JPH0479875A - フイルタ付たばこ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、フィルタによる煙流の濾過効果を向上したフ
ィルタ付たばこに関する。

［従来の技術］ 一般に、フィルタ付たばこのフィルタは、アセテート等
の繊維を薄いシート状に形成し、このシートを巻回して
断面円形のフィルタが製造される。

したがって、この繊維の方向は、このフィルタの軸方向
に沿って配置されており、このフィルタ内を流れる煙流
と平行な方向であり、このフィルタによる煙流の濾過効
果が十分でなかった。

このような不具合を解消し、このフィルタの濾過効果を
向上させることを目的として、たとえば「実公昭５５−
１　６６３５号」に開示されているようなものがある。

このものは、フィルタの上流側端部内に棒状体を挿入し
、この棒状体によってこのフィルタ内を流れる煙流を偏
向させ、この煙流がこのフィルタの繊維の方向と交差し
て流れるようにし、このフィルタの濾過効果を向上させ
るものである。

しかしながら、上記のようなものは、この棒状体をフィ
ルタ内に挿入することによって、この棒状体の周囲の繊
維がこの棒状体によって変位される。この変位された繊
維の配列形状は、この棒状体の周囲を流れる煙流の流線
の形状と相似した形状となり、したがってこの棒状体に
よって偏向された煙流の流れ方向とこの棒状体の周囲の
繊維の方向とが一致してしまうことがあり、必ずしもこ
のフィルタの濾過効果を十分に向上させることができな
かった。また、このものは、このような棒状体をフィル
タ内に挿入する作業が複雑であり、たばこのように高速
で大量生産される製品の場合には、その製造能率が低下
する。さらに、このような棒状体をフィルタ内に挿入す
るため、このフィルタの端部の径が拡大したり、変形し
たりする。

したがって、この棒状体はその直径をあまり大きくする
ことができず、煙流の偏向量が少なく、濾過効果の向上
に限界があった。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明は以上の事情に基づいてなされたもので、フィル
タの濾過効率を大幅に向上させることができ、しかも構
造が簡単で能率的に製造することができるフィルタ付た
ばこを提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段とその作用］本発明は、フ
ィルタの上流側の端部に板状の煙流偏向体を設け、この
煙流偏向体はこのフィルタの少なくとも中央部を遮蔽し
ている。したがって、シガレット部からの煙流は、この
煙流偏向体によって遮蔽され、周辺部に向かって偏向し
て流れたのち、周辺部から中心部に向う偏向した流れと
なってこのフィルタ部内に流入する。よって、この偏向
した煙流はこのフィルタの繊維と交差するように流れ、
このフィルタの濾過効率が向上する。

また、このものは、このフィルタの上流側の端面にこの
ような板状の煙流偏向体を配置するだけでよく、構造が
簡単であり、能率的に製造でき、しかもこの煙流偏向体
によってフィルタを変形させることもない。したがって
、この煙流偏向体のフィルタの中心部を遮蔽する部分の
径は十分に大きくでき、煙流を大きく偏向させることも
でき、しかもフィルタの繊維は変位しないので、この繊
維と煙流との交差する角度を十分に大きくでき、このフ
ィルタの濾過効率を大幅に向上させることができるもの
である。

［実施例コ 以下、図を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図ないし第３図には、本発明の第１の実施例を示す
。第１図にはこのフィルタ付たばこの全体を示す。図中
の１はシガレット部、３はフィルタ部である。このシガ
レット部１は、たばこ葉５を巻紙７で巻回して構成され
ている。

また、上記のフィルタ部３は、アセテート等の繊維を束
ねたフィルタ本体１１と、このフィルタ本体１１を巻回
したフィルタベーパ１３とから構成されている。このフ
ィルタ本体１１は、前述したように、アセテート等の繊
維を一方向に揃えてシート状とし、これを円柱形に巻回
してフィルタベーパ１３で巻回したものであり、これら
のアセテート繊維はこのフィルタ部３の軸方向に略平行
に配置されている。そして、前記のシガレット部１の端
部とこのフィルタ部３とは、チップベーパ１９によって
巻回され、接合されている。なお、図では理解を容易に
するため、このフィルタ部３の端面とシガレット部１と
の端面との間に隙間が形成されているように図示したが
、実際の製品ではこれらの間には実質的な隙間は形成さ
れていない。

そして、上記のフィルタ本体１１のシガレット部１側の
端面、すなわち上流側の端面には煙流偏向体２１が設け
られている。この煙流偏向体２１は、合成樹脂、金属、
空気不透過性の紙、等の材料で形成され、円板状をなし
ている。この煙流偏向体２１は、接着剤等によって上記
のフィルタ本体１１の上流側の端面の中央部に取り付け
られている。そして、この円板状の煙流偏向体２１の直
径は、このフィルタ部３の直径の０．２ないし０．８倍
の範囲に設定されている。

