JPH05108828A - パターン識別方法 - Google Patents

パターン識別方法

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Publication number
JPH05108828A
JPH05108828A JP3263936A JP26393691A JPH05108828A JP H05108828 A JPH05108828 A JP H05108828A JP 3263936 A JP3263936 A JP 3263936A JP 26393691 A JP26393691 A JP 26393691A JP H05108828 A JPH05108828 A JP H05108828A
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JP
Japan
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vector
class
pattern
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Application number
JP3263936A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Takemura
竹村安弘
Toshiji Takei
武居利治
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Sumitomo Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】多くのパターンを複数の参照パターンの類似性
を元に識別する。 【構成】入力ベクトルの要素をxi、j番目の識別クラ
ス或いはサブクラスに対する基準ベクトルの要素を
ji、これらのベクトルの要素数をnとし、これと等し
い要素数を持つj番目の識別クラス、サブクラスに対す
る重みベクトルの要素をkjiとし、c1 、c2 を定数と
し、f()を単調非減少の関数としたとき、各々の識別
クラス、サブクラスに対する次式 より求めた値yj に基づいて入力パターンの属するクラ
スを識別し、基準ベクトルは、要素ajiの任意の初期値
に対して、djをj番目の識別クラス、サブクラスに対
する理想的出力、mを識別クラス数、サブクラス数とし
たとき、入力パターンの提示毎に、初期値からの増減量
Δajiを、次式 より求め、この値を基にして、基準ベクトルの対応する
要素の増減を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字、画像、音声、そ
の他あらゆる信号のパターンを識別するパターン識別方
法に関し、特に、多くの画像パターンを、複数の参照パ
ターンとの類似性を元に識別するパターン識別方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】画像パターン等のパターンの識別を行な
うとき、その代表的手法として、ニューラルネットワー
クを用いた識別方法が盛んに研究されている。ニューラ
ルネットワーク等の識別手法を用いる場合、画像パター
ンや、音声パターン等のパターンの識別では、先ず、入
力パターンから複数のパラメータによる特徴量を抽出
し、次に、その特徴量の集合に対して、何らかの演算を
施して、識別出力を得るのが、一般的手順である。この
特徴量のパラメータの数をnとして、これらの特徴量を
要素とする位置ベクトルを考え、このベクトル(入力パ
ターンに固有のベクトルであるから、これを入力ベクト
ルと呼ぶ)を含むn次元空間を、特徴空間と呼ぶことと
する。例えば、2次元画像パターンにおいて、これをN
×Mの小領域に分割し、各領域における濃度の平均値を
特徴量として用いることができる。この場合の特徴空間
は、N×M次元空間となり、一般の画像パターンの場
合、非常に大きな次元となる。
【0003】このような特徴空間において、入力パター
ンを識別するために、大きく分けて、2つの方法が考え
られる。1つは、特徴空間を各々のクラス、或いはサブ
クラス毎に分割して、その特徴空間において、入力ベク
トルが含まれる領域の示すクラスにより識別する方法で
あり、もう1つは、特徴空間内の各クラスの基礎となる
位置を用意しておいて、入力パターンとこれらの基準と
のノルム(距離)のうちで、最も短いもののクラスによ
り識別する方法である。この場合のノルムの計算におい
ては、各座標軸毎にデータのバラツキ具合が異なる場合
があるので、各座標軸の寄与を一律に計算せずに、その
座標軸におけるデータの分散値を用いて寄与率の補正を
行なっても良い。
【0004】前者の方法の代表例は、現在盛んに研究さ
れている、誤差逆伝搬法による学習を用いた多層パーセ
プトロンであり、入力パターンの分布に特別の前提を持
たない長所がある反面、学習による特徴空間の分割が確
実に行なわれるとは限らず、また、多層パーセプトロン
の構造の決定に試行錯誤が必要である等の欠点があっ
た。特に、複雑な形状の部分空間を作ろうとすると、必
要な素子数や層数が大きくなり、学習及びハードウエア
化が非常に困難となっていた。
【0005】後者の方法の代表例としては、ガウシアン
