JPH0481663A - 試験具および試験具の色濃度補正方法 - Google Patents

試験具および試験具の色濃度補正方法

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JPH0481663A
JPH0481663A JP16775190A JP16775190A JPH0481663A JP H0481663 A JPH0481663 A JP H0481663A JP 16775190 A JP16775190 A JP 16775190A JP 16775190 A JP16775190 A JP 16775190A JP H0481663 A JPH0481663 A JP H0481663A
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JP
Japan
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test
optical filter
color density
color
reagent layer
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JP16775190A
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Yukihiko Matsuura
松浦 行彦
Katsuya Fujii
藤井 克也
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、検体中の特定成分を呈色反応により検出する
試験具およびその色濃度補正方法に関する。
〈従来の技術〉 検体中の特定成分、例えば、血液中のグルコースやコレ
ステロール、または尿中のグルコースやヘモグロビン等
を検出するに際しては、その特定成分と反応して呈色す
る試薬が担持された試験紙(試験具)が用いられる。
この試験紙における呈色の色濃度(濃淡の度合)は、検
体中の特定成分の量に応じたものとなるため、試験紙の
色濃度を測定することにより、検体中の特定成分を定量
することができる。
従来、この試験紙の色濃度の測定は、次のような方法に
より行なわれている。
■ 試験紙の呈色色調と同じ色調であって、その濃度が
段階的に異なる色見本を並設した標準色調表を用い、試
験紙の呈色部分と各色見本とを比較し、試験紙の色調に
最も近似する色調の色見本を選定し、検体中の特性成分
の濃度を決定する。
■ 試験紙の色濃度を光学的に測定する。 すなわち、
標準試験紙の反射スペクトルでのピーク波長における反
射光強度を、検体中の特定成分の濃度毎に測定してプロ
ットした検量線を作成しておき、呈色した試験紙の前記
ピーク波長における反射光強度を測定し、前記検量線よ
りその特定成分の濃度を求める。
ところで、試験紙の色濃度は、製造ロットごとに異なる
ことがある。
この原因としては、試験紙に含まれる試薬の性能にバラ
ツキがあること、試験紙の担体や展開層に用いる濾紙や
布の性状にバラツキがあること、製造機の作動や製造条
件に変化が生じること等が挙げられる。
このような製造ロット毎のバラツキが生じると、検体中
の特定成分を測定した際に誤差が生じ、正確な測定値が
得られなくなるため、製造ロット間での差異を補正する
ことが必要となる。
この場合、上記■の測定法では、製造ロット毎のバラツ
キを補正することはできない。 また、上記■の測定法
では、次のようにして補正を行なっている。
1) 各製造ロットからサンプリングした試験紙より各
製造ロット毎の検量線を求めておき、方、分析器には複
数のパターンの検量線を予め記憶させておき、測定者が
、試験紙またはそのパッケージ等に付された表示等(そ
の試験紙のロットの検量線に対応するもので、文字、数
字、記号またはバーコード等)を分析器に入力すること
によって、その試験紙のロットに対応した検量線を選択
する。
2) 試験紙の製造ロット毎に、上記と同様にして求め
た検量線を記憶させたメモリーを測定者に提供し、測定
者は、用いる試験紙のロット番号に応じて、所定のメモ
リーを選択し、分析器にセットする。
しかしながら、このような補正方法では、操作が煩雑と
なり、操作ミスを起こし易いという欠点がある。 特に
、一般人が自己測定を行なう場合(例えば、糖尿病患者
の自己の血糖値管理)や、病院での緊急検査に際しては
、操作をできるだけ簡素化することが必要となる。
さらに、上記補正方法では、分析器の構造や内蔵ソフト
の複雑化を招くという欠点があり、特に、上述した一般
人の自己測定のための分析器として、小型軽量で、携帯
性に優れた診断装置を開発する上での障害となる。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的は、測定に際しての操作が簡単で、製造ロ
ットの相違による測定誤差を少な(することができる試
験具および試験具の色濃度補正方法を提供することにあ
る。
〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、下記(1)〜(5)の本発明により
