えるような湾曲状に形成され
ていることにより、各脚部材はフレームにより一
体化され、強度が大となり、しかも、フレームの
溝部内に浴槽本体に突出されたリブを嵌入して、
フレームを浴槽本体の底面に位置ズレすることな
く強固かつ正確な位置に取り付けることができ、
フレームを介し容易に浴槽本体の底面に各脚部材
を取り付け、取付作業等を簡略化することができ
る。しかも、浴槽本体にはフレームを取り付ける
ためのリブを形成させておけば良く、浴槽本体の
底面側の形状を単純な形状とすることができ、浴
槽本体の形成が容易となり、コストの低減を図る
ことができる。又、各脚部材の上面は浴槽本体を
抱き抱えるような湾曲形状に形成されているた
め、脚部材の配置状態が安定的なものとなり、か
つ各脚部材が浴槽の底面の側周に露出して見栄性
の良好な斬新な浴槽を得ることができる効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視構成図、
第２図は従来の浴槽の脚部構造を示す要部構成図
である。 １……フレーム、１ａ……枝部、２……脚部
材、２ａ……基部、２ｂ……脚部、３，４……ボ
ルト、５……浴槽本体、Ｍ……溝部、５ａ……リ
ブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴槽本体の底面に突出されたリブが嵌入し得る
   溝部を中央部の長手方向に有し、長手方向両端部
   に略Ｙ字状に枝部が一体形成されて浴槽本体の底
   面に着脱可能に固設されるフレームと、該フレー
   ムの前記各枝部先端にそれぞれボルトを介し着脱
   可能に取り付けられる４個の脚部材から構成さ
   れ、前記各脚部材の上面側は、前記浴槽本体の底
   面側から側面側に亘り該浴槽本体を抱き抱えるよ
   うな湾曲状に形成されていることを特徴とする浴
   槽の脚部構造。