JPH0512970A - 回路しや断器 - Google Patents
回路しや断器Info
- Publication number
- JPH0512970A JPH0512970A JP25828891A JP25828891A JPH0512970A JP H0512970 A JPH0512970 A JP H0512970A JP 25828891 A JP25828891 A JP 25828891A JP 25828891 A JP25828891 A JP 25828891A JP H0512970 A JPH0512970 A JP H0512970A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- circuit
- coil
- spring
- moving piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H71/00—Details of the protective switches or relays covered by groups H01H73/00 - H01H83/00
- H01H71/10—Operating or release mechanisms
- H01H71/12—Automatic release mechanisms with or without manual release
- H01H71/14—Electrothermal mechanisms
- H01H71/145—Electrothermal mechanisms using shape memory materials
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型で、かつ、製造コストが極めて安価な新
規な回路しゃ断器を提供することを目的とする。 【構成】 回路に過電流が流れた場合、回路中のコイル
が発熱し形状記憶合金を加熱する構造となっている。該
合金はバイアス用バネで引張られている。該合金の温度
が変態温度に達すると、該合金の形状回復力はバイアス
用バネの拘束力に打ち勝ち湾曲し回路をしゃ断する。回
路がしゃ断されると、コイルに電流が流れなくなり該合
金は室温まで冷却され、バイアス用バネの拘束力を受け
元の状態に戻る。この場合、常温より高い変態温度、好
ましくは70〜80℃の変態温度をもつ形状記憶合金を
用いる必要がある。
規な回路しゃ断器を提供することを目的とする。 【構成】 回路に過電流が流れた場合、回路中のコイル
が発熱し形状記憶合金を加熱する構造となっている。該
合金はバイアス用バネで引張られている。該合金の温度
が変態温度に達すると、該合金の形状回復力はバイアス
用バネの拘束力に打ち勝ち湾曲し回路をしゃ断する。回
路がしゃ断されると、コイルに電流が流れなくなり該合
金は室温まで冷却され、バイアス用バネの拘束力を受け
元の状態に戻る。この場合、常温より高い変態温度、好
ましくは70〜80℃の変態温度をもつ形状記憶合金を
用いる必要がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路に過電流が流れた
場合、該回路をしゃ断する回路しゃ断器に関するもので
ある。
場合、該回路をしゃ断する回路しゃ断器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な回路しゃ断器には、バイ
メタルを使用しそのバイメタルに過電流が流れるとバイ
メタルは過電流に対応して発熱湾曲変位し、そのバイメ
タル部にひっかけられているバネ付き作動板が外れ、レ
バーが落ちて回路をしゃ断するメカ式のものがある。
メタルを使用しそのバイメタルに過電流が流れるとバイ
メタルは過電流に対応して発熱湾曲変位し、そのバイメ
タル部にひっかけられているバネ付き作動板が外れ、レ
バーが落ちて回路をしゃ断するメカ式のものがある。
【0003】また一方、図2に示す通り、オイルダンパ
ー式の回路しゃ断器もある。シリンダー9はプラグ10
でシールされており、シリンダーの中にはプランジャー
11が入れてあり、そのプランジャーはプラグ側に入れ
てあるスプリング12によってプラグと反対方向に押し
つけられている。また、シリンダーの中にはシリコンオ
イルが充填されている。シリンダーの外側にはソレノイ
ドコイル13が巻いてある。
ー式の回路しゃ断器もある。シリンダー9はプラグ10
でシールされており、シリンダーの中にはプランジャー
11が入れてあり、そのプランジャーはプラグ側に入れ
てあるスプリング12によってプラグと反対方向に押し
つけられている。また、シリンダーの中にはシリコンオ
イルが充填されている。シリンダーの外側にはソレノイ
ドコイル13が巻いてある。
【0004】ソレノイドコイルに電流が流れると磁場を
形成する。ソレノイドコイルに流れる電流が正常な場合
は、磁場はプランジャーを動かすだけの力はない。ソレ
ノイドコイルに過電流が流れると磁力は強くなり、スプ
リングの力に対向してプランジャーをプラグの方向へ引
きつける。磁力が一定値の強さに達したときプランジャ
ーはプラグに到達し、プラグはアマチャー14を磁力に
よって引きつけ回路をしゃ断する。
形成する。ソレノイドコイルに流れる電流が正常な場合
は、磁場はプランジャーを動かすだけの力はない。ソレ
ノイドコイルに過電流が流れると磁力は強くなり、スプ
リングの力に対向してプランジャーをプラグの方向へ引
きつける。磁力が一定値の強さに達したときプランジャ
ーはプラグに到達し、プラグはアマチャー14を磁力に
よって引きつけ回路をしゃ断する。
【0005】シリンダーの中のシリコンオイルは、プラ
ンジャーの移動速度が遅くなるよう調節する役割を演じ
ている。次に、回路がしゃ断されるとコイルに電流が流
