JPH05106926A - パルス管式熱機関 - Google Patents

パルス管式熱機関

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JPH05106926A
JPH05106926A JP3266181A JP26618191A JPH05106926A JP H05106926 A JPH05106926 A JP H05106926A JP 3266181 A JP3266181 A JP 3266181A JP 26618191 A JP26618191 A JP 26618191A JP H05106926 A JPH05106926 A JP H05106926A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パルス管式熱機関の効率向上を目的とする。 【構成】 圧縮空間、放熱器、蓄熱器(蓄冷器)、吸熱
器(コールドヘッド)、パルス管、膨張空間等からなる
パルス管式熱機関であって、作動流体の圧縮空間と膨張
空間との間に、放熱器、蓄熱器(蓄冷器)、吸熱器(コ
ールドヘッド)及びパルス管を、または膨張空間周りに
熱交換器を連結し、前記膨張空間の容積可変を圧縮空間
の容積可変より同位相から60度の範囲内のある一定の
位相差で進角させた原動機(冷凍機、ヒートポンプ)と
して動作させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルス管式冷凍機の断
熱過程に用いられている主機器であるパルス管をスター
リングサイクル機関に導入して、理想的な動作では二つ
の等容と二つの断熱過程からなる熱サイクル(疑似スタ
ーリングサイクル)を構成し、スターリングサイクル機
関の冷凍機や原動機で必要不可欠であった低温度や高温
度で往復動させていた膨張ピストンやディスプレーサを
一切必要としない単純構造で、しかも高効率で高信頼度
の安価な冷凍機や原動機の提供を可能としたパルス管式
熱機関に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パルス管式冷凍機は、1963年 W.
E Giffordらにより初めて提案された。この低
温生成の方式は、機器構成が単純で、然も低温部に可動
部分がないため吸熱部(コールドヘッドとも言う)での
機械的振動がないことと、信頼性が高い冷凍機として実
用化への期待が高かった。しかしながら低温生成は作動
流体の非平衡状態の特性を動作原理としているため、実
際の動作状態での方程式を導き、サイクルとしての解析
を困難にしている。また、熱音響学的な視点やその他か
ら論文が発表されているが、いづれも条件に近似が多
く、その動作原理は理論的には確立されたとは言えない
のが現状である。然も実際には低い効率であるが低温生
成が可能なことは実証されている。
【0003】ここでは、動作原理の説明は除くが、その
サイクルの機器構成では、金属、または複合材料の中空
の円筒管である単純形状のパルス管が主構成要素であっ
て断熱過程を担っていることは明らかである。サイクル
動作において流体は、圧縮空間とバッファータンク内と
の移動時にパルス管内で圧力変化の相がずれて低温生成
が行われていると考えられる。
【0004】この方式の特長は、この機関構成のみでは
原動機として動作させるとこは不可能であるが、冷凍機
としては、低温度で往復動する膨張ピストンを必要とし
ないことである。
【0005】本発明はこのパルス管を後で述べるスター
リングサイクルの機器構成の中に導入した改良型スター
リングサイクルの熱機関についてである。
【0006】一方、スターリングサイクルは、理論的に
は二つの等温過程と二つの等容過程からなる理想サイク
ルであって、実働機関においては、作動流体(ヘリウ
ム、ネオン、アルゴン、窒素、水素、空気等、或いは混
合期待、以後、流体と言う)にヘリウムや水素を使用す
る閉サイクル機関である。冷凍機としての動作では、他
の如何なる冷凍サイクルよりも効率が高く、また原動機
にしても他の機関よりも振動騒音が低く効率も高いこと
が知られている。
【0007】Kinematic方式のスターリングサ
イクルの構造を図1に、P−V線図およびT−S線図を
図2に挙げ、冷凍機の場合で説明する。
【0008】図示しない電動機等で駆動されるクランク
シャフト2に接続し、コンロッド12、往復動する圧縮
ピストン3により圧縮シリンダー4内で容積可変される
圧縮空間1とその容積可変の位相差が70度から110
度の範囲内(最適な位相差はほぼ90度)の一定の位相
角差を維持しながら進んで膨張ピストン9により形成さ
れる膨張空間10との間に放熱器5、蓄冷器6、吸熱器
7(冷凍機の場合には被冷却体を冷却する冷凍部やコー
ルドヘッド、原動機では火炎等で加熱され900〜10
00Kにされる高温熱交換器とも言う)が接続されてい
る。動作原理は、理論的には圧縮空間1での流体は、放
熱器5で放熱しながら等温的に圧縮される(等温圧縮過
程、a−b1)。次に流体は、圧縮ピストン3が上死点
に向かうため蓄冷器6で蓄冷材で30K(マイナス24
3度℃)程度に冷やされ、吸熱器7、そして膨張空間1
0に一定容積で入る(等容過程、b1−c)。次にこの
流体は、膨張ピストン9を押す仕事をするためコーンロ
ッド12を介しクランク2で動力として回収される(吸
熱器7で被冷却体から熱を吸収しながら、即ち冷却しな
がらの等温膨張過程、c−d1)。最後に膨張仕事をし
て最大になった膨張空間10の流体は、膨張ピストン9
が下死点より上死点に向かうため押し出されて蓄冷器
6、放熱器7より膨張空間1に戻り(等容過程、d1−
a)、1サイクルが終わる。11はピストンリングを示
す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この冷凍機の欠点(原
動機も同様)は、比較的長い(冷凍出力が80Kで20
0W程度で膨張空間が一つの場合では、図示しないガイ
ドピストンを含めて35〜45cmの長さ)膨張ピスト