識別装置(Gaussian maximum likelihood classifier)と
呼ばれる方法が提案されている。この方法は、本発明の
パターン識別方法の1実施例と共通の部分があるので、
図面を用いて詳細に説明する。
【0006】図2は、ガウシアン識別装置によるパター
ンの識別方法を示す説明図である。本例では、説明を簡
単にするために、特徴空間を2次元としている。従っ
て、入力ベクトル、基準ベクトル共に、2次元の位置ベ
クトルとなる。基準ベクトルは、1つの識別クラスに対
して1つを設け、その位置は、そのクラスに属するサン
プルパターンの平均値とする。図2では、3つのクラス
に対する各々の基準ベクトルが×印により示されてい
る。ここで、入力パターンによる入力ベクトルが、+印
の位置であったとする。ガウシアン識別装置では、この
入力ベクトルと、各々の基準ベクトルとの距離に関係す
る評価値として、D1、D2、D3を、(4)式に基づい
て計算し、最も評価値の大きいクラスを識別クラスとし
て採用する。
【0007】
【数4】 但し、 Dn :クラスnに対する評価値 xi :入力ベクトルのi番目の要素 Mni:クラスnの基準ベクトルのi番目の要素 σi 2:特徴空間のi番目の座標軸に関する入力データの
分散値 N:入力ベクトルの要素数
【0008】ガウシアン識別装置では、このようにして
入力パターンの識別が可能であるが、その評価値を正当
に比較するためには、各々のクラスにおける各座標軸に
対応する分散値が等しくなければならない。即ち、σi 2
=σ1i 2=σ2i 2=σni 2 という前提条件があり、この前
提条件がガウシアン識別装置の有効な応用範囲を限定す
るという問題点があった。
【0009】また、これらの手法においては、識別装置
に形成されたいずれの識別領域にも属さないパターン
が、入力された場合に、それが何らかのクラスに属する
ものとして、判断されてしまい、未知パターンと既知パ
ターンとの区別が、つかないという問題点もあった。
【0010】また、前記いずれの方法のおいても、入力
パターンの情報量が増えるにつれて、処理系の規模や演
算量が膨大になり、特に、画像パターンを扱うような場
合には、それをそのままピクセルデータとして取り扱う
ことは不可能となっていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するために為されたもので、多くのパターンの
識別に適し、類似したパターンの識別も可能で、入力パ
ターンが複雑になっても、処理系の規模がいたずらに大
きくならず、識別領域を作成するための学習が短時間で
確実に遂行され、入力パターンの分布に特別の前提条件
を必要とせず、未知のパターンと既知のパターンとの区
別が、可能なパターン識別方法を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の技術的
な課題の解決のために成されたもので、識別したい入力
パターンからn個の特徴量を検出するための、n種類の
パラメータを座標軸とするn次元特徴空間内の、該入力
パターンに対して検出した該各特徴量を、要素とする位
置ベクトル(以後、入力ベクトルと称する)と、各識別
クラス或いは該クラスの一部を成すサブクラス毎に設定
された該特徴空間内の各基準位置ベクトル(以後基準ベ
クトルと称する)との位置関係に基づいた量により識別
を行なうパターン識別方法において、前記入力ベクトル
の要素を、xiとし、j番目の前記識別クラス或いはサ
ブクラスに対する基準ベクトルの要素を、ajiとし、こ
れらのベクトルの要素数をnとして、これと等しい要素
数を持つj番目の前記識別クラス或いはサブクラスに対
する重みベクトルの要素を、kjiとして、c1 、c2
定数とし、f()を単調非減少の関数としたときに、前
記の各々の識別クラス或いはサブクラスに対する式
(1)により求めた値yj
【数1】 値yj に基づいて入力パターンの属するクラスを識別
し、前記基準ベクトルは、要素ajiの任意の初期値に対
して、djをj番目の前記識別クラス或いはサブクラス
に対する理想的出力、mを前記識別クラス数或いはサブ
クラス数としたときに、入力パターンの提示毎に、前記
初期値からの増減量Δajiを、
【数2】 の式(2)により求め、この値を基にして、基準ベクト
ルの対応する要素の増減を求め、前記重みベクトルは、
各クラス或いはサブクラス毎に適当なベクトルを使用す
ることを特徴とする前記パターン識別方法を提供する。
【0013】また、識別したい入力パターンからn個の
特徴量を検出するための、n種類のパラメータを座標軸
とするn次元特徴空間内の、該入力パターンに対して検
出した該各特徴量を、要素とする位置ベクトル(以後、
入力ベクトルと称する)と、各識別クラス或いは該クラ
スの一部を成すサブクラス毎に設定された該特徴空間内
の各基準位置ベクトル(以後基準ベクトルと称する)と
の位置関係に基づいた量により識別を行なうパターン識
別方法において、前記入力ベクトルの要素を、xi
し、j番目の前記識別クラス或いはサブクラスに対する
基準ベクトルの要素を、ajiとし、これらのベクトルの
要素数をnとして、これと等しい要素数を持つj番目の
前記識別クラス或いはサブクラスに対する重みベクトル
の要素を、kjiとして、c1 、c2 を定数とし、f()
