JPH05115551A

JPH05115551A - 外科手術における脈流血液輸送装置

Info

Publication number: JPH05115551A
Application number: JP3347593A
Authority: JP
Inventors: Sadayuki Yamada; 定幸山田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1991-10-30
Filing date: 1991-10-30
Publication date: 1993-05-14

Abstract

(57)【要約】【目的】外科手術において出血を最少限にとゞめ、血
液の循環を円滑にはかることを目的としている。【構成】シリンダー（４）内のピストン（７）を人の
脈はく数に合せて往復運動させ、ピストン（７）のシリ
ンダー（４）内での上下運動幅を血管に輸送される血液
量に合せて決め、患者に苦痛を与えないようにしてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】（０００１）（産業上の利用分野）本発明は、外科手術における、血
管又はその近くにある腫瘍を取り除いたり、やむを得
ず、血管を切断するときに用いる一時的の血液輸送のた
めの脈流血液輸送装置である。

（０００２）（従来の技術）従来の外科手術においては、手術におい
て流出した血液を補うために、流出た量だけ輸血によつ
て補われてきた。

（０００３）（発明が解決しようとする課題）この発明は、手術にお
ける出血を最少限にとゞめ、かつ、血液の循環を円滑に
はかることを目的としている。

（０００４）（課題を解決するための手段）これらを達成するため
に、ゴム管（２）の一端に注射針（３）を付け、他端は
血液溜め（１）に取り付ける。そのようなゴム管（２）
を数本、血液溜め（１）に取り付ける。そして血液溜め
（１）の一個所に吸入弁（６）の付いた吸入管（５）を
付ける。吸入管（５）の他端はシリンダー（４）に取り
付ける。シリンダー（４）の内部にはピストン（７）を
取り付ける。吸入弁（６）のの取り付ける方向は、シリ
ンダー（４）内のピストン（７）を引いたときに、血液
が吸入管（５）を通つてシリンダー（４）内に流入する
向きに取り付ける。シリンダー（４）のもう一端には放
出弁（９）の付いた放出管（８）を取り付けるが、放出
弁（９）の取り付け方は、吸入弁（６）とは逆方向に取
り付ける。すなわち、シリンダー（４）内のピストン
（７）を引いたときには吸入弁（６）が開き、放出弁
（９）が閉じ、ピストン（７）を押したときには、吸入
弁（６）が閉じ、放出弁（９）が開く向きに取り付け
る。そして、放出管（８）の他端には、前と同じよう
に、血液溜め（１）、数本のゴム管（２）及び、注射針
（３）を取り付ける。

（０００５）（作用）吸入管（５）測のゴム管（２）の先に付いた注
射針（３）を血液が流れてくる側の患部より少し離れた
血管に、血液が流れてくる方向に向つてさす。シリンダ
ー（４）に付いているピストン（７）を引くと、ゴム管
（２）、血液溜め（１）、吸入管（５）、シリンダー
（４）を通つて血液が流れ、ピストン（７）を押すと、
放出管（８）、放出管（８）側の血液溜め（１）、ゴム
管（２）を通つて注射針（３）から血液が流れ出ようと
する。そのさい、空気がゴム管（２）、血液溜め
（１）、吸入管（５）、放出管（８）、シリンダー
（４）等に残らないように注意をする。放出管（８）側
の注射針（３）を患部より少し離れた、血液が流れて行
く方向の血管にさして、ピストン（７）を人の脈はく数
に合せて往復運動をさせる。そして、血管の血液の流れ
る量に合せてピストン（７）のシリンダー（４）内の上
下幅を調節する。その後、注射針（３）より患部に近い
側の血管の両端にパッキングを軽くあてゝ、患部の血管
に血液が流れないようにしてから手術を行う。又、注射
針（３）を数本血管にさすことにより、血管をいためず
に、多量の血液を送ることができる。

（０００６）（発明の効果）以上のことにより、本発明は次のような
効果をもたらす。

１．ピストン（７）の回転数を人の脈はくに合せ、ピス
トン（７）のシリンダー（４）内の上下幅を調節するこ
とにより、患者に苦痛、圧迫感を与えない。

２．血液の損失を最少限にとゞめることができる。

【図面の簡単な説明】

（図１）脈流血液輸送の作用を示す概略図である。（図２）図１の吸入弁（６）、放出弁（９）の拡大した
概略図である。（符号の説明）１血液溜め２ゴム管３注射針４シリンダー５吸入管６吸入弁７ピストン８放出管９放出弁

Claims

【特許請求の範囲】

（請求項１）内部が空胴になつた血液溜め（１）にゴ
ム管（２）を数本取り付け、そのゴム管（２）の他端に
注射針（３）を取り付ける。その血液溜め（１）の一部
をシリンダー（４）に通じている吸入管（５）に接続さ
せる。このシリンダー（４）に通じている吸入管（５）
には吸入弁（６）を付けておく。そして、シリンダー
（４）の内部にはピストン（７）を設置する。シリンダ
ー（４）のもう一端には、放出管（８）を付け、吸入管
（５）と同じように放出弁（９）を付けるが、弁を取り
付ける方向は、血液が逆流しないように付ける。すなわ
ち、シリンダー（４）内のピストン（７）を引いたとき
には、吸入弁（６）が開き、放出弁（９）が閉じ、ピス
トン（７）を押したときには、吸入弁（６）が閉じ、放
出弁（９）が開く向きに取り付ける。そして、放出管
（８）の他端には、前と同じように、血液溜め（１）ゴ
ム管（２）、注射針（３）を取り付ける。そして、ピス
トン（７）の往復運動によつて脈流血液を血管内に輸送
できるようにした装置。