ン9の往復動作によって膨張シリンダ8との接触や共振
を起こし、機械振動を発生させ、これが吸熱器7で冷却
する被冷却体に悪い影響を与える。例えばエレクトロニ
ックスのセンサーに振動が伝わってノイズの原因となっ
ていた。膨張ピストン9を無仕事にして機械振動を少な
くしたディスプレーサ型の冷凍機や原動機を含めたスタ
ーリング機関があるが、それでも高温度や極低温度にな
る比較的長いディスプレーサを機械的に高精度で製作し
ても大きな温度変化によって寸法精度が狂い、往復動中
の接触事故が頻繁におきていた。その結果、機械振動を
発生させたり、ディスプレーサの接触摩耗で塵埃やそれ
らの分解ガスを発生させ、流体を汚染させて性能劣化の
原因となっている。更に、無数の小球体や金網の蓄冷材
からなる蓄冷器6での塵埃や不純ガスの混合流体が詰ま
り(冷凍機では沸点の高いガスの凝縮・凝固)閉塞事故
を起こしていた。更に、高い工作精度を要求される膨張
ピストンやディスプレーサ、これらのシリンダー内面仕
上げや駆動機構の製造コストは非常に高価であった。結
果として、長い膨張ピストンやディスプレーサの使用は
スターリング機関としての信頼性の低下につながってい
た。
【0010】そこで、本発明では上述したような欠点の
ないパルス管式熱機関を提供することを、その技術的課
題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した本発明の技術的
課題を解決するために講じた本発明の技術的手段は、圧
縮空間、放熱器、蓄熱器、吸熱器、パルス管、膨張空間
等からなるパルス管式熱機関において、作動流体の圧縮
空間と膨張空間との間に、放熱器、蓄熱器、吸熱器及び
パルス管を、または放熱器、蓄熱器、吸熱器、パルス管
及び熱交換器等を連結し、前記膨張空間の容積可変を圧
縮空間の容積可変より同位相からプラス50度の範囲内
のある一定の位相差で進めて保持した1組、または複数
組の組み合わせで冷凍機や電動機として動作させるよう
な機器構成を特徴としたことである。
【0012】
【作用】上述した本発明の技術的手段によれば、冷凍機
又は電動機として作用する。
【0013】
【実施例】図3は機器構造の単純化を目的にした本発明
のパルス管式熱機関の流路ならびに断面構造に関する実
施例を示す。熱力学的な動作過程は、図2のT−S線図
に挙げるが、理論的には二つの断熱過程(a−b,c−
d)と二つの等容過程(b−c,d−a)からなる疑似
スターリングサイクルの熱機関である。実際の動作では
非可逆過程となって鎖線(a−bx,c−dx)の如く
なる。
【0014】大きな特長は、図1のスターリング機関に
おいて高温度や極低温度で往復動する膨張ピストン9お
よび膨張シリンダー8を除き、その代替としてパルス管
式冷凍機において断熱過程が行われていると推定される
パルス管21をサイクルの機器構成に導入し、断熱膨張
過程を常温の膨張ピストン24による膨張空間26とパ
ルス管との相乗機能によってスターリングの固体ピスト
ンに代わってガスピストンとして動作させていることで
ある。この結果、図1での膨張空間10とクランク機構
等の常温部と、高温度や極低温度になって往復動するピ
ストン、その他の機器に、断熱のための長い距離の必要
性がなくなったことである。これにより、先のスターリ
ング機関の欠点は総て除かれた。
【0015】詳細な説明を冷凍機でする。
【0016】機器構成は、電磁気的、流体的に、圧縮空
間13での流体の圧縮を、或いは図示しない電動機等で
駆動されるクランクシャフト14の回転でコーンロッド
15、図示しないガイドピストンを介して機械的に往復
動される圧縮ピストン16とシリンダー17で形成され
る流体の圧縮空間13(吐出弁、吸入弁を有しない圧縮
機のため圧縮空間部とも言い、圧縮空間13は、膨張空
間を含めてピストン・シリンダーに限らず、ダイアフラ
ム、ベローズなどでも形成可能)とクランクシャフト1
4にコーンロッド25、図示しないガイドピストンを介
し、圧縮空間13の容積可変よりも同位相から60度の
範囲内(最適な位相差は、ほぼ20度)のある一定の位
相差で進んで(運転条件により異なり、膨張空間の容積
変化が圧縮空間の容積変化より進んだ一定の位相差を保
持しながら運転されていることで、位相角差やクランク
角とも言う)運転される常温の膨張シンリダ23、膨張
ピストン24によって形成される膨張空間26との間に
空冷や液冷等(27)される放熱器18、ステンレスや
ブロンズのメッシュ、無数の小球の鉛や奇土類等の蓄冷
材の詰められた蓄冷器19、被冷却体を冷凍し冷凍を発
生する吸熱器20およびパルス管21を介して接続され
る。或いはパルス管21と膨張空間26との間に図4に
示すごとく図3の放熱器18と一体化して製造した熱交
換器28を介して接続する。この熱交換器28は断熱膨
張過程に於いて発生する非可逆性によって流体の温度が
常温の膨張空間26よりも下がるのを防ぐと同時に冷熱
を回収し、放熱器18の放熱の負荷27を下げる効果が
ある。さらに熱交換器28と膨張空間26との配管22
−1,22−2と熱交換器28と圧縮空間13との配管
22−3,22−4をフレキシブル管にすれば、吸熱部
20での機械振動を完全に除くことができる。図3にお
いて、膨張空間26と圧縮空間13の距離は、図示しな
いが、同一のクランクケースで形成されることが多いた
め短く、図3の配管22aと22bを同心の2重管にす
れば、それぞれ熱交換して前記の放熱器28と同様な効
果をあげ、しかも配管系を見かけ上は1本とすることが
でき、全体としてコンパクトにまとめることができる。
【0017】更に、理想的な動作状態に於ける動作をT
−S線図およびP−V線図の図2と図3で説明する。圧
縮空間13の流体は、常温のa点より等エントロピー的
に圧縮され(断熱圧縮過程)で高い温度および圧力のb
点になり、次に容積一定の過程でb1まで熱交換器18
で常温部の冷却流体27に放熱し、b1より蓄冷器19
に入りc点まで冷やされる(等容過程)。次に膨張ピス