を単調非減少の関数としたときに、前記の各々の識別ク
ラス或いはサブクラスに対する式(1)により求めた値
j
【数1】 値yj に基づいて入力パターンの属するクラスを識別
し、前記基準ベクトルは、要素ajiの任意の初期値に対
して、djをj番目の前記識別クラス或いはサブクラス
に対する理想的出力、mを前記識別クラス数或いはサブ
クラス数としたときに、入力パターンの提示毎に、前記
初期値からの増減量Δajiを、
【数2】 の式(2)により求め;この値を基にして、基準ベクト
ルの対応する要素の増減を求め;前記重みベクトルは、
要素kjiの任意の初期値に対して、入力パターンの提示
毎に、前記初期値からの増減量Δkjiを、
【数3】 の式(3)により求め、この値を基にして、重みベクト
ルの対応する要素の増減を求めることを特徴とする前記
パターン識別方法をも提供する。
【0014】また、前記関数f()は、シグモイド関数
とするものが好適である。そして、前記aji、xi、k
jiは、各々、1次元或いは2次元の光学マスクアレイの
各開口強度透過率として表し、kji(xiーaji2の演
算を光学的に行ない、前記演算の結果を光量として検出
することが好適である。また、前記入力ベクトルは、入
力パターンと複数の参照パターンとの各々の光学的相互
相関に基づいた検出量を、その要素とすることが好適で
ある。
【0015】
【作用】上記の手段により、本発明のパターン識別方法
においては、任意の1つのクラス或いはサブクラスに対
応した重みを掛けたものの各要素についての和の値を基
に、入力パターンがそのクラス或いはサブクラスに属す
るかどうかの判定を行なう。即ち、この値が大きければ
大きい程、入力パターンと基準パターンの差が大きく、
式(1)のyjの値は、小さくなり、入力パターンがそ
のj番目のクラス或いはサブクラスに属する程度は、小
さいとすることができる。
【0016】このときの基準ベクトル及び重みベクトル
は、当初、ランダムな要素を持つベクトル等の任意のベ
クトルを与えておき、サンプルの入力パターンの提示と
それに対応した理想出力の提示により、理想出力と実際
の出力の各要素の誤差の2乗和を求め、前記誤差の2乗
和の値が小さくなるように、前記初期ベクトルを逐次修
正して求める。ここで、前記誤差2乗和を前記各々のベ
クトルの要素で、偏微分すれば、その要素の座標軸にお
ける前記誤差2乗和を減少させる方向が得られるから、
その方向に前記要素を修正することにより、前記誤差2
乗和を逐次修正することができ、各クラス或いはサブク
ラスに属する適当な入力パターンを逐次入力して、前記
各々のベクトルの修正を繰り返すことにより、各々の基
準ベクトル及び重みベクトルを適当な値に収束させるこ
とができる。尚、式(2)及び(3)により、求めた値
に比例した値を、そのまま修正量として使用する方法
は、最急降下法と呼ばれている。
【0017】このようにしてできた識別領域は、多層パ
ーセプトロンによって、超平面で仕切った領域とは異な
り、1つ1つのクラス或いはサブクラスの領域が、各々
1つの基準ベクトルと重みベクトルとにより決定される
ので、多層パーセプトロンの様に中間層ユニット数を試
行錯誤で求める必要がない。
【0018】また、多層パーセプトロンでは、識別領域
を構成する組合わせが無数にあるために、必ずしも有効
な識別領域に収束しないことが多いが、本発明のパター
ン識別方法によれば、必ず、1つのクラス或いはサブク
ラスを囲む領域が決定されることになる。然も、1つの
基準ベクトルに1つの領域を割り当てているので、多層
パーセプトロンの様に、1つの領域を作るのに、いくつ
もの中間層ユニットを用いる必要がなく、ネットワーク
がいたずらに大規模になるのに防ぐことができる。
【0019】また、ガウシアン識別装置では、入力パタ
ーンの分布がガウス分布をしており、しかも、各特徴
量、即ち、入力ベクトルの各要素に対する分散が一定で
あるという前提条件が必要であったのに対して、本発明
のパターン識別方法によれば、実際のサンプルの入力パ
ターンを用いて、それらが各領域に入るように学習を行
なうために、前記の前提条件が必要なくなる。
【0020】更に、ガウシアン識別装置では、入力ベク
トルと各基準ベクトルとの距離(ノルム)の最も小さい
クラス或いはサブクラスを選んでいたために、入力パタ
ーンが、予め想定されていたパターンと全く異なるパタ
ーンでも、必ずいずれかのクラス或いはサブクラスに判
定されてしまったのに対して、本発明のパターン識別方
法では、式(1)のyj の値に適当な基準を設けること
により、入力パターンを未知のパターンと既知のパター
ンとに分けることができる。
【0021】ところで、前記重みベクトルは、これを固
定して学習(即ち修正)を行なわず、基準ベクトルのみ
を学習して、識別領域を作成することも可能である。例
えば、重みベクトルをすべての要素が1の単位ベクトル
とすれば、入力ベクトルと基準ベクトルとの距離(ノル
ム)が、そのまま評価され、超球状の識別領域が形成さ
れる。また、重みベクトルが単位ベクトルでなくても、
それに応じた基準ベクトルが形成される。
【0022】尚、このとき、関数f()として、xを変
数、c3 を任意の定数として、f(x)=1/{1+exp
(−x/c3)}で表されるシグモイド関数を用いると、そ
