JPH0455479Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、庭園等に植えられている生け垣の
上端面を、水平もしくは一定の傾斜をもつような
平面に刈り込むことのできる刈り込みばさみに関
する。

〔従来の技術〕

これまで、この様な、柄に気泡水準器を埋設し
た刈り込みばさみは存在しなかつた。

〔考案が解決しようとする課題〕

刈り込みを必要とする生け垣の上端面は、不揃
に徒長した枝や葉が凹凸を作つて美観を損なう。
この生け垣の上端面を水平もしくは一定の傾斜を
もつ平面に刈り込むには、専門の植木職でも長年
経験と熟練した技術を要し、植木職の初心者や素
人には容易になし得なかつた。その理由は、これ
まで生け垣の上端面の傾斜角度を計測しつつ、刈
り込みを行うことのできる刈り込みばさみがな
く、ただ長年の経験によつて培われた勘に頼つて
目測する以外になかつたためである。そこでこの
考案は、従来の刈り込みばさみのもつこのような
欠点を除いて、初心者や素人にも容易に正確に、
生け垣の上端面を刈り込むことのできる、刈り込
みばさみを提供しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

そのため次のような手段をとつた。

(イ) 片方の柄１の中央部上面の一部を切り欠いて
凹部２を形成する。

(ロ) 凹部２に気泡水準器３を埋設して固定する。

以上の刈り込みばさみを、生け垣４の刈り込み
作業中、ある程度の刈り込みをした段階で、気泡
水準器３を埋設した側の柄１を、刈り込んだ生け
垣４の上端面に接触させるようにして横たえて、
そのときの気泡水準器３の気泡管の中に占める気
泡の位置によつて、作業の正確さを確かめる。

〔作用〕

生け垣４の上端面に接触するように横たえられ
た、刈り込みばさみの柄１に埋設された気泡水準
器３の気泡管の中の気泡が、気泡管の中央にある
ときには、生け垣４の上端面は水平であることを
示し、気泡が気泡管の中央にないときは、生け垣
４の上端面はある角度をもつて傾斜していること
を示している。そこで作業者はまた刈り込みを行
つて、生け垣４の上端面を水平もしくは所要の傾
斜をもつように修正し、再び気泡水準器３の気泡
の位置を確かめ、このようにして順次作業を進
め、生け垣４の上端面を正確に所要の目的に沿つ
て刈り込んでいくことができる。

〔実施例〕

以下、添付の図面に基づいて、この考案の一実
施例を説明する。第１図はこの考案の刈りこみば
さみの平面図を示し、第２図は柄１に気泡水準器
３を埋設した部分の一部拡大断面図を示し、第３
図はこの刈り込みばさみを使用中の状態を示す側
面図である。

(イ) 刈り込みばさみの左右どちらか片方の柄１の
中央部上面の一部を切り欠いて、気泡水準器３
に合わせた凹部２を形成する。

(ロ) この凹部２に気泡水準器３を埋設して固定す
る。

(ハ) この刈り込みばさみは次のようにして使用す
る。

ａ ある程度刈り込みをした段階で、刈り込み
ばさみの柄のうち、気泡水準器３を埋設した
方の柄１を、生け垣４の上端面に接触させる
ようにして横たえる。

ｂ そのとき、気泡水準器３の気泡管の中の気
泡が中央にあれば、その生け垣４の上端面は
水平であり、気泡が中央にないときは、その
生け垣４はある角度をもつて傾斜しているこ
とを示していることになる。

ｃ そこでまた作業を行い、再び計測して傾斜
の状態を確かめ、順次このようにして刈り込
みと計測を繰り返して、生け垣４の刈り込み
を行つていく。

〔考案の効果〕

この刈り込みばさみを使用して刈り込みを行う
と、植木職の初心者や素人でも、容易に正確に、
生け垣の上端面を水平もしくは一定の傾斜をもつ
たものに刈り込むことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の平面図、第２図は気泡水準
器を埋設した部分の拡大断面図、第３図はこの考
案を使用中の状態を示す。 １……柄、２……凹部、３……気泡水準器、４
……生け垣。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (イ) 片方の柄１の中央部上面の一部を切り欠いて
   凹部２を形成する。 (ロ) 凹部２に気泡水準器３を埋設して固定する。 以上の構成によりなる、刈り込みばさみ。