トン24が下死点に向かうと蓄冷器19、吸熱部20内
の流体は、パルス管21と膨張空間23の流体がピスト
ン24を押しクランクシャフト14を回す仕事をして膨
張しd点となる(断熱膨張過程で容積が最大になる)。
次に等容的に膨張空間26の流体が配管22を通じ、パ
ルス管21内の流体と共に吸熱器20で図示しない被冷
却体を冷却(d−d1)し、d1より蓄冷器19、放熱
器18に入ってa点まで暖められて圧縮空間13に戻っ
て(等容過程)1サイクルが終わる。実際の動作過程で
は、非可逆過程をともなって鎖線(a−bx,c−d
x)のようになる。
【0018】尚、原動機の動作では、T−S線上での各
過程が冷凍機とは逆向きとなり、a点を常温としての断
熱圧縮(d−c)、等容過程(c−b)であるが、b1
からbまで吸熱器20で700〜1000Kまで加熱さ
れる。次に断熱膨張して動力発生(断熱膨張過程、b−
a)、クランクシャフト14より動力が得られる。最後
に流体はa−dの等容過程で、圧縮空間13に流体が戻
って1サイクルが終わる。
【0019】このときの膨張空間の容積は、圧縮空間の
50%から120%の範囲内であり、吸熱器21(高温
熱交換器、ヒータチユウブとも言う)の温度が高ければ
高いほど容積を大きくすることが出来、出力の増加と共
に効率も高くなる。尚、これらの過程は、実際の動作運
転時には非効率を伴うポリトロピック過程となり、PV
線図を描かせば各過程での鋭角部は削れて滑らかにな
る。
【0020】図5には、本発明の熱機関の冷凍機の実験
によって得た位相差(α)と最低到達温度(Tmin)
の関係の曲線(a)とスプリットのスターリングサイク
ル冷凍機(b)のをそれぞれ挙げ比較する。
【0021】本発明では、最適な位相差は20度で蓄冷
器がブロンズ金網のみで最低の到達温度は (機器の諸
元と運転条件による異なっても、は膨張空間の容積が
圧縮空間の容積の10%で33K、では15%で38
K、では20%で42Kであり、最大効率は20度を
中心にしてマイナス15度、プラス25度以内で得られ
る)でで約33Kであり、最大効率となる。即ち20
度で運転すれば最大の冷凍出力が得られる。この低温生
成の可能な位相角の範囲は、0度、即ち同位相から60
度の範囲で可能であり、この曲線内で充分な冷凍出力が
得られることを意味している。20度を離れ60度に近
づくに従って得られるTminは緩やかに上昇し、効率
も冷凍出力も減少することを意味している。20度以下
のマイナス5度にかけての曲線は鋭角で、急に冷凍出力
が低下する。マイナス15度になると、図示しないがT
minは急激に高くなって100K以上に上昇する。本
発明の熱機関による冷凍機の運転では、0度以下ではマ
イナス5度が限界で、これ以下では冷凍出力が充分得ら
れないことを意味している。スターリング(b)では、
最適な位相角はほぼ90度で、これを中心にした±30
度の範囲(60度〜120度)であり、本発明の機関よ
り広い範囲で生成可能である。しかも緩やかな曲線内で
冷凍出力が得られる。しかし多少の運転条件によっても
異なるが、90度±10度の範囲内の効率が高い。スタ
ーリングの原動機でもこのαは同様で、ほぼ90度で最
大効率が得られることは周知のことである。
【0022】以上の如く本発明は、低温で可動する膨張
ピストンやディスプレーサがなくとも充分な低温が得ら
れ、図5のαとTminの関係からも既存のスターリン
グ機関との熱力学的な差異が明らかである。
【0023】尚、パルス管21は、複合材やセラミック
材でもよいが、主に熱伝導の悪いステンレス等の中空の
円筒管が用いられている。冷凍出力が77Kで100W
程度では、長さ25〜32cmで内径2.5cm±0.
5cmであり、図示しないが内部にはメッシュ等からな
る流体用の整流器が出入り口に付けられる場合があり、
原動機では膨張空間26側の整流器は冷やされている。
また、大型化や高速化に伴って複数のパルス管を並列に
用いる場合もある。またパルス管の形状は円筒に限らず
楕円や角形、円錐形状でも可能であるが、流体が高圧に
なれば、円筒形状は肉厚を薄くすることができ、これに
よって常温からの熱侵入損失を少なくする有利さがあ
る。
【0024】膨張空間26の容積は、冷凍機では圧縮空
間13の容積の4%〜30%の範囲内で冷凍温度によっ
て効率よく低温の生成が可能であり、所要冷凍温度が低
ければ低いほど4%に近づく。また、最適な割合は吸熱
部20での冷凍温度や出力により異なり、更に流体の平
均動作圧力、回転数、位相差などの運転条件や配管の長
さ(配管内の死容積と圧力損失)などによって異なる。
【0025】膨張空間26の圧縮空間13に対する割合
は、冷凍温度が200Kで30%、150Kで20%、
100Kで16%、77Kで10%、30Kで8%がお
よその割合で、30K以下では4%に近づく。4%以下
でも低温生成が可能であるが、成績係数が大幅に低下す
る。原動機では、加熱温度が高くなるに従って膨張空間
の容積が120%に近づく。
【0026】冷凍出力が77Kで100Wの時の諸元の
1例を示す。
【0027】パルス管:ステンレスで3cmφ、長さ3
0cm、蓄冷器:ステンレスの200メッシュ3.8c
mφ、800枚。圧縮空間の容積:900cc。膨張空
間の容積:90cc。回転数:240rpm。作動平均
圧力(He):17.5ata。位相差:21度。最低
到達温度:32K。入力:3.3kW。性能指数:33
00/100=33。成績係数:1/33=0.03。
【0028】効率を%カルノー値で表すと、η%=(3
00−77)/77/33*100%=8.8%とな
る。同出力のギホード・マクマホンサイクル冷凍機とほ
ぼ同じ値である。
【0029】本発明の熱機関による冷凍機の効率は、開
発の初期段階でありながら非常に高いことが明らかであ
る。
【0030】尚、吸熱部(コールドヘッドとも言う)2
0の膨張空間26や圧縮空間13の機構部からの機械振
動を防止するため図3に示す常温の配管22aと22b
とを1〜2mのフレキシブル管にすれば無振動化が容易
