JPH0512992B2 - - Google Patents

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JPH0512992B2
JPH0512992B2 JP1036884A JP3688489A JPH0512992B2 JP H0512992 B2 JPH0512992 B2 JP H0512992B2 JP 1036884 A JP1036884 A JP 1036884A JP 3688489 A JP3688489 A JP 3688489A JP H0512992 B2 JPH0512992 B2 JP H0512992B2
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JP
Japan
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heating furnace
outer cylinder
spiral pipe
inner cylinder
reaction tank
Prior art date
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JP1036884A
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JPH0394882A (ja
Inventor
Mitsuo Nanba
Masaru Muranaka
Yoshiaki Myano
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NIJUITSUSEIKI KAIHATSU KK
Original Assignee
NIJUITSUSEIKI KAIHATSU KK
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Publication date
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Coke Industry (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、廃油、高粘度廃油、ローポリマー等
の廃棄物の熱分解処理装置に使用する熱分解用加
熱炉の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
この種廃棄物を熱分解し有効成分を回収する処
理装置等に使用する加熱炉として螺旋状パイプを
燃焼室内に内装したものは知られている(特公昭
62−56917号)。
〔発明が解決しようとする課題〕
熱分解で最も重要な要素は、加熱炉の加熱技術
であつて外温と内温の温度差(△T)が大きい程
熱交換効率は高いが、反対にカーボンの発生は多
くなり分解が均一に行われないためローカルヒー
テイングの原因となつていた。またガス発生量
(非凝縮ガス)が多く生成油の回収率の低下を招
来する等種々の欠点を解消する必要がある。
しかしながら、従来の廃棄物の熱分解処理装置
で利用されている流通パイプを内装している加熱
炉は、単に筒体内に螺旋状のパイプを内装してい
るにすぎないので、筒体内の温度上昇に時間を要
す結果パイプへの伝導に時間がかかり良質油の回
収率の悪いものであつた。
また、原料の連続供給方法、発生するカーボン
の処理が不十分となり分解油の回収効率が低く、
また安全性に問題があり連続的に運転することが
できず処理費等が高くなり実用化され難いもので
あつた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、このような欠点を解消すべくしたも
のであつて以下図面に基づいて説明する。
下方に燃焼室4を持つた外筒1の頂部の略中央
部に煙突7を突設し、燃焼室4の略中央部に下方
を狭めて開口した内筒2を形成するとともに、前
記外筒1には処理物送入口3aと放出口3bとを
持つた螺旋状パイプ3を配設してなるものであ
る。
〔作用〕
螺旋状パイプ3の処理物送入口3a及び放出口
3bは分解反応槽21の下部に設けた処理物排出
口21a及び上部の加熱処理物供給口21bに連
接することにより、溶融処理物は、循環すること
ができる。
外筒1に螺旋状パイプ3を内装しているので外
筒内を燃焼ガスが立ち上り易い。
燃焼室4の底面の略中央部に下方を狭めて開口
した内筒2を形成しているので空気が吸引され易
く内壁が冷却し内壁の歪みを防ぐことが出来る。
なお、内筒2の頂部2aに複数個の小さい空気
抜き孔2bを穿設していると開口部2cより空気
が流入し易くなり、より内筒2の内壁2d面の冷
却効果を増すこととなる。
〔実施例〕
次に本発明を廃棄物の熱分解処理装置に利用し
た実施例につき図面を参照しながら説明する。
11は、スチームカツターのような原料溶断装
置であつて溶融室12を持つている。そして、ス
チームカツターで溶断された処理物は、供給ポン
プ13を介して連設されている原料貯蔵室14に
供給されている。溶融処理物は、この原料貯蔵室
14で加熱処理されて水や軽質油等の不純物は蒸
発し除去される。
なお、処理物としては、廃油、高粘度油等すな
わち鉱油、動植物油や石油化学工場より排出され
るローポリマー等の廃棄物がある。
21は、分解反応槽であつて、前記原料貯蔵室
14と原料供給ポンプ15を介して連接され処理
物を連続的に供給しうるようにしている。分解反
応槽21の底部には循環ポンプ22を連接し濾過
器23を介して分解反応槽21に循環させて分解
反応槽21の内部温度を均一化するようにしてい
る。
そして、分解反応槽21の底部に沈殿したスラ
ツジの一部は連続的に槽外へ排出し分解反応槽2
1内が常に正常な状態を保つようにしている。
また、循環ポンプ22と濾過器23間にはバル
ブ24,25を連接している。35はスラツジ回
収タンクである。
Aは、加熱炉で下部に燃焼室4を有す外筒1の
略中央部に下方を狭めて開口した内筒2を立設し
ている。
外筒1内には、処理物送入口3a及び放出口3
bとなる両端部が分解反応槽21の処理物排出口
21aと加熱処理物供給口21bとに連設され下
方より上部に向けて内壁2dに捲回固定している
螺旋状パイプ3を内装している。
そして、螺旋状パイプ3には、高温高速循環ポ
ンプ6によつて分解反応槽21の下方より処理物
が送り込まれ410〜460℃に加熱され一部をガス化