の微分が元の関数を用いて、f’(x)=f(x)・{1−f
(x)}/c3のように表されるので、計算上都合が良い。
【0023】更に、本発明のパターン識別方法において
は、入力ベクトル、基準ベクトル、重みベクトルを各
々、1次元或いは2次元の光学マスクアレイとして、表
現すると、高速に大容量の識別が可能な装置化を行なう
ことができる。即ち、各ベクトルの各要素を光学的マス
クアレイの各開口の強度透過率として、入力ベクトルに
対応したマスクアレイ、各基準ベクトルに対応したマス
クアレイ、各重みベクトルに対応したマスクアレイを作
成し、各々のマスクアレイのベクトルの各要素の配置
は、各々対応した位置となるようにし、入力ベクトルと
基準ベクトルとの光学的差演算及びその結果の光量と重
みベクトルとの積演算を行ない、その出力光量を各ベク
トルに対応した出力毎に検出して関数f()の入力とす
る。尚、光学的差演算は、その代表例として、現在、位
相共役鏡と干渉計とを組合わせた方法が提案されてお
り、2つの画像の差の2乗の出力が比較的に安定して得
られる。また、積演算については、各々の要素が対応し
た位置にあるマスクを光が通過することにより、積演算
が行なわれる。
【0024】尚、本発明のパターン識別方法において
は、入力パターンの特徴量として、複数の参照パターン
と入力パターンとの光学的相互相関に基づいた検出量を
とると、都合が良い。このような光学的相互相関に基づ
いた特徴量の検出を行なうと、類似した入力パターンに
対する入力ベクトルには、必然的に特徴空間内の近い領
域に位置することになり、1つのクラス或いはサブクラ
スを1つの領域で囲み易くなる。本発明における入力パ
ターンと参照パターンとの相互相関に関わる量の検出に
は、光学的相関演算手法として良く知られている、合同
フーリエ変換(JointTransform) 法、マッチドフィルタ
法のどちらかも適用可能である。これらの方法では、そ
の相互相関出力として、2次元の光強度分布である相関
パターンを得ることができる。この相関パターンには、
単にピーク強度だけでなく、その強度分布を観測するこ
とにより、相関をとった2つのパターンの相互の位置関
係における類似性の情報も含まれている。従って、複数
の受光素子を用いてパターン中の各部位の光強度を検出
することにより、多くの特徴量を得ることができる。
【0025】また、この光学的相互相関に基づいた検出
量は、厳密に相互相関である必要はなく、光学的演算で
疑似相関量としてしばしば用いられる。2つのパターン
の畳み込み積分から得られた検出量でもかまわない。従
って、前記の方法の他にも、入力パターンと参照パタ−
ンとを透過率マスクで表し、それら2つのマスクを重ね
て、両方のマスクを透過してきた光量を測定することに
より、疑似的に相関出力を得る影絵の相関と呼ばれる方
法も適用可能である。この方法では、インコヒーレント
光を用いて、簡易に疑似的相関出力を得ることができる
ので、装置化し易いメリットがある。また、相関を取る
2つのパターンの一方のフーリエ変換パターンを、他方
のフーリエ変換面上に配置した空間光変調器上に表示し
て、フーリエ変換面で影絵の相関を行なうこともでき
る。この場合は、入力パターンと参照パターンの相関検
出が、シフトインバリアントを行なえるので、都合が良
い。
【0026】特に、従来相関検出によるパターン識別
は、類似パターンの識別が困難なことが、大きな問題点
であったが、本発明のパターン識別方法に従って、複数
の相関出力を組合わせて、その領域を作成することによ
り、類似のパターンの識別も可能となる。
【0027】尚、本発明のパターン識別方法では、1つ
のクラス或いはサブクラスを1つの領域で表すものとし
たが、すべてのクラスが各々類似した入力ベクトルで表
したパターンで構成されている場合には、各々1つの領
域で各々のクラスを表すことができる。然し乍ら、全
く、特徴量の異なる入力パターン同志を同じクラスとし
て識別したい場合には、各々の特徴量の類似した入力パ
ターン毎にサブクラスを設定し、各々のサブクラス毎に
識別領域を作成して、これらのサブクラスのまとまりを
クラスとして、識別するように、サブクラスの組合わせ
を予め与えておけば良い。
【0028】次に、本発明のパターン識別方法を具体的
に実施例により説明するが、本発明はそれらによって限
定されるものではない。
【0029】
【実施例1】図1は、本発明の1実施例の特徴空間と、
特徴空間内に設定された識別領域における基準ベクトル
を示す説明図であり、各識別領域の中心の×印は、各々
の識別領域における基準ベクトルを示す。説明を簡単に
するために、入力ベクトルの要素数を2、即ち、2次元
の特徴空間を考える。この場合の特徴量は、何らかのセ
ンサ出力でも良いし、参照パターンと入力パターンとの
相関ピーク出力でも良い。このような特徴量は、その入
力パターンにより、種々のものが考えられる。ここで、
領域識別のための閾値θj を用いて、関数f(x)=1
(x≦θj のとき)、0(x>θj のとき)とすれば、
例えば、図1の識別領域A1、識別領域B2、識別領域
C3の各々に対応する基準ベクトルを中心とする破線で
囲まれた関数f(x)が、出力1を持つ領域を式(1)
に基づいて設定することができる。
【0030】即ち、入力ベクトルを式(1)に適用する
