JPH0460213A - 磁気軸受の制御装置 - Google Patents

磁気軸受の制御装置

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JPH0460213A
JPH0460213A JP16921490A JP16921490A JPH0460213A JP H0460213 A JPH0460213 A JP H0460213A JP 16921490 A JP16921490 A JP 16921490A JP 16921490 A JP16921490 A JP 16921490A JP H0460213 A JPH0460213 A JP H0460213A
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JP
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signal
center
gravity
displacement
bearing
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JP16921490A
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Inventor
Kazumichi Kato
加藤 一路
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、宇宙用機器、高速回転機等に使用して好適
な磁気軸受の制御装置に関する。
「従来の技術」 磁気軸受は、その名の示すとおり、磁気の吸引力や反発
力を利用して、物体を無接触で支持するものであり、低
摩擦、低振動、低騒音等の特徴かある。また、超高速回
転、真空中ての回転に使用できるため、人工衛星の姿勢
制御装置や高速回転機等に使用され始めている。
磁気軸受は、制御軸数により、−軸制御のものと、多軸
制御のものとに大別される。
−軸制御の磁気軸受は、スラスト軸受なとに適用される
。その制御装置としては、PID(比例・積分・微分)
調節器が使用され、電流マイナーフィードバック補償と
合わせて、不平衡剛性とフィル電流の遅れを補償するの
か−・般的である。ここで、不平衡剛性というのは、磁
気による吸引力の場合、回転軸が平衡状態からずれたと
き、そのずれを助長する方向に働くのであり、磁気吸引
力の不平衡分を変位量で除した値、すなわち、不安定化
力の磁気ばね定数を意味している。なお、これは、後述
する(14)式のδjの係数に相当するものである。
一方、多軸制御の磁気軸受には、多入力、多出力の制御
装置か必要であり、次のような制御方式%式% ■各軸受を単独にPID制御する方式 こねは、上述した一軸制御方式を各軸受にそれぞれ独立
に適用し、各軸受を単独にPID制御するようにしたも
のである。
■回転子重心の各軸方向の運動を、それぞれ独立にPI
D制御する方式 これは、回転子の重心の並進3方向、回転2方向の運動
を、それぞれ独立にPID制御するものである。
第9図は、この種の方式を説明するにめの図である。制
御対象(磁気軸受)120の回転子の重心は、軸方向、
径方向(2方向)に並進運動を行うとともに、2方向に
回転運動を行う。これらの重心変位は、変位検出器+2
1によって検出され、変位推定器122に供給される。
たたし、軸方向の運動は、他の方向の運動とまったく独
立に制御できるので、第9図では省略しである。
変位推定器122は、上記検出量から回転子の推定重心
変位9゜、fjz、by、26を演算し、加算器123
にフィードバックする。加算器123は、重心変位指令
値からフィードバック量を減算し、その偏差をPID制
御器124に供給する。PID制御器124の出力は、
重心に作用する力の指令値に関するものであるか、これ
が荷重指令変換器125により、軸受部に作用する磁気
力の指令値に変換され、電流指令器126に送られる。
電流指令器126は、前記指令値から、軸受部の電磁石
へ供給する電流指令値を作成し、これにより、制御対象
120を制御する。こうして、回転子か無接触で軸受部
に支持される。
一方、前記推定重心変位Oz、Qyは、それぞれ、微分
器127を通して乗算器128に供給され、回転数検出
器129から送られた回転数と乗算されて、PID制御
器124の後段に介装され几加算器130に、クロスし
た形でフィードバックされ、ジャイロモーメントの補償
をするようになっている。
■現代制御理論に基づく状態フィードバックによる制御
方式 これは、松村文夫他 「横軸形磁気軸受の基本方程式と
制御系設計」 電気学会論文誌C,I 01巻6号、+
37(1981)に記載され1こものである。この制御
方式では、所定の評価関数か最小になるように、数値計
算によってフィードバック係数を求めるようになってい
る。
ところで、上述した制御方式には、次のような欠点があ
った。
(1)各軸受を単独に制御する■の方式では、左右の軸
受の相互干渉や、回転子の回転にともなうジャイロモー
メントの影響を補償することができない。
(2)回転子の重心の運動をそれぞれ独立にPID制御
する■の制御方式では、左右対称な構造をもつ場合には
、重心の各軸方向の運動をそれぞれ制御することかでき
る。しかし、左右非対称な場合には、左右の軸受の不平
衡剛性の影響が、反対側の軸受に影響して相互干渉を起
こし、この■の制御方式では、これを補償できない。
また、回転子か回転を開始すると、ジャイロモーメント
か発生し、水平方向と垂直方向の各回転運動か相互干渉
を起こす。これを補償するために、第19図に示す従来
の方式においては、推定重心角変位az、eyをフィー
ドバックして補償を行っている。すなわち、上記角変位
bZ、δyを微分して角速度を求約、これをフィードバ
ックすることによりジャイロモーメントを補償していた
しかしながら、このジャイロモーメント補償では、単に
角変位δ2.δYを微分した値だけで、ジャイロモーメ
ント補償を行っていたため、電磁石のコイルの遅れを補
償できなかった。この結果、コイルの応答遅れにより、
連応性に欠けるという問題があった。
なお、上述した左右の軸受の相互干渉、およびジャイロ
モーメントによる各軸回りの相互干渉は、重心変位のフ
ィードバックループの係数行列の中に、非対角項が現れ
ることに対応するが、その詳細は後述する。
(3)現代制御理論による■の制御方式では、上記(+
)、(2)の不都合は解消されるが、回転数が変わると
