JPH05143373A - 共有データ制御方式 - Google Patents

共有データ制御方式

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JPH05143373A
JPH05143373A JP3329601A JP32960191A JPH05143373A JP H05143373 A JPH05143373 A JP H05143373A JP 3329601 A JP3329601 A JP 3329601A JP 32960191 A JP32960191 A JP 32960191A JP H05143373 A JPH05143373 A JP H05143373A
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JP
Japan
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JP3329601A
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English (en)
Inventor
純一 ▲暦▼本
Jiyunichi Rekimoto
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Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作権の明示的な取得および解放を要するこ
となく、共有データに矛盾が生じないようにし、しかも
非矛盾性の保証のための通信量の増大が生じないように
する。 【構成】 サーバプロセス4は、複数のクライアントプ
ロセス1〜3とプロセス間通信5〜7によって結合さ
れ、共有データに関するタイムスタンプ14を保持して
いる。サーバプロセス4は、クライアントプロセス1〜
3の中の1つ(クライアントプロセス1とする)からの
変更要求に対し、クライアントプロセス1内のタイムス
タンプ11とタイムスタンプ14とが同一の場合にのみ
クライアントプロセス1に許可通知を返送する。また、
サーバプロセス4は、1つのクライアントプロセス(ク
ライアントプロセス1とする)内のデータ8の変更を他
のクライアントプロセス2および3内のデータ9および
10に反映させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、計算機システムにおけ
るデータ制御方式に関し、特に複数の異なるクライアン
トプロセス(計算機システムの各利用者に対応しデータ
の保持を担当するプロセス)により共有されるデータ
(共有データ)の制御を行う共有データ制御方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】次のような状況における共有データ制御
方式について考える。 複数のクライアントプロセスのそれぞれは、共有デ
ータ(データベースシステム等において管理されている
共有データ)のコピーのデータを保持している。 あるクライアントプロセス内のデータの変更(非同
期な変更)はそのクライアントプロセス以外のクライア
ントプロセス群に実時間で通知され、全てのクライアン
トプロセス内のデータ(共有データのコピーのデータ)
の内容が常に一致するように保たれる。 複数のクライアントプロセスによる共有データの変
更の要求に対して、1つのクライアントプロセスにのみ
変更が許可され、複数のクライアントプロセス内のデー
タ(共有データのコピーのデータ)の間に矛盾が生じる
ことを防ぐための排他制御が行われる。
【0003】このような状況は、例えば、計算機ネット
ワークが利用された電子会議システムを実現する際に現
出する。すなわち、電子会議システムによって行われる
会議の複数の参加者に対応する複数のクライアントプロ
セスは、それぞれ文書を示すデータ(共有データのコピ
ーのデータ)を保持している。そして、どの参加者が文
書の内容を変更してもその変更が他の全ての参加者に対
応するクライアントプロセス内のデータに実時間で反映
されなければならない。
【0004】このような電子会議システムでは、全ての
クライアントプロセス内の文書を示すデータは常に同じ
内容になるように管理されることになり、会議の全ての
参加者に「自分が他の参加者と同じ文書を共有しており
他の参加者と共同でその文書を変更している」という感
覚を与えることができる。
【0005】上述のような状況で共有データに関する制
御を行う従来の共有データ制御方式では、ある時点にお
いては複数のクライアントプロセスの中の1つのクライ
アントプロセスだけが共有データの変更の権利を持ち
(この権利を「操作権」という)、操作権を複数のクラ
イアントプロセスの間で交換することで各クライアント
プロセスが保持するデータの間に不一致(矛盾)が生じ
