JPH048303B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、引裂きタブを有する開放容易な金属
蓋を、容器口部に巻締めてなる密封容器およびそ
の製造方法に関する。

（従来の技術） 第１図に示されるような、天板２、天板２の周
縁部より垂下するスカート部３、スカート部の下
端より突出する引裂きタブ４を有しており、引裂
きタブ４の基部の両側縁に接してスカート部３の
下端にノツチ部５が形成されていて、ノツチ部５
からスカート部３の外面を上昇し、天板２に沿つ
て延び、スカート部３の引裂きタブ４に対向する
部分３ａの途中に末端６ａを有するスコア部６が
形成された開放容易な金属蓋１（以下金属蓋とよ
ぶ）が最近容器口部の密封用に実用されている。
なお７は補強用のリブである。

第２図は上記金属蓋１を、ビード部（第４図の
１０参照）と円筒状ネツク部９（以下ネツト部と
よぶ）を有する容器口部８に巻締めた状態の従来
の例を示したものであつて、巻締後のスカート部
３′の高さｈは円周方向に沿い実質的に等しく、
かつビード部１０より下方のネツク部９にほぼ接
するスカート部３′の裾部３′ａの高さh′（本明細
書においては、裾部の高さh′は、巻締後のスカー
ト部の下端３′ｂと、変曲線３′ｃ間の軸線方向の
距離によつて定義される）も円周方向に沿い実質
的にに等しくなつている。

ノツチ部５の高さは、金属蓋１の絞り成形時に
おける、スコア部６の引裂きタブ４側の末端近傍
部の破断防止のため、および引裂き開始を容易に
するため、通常約0.5mmに定められている。

そのため裾部３′ａの高さh′が約0.5mm以下であ
ると、巻締後のノツチ部５′の上端がビード部１
０のほぼ下端に達して、ビールや炭酸飲料等を充
填した場合の耐圧性（短時間に内圧を上昇させた
場合の金属蓋の外れ開始圧力によつて評価れる）、
および密封性（同一内圧｛例えば５Kg／cm²｝長時
間保持した場合のガスケツト｛第４図の12参照｝
との界面を通る漏洩）が低下する。従つて裾部３
a′の高さh′は通常0.5mm以上であつて、円周方向に
沿つてほぼ一様に比較的高くなるが、この場合比
較的大きい縦皺１１が発生し易いという問題を生
ずる。この理由は次のように考えられる。

巻締は、一種の口絞り変形であり、裾部３a′は
第６図ａ、第６図ｂに示されるように、巻締用爪
片１７によつて半径方向内側に絞り込まれること
によつて形成される。このときの変形形態は縮み
フランジ変形であり、スカート部は巻締時に円周
方向に圧縮の応力を受ける。

この圧縮応力によつて裾部３′が縮みフランジ
変形するが、この変形過程では、裾部３′は厚さ
方向にキヤツプ内面側が拘束されていないため、
スカート部の変曲線３′ｃから下端３′ｂに向つて
幅と高さが大きくなるような形状の縦皺１１が発
生する。変曲線３′ｃに近づくほど、円周方向の
変形量が小さく、この部分の皺を抑制しようとす
る拘束力がスカート部の下端に及び難くなるた
め、このような形態の皺となる。

裾部３′の高さh′が高くなる程、一度に縮みフ
ランジ変形される裾部の高さが増え、変曲線３′
ｃ付近の皺を抑制しようとする拘束力が裾部の下
端まで充分に及ばなくなり、比較的大きな縦皺１
１が発生するようになる。

そのため口部８が金属板、特に0.3mmより薄く、
比較的変形し易い金属板（例えば厚さ0.23mmのア
ルミニユウム合金板）よりなる場合に、縦皺１１
は巻締用爪片１７によつてネツク部９に強く押し
付られるため、縦皺１１に接触するネツク部９の
部分が凹んで、開線後の外観を損ねるのみなら
ず、当該凹み部分の内面保護膜が損傷して耐蝕性
が損なわれ易い。

この縦皺１１による上記凹みの発生を防止しよ
うとして、半径方向の巻締力を小さくすると、裾
部３′ａは巻締用爪片１７によつてビード部１０
の下方に半径方向内方に充分に巻締められず、密
封性が損なわれ易くなる。