フィードバック係数の最適値も変化するために、最適な
制御ができなくなってしまう。ま1こ、すべての状態変
数のフィードバックをとる必要があるため、フィートバ
ンクループが多数となり、数値計算によって求めたフィ
ードバック係数の設定も、また微調整も複雑で困難であ
る。
このような背景の下に、本出願人は、ジャイロモーメン
トによる相互干渉を補償し、常に最適な制御を行うこと
のできる磁気軸受の制御装置を開示した(特開昭63−
318314)。その概要を第11図〜第18図を参照
し説明する。
第11図は、本出願人の開示した磁気軸受制御装置の構
成を示すブロック図であるが、この制御装置の説明に入
る前に、まず第12図以降を参照して、上記制御装置の
制御対象である磁気軸受につき説明する。
磁気軸受(制御対象)の構造と各関連量第12図は、磁
気軸受の構造を示す斜視図である。図において、■は回
転子、2は回転子1の回転軸である。回転軸2は、左右
の軸受部3C13rにより無接触で支持されている。軸
受部3g、3rは、それぞれ4個の電磁石をもち(第1
1図の3g1〜3Qいおよび3r1〜3r4参照)、回
転軸2を吸引することにより、これを平衡位置に保持し
ようとする。この軸受部3Q、3rの外方には、左右の
検出部4g、4rが配設されている。検出部4(!、4
rは、1ことえば渦電流式の非接触変位計からなるもの
で、回転軸2の径方向の変位量を検出するものである。
上記回転子Iにつき、次のような静止座標系を定める。
まず、平衡状態における回転子1の重心Gの位置を原点
Oとする。また、平衡状態における回転軸2の軸心をX
軸、鉛直下方を2軸とし、y軸は、これら各軸が右手系
をなすように定める。
なお、重心Gと回転子1の中心とは、必ずしも一致しな
い(第3図(a)参照)。
第13図は、上記各部の位置関係を示す図であり、同図
(a)と(c)は正面図、(b)は平面図である。
同図(a)に示すように、重心Gと回転子1の中心との
距離をQ。、回転子lの中心と左右の軸受部3g、3r
との距離をそれぞれC,、I22、回転子Iの中心と検
出部4Q、4rとの距離をそれぞれc、′、c、′とす
る。また、同図(b)に示すように、回転軸2のy軸方
向の変位量を記述する。すなわち、左右軸受部3g、3
rにおける回転軸2のy軸方向の変位量(平衡位置から
の変位量)を’/I 、)’r、左右検出部4C4rに
おける回転軸2のy軸方向の変位量をyt’ 、yr′
とする。また、重心Gの位置での回転軸2のy軸方向の
変位量をYcとする。さらに、同図(c)に示すように
、Z軸方向の各変位量をそれぞれ、ZJ 。
Zr、 Zl ′、Zr ′、Zcとする。
次に、左軸受部3Qにおいて、回転軸2に作用する吸引
力は、鉛直上方にft、、鉛直下方にrtt。
水平左方にfj3.水平右方にfj4であるとする。ま
た、右軸受部3rにおいて、回転軸2に作用する吸引力
は、それぞれfr+、ft7.ft3.ft4であると
する。こうすると、左右の軸受部3Q 、3rにおいて
、y軸方向、Z軸方向に作用する力ryi 、 fyr
、 fzI、 fzrは、次のようになる。
fyj=fI3−fj、、fyr=fr3−ft4fz
A:ft24i + 、 fzr=fr2−fr+  
       (1)また、回転子1のx、y、z各軸
回りの回転量をθいθ9.θ2、回転子1のX軸回りの
回転角速度をω8とする。
磁気軸受の伝達特性 次に、このような磁気軸受の運動方程式から始めて、磁
気軸受の伝達特性を求め、そのブロック線図を定めるこ
ととする。
(1)運動方程式 回転子1を、軸対称の構造をもつ剛体とみなして、X軸
回りの回転を除いた5自由度を制御する場合を考える。
ここで、回転軸2の方向、つまりスラスト方向(X軸方
向)については、変位量の検出も、力を加えることも、
他方向の運動とは独立に行えるから、単独に制御するこ
とができる。
しかしながら、径方向、すなわちラジアル方向(X軸お
よびZ軸方向)の4軸は、互いに影響しあっている。た
とえば、左の軸受部3Qに吸引力が働くと、右の軸受部
3rの方でも運動か生じる。
また、一般に、検出部4C,4rの位置と、軸受部3Q
 、3rの位置とは異なるので、左の軸受部3gにおけ
る回転軸2の変位を知ろうとすると、左右の検出部4ρ
、4rにおける変位量から推定しなければならない。
このように、左右の運動は、吸引力の発生においても、
変位の検出においても関連している。また、回転子1が
回転し始めると、ジャイロモーメントが発生するので、
y軸方向とZ軸方向の運動も干渉しあっている。つまり
、ラジアル4軸は、すべて関連していることとなる。
さて、第12図、第13図において、重心Gの並進運動
の運動方程式は、次のようになる。
mi’ c=Fx、myc4y mi c4z    
−・−(2)また、重心Gの回転運動の運動方程式は、
次のようになる。
JYθ2−ω、Jx(9y=Mz Jyθy+ωxJxQ z”MY          
  ・++ +・(3)ここで、mは回転子lの質量、
Jx、JyはX軸、X軸回りの慣性モーメント(たたし
Z軸回りの慣性モーメントJ z= J y)、Xc、
yc、Zcは重心Gの各軸方向の平衡位置からの変位量
、θ2.θ2は重心Gの回りの角変位量、ω8は回転子
1の回転角速度、FxFy、Fzは重心Gに作用する力
、M y 、 M zは重心Gに働くモーメントである
ラジアル4軸の運動方程式を行列で表記すると、次のよ
うになる。
(2)軸受部3(! 、3r、検出部4(,4r、およ
び重心Gでの、回転軸2の変位量の関係を記述する。
まず、重心変位と軸受部変位の関係は、次のよこれを直
接記法で表記すると、 MiG’C−Lc=f G            ・
(4a)となり、さらにラプラス変換すると、 (s’/’7 +sC) x c= f c     
      −(4b)となる。これが回転子の運動を
表す運動方程式である。なお、本明細書では、便宜上、
時間領域での関数も、ラプラス変換後の複素周波数領域
での関数も同じ記号を用いることとする。
または、直接記法で次のようになる。
xB:AxC ・・・(5a) また、重心変位と検出部変位の関係は、次の通・・(6
) 直接記法で、 1B=B x C (6a) となる。
上記(6)式を解けば、検出部変位x5から推定重心変
位デ。を推定することができる。すなわち、 [・・] CI+α2′、Q、′−i2゜ i ・・・(7) となる。直接記法で : a−B −’ x s            ・
= (7a)となる。
上記(7)式を(5)式に代入すると、推定軸受部変位