達成される。
(1)検体中の特定成分と反応して呈色する試験紙と、
呈色した試験紙の色濃度を調整する光学フィルターとを
組み合せてなる試験具。
(2)前記光学フィルターは、呈色した試験紙の色濃度
と標準色濃度との差を補正するように調整されているも
のである上記(1)に記載の試験具。
(3)前記光学フィルターは、試験紙の呈色色調と実質
的に同一の色調を有するカラーフィルターである上記(
1)または(2)に記載の試験具。
(4)前記光学フィルターは、透明な基体上に前記試験
紙に用いられる発色剤と同様の発色剤により着色された
塗膜を形成したものである上記(1)〜(3)のいずれ
かに記載の試験具。
(5)色濃度の差を有する複数の試験紙を作製する工程
と、 色濃度が段階的に異なる複数の光学フィルターを作製す
る工程と、 前記試験紙に前記光学フィルターを装着して各試験紙の
色濃度を標準色濃度と実質的に同等になるよう補正する
工程とを含むことを特徴とする試験具の色濃度補正方法
〈作用〉 本発明によれば、試験具が呈色した試験紙の色濃度を調
整する光学フィルターを有するため、試験紙の製造ロッ
トの相違にかかわらず、同量の検出すべき特定成分に対
しては、常に一定の色濃度が得られる。
従って、前述した標準色調表との比較により検体中の特
定成分を定量する場合にも、製造ロットの相違に基づく
誤差を含むことなく、正確な測定結果が得られ、また、
光学的に測定する場合には、測定器や分析器において、
製造ロットの相違による補正機構の設置や、それに伴な
う操作が不要であるため、測定操作が容易であり、誤操
作も防止される。
〈実施例〉 以下、本発明の試験具を、添付図面に示す好適実施例に
ついて詳細に説明する。
第1図は、本発明の試験具の構成例を示す断面正面図で
ある。 同図に示すように、試験具1は、支持体2の片
面上に試薬層3が形成された試験紙4と、後述する光学
フィルター5とを重ね合わせたものである。
支持体2は、例えば厚さが20〜200−程度の板状を
なしており、光透過性を有する材料、好ましくは透明な
材料で構成されている。
支持体2の具体的な構成材料としては、ポリエチレンテ
レフタレート、セルロースエステル(セルロースジアセ
テート、セルローストリアセテート、セルロースアセテ
ートプロピオネート等) ビスフェノールAのポリカー
ボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル
、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコー
ル等の各種樹脂、またはガラス等が挙げられる。 また
、支持体2は、上記のうち、2種以上の材料によるシー
トを積層したものでもよい。
なお、支持体2の試薬層形成面には、界面活性剤の塗布
等による親水化処理(、PVA製支持体を除く)を施し
ておくのが好ましい。 これにより、試薬層3の支持体
2に対する密着性が向上する。
試薬層3は、主に、ゼラチンに代表される結合剤(バイ
ンダー)で構成されている。 なお、ゼラチン以外の結
合剤としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、アガロース、ポリビニルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、ポリウレタン、ポリビニルプロピオネート等
が挙げられる。
この試薬層3には、以下に示す試薬が含有(分散)され
ている。
試薬の組成は、検体中の検出(定量)すべき特定成分に
より適宜決定される。 例えば、検体中のブドウ糖を検
出する場合には、酵素(グルコースオキシダーゼ(GO
D)およびペルオキシダーゼ(POD))と、発色剤(
色原体)とが試薬の成分の典型例である。 なお、上記
酵素に代り、コレステロールオキシダーゼおよびコレス
テロールエステラーゼとベルオキシダーゼ、ウリカーゼ
とペルオキシダーゼ、リボプロティンリパーゼおよびグ
リセロールオキシダーゼとペルオキシダーゼ、ホスホリ
パーゼDおよびコリンオキシダーゼとペルオキシダーゼ
等であってもよい。
発色剤としては、o−トリジン、m−トリジン、ベンジ
ジン、テトラメチルベンジジン、0−メチルベンジジン
、0−ジアニシジン等のベンジジンまたはその化合物、
2.7−ジアミツフルオレン、または4−アミノアンチ
ピリン(4−AAP)と該4−AAPとカップリングを
生じるカップリング剤との組み合わせ、3−メチル−ベ
ンゾチアゾリノンヒドラジン(MBTH)と該MBTH
とカップリングを生じるカップリング剤との組み合わせ
等が挙げられる。
上記カップリング剤としては、P−クロロフェノール、
2,4−ジクロロフェノール、2.4−ジブロモフェノ
ール、2,4.6−トリクロロフエノール等のフェノー
ル誘導体、4−クロロ−1−ナフタレン、1,7−シヒ
ドロナフタレン等のナフタレン誘導体、またはN。
N−ジメチルアニリン、N、N−ジエチル−m−トルイ
ジン、N−エチル−N−スルホプロピル−m−トルイジ
ン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプ
ロピル)−m−トルイジン(TOOS)、5,6,7.