である。但し、フレキシブル管の距離が長くなると、配
管内の死容積が増えるのと長さによる圧力損失によって
圧縮空間13内での流体の圧縮比が低下するため、冷凍
出力は配管の長さが長くなるに従って減少する。上記の
冷凍機の諸元では、1mの長さで約8%低下する。しか
し、他のどのサイクルの冷凍機にもある吸熱器の数μか
ら拾数μの機械的な振動を、本発明では、吸熱部の近く
に低温ピストン等の可動機構を必要としないことと、フ
レキシブル管の使用で完全に取り除くことが可能であ
る。
【0031】尚、原動機ではフレキシブル管の使用は効
率が大幅に低下する。即ち、短ければ短いほど効率は良
い。また、所要冷凍温度が30Kよりも低い場合には、
蓄冷器19の無数の鉛の小球の奇土類の蓄冷材を詰め、
膨張空間26の圧縮空間13に対する容積の割合を小さ
くすれば容易に得られる。但し、所要冷凍温度が低下す
るに従って容積の割合は小さくなり、効率は大幅に低下
する。27はピストンリングであり、19,20,21
は多重に輻射遮蔽され真空で断熱されるが、原動機では
常圧の断熱方式でもよい。
【0032】尚、圧縮空間13の容積が膨張空間26に
較べて非常に大きくなるため、スターリング機関で実施
されているような、圧縮空間の容積13を二つに分割
し、その圧縮空間を形成する二つの圧縮ピストンを水平
対向型に配置して駆動させれば、二つの圧縮空間の容積
変化が同位相で行われるため、機械的な動バランスの良
さから、常温の圧縮部はより低振動化が計れる。また、
本発明の熱機関を複数組に組み合わせて製作すれば、低
振動化と共に効率がより向上するとは容易に理解でき
る。
【0033】低温原動機にして動作させるには、冷凍機
動作のときの26の膨張空間で流体を圧縮し、吸熱部2
0を例えば液化天然ガス(メタン1気圧の沸点112
K)で冷却し、放熱器18を海水や温水で274〜37
3K温度に加熱すると圧縮空間13が断熱膨張空間とな
って圧縮ピストン16が膨張仕事をするためクランクシ
ャフト14を回転させる。即ち動力を発生させる。この
時の膨張空間の圧縮空間の容積に対する割合は、サイク
ルが逆の右回りになるので、冷凍機の場合の圧縮空間を
膨張空間に、膨張空間を圧縮空間にすればよい。
【0034】理論効率ηは加熱温度を373Kとすれ
ば、η=1−(112/373)=0.7となり、実効
率はスターリング機関と同様にほぼこの半分の30%が
得られ、本発明は液化メタンを蒸発させて都市ガスに供
給するときの発電型蒸発器システムに適応でき、これは
スターリング機関に代わって応用可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明をスターリング機関やその他の冷
凍機との比較で整理する。
【0036】イ)比較的に長い低温や高温度で往復同さ
せるディスプレーサや膨張ピストンを使用しなくとも比
較的高い効率が得られる。
【0037】ロ)低温・高温の可動部やこの駆動機構が
ないため、ピストンとシリンダーの接触による塵埃の発
生がなくなった。このため作動流体の汚染がなくなり、
長期間にわたり性能が安定し、且つ機械的な部品数の低
下で信頼性が大きく向上した。
【0038】ハ)膨張および圧縮ピストンが常温部のみ
の往復運動であり、既存の機関に較べて常温部での振動
・騒音が非常に少なくなった。
【0039】ニ)冷凍機において、被冷却体に与えてい
た吸熱部20での機械的な振動が完全に除去され、特に
エレクトロニックスシステムへの応用の期待が高まっ
た。
【0040】ホ)冷凍機構造の単純化によってシステム
応用での信頼性の向上の期待が高まった。
【0041】ヘ)本発明は、低温可動部を必要としない
ため、常温の流体機械と同様に、既存技術で容易に製作
できるようになった。
【0042】ト)機器構造が単純で、部品数の低下と共
に精密加工を要する部品・機構がなくなったため、製造
価格が大幅に低下し、高信頼度の冷凍機や原動機が安価
で提供できる。
【0043】チ)単サイクルでも複数サイクルに複合し
ても製作できるため、用途に応じて冷凍温度や冷凍出力
を調整し、且つ、効率もより高めることなどが容易にな
った。
【0044】リ)高価な製作費を要し、且つ壊れ易い比
較的長い膨張ピストンやディスプレーサがなくなったた
め、装置の移動に伴う取扱いが容易になった。また運転
操作も同様に容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】Kinematic方式のスターリングサイク
ルの構造を示す。
【図2】P−V線図およびT−S線図を示す。
【図3】本発明のパルス管式熱機関の流路ならびに断面
構造を示す。
【図4】本発明のパルス管式熱機関の流路ならびに断面
構造を示す。
【図5】本発明の熱機関の冷凍機の実験によって得た位
相差(α)と最低到達温度(Tmin)の関係の曲線
(a)とスプリットのスターリングサイクル冷凍機にお
ける(α)と最低到達温度(Tmin)の関係の曲線
(b)のをそれぞれ示す。
【符号の説明】
13 圧縮空間、 18 放熱器、 20 吸熱部、 21 パルス管、 26 膨張空間、
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 パルス管式熱機関
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルス管式冷凍機の断
熱過程に用いられている主機器であるパルス管をスター
リングサイクル機関に導入して、理想的な動作では二つ
の等容と二つの断熱過程からなる熱サイクル(疑似的な
スターリングサイクル)を構成し、スターリングサイク
ル機関の冷凍機や原動機で必要不可欠であった低温度や
高温度で往復動させていた膨張ピストンやディスプレー
サを一切必要としない単純構造で、しかも高効率で高信
頼度の安価な冷凍機や原動機の提供を可能としたパルス
管式熱機関に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パルス管式冷凍機は、1963年 W.