デ、を推定することができる。すなわち、となる。直接
記法で表記すると、 f s−A B −’ ): s          
 −(8a)となる。
こうして、検出部変位工、から軸受部変位と重心変位の
推定値−:?、B、仝0を求めることができる。
一方、軸受部3(,3rに発生した吸引力fB(前記(
1)式参照)と、回転子1の重心Gに作用する一般化力
f6との関係は、次式のようになる。
直接記法で表記すると、 f cmD f e               −
(9a)となる。
こうして、検出部4、重心G、および軸受部3における
変位量と力との関係が求められた。
(3)軸受部3Q、3rに発生した吸引力を求める。電
磁石(馬てい形)の吸引力fは、一般に、次のように表
すことができる。
ここで、fは吸引力、1はコイル電流、δは電磁石と回
転軸2との間のギャップの大きさ、φgは磁束、Pgは
ギャップ部のパーミアンス、Agはキャップ部の断面積
、μ。は真空中の透磁率、Nはコイルの巻数である。
上記(10)式中、吸引力、電流、ギャップの大きさを
、それぞれ定常分と変動分とに分けると次の式が成立す
る。
ここで、定常分とは平衡時における値であり、大文字で
示しである。また、変動分は平衡状態からのずれに相当
し、小文字で示しである。
変動分が定常分と比べて十分少さいとすれば、2次以上
の微小項が省略でき、次の式が成立する。
・(12) よって、 fj=2Fj(′−A−一 釘 )       ・・
・(14)Ij     W の2式が成り立つ。
ここで、Pj、Ij、Wは、吸引力、電流、ギャップの
大きさの各定常分、fj、i、1.δjはこれらの変動
分である。また、サフィックスコは、J++72,73
4a、r+、I’2.rx+raをとる。つまり、左右
軸受部3Q3rの各方向につき、吸引力、電流、ギャッ
プの大きさの、それぞれの定常分と変動分とが定まる。
次に、フィル電流の変動分■5、軸受部変位yi 。
Yr、Zj 、Zr、軸受部吸引力fya 、fyr、
fzi 、fzrの各関係を求める。まず、電流iyj
、iyr、iz1.izrの正の向きとして、正の吸引
力fyj、fyr、fzj、fzrを発生させる電流の
向きをとると、次式が成立する。
yi=−δ13=δJ4 yrニーδr3=δr4 Zl=−δi2=δj1 Zr−一δr、=δrl           ・−(
15)1yノ= 1ノ3””    1j4 1yr”  1r3=    1r4 jZj”j72=    1ノ。
jZr= 1r2=    j  r+これらの式と(
14) 式とから、次の式が得られ る。
rY 7 = f i z −r i 、= 2P 7
3(瓜m)−2F t 4 (五−広)lj3W   
+74胃 2(Pj3−十瓜)iyjJ(Fj3+Fj4)y  
tlj311.     v fyr=fr3−fr、=2(m+m)iyrJ(Fr
s+Fr+) y rIr31r4    * fzj=rJ2−fj+=2(Zユ□”−)izjJ(
Fjz+Fj+) z iIノ、  11.     
 ’# fzr=frz−fr、□2(跋工+m) 1zrJ(
Frt+Pr+) z rlrt  Ir、     
1i この式を行列で表せば、 fziブ 「zr l □ となる。まfこ、直接記法で表すと、 f 11=P  j 十〇 X B ・・・(17a) ・・・(17b) こうして、電流変動分りと、吸引力変動分子Bと、軸受
部変位量工、との関係が得られfj。
(4)電磁石の電流特性 電磁石に与えられる電流指令Iと、応答(実際に流れる
コイル電流)(との関係を次の式で表す。
j=G(s)i             ・(18)
ここで、4組のラジアル軸受をすべて同じ特性とすると
、次のようになる。
j = G (s) I r            
(18a)ただし、Iは単位行列 なお、伝達特性G(s)の具体例としては、次のような
ものがある。
■電流マイナーフィードバックがないとき第8図(a)
に示すように、電流マイナーフィードバックかない場合
は、 1/G(s)−1+as となる。なお、aはコイルの時定数を表す。
■比例電流マイナーフィードバックがあるときこの場合
は、第8図(b)に示すように、G(s) −に/(1
+as+K) 1/G(s)−(1+K)/に+as/にとなる。なお
、Kは比例ゲインである。
■PI電流マイナーフィードバックのときこの場合は、
第8図(c)に示すような構成となる。ここで、系を安
定にするために、比例ゲインKp、および時定数Tを、
K p = 2 a / Tに設定すると、1 / G
 (s )は、次のようになる。
1/G(s)−1+丁2s/2a十丁2(a−T)s’
/2a−73s’(a−T)/2a+ T’(a−T)
s’/2a+ −−−−■pri流マイナーフィードバ
ックと一次遅れフィルタ(時定数T)との組み合わせ この場合は、第8図(d)のようになり、1/G(s)
は、次の式で与えられる。
1/G(s)−1+ T(1+T/2a)s+ T’s
’/2(5)制御対象の伝達特性 以上を総合して、磁気軸受、つまり制御対象の伝達特性
を求める。
上述した運動方程式等を改めて書くと、運動方程式  
  (s2M +sC) x c=f c軸受部変位 
   工8・Axc 検出部変位    1s−B工。
推定重心変位   デc−B −’ z s推定重心変
位  デt=−AB−’工S一般化力と吸引力 f。=
D f B 電磁吸引力    f B”P j 十Qよりコイル電
流特性  i =G(s)/ rとなる。
上記(4b)、(5a)、(6a)式および(9a)(
18a)式から、次の式が得られる。
(s”M +sC) x c= f c f B =DCPL  +Qx B) D PG(s) I i +D Q A x c(4b
) (5a) (6a) (7a) ・・ (8a) (9a) ・・ (17b) (18a) (1,7b) ・・・(19) ここで、 電流指令値  ?、=PすfB      ・・・(2
0)吸引力指令値 r B=v−1r 6      
・・(21)とおき、これらの式を(19)式に代入す
ると、次の式が成立する。
C8”M+5C−DQA )xc−DPGcs)I  
P   ’D−雪 。
G (s) T a     −(22)よって、 DQA となる。これが、重心に作用する一般化力の指令値fc
と1心変位χ6との関係を示す式である。
この(23)式を、運動方程式(4b)と比較すると、
DQAの項が新たに加わっていることが分かる。このD
QAC以下、不平衡剛性行列DQAとよぶ)は、軸受部
