JPH0476287A

JPH0476287A - スクロール圧縮機

Info

Publication number: JPH0476287A
Application number: JP18875490A
Authority: JP
Inventors: Yoshinori Nobori; 義典登; Kazuyoshi Sugimoto; 和禧杉本; Toshihiko Mitsunaga; 敏彦光永; Denji Mashita; 真下　傳二; Yasuo Ishiai; 石合　愃雄
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1990-07-16
Filing date: 1990-07-16
Publication date: 1992-03-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この発明は両スクロールを同じ方向に回転させて圧縮を
行うスクロール圧縮機に関する。

（ロ）従来の技術従来のスクロール圧縮機は、密閉容器に固定スクロール
を固定し、この固定スクロールの中心のまわりに旋回ス
クロールを旋回運動させるように構成されている。

しかし、前記従来のものは、旋回スクロールの駆動軸が
片持ち構造となっているので、高速回転用のものでは振
動が大きくなっている。また、大型のものでは旋回スク
ロールの遠心力が非常に大きくなり、旋回スクロールの
背部に設けられた軸受に作用する荷重が増大し、効率の
低下や信頼性の低下を招く問題があった。

一方、高速回転用のスクロール圧縮機として、特公昭５
７−４９７２１号公報に、両スクロールが回転し、さら
に一方のスクロールに対して他方のスクロールを旋回す
る型式のものが示きれている。

（ハ）発明が解決しようとする課題しかしながら、この型式のものは次のような問題がある
。すなわち、旋回スクロールを駆動軸に対して揺動させ
るようにしているので、高速回転時、旋回スクロールが
激しく振動する恐れがあり、高速回転用のスクロール圧
縮機として必ずしも満足すべきものではない。しかも、
このスクロール圧縮機は結合リングと、このリングの溝
内の嵌合わされるラップの外周端に設けた突起とで両ス
クロールを同じ方向に回転させるとともに、両スクロー
ルのラップで形成される圧縮空間を外方から内方へ向か
って次第に縮小させて圧縮させるように揺動させるため
、構造が複雑になるとともに、高低圧力を回転部でシー
ルしているため、このシール部の信頼性が低下し、冷凍
能力の低下を招く問題があった。

この発明は上記の問題を解決するもので、密閉容器内の
高圧室と低圧室との間のシール性を向上させたスクロー
ル圧縮機を提供することを目的としたものである。

（ニ）課題を解決するための手段この発明は複数のケースを組合わせて形成した密閉容器
と、この容器内に収納された電動要素とスクロール圧縮
要素とを備え、このスクロール圧縮要素を、鏡板に渦巻
き状のラップを立設させて電動要素に直接あるいは間接
的に連結された軸を有する第１のスクロールと、この第
１のスクロールの軸の中心と偏心した軸を有し、前記第
１のスクロールに対して向かい合ってかみ合う鏡板に渦
巻き状のラップを立設させた第２のスクロールと、前記
第１のスクロールの軸を軸支する主軸受を有する主フレ
ームと、前記第２のスクロールの軸を軸支する補助軸受
を有する補助フレームと、前記主フレームあるいは補助
フレームに密閉容器内を高圧室と低圧室とに区画するよ
うに取付けた仕切板とで構成したスクロール圧縮機にお
いて、前記仕切板を、密閉容器を形成する複数のケース
で挟持し、かつ、これらのケースと一体に溶接して固定
したものである。

（ホ）作用この発明は上記のように構成したことにより、主フレー
ムあるいは補助フレームに取付けられた仕切板を密閉容
器の複数のケースで挟持するとともに、これらのケース
と仕切板とを一体に溶接し、前記密閉容器内を高圧室と
低圧室とに仕切板で仕切って高圧室内の冷媒が低圧室に
リークしないようにするとともに、前記両フレームに密
閉容器内に圧接するときの応力が作用しないようにした
ものである。

（へ）実施例以下この発明を第１図に示す実施例に基いて説明する。

１は密閉容器で、この容器は円筒ケース２とこの円筒ケ
ースの開口に設けられた蓋体３とで形成されている。密
閉容器１内には下側に電動要素４が、上側にスクロール
圧縮要素５が夫々収納されている。電動要素４は固定子
６と、この固定子の内部に配置した回転子７とで構成さ
れている。固定子６と回転子７との間にはエアギャップ
８が形成されている。９は主フレームで、このフレーム
には中央に主軸受１０が設けられている。１１は補助フ
レームで、この補助フレームには主フレーム９の主軸受
１０と偏心して補助軸受１２が設けられている。主フレ
ーム９と補助フレーム１１との間には内部に空間１３を
形成するように円筒フレーム１４が設けられている。１
５は円筒ケース２と蓋体３との間に挟持された仕切板で
、この仕切板は補助フレーム１１と円筒フレーム１４と
の間に挟み込まれてポルト１６で補助フレーム１１と円
筒フレーム１４とに一体に固定されている。

