JPH04506241A - ピストン機関 - Google Patents

ピストン機関

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ピストン機関 本発明はピストン機関、特にピストン式燃焼機関に関するものである。
シリンダロータを有するピストン式燃焼機関はドイツ公開第2502709号明 細書により公知である。
このシリンダロータは機関のベースを形成するケーシング内に回転軸線を中心と して回転可能に支承されている。このシリンダロータは、また、4個のシリンダ を有しており、これらのシリンダが、シリンダロータの回転軸線を中心として互 いに900だけ角度をずらされ、回転軸線と直角に延びるシリンダ軸と同軸的に 対をなして配置されている。シリンダ内にはピストンがしゅう動可能に配置され 、これらピストンが、また対をなしてピストンロッドにより互いに剛性的に結合 されている。シリンダロータと同軸的に、ケーシング内にはクランク軸が支承さ れ、このクランク軸のクランクアームは、ピストンロッドの軸受穴内に回転可能 に支承されている回転可能の偏心板を保持している。
この偏心板の偏心率は、クランク軸のクランクアームの偏心率と等しく選定され ている。
シリンダロータとクランク軸の回転時には、ピスト運上を移動する。この型の燃 焼機関は、シリンダロータが低回転数時には比較的低いピストン速度を有してお り、比較的構造体積が小さくとも出力は高い。加えて、不釣合の度合が僅かであ る。
前記の燃焼機関の場合、シリンダロータは、クランク軸回転数の172に等しい 回転数で回転しなければならない。シリンダロータは、この目的のため、遊里歯 車装置を介してクランク軸と、回転不能に連結されている。遊星歯車装置は、ク ランク軸上に比較的直径の小さい太陽歯車を有している。しかし、この太陽歯車 は、シリンダロータの全反動モーメントを吸収しなければならないので、大きい 寸法を有していなければならない。しかしながら、十分な寸法を有するようにす れば、遊星歯車装置が燃焼機関の構造体積に占める畔分が可なり大きくなること が判明した。
前記公知!式の燃焼機関の場合、ピストン行程は、クランク軸のクランクアーム ないし偏心板の偏心率?4倍に相当する。ピストン行程は、燃焼技術上、構造上 の理由から任意に大きくすることはできないので、クランクアームないし偏心板 の偏心率には構造上、超えられない限界が置かれている。他方、偏心板をクラン クアームとピストンロッドのところとに2重支承することにも一定の構造スペー ろを必要とし、このスペースは、まず第1にクランク軸ジャーナルの直径を減じ なければ用意できない。しかるに、この直径を減じることは、燃焼機関の最大出 力により制限されているまた、DE−OS25367.39により、類似の燃焼 機関が公知である。この燃焼機関は、シリンダロータと、シリンダロータの回転 軸線を中心として90゜だけ角度をずらされた2つのシリンダ対とを有しており 、DE−O82502709と第一に異なる点は、クランク軸が、シリンダロー タの回転軸線と同軸的ではなく、軸平行に偏心位置に配置されている点である。
この内燃機関の場合も、シリンダロータが、歯車伝動装置を介してクランク軸に より強制駆動せしめられるので、前記の構造上の短所が生じる。
更に、MTZ30 (1969年)4.142ページから144ページにより、 前記型式の燃焼機関であって、2つのシリンダ対を有するのみでなく、6シリン ダエンジンとして構成されている形式のものが公知である。しかし、この燃焼機 関の場合も、シリンダロータは、遊星歯車装置を介してクランク軸と連結されて おり、個々のピストンのピストンロッドは、クランク軸のとこ呂の偏心板上方を 案内され、偏心板はクランク軸のクランクアームのところにもピストンロッドに も回転可能に支承されている。この場合にも前記の欠点が存在する。
更にまた、共通のシリンダロータ内で120°だけ互いにずらされた3つのシリ ンダ対を有する燃焼機関が、米国特許3665811により公知である。この場 合、シリンダ軸線が、シリンダロータの回転軸線と直角の共通の平面内に位置し 、シリンダ対内をしゅう動可能なピストン対が、ピストンロッドを介して互いに 剛性結合されている。3つのピストン対のピストンロッドは、偏心軸受を介して 共通のクランク軸と連結されている。このクランク軸の軸線は、所定の偏心率を もってシリンダロータの軸線に対し軸線平行状態でずらされている。偏心軸受は 、クランク軸軸線を中心として120°だけ互いに角度がずらされており、それ ぞれクランク軸に対して定置の偏心円板を有している。これらの偏心円板は、ピ ストンロッドの軸受穴内を滑り軸受を介して案内されている。燃焼機関のクラン ク軸には、同じ構造形式の、燃焼機関に供給する圧縮器が連結されている。