また容器口部が、金属板、プラスチツクあるい
はガラスよりなる場合に共通することであるが、
開封のさい一番最後にビード部から外れる、引裂
きタブと対向する位置にある裾部３′ａ１が比較
的高い場合は、タブ４を引張つてスコア部６を引
裂いて、裾部３′ａを引裂きタブ４および天板２
の左右に二つに分けた後、さらにタブ４をスコア
部６の末端６ａに上方に引張つたときに、裾部
３′ａをスコア部６の末端６ａの所の支点として
左右に開くように折り曲げ、裾部３′ａをビード
部１０から外そうとするときの抵抗が大きくな
り、金属蓋が容器口部から外れ難くなり易いとい
う問題を生ずる。

（発明が解決しようとする課題） 本発明は、引裂きタブと、開封のさい引裂きタ
ブにより引裂かれるスコア部を有するタイプの開
放容易な金属蓋が容器口部に巻締られてなる密封
容器であつて、金属蓋の裾部に発生する縦皺が軽
微であり、また開封終期に金属蓋を容易に容器口
部から外すことが可能な密封容器を提供すること
を目的とする。

さらに本発明は、上記密封容器を容易に製造す
る方法を提供することを目的とする。

（課題を解決するたの手段） 本発明の密封容器は、天板、スカート部、およ
び該スカート部の下端より突出する引裂きタブを
有し、該引裂きタブの基部の両側縁から該スカー
ト部を上昇し、該天板に沿つて延び、該スカート
部の該引裂きタブに対向する部分の途中に末端を
有する１対のスコア部を形成された開放容易な金
属蓋を、円筒状ネツク部と該ネツク部の上部に形
成されたビード部を有する容器口部に巻締めてな
る密封容器であつて、巻締後の該スカート部の据
部の高さが、該引裂きタブの近傍よりも、該引裂
きタブに対向する部分の近傍において低くなつて
いることを特徴とする。

本発明の密封容器の製造方法は、天板、スカー
ト部、および該スカート部の下端より突出する引
裂きタブを有し、該引裂きタブの基部の両側縁か
ら該スカート部を上昇し、該天板に沿つて延び、
該スカート部の該引裂きタブに対向する部分の途
中に末端を有する１対のスコア部を形成され、か
つガスケツトを設けられた開放容易な金属蓋を、
円筒状ネツク部と該ネツク部の上部に形成された
ビード部を有する容器口部に巻締めてなる密封容
器の製造方法であつて、巻締めのさい該引裂きタ
ブ側の該ガスケツトの押潰し量を、該引裂きタブ
に対向する部分側の該ガスケツトの押潰し量より
も大きくして、巻締後の該スカート部の裾部の高
さを、該引裂きタブの近傍よりも、該引裂きタブ
に対向する部分の近傍において低くすることを特
徴とする。

（作用） 本発明の密封容器のは、巻締後のスカート部の
裾部の高さが、引裂きタブの近傍よりも、引裂き
タブに対向する部分の近傍において低くなつてい
る。

そのため引裂きタブの近傍の裾部の高さは通常
の高さで、引裂きタブに対向する部分の近傍の裾
部の高さを通常の高さよりも低くすることができ
る。

引裂きタブの近傍の裾部の高さを通常の高さに
できるので、巻締後のノツチ部５′の上端がビー
ド部１０の下端に達しないようにすることがで
き、従つてビールや炭酸飲料等を充電した場合の
耐圧性や密封性の低下を防止できる。

引裂きタブに対向する部分の近傍の裾部の高さ
を通常の高さよりも低くすることができる。この
ように裾部が低い部分では、巻締による裾部の縮
み変形のさい、変曲線付近の皺を抑制しようとす
る拘束力が裾部の下端まで充分に働くため、縦皺
は皆無かもしくは極く微細になる。

一方裾部が比較的高い引裂きタブ付近において
は、巻締のさいこの部分近傍の裾部に加わる皺を
発生しようとする円周方向の圧縮応力が、引裂き
タブに対向する部分の近傍の裾部側に吸収緩和さ
れるので、やはり縦皺が発生し難くなる。

また引裂きタブに対向する部分の近傍における
裾部の高さを比較的低くできるので、タブを引張
つてスコア部を引裂いて、裾部を引裂きタブおよ
び天板の左右に二つに分けた後、さらにタブを引
張つて、スコア部の末端の所を支点としてタブを
折曲げ、引張つて、引裂きタブに対向する部分の
近傍における裾部を容器口部のビード部から外そ
うする時の抵抗が小さくなるため、開封終期にお
ける金属蓋のビード部からの外れが容易に行なわ
れる。