変位−IBによって生じるもので、不平衡剛性の影響を
表す項であり、次式で表される成分を持つ。
(以下、余白) (Fj3本Flj”(Fr3+Pr4)(Flr+Fl
+)+(Fr3+Fr+)(Fr3+Fr4Xf2t+
Qo)。
(PJ2”F)+)(L−1!o) +(Fr、+Fr+)(α2=Qo) +(Fr3+Fr+)(QsQa)”」・・・(24) 磁気軸受の機械構造が左右対称のときは、Qo=O,(
t+=Qt、Fj3+Ftt=Fr3+Pr4.Ftt
+F)、=Fr、+Fr+・・・(25) となるから、不平衡剛性行列DQAは対角行列となる。
よって、この行列DQAを通して重心変位量工。がフィ
ードバックされても、各軸の相互干渉は生じない。しか
しながら、左右非対称のときは、不平衡剛性行列DQA
は非対角となるから、y軸とθ2軸、およびZ軸とθア
軸の運動は、互いに干渉しあう。
このように、上記(23)式で示される重心Gの運動に
は、行列DQAで表現される不平衡剛性の影響と、ジャ
イロモーメント行列Cで表現されるジャイロモーメント
の影響とがあるため、各軸の運動は相互に関連している
第14図は、上述した(23)式で示される伝達特性を
示すブロック線図である。
この図において、−点鎖線で囲んだ部分が制御対象であ
る。この制御対象の前段には、重心に作用する力の指令
値T。から吸引力指令値TBを算出するための荷重指令
変換器(上記(21)式の行列D−’に相当)と、吸引
力指令値fBから電流指令値tを算出するための電流指
令器(上記(20)式の行列P−1に相当)か設けられ
ている。
上記制御対象は、電流指令値Iに応じてコイル電流j(
変動分)を電磁石に流し、軸受部吸引力fB(変動分)
を発生する。この吸引力fBにより、回転子lの重心G
に力f6が作用し、回転子1が(4b)式の運動を行う
。これにより、重心変位I6、軸受部変位よりが生じ、
軸受部変位faが行列Qを介して、行列Pの出力側に正
帰還される。
これが、不平衡剛性を表す行列DQAに相当する。
第14図のブロック線図で示す系は、重心に作用する一
般化力の指令値?。の4つの成分を人力とし、重心変位
χ。の4つの成分を出力とする多入力・多出力系である
この場合、不平衡剛性行列DQAと、ジャイロモーメン
ト行列Cが非対角なので、各軸が干渉しあっている。ま
た、行列DQAが正臂還されているので、不安定な系で
ある。
制御装置の構成法 次に、この制御対象を制御する制御装置について説明す
る。制御対象に制御装置を加えた制御系の特性としては
、ある一つの出力変数に対して、一つの人力で制御でき
るように非干渉化されているのが望ましい。また、非干
渉化された各部分系。
は、制御性、安定性、連応性の面でも十分に良い性能を
備えているのがよい。
これらの制御特性をI−PD方式の制御装置を用いて実
現することを考える。以下、■−PD方式という場合、
I−PDのほかに、I−PDD’I−PDD”D’・・
・・・の各方式を含むものとする。
I−PD方式の制御系の構成は、第5図に示すように、
伝達関数H−’で表される制御対象(これは、第4図の
制御対象に荷重指令変換器と、電流指令器を加えたもの
に相当する)に、伝達関数Fで示されるP(比例)、D
(微分)、D”(2回微分)・・・・・・の局所フィー
ドバックをかけて極配置を調整し、特性を改善する一方
、制御量yを目標値r側に直結フィードバックし、■(
積分)動作で定常位置偏差がゼ0になるように制御する
ものである。なお、上記伝達関数μm1のアンダーライ
ンは、複素周波数Sの昇べき多項式を表す。たとえば、
H= H(、+ s H、+ s ”H2+ −となる
>FD制御装置に含まれる積分ゲインK、比例ゲインF
。、微分ゲインF1.2回微分ゲインF。
・・・を、北森俊行 「制御対象の部分的知識に基づ<
I−PD方式非干渉制御系の設計」 計測自動制御論文
集、1.6−1.112/117(1980)に記載さ
れている部分モデルマツチング法に基づいて設計する。
(1)部分モデルマツチング法 非干渉性、制御性、安定性、連応性の面で、十分に設計
仕様を満たす制御系として、次の式で表される伝達特性
をもつ参照モデルを考える。
(1+a、Σs+a2Σ’s’+−)y=r   −(
26)ここで、  Y:出力 r・入力 Σ・立ち上がり時間行列(対角行列) a+  2Lt・・・・ 、係数 である。
(26)式の()の中は、対角行列となるので、入出力
はそれぞれ非干渉化されて、部分系に分かれている。ま
た、適当な係数列を選ぶことにより、各部分系に適当な
減衰性、応答性を与えることができる。
ここで、制御対象である磁気軸受をI −P I)方式
の制御装置で制御する場合の、制御系の入出力関係を、
(26)式の参照モデルに一致させる操作を行う。この
制御系の伝達特性の各項の係数を、Sの低次の方から補
償要素に応じた次数まで、」二記参照モデルの係数と等
しくすることを、部分モデルマツチング法といい、これ
に基づいて各ゲインの設計公式が導かれる。すなわち、
フィードバックループ中の補償要素として、比例要素F
。と1回微分要素F1とを使用するとき、各ゲインは、
上記文献により、次の式で与えられる。
Σ2リ−[# 、−’H3]ai−□        
 ・・・(27)F、=a、にΣ−Ho−9(29) F 1=B2にΣ2−H1・・(30)ここで、[]a
farは、行列の対角成分を表す。
(27)〜(30)式で与えられる各ゲインを補償要素
として用いれば、(26)式で表される参照モデルの伝
達特性をもつ、非干渉で安定な制御系が得られる。
なお、フィードバックループ中の補償要素に、さらに高
次の微分要素、すなわち、2回微分要素、3回微分要素
などを含む場合も、上記(27)〜(30)式と同様に
、各ゲインが与えられる。
(2)次に、第14図で示される本実施例の伝達特性と
、上記1−PD制御方式の行列μ−とを等置することに
より、積分ゲインに、比例ゲインF。、微分ゲインF1
を算出する。
まず、本実施例装置のコイル電流特性G (s)を次式
で表す。
1/G  (s)  −g。十gas・・・・(3I)
この式は、前述した電流マイナーフィードバックがない
とき、あるいは比例電流マイナーフィードバックのとき
には、厳密に成立する。また、その他の電流マイナーフ
ィートバック方式のときには、近似的に成り立つ。この
(31)式を、第4図のブロック線図に対応する(23
)式に代入すると、(go”g+sXs2M +sC−
D Q A ) z c・T c   −(32)とな
る。この式の左辺の工。の係数か、行列Hに対応するか