米国特許3665811により公知の燃焼機関の場合、偏心軸線がシリンダロー タの回転軸線と瞬間的に合致するときにも、各ピストン対は、その偏心軸受によ り決定される偏心軸線に対して回転不能にシリンダのところに支えられる。この 支えは、もっばら、2つの別のピストン対を介して行なわれ、しかも、シリンダ ロータが、トルクに耐えるように、付加的に歯車伝動装置その他を介してクラン ク軸と結合される必要もない。この型式のピストン機関は、3つのピストン対の それぞれが、シリンダロータの角位置のそれぞれで安定的にクランク軸のところ で案内される利点を有している。これによって、シリンダロータとクランク軸の 2重支承された補償偏心体とを有する既述の燃焼機関の場合に発生するような回 転共振が低減される。
この型式のピストン機関は、2重支承された偏心板を有する冒頭に述べたピスト ン機関より寸法が小さくはあるが、特に、比較的高出力用に寸法づけがなされて いる場合には、大きすぎる寸法になることが多い。
高出力の場合に望ましいのは、一方では、クランク軸の軸方向寸法が出来るだけ 小さく維持されて、クランク軸に作用するピッチング・モーメントを低(抑えら れることである。他方では、クランク軸の十分に大きい横断面と十分に大きい軸 受円直径が実現され、出力を大にした場合にクランク軸に作用する力が計算に入 れられるようにすることである。米国特許3665811により公知のピストン 機関の場合、偏心円板の半径は、クランク軸の偏心率より小さい。言いかえると 、クランク軸回転軸線からの偏心体回転軸線の間隔よりも小さい。この結果、機 関の軸方向全長が、偏心円板を互いに結合するクランクアームにより増大するこ とになる。ピストンロッドの著しく曲げられた配置と関連して偏心円板が比較的 小さい軸受円直径を有することにより、この公知機関の場合には、達成可能な出 力に制限がある。
本発明の課題は、互いに120°だけずらされた3つのシリンダ対を有する既述 の型式のピストン機関を改良して、比較的小さな寸法で比較的高い出力が可能に なるようにすることにある。
本発明によるピストン機関、特にピストン式燃焼機関は、米国特許366581 1により公知の機関に似て、機関ベースと、第1回転軸線を中心として機関ベー スのところに回転可能に軸受けされたシリンダロータとを有している。シリンダ ロータは、第1回転軸線を中心として互いに120°角度をずらして配置された 3つのシリンダ対のグループを少な(とも1グループ有しており、このグループ の、対をなすシリンダが、第1回転軸線の向い合った側に、第1回転軸線に対し 直角の、等しいシリンダ軸線を有して配置されている。シリンダ内には、ピスト ンがしゅう動可能に配置され、これらピストンの、シリンダ対に配属されたピス トンは、対をなしてピストンロッドにより互いに剛性結合されている。機関ベー スには、第1の回転軸線に対して所定偏心率だけ軸平行にずらされた第2の回転 軸線を中心として回転可能にクランク軸が軸受けされ、このクランク軸のところ にはピストン対のピストンロッドが偏心軸受を介して案内されている。偏心軸受 は、第2の回転軸線を中心として互いに120°角度がずらされており、クラン ク軸に対して定置された第3の回転軸線を定めている。これら第3の回転軸線の それぞれは、同じく所定の偏心率だけ軸平行に第2の回転軸線に対しずらされて いる。偏心軸受は、クランク軸と固定結合された偏心円板を有しており、この偏 心円板の軸線が第3の回転軸線を限定し、偏心円板はピストンロッドの軸受開口 内に回転可能に配置されている。シリンダロータは、これにより、もっばらピス トンロッドを介してトルクに耐えつるようにクランク軸と連結されている。
米国特許3665811により公知のピストン機関と異なり、偏心円板の軸受円 直径は、一方では、所定偏心率より大きく選定され、他方では、シリンダロータ による回転駆動時に3つのピストン対のそれぞれの自己ロックが生じつるシリン ダロータ回転角度範囲を60°以下とするように、小さく選定されている。
このように寸法づけを行なう場合、公知ピストン機関で必要な、偏心円板両側の クランクアームが不要となり、これによって、クランク軸の軸方向全長を短縮す ることができる。偏心円板は、実賀的に直接軸方向に重ねることができ、そのさ い材料横断面は、偏心円板の半径方向オーバーラツプ区域では大きい半径方向力 を伝達するためにも十分な寸法づけをしてお(ことができる。