と、重みベクトルの2つの要素の値が、等しい場合に
は、識別領域B2のように、円形の領域に入力ベクトル
が入った場合には、その入力パターンは、識別領域B2
に対応するクラスに属するものと判定することができ
る。また、各々の識別領域に対応する重みベクトルが、
各々の一般的な要素の値を持つ場合には、識別領域A1
や識別領域C3に示すように、各々に対応した基準ベク
トルを中心とした一般に楕円形の識別領域が形成され、
入力ベクトルがその領域に入ったか否かで対応するクラ
スの識別が行なわれる。このような式(1)の演算は、
特徴空間の次元数が低く、識別クラス数も少なければ、
パーソナルコンピュータ等を用いたソフトウエア処理を
行なうことが適当であるが、特徴空間の次元数や識別ク
ラス数が増えるに従って、大規模な計算機や専用のハー
ドウエアが必要となる。
【0031】なお、本実施例における基準ベクトル及び
重みベクトルの学習は、作用の項で述べたように、当初
ランダムな値のベクトルを設定して、入力サンプルデー
タの提示毎に、式(2)或いは式(3)に示す修正量を
元に修正していくことが可能であるが、特に、本実施例
では、関数f()として、閾値関数を用いたので、その
微分演算が不便である。然し乍ら、この場合には、関数
f()を、シグモイド関数や、線形関数として、その微
分を用いても大きな不都合は無い。
【0032】また、重みベクトルの学習を行なわない場
合には、重みベクトルとして、任意のベクトルを設定す
ることが可能であるが、そのような場合には、すべての
要素が1の単位ベクトルを設定するのが最も適当であ
り、このことは、実質的に重みベクトルを用いないこと
と等価である。尚、これらの基準ベクトル及び重みベク
トルの修正計算は、電子計算機を用いて行なうのが、最
も簡便である。
【0033】
【実施例2】本発明のパターン識別方法は、実施例1に
おいて、述べたように、電子計算機を用いて、実施する
ことができる。然し乍ら、式(1)の演算の主要部分
は、光学的に演算を行なうことができ、それにより、識
別速度を大幅に向上させることができる。
【0034】本実施例は、識別速度を向上させる方法の
1つであり、図4(a)、(b)、(c)は、各々、入
力ベクトル、基準ベクトル、重みベクトルを強度透過率
で表した光学的マスクを示す説明図である。図3におい
て、各々、入力ベクトル、基準ベクトル、重みベクトル
は、光学的マスクである空間光変調器A51、空間光変
調器B52、空間光変調器C53上に透過率分布で表さ
れており、入力ベクトルは、空間光変調器Aにおいて、
基準ベクトル或いは重みベクトルに対応して、それらの
数だけ複製して、各ベクトルに対応した位置に表示され
ている。本実施例では、各ベクトルの要素数は4で、従
って、4次元の特徴空間が形成されていることになり、
この各要素の値は、各々、2×2のマトリックスに並べ
られた各々の領域の強度透過率で表される。
【0035】また、基準ベクトルは、空間光変調器B5
2上に入力ベクトルと同様に2×2のマトリックスを各
識別領域に対応する1つのベクトルとして、表示されて
いる。この2×2のマトリックスが識別領域の数だけ、
並んで表示されることとなる。更に、重みベクトルも、
基準ベクトルと同様に、空間光変調器C53上の各基準
ベクトルに対応した位置に強度透過率分布として表示さ
れる。尚、ここで用いた空間光変調器は、具体的にはマ
トリックス状に対向電極を配した液晶パネルや、液晶パ
ネルに光導電膜を組合わせた光アドレス型の液晶ライト
バルブ等が用いられる。また、入力パターンは、常に新
しいパターンが入力されるので、時間的な変調が可能な
空間光変調器を用いる必要があるが、基準ベクトル及び
重みベクトルについては、学習が終了してしまえば、必
ずしも、時間的な変調は必要なく、銀塩感光材料等を用
いることもできる。
【0036】ここで、入力ベクトルと基準ベクトルとの
差の2乗の演算は、例えば、オプチカル エンジニアリ
ング(Optical Engineering) Vol.27,No.5,pp385〜392(1
988)に提案されている干渉計と位相共役鏡を組合わせた
方法により、実現することができる。図5は、この方法
に基づいて光学的差算を行なう光学系の概念図であり、
その構成について、簡単に説明を加える。アルゴンレー
ザ31を出射した光束は、ビームエキスパンダ32によ
り、その光束径を適当に広げられ、ビームスプリッター
33により、2つの方向に進行する光束に分けられる。
ビームスプリッター33を透過した光束は、図4に示す
ように、空間光変調器上に表示された入力パターン36
の変調を受け、ミラー38で反射されて、レンズ34を
通り、その焦点面に配置されたBaTiO3結晶41に入射す
る。このBaTiO3は、位相共役鏡として機能し、入射した
光束の時間反転波が発生して、元、来た光路を戻って行
く。
【0037】一方、ビームスプリッター33で反射され
た光束は、図4に示したように空間光変調器上に表示さ
れた基準パターン群37で変調を受け、ミラー39で反
射されて、レンズを通り、更にミラー40で反射されて
ビームスプリッター33を透過した光束と同様に、レン
ズ35の焦点面に配置されたBaTiO341に入射し、その
時間反転波が発生して、元来た光路を戻って行く。これ