8−テトラヒドロ−1−ナフチルアミン、N−エチル−
N(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−
ジメトキシアニリン等のアニリン誘導体等が挙げられる
また、その他の発色剤として、4,4°−ジアミノジフ
ェニル、0−フェニレンジアミン、m−フェニレンジア
ミン、p−フェニレンジアミン、2.3−トリレンジア
ミン、2.4−トリレンジアミン、2.5−)リレンジ
アミン、2.6−)リレンジアミン等の種々の置換フェ
ニレンジアミン類、無性没食子酸、没食子酸、フロログ
ルシノール、ヒドロキノン、ロイコインドフェノール等
のフェノール類、グアイヤコール、ピリジン誘導体、置
換アジン類、ロイコマラカイトグリーン等を用いること
もできる。
また、試薬層3には、必要に応じ、硬膜剤(架橋剤) 
、 pH調整剤、界面活性剤、光反射性物質、安定剤、
増感剤、酸化剤等が添加されていてもよい。
硬膜剤としては、ゼラチン等を架橋させるものであり、
例えば、N、N’ −へキサメチレン−1,6−ビス(
1−アジリジンカルボキサミド)(HDU)、トリメチ
コルプロパン−トリーβ−アジリジニルプロピオネート
(TAZM) 、テトラメチロルメタンートリーβ−ア
ジリジニルプロピオネート(TAZO)等のアジリジン
の誘導体が挙げられる。
pH調整剤としては、リン酸(リン酸緩衝液)、クエン
酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、トリス緩衝液、グツド緩衝液
等が挙げられる。
界面活性剤としては、ジー2−エチルへキシルスルホこ
はく酸ナトリウム(Aerosol−OT)、ジオクチ
ルスルホこはく駿ナトリウム、トリトンx−100、ラ
ウリル硫酸ナトリウム、コール酸ナトリウム等が挙げら
れる。
光反射物質は、検体が全血である場合に、赤血球による
色濃度測定への影響を排除するためのものであり、酸化
チタン、硫酸バリウム、アルミニウム、各種セラミック
ス等の微粒子が挙げられる。
安定剤のうち、呈色後の呈色安定性を向上するためのも
のとしては、メチルビニルエーテルと無水マレイン駿の
共重合体、あるいはそのハーフエチルエステル等が挙げ
られる。
また、試験具保存中の経時変化を防止するための安定剤
としては、特公昭56−43238号公報、特願平0f
−238148号(特に、2−メルカプトベンズイミダ
ゾール)等に記載のものが挙げられる。
増感剤は、ヘモグロビンにおけるペルオキシダーゼ活性
等を増強させるものであり、キノリンおよびその誘導体
、例えば、キニーネ、シンコニン、6−メドキシキノリ
ン、キナルジン、8−アミノ−6−メドキシキノリン、
2−キノノノール、イソキノリン、ベンゾ(f)キノリ
ン、3−アミノキノリン等が挙げられる。
酸化剤は、検体中に存在するアスコルビン酸のごとき還
元性物質の影響を排除することができるものであり、好
ましくは酸素酸またはその塩および金属塩類が使用でき
る。
酸素酸またはその塩としては、MX○、MXOa 、M
XO4,M= H2XO6(ただし、Mは一価の陽イオ
ンとなり得る原子、例えばNa、に、H等であり、また
Xはハロゲン原子、例えば、■、Br、Cβ等である)
等が挙げられ、具体的には、HCρO,NaCnO4、
KCfiOlHBrO,NaBr0.KBrOlHIO
,Nal0.KIOlHC,903N a C120s
 、K CA Os   HB r OaN a B 
r O3、K B r Os、HIOa、N a I 
O3、KIO,、HCf104、NaCnO4、KCJ
204、HB r O4、NaBr04、K B r 
O4、HIO,、N  a  I  O4、K  I 
 0 4 、  N  a  3  H2I  Oa 
 、K、Hz IOa等がある。
金属塩類としては、塩化第二鉄、塩化第一銅、硫酸銅、
酢酸銅、酢酸水銀、酢酸ビスマス、酢酸鉛等がある。
試薬層3の厚さは特に限定されないが、1〜100−程
度、特に5〜20−程度とするのが好ましい。
このような試薬層3の設層は、塗布法により行うのが好