比較的高いピストン力を吸収するため、偏心円板の軸受円直径は出来るだけ大き くするようにめられる。意外なことに、ピストン機関は、シリンダロータの振動 モーメントのため、軸受円直径が一定限界値を超えて太き(されると、自己ロッ クすることが判明した。ピストンロッドの軸受穴内を案内される偏心円板のトグ ルレバー効果により、ピストン対のそれぞれは、シリンダロータによる駆動負荷 時には、2つの他のピストン対の強制案内により追従されないと自己ロックが生 じるシリンダロータ角度範囲を有している。偏心円板の軸受円直径は、それゆえ 、本発明によれは、各個のピストン対の自己ロック角度範囲が、シリンダロータ の回転に関し、それぞれ60″以下となるように、小さく寸法づけられている。
その場合、寸法の選択は、偏心軸受及びシリンダ内のピストンとの摩擦係数と、 偏心軸受の偏心率とに応じて行われる。したがって、本発明の枠内で意図的に個 々のピストン対の自己ロックが甘受され、偏心軸受の寸法づけにより2つのピス トン対の自己ロック角度範囲が確実にオーバラップしないようにされ、これによ りピストン機関の完全な自己ロックが生じないようにされている。この目的のた めに、偏心円板の軸受円半径と、偏心円板の偏心率との比は、4以下に、有利に は3以下に選ぶようにする。
偏心軸受の軸受摩擦を小さく抑えるには、偏心軸受を針軸受として構成するのが 有利である。中央の偏心板の針軸受は、中央のピストンロッドもそうだが、クラ ンク軸の軸方向寸法が僅かなため、分割されずに外側の偏心円板を超えて引上げ ることができる。有利な構成によれば、軌道は直接に周方向に分割されていない 軸受穴と偏心円板の円周部により形成されている。
燃焼機関として用いる場合、シリンダは、順次にその半径方向で外方の死点区域 で燃料・空気の混合気を充てんされる。この混合気は、少なくとも新気部分に関 しては、有利には前置された圧縮器により圧縮される。その場合、燃焼室への予 圧縮された混合気の充てんが改善されるのは、半径方向で外方のピストン死点位 置で僅かな隙間容積を甘受し、予圧縮された混合気を供給するガス流入口を、ピ ストンが半径方向外方の死点位置に達する前に隙間容積に混合気を送入できるよ うに配置した場合であることが判明した。隙間容積は、シリンダの半径方向の分 増により用意できる。シリンダロータの半径方向寸法の増大は、しかし、ピスト ンのヘッドに少なくとも1つの凹所を設けることで避けることができる。
新気の予圧縮のためには、排ガスタービンにより駆動される圧縮器を備えてお( ことができる。この種の排気タービンは、経済的な作動のためには比較的高い排 気出口圧力を必要とし、それによってガス交換が阻害される。だが、このガス交 換は、本発明の別の観点から行なわれていることだが、ケーシングに設けられた ガス流出口を周方向に前後する互いに別個の2つの出口に分割しておき、それら のうちのシリンダロータ回転時に最初に供給される出口が、排気タービンに接続 されるようにすることによって、改善することができる。排気タービンは、半径 方向で内方にピストン死点位置に続く回転区域では、高圧で流出する排気により 駆動される。排気は、−都連がされたのち、次のシリンダロータ回転過程で次の 出口を介して比較的逆圧の小さいときに押出される。2つの出口の間のケーシン グ壁部区域は、シリンダロータ円周部のシリンダ開口より幅広であり、双方の出 口間での排気の直接的な分流が防止される。
本発明の有利な別の観点によれば、シリンダロータのシリンダは、ピストンによ り互いに分離されたそれぞれ2つのチャンバを形成するために、ピストンの両側 で半径方向に閉じられている。半径方向で内側のチャンバと外側のチャンバとに は、それぞれ別個のガス流入口とガス流出口とが配属されている。こうした措置 により、ピストン機関の作業容積は、構造寸法を増大させることなしに著しく拡 大できる。半径方向で内側のチャンバは、予圧縮したガスを半径方向外側のチャ ンバへ充てんする圧縮器の作業室として利用できる。半径方向で外側のチャンバ は、複式圧縮器を形成するために、同じく圧縮器作業室として構成してお(こと ができるが、機関の燃焼室を形成するようにしておいてもよい。いずれの変化形 も、小さな構造容積で高い出力が得られる点が特徴である。