E Giffordらにより初めて提案された。この低
温生成の方式は、機器構成が単純で、然も低温部に可動
部分がないため吸熱器(コールドヘッドとも言う)での
機械的振動がないことと、信頼性が高い冷凍機として実
用化への期待が高かった。しかしながら低温生成は作動
流体の非平衡状態の特性を動作原理としているため、実
際の動作状態での方程式を導き、サイクルとしての解析
を困難にしている。また、熱音響学的な視点やその他か
ら論文が発表されているが、いづれも条件に近似が多
く、その動作原理は理論的には確立されたとは言えない
のが現状である。然も実際には低い効率であるが低温生
成が可能なことは実証されている。
【0003】ここでは、動作原理の説明は除くが、その
サイクルの機器構成では、金属、または複合材料の中空
の円筒管である単純形状のパルス管が主構成要素であっ
て断熱過程を担っていることは明らかである。サイクル
動作において流体は、圧縮空間とバッファータンク内と
の移動時にパルス管内で圧力変化の がずれて低温生
成が行われていると考えられる。
【0004】この方式の特長は、この機関構成のみでは
原動機として動作させるとこは不可能であるが、冷凍機
としては、低温度で往復動する膨張ピストンを用いずに
低温生成ができることにある。
【0005】本発明はこのパルス管を後で述べるスター
リングサイクルの機器構成の中に導入した改良型スター
リングサイクルの熱機関についてである。
【0006】一方、スターリングサイクルは、理論的に
は二つの等温過程と二つの等容過程からなる理想サイク
ルであって、実働機関においては、作動流体(ヘリウ
ム、ネオン、アルゴン、窒素、水素、空気等、或いは混
気体、以後、流体と言う)にヘリウムや水素を使用す
る閉サイクル機関である。冷凍機としての動作では、他
の如何なる冷凍サイクルよりも効率が高く、また原動機
にしても他の機関よりも振動騒音が低く効率も高いこと
が知られている。
【0007】Kinematic方式のスターリングサ
イクルの構造を図1に、P−V線図およびT−S線図を
図2に挙げ、冷凍機の場合で説明する。
【0008】図示しない電動機等で駆動されるクランク
シャフト2に接続し、コンロッド12、往復動する圧縮
ピストン3により圧縮シリンダー4内で容積可変される
圧縮空間1とその容積可変の位相差が70度から110
度の範囲内(最適な位相差はほぼ90度)の一定の位相
角差を維持しながら進んで膨張ピストン9により形成さ
れる膨張空間10との間に放熱器5、蓄冷器6、吸熱器
7( 動機では火炎等で加熱され 900〜1000Kに
され る高温熱交換器、またはヒ ータとも言う)が接続さ
れている。動作原理は、理論的には圧縮空間1での流体
は、放熱器5で放熱しながら等温的に圧縮される(等温
圧縮過程、a−b1)。次に流体は、圧縮ピストン3が
上死点に向かうため蓄冷器6蓄冷材で30K(マイナ
ス243度℃)程度に冷やされ、吸熱器7、そして膨張
空間10に一定容積で入る(等容過程、b1−c)。次
にこの流体は、膨張ピストン9を押す仕事をするため
ンロッド12を介しクランク2で動力として回収される
(吸熱器7で被冷却体から熱を吸収しながら、即ち冷却
しながらの等温膨張過程、c−d1)。最後に膨張仕事
をして最大になった膨張空間10の流体は、膨張ピスト
ン9が下死点より上死点に向かうため押し出されて蓄冷
器6、放熱器7より膨張空間1に戻り(等容過程、d1
−a)、1サイクルが終わる。11はピストンリングを
示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この冷凍機の欠点(原
動機も同様)は、比較的長い(冷凍出力が80Kで20
0W程度で膨張空間が一つの場合では、図示しないガイ
ドピストンを含めて35〜45cmの長さ)膨張ピスト
ン9の往復動作によって膨張シリンダ8との接触や共振
を起こし、機械振動を発生させ、これが吸熱器7で冷却
する被冷却体に悪い影響を与える。例えばエレクトロニ
ックスのセンサーに振動が伝わってノイズの原因となっ
ていた。膨張ピストン9を無仕事にして機械振動を少な
くしたディスプレーサ型の冷凍機や原動機を含めたスタ
ーリング機関があるが、それでも高温度や極低温度にな
る比較的長いディスプレーサを機械的に高精度で製作し
ても大きな温度変化によって寸法精度が狂い、往復動中
の接触事故が頻繁におきていた。その結果、機械振動を
発生させたり、ディスプレーサの接触摩耗で塵埃やそれ
らの分解ガスを発生させ、流体を汚染させて性能劣化の
原因となっている。更に、無数の小球体や金網の蓄冷材
からなる蓄冷器6での塵埃や不純ガスの混合流体が詰ま
り(冷凍機では沸点の高いガスの凝縮・凝固)閉塞事故
を起こしていた。更に、高い工作精度を要求される膨張
ピストンやディスプレーサ、これらのシリンダー内面仕
上げや駆動機構の製造コストは非常に高価であった。結
果として、長い膨張ピストンやディスプレーサの使用は
スターリング機関としての信頼性の低下につながってい
た。
【0010】そこで、本発明では上述したような欠点の
ないパルス管式可逆サイクルの熱機関を提供すること
を、その技術的課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した本発明の技術的
課題を解決するために講じた本発明の技術的手段は、
縮空間、放熱器、蓄熱器(蓄冷器)、吸熱器(コールド
ヘッド)、パルス管、膨張空間等からなるパルス管式熱
機関において、作動流体の圧縮空間と膨張空間との間
に、放熱器、蓄熱器(蓄冷器)、吸熱器(コールドヘッ
ド)及びパルス管を、または膨張空間周りに熱交換器を
連結し、前記膨張空間の容積可変を圧縮空間の容積可変
より同位相からプラス50度の範囲内のある一定の位相
差で進角させた原動機(冷凍機、ヒートポンプ)として
動作させるような機器構成を特徴とするパルス管式熱機
関としたことである。
【0012】
【作用】上述した本発明の技術的手段によれば、効率の