ましく、例えばデイツプコーティング、エクストルージ
ョンコーディング等が適用可能である。 また、必要に
応じ2層以上を同時に形成することもできる。
なお、図示の例では、試薬層3は1層のみであるが、各
々組成の異なる試薬の成分を含む複数の試薬層を積層し
たものでもよい。 特に、前記光反射性物質を分散した
層(光反射層)を試薬層3の表面に別途設けてもよい。
また、試薬層3上に展開層(図示せず)を設けてもよい
この展開層は、滴下された検体を展開層上に一様に展延
し、単位面積当りほぼ一定量の検体または検体中の成分
を試薬層3に供給する機能を有するものであり、−Mに
、非繊維性または繊維性の多孔質材で構成されている。
非繊維性多孔質材としては、濾紙やメンブランフィルタ
−が代表的であり、その他、珪藻土、微結晶材料等の多
孔体を結合剤中に分散した分散物、ガラスや樹脂の微小
球形ビーズを互いに点接着させた多孔質の集合体等が挙
げられる。
また、繊維性多孔質材としては、織物または編物、不織
布、短繊維の集合体等が挙げられる。
繊維の素材としては、木綿、絹、ウール等の天然繊維ま
たは、ガラス、ナイロン等の樹脂等が挙げられる。
第1図に示すように、支持体2の試薬層形成面と反対側
の面には、光学フィルター5が重ねられている。
この光学フィルター5は、呈色した試薬N3の色濃度を
調整するためのもの、特に、後述する標準色濃度との差
を補正するように調整されたものである。
試薬層の色濃度の調整を効果的に行なうためには、光学
フィルター5は、試薬層の呈色色調と実質的に同一の色
調を有するカラーフィルターであるのが好ましい。
ここで、実質的に同一の色調とは、色調が完全に同一で
ある場合の他、色調が近似するもの、すなわち、試薬層
の反射スペクトルと光学フィルター5の透過スペクトル
との形状や帯域が近似し、例えば、それらのピーク波長
同士の差が50nm以内にある場合も含まれる。
第1図に示すように、光学フィルター5は、透明な板状
の基体6上に着色剤を含む塗膜7を形成したものである
のが好ましい。
その理由は、このような構成では、塗膜7中の着色剤の
含有量(濃度)や塗膜7の膜厚を調整することにより、
光学フィルター5の色濃度を微妙に調整することが容易
に可能であり、後述するように、色濃度を多段階に設定
した光学フィルター5を用意するのに有利だからである
この場合、塗膜7は、試薬層3中に含まれている前述し
た発色剤と同様の発色剤により着色されたものであるの
が好ましい。 これにより試薬層3の色調と光学フィル
ター5の色調とを容易に一致させることができ、試薬層
3の色濃度の調整を効率的に行なうことができる。
塗膜7の結合剤としては、前述したゼラチンやその他の
ものが使用可能である。
なお、光学フィルター5を試験紙に重ね合わせる場合、
塗膜7と試験紙5との位置関係は特に限定されないが、
塗膜7の保護の観点から、第1図に示すごとく、光学フ
ィルター5の塗膜7側を試験紙4に接合するのが好まし
い。 この場合、試験紙4と光学フィルター5とは、例
えば接着剤や両面粘着テープ等により接着するか、また
は、両者を接合し、後述する保持部材8にて挟持するこ
とにより一体化する。
なお、接着剤や両面粘着テープ等を用いる場合には、こ
れらは測定波長に吸収を持たないようなものを選択する
ことが必要である。 また、両面粘着テープ等を用いる
場合には、その側光部を打ち抜いて開口を形成した構成
としてもよい。
また、塗膜7は、基体5の片面または両面に2層以上設
けてもよい。
塗膜7の膜厚(乾燥膜厚)は特に限定されないが、1〜
100−程度、特に3〜20p程度とするのが好ましく
、このような範囲において適宜調整される。
光学フィルター5における基体6としては、前述した試
験紙4における支持体2と同様のものを用いることがで
きる。
基体6の厚さは、特に限定されないが、5〜300−1
特に50〜150μ程度とするのが好ましい。
このような気体6の塗膜7形成面には、塗膜7の密着性
を向上するために、前記支持体2と同様の親水化処理を
施してお(こともできる。