ピストンは円形横断面を有することができるが、有利にはシリンダロータの周方 向には軸方向より狭幅にしておく。このようにすることにより、シリンダロータ 内にシリンダを収容するために利用可能な横断面の利用が改善され、これによっ て、シリンダロータの直径を増大させることなしに行程容積を増大させることが できる。ピストンは、また、長方形横断面を有していてもよいが、また、半円筒 形の狭幅側を有するようにし、この狭幅側が、ピストンの、その他の平らな広幅 側に続くようにしてもよい。これらいずれの変化形も、セグメント状の、言いか えると複数部分から形成されたシール条片によってシリンダに対して密封できる 利点を有している。ピストンが長方形横断面を有する場合、シール条片は、広幅 側から狭幅側への移行部のところで重なるようにするのが有利である。狭幅側が 半円筒形状の場合、有利にはU字形のシール条片を利用し、これらのシール条片 が、狭幅側を脚部の間にはさむようにする。この場合は、互いに重なり合うシー ル条片を用いることができる。ピストン機関の構造上、燃焼室内には高い圧力ピ ークは発生することがないからである。他方、燃焼ガス温度が極めて高温の場合 に作動の効率を改善するため、ピストン材料にセラミックを用いるのが有利であ る。
シリンダは、有利にはシリンダロータの円周部へ向って開(ようにし、シリンダ ロータ円周部を僅かな隙間をおいて取囲むケーシングにより外部へ向って閉じら れるようにする。ケーシングの周壁とシリンダロータの周面との間に残る環状間 隙は、シリンダロータ周面及びシリンダロータを取囲むケーシング周壁内面が、 僅かに円錐形をなし、周壁を軸方向に調節可能にすることで、補償することがで きる。
シリンダの燃焼室には、ピストンの半径方向外方の死点位置に続いて予圧縮され た混合気が充てんされ、燃焼室内は、半径方向外方の死点位置での角度間隔で点 火できる。このことは、この角度間隔で圧力ピークが発生せしめられ、それによ ってクランク軸の負荷が低減する利点を生む。しかし、また、ケーシング内に燃 焼室を定置し、予圧縮された混合気が、シリンダ外から燃焼室内で火花点火され 、その後に初めてガス流入口を介してシリンダ内へ導入されるようにすることも 可能である。圧縮器から、点火された燃焼ガスの燃焼圧力の負荷を軽減するため 、新気は逆止め弁を介して燃焼室へ導入するのがよい。この場合も、点火された 燃焼ガスは、半径方向で外方の死点位置の角度間隔でシリンダに供給されるのが 有利である。
この種の燃焼機関−圧縮器ユニットの効率は、特に次の場合に高められる。すな わち、燃焼機関が外燃機関で、機関のガス流出口が熱交換器と接続され、この熱 交換器が、ガス供給路内を圧縮器からガス流入口へ流れる圧縮された新気ないし 圧縮された燃料新気混合気を加熱する場合である。有利には、この熱交換器は、 ガス流出口区域でケーシングの壁部を形成するようにする。このようにして、機 関の、比較的大きいガス流出角度が、効率的な熱回収に利用できる。
有利な一構成の場合、熱交換器は第1の通路と第2の通路とを有する交換体を備 えている。その場合、第1の通路は、ガス流出口に続いてほぼ半径方向に第1の 回転軸線のところへ延び、第2の通路は、シリンダロータのほぼ接線方向に延び 圧縮器からガス流出口へ通じている。有利には直接にケーシングとフランジ結合 されているこの熱交換器は、排気を著しい横断面縮少及び流れ損失なしに利用す る。この結果、排気はその後でなお、圧縮機を駆動する排気タービンの作動にも 利用することができる。
本発明の更に別の面は、シリンダロータ内に生じる熱の放出に関するものである 。シリンダロータは、この目的のために、その側壁の1つのところに環状の、互 いに同軸的な冷却リブを有し、これらのリブの間へは、ケーシングの対向側面か ら突出している環状の、相補的なケーシング冷却リブが入り込んでいる。これら の冷却リブは、その拡大された表面によって、シリンダロータから熱をエンジン ブロックへ伝達するラビリンスを形成している。このラビリンスは、有利にはピ ストン機関の潤滑油回路に接続して、冷却効率が高められるようにする。ケーシ ングは、通常は、空冷式又は水冷式にしておき、同時にラビリンスを通る潤滑油 によっても冷却が行なわれるようにすることもできる。シリンダロータの外とう の、冷却リブ・ラビリンスへの移行部に備えられた遠心板が、シリンダロータの 円周部に対して冷却ラビリンスをシールし、ラビリンス・シール内を流れる潤滑 油を実質的に無圧力のケーシング周囲のチャンバ内へ送入し、このチャンバから 、潤滑油は、ピストン機関の潤滑油回路へ戻される以下で本発明を図面につき詳 説する。