高い原動機、冷凍機またはヒートポンプとして作用す
る。
【0013】
【実施例】図3は機器構造の単純化を目的にした本発明
のパルス管式熱機関の流路ならびに断面構造に関する実
施例を示す。熱力学的な動作過程は、図2のT−S線図
に挙げるが、理論的には二つの断熱過程(a−b,c−
d)と二つの等容過程(b−c,d−a)からなる疑似
スターリングサイクルの熱機関である。実際の動作では
一部非可逆過程を伴って鎖線(a−bx,c−dx)の
如くなる。
【0014】大きな特長は、図1のスターリング機関に
おいて高温度や極低温度で往復動する膨張ピストン9お
よび膨張シリンダー8を除き、その代替としてパルス管
式冷凍機において断熱過程が行われていると推定される
パルス管21をサイクルの機器構成に導入し、断熱膨張
過程を常温の膨張ピストン24による膨張空間26とパ
ルス管との相乗機能によってスターリングの固体ピスト
ンに代わってガスピストンとして動作させていることで
ある。この結果、図1での膨張空間10とクランク機構
等の常温部と、高温度や極低温度になって往復動するピ
ストン、その他の機器に、断熱のための長い距離の必要
性がなくなったことである。これにより、先のスターリ
ング機関の欠点は総て除かれた。
【0015】次に、冷凍機を一実施 例として実施例の説
明をす る。
【0016】機器構成は、電磁気的、流体的に、圧縮空
間13での流体の圧縮を、或いは図示しない電動機等で
駆動されるクランクシャフト14の回転で ンロッド1
、図示しないガイドピストンを介して機械的に往復動
される圧縮ピストン16とシリンダー17で形成される
流体の圧縮空間13(吐出弁、吸入弁を有しない圧縮機
のため圧縮空間部とも言い、圧縮空間13は、膨張空間
を含めてピストン・シリンダーに限らず、ダイアフラ
ム、ベローズなどでも形成可能)とクランクシャフト1
4にコンロッ ド25、図示しないガイドピストンを介
し、圧縮空間13の容積可変よりも同位相から60度の
範囲内(最適な位相差は、ほぼ20度)のある一定の位
相差で進んで(運転条件により異なり、膨張空間の容積
変化が圧縮空間の容積変化より進んだ一定の位相差を保
持しながら運転されていることで、位相角差やクランク
角とも言う)運転される常温の膨張シンリダ23、膨張
ピストン24によって形成される膨張空間26との間に
空冷や液冷等(27)される放熱器18、ステンレスや
ブロンズのメッシュ、無数の小球の鉛や奇土類等の蓄冷
材の詰められた蓄冷器19、被冷却体を冷凍し冷凍を発
生する吸熱器20(コ ールドヘッドとも言う)およびパ
ルス管21を介して接続される。或いはパルス管21と
膨張空間26との間に図4に示すごとく図3の放熱器1
8と一体化して製造した熱交換器28を介して接続す
る。この熱交換器28は断熱膨張過程に於いて発生する
非可逆性によって流体の温度が常温の膨張空間26より
も下がるのを防ぐと同時に冷熱を回収し、放熱器18の
放熱の負荷27を下げる効果がある。さらに熱交換器2
8と膨張空間26との配管22−1,22−2と熱交換
器28と圧縮空間13との配管22−3,22−4をフ
レキシブル管にすれば、吸熱器20での機械振動を完全
に除くことができる。図3において、膨張空間26と圧
縮空間13の距離は、図示しないが、同一のクランクケ
ースで形成されることが多いため短く、図3の配管22
aと22bを同心の2重管にすれば、それぞれ熱交換し
て前記の放熱器28と同様な効果をあげ、しかも配管系
を見かけ上は1本とすることができ、全体としてコンパ
クトにまとめることができる。
【0017】更に、理想的な動作状態に於ける動作をT
−S線図およびP−V線図の図2と図3で説明する。圧
縮空間13の流体は、常温のa点より等エントロピー的
に圧縮され(断熱圧縮過程)高い温度および圧力のb
点になり、次に容積一定の過程でb1まで熱交換器18
で常温部の冷却流体27に放熱し、b1より蓄冷器19
に入りc点まで冷やされる(等容過程)。次に膨張ピス
トン24が下死点に向かうと蓄冷器19、吸熱器20
の流体は、パルス管21と膨張空間23の流体がピスト
ン24を押しクランクシャフト14を回す仕事をして膨
張しd点となる(断熱膨張過程で容積が最大になる)。
次に等容的に膨張空間26の流体が配管22を通じ、パ
ルス管21内の流体と共に吸熱器20で図示しない被冷
却体を冷却(d−d1)し、d1より蓄冷器19、放熱
器18に入ってa点まで暖められて圧縮空間13に戻っ
て(等容過程)1サイクルが終わる。実際の動作過程で
は、一部非可逆過 程を伴って鎖線(a−bx,c−d
x)のようになる。
【0018】尚、原動機の動作では、T−S線上での各
過程が冷凍機とは逆向きとなり、a点を常温としての断
熱圧縮(d−c)、等容過程(c−b)であるが、b1
からbまで吸熱器20で700〜1000Kまで加熱さ
れる。次に断熱膨張して動力発生(断熱膨張過程、b−
a)、クランクシャフト14より動力が得られる。最後
に流体はa−dの等容過程で、圧縮空間13に流体が戻
って1サイクルが終わる。
【0019】このときの膨張空間の容積は、圧縮空間の
50%から120%の範囲内であり、吸熱器21(高温
熱交換器、ヒータチユウブとも言う)の温度が高ければ
高いほど容積を大きくすることが出来、出力の増加と共
に効率も高くなる。尚、これらの過程は、実際の動作運
転時には非効率を伴うポリトロピック過程となり、PV
線図を描かせば各過程での鋭角部は削れて滑らかにな
る。
【0020】図5には、本発明の熱機関の冷凍機の実験
によって得た位相差(α)と最低到達温度(Tmin)
の関係の曲線(a)とスプリットのスターリングサイク
ル冷凍機(b)のをそれぞれ挙げ比較する。
【0021】本発明では、最適な位相差は20度で蓄冷
器がブロンズ金網のみで最低の到達温度は機器の諸元と
運転条件による異なっても、図5に 示した通り、曲線
では膨 張空間の容積が圧縮空間の 容積の10%で33
K、曲 線では15%で38K、 曲線では20%で4