ら2つの時間反転波は、ビームスプリッター33で合成
され、レンズ42により、出力パターン43として結像
する。この時、得られた出力パターン43の強度分布
は、ビームスプリッター33の透過率と反射率が等し
く、BaTiO341による位相共役鏡の反射率が入射した2
つの光束に対して、等しければ、入力パターン36と基
準パターン37の差の2乗になることが、ストークスの
方程式から導かれる。従って、図6の光学的積演算を示
す説明図に示すように、この出力パターン43を、ビデ
オカメラ60により撮像して液晶パネル61に表示する
か、図7の他の光学的積演算を示す説明図に示すよう
に、直接光アドレス型液晶ライトバルブに結像させるこ
とにより、この差算の出力と、重みベクトルとの積演算
を行なうことができる。
【0038】図6においては、液晶パネル61に前記の
ように、複製して並べた入力ベクトルと基準ベクトル群
との差の2乗パターンを表示し、これを光束62で照射
し、これと同じ光軸上に、重みベクトル群を表示する空
間光変調器である液晶パネル63を配置する。すると、
各ベクトルの要素毎に透過率の積演算が実施されるの
で、こをを各ベクトル毎にレンズアレイ64の各レンズ
により集光して、光電検出器アレイ65の各検出器によ
り受光すれば、各ベクトル毎の積和の値、即ち、式
(1)の積和演算の項に対応した値を検出することがで
きる。
【0039】また、出力パターン43の表示に光アドレ
ス型の液晶ライトバルブを用いる場合は、図7に示すよ
うに、出力パターン43を図5のレンズ42により液晶
ライトバルブ71の書き込み面に直接結像させ、この液
晶ライトバルブ71の読み出し面にハーフミラー72を
介して、光束70を入射させる。この光束により、液晶
ライトバルブ71の読み出し面に表示された出力パター
ン43に応じたパターンは、結像レンズ73を介して重
みベクトルを表示した液晶パネル63上に結像する。そ
こで、液晶パネル63を透過してきた光束を、フィール
ドレンズ74、レンズアレイ64により、各々、ベクト
ル毎に光電検出器アレイ65に導けば、図6に示したと
同様に、式(1)の積和演算の項を実施することができ
る。
【0040】尚、学習のときにも、この光学系を用い
て、式(1)を計算し、逐次、基準ベクトル及び重みベ
クトルの修正を行なえば、光学系の演算誤差を含んだ状
態で識別が行なわれるように、学習が成されるので、光
学系にある程度のバラツキが見込まれる場合にも、有効
な識別が行なわれるようになる。
【0041】また、重みベクトルとして、適当な固定値
を用いて、重みベクトルの学習をしない場合は、液晶パ
ネル63は、銀塩材料等により作成したベクトルパター
ンの固定マスクとしても良い。然し乍ら、重みベクトル
の学習をしないのであれば、重みベクトルはすべての要
素が1の単位ベクトルと考え、図6及び図7に示すよう
な光学系を用いずに、図5の光学系により、差の2乗の
出力を、そのまま、式(1)の積和演算項に対応した値
として用いるのが適当である。
【0042】
【実施例3】ところで、入力ベクトルの要素である、入
力パターンの特徴量に、各々、要素毎に異なる参照パタ
ーンと入力パターンとの光学的相互相関量を用いる場合
には、その光学的相互相関量の検出方法として、前記の
ようにマッチドフィルタ法、合同フーリエ変換法、影絵
の相関法等が知られている。そのどれもが、本発明に適
用可能であるが、ここでは、比較的に装置し易い合同フ
ーリエ変換法について説明を加える。
【0043】図3は、合同フーリエ変換法を用いた相関
検出装置の1例を示す概念図である。入力パターンと参
照パターンとは、コンピュータ20により合成され、液
晶パネル15上に並んで表示される。光源は、空間的に
コヒーレントな光源であれば、何でも良いが、ここで
は、HeーNeレーザ11を用いている。HeーNeレ
ーザ11を出射した光束30は、ビームエキスパンダ1
2でその光束を適当な径に広げられ、ミラー13及びビ
ームスプリッター14で反射されて、液晶パネル15に
入射する。液晶パネル15を出射した光束は、入力パタ
ーンと参照パターンによる複素振幅分布の変調を受け、
フーリエ変換レンズ16を通って、スクリーン18上に
は、液晶パネル15で与えられた複素振幅分布のフーリ
エ変換の2乗の強度分布(フーリエ変換パターン)が得
られる。尚、拡大レンズ17は、得られるフーリエ変換
パターンの大きさを調整するために設けられている。こ
のフーリエ変換パターンは、ビデオカメラ19により撮
像されて、その像が液晶パネル22上に表示される。こ
こで、ビームスプリッター14を透過した光束30は、
ミラー21で反射されて液晶パネル22に入射する。こ
の液晶パネル22により、前記のような入力パターンと
参照パターンとの合同フーリエ変換パターンに基づいた
複素振幅分布の変調を受けた光束30は、フーリエ変換
レンズ23を通り、拡大レンズ24を通って、スクリー
ン25上にスクリーン18上で得られたパターンのフー
リエ変換パターンを形成する。
【0044】このパターン中には、液晶パネル15に表
示された入力パターンと参照パターンとの相対的位置に
基づいた位置に、この両者の相互相関パターンが得ら
れ、この強度或いは強度分布を測定することにより、入
力パターンと参照パターンとの相互相関に基づいた量が