そして、仕切板１５は円筒ケース２と蓋体３との間で一
体に溶着されている。補助フレーム１１と仕切板１５と
の間にはシール材１７が設けられている。

スクロール圧縮要素５は電動要素４によって駆動される
第１のスクロール１８と、この第１のスクロールと同じ
方向に回転させる第２のスクロール１９とで構成されて
いる。第１のスクロール１８は円板状の鏡板２０と、こ
の鏡板の一方の面に立設されたインボリュート状の曲線
からなる渦巻き状のラップ２１と、鏡板２０の他方の面
の中央に突出許せて回転子７に挿入固定された駆動軸２
２とで構成きれている。そして、第１のスクロール１８
は駆動側スクロールを構成している。第２のスクロール
１９は円板状の鏡板２３と、この鏡板の一方の面に立設
されたインボリュート状の曲線からなる渦巻き状のラッ
プ２４と、鏡板２３の他方の面の中央に突出された従動
軸２５とで構成されている。そして、第２のスクロ・−
ル１９は従動側スクロールを構成している第１・第２のスクロール１Ｂ、１９はラップ２１．２４
を空間１３内で互に向かい合わせてかみ合うようにして
内部に複数の圧縮空間２６を形成するようにしている。

２７は第２のスクロール１９の軸方向の動きを規制する
規制部材で、この規制部材は平型リング状に形成され、
第２のスクロール１９の鏡板２３に接触して第１のスク
ロール１８の鏡板２０と一緒に複数のコ字状片２８で挟
み込まれて固定されている。

第２のスクロール１９の鏡板２３には規制部材２７との
接触面側に環状の圧力室２９が設けられている。この圧
力室内には内周側と外周側とに夫々断面コ字状の環状シ
ール材３０．３１が収納されている。また、圧力室２９
内は第２のスクロール１９の鏡板２３に設けられた小孔
３２で圧縮途中の圧縮空間２６に連通している。

３３は伝達継手で、この伝達継手は第１のスクロール１
８に作用する回転力を第２のスクロール１９に伝えると
ともに、両スクロール１８．１９を相対的に揺動許せる
ようにしている。

密閉容器１内は補助フレーム１１と仕切板１５とにより
低圧室３４と高圧室３５とに区画きれている。そして、
空間１３は主フレーム９に設けられた孔３６で低圧室３
４に連通している。また、主フレーム９には空間１３内
の底部に溜ったオイルを低圧室３４に逃がすバイブ３７
が設けられている。

３８は従動軸２５の中央に設けられた吐出孔で、この吐
出孔は高圧室３５に連通している。

３９は従動軸２５の端部に取付けられたシール部材で、
このシール部材は従動軸２５にばね４゜で補助軸受１２
側に押圧されてこの従動軸と一緒に回転するガイド４１
と、このガイドに設けた環状溝４２内に嵌合わされて補
助軸受１２に圧接するシールリング４３とで構成されて
いる。

４４は円筒ケース２に設けられた吸込管で、この吸込管
は低圧室３４内に連通している。４５は蓋体３に設けら
れた吐出管で、この吐出管は高圧室３５内に連通してい
る。

このように構成されたスクロール圧縮機において、電動
要素２を回転させると、その回転力が駆動軸２２を介し
て第１のスクロール１Ｂに伝えられる。この第１のスク
ロールに伝えられた回転力は伝達継手３３を介して第２
のスクロール１９に伝えられ、この第２のスクロールを
規制部材２７と第１のスクロール１Ｂとで挟持した状態
でこの第１のスクロールと同じ方向に回転させる。モし
て、第２のスクロール１９は第１のスクロール１Ｂの駆
動軸２２の中心に対して従動軸２５の中心を偏心許せて
回転させている。第１のスクロール１８と第２のスクロ
ール１９とはこれらのスクロールで形成された圧縮空間
２６を外方から内方へ向かって次第に縮小許せ、吸込管
４４から低圧室３４内に流入した冷媒を主フレーム９の
孔３６から空間１３内に導いて外方の圧縮空間２６内に
流入させて圧縮している。この圧縮された冷媒は第２の
スクロール１９の従動軸２５に設けられた吐出孔３８を
通って高圧室３５内に吐出され、吐出管４５から密閉容
器１外に吐出される。また、圧縮途中の中圧力の冷媒は
小孔３２から圧力室２９内に吐出きせ、第２のスクロー
ル！９の背圧として作用するようにしている。また、空
間工３内に溜ったオイルはバイブ３４によって低圧室３
４内に排出されている。シール部材３９は従動軸２５に
一緒に回転するように取付けるとともに、補助軸受１２
の端面にシールリング４３を押圧するようにすることに
より、補助軸受１２と従動軸２５との摺動面のシール性
を損なわないようにしている。