ら、これらを等置することにより、Hニーg、DQ A
 +goc S−g+ D Q A s+go/’7s
’+g+Cs’+g、Ms3−(33)となり、次の各
式が成立する。
Ha =−go D Q A H+=goC−glZ) Q A H3・g、M+g、c 830g、M°°゛(34) したがって、立ち上がり時間、積分ゲイン、比例ゲイン
、および微分ゲインは、次の式で規定される。
立ち上がり時間 Σ ”  LH2−’Hj]dlar= σ I ただし 。−り一虹 a<  g。
・・・(35) 積分ゲイン 比例ゲイン Fo=aIKΣ−H(、= nM+ a3σ2 旦−L」4」−C十go D Q  Aa3σ2 ・・・(37) 微分ゲイン F+= atKΣ−H ・・・(38) こうして、積分ゲイン、比例ゲイン、および微分ゲイン
が求められた。ここで、上記各ゲインの右辺第1項は、
質量行列M(対角行列)に関する成分、第2項は、ジャ
イロモーメント行列C(非対角行列)に関する成分であ
る。また、比例ゲインおよび微分ゲインの第3項は、不
平衡剛性行列DQA (非対角行列)にかかわる成分で
、不平衡剛性を補償するものである。このI−PD制御
装置を、第14図に示す制御対象に付加すると、第16
図のようになる。
第16図において、加算器7は第15図の積分器の入力
側の加算器に対応し、加算器8は第15図の積分器の出
力側の加算器に対応する。また、第16図の荷重指令変
換器から変位推定器までが、第15図の)/−1に対応
し、第6図のF。十F、Sが第15図のFに対応する。
第16図において、検出部4Q、4rから出力された検
出部変位I5は、行列B−1により推定重心変位iGに
変換される。この推定重心変位!。が、目標値側にある
加算器7に直接フィードバックされるとともに、PD要
素(Fo 十F 1s )を介して積分要素の出力側に
ある加算器8にフィードバックされる。この加算器8の
出力が重心に作用する一般化力の指令値?、となる。
この図では、制御対象内のフィードバックループが不平
衡剛性行列DQAで表されている。これは、第14図の
フィードバックループを等価変換し1こものである。
ここで、積分ゲイン、比例ゲイン、および微分ゲインの
、質量行列Hにかかわる各成分は、対角成分のみである
が、ジャイロモーメント行列C。
および不平衡剛性行列DQAにかかわる各成分は、非対
角成分をもっこととなる。すなわち、ジャイロモーメン
ト行列Cで表現されるジャイロモーメントの影響と、行
列DQAで表現される不平衡剛性の影響とで、互いに関
連し合っている重心Gまわりの各軸の運動を非干渉化し
て、各軸をそれぞれ独立に制御するためには、補償のた
めの制御装置もクロスして設ける必要がある。
このうち、不平衡剛性の補償部分は、対角行列にするこ
とができる。すなわち、上記(,37) 。
(38)両式の不平衡剛性補償部分であるDQAに関す
る成分を他の部分と分離することにより、この部分を対
角化することができる。
このために、第17図に示すように、重心変位量↑Gを
係数行列Aによって、軸受部変位量デBに変換し、これ
をPD要素(go+g+s)Qを介して、加算器9ヘフ
イードバツクするようにした。
このように構成しても、第16図と全く等価である。こ
れによって、補償フィードバックループ中に、対角行列
0が入ることとなり、不平衡剛性補償部分を対角化する
ことができる。
対角化できれば、不平衡剛性の補償フィードバックルー
プは、クロスしなくなり、制御装置が簡略化されるとと
もに、現場におけるゲインの微調整も容易となる。
なお、第17図において、積分、比例、微分各ゲインの
質量行列だとジャイロモーメント行列Cにかかわる成分
は、推定重心変位i6を入力とするフィードバックルー
プを形成している。
従来技術による制御装置の構成 第17図を具体化することにより、第11図の構成が得
られる。
第11図において、30は変位推定器である。
変位推定器30は、検出部4(!、4rに接続されてい
る。そ1.て、検出部変位fsに(7a)式の変換を施
して推定重心変位デ。を求めるとともに、(8a)式の
変換により、検出部変位x5から推定軸受部変位デ、を
求める。すなわち、第17図の構成要素B−1とAとに
対応する部分である。ここて求められfこ推定重心変位
士。は、主制御器4050、ジャイロモーメント補償器
60に供給され、推定軸受部変位デ、は、不平衡剛性補
償器80に供給される。
これらの構成要素40,50.60は、第17図の比例
・微分要素と積分要素とに対応し、I−PD方式の制御
を実行するものである。
まず、主制御器40.50は、推定重心変位デ。
と重心変位指令値 。とから、重心に作用する一般化ツ
ノの指令値で6を求めるものである。すなわち、主制御
器40は、第17図に示す加算器7と、積分ゲイン中の
質量行列Hに関する成分に相当するI要素41a、41
bと、比例ゲインおよび微分ゲイン中の質量行列Hにか
かわる成分に対応するPD要素42a、42bと、加算
器8とを有し、推定重心変位i6から重心に作用する一
般化力の指令値f6を演算する。
上記I要素41a、41.bは、重心変位指令値6から
推定重心変位?6を引い10偏差に対して、(g OI
 + / a3(y 3 )のゲインで積分しく(36
)式参照)、PD要素42a、42bは、推定重心変位
’Xcに(argon/ a3σ’+ fL2goM 
Hs / a3a )の演算を施す((37)、(38
)式)。ま1こ、主制御器50も同様に構成され、加算
器7.8と、■要素51a、51bと、PD要素52a
、52bとからなっている。
次に、ジャイロモーメント補償器60は、前述した積分
ゲイン、比例ゲイン、微分ゲイン(前2−(36)〜(
38)式参照)のシャイ「ト行列Cに関する各成分の演
− すなわち、回転数検出器6かt 1の角速度ω8と、X軸回りのt との積をとって行列Cの成分ω8 (4)〜(4b)式参照)、これにI−PD比出力乗じ
て、(36)〜(38)式のジャイロモーメントの補償
値を演算する。
このジャイロモーメント補償器60には、重心変位の指
令値i6と推定値デ。の内の回転に関する成分、ずなわ
ら、σア、σア、by、δ2か供給され、以下の演算が
行われる。まず、指令値と推定値の偏差(σ、−δy)
、(7g2−δ2)がそれぞれ、加算器7から1要素6
1a、61bに供給される。また、推定値りかP要素6
2+lLおよびD要素63aに、推定値δ2がP要素6
2bおよびD要素63bに、それぞれ供給される。これ
らの各要素の出力は、加算器8で加減算され、乗算器6