得られる。ここで、この相互相関パターン全体の強度を
とって、識別装置の特徴量としても良いし、ピーク値の
みをとって特徴量としても良い。また、相互相関パター
ンを空間的に分割された検出器で受光して、1つのパタ
ーンから複数の特徴量を取り出しても良い。ここで、相
関検出手段としては、作用の項で述べた他の3つの手段
を用いることもできる。
【0045】尚、本発明のパターン識別方法において
は、どのような光学的相関検出手法も、適用可能である
旨を述べたが、特に、本発明の方法では、相関出力とし
て、厳密な相関出力を要求しないので、前記のような影
絵の相関や、フーリエ変換面における影絵の相関による
畳込み積分的なマッチング出力を得る手段と組合わせて
も十分に有効であることは、有利な特徴である。従っ
て、これらの手法について、図面を用いて、簡単に説明
を加える。
【0046】図8は、影絵の相関の光学系を示す概念図
である。空間光変調器D76に入力パターン或いは参照
パターンの一方のパターンを表示し、空間光変調器E7
7に他方のパターンを表示する。この両者を、透過した
光束75を集光レンズ78で集光して、受光素子79で
受光し、疑似相関出力Pi を得る。
【0047】更に、図9は、フーリエ変換面における影
絵の相関を用いた疑似相関検出光学系の1例を示す。空
間光変調器F81に表示された入力パターン82は、フ
ーリエ変換レンズ83により光学的にフーリエ変換され
て、その強度分布がCCD受光素子84により検出され
る。検出された強度分布に基づいた透過率分布パターン
は、空間光変調器H88に表示され、空間光変調器G8
5上に表示された各々の参照パターン86のフーリエ変
換レンズ87によるフーリエ変換パターンが、この空間
光変調器E88の透過率分布により変調され、更に、フ
ーリエ変換レンズ89により分割受光素子90上に各参
照パターンが分離して結像する。
【0048】このときの分割受光素子の各要素に到達し
た光量は、参照パターンのフーリエ変換パターンと入力
パターンのフーリエ変換パターンとの一致度が大きい程
大きくなり、疑似的に相関出力とみなすことができる。
しかも、この出力は、入力パターン82の表示位置が空
間光変調器A81上で変化しても、CCD受光素子84
上に現れる強度パターンが、変化しないので、不変であ
るから、シフトインバリアントな検出を行なうことがで
き、入力パターンの柔軟な識別に、大きな効果を発揮す
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパターン
識別方法により、前記のような効果が得られた。それら
をまとめると、次のような顕著な技術的効果となる。即
ち、第1に、簡易な光学的相関検出手法を用いて、多く
のパターンの識別が可能であり、しかも、類似度の高い
パターン識別も可能で、入力パターンが複雑になって
も、処理系の規模がいたずらに大きくならず、なお且
つ、パターンの位置ズレにも強い識別を行なうことがで
きる。
【0050】第2に、更に、その識別領域を作成するた
めの学習は、確実に、短時間で遂行され、入力パターン
の分布に特別の前提条件を必要とせずに、未知のパター
ンと既知のパターンとの区別が、可能なパターン識別方
法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的パターン識別方法の識別領域を
説明する模式構成図である。
【図2】従来のガウシアン識別装置の識別過程を示す構
成図である。
【図3】本発明に従って、合同フーリエ変換法に基づい
た相関検出装置の1例を示す概念構成図である。
【図4】本発明に使用される、入力ベクトル、基準ベク
トル、重みベクトルに対する各々の光学的マスクを示す
説明図である。
【図5】本発明に従って、光学的差の2乗演算の1方法
を示す光学系の概念図である。
【図6】本発明に従って、光学的積和演算の1方法を示
す光学系の概念図である。
【図7】本発明に従って、光学的積和演算の他の方法を
示す光学系の概念図である。
【図8】本発明で行なわれる、影絵の相関光学系の1例
を説明する概念図である。
【図9】本発明で行なわれる、フーリエ変換面における
影絵の相関光学系の1例を説明する概念図である。
【符号の説明】
1 識別領域A 2 識別領域A 3 識別領域A 11 HeーNeレー
ザ 14、33 ビームスプリッ
ター 15、22、61、63 液晶パネル 16、23、53、57、59、87、89 フー
リエ変換レンズ 18、25 スク
リーン 19、26、60 ビデ
オ・カメラ 20 コンピュータ 31 Arレーザ 36、82 入力パターン 37 基準パターン 41 レンズ 43 出力パターン 51 空間光変調器A 51a 入力ベクトル 52a、52b、52c 基準ベクトル 53a、53b、53c 重みベクトル 52 空間光変調器B 53 空間光変調器C 64 レンズアレイ 65 光電検出器アレ
イ 71 液晶タイトバル
ブ 73 結像レンズ 76 空間光変調器D 77 空間光変調器E 78 集光レンズ 79 受光素子 81 空間光変調器F 84 CCD受光素子 85 空間光変調器G 86 参照パターン 88 空間光変調器H 90 分割受光素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】識別したい入力パターンからn個の特徴量