密閉容器１内を低圧室３４と高圧室３５とに仕切る仕切
板１５は外周を円筒ケース２と蓋体３との間で挟持し、
かつ、この円筒ケースと蓋体との間で一体に溶着すると
ともに、円筒フレーム１４にボルト１６で固定された補
助フレーム１１との間にシール材１７を設けることによ
り、密閉容器１内の高圧室３５から低圧室３４に冷媒が
リークするのを防止できるようにしている。すなわち、
仕切板１５は密閉容器１０円筒ケース２と蓋体３とで挟
持することにより、密閉容器１の内壁に単に圧接して取
付けた仕切部材に比べてシール性を向上できるようにし
ている。

また、補助フレーム１１は仕切板１５にボルト１６で固
定することにより、補助軸受１２に密閉容器１内に圧接
させた際の応力が作用しないようにされている。そのた
め、従動軸２５は補助軸受１２の歪みに伴う変形による
摺動抵抗の上昇を抑えられるようにされている。

この発明は密閉容器１内を高圧室３５と低圧室３４とに
仕切る仕切板１５を円筒ケース２と蓋体３とで挟み込ん
で補助フレーム１１を取付けるようにしたことにより、
密閉容器１内の高圧室３５から低圧室３４内に冷媒がリ
ークするのを防止できるとともに、補助フレーム１１に
密閉容器１内に圧接したときの応力による歪みを低減で
きるようにしたものである。

（ト）発明の効果以上のようにこの発明によれば、主フレームあるいは補
助フレームを取付けた仕切板を密閉容器の複数のケース
で挟持して溶着したのであるから、密閉容器内の高圧室
から低圧室に冷媒がリークするのを防止でき、冷凍能力
の低下を防止できるものである。しかも、この発明は仕
切板に主フレームあるいは補助フレームを取付けたので
、密閉容器内に前記両フレームを圧接して取付けたとき
の応力による軸受の歪みを低減でき、駆動軸や従動軸の
摺動抵抗の増大による入力の増加を抑えることができる
ようにしたものである。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の一実施例を示すスクロール圧縮機の縦断
面図である。１・・・密閉容器、　　２・・・円筒ケース、　３・・
・蓋体、　　４・・・電動要素、　　５・・・スクロー
ル圧縮要素、　　９・・・主フレーム、　　１０・・・
主軸受、　　１１・・・補助フレーム、　　１２・・・
補助軸受、　　１５・・・仕切板、　　１８・・・第１
のスクロール、　　１９・・・第２のスクロール、　　
２０．２３・・・鏡板、　　２．１　、２４・・・ラッ
プ、　２２・・・駆動軸、　　２５・・・従動軸。

Claims

【特許請求の範囲】

１．複数のケースを組合わせて形成した密閉容器と、こ
の容器内に収納された電動要素とスクロール圧縮要素と
を備え、このスクロール圧縮要素を、鏡板に渦巻き状の
ラップを立設させて電動要素に直接あるいは間接的に連
結された軸を有する第１のスクロールと、この第１のス
クロールの軸の中心と偏心した軸を有し、前記第１のス
クロールに対して向かい合ってかみ合う鏡板に渦巻き状
のラップを立設させた第２のスクロールと、前記第１の
スクロールの軸を軸支する主軸受を有する主フレームと
、前記第２のスクロールの軸を軸支する補助軸受を有す
る補助フレームと、前記主フレームあるいは補助フレー
ムに密閉容器内を高圧室と低圧室とに区画するように取
付けた仕切板とで構成したスクロール圧縮機において、
前記仕切板を、密閉容器を形成する複数のケースで挟持
し、かつ、これらのケースと一体に溶接して固定したこ
とを特徴とするスクロール圧縮機。