なお、本発明において、光学フィルター5は、上記塗膜
7によるものに限定されず、基体5自体が着色されたも
の、色素が基体5上に噴霧あるいは蒸着されたもの等い
かなるものでもよい。
以下、本発明の試験具の色濃度補正方法の例について説
明する。
まず、常法に従い、試験紙を作製する。 例えば3種の
製造ロットA%BおよびCがある場合、試験紙の色濃度
は、各製造ロットA〜C毎にバラツキがあり、従って、
製造ロットの異なる試験紙では、それらの色濃度に差が
ある。
一方、光学フィルターの色濃度を、淡いものから濃いも
のまで、多段階、例えば20段階に設定した20種の光
学フィルターを作製する。
この場合、色濃度の濃淡は、塗膜7中に含まれる着色剤
の含有量および塗膜7の膜厚(乾燥膜厚)により調整す
る。 例えば、塗膜7の膜厚を一定とし、着色剤の含有
量を変えることにより、あるいは、所定量の着色剤を含
有する塗布液を用い、その塗膜7の膜厚や層数を変える
ことにより、光学フィルター5の色濃度を多段階に設定
することができる。
例えば、前記各製造ロットA−Cからそれぞれ試験紙サ
ンプルA、BおよびCを取り、測定すべき特定成分の濃
度が既知の液体を用いてこれらの試験紙サンプルA−C
を呈色させる。
次に、試験紙サンプルA−Cのうち呈色の色濃度が平均
的であると思われるもの1つを適当に選定しく例えば、
試験紙サンプルAとする)、この試験紙サンプルAと、
前記20段階の光学フィルターのうちから例えば10段
階目のもの(フィルターNo、10とする)とを組み合
わせて、これを標準色濃度の試験具とする。
なお、標準色濃度の試験具は、上記方法によらず、予め
作製されたものを用いてもよい。
次に、他の製造ロットBおよびCの呈色済試験紙サンプ
ルBおよびCについて、前記標準色濃度との差ができる
だけ小さくなるような光学フィルターを前記20段階の
ものの中から選定する。 例えば、試験紙サンプルBに
ついては7段階目のもの(フィルターN007とする)
、試験紙サンプルCについては144段階目もの(フィ
ルターNo、14とする)とする。
なお、このような光学フィルターの選定は、試験紙サン
プルBおよびCに各段階の光学フィルターを装着してそ
の色濃度を測定し、標準色濃度と比較して行なわれるが
、このような測定は光学的に行ない、標準色濃度との比
較は、検量線が一致するか否かを調べることにより行な
うのが好ましい。
なお、この場合、各製造ロット間での光学フィルター付
試験紙サンプルの色濃度差は、反射スペクトルのピーク
波長における相対反射光強度の対数変換値が5%以内、
特に1%以内となるようにするのが好ましい。
従って、光学フィルターの前記色濃度の段階数、上限値
、下限値等は、上記範囲を考慮して決定するのが好まし
い。
以上のようにして、各製造ロットに対応する適正な光学
フィルターが求まったら、そのフィルターを各製造ロッ
トの全ての試験紙(切断前のシート状)に装着して、本
発明の試験具が得られる。 すなわち、製造ロットAの
試験紙にはフィルターNo、10を、製造ロットBの試
験紙にはフィルターNO47を、製造ロットCの試験紙
にはフィルターNo、14をそれぞれ組み合わせる。
これにより、全ての試験具は、試験紙の製造ロットの相
違による色濃度の差が実質的になくなる。
本発明の試験具における試薬層3は、担体に前述した試
薬を担持したものでもよい。 この場合、担体としては
、前記展開層と同様のものが使用可能である。
このような構成の試薬層を有する場合、第2図に示すよ
うに、光学フィルター5、支持体2および試薬層3を重
ね、ホルダーまたはマウントと呼ばれる保持部材8によ
りこれらの周囲を挾持した構成とするのが好ましい。
この保持部材8は、互いに嵌合しつる第1保持部材片8
0および第2保持部材片85で構成され、両、保持部材
片80および85を嵌合した状態で、それぞれの挟持部
81および86が試験具1の周縁部を所定の圧力で押圧
するようになっている。
また、第1および第2保持部材片80および85のほぼ
中央部(挟持部81.86の内側)には、それぞれ開口