また、上記のフィルタ部３の外周面のこの煙流偏向体２
１の下流側の位置には、上記のチップベーパ１５および
フィルタベーパ１３を貫通して複数の微細な空気孔１７
が形成されている。

このようなフィルタ付たばこは、シガレット部１からの
煙流がこの煙流偏向体２１によって遮蔽されるので、第
２図に矢印へに示すようにこの煙流は周辺部に向かって
偏向した後、この煙流偏向体２１の周辺部から中心部に
向かうように偏向してフィルタ本体１１内に流入する。

したがって、このフィルタ本体１１内の煙流は、このフ
ィルタ本体１１の繊維の方向と交差する方向に流れる。

したがって、濾過効率が向上し、この煙流中のタール等
が効率よく除去され、軽い喫煙感が得られる。

この煙流偏向体２１は、円板状のものをフィルタ本体１
１の端面に取り付けただけのものであり、構造が簡単で
能率的に大量生産できる。また、このような煙流偏向体
２１を取り付けても、フィルタ本体１１を変形させたり
、その繊維の方向を乱すことがなく、この煙流偏向体２
１の直径はこのフィルタ本体１１の直径に対して比較的
大きく形成できる。したがって、煙流を大きく偏向させ
ることができ、しかも繊維の方向が乱されていないので
、繊維と煙流との交差する角度が大きく、効率的な濾過
がなされる。

また、この煙流偏向体２１の下流側には、空気孔１７が
形成されているので、これらの空気孔１７からフィルタ
本体１１内部に外部の空気が矢印Ｂのように吸入され、
この矢印Ｂの空気の流れによって矢印Ａの煙流の方向が
一層大きく偏向され、濾過の効率が一層高くなる。なお
、このような煙流偏向体２１によって煙流の抵抗が増え
、これによってこの煙流偏向体の下流側が低圧となり、
上記の通孔１７から吸入される空気の量が増え、−層軽
い喫煙感が得られる。

また、第４図および第５図には、本発明の第２の実施例
を示す。このものは、煙流偏向体２１ａがフィルタ部３
の直径と略等しい円板状に形成されている。そして、こ
の煙流偏向体２１ａの周縁部には複数の通孔２３が形成
され、中央部には略円板状の遮蔽部２５が形成されてい
る。この実施例のものは、上記の第１の実施例のものと
同様に、煙流がこの遮蔽部２５によって偏向され、周縁
部の通孔２３を通過して偏向した流れとなってフィルタ
部３内に流入する。

この第２の実施例のものは、この煙流偏向体２１ｇの直
径がフィルタ部３の直径と略等しいので、この煙流偏向
体２１ａをこのフィルタ部３とシガレット部１との間に
介在させた状態でこれらをチップベーパー１５で巻回し
て一体化できるので、この煙流偏向体をフィルタ部の中
心に位置決めして取り付ける必要がなく、製造が一層容
易となる。　また、第６図には本発明の第３の実施例を
示す。この実施例のものは、フィルタ部３の上流側の端
面の中心部に、接着剤、糊料、等の固化性の材料を塗布
して固化させ、平面形状が略円形の煙流偏向体２１ｂを
形成したものである。この第３の実施例も前記の第１の
実施例と同様の作用をなすが、このものは製造が容易で
コストも低い。

さらに、第７図および第８図には、本発明の第４の実施
例を示す。このものは、フィルタ部を上流側の第１のフ
ィルタ部１１ａと、下流側の第２のフィルタ部１１ｂと
に分割し、第１のフィルタ部１１ａの上流側の端面に第
１の煙流偏向体２ＩＣを配置し、また第１のフィルタ部
１１ａと第２のフィルタ部１１ｂとの間に第２の煙流偏
向体２１ｄを配置したものである。そして、この第１お
よび第２の煙流偏向体２１ｃ、２１ｄの周縁部にはそれ
ぞれ第１の通孔２３ｃおよび第２の通孔２３ｄが形成さ
れている。そして、これら第１および第２の煙流偏向体
２１ｃ、２１ｄは、これらの第１の通孔２３ｃと第２の
通孔２３ｄが互いに１８００ずれるように配置されてい
る。

このものは、煙流が第１の通孔２３ｃから第２の通孔２
３ｄに向かって第１のフィルタ部り１ａ内を斜めに横断
するように流れ、この第１のフィルタ部１１ａの繊維と
交差して流れるので、効率的な濾過がなされる。