ることを防ぐという方式が採用されていた(このような
方式を「操作権方式」ということにする)。
【0006】なお、共有データの制御に関する他の方式
としては、各クライアントプロセスが保持するコピーの
データの間に矛盾が生じないように、「最初にコピーの
データを保持したクライアントプロセスがそのデータを
共有データに書き戻すまで次のクライアントプロセスが
その共有データのコピーのデータを取得できないように
する」という排他制御が行われる方式が存在する(この
ような方式を「ロック方式」ということにする)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の共有デ
ータ制御方式等(共有データに関する制御が行われない
方式およびロック方式を含む)には、次のような問題点
があった。
【0008】 共有データに関する一切の制御を行わ
ない場合の問題点 この場合には、複数のクライアントプロセスが同時に同
一の共有データに対して異なる変更を加えたときに、共
有データの間に矛盾が生じる可能性がある。例えば、あ
るクライアントプロセスAが共有データの一部を削除す
る変更を行おうとしており、別のクライアントプロセス
BがクライアントプロセスAによって削除されようとし
ている共有データの内容を別の内容に変更しようとして
いるとする。このときに、クライアントプロセスAから
の削除の要求が先に処理されると、クライアントプロセ
スBからの変更の要求に対してはすでに存在しなくなっ
た共有データの一部に関する変更が行われることにな
り、結果として矛盾した共有データが生じることにな
る。
【0009】 操作権方式(従来の共有データ制御方
式)による場合の問題点 この場合には、上述のの場合のような矛盾は生じな
い。なぜならば、ある瞬間に共有データのコピーのデー
タを変更することができるのは、1つのクライアントプ
ロセスに限られているからである。しかし、操作権方式
による場合には、次のような別の問題点がある。すなわ
ち、最初に操作権を取得したクライアントプロセスがデ
ータ(共有データのコピーのデータ)を変更した後も操
作権を持ち続けていると他のクライアントプロセスはい
つまでも自己のデータ(共有データのコピーのデータ)
を変更することができないので、操作権はできるだけ速
やかに1つのクライアントプロセスから解放されるべき
であるという要請がある。一方、1つの変更の要求毎に
毎回操作権の取得および解放が行われるのでは、データ
の変更のための通信の他に操作権の制御のための余計な
通信が必要になる(これによりこの方式が採用される計
算機システムにおける処理の効率が低下してしまう)の
で、操作権の取得および解放は少ない方が望ましいとい
う要請がある。操作権方式(従来の共有データ制御方
式)では、このような2つの相反する要請を適切に満た
して、「いつ操作権を解放すべきか」(「あるクライア
ントプロセスにいつまで操作権を保持させるべきか」)
という困難な決定が必要になるという問題点がある。
【0010】 ロック方式による場合の問題点 この場合には、複数の利用者が実時間で共有データのコ
ピーのデータを変更するためには、共有データのコピー
および共有データへの書戻しを頻繁に繰り返す必要が生
じ、この方式が採用される計算機システムの処理の効率
が悪くなる。逆にいうと、ロック方式は複数のクライア
ントプロセスが実時間で共有データのコピーのデータを
変更しあうような計算機システム(電子会議システム
等)の応用には適していないといえる。
【0011】本発明の目的は、上述の点に鑑み、共有デ
ータに矛盾が起きるような変更要求を確実に拒否して複
数のクライアントプロセス内のデータ(共有データのコ
ピーのデータ)に矛盾が生じないことを保証することが
でき(しかも、その非矛盾性の保証のための余計な通信
を不要にする)、操作権の明示的な取得および解放の必
要がなくなる(「あるクライアントプロセスにいつまで
操作権を保持させるべきか」の決定が不要になる)共有
データ制御方式を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の共有データ制御
方式は、共有データのコピーのデータとそのデータに関
するタイムスタンプとを保持するクライアントプロセス
と、複数の前記クライアントプロセスとプロセス間通信
によって結合され当該共有データに関するタイムスタン
プを保持し複数の前記クライアントプロセスの中の1つ
の前記クライアントプロセスからの変更要求に対して当
該1つの前記クライアントプロセス内のタイムスタンプ
と自己の保持するタイムスタンプとが同一の場合にのみ
当該1つの前記クライアントプロセスに許可通知を発行
し複数の前記クライアントプロセスの中の1つの前記ク
ライアントプロセス内のデータの変更を当該1つの前記
クライアントプロセス以外の前記クライアントプロセス
内のデータに反映させるサーバプロセスとを有する。
【0013】