しつつ螺旋状パイプ3内を3m/sec以上の流速で
通過した加熱処理物は、上部の放出口3bより前
記分解反応槽21の上部に放出される。
このようにして処理物は、分解反応槽21と螺
旋状パイプ3を循環することとなる。
分解反応槽21と加熱炉Aとの間の循環ライン
中に濾過装置16を設けておくと螺旋状パイプ3
内へのコーキングの付着をより防止することがで
きる。
内筒2の頂部に複数個の小さな空気抜き孔2b
を設けておくと、加熱炉A内に不足の酸素を供給
でき、また内筒2の下部より冷却用の空気が流入
し内筒2の内壁2d面を冷却することとなり内壁
面の歪び現象を防止することが出来る。
なお、外側1の頂部に爆発口1aを設けている
と外筒1内が内爆雰囲気となつたときに燃焼ガス
を爆発口1aから放出することとなり不測の事故
を防止することが出来る。
このようにして分解反応槽21に放出された精
製ガスは精留塔31に送り込まれて精製される
が、精留塔31の塔頂温度を270〜350℃の範囲に
制御することによりA重油相当の高品質の炭化水
素油を得ることが出来る。このガス状生成物は、
コンデンサー32で冷却し、液化した生成油は受
液槽33に回収すればよい。そして、未液化の非
凝縮ガスは水封槽34内の水と接触し冷却洗浄さ
れたのち、加熱炉Aのバーナー5に供給され熱分
解用熱源として利用すればよいので生成油の回収
率は80wt%以上となる。
さらに、精留塔31の塔底より排出された高温
留分は、分解反応槽21へリターンされ再分解す
ることにより低分子量油として回収できる。
また、熱分解により発生したC4以下の非凝縮
ガスは、水封槽34内に導入して槽内の水と接触
させて冷却、洗浄した後、バーナー5に供給し熱
分解用熱源として利用することが出来る。
そして、加熱炉Aの上部には、螺旋状に捲回し
水を流通させる温水パイプ10aを内装している
余剰ガス燃焼室10を突設しておくと、余剰ガス
を余剰ガス燃焼室10に導入することにより水封
槽34が異常圧となる危険を防止することが出来
る。
分解温度の制御は、温度計20を観察すること
により行い、また分解反応槽21内の液相のレベ
ルは、原料供給ポンプ15を連動させたレベル計
26により制御すればよい。
〔発明の効果〕
次に本発明の効果について説明する。
燃焼室4の略中央部に下方を狭めて開口部2c
を設けた内筒2を形成しているので開口部2cよ
り空気が流入し内筒2の内壁2dを冷却し、歪み
現象を防止できる。
螺旋状パイプ3を通過した処理物は、分解反応
槽21の上部に放出されるので分解反応槽21の
底部に沈殿している分解残渣のような不純物が生
成物に混入するのを防止できる。
外筒1に螺旋状パイプ3を配設し、該パイプ3
内に溶融処理物を高速で循環させることができる
ので、螺旋状パイプ3の内壁へのコーキングを防
止でき分解油の回収効率の低下を防ぐことが出来
る。
廃棄物の熱分解は、分解反応槽21と加熱炉A
とに二分割して行う場合、両者を循環するように
して溶融処理物は螺旋状パイプ3内を流通しなが
ら熱分解を行うようになり溶融処理物の温度が急
激に下がることがなく一定に保つこととなるので
安全に連続運転をすることが出来る。
熱分解に際しては、処理物を分解温度にまで昇
温させる必要があるが、本発明においては加熱炉
Aの外筒1内に螺旋状パイプ3を内装しているた
め螺旋状パイプ3内に装入された少量の処理物を
順次加熱することとなるので短時間で昇温でき経
済的効果に優れている。
外筒1内に螺旋状パイプ3を内装しているので
分解温度の制御を±3℃の範囲で行うことにより
安定した運転が可能となり生成油の回収率が
80wt%以上を安定的に確保することができ、非
凝縮ガスの発生率も10%以下に降下させることが
期待できる。
このように、加熱炉Aは、△Tを大きくし、ま
た内筒2を設けるとともに内筒2と外筒1間に螺
旋状パイプ3を捲回しているので、燃焼ガスは外
筒1内をスピードを上げて旋回加熱するため熱効
率を高めることができ、また螺旋状パイプ3の内
部を溶融原料が高速で流通することとなりカーボ
ンの付着を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の縦断面図、第2図は同横断面
図、第3図は本発明を使用した熱分解処理装置の
概略図である。 A…加熱炉、1…外筒、2…内筒、3…螺旋状
パイプ、4…燃焼室。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下方に燃焼室を持つた外筒の頂部の略中央部
    に煙突を突設し、燃焼室の略中央部に下方を狭め
    て開口した内筒を形成するとともに、前記外筒に
    は処理物の送入口と放出口とを持つた螺旋状パイ
    プを配設してなる廃棄物熱分解用加熱炉。 2 内筒の頂部に空気抜き孔を穿設している請求
    項1記載の廃棄物熱分解用加熱炉。 3 送入口を内筒の内壁面に突設している請求項
    1又は2記載の廃棄物熱分解用加熱炉。 4 外筒の頂部に爆発口を設けている請求項1,
    2又は3記載の廃棄物熱分解用加熱炉。
JP1036884A 1989-02-16 1989-02-16 廃棄物熱分解用加熱炉 Granted JPH0394882A (ja)

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JP1036884A JPH0394882A (ja) 1989-02-16 1989-02-16 廃棄物熱分解用加熱炉

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JP1036884A JPH0394882A (ja) 1989-02-16 1989-02-16 廃棄物熱分解用加熱炉

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JPH0394882A JPH0394882A (ja) 1991-04-19
JPH0512992B2 true JPH0512992B2 (ja) 1993-02-19

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JP1036884A Granted JPH0394882A (ja) 1989-02-16 1989-02-16 廃棄物熱分解用加熱炉

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