2K であり、最大効率は20度 を中心にしてマイナス1
度、プラス25度以内、即 ち位相差角度は5度から4
5度の範囲で得ることがで きる。図5では、曲線で
されたように到達温度は 約33Kである。このとき の位
相差角は20度であっ た。この低温生成の可能な位相角
の範囲は、0度、即ち同位相から60度の範囲で可能で
あり、この曲線内で充分な冷凍出力が得られることを意
味している。20度を離れ60度に近づくに従って得ら
れるTminは緩やかに上昇し、効率も冷凍出力も減少
することを意味している。20度以下のマイナス5度に
かけての曲線は鋭角で、急に冷凍出力が低下する。マイ
ナス15度になると、図示しないがTminは急激に高
くなって100K以上に上昇する。本発明の熱機関によ
る冷凍機の運転では、0度以下ではマイナス5度が限界
で、これ以下では冷凍出力が充分得られないことを意味
している。スターリング(b)では、最適な位相角はほ
ぼ90度で、これを中心にした±30度の範囲(60度
〜120度)であり、本発明の機関より広い範囲で生成
可能である。しかも緩やかな曲線内で冷凍出力が得られ
る。しかし多少の運転条件によっても異なるが、90度
±10度の範囲内の効率が高い。スターリングの原動機
でもこのαは同様で、ほぼ90度で最大効率が得られる
ことは周知のことである。
【0022】以上の如く本発明は、低温で可動する膨張
ピストンやディスプレーサがなくとも充分な低温が得ら
れ、図5のαとTminの関係からも既存のスターリン
グ機関との熱力学的な差異が明らかである。
【0023】尚、パルス管21は、複合材やセラミック
材でもよいが、主に熱伝導の悪いステンレス等の中空の
円筒管が用いられている。冷凍出力が77Kで100W
程度では、長さ25〜32cmで内径2.5cm±0.
5cmであり、図示しないが内部にはメッシュ等からな
る流体用の整流器が出入り口に付けられる場合があり、
原動機では膨張空間26側の整流器は冷やされている。
また、大型化や高速化に伴って複数のパルス管を並列に
用いる場合もある。またパルス管の形状は円筒に限らず
楕円や角形、円錐形状でも可能であるが、流体が高圧に
なれば、円筒形状は肉厚を薄くすることができ、これに
よって常温からの熱侵入損失を少なくする有利さがあ
る。
【0024】膨張空間26の容積は、冷凍機では圧縮空
間13の容積の6.6%〜30%の範囲内で冷凍温度に
よって効率よく低温の生成が可能であり、所要冷凍温度
が低ければ低いほど6.6%に近づく。また、最適な割
合は吸熱器20での冷凍温度や出力により異なり、更に
流体の平均動作圧力、回転数、位相差などの運転条件や
配管の長さ(配管内の死容積と圧力損失)などによって
異なる。
【0025】膨張空間26の圧縮空間13に対する割合
は、冷凍温度が200Kで30%、150Kで20%、
100Kで16%、77Kで10%、30Kで8%がお
よその割合で、30K以下では6.6%に近づく。6.
%以下でも低温生成が可能であるが、成績係数が低下
してしまう。原動機では、加熱温度が高くなるに従って
膨張空間の容積が120%に近づく。
【0026】冷凍出力が77Kで100Wの時の諸元の
1例を示す。
【0027】パルス管:ステンレスで3cmφ、長さ3
0cm、蓄冷器:ステンレスの200メッシュ3.8c
mφ、800枚。圧縮空間の容積:900cc。膨張空
間の容積:90cc。回転数:240rpm。作動平均
圧力(He):17.5ata。位相差:21度。最低
到達温度:32K。入力:3.3kW。性能指数:33
00/100=33。成績係数:1/33=0.03。
【0028】効率を%カルノー値で表すと、η%=(3
00−77)/77/33*100%=8.8%とな
る。同出力のギホード・マクマホンサイクル冷凍機とほ
ぼ同じ値である。
【0029】本発明の熱機関による冷凍機の効率は、開
発の初期段階でありながら非常に高いことが明らかであ
る。
【0030】尚、吸熱器20の膨張空間26や圧縮空間
13の機構部からの機械振動を防止するため図3に示す
常温の配管22aと22bとを1〜2mのフレキシブル
管にすれば無振動化が容易である。但し、フレキシブル
管の距離が長くなると、配管内の死容積が増えるのと長
さによる圧力損失によって圧縮空間13内での流体の圧
縮比が低下するため、冷凍出力は配管の長さが長くなる
に従って減少する。上記の冷凍機の諸元では、1mの長
さで約8%低下する。しかし、他のどのサイクルの冷凍
機にもある吸熱器の数μから拾数μの機械的な振動を、
本発明では、吸熱器の近くに低温ピストン等の可動機構
を必要としないことと、フレキシブル管の使用で完全に
取り除くことが可能である。
【0031】尚、原動機ではフレキシブル管の使用は効
率が大幅に低下する。即ち、短ければ短いほど効率は良
い。また、所要冷凍温度が30Kよりも低い場合には、
蓄冷器19の無数の鉛の小球の奇土類の蓄冷材を詰め、
膨張空間26の圧縮空間13に対する容積の割合を小さ
くすれば容易に得られる。但し、所要冷凍温度が低下す
るに従って容積の割合は小さくなり、効率は大幅に低下
する。27はピストンリングであり、19,20,21
は多重に輻射遮蔽され真空で断熱されるが、原動機では
常圧の断熱方式でもよい。
【0032】尚、圧縮空間13の容積が膨張空間26に
較べて非常に大きくなるため、スターリング機関で実施
されているような、圧縮空間の容積13を二つに分割
し、その圧縮空間を形成する二つの圧縮ピストンを水平
対向型に配置して駆動させれば、二つの圧縮空間の容積
変化が同位相で行われるため、機械的な動バランスの良
さから、常温の圧縮部はより低振動化が計れる。また、
本発明の熱機関を複数組に組み合わせて製作すれば、低
振動化と共に効率がより向上するとは容易に理解でき
る。
【0033】低温原動機にして動作させるには、冷凍機
動作のときの26の膨張空間で流体を圧縮し、吸熱器2
を例えば液化天然ガス(メタン1気圧の沸点112