図1は本発明によりピストン機関の一実施例の略示断面図、 図2は図1の■−■線に沿った断面図、図3はピストン機関のピストンの平面図 、図4はピストン機関の偏心伝動装置を説明するための略示図、 図5は図1のピストン機関の一変化形の部分断面図図6は図1のピストン機関の 別の変化形の断面図、図7は圧縮器が統合されたピストン機関の略示断面図、 図8は図7の■−■線に沿った、ピストン機関の断面図である。
図1及びv!J2に示したピストン機関は、実質的に円筒形の内室3を有するケ ーシング1を有している。内室3内には、同じく実質的に円筒形のシリンダロー タ5が、回転軸線7を中心として回転可能に配置されている。シリンダロータ5 は、回転軸線7に対して同心的な、実質的に円筒形の周壁9を有し、ころがり軸 受11を介してケーシング1の軸受延長部13のところに支承されている。周壁 9は内室3により狭い間隔をおいて取囲まれている。
シリンダロータ5は、6個のシリンダ15を有し、これらシリンダ内に各1個の ピストン17が、回転軸線7に対し直角方向にしゅう動可能に配置されている。
シリンダ15ないしピストン17は、対をなして回転軸線7の互いに向い合う側 に互いに整列されて、言いかえると同軸線的に配置されている。シリンダ対の軸 線は、その場合、回転軸線7を中心として120゜だけ互いに角度がずらされ、 軸線と直角の、同一のシリンダロータ平面内に位置しているが、回転軸線7の方 向にいくぶん互いにずらしておくこともできる。互いに対をなして配置されたピ ストン17は、ピストンロッド19により互いに剛性結合されている。
ケーシング1内には、ころがり軸受21内にクランク軸23が、回転軸線7に対 し偏心率eだけ軸線平行にずらされた回転軸線25を中心として旋回可能に軸受 けされている。クランク軸23は、軸方向に並列された3個の偏心円板27を固 定保持している。これらの偏心円板27は、ピストンロッド19の軸受穴29内 に配置され、ピストンロッド19を針軸受31を介して案内している。偏心円板 27は、クランク軸23の回転軸線25と軸平行に、但し偏心率eだけ回転軸線 25に対してずらされている偏心軸線33を有する偏心軸受を形成している。偏 心円板27は、偏心率eより大きい半径を有し、もっばらその半径方向のオーバ ラップ区域で互いに結合されている。それにより、個々の偏心円板27の周面か らは、もっばら、残りの偏心円板の同区域が突出することになる。これにより、 中間の偏心円板27の針軸受31が双方の外側の偏心円板27から突出した形で 球数つなぎにできる利点が得られる。図示の有利な構成では、針軸受の軸受面は 、それぞれ直接に偏心円板27の周面ないし軸受穴29の周方向内面により形成 されている。このような場合には、ニードル体の案内用に備えられるころがり軸 受ケージは、たとえば2個の半部に分割して構成し、中央の針軸受はピストンロ ッド19を分割しな(とも組付けできるようにすれば十分である。針軸受は、本 発明の枠内で優先的に使用される。なぜなら、針軸受は摩擦特性がすぐれている ので、後述するように、高い出力用のピストン機関の寸法づけのさい有利だから である。
ピストン対17の1つを示した図4から最もよく分かる通り、ピストン17は、 回転軸線7を中心とするシリンダロータ5の回転時に軌道35に沿って運動する 。この軌道35は軸線と直角の平面内で回転軸線7と交差する。偏心円板27の 中心軸線と合致する偏心回転軸線33も、同じく軌道35に沿って移動する。
これは、クランク軸23の回転軸線25からの偏心率eが、シリンダロータ5の 回転軸線7からの、回転軸線25の偏心率eに等しいからである。3つのピスト ン対は、もっばらそのピストンロッド19を介してクランク軸23のところをト ルクに耐えるように案内されている。これにより、偏心円板27の相互の、かつ またクランク軸23に対する定置配置が可能になる。
クランク軸23は、その場合、シリンダロータ5に対し強制回転され、しかもそ のさいの角速度はWkであり、この値は、シリンダロータ5がその回転軸線7を 中心に回転するさいの角速度W罠の2倍の値である。
偏心率eは、ピストン行程が偏心率eの4倍の値なので、実際には比較的小さく 、たとえばlQm+*から2Qmmの程度である。それにも拘らずクランク軸2 3が安定的なのは、偏心円板27の軸受円半径rが偏心率eよりも問題な(大き く選定されているからである。
γの値に比較的大きい値を選定することが望ましいのは、それによって、偏心円 板27ないし針軸受29の幅が比較的小さい場合にも、比較的大きいピストン力 が可能になるからである。