れなくなるため磁場は消失し、プランジャーはスプリン
グによって元の位置に戻される。
ンジャーの移動速度が遅くなるよう調節する役割を演じ
ている。次に、回路がしゃ断されるとコイルに電流が流
れなくなるため磁場は消失し、プランジャーはスプリン
グによって元の位置に戻される。
【0006】このオイルダンパー式の回路しゃ断器は、
シリンダーの外側にソレノイドコイルが巻いてあるため
形状が大きくなること、製造コストが極めて高い等の欠
点がある。
シリンダーの外側にソレノイドコイルが巻いてあるため
形状が大きくなること、製造コストが極めて高い等の欠
点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、小型で、か
つ、製造コストが極めて安価な新規な回路しゃ断器を提
供しようとするものである。
つ、製造コストが極めて安価な新規な回路しゃ断器を提
供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、回路を開閉す
る可動片に常温より高い変態温度を有する形状記憶合金
を用い、回路に過電流が流れた場合、回路上のコイルを
用いて該合金を加熱し回路をしゃ断するものである。
る可動片に常温より高い変態温度を有する形状記憶合金
を用い、回路に過電流が流れた場合、回路上のコイルを
用いて該合金を加熱し回路をしゃ断するものである。
【0009】材料が高温状態の形を記憶していて、室温
でひどく変形しても加熱すると瞬時に元の形に戻ってし
まう現象を形状記憶効果という。このような材料はマル
テンサイト変態を示す合金で、高温相が規則格子相でし
かも変態が熱弾性型であって、マルテンサイトが低対称
の結晶構造をもつものである。
でひどく変形しても加熱すると瞬時に元の形に戻ってし
まう現象を形状記憶効果という。このような材料はマル
テンサイト変態を示す合金で、高温相が規則格子相でし
かも変態が熱弾性型であって、マルテンサイトが低対称
の結晶構造をもつものである。
【0010】このような形状記憶合金は、ニッケル−チ
タン系、銅−アルミニウム−ニッケル系、銅−亜鉛−ア
ルミニウム系、銅−スズ系等各種のものが知られている
が、本発明に用いる形状記憶合金は変態温度すなわち形
状回復温度が常温より高いものを選択する必要がある。
好ましくは70〜80℃の変態温度をもつものである。
以下、実施例にしたがって詳細に説明する。
タン系、銅−アルミニウム−ニッケル系、銅−亜鉛−ア
ルミニウム系、銅−スズ系等各種のものが知られている
が、本発明に用いる形状記憶合金は変態温度すなわち形
状回復温度が常温より高いものを選択する必要がある。
好ましくは70〜80℃の変態温度をもつものである。
以下、実施例にしたがって詳細に説明する。
【0011】
【実施例1】図1は本実施例の原理図である。一端を可
動片固定接点7で固定した形状記憶合金(可動片)1
は、加熱すると湾曲する形で形状を記憶させてある。該
合金はバイアス用バネ2で固定台3の方向へ引張られて
いる。この状態では可動片は閉路接点5と接触し、回路
は閉じられている。
動片固定接点7で固定した形状記憶合金(可動片)1
は、加熱すると湾曲する形で形状を記憶させてある。該
合金はバイアス用バネ2で固定台3の方向へ引張られて
いる。この状態では可動片は閉路接点5と接触し、回路
は閉じられている。
【0012】該合金の周囲はコイル4が巻かれており、
回路に過電流が流れるとコイルは発熱し、該合金を加熱
する。該合金の温度が変態温度に達したとき、該合金の
湾曲力はバイアス用バネの拘束力に打ち勝ち、該合金は
図1の中で点線で示す通り湾曲し、開路接点6に達し回
路をしゃ断する。回路がしゃ断されると、コイルに電流
が流れなくなり該合金は室温まで冷却され、バイアス用
バネの拘束力を受け元の状態に戻る。次に、可動片を手
動で閉路接点に戻せば再び回路は閉じられる。形状記憶
合金を加熱するコイルは平面コイルを該合金と水平に設
置してもよい。
回路に過電流が流れるとコイルは発熱し、該合金を加熱
する。該合金の温度が変態温度に達したとき、該合金の
湾曲力はバイアス用バネの拘束力に打ち勝ち、該合金は
図1の中で点線で示す通り湾曲し、開路接点6に達し回
路をしゃ断する。回路がしゃ断されると、コイルに電流
が流れなくなり該合金は室温まで冷却され、バイアス用
バネの拘束力を受け元の状態に戻る。次に、可動片を手
動で閉路接点に戻せば再び回路は閉じられる。形状記憶
合金を加熱するコイルは平面コイルを該合金と水平に設
置してもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明は、上記のバイメタルを使用した
メカ式回路しゃ断器とは形状記憶合金が直接に回路を開
閉する可動片になることで基本的構造を異にするもので
あり、これらの従来の回路しゃ断器に比較し、小型で、
かつ、極めて安価に回路しゃ断器を製造できる特徴があ
る。
メカ式回路しゃ断器とは形状記憶合金が直接に回路を開
閉する可動片になることで基本的構造を異にするもので
あり、これらの従来の回路しゃ断器に比較し、小型で、
かつ、極めて安価に回路しゃ断器を製造できる特徴があ
る。
【図1】本発明になる回路しゃ断器の一実施例の原理図
である。
である。
【図2】従来のオイルダンパー式回路しゃ断器の断面図
である。
である。
1 形状記憶合金(可動片) 2 バイアス用バネ 3 固定台 4 コイル 5 閉路接点 6 開路接点 7 可動片固定接点 8 負荷 9 シリンダー 10 プラグ 11 プランジャー 12 スプリング 13 ソレノイドコイル 14 アマチャー
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 回路を開閉する可動片に常温より高い変
態温度を有する形状記憶合金を用い、回路上のコイルを
用いて該合金を加熱し回路をしゃ断することを特徴とす