本発明の密封容器の製造方法は、巻締のさい引
裂きタブのガスケツトの押潰し量を、引裂きタブ
に対向する部分側のガスケツトの押潰し量よりも
大きくする。そのため巻締前の金属蓋のスカート
部の高さが周方向に一様の場合でも、巻締後は、
引裂きタブに対向する部分近傍の裾部の高さは、
引裂きタブ近傍の裾部の高さよりも低くなる。

（実施例） 第３図、第４図、第５図は本発明の実施例であ
る密封容器の要部を示す図面であるが、第１図、
第２図と同符号の部分は同様な部分を示す。

第３図、第４図において、容器口部８は金属蓋
（アルミニユウム合金板、錫めつき鋼板、テイン
フリースチール等の）よりなつており、断面ほぼ
台形の中空ビード部１０が形成されている。容器
口部８には、第１図に示される金属蓋１が巻締め
られて密封容器（図示されない）が形成されてい
る。巻締されたスカート部３′の高さｈは、引裂
きタブ４の近傍より、引裂きタブ４に対向する部
分に向つて次第に低くなつており（第３図では直
線状に低くなているが、曲線状に低くなつていて
もよい）、かつ引裂きタブ４の近傍における裾部
３′ａの高さh′２は、引裂きタブ４に対向する部
分の近傍における裾部３′ａ１の高さh′１よりも
高くなつている。そしてh′２とh′１の差は、好ま
しくは0.3mm以上、1.5mm以下、より好ましくは0.7
mm以上、1.2mm以下に定められている。

そのためh′１を、比較的低い好ましい値である
約0.5〜0.7mmにしても、巻締後のノツチ部５′が
ビード部１０の下端に達しないようにすることが
でき、従つて耐圧性や密封性の低下が防止でき
る。

さらに引裂きタブ４に対向する部分の近傍にお
ける裾部３′ａ１における縦皺１１は、裾部３′ａ
１の高さh′１が低いため、縮み変形される裾部の
高さが減つて、変曲線３′ｃ付近の皺を抑制しよ
うとする拘束力が裾部３′ａ１の下端まで充分に
働くため、皆無かもしくは極く微細になる。

また引裂きタブ４付近においては、巻締のさい
裾部３′ａ２側に加わる皺を発生しようとする円
周方向の圧縮応力が、裾部３′ａ１側に吸収緩和
されるので、やはり縦皺１１の発生は、従来の
h′２がh′１にほぼ等しい場合と比べて減少する。

また引裂きタブ４に対向する部分の近傍におけ
る裾部３′ａ１の高さh′１が低いので、タブ４を
引張つてスコア部６を引裂いて、裾部３′引裂き
タブ４および天板２の左右に二つに分けた後、さ
らにタブ４をスコア末端６ａの上方に引張つたと
きに、裾部３′ａをスコア部６の末端６ａの所を
支点として左右に開くように折曲げ、裾部３′ａ
１をビード部１０から外そうとする時の抵抗が小
さくなるため、開封終期における金属蓋１のビー
ド部１０からの外れが容易に行なわれる。第５図
は、引裂きタブ４の近傍における裾部３′ａ２か
ら、引裂きタブ４に対向する部分の近傍における
裾部３′ａ１に移る中間部３′ａ３が傾斜部を形成
して、裾部高さｈ１がｈ２よりも低くなつている
実施例を示したものであつて、第３図の例の場合
と同様の効果を奏することができる。

以上のような密封容器は、次のようにして製造
することができる。

第６図ａ，ｂ、第７図において、１５は巻締具
であつて、金属蓋押圧体１６、複数の巻締用爪片
１７，爪片１７を開閉するための昇降環体１８、
および昇降環体１８の下端部に螺着されたガイド
リング１９を備えている。

押圧体１６の中央孔部１６ａ内には、押圧ばね
２１でバイアスされる押圧ロツド２０が挿通して
いる。押圧体１６の上部には、ナツト２３によつ
て水平板２２が固着されており、第７図に示すよ
うに、押圧体１６は、水平板２２によつて昇降環
体１８に対し回り止めされている。