ピストンの運動中、偏心軸線33は、シリンダロータ5の回転軸線7を超えて移 動する。偏心軸線33と回転軸線7とを合致させた場合、配属されているピスト ン対は、それだけをとって考えれば、シリンダロータ5と一緒に回転軸線7を中 心として回転させることが可能であろう。しかし、そのようにすれば、互いに自 由回転可能な偏心円板を有するシリンダロータ・ピストン機関の場合、往々にし て作動中に共振が生じることがある。これに対し、本発明によるピストン機関で は共振傾向は低減されている。これは、シリンダロータが、互いに120°だけ ずらされたピストン対のうちの少な(とも2対の各回転位置で、回転不能にクラ ンク軸23と連結されているからである。
意外なことに、偏心円板27の軸受円半径rを任意の値に選定できないことが明 らかになった。これは、シリンダロータ5からのピストン機関の駆動時に、偏心 運動の特定角度範囲では、シリンダロータ5を停止させる自己ロック作用が生じ るからである。たとえばエンジン・ブレーキのさい、制動されたクランク軸23 に対しシリンダロータ5のはずみ車効果により与えられるせん断力下(図4)が 、トグルレバー効果により、一方ではピストン17とシリンダ15との間に、他 方ではピストン17と軸受穴29及び偏心円板27との間に、中間角度βが小さ い場合、摩擦力を生じさせる。この摩擦力は、ピストン対のしゅう動運動に抗し て自己ロックを生じさせる。ピストン対のしゅう動運動は、回転軸線25を中心 とする偏心円板27の回転運動を生じさせる。ロックを生じさせる摩擦力は、軸 受円半径が増大するにつれてトルク不足が増大することにより、大きくなるので 、自己口・ツクを避けようと思えば、その寸法の上限を定めて、それを超えない ようにせねばならない。自己ロック効果は、クランク・軸23によるピストン機 関の駆動(圧縮器による作動)時、又はピストン側からの駆動(機関による作動 )時には、無視しつる程度であるが、シリンダロータ5による駆動時には、摩擦 力を規定する。?ラメータを次のように選定すれば、自己ロック効果を克服でき る。
すなわち、シリンダロータ5の回転角度の角度範囲αを60°以下にするのであ る。角度範囲αは、シリンダロータ5からの駆動時に個々のピストン対だけを観 察した場合に生じつる角度範囲である。この角度αは、その場合、回転軸線7及 び25を含む平面と観察されたピストン対のしゆう動方向とのなす角度を表わす 。図4にしめした状態を前提として、自己ロック効果を克服する場合の重要な関 係式は次のとおりである:この式において、 μ、は偏心軸受の摩擦係数、 μ、はシリンダ15内のピストン17の摩擦係数、rは偏心軸受の軸受円半径、 eは回転軸線25からの回転軸線7の偏心率もしくは間隔、である。
針軸受を用いる場合、達成可能な比γ/eは4以下であり、通常は約2.5から 3である。
ピストン機関は、図1に示したように、排気タービン37により駆動される圧縮 タービン39を有している。圧縮タービン39は、入口41から供給される新気 を圧縮し、ノズル45を介して燃料が混入される定置混合室43へ送られる。圧 縮された燃焼・空気の混合気は、排気タービン37へ通じる排気通路内に配置さ れた熱交換器46内で加熱され、シリンダロータ5に対しほぼ接線方向で流入口 47へ送られ、この流入口を介してシリンダ15に圧縮され予熱された混合気が 供給される。流入口47は、シリンダロータ5の回転方向で、半径方向で外方の 、ピストン17の死点位置に配属された位置から始まり、シリンダロータ5の周 壁9と向い合った、ケーシング1の内室3の周面に設けられた周方向みぞにより 形成されている。ブースト損失を防止するため、シリンダ15は、その全横断面 にわたりシリンダロータ5の周壁に向って開放されており、ピストン17は、周 面9の円筒形状に合わせた部分円筒形の、少なくとも1つの凹所50が設けられ たピストンヘッド49を有している。凹所50は、ピストン17の、半径方向外 方の死点位置で小さな隙間容積を形成する。この隙間容積により、外方死点位置 にピストンが達する前に流入口47が始まるため、燃焼室への混合気の充てんが 改善される。隙間容積は、場合により設けなくともよいが、また、流入口47を 特殊な形状にしたり、シリンダロータの半径寸法を拡大することにより設けるこ ともできる。