82および87が形成されている。
第1保持部材片80の開口82は、分析器により光学フ
ィルター5側から投光、受光を行って試薬層3の呈色の
強度を測定するための窓として設けられたものである。
 一方、第2保持部材片85の開口87は、検体を試薬
層3へ供給するための空間として設けられたものである
これらの開口82および87の形状としては、円形、だ
円形、正多角形等が挙げられる。
第1および第2保持部材片80.85の構成材料は、特
に限定されず、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、
塩化ビニル、ポリスチレン、ABS等の各種樹脂、ある
いは、アルミニウム、ステンレス、等の金属等が挙げら
れる。
第2図に示す構成では、支持体2と試薬層3とが結合一
体化していないため、支持体2と試薬層3との間に光学
フィルター5を介装してもよい。
また、支持体2を設けず、光学フィルター5に支持体と
しての機能を持たせたものでもよい。
以上、本発明の試験具を図示の構成例について説明した
が、本発明は、これらに限定されるものではない。 特
に、試験紙の層構成については、任意のものが可能であ
り、展開層、光反射層、吸収層(検体量調整層)、保護
層、酸化剤含有層、その他種々の目的で設けられた層が
あってもよい。
なお、本発明の試験具の用途は、検体(例えば、全血、
血漿、血清、尿、糞便、唾液、リンパ液、髄液等の体液
)中のブドウ糖の検出に限らず、その他、尿酸、BUN
、クレアチニン、カルシウム、シュウ酸、コレステロー
ル、トリグリセリド(中性脂肪) 遊離脂肪酸、ヘモグ
ロビン、ミオグロビン、白血球、GOT、GPT%AL
P、γ−GT等の検出にも適用可能であり、さらに食品
や環境試料の分析等の他の分野への応用も可能である。
〈実験例〉 以下、本発明の実験例について説明する。
1)試験紙の作製 親水化処理を施した厚さ115pのPET製フィルムに
よる透明な支持体上に、下記衣1に示す組成の溶液を塗
布、乾燥し、乾燥膜厚約7戸の試薬層を形成した。
次いで、この試薬層上に、編物にット)よりなる展開層
を載置し、これらを0.9cmX1.3cmのサイズに
裁断して試験紙を得た。
この試験紙を同条件の下で20ツト(ロットAおよびB
)作製した。
表   1 試薬層の塗布液組成 成   分 含有量 20%ゼラチン水溶液            2mj
IMリン酸緩衝液(pH6)           1
mjO025%Aerosol−OT水溶液(界面活性
剤)     0.5mjTAZM (架橋剤)   
           30u14−AAP (発色剤
)             40mgTOO3(発色
剤)              60mgグルコース
オキシダーゼ           50mgペルオキ
シダーゼ             50mg酸化チタ
ン                 0.4g2)光
学フィルターの作製 親水化処理を施した厚さ115−のPET製フィルムに
よる透明な基体上に、20%ゼラチン水溶液2mj、色
素液1mjおよび0.25%Aerosol−OT水溶
液0.5mjを混合した塗布液を塗布、乾燥し、乾燥膜
厚的4−の着色塗膜が形成されたカラーフィルターを作
製した。
なお、色素液は、4−アミノアンチピリン、TOO8お
よびペルオキシダーゼを含む溶液にHaltを加えて発
色、希釈することにより得、希釈の程度を徐々に変えて
20段階の色素濃度のものを作製した。
このような各色素液に対応した色濃度が20段階に異な
るカラーフィルターNo、  1〜20(No、  1
が色濃度が最も濃<、No、20が最も薄い)を得た。
 なお、各カラーフィルターのサイズも、前記試験紙と
同サイズとした。
3)試験具の作製 前記ロットAおよびBのそれぞれの試験紙の支持体側に
、カラーフィルターNo、10を重ね、これらを第2図
に示す構成の保持部材(マウント)により挟持、密着さ
せ、2つの試験具AおよびBを得た。
4)呈色試験 ブドウ糖濃度がそれぞれ100.200および400 