【作用】本発明の共有データ制御方式では、クライアン
トプロセスが共有データのコピーのデータとそのデータ
に関するタイムスタンプとを保持し、複数のクライアン
トプロセスとプロセス間通信によって結合されており当
該共有データに関するタイムスタンプを保持しているサ
ーバプロセスが複数のクライアントプロセスの中の1つ
のクライアントプロセスからの変更要求に対して当該1
つのクライアントプロセス内のタイムスタンプと自己の
保持するタイムスタンプとが同一の場合にのみ当該1つ
のクライアントプロセスに許可通知を発行し複数のクラ
イアントプロセスの中の1つのクライアントプロセス内
のデータの変更を当該1つのクライアントプロセス以外
のクライアントプロセス内のデータに反映させる。
【0014】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して詳細に
説明する。
【0015】図1は、本発明の共有データ制御方式の一
実施例の構成を示すブロック図である。本実施例の共有
データ制御方式は、クライアントプロセス1〜3と、プ
ロセス間通信5〜7によってクライアントプロセス1〜
3と通信を行うサーバプロセス4と、プロセス間通信5
〜7とを含んで構成されている。
【0016】クライアントプロセス1は、データ8と、
データ8に関するタイムスタンプ11とを保持してい
る。
【0017】クライアントプロセス2は、データ9と、
データ9に関するタイムスタンプ12とを保持してい
る。
【0018】クライアントプロセス3は、データ10
と、データ10に関するタイムスタンプ13とを保持し
ている。
【0019】サーバプロセス4は、データ8〜10に係
る共有データ(データ8〜10はその共有データのコピ
ーのデータに該当する)に関するタイムスタンプ14を
保持している。
【0020】図2は、クライアントプロセス1〜3がサ
ーバプロセス4に変更要求を発行する際の処理を示す流
れ図である。この処理は、変更要求等送信ステップ21
と、返事待機ステップ22と、返事判定ステップ23
と、タイムスタンプセットステップ24と、変更要求デ
ータ反映ステップ25とからなる。
【0021】図3は、クライアントプロセス1〜3がサ
ーバプロセス4からの変更通知を受け付ける際の処理を
示す流れ図である。この処理は、変更通知受付けステッ
プ31と、タイムスタンプセットステップ32と、変更
通知データ反映ステップ33とからなる。
【0022】図4は、サーバプロセス4がクライアント
プロセス1〜3の変更要求を受け付ける際の処理を示す
流れ図である。この処理は、変更要求受付けステップ4
1と、タイムスタンプ判定ステップ42と、タイムスタ
ンプ増加ステップ43と、許可通知等返送ステップ44
と、変更要求等通知ステップ45と、不許可通知返送ス
テップ46とからなる。
【0023】図5は、本実施例の共有データ制御方式の
具体的な動作を説明するためのブロック図(複数のクラ
イアントプロセス(クライアントプロセス1および3)
が同時に変更要求を発行する場合の本実施例の共有デー
タ制御方式の動作を説明するためのブロック図)であ
る。
【0024】次に、このように構成された本実施例の共
有データ制御方式の動作について説明する。なお、以下
の説明では、プロセス間通信5〜7については言及しな
いが、クライアントプロセス1〜3とサーバプロセス4
との間で通信が行われる場合にはプロセス間通信5〜7
が介在している。
【0025】各クライアントプロセス1〜3は、共有デ
ータのコピーであるデータ8〜10と、データ8〜10
に関するタイムスタンプ11〜13とを保持している。
【0026】サーバプロセス4は、データを保持せず
に、データ8〜10のコピー元である共有データに関す
るタイムスタンプ14を保持している。
【0027】初期状態では、全てのクライアントプロセ
ス1〜3が保持しているデータ8〜10の内容は一致し
ており、全てのクライアントプロセス1〜3の持つタイ
ムスタンプ11〜13の全てとサーバプロセス4の持つ
タイムスタンプ14とは一致している。
【0028】あるクライアントプロセス(クライアント
プロセス1とする)でデータ8の変更に対する要求が発
生すると、クライアントプロセス1はその変更の内容を
示す変更要求とクライアントプロセス1内のタイムスタ
ンプ11とを組にしてサーバプロセス4に送信し(ステ
ップ21)、サーバプロセス4からの返事を待つ(ステ
ップ22)。
【0029】サーバプロセス4は、クライアントプロセ
ス1からの変更要求を受け付け(ステップ41)、サー
バプロセス4内のタイムスタンプ14とステップ41で
受け付けた変更要求と組になっているタイムスタンプ
(クライアントプロセス1内のタイムスタンプ11)と
を比較する(ステップ42)。
【0030】ステップ42の比較で両者が一致すれば、
サーバプロセス4は、タイムスタンプ14を1だけ増加
し(ステップ43)、変更要求を送信してきたクライア