混合気は、半径方向外方の死点位置からずらして回転方向に火花点火され、作業 過程の間に、半径方向外方の死点位置とは、回転軸線7を通る直径方向で反対側 の内方の死点位置へピストンを移動させる。シリンダロータの回転方向で半径方 向内方の死点位置の次には、ケーシング1内にシリンダロータ5の周面9に向っ て開いた流出口51が続く。この流出口51・は、同じくみぞとして構成されて おり、このなかで排気ガスは熱交換器46を介して排気タービン37へ送られ、 ・排気タービン37から出口53を介して外部へ出る。。
混合気供給路内に配置された熱交換器46は、機関の効率を高める。熱交換器内 では、排気熱により混合気の圧力が更に高められるからである。ターボ圧縮器3 9への逆作用を防止するために、混合室43と熱交換器46との間には、ばね負 荷された逆止め弁55が設けである。 ぐ 熱交換器46は、熱良導性材料製の熱交換ブロック5.7から成っている。この ブロック57は、互いに平行の複数平面内に、シリンダロータ5に対しほぼ接線 方向に延びる多数の通路59を有し、これらの通路は、一方の側が共通の集合区 域61ないし63に開口し、混合室43から来る混合気を流入口47へ給送する 。通路59を含んでいる複数平面間には、それぞれ通路59と直角に延びる多数 の通路65が設けられている。これらの通路65は、はぼ半径方向にシリンダロ ータ5に向って延びている。これらの通路65を介して排気ガスは、著しい変向 及び変向による流れ損失なしに排気タービン37へ向って流れて行く。熱交換ブ ロック57は、直接にケーシング1にフランジ結合されており、−ブロック57 とシリンダロータ5の周面9との間に残るスペースが、排気ガスの集合スペース を形成している。別の集合スペース69が、シリンダロータ5と反対の通路側に 譚けられている。 。
シリンダ15内の燃焼温度は比較的高い。ピストン17は、それゆえ、セラミッ ク材料製であり、金属製ピストンロッド19のヘッド部分71(図1と図3)の ところに、たとえばねじ付けにより取付けられている。図3から最もよく分かる ように、ピストン17は、半径方向の平面図では長方形横断面を有し、その狭幅 側が周方向に延びている。このため、ピストン面が比較的大きいにも拘らず、機 関の構造はコンパクトにすることができる。炎フロントを十分に一様にするため に、複数の、この場合は2個の点火プラグ73が設けである。ピストンのシール は、直線的なシール条片部分75により行なわれ、これら部分はピストン側壁の みそ内に、ばね作用を有しつつはめ込まれている。
ピストンの隣接する側壁のシール条片部分75は、半径方向で回転軸線7に対し 互いにずらされており、ピストンの角隅区域では重なっている。このため、ピス トンの角隅区域ではシール作用は2重になっている。
図3には、ピストン17の変化形が破線で示しである。この変化形の場合、ピス トン17もシリンダロータの周方向に、シリンダロータ回転軸線方向でより狭幅 である。ピストンは、はぼ楕円形部分を有し、狭幅側が半円筒形の面により形成 され、これらの面が広幅側の平らな平区域に移行している。ピストンのシール用 には、半円筒形状の狭幅側からU字形シール条片セグメント76が、ピストンの 周面みぞにはめ込まれている。シール条片セグメント76は、その脚の間にピス トンを受容する。言うまでもな(、シール作用を改善するには、互いに向い合っ たシール条片セグメントの脚が重なり合うようにし、かつまた、通常のように、 押圧力を高めるためシール条片がはね作用を有するようにすることができる。
図2には、機関の冷却兼潤滑システムの細部が示されている。軸方向に位置する シリンダロータ端面から、回転軸線7と互いに同軸的に配置された複数環状リブ 77が突出している。これらリブ77の間には、ケーシング1のそれぞれ隣接側 壁から軸方向に突出する同じく互いに同軸的に配置された相補的な環状冷却リブ 79が入り込んでいる。冷却リブ77.79は、軸方向にシリンダロータ5の両 側でラビリンスを形成し、これらのラビリンスにより、表面積が増大し、シリン ダロータ5からケーシング1への熱伝達が容易になる。冷却リブ79に隣接して 、ケーシング1は、詳細に図示されていない冷却水通路を有するようにすること ができる。これら通路は、機関の冷却水回路に接続され、ケーシング1から熱を 除去する。ケーシング1の外とうも、冷却作用改善のため、複数の軸方向冷却水 通路を有するようにすることができる。