押圧体１６の押圧部１６ｂの下面１６b′は、中
央平面部１６ｂ１′と周辺曲率部１６ｂ２′よりな
るが、中央平面部１６ｂ１′は、巻締められるべ
き金属蓋１の引裂きタブ４側（封緘工程において
は、各容器口部に載置された引裂きタブ４が一定
方向に整列して、巻締具１５の下方に搬送され
る）が低くなるように傾斜して（巻締具１５およ
び容器口部８の各軸線が鉛直方向の場合）、望ま
しくはその勾配が、ほぼ（0.5〜１）ｘ（h′2−
h′1）／金属蓋１の外径、となるように形成され
ている。巻締具１５は、上蓋２５にボルト孔２５
ａを介して固着される駆動機構（図示されない）
によつて巻締作業時に鉛直方向に昇降される。

今金属蓋１（スカート部３の高さは、引裂きタ
ブ４に連接する部分を除いて、円周方向に沿い実
質的に等しい）を載置した容器口部８に向つて、
昇降機構（図示されない）によつて巻締具１５を
降下せしめると、第６図ａに示すように、先ず押
圧ロツド２０の下端２０ａが天板２の中央を押圧
する。

この際押圧ばね２１の強さを比較的小さく（従
来の場合よりも小さく）設定しておくと、引裂き
タブ４に、ガイドリング１９の内側テーパ部１９
ａが当つて、金属蓋１は引裂きタブ４の方向に引
寄せられ、引裂きタブ４に対向する部分のスカー
ト部３ａ１の内面とビード部１０の外面が接触
し、一方引裂きタブ４側のスカート部３ａ２の内
面とビード部１０の間には隙間２８（通常半径方
向距離約0.3mm）が形成される。スカート部３の
内径は、ビード部１０の外径より若干大きく形成
されているからである。

この隙間２８は、引裂きタブ４から円周方向に
沿つて離れるに従つて小さくなる。次に第６図ｂ
に示すように、押圧体１６によりスプリング２
６，２７を介して金属蓋１を押圧し、昇降環体１
８を下降させることにより、爪片１７を半径方向
内側に移行させて巻締が行なわれる。

その際押圧部１６ｂの下面１６b′において、引
裂きタブ４側が低くなつているため、引裂きタブ
４側のガスケツト１２の部分は、それに対向する
部分に比べて押潰し量（圧縮量）が大きくなる。

従つて巻締後の引裂きタブ４側の裾部の高さ
h′２は、対向する裾部の高さh′１よりも、下面１
６b′の勾配に対応して大きくなる。その際天板２
は引裂きタブ４側に引寄せられ、隙間２８とその
近傍に対応する天板２の周辺部が、巻締後のスカ
ート部３′の上部を形成する。そのため巻締後の
スカート部３′の高さ、従つて裾部３′ａの高さ
は、引裂きタブ４の近傍部より、円周方向に沿つ
て、引裂きタブ４に対向する部分に近づくにつれ
て次第に低くなる。

上記勾配の上限である、ほぼ（h′2−h′1）／金
属蓋１の外径は、押圧ばね２１の強さを従来程度
に強くして、巻締にさいして天板２が引裂きタブ
４側に引寄せられないようにした場合に適用され
る。

一方下限である、ほぼ0.5x（h′2−h′1）／金属
蓋１の外径は、上記のように押圧ばね２１の強さ
を比較的小さくして、巻締の際に天板２が引裂き
タブ４側に充分引寄せられるようにした場合に適
用される。

なお引裂きタブ４側のガスケツト１２の部分の
押潰し量をより大きくする方法は、以上の例によ
つて限られるものでなく、例えば押圧部１６ｂの
下面１６b′に勾配を付けることなく、通常の押圧
部１６ｂを有する巻締具を用いて、巻締めのさい
押圧部１６ｂが引裂きタブ４側において低くなる
ように、押圧体１６を所定の勾配だけ傾けて巻締
を行なつてもよい。

以上の場合は、スカート部４の高さが円周方向
に沿い実質的に等しい通常の金属蓋を用いたが、
引裂きタブ４近傍のスカート部３の高さが、引裂
きタブ４に対向する部分近傍のスカート部３の夫
れよりも高い金属蓋を用い、通常の方法によつて
巻締めることによつて、本発明の密封容器を製造
することができる。

このような金属蓋は、例えば第８図に示すよう
に、金属蓋ブランク３４よりポンチ３５によつて
絞り成形してスカート部を形成する際に、金属蓋
ブランク３４の円形主部３４ａ（天板およびスカ
ート部となるべき部分）の中心Ｏに対して、ポン
チ２５の中心O′を、ブランクの引裂きタブとな
るべき部分４′と反対側に若干ずらすことによつ
て形成することができる。