ントプロセス1に許可通知(「許可」を示すフラグ)と
タイムスタンプ14とを組にして返送し(ステップ4
4)、ステップ41で受け付けた変更要求とサーバプロ
セス4内のタイムスタンプ14とを組にして他のクライ
アントプロセス2および3に通知する(ステップ4
5)。
【0031】一方、ステップ42の比較で両者が一致し
なければ、サーバプロセス4は、不許可通知(「不許
可」を示すフラグ)をクライアントプロセス1に返送す
る(ステップ46)。
【0032】クライアントプロセス2および3は、サー
バプロセス4からの変更通知を受け付け(ステップ3
1)、その変更通知と組になっているタイムスタンプ
(サーバプロセス4内のタイムスタンプ14)をクライ
アントプロセス2および3内のタイムスタンプ12およ
び13としてセットし(ステップ32)、クライアント
プロセス2および3が保持しているデータ9および10
をその変更通知を反映して更新する(ステップ33)。
【0033】変更要求を送信したクライアントプロセス
1は、サーバプロセス4からの返事を受け付けると、そ
の返事が許可通知であるか否かを判定する(ステップ2
3)。
【0034】ステップ23の判定で返事が許可通知であ
る場合には、クライアントプロセス1は、その許可通知
と組になっているタイムスタンプ(サーバプロセス4内
のタイムスタンプ14)をクライアントプロセス1内の
タイムスタンプ11としてセットし(ステップ24)、
ステップ21で送信した変更要求を反映して自己のデー
タ8の更新を行う(データ8の変更は成功する)(ステ
ップ25)。
【0035】一方、ステップ23の判定で返事が許可通
知でない場合(不許可通知である場合)には、クライア
ントプロセス1は、データ8の変更を行わない(データ
8の変更は失敗する)。
【0036】次に、図5を参照して、2つのクライアン
トプロセス(クライアントプロセス1および3とする)
が同時にデータ8および10の変更要求(後述する変更
要求52および53)を発行した場合の本実施例の共有
データ制御方式の動作について説明する。
【0037】まず、サーバプロセス4が変更通知51と
タイムスタンプ14とを組にして各クライアントプロセ
ス1〜3に送信している状況を想定する(図5中ではサ
ーバプロセス4からクライアントプロセス1への変更通
知51だけを示しているがクライアントプロセス2およ
び3に対しても同一の変更通知が送信されている)。
【0038】変更通知51に関する図3に示す処理をま
だ終了していないクライアントプロセス1は、変更要求
52とクライアントプロセス1内のタイムスタンプ11
(「02」を示している)とを組にしてサーバプロセス
4に送信する。
【0039】同時に、サーバプロセス4からの変更通知
(変更通知51と同一の変更通知)に関する図3に示す
処理を終了したクライアントプロセス3も、別の変更要
求53とクライアントプロセス3内のタイムスタンプ1
3(「03」を示している)とを組にしてサーバプロセ
ス4に送信する。
【0040】サーバプロセス4は、2つの変更要求52
および53を受け付け、両方の変更要求52および53
と組になっているタイムスタンプ(タイムスタンプ11
および13)とサーバプロセス4内のタイムスタンプ1
4(「03」を示している)とを比較する。
【0041】この比較の結果(タイムスタンプ11とタ
イムスタンプ14とは一致せずに、タイムスタンプ13
とタイムスタンプ14とは一致するとう結果)に基づい
て、サーバプロセス4は、変更要求52に対しては不許
可通知をクライアントプロセス1に返送し、変更要求5
3に対しては許可通知をクライアントプロセス3に返送
する。したがって、クライアントプロセス1内のデータ
8の変更は失敗し、クライアントプロセス3内のデータ
10の変更は成功する。
【0042】次に、本実施例、ひいては本発明の共有デ
ータ制御方式と従来の技術である「操作権方式」とが併
用される場合の動作について説明する。
【0043】この場合には、クライアントプロセス1〜
3およびサーバプロセス4は、以下のようにして動作す
ることになる。
【0044】 操作権を取得したいクライアントプロ
セス1,2または3は、操作権の取得要求と自己が保持
するタイムスタンプ11,12または13とを組にして
サーバプロセス4に送信する。
【0045】 サーバプロセス4は、クライアントプ
ロセス1,2または3から送られてきたタイムスタンプ
11,12または13と自己が保持するタイムスタンプ
14とを比較する。
【0046】 の比較で両者が一致する場合には、
サーバプロセス4は、サーバプロセス4内のタイムスタ
ンプ14を1だけ増加し、増加後のタイムスタンプ14
と許可通知とを操作権の取得要求を送信してきたクライ
アントプロセス1,2または3に返送する。また、サー
バプロセス4は、操作権の保持者としてそのクライアン
トプロセス1,2または3の識別情報を記録しておく。