K)で冷却し、放熱器18を海水や温水で274〜37
3K温度に加熱すると圧縮空間13が断熱膨張空間とな
って圧縮ピストン16が膨張仕事をするためクランクシ
ャフト14を回転させる。即ち動力を発生させる。この
時の膨張空間の圧縮空間の容積に対する割合は、サイク
ルが逆の右回りになるので、冷凍機の場合の圧縮空間を
膨張空間に、膨張空間を圧縮空間にすればよい。
【0034】理論効率ηは加熱温度を373Kとすれ
ば、η=1−(112/373)=0.7となり、実効
率はスターリング機関と同様にほぼこの半分の30%が
得られ、本発明は液化メタンを蒸発させて都市ガスに供
給するときの発電型蒸発器システムに適応でき、これは
スターリング機関に代わって応用可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明をスターリング機関やその他の冷
凍機との比較で整理する。
【0036】イ)比較的に長い低温や高温度で往復
せるディスプレーサや膨張ピストンを使用しなくとも高
運転効率が得られる。
【0037】ロ)低温・高温の可動部やこのための駆動
機構がないため、ピストンとシリンダーの接触による塵
埃の発生がなくなった。したがって、作動流体の汚染が
なくなり、長期間にわたり性能が安定し、且つ機械的な
部品数の低下で信頼性が大きく向上した。
【0038】ハ)膨張および圧縮ピストンが常温部のみ
の往復運動であり、既存の機関に較べて常温部での振動
・騒音が非常に少なくなった。
【0039】ニ)冷凍機において、被冷却体に与えてい
吸熱器での機械的な振動が完全に除去され、特にエレ
クトロニックスシステムへの応用の期待が高まった。
【0040】ホ)冷凍機構造の単純化によってシステム
応用での信頼性の向上の期待が高まった。
【0041】ヘ)本発明は、低温可動部を必要としない
ため、常温の流体機械と同様に、既存技術で容易に製作
できるようになった。
【0042】ト)機器構造が単純で、部品数の低下と共
に精密加工を要する部品・機構がなくなったため、製造
価格が大幅に低下し、高信頼度の冷凍機や原動機が安価
で提供できる。
【0043】チ)単サイクルでも複数サイクルに複合し
ても製作できるため、用途に応じて冷凍温度や冷凍出力
を調整し、且つ、効率もより高めることなどが容易にな
った。
【0044】リ)高価な製作費を要し、且つ壊れ易い比
較的長い膨張ピストンやディスプレーサがなくなったた
め、装置の移動に伴う取扱いが容易になった。また運転
操作も同様に容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】Kinematic方式のスターリングサイク
ルの構造を示す。
【図2】P−V線図およびT−S線図を示す。
【図3】本発明のパルス管式熱機関の流路ならびに断面
構造を示す。
【図4】本発明のパルス管式熱機関の流路ならびに断面
構造を示す。
【図5】本発明の熱機関の冷凍機の実験によって得た位
相差(α)と最低到達温度(Tmin)の関係の曲線
(a)とスプリットのスターリングサイクル冷凍機にお
ける(α)と最低到達温度(Tmin)の関係の曲線
(b)のをそれぞれ示す。
【符号の説明】 13 圧縮空間、 18 放熱器、 20 吸熱器(コールドヘッド 、 21 パルス管、 26 膨張空間、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空間、放熱器、蓄熱器、吸熱器、パ
    ルス管、膨張空間等からなるパルス管式熱機関におい
    て、作動流体の圧縮空間と膨張空間との間に、放熱器、
    蓄熱器、吸熱器及びパルス管を、または放熱器、蓄熱
    器、吸熱器、パルス管及び熱交換器等を連結し、前記膨
    張空間の容積可変を圧縮空間の容積可変より同位相から
    プラス50度の範囲内のある一定の位相差で進めて保持
    した1組、または複数組の組み合わせで冷凍機や電動機
    として動作させるような機器構成を特徴とするパルス管
    式熱機関。
  2. 【請求項2】 請求項1において、冷凍機を目的にする
    場合には、膨張空間の容積を圧縮空間の容積の30%以
    下で、並びに原動機の場合には50%から120%の範
    囲内にして動作させるような機器構成を特徴とするパル
    ス管式熱機関。
  3. 【請求項3】 請求項1において、冷凍機の場合には圧
    縮空間の容積が膨張空間の容積の3倍から25倍までの
    大きさになるため、この圧縮空間を複数空間に分割して
    同位相で動作させるような機器構成を特徴とするパルス
    管式熱機関。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITTV20100059A1 (it) * 2010-04-09 2011-10-10 Enalias Srl Macchina termodinamica per la trasformazione di energia termica in movimento, in grado di sfruttare con la massima efficienza l'energia potenziale disponibile fra due sorgenti che si trovano a differenti temperature
JP2014020719A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Toshiba Corp スターリング型冷凍機
JP2014129995A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Hyundai Motor Company Co Ltd スターリング冷凍機用整流ユニット

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