4a、64bにそれぞれ供給される。乗算器64a、6
4bには、増幅器65から値ωxJxか供給され、乗算
が行われる。
上述したP要素62a、62bは、入力に対して(a 
+g +/ a sσ2)倍の増幅を行う((37)式
参照)。また、D要素63a、63bは、入力に対して
(atg+/a3σ−go)sの演算を行う(上記(3
8)式)。さらに、■要素61a、61bは、入力に対
して(g+/a3σ3)(]/s)の演算を施すように
なっている(上記(36)式参照)。
こうして求められ1こジャイロモーメントの補償値は、
加算器II、12に供給され、l軸回りのモーメントと
、y軸回りのモーメン)・とか補償され、重心に作用す
る一般化力の指令値f6か求められ、荷重指令変換器7
0に供給される。
荷重指令変換器70は第17図の行列要素りに相当する
もので、(21)式の演算により、重心に作用する一般
化力の指令値f6を、軸受部吸弓力の指令値fBに変換
するものである。ここで、係数行列りの逆行列D−1は
、次式で与えられる。
・・・(39) 上記の演算を実行するために、荷重指令変換器70は、
入力を(ρ2+ρ、)/(L+ρ、)倍にする増幅器7
1a、73aと< (12+−120)/((++I2
2)倍にする増幅器71b、73bと、1 / (L 
+ Qt)倍にする増幅器72a、72b、74a、7
4bと、加算器75a75bと、加算器76a、76b
とを有している。そして、これらの加算器75a〜76
bから軸受部吸引力の指令値fBが出力され、不平衡剛
性補償器80へ供給される。
不平衡剛性補償器80は、第17図のフィードバックル
ープに挿入された(go十g+s)Q要素と加算器9と
に相当するもので、上記軸受部吸弓力の指令値rnが供
給される加算器9と、推定軸受部変位’L aに対して
、(g 0+ g + s )Qの比例・微分演算を実
行するPD要素81a、8 lb、82a、82bとか
ら構成される。
PD要素81a〜82bのP要素は推定軸受部変位デ8
をg。Q倍に増幅し、D要素は推定軸受部変位iBにg
、sQの演算を施す。そして、軸受部吸引力の指令値f
BからPD要素81a〜B2bの出力を引いた偏差値(
T a−(go十g+s) Q :’a)を電流指令器
90に供給する。
電流指令器90は、第17図の7)−1要素に相当する
ものである。すなわち、加算器9から供給された上記偏
差値を増幅して、コイル電流変動分の指令値を出力する
増幅器91a、9 lb、92a、92bと、コイル電
流の定常分から、これらの変動分指令値を加減算する加
算器93a〜96bから構成されている。そして、加算
器93a〜96bから、各コイル3Q、〜3Qいおよび
3r+〜3r4へ供給する電流の指令値が出力される。
この従来例による磁気軸受制御装置は、上述したように
、I−PD方式の参照モデルにマツチングさせであるか
ら、良好な制御特性を得ることができる。すなわち、制
御性、安定性、連応性の面で優れた特性を有している。
また、推定軸受部変位9Bを、不平衡剛性補償器80の
PD要素81a〜82bの各入力側にフィードバックし
て、不平衡剛性の補償が対角行列Qにより行われるよう
にしたから、不平衡剛性の補償制御の簡単化を図ること
ができる。これにより、y軸と02軸、あるいはZ軸と
θ、との相互干渉を回避できる。さらに、ジャイロモー
メント補償器60により、ジャイロモーメントの影響を
解消するようにしたから、回転子lの回転数にかかわら
ず、常に安定した制御が可能となる。特に、このジャイ
ロモーメント補償器60は、電磁石のコイル特性による
電流遅れを補償するようにしたから、応答性のよい補償
を行うことができる。
ところで、第11図の磁気軸受制御装置においては、回
転数検出器6によって検出された回転角速度ω8がジャ
イロモーメント補償器6oに供給される。しかし、何ら
かの原因(例えば停iりにより回転角速度ω8がンヤイ
aモーメント補償器60に供給されなくなるような事態
が発生することがある。この場合における磁気軸受制御
装置の挙動について、以下解析する。
まず、第11図の磁気軸受制御装置に制御対象(例えば
回転機)を接続した場合の全体システムにおいて、回転
の自由度について特性方程式を求めると、下式(39)
が得られる。なお、式(39)は、角変位量θ、および
θ2に対して共通である。
KP3      KI3 +g+(cl zJx ” ” g+W XJX j 
’ −0・・・(39)式(39)において、各変数の
意味は以下の通りである。
KD2 :第11図のPD要素42bまたは52aのD
の値。
KP2 :第11図のPD要素42bまたは52aのP
の値。
Kr2:第11図の1要素41bまたは51aの■の値
Kos :第11図のD要素63aまたは63bのDの
値。
KP3 :第11図のP要素62aまたは62bのPの
値。
Kr3:第11図の1要素61aまたは61bのIの値
式(3つ)は4つの牲性根(以下、特性根1〜4という
)を有し、かつ、式(39)から明らかなように、回転
数ω、により各特性根が変化する。
なお、式(39)は、第11図の構成に基つ0てジャイ
ロモーメント補償を行うことを前提としているか、何ら
かの原因によってジャイロモーメント補償が行なわれな
い場合には、式(39)において、 KD3= K、、、 = K r3= O−(40)と
すればよい。
上記解析に基づいて、ジャイロモーメント補償が行われ
ない場合の各特性根の軌跡の一例を第8図(a)、(b
)に示す。また、ジャイロモーメント補償が行われた場
合の各特性根の軌跡の一例を第9図(a)、(b)に示
す。なお、これらの図において、縦軸Imは各特性根の
虚部てあり、横軸Reは実部である。また、各特性根は
4組の共役複素数であるか、このうち虚部か正のものの
みを図示する。また、図示した各特性根の実部カベ負で
ある場合は系が安定であり、正の場合は不安定である。
ここで、第6図(a)、(b)において、特性根1.3
.4については、O〜50000rpmの範囲内の回転
数で実部が負であるか、特性根2についでは、約400
00rpmで実部か「OIとなり安定限界に達し、それ
以上の回転数では実部が正となり不安定となることか判
る。
換言すれば、上記例においては、約40000rpm以
上の回転数において停電等か発生し回転数か得ちれない
ことによってジャイロモーメント補償か停止すると、接
触事故等が発生する危険性かあつ1こ。
かかる危険を回避するLめに、例えば以■のような対策
か考えられる。