mg/djとなるように調整された3種の血清サンプル
を各試験具の展開層上に、それぞれ109jづつ滴下し
、1分経過後、カラーフィルター側にて投光、受光を行
って、波長550nmの反射光強度を分析器(大塚電子
■製、MCPD−200型)により測定した。
その結果を下記表2に示す。
なお、下記表2および表3中の数値は、相対反射強度の
対数変換値を示すものである。
表       2 ラーフィルターをより色濃度の濃いもの、すなわちカラ
ーフィルターNo、 8に変更した試験具B°を作製し
、同様の血清サンプルを用いて呈色後、同様にして波長
550nmの反射光強度を測定した。
その結果を下記表3に示す。
表       3 下記表2に示すように、試験具AおよびBは、同一条件
下で製造されたにもかかわらず、試験紙の製造ロフトの
相違により、検量線にずれを生じている。
そこで、試験具Aを標準とし、試験具Bのカ上記表3に
示すように、試験具Aと試験具B°における検量線の差
異は、はとんどなくなった。
〈発明の効果〉 以上述べたように、本発明によれば、試験紙の製造ロッ
トの相違による色濃度の誤差が光学フィルターにより補
正されるため、より正確な測定結果が得られる。
特に、本発明では、試験紙の色濃度の差異を分析器側で
調整するのではなく、試験具自体が補正機能を有してい
るため、測定、分析の際の操作の煩雑化や分析器の構造
の複雑化を招くことがない。
従って、一般人の自己測定システムにおいて、小型軽量
で、携帯性に優れる・測定、診断装置の供給が可能とな
り、しかも自己測定をする際や緊急検査を行なう際に、
その操作が簡単であるため、誤操作も防止される。
また、本発明における光学フィルターは安価かつ容易に
製造できるため、分析器側で調整を行なうのに比べ、大
幅なコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、それぞれ、本発明の試験具の構
成例を示す断面側面図である。 符号の説明 1・・・試験具 2・・・支持体 3・・・試薬層 4・・・試験紙 5・・・光学フィルター 〇・・・基体 7・・・塗膜 8・・・保持部材 80・・・第1保持部材片 85・・・第2保持部材片 81.86・・・挟持部 82.87・・・開口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)検体中の特定成分と反応して呈色する試験紙と、
    呈色した試験紙の色濃度を調整する光学フィルターとを
    組み合せてなる試験具。
  2. (2)前記光学フィルターは、呈色した試験紙の色濃度
    と標準色濃度との差を補正するように調整されているも
    のである請求項1に記載の試験具。
  3. (3)前記光学フィルターは、試験紙の呈色色調と実質
    的に同一の色調を有するカラーフィルターである請求項
    1または2に記載の試験具。
  4. (4)前記光学フィルターは、透明な基体上に前記試験
    紙に用いられる発色剤と同様の発色剤により着色された
    塗膜を形成したものである請求項1〜3のいずれかに記
    載の試験具。
  5. (5)色濃度の差を有する複数の試験紙を作製する工程
    と、 色濃度が段階的に異なる複数の光学フィル ターを作製する工程と、 前記試験紙に前記光学フィルターを装着して各試験紙の
    色濃度を標準色濃度と実質的に同等になるよう補正する
    工程とを含むことを特徴とする試験具の色濃度補正方法
JP16775190A 1990-06-26 1990-06-26 試験具および試験具の色濃度補正方法 Pending JPH0481663A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009025290A (ja) * 2007-06-19 2009-02-05 Fujifilm Corp 検査シート

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