る回路しゃ断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25828891A JPH0512970A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 回路しや断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25828891A JPH0512970A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 回路しや断器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0512970A true JPH0512970A (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=17318176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25828891A Pending JPH0512970A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 回路しや断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0512970A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120169451A1 (en) * | 2010-12-30 | 2012-07-05 | Brian Frederick Mooney | Shape memory alloy actuated circuit breaker |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP25828891A patent/JPH0512970A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120169451A1 (en) * | 2010-12-30 | 2012-07-05 | Brian Frederick Mooney | Shape memory alloy actuated circuit breaker |
US8830026B2 (en) * | 2010-12-30 | 2014-09-09 | General Electric Company | Shape memory alloy actuated circuit breaker |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3849756A (en) | Nitinol activated switch usable as a slow acting relay | |
US6427712B1 (en) | Ambient temperature shape memory alloy actuator | |
US20040150504A1 (en) | Resettable ferromagnetic thermal switch | |
US4275370A (en) | Electrical overload circuit breaker | |
US2360684A (en) | Circuit breaker | |
US20080258850A1 (en) | Switching Device Having an Electromagnetic Release | |
US3959691A (en) | Motor protector | |
US5107235A (en) | Current driven actuator with coupled thermal and magnetic actuating elements | |
TW201113892A (en) | Non-volatile memory | |
JPH0512970A (ja) | 回路しや断器 | |
JPH0512969A (ja) | 回路しや断器 | |
AU2014365526A1 (en) | Reliable actuator for a lift system | |
US2418235A (en) | Electric motor control | |
US4675635A (en) | Electromagnetic structure for a circuit breaker | |
JPH0574309A (ja) | 回路しや断器 | |
US2309207A (en) | Electric switch | |
US3588471A (en) | Sequential loading temperature control system | |
US4371791A (en) | Time delay switch | |
US2629034A (en) | Electrical apparatus | |
US2952758A (en) | Thermal circuit breaker | |
US2237262A (en) | Safety switch | |
EP3016126B1 (en) | Magnetically driven trip mechanism for an overload relay | |
US1714983A (en) | Automatic electromagnetic circuit breaker | |
US2690485A (en) | Motor control switch | |
US2638737A (en) | Thermal type overload circuit breaker |