この状態を、「操作権が設定された状態」と呼ぶ。
【0047】 の比較で両者が一致しない場合に
は、サーバプロセス4は、不許可通知を操作権の取得要
求を送信してきたクライアントプロセス1,2または3
に返送する。
【0048】 操作権が設定された状態では、操作権
を保持するクライアントプロセス1,2または3からの
変更要求以外に対しては、たとえその変更要求と組にな
っているタイムスタンプ11,12または13がサーバ
プロセス4内のタイムスタンプ14と一致したとして
も、サーバプロセス4は全て不許可通知を返送する。
【0049】なお、本実施例では共有データが1つ(共
有データのコピーのデータ8〜10が1組)である場合
について述べたが、共有データが複数である場合にも、
各共有データに対して別組のタイムスタンプを用意する
ことによって、本発明を適用することができることはい
うまでもない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、タイムス
タンプの考え方を導入することにより、操作権の明示的
な取得および解放を要することなく、複数のクライアン
トプロセス内のデータ(共有データのコピーのデータ)
に矛盾が生じないことを保証することができ、しかもそ
の非矛盾性の保証のために通信量を増大させることがな
いという効果がある。このような効果により、本発明の
共有データ制御方式は、電子会議システム等への応用に
おいて有効性を発揮する。
【0051】以下に、上述の効果について詳細に説明す
る。
【0052】 タイムスタンプの管理をサーバプロセ
スによって統一的に行うこと(タイムスタンプを増加す
ることができるのはサーバプロセスのみであり、同時に
複数のクライアントプロセスからサーバプロセスに変更
要求が送信されたときにはサーバプロセスによるタイム
スタンプのチェックにより排他制御が行われる)によ
り、共有データや共有データのコピーのデータに矛盾が
生じるような変更要求を確実に拒否することができる。
【0053】 クライアントプロセスは変更要求をま
ずサーバプロセスに通知してその返事の判定に基づいて
実際のデータの変更を行うか否かを決定しているので、
クライアントプロセスとサーバプロセスとの間の通信量
は変更要求の通信とその返事の通信との2回(1往復)
でありタイムスタンプを使用しない場合の通信量と変わ
らない。すなわち、タイムスタンプの考え方の導入によ
る通信量の増大は生じない。
【0054】 従来の共有データ制御方式(操作権方
式)におけるような操作権の明示的な取得および解放を
行う必要がなくなり、「あるクライアントプロセスにい
つまで操作権を保持させるべきか」という困難な決定を
行うことが不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1中のクライアントプロセスがサーバプロセ
スに変更要求を発行する際の処理を示す流れ図である。
【図3】図1中のクライアントプロセスがサーバプロセ
スからの変更通知を受け付ける際の処理を示す流れ図で
ある。
【図4】図1中のサーバプロセスがクライアントプロセ
スからの変更要求を受け付ける際の処理を示す流れ図で
ある。
【図5】図1に示す共有データ制御方式の具体的な動作
を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1〜3 クライアントプロセス 4 サーバプロセス 5〜7 プロセス間通信 8〜10 データ 11〜14 タイムスタンプ 51 変更通知 52,53 変更要求

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共有データのコピーのデータとそのデー
    タに関するタイムスタンプとを保持するクライアントプ
    ロセスと、 複数の前記クライアントプロセスとプロセス間通信によ
    って結合され、当該共有データに関するタイムスタンプ
    を保持し、複数の前記クライアントプロセスの中の1つ
    の前記クライアントプロセスからの変更要求に対して当
    該1つの前記クライアントプロセス内のタイムスタンプ
    と自己の保持するタイムスタンプとが同一の場合にのみ
    当該1つの前記クライアントプロセスに許可通知を発行
    し、複数の前記クライアントプロセスの中の1つの前記
    クライアントプロセス内のデータの変更を当該1つの前
    記クライアントプロセス以外の前記クライアントプロセ
    ス内のデータに反映させるサーバプロセスとを有するこ
    とを特徴とする共有データ制御方式。
JP3329601A 1991-11-18 1991-11-18 共有データ制御方式 Pending JPH05143373A (ja)

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