また、第９図には本発明の第５の実施例を示す。

このものは、第２図および第３図に示す第１の実施例と
略同様なものであるが、煙流偏向体２１ｅが略正方形を
なしているものである。もちろん、この煙流偏向体２１
ｅは、空気が透過しない空気不透過性の紙等の材料で形
成されていることはもちろんである。また、この煙流偏
向体２１ｅの対角線の長さは上記フィルタ本体１１ある
いはシガレット部１の直径より小さく形成されている。

この第５の実施例のものは、たとえば帯状の紙材を切断
することによってこのような正方形の煙流偏向体２１ｅ
を製造できるので、大量生産に適するものである。なお
、この実施例ではこの煙流れ偏向体２１ｅは正方形であ
るが、矩形その他の四角形であってもよい。

なお、本発明は上記の実施例には限定されず、各種の変
形が可能である。たとえば、上記の空気孔は必ずしも設
けなくてもよい。また、フィルタ部の構成も上記のもの
には限定されず、たとえば活性炭を内蔵したフィルタに
も適用することができる。

［発明の効果］ 上述の如く本発明は、フィルタ部の上流の端面に設けら
れた円板状の煙流偏向体によって煙流を偏向させるもの
であり、煙流を大きく偏向させることができ、またこの
煙流偏向体によってフィルタの繊維の方向が乱されるこ
とがなく、この繊維と大きい角度で交差するように煙流
を偏向させることができ、濾過効率を向上させることが
できる。

さらに、このものは構造が簡単であり、能率的に大量生
産することができる等、その効果は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の第１の実施例を示し、第
１図はたばこ全体の側面図、第２図はフィルタ部分の縦
断面図、第３図は第２図の■−■線に沿う断面図である
。第４図および第５図は第２の実施例を示し、第４図は
フィルタ部分の縦断面図、第５図は第４図のＶ−■線に
沿う断面図である。第６図は第３の実施例のフィルタ部
分の縦断面図である。第７図および第８図は本発明の第
４の実施例を示し、第７図はフィルタ部分の縦断面図、
第８図はフィルタ部分の分解斜視図である。 第９図は本発明の第５の実施例のフィルタ部分の分解斜
視図である。 シガー ト部、 ・・・フィルタ部、 フィルタ本体、１７・・・空気孔、２１．２１ａ。 １ｂ。 １ｃ。 ｅ・・・煙流偏向体、 ２３．２３ａ、２３ｂ−・・通孔

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）シガレット部と、このシガレット部の端部に設け
   られたフィルタ部とを備え、このフィルタ部はこのフィ
   ルタ部の軸方向に沿って配置された繊維を備えているも
   のにおいて、上記のフィルタ部の上流側の端面には少な
   くともこのフィルタ部の中心部の煙流の流れを遮蔽する
   板状の煙流偏向体が設けられており、この煙流偏向体に
   よって上記のフィルタ部内を流れる煙流を上記の繊維の
   方向と交差する方向に偏向することを特徴とするフィル
   タ付たばこ。
2. （２）前記の煙流偏向体は、前記のフィルタ部の直径よ
   り小さい直径の円板状をなし、この円板状の煙流偏向体
   が前記のフィルタ部の前記シガレット側の端面の中央部
   に配置されていることを特徴とする前記請求項１記載の
   フィルタ付たばこ。
3. （３）前記の円板状の煙流偏向体の直径は、前記のフィ
   ルタ部の直径の０．２ないし０．８倍の範囲にあること
   を特徴とする前記請求項２記載のフィルタ付たばこ。
4. （４）前記のフィルタ部の外周面の前記の煙流偏向体の
   下流側には、外部の空気をこのフィルタ部内に導入する
   複数の空気孔が形成されていることを特徴とする前記請
   求項１記載のフィルタ付たばこ。
5. （５）前記の煙流偏向体は、前記のフィルタ部の直径と
   等しい直径の円板状をなし、この煙流偏向体の周縁部に
   は煙流の通過する通孔が形成されていることを特徴とす
   る前記請求項１記載のフィルタ付たばこ。
6. （６）前記の煙流偏向体は、前記のフィルタ部の前記シ
   ガレット部側の端面の中央部に塗布固化された固化性材
   料であることを特徴とする前記請求項１記載のフィルタ
   付たばこ。（７）前記の煙流偏向体は、四角形板状をな
   し、この四角形板状の煙流偏向体が前記のフィルタ部の
   前記シガレット側の端面の中央部に配置されていること
   を特徴とする前記請求項１記載のフィルタ付たばこ。