JPH0451800Y2 - - Google Patents

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JPH0451800Y2
JPH0451800Y2 JP10707988U JP10707988U JPH0451800Y2 JP H0451800 Y2 JPH0451800 Y2 JP H0451800Y2 JP 10707988 U JP10707988 U JP 10707988U JP 10707988 U JP10707988 U JP 10707988U JP H0451800 Y2 JPH0451800 Y2 JP H0451800Y2
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tube
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drainage
injection
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、外科用医療用具として主に薬剤あ
るいは洗滌液の注入を行いながら洗滌、排液を行
うひだ付排液チユーブに関する。
このチユーブは薬剤、洗滌用液体などの注入機
能とともに排液チユーブとして通常のドレーンチ
ユーブ、ペンローズチユーブの機能を加えた画期
的な効能、すなわち洗滌ドレナージ効果に極めて
すぐれたひだ付排液チユーブである。
(ロ) 従来の技術 注入排液チユーブは薬剤の注入、洗滌液の注入
および、排液の両機能を備えたチユーブであるが
従来の注入排液チユーブ(ダブルルーメンチユー
ブ)は、通常のドレーンチユーブの壁内に管腔を
開けたもの、あるいはペンローズチユーブに平行
して液体注入用のチユーブをくつつけたものなど
であり、注入効果には差異がみられないものの、
排液効果は良好とはいいがたく、実際の臨床の場
ではほとんど用いられず、どうしても洗滌または
薬剤注入および排液を必要とする場合には従来の
注入排液チユーブに加え通常のゴムドレーンある
いはペンローズドレーンなど複数のドレーンを用
いるのが常であつた。
従来の注入排液チユーブの排液効果不良の原因
としては通常の内腔が類円型のドレーンチユーブ
の壁に液体注入用管腔を備えたものでは、ドレー
ンチユーブの内腔が完全に開いている場合には効
率よくドレナージ効果を発揮するが、途中で折れ
まがつたり、内腔に組織塊、凝血塊がつまつたり
体内の貯留液が充分にない場合、また吸入圧によ
り内腔が閉塞した場合にはドレナージ効果がみら
れなかつた。
一方、ペンローズチユーブに注入用管腔を備え
たものでは排液チユーブ部分がシート状ないし内
面に多数の突起を持つた薄い筒状の膜から出来て
おり毛細管現象を利用し、排出液を通過させよう
とするものであるが、シート状のため時間当りの
排出量は極めて少く充分な洗滌が出来なかつた。
(ハ) 考案が解決しようとする課題 この考案の目的は従来の注入排液チユーブの排
液チユーブの部分をひだ付排液チユーブとし、通
常のドレーンチユーブによる排液作用にペンロー
ズチユーブによる毛細管効果を加えることにより
排液効率をよくし、洗滌効果を著明に高めようと
するものである。さらにはチユーブが折れ曲つた
り、チユーブの内腔に組織塊、凝血塊がつまつた
り、あるいは強い陰圧で吸引をかけても排液効果
が維持できるようなひだを内腔に持たせることを
目的としたものである。考案者は実際の外科臨床
の場において薬剤注入、洗滌機能を有する従来の
注入排液チユーブの断面形状、構造を鋭意究明し
た結果、画期的なひだ付注入排液チユーブを考案
するに至つた。
(ニ) 課題を解決するための手段 チユーブの断面は内腔面に突起の頚部最小幅
N1と突起の最大幅Hとの比N1/Hが1未満の突
起を有し、壁には注入用の管腔の直径dとチユー
ブ壁の最小肉厚Tとの比d/Tが1以下の1個な
いし数個の類円型の管腔があるという形状、構造
をとる。d/Tが大きい場合には突起根部のチユ
ーブ壁に管腔を開け、管腔周囲の強度を増すため
突起の根部は太くなつている。実用上の操作から
みて、管腔の直径とチユーブ壁の比が小さい(1/
2以下位)場合にはチユーブ内壁のどの部位に管
腔を作つてもよいが、大きい(1/2以上位)場合
には突起根部周囲を太くして根部が接する内壁に
管腔を作るのがチユーブ自体の強度のバランスを
考える上で望ましいことが分つた。
チユーブの材料は、ゴム製、ビニール製が実用
上好ましいが、使用する部位によつてある程度の
差があり、腹腔からのドレナージにはシリコンゴ
ム製が望ましく、胸腔ドレナージ、膿瘍などの貯
留液のドレナージとしてはシリコンゴム製、ビニ
ール製がよい。乳癌手術後などの胸壁からのドレ
ナージにはビニール製が望ましいなどである。
このひだ付注入排液チユーブは体内留置を伴う
ことを前提に、チユーブに造影ラインを組み込む
ことが出来る。また先端近くには機能付与のため
の側孔をあけてもよく、末端部にはコネクターを
具備させてもよい。
(ホ) 作用 この考案に係るひだ付注入排液チユーブを手術
時あるいは、非手術時に局所麻酔下に体壁(皮
膚、筋層、腹膜または胸膜あるいは液貯留腔)に
小切開を加え体外から腹腔、胸腔内あるいは液貯
留腔内に留置し、糸にて体壁皮膚に固定する。
注入用管腔内に薬剤または洗滌液を注入すると
薬剤、洗滌液は体腔内の目的の部位に達する。体
腔内を巡つた薬剤、洗滌液は体腔内の膿、血液、
壊死融解物質とともにひだ付排液チユーブを通
じ、体外に排出され体腔内は洗滌、殺菌される。
その際、ひだ付排液チユーブにコネクターを具備
したものでは、コネクターを介して液を完全に集