■被制御物たる回転体にエンコーダ等を取り付け、これ
に基づいて回転数を検出する。
■被制御物が誘導電動機等である場合には、その誘導電
動機等に印加される電圧の周波数を測定することによっ
て回転数の概算値を得る。
[発明が解決しようとする課題:1 しかし、上記■の対策によれば、高速回転体にエンコー
ダを取り付ける必要かあり、強度面やスペース面から見
れば不利であることが明らかである。
また、上記■の対策によれば、停電時において誘導電動
機等の電源をパブテリーバッファ・ノブする必要がある
。すなわち、一般的には誘導電動機等の消費電力は、磁
気軸受あるいはその制御回路の消!II力に比較してき
わめて犬であるから、多大な容量のバッテリーを具備す
る必要があり、コスト的に不利であることが明らかであ
る。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、回
転数入力が断となった場合に被制御物か不安定となるこ
とを未然に防止し得るとともに、回転体に追加の部品を
取り付けることを要せず、わずかな消費電力で動作し得
る磁気軸受の制御回路を提供することを目的としている
「課題を解決するための手段J 本発明は上記課題を解決するため、軸受部に配設された
電磁石に流す電流を制御することにより、回転子を無接
触で支持するようにした磁気軸受を制御する制御装置に
おいて、前記回転子の重心変位を示す重心変位信号か入
力され、この重心変位信号に基づいて前記重心の運動を
制御する主制御器と、前記回転子の回転数を検出し検出
結果を速度信号として出力する回転数検出器と、前記重
心変位信号を前記速度信号に基づいて補正するジャイロ
モーメン)・補償器と、前記回転数検出器か速度信号を
出力しない場合において、前記回転子の所定回転数に対
応する速度信号を前記ジャイロモーメント補償器に供給
するバックアップ手段とを具備することを特徴としてい
る。
「作用 」 回転数検出器か速度信号を出力する場合には、ジャイロ
モーメント補償器において、その速度信号に基づいて重
心変位信号が補正される。そして、補正された重心変位
信号に基づいて、主制御器によって回転子の重心の運動
が制御される。
一方、何らかの原因によって回転数検出器が速度信号を
出力しない場合には、所定回転数に対応する速度信号が
バックアップ手段からジャイロモーメント補償器に供給
される。これにより、回転数検出器が機能しない場合に
おいても、ジャイロモーメント補償器において、所定回
転数に対応して重心変位信号が補正される。
「第1の実施例」 次に本発明の第1の実施例を第1図を参照し説明する。
なお、図において第11図ないし第19図の各部に対応
する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図において回転数検出器6は、回転子l(第12図参照
)の回転速度に比例した角速度信号ω8を出力する。こ
こで、角速度信号ω8は、角速度(あるいは回転数)に
比例し1こ電圧信号であり、回転子Iの回転数nがOr
pmの場合にOボルト、回転数nが5000Orpmの
場合に5ボルトの値になる。
130は定電圧源であり、1ボルトの電圧を出力する。
なお、定電圧源130は磁気軸受制御装置(第11図参
照)の内部に設けられてバッテリーバックアップされて
おり、停電時においても安定して電圧出力を行うことを
可能としている。
次に、131は減算器であり、角速度信号ω8から定電
圧源130の出力電圧(lボルト)を減算し、減算結果
を信号ωx1として出力する。132は負電圧カット回
路であり、信号ωx1が正の値であれば信号ωxIをそ
のまま通過させる一方、信号ω8.が負の値であれば0
ボルトの電圧信号を出力する。そして、負電圧カット回
路132の出力信号は信号ω3.として加算器133の
一入力端に供給される。加算器133は、信号ωx2と
定電圧源130の出力電圧(1ボルト)とを加算し、加
算結果を信号ω8′として出力する。そして、信号ω8
°は、ジャイロモーメント補償器60の内部に設けられ
た増幅器65に供給される。上記以外の構成は、第11
図と同様である。
次に、上記構成jこおいて、正常な角速度信号ω8が得
られた場合の動作を第2図(a)〜(d)を参照し説明
する。
まず、第2図(a)は角速度信号ω8と回転数nとの関
係を示す図であり、上述したように、両者は比例関係を
有している。また、同図(b)は信号ωx1と回転数n
との関係を示す図であり、信号ω81は角速度信号ω8
よりも1ボルトだけ低いレベルになる。これにより、回
転数nが11000Orpの場合に信号ω81が0ボル
トになることが判る。
また、同図(c)は信号ω8tと回転数nとの関係を示
す図であり、信号ω8.は回転数nが11000Orp
以下の場合には0ボルトであり、回転数nが11000
Orp以上の場合には信号ω8.に等しい。また、同図
(cl)は信号ω8゛と回転数nとの関係を示す図であ
り、信号ω8゛は回転数nが1(1000rpm以下の
場合にはlボルトであり、回転数nが11000Orp
以上の場合には角速度信号ω8に等しい。
ここで、信号ω8°がlボルトに固定された場合(すな
わち、回転数nが110000rpである場合のジャイ
ロモーメント補償を他の回転数に対しても行った場合)
の式(39)における各特性根の軌跡を第1O図(a)
、(b)に示す。これらの図によれば、回転数nがO〜
50000rpmの範囲内で、系が安定することが判る
このように、正常な角速度信号ω8が得られた場合にお
いて、回転数nがO〜110000rpの場合には各特
性根が第10図(a)、(b)の軌跡に従って変化し、
回転数nが10000−5000Orpmの場合には各
特性根が第9図(a)、(b)の軌跡に従って変化する
。そして、何れの軌跡においても各特性根が安定領域に
有るから、系全体か安定することが判る。
次に、第1図の構成において、ジャイロモーメント補償
が行われない場合の動作を第3図(a)〜(d)を参照
し説明する。
この場合においては、各信号ω8、ω82、ω、。
およびω工′は、回転数nに対して、それぞれ第3図(
a)〜(d)に示すような関係を有する。すなわち、回
転数nにかかわらず信号ω8°がlボルトに一定する。
この場合、各特性根の軌跡は第1θ図(a)、(b)に
示すようになるが、回転数nが0〜50000rpmの
範囲内で系が安定することは上述した通りである。
このように、本実施例によれば、正常な角速度信号ω8
が得られなかつ1こ場合においても、系全体が安定させ
ることができる。
