JPH048844Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この考案は装身具を店舗やその他の場所におい
て透明ケースに入れたまま展示することができ、
しかも装身具を透明ケースに入れた状態で販売す
ることができる装身具展示用ケースに関するもの
である。

【従来の技術】

従来の装身具展示用ケースは、所定幅のスリツ
トを複数形成した装身具の取付台を収納本体に収
納し、上記スリツトに指輪やブローチ、イヤリン
グ等の装身具をはめ込むようにしている。 そしてこの展示品を販売するときは、装身具を
スリツトから抜き取つて別の化粧容器に入れ換え
て、消費者に手渡していた。

【考案が解決しようとする問題点】

しかしながら、上記従来例においては展示され
た装身具がスリツトにはめ込まれているのでその
全体を見ることができず、よく観察するためにい
ちいち手に取つて見る必要があつた。 そこでこの考案は透明ケース内に装身具を装着
した保持プレートを収納し、透明ケースごと収納
本体に所定間隔で着脱自在に並べるようにして、
上記欠点を解決するようにしたものである。

【問題点を解決するための手段】

すなわちこの考案の装身具展示用ケースは、前
下がりに傾斜する棚を形成され、所定高さの側壁
を設けた収納本体と、収納本体の棚上に取付けら
れた複数の開口を有するスペーサと、スペーサの
上記開口内に着脱自在に保持された複数の蓋付透
明ケースと、透明ケース内に収納され、装身具を
装着した保持プレートとを有することを特徴とす
るものである。 そしてまた、上記スペーサがプラスチツク発泡
体からなつていることをも特徴としている。

【作用】

この考案に係る装身具展示用ケースは、透明ケ
ースに装身具を装着した保持プレートを収納し、
これを透明ケースごと収納本体に所定の間隔で着
脱自在に並べるようにしたので、飾りつけられた
装身具が非常に見やすい。 また保持プレートに装身具を装着して透明ケー
スに収納するようにしたので、飾りつけが非常に
簡単に行なえる。

【実施例】

いま、この考案に係る装身具展示用ケースの一
実施例について図面に基いて説明する。 第１図および第２図において、１はプラスチツ
ク等の材料で成形された上面を開放した収納本体
で、上面を前下がりに傾斜するよう形成されてい
る。この収納本体１内には、上記上面と平行にや
はり前下がりに傾斜する棚２が形成され、この棚
２と上記収納本体１の上面との間には所定高さの
側壁３が設けられている。 上記収納本体１の棚２上には、打ち抜き等によ
り複数の開口５を形成されたスペーサ４が取付け
られている。このスペーサ４としては、ポリウレ
タン等の弾性を有するプラスチツク発泡体が用い
られ、下記の透明ケース６を開口５部分に収納し
たときに、その弾性で透明ケース６の下部を保持
できるようになつている。したがつて透明ケース
６は、スペーサ４の上記開口５内に着脱自在に保
持できるようになつている。 上記透明ケース６は、蓋７とともにアクリル樹
脂やポリカーボネート等の透明プラスチツクから
成形され、上記スペーサ４の開口５の数に等しい
個数用意される。この透明ケースの形状やサイズ
等は収納する装身具の種類に応じて適宜決定すれ
ばよい。 上記透明ケース６内には指輪やブローチ、イヤ
リング等の装身具８が収納される。この装身具８
は、第３図に示すように保持プレート９に装着さ
れ、その状態で保持プレート９ごと透明ケース６
内に収納される。図ではピアスイヤリングを装着
した状態を示している。 上記保持プレート９は、厚紙やプラスチツク板
で作成され、所定の位置に一対の切込み１１を形
成されている。装身具８の取付けに際しては、例
えばその切込み１１に保持プレート９の表側から
ピアスイヤリングのピン２１を差し込み、裏側に
突出したピン２１の先端にキヤツチ２２を取付け
ることにより、簡単に装着することができる。勿
論、上記切込み１１に換えて小孔その他の取付け
構造を採用することもできる。 この考案の装身具展示用ケースの使用に際して
は、装身具８を取付けられた保持プレート９を透
明ケース６内に後傾するよう立てて収納し、これ
を複数用意して、上記透明ケース６ごと収納本体
１内のスペーサ４に設けた開口５に、１つずつは
め込めばよい。展示に際しては収納本体１が斜め
に置かれるので商品が見やすく、商品も透明ケー
ス６越しに充分見ることができる。また販売に際
しては透明ケース６ごと販売すればよく、包装し
て速やかに消費者に手渡すことができる。 なお図において、１２は展示内容を表示するプ
レートで、下部に設けた突起１３部分を収納本体
１の側壁３に設けた差込み口１４にはめ込むこと
によつて、収納本体１に取付けられている。

【考案の効果】

この考案に係る装身具展示用ケースは、以上の
ように装身具を取付けられた保持プレートを透明
ケース内に収納し、これを複数用意して、上記透
明ケースごと収納本体内のスペーサに設けた開口
にはめ込むようにしたので、展示に際しては収納
本体が斜めに置かれるので商品が見やすく、商品
も透明ケース越しに充分見ることができる。 また販売に際しては透明ケースごと販売すれば
よく、包装して速やかに消費者に手渡すことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る装身具展示用ケースの
一実施例を示す斜視図、第２図はその断面図、第
３図は透明ケースの組付け状態を示す斜視図であ
る。 １……収納本体、２……棚、３……側壁、４…
…スペーサ、５……開口、６……透明ケース、７
……蓋、８……装身具、９……保持プレート、１
１……切込み、１２……表示プレート、１３……
突起、１４……差込み口、２１……ピン、２２…
…キヤツチ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 前下がりに傾斜する棚を形成され、所定高さ
   の側壁を設けた収納本体と、収納本体の棚上に
   取付けられた複数の開口を有するスペーサと、
   スペーサの上記開口内に着脱自在に保持された
   複数の蓋付透明ケースと、透明ケース内に収納
   され、装身具を装着した保持プレートとを有す
   ることを特徴とする装身具展示用ケース。 ２ スペーサがプラスチツク発泡体からなる請求
   項１記載の装身具展示用ケース。