    を検出するための、n種類のパラメータを座標軸とする
    n次元特徴空間内の、該入力パターンに対して検出した
    該各特徴量を、要素とする位置ベクトル(以後、入力ベ
    クトルと称する)と、各識別クラス或いは該クラスの一
    部を成すサブクラス毎に設定された該特徴空間内の各基
    準位置ベクトル(以後基準ベクトルと称する)との位置
    関係に基づいた量により識別を行なうパターン識別方法
    において、 前記入力ベクトルの要素を、xiとし、j番目の前記識
    別クラス或いはサブクラスに対する基準ベクトルの要素
    を、ajiとし、これらのベクトルの要素数をnとして、
    これと等しい要素数を持つj番目の前記識別クラス或い
    はサブクラスに対する重みベクトルの要素を、kjiとし
    て、c1 、c2 を定数とし、f()を単調非減少の関数
    としたときに、前記の各々の識別クラス或いはサブクラ
    スに対する式(1)により求めた値yj 【数1】 値yj に基づいて入力パターンの属するクラスを識別
    し、 前記基準ベクトルは、要素ajiの任意の初期値に対し
    て、djをj番目の前記識別クラス或いはサブクラスに
    対する理想的出力、mを前記識別クラス数或いはサブク
    ラス数としたときに、入力パターンの提示毎に、前記初
    期値からの増減量Δajiを、 【数2】 の式(2)により求め、この値を基にして、基準ベクト
    ルの対応する要素の増減を求め、 前記重みベクトルは、各クラス或いはサブクラス毎に適
    当なベクトルを使用することを特徴とする前記パターン
    識別方法。
  2. 【請求項2】識別したい入力パターンからn個の特徴量
    を検出するための、n種類のパラメータを座標軸とする
    n次元特徴空間内の、該入力パターンに対して検出した
    該各特徴量を、要素とする位置ベクトル(以後、入力ベ
    クトルと称する)と、各識別クラス或いは該クラスの一
    部を成すサブクラス毎に設定された該特徴空間内の各基
    準位置ベクトル(以後基準ベクトルと称する)との位置
    関係に基づいた量により識別を行なうパターン識別方法
    において、 前記入力ベクトルの要素を、xiとし、j番目の前記識
    別クラス或いはサブクラスに対する基準ベクトルの要素
    を、ajiとし、これらのベクトルの要素数をnとして、
    これと等しい要素数を持つj番目の前記識別クラス或い
    はサブクラスに対する重みベクトルの要素を、kjiとし
    て、c1 、c2 を定数とし、f()を単調非減少の関数
    としたときに、前記の各々の識別クラス或いはサブクラ
    スに対する式(1)により求めた値yj 【数1】 値yj に基づいて入力パターンの属するクラスを識別
    し、 前記基準ベクトルは、要素ajiの任意の初期値に対し
    て、djをj番目の前記識別クラス或いはサブクラスに
    対する理想的出力、mを前記識別クラス数或いはサブク
    ラス数としたときに、入力パターンの提示毎に、前記初
    期値からの増減量Δajiを、 【数2】 の式(2)により求め、この値を基にして、基準ベクト
    ルの対応する要素の増減を求め、 前記重みベクトルは、要素kjiの任意の初期値に対し
    て、入力パターンの提示毎に、前記初期値からの増減量
    Δkjiを、 【数3】 の式(3)により求め、この値を基にして、重みベクト
    ルの対応する要素の増減を求めることを特徴とする前記
    パターン識別方法。
  3. 【請求項3】前記関数f()は、シグモイド関数とする
    ことを特徴とする請求項1或いは2に記載のパターン識
    別方法。
  4. 【請求項4】前記aji、xi、kjiは、各々、1次元或
    いは2次元の光学マスクアレイの各開口強度透過率とし
    て表し、kji(xiーaji2の演算を光学的に行ない、
    前記演算の結果を光量として検出すること特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載のパターン識別方法。
  5. 【請求項5】前記入力ベクトルは、入力パターンと複数
    の参照パターンとの各々の光学的相互相関に基づいた検
    出量を、その要素とすることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載のパターン識別方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021140193A (ja) * 2018-11-26 2021-09-16 株式会社Xtia 光共振器の共振長の制御方法、光コム発生器及び光コム発生装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021140193A (ja) * 2018-11-26 2021-09-16 株式会社Xtia 光共振器の共振長の制御方法、光コム発生器及び光コム発生装置

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