[第2の実施例」 次に本発明の第2の実施例を第4図を参照し説明する。
なお、図において第1図、第11図なし)し第19図の
@部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を
省略する。
図において134は比較器であり、その−入力端には回
転数検出器6から角速度信号ω8か供給され、低入力端
には定電圧源130の出力電圧(lホルト)が供給され
る。比較器134は、両入力端に供給された信号のうち
レベルが犬である方を選択し、信号ω8゛とじて出力す
る。そして、信号ω8°は、第1の実施例と同様にジャ
イロモーメント補償器60の内部に設けられた増幅器6
5に供給される。上記以外の構成は第11図と同様であ
る。
上記構成において正常な角速度信号ω8か得られ1こ場
合には、各信号ω8およびω8゛は、回転数nに対して
、それぞれ第5図(a)および(b)に示すような関係
を有する。一方、停電等が発生した場合には、各信号ω
8およびω8°は、回転数nに対して、それぞれ第6図
(a)および(b)に示すような関係を有する。
このように、本実施例によれば、第1の実施例と同様の
信号ω8゛を得ることができ、正常な角速度信号ω8が
得られなかった場合においても、系全体か安定させるこ
とができる。
「変形例」 本発明は上述した各実施例に限定されるものではなく、
種々の変形が可能であることは勿論である。
例えば、第4図において、外部のセンサ等(図示せず)
から停電検出信号が得られる場合には、比較器134を
単なる切換器に置き換えてもよい。
すなわち、停電検出信号が出力されない場合には角速度
信号ω8を信号ω8゛として切換器を介して出力する一
方、停電検出信号が出力された場合には、定電圧源+3
0の出力電圧を切換器を介して信号ω8°として出力し
てもよい。この構成において、停電検出信号が出力され
た場合および出力されなかっ1こ場合の信号ω8゛と回
転数nとの関係を、それぞれ第7図(a)および(b)
に示す。第7図(a)によれば、回転数nか11000
0rp以下の場合においても、回転数nと信号ωえ′と
の比例関係か保持されることが判る。
また、定電圧源130の出力電圧はlボルトに限られず
、制御対象が安定し得る範囲であれば適宜変更してもよ
いことはいうまでもない。
「発明の効果」 以上説明したように本発明によれば、回転数検出器が機
能しない場合においても、ジャイロモーメント補償器に
おいて、所定回転数に対応して重心変位信号が補正され
るから、被制御物が不安定となることを未然に防止する
ことができる。さらに、回転体に追加の部品を取り付け
ることを要せず、わずかな消費電力で動作し得るという
効果を呈する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例による磁気軸受制御装
置の要部の構成を示すブロック図、第2図(a)〜(d
)および第3図(a)〜(d)は第1図における各部の
信号の特性図、第4図はこの発明の第2の実施例による
磁気軸受制御装置の要部の構成を示すブロック図、第5
図(a)、(b)および第6図(a)、(b)は第4図
における各部の信号の特性図、第7図は第2の実施例の
変形例における各部の信号の特性図、第8図(a)(b
)〜第10図(a)、(b)は式(39)の各特性板の
軌跡を示す図、第11図は従来の磁気軸受制御装置の構
成を示すブロック図、第12図は磁気軸受の構成を示す
斜視図、第13図は同磁気軸受の座標系を説明するため
の概念図であり、同図(a)と(c)は正面図、同図(
b)は平面図、第14図は制御対象たる磁気軸受の伝達
特性を示すブロック線図、第15図はI−PD方式の制
御系の構成を示すブロック線図、第16図は第14図の
制御対象にI−PD制御装置と、検出部とを付加して構
成した装置の特性を示すブロック線図、第17図は上記
従来例による装置の特性を示すブロック線図、第18図
は軸受都電磁石の特性例を示すブロック線図、第19図
は従来の制御方式を説明するためのブロック線図である
。 6・・・・・・回転数検出器、40.50・・・・・・
主制御器、60・・・・・・ジャイロモーメント補償器
、130・・・・・定電圧源(バックアップ手段)、1
31・・・・・・減算器(バックアップ手段)132・
・・・・・負電圧カット回路(バックアップ手段)、1
33・・・・・・加算器(バックアップ手段)、134
・・・・・比較器(バックアップ手段)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 軸受部に配設された電磁石に流す電流を制御することに
    より、回転子を無接触で支持するようにした磁気軸受を
    制御する制御装置において、前記回転子の重心変位を示
    す重心変位信号が入力され、この重心変位信号に基づい
    て前記重心の運動を制御する主制御器と、 前記回転子の回転数を検出し検出結果を速度信号として
    出力する回転数検出器と、 前記重心変位信号を前記速度信号に基づいて補正するジ
    ャイロモーメント補償器と、 前記回転数検出器が速度信号を出力しない場合において
    、前記回転子の所定回転数に対応する速度信号を前記ジ
    ャイロモーメント補償器に供給するバックアップ手段と を具備することを特徴とする磁気軸受の制御装置。
JP16921490A 1990-06-27 1990-06-27 磁気軸受の制御装置 Pending JPH0460213A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5658601A (en) * 1993-03-02 1997-08-19 Kabushiki Kaisha Hoshi Plastic Machine for cutting strand
JP2019209411A (ja) * 2018-06-01 2019-12-12 国立大学法人 鹿児島大学 主軸装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5658601A (en) * 1993-03-02 1997-08-19 Kabushiki Kaisha Hoshi Plastic Machine for cutting strand
JP2019209411A (ja) * 2018-06-01 2019-12-12 国立大学法人 鹿児島大学 主軸装置

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