めることが出来る。またコネクターを介して持続
的吸引装置に接続することも出来、洗滌効率を著
明に高めることが出来る。
(ヘ) 実施例 この考案の実施例を図により説明すると、第1
図aはチユーブ壁厚Tと薬剤、洗滌液注入用の管
腔の直径dとの比(d/T)が小さい場合であ
り、とくに管腔付近の突起の形状は他の部位の突
起と同一でもよい。第1図bは薬剤注入用、洗滌
液注入用として2コの管腔をあけたものである。
第3図aは管腔の直径とチユーブ壁の比が比較的
大きい場合を示し、突起の根部N2を内壁に向け
拡大するようにし、管腔もやや内壁に近く、最も
強度の安定した位置に開ける。第3図bは内壁に
管腔を2コ開けた場合の図である。第4図aは根
部付近を徐々に拡大した突起部および管腔の位置
関係の拡大図を示し、第4図bは管腔から離れた
部位の突起を示す。
このひだ付注入排液チユーブの末端部の注入、
排液用管腔にコネクターを具備させてもよくその
際には注入用コネクターを介して薬剤、洗滌液の
注入を行い、排液用コネクターを介して排液を集
めることができる。
(ト) 考案の効果 この考案を従来の注入、排液チユーブと比較し
てみると、第5図a,bは従来からある注入排液
チユーブであるが第5図aはチユーブ内にヒダが
なく、毛細管現象がみられず、かつ途中で折れ曲
る場合には排液効果は非常に悪くなり、第5図b
は内腔に突起(ヒダ)を持つ扁平な注入ペンロー
ズチユーブであるが、チユーブ壁がうすく、また
突起の先端部が柔らかく、また扁平なために容易
に曲り、曲つた時の内腔保持力が弱く、臨床面に
おいて極めて効率が悪く、考案者による臨床経験
では第5図a,b両ドレーンとも目的を果せず短
期間に抜去あるいは再挿入を繰り返している。
今回の考案によると、従来の注入排液チユーブ
と比べ、通常の排液効果に加え毛細管効果が加わ
り、さらにチユーブ内が陰圧になつてもチユーブ
がおしつぶされることがないため洗滌液、薬剤注
入後の排液効果が極めてよく、かつ長期間持続的
に排液ができる。また従来は複数のドレーンによ
つて行つていた機能を、ひだ付注入排液チユーブ
1本で行うことが出来るため、患者の苦痛も少く
かつ創部の汚染の可能性も少く創部を極めて清潔
に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図、第4図は夫々この考
案のひだ付注入排液チユーブの断面形状を示す。
第1図、第2図は注入用管腔の直径dとチユーブ
壁の厚さTの比d/Tが小さい場合を示す。第1
図aは管腔が1つの場合、bは管腔が2コの場合
を示す。第2図はチユーブ壁と管腔の関係の拡大
図を示す。第3図、第4図は管腔の直径dとチユ
ーブ壁の厚さTの比d/Tが大きい場合を示す。
第3図a,bは突起の根部が広がつていることを
示し、第3図aは管腔が1コ、第3図bは管腔が
2コの場合を示す。第4図aは突起と内壁と管腔
の関係を拡大図によつて示したものであり、突起
の頚部最小径N1は根部N2より小さく、(N1
N2)。また管腔はチユーブの強度を保つためにや
や突起寄りにあけてある。第4図bは管腔のない
部分の突起と内壁の関係を示しており、N1=N2
となつてる。第5図a,bは従来の注入ドレーン
チユーブの断面形状を示す図である。 T……チユーブ壁の厚さ、d……注入用管腔の
直径、H……突起(ひだ)の最大幅、N1……突
起の頚部最小幅、N2……突起の根部最大幅。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (イ) チユーブの断面の形状において、内壁から中
    心に向う多数の突起(ヒダ)および壁内に1な
    いし数個の類円形の注入用の管腔から形成され
    ている円筒状のひだ付注入排液チユーブ。 (ロ) チユーブ壁内の注入用の管腔の直径dとチユ
    ーブ壁の最小肉厚Tとの比d/Tは1以下であ
    り、そのチユーブ壁内の管腔位置はd/Tが小
    さい場合はチユーブ壁の任意の場所にあり、大
    きい場合にはヒダ付着部の壁内にある。d/T
    が大きくなるにつれ、突起の頸部の幅は付着部
    に近ずくにつれ大きくなる。 (ハ) 材質はゴム製、ビニール製である。 以上の如く構成したひだ付注入排液チユーブ。
JP10707988U 1988-08-14 1988-08-14 Expired JPH0451800Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP10707988U JPH0451800Y2 (ja) 1988-08-14 1988-08-14

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JP10707988U JPH0451800Y2 (ja) 1988-08-14 1988-08-14

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Publication Number Publication Date
JPH0230348U JPH0230348U (ja) 1990-02-27
JPH0451800Y2 true JPH0451800Y2 (ja) 1992-12-07

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JP10707988U Expired JPH0451800Y2 (ja) 1988-08-14 1988-08-14

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