もしくは第９図に示すように、金属キヤツプブ
ランク４４′の主部４４′ａの形状を真円でなく、
その周辺部４４′ａ１と真円４６間の真円半径方
向距離Ｘが、ブランクの引裂きタブとなるべき部
分４′から、部分４′に対向する部分４４′ｂに向
うにつれて次第に所定距離X0まで大きくなるよ
うに定め、かつポンチ４５の中心O′を真円４６
の中心Ｏに一致せしめて、絞り成形してスカート
部を形成することによつても、上記のような金属
蓋を製造することができる。

天板に沿う１対のスコア部は、末拡がりにほぼ
直線状に延びる態様のものであつてもよい。

（発明の効果） 本発明の密封容器は、金属蓋の裾部に発生する
縦皺が軽微であるという効果を奏する。そのため
容器口部が比較的変形し易い金属板よりなる場合
でも、容器口部のネツウ部の凹みが防止されて、
塗膜損傷によるネツク部内面の耐蝕性の劣化が防
止され、また開封後のネツク部の外観も損なわれ
難いというメリツトを有する。また大きな縦皺の
発生の懸念がないので、巻締力を比較的大きくで
き、そのため耐圧性と密封性が向上するというメ
リツトを有する。

さらに本発明の密封容器は、開封終期に金属蓋
を容易に容器口部から外すことができるという効
果を奏する。そのため金属蓋がスムースに容器口
部から外れるので、開封の際に衝撃により内容液
を飛散させるおそれがないというメリツトを有す
る。

本発明の密封容器の製造方法は、上記効果を奏
する密封容器を容易に製造できるという効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に適用される金属蓋の例の斜視
図、第２図は第１図の金属蓋により密封されてな
る従来の密封容器の例の要部正面図、第３図は第
１図の金属蓋により密封されてなる本発明の１実
施例の密封容器の要部正面図、第４図は第３図の
引裂きタブ中心と軸線を通る縦断面図、第５図は
本発明の他の実施例の密封容器の要部正面図、第
６図は第３図の密封容器を製造するための巻締工
程を示す要部縦断面図であつて、第６図ａは巻締
初期の状態を示す図面、第６図ｂは巻締終了後の
状態を示す図面、第７図は第６図ａの−線に
沿う縦断面図、第８図は本発明に適用される金属
蓋の例を形成するための、金属蓋ブランクとポン
チの相対位置関係を示す説明用平面図、第９図は
本発明に適用される金属蓋の例を形成するため
の、金属蓋ブランクの他の例の平面図である。 １……開放容易な金属蓋、２……天板、３……
スカート部、３′……巻締後のスカート部、３′ａ
……裾部、４……引裂きタブ、６……スコア部、
６ａ……末端、８……容器口部、９……ネツク
部、１０……ビード部、１２……ガスケツト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 天板、スカート部、および該スカート部の下
   端より突出する引裂きタブを有し、該引裂きタブ
   の基部の両側縁から該スカート部を上昇し、該天
   板に沿つて延び、該スカート部の該引裂きタブに
   対向する部分の途中に末端を有する１対のスコア
   部を形成された開放容易な金属蓋を、円筒状ネツ
   ク部と該ネツク部の上部に形成されたビード部を
   有する容器口部に巻締めてなる密封容器におい
   て、巻締後の該スカート部の裾部の高さが、該引
   裂きタブの近傍よりも、該引裂きタブに対向する
   部分の近傍において低くなつていることを特徴と
   する密封容器。 ２ 天板、スカート部、および該スカート部の下
   端より突出する引裂きタブを有し、該引裂きタブ
   の基部の両側縁から該スカート部を上昇し、該天
   板に沿つて延び、該スカート部の該引裂きタブに
   対向する部分の途中に末端を有する１対のスコア
   部を形成され、かつガスケツトを設けられた開放
   容易な金属蓋を、円筒状ネツク部と該ネツク部の
   上部に形成されたビード部を有する容器口部に巻
   締めてなる密封容器の製造方法において、巻締め
   のさい該引裂きタブ側の該ガスケツトの押潰し量
   を、該引裂きタブに対向する部分側の該ガスケツ
   トの押潰し量よりも大きくして、巻締後の該スカ
   ート部の裾部の高さを、該引裂きタブの近傍より
   も、該引裂きタブに対向する部分の近傍において
   低くすることを特徴とする密封容器の製造方法。