冷却作用を更に改善するため、冷却リブ77.79により形成されるラビリンス を機関の潤滑油回路に接続することもてきる。クランク軸23により駆動される オイルポンプ81は、潤滑油をオイル通路83を介して、半径方向内方のラビリ ンス周面区域へ送り込む。回転するシリンダロータ5の遠心作用により、潤滑油 は、ラビリンスを介してケーシング1の、無圧力の集合通路85へ送られる。こ れらの通路は、シリンダロータ5の外周区域でラビリンスを半径方向で外方へ制 限している。シリンダロータ5の周面9からロータ5の軸方向側面への移行部に は、遠心板87が設けられ、これら遠心板87が、ケーシング1の相補的な輸を 集合通路85内へ投入する。
こうすることにより、ケーシング1のガス交換通路47.51内へ望ましくない 量の潤滑油が達するのが防止される。冷却リブ77.79のラビリンスを流過す る潤滑油は、シリンダロータ5からケーシング1への熱伝達を改善し、加えて、 ケーシング1の、場合により冷却されている側壁を更に冷却する。
点火装置は、従来式に構成しておくことができ、制御用に磁気スイッチ91を備 えてお(ことができる。
この磁気スイッチ91が、クランク軸23上のホイール95の、周方向に分配さ れた磁石93に応動する。
次に、燃焼機関の変化形について説明する。図示した部材には、図1と図2の符 号を付しであるが、区別のためにアルファベットの文字を付加しである。構造と 作用形式については、図1と図2の実施例の説明を参照されたい。
図5に示した変化形が、図1及び図2の機関と異なる点は、実質的には燃焼室の 構成のみである。加えて、詳細には図示していない熱交換器内では、圧縮された 新気のみが加熱され、詳細には図示されていないばね負荷された逆止め弁101 を介して、ケーシング1a内に定置された燃焼室103に供給される。燃料は、 ノズル105を介して燃焼室103へ噴射され、点火プラグ107により周期的 に火花点火される。シリンダロータ5aに対しほぼ接線方向に延びる、燃焼室の 出口通路109は、シリンダロータ5aの周面9aに向って開いている通路47 aに通じており、通路47aが流入口を画定している。シリンダロータ5aは、 タービンの形式で周期的に燃焼室103から出て来る膨張する排気ガスにより駆 動される。逆止め弁101は、新気を圧縮する前置圧縮器に対し燃焼室103の 作業圧力が逆作用するのを防止する。
図6に示した変化形が、図1と図2の実施例と異なる点は、第一に流出口51b の構成である。この流出口51bは、シリンダロータ5bの周方向に前後してケ ーシング1bの円周部に設けられた2つの出口111.113に分割されている 。出口111.113は、ケーシング1bの壁区域115により互いに分離され ている。この壁区域115は、各シリンダ15bの端部開口より周方向に幅広く され、シリンダ15bの通過時に双方の出口111.113の間に排気ガスの直 接的な分路が生じないようにされている。ピストンの内方死点位置に周方向でよ り近い位置にある出口111のところには、排気タービン37bが接続されてい る。これにより、このタービンは、出口の始まるところから、高圧で流出する排 気ガスにより駆動される。出口113は、シリンダロータ5bの回転方向で出口 111の後方にあり、タービンの圧力に抗することなく作業する必要があるため 、排気ガスを十分に逃がすのに役立つ。流出口51bを前後する2つの出口に分 割して、そのうちの第1の出口のみを排気タービン37bの駆動に利用すること によって、ガス交換が改善される。熱交換器(符号46及び57から69まで) は、図示されていないが、排気ガスと圧縮された新気との間の熱交換用に、変化 させた形式で設けておくこともできる。あるいは又、予圧縮された混合気が、機 関に充てんされる前に、高い充てん密度に達するように冷却することもできる。
図7と図8は、図1と図2に示した形式のピストン式燃焼機関の変化形を略示し たものである。この形式の場合、シリンダ15cは、それぞれ半径方向で外方へ はケーシング1cの周壁121により閉じられているのみでなく、半径方向で内 方へもシリンダロータ5Cの底部123により閉じられている。ピストン17C をこの場合も対の形式で剛性結合させているピストンロッド19cは、シールさ れた状態で底部123を貫通している。ピストン17cのそれぞれは、このため 、シリンダ15cを2つの作業室125ないし127に分割している。これらの 作業室のうち、半径方向で内方の作業室125は、圧縮室として利用され、半径 方向で外方の作業室127は燃焼室として利用される。ケーシング1cの端壁1 29内には入口通路131と出口通路133とが、シリンダロータ5cの回転軸 線7cを中心として湾曲形状で設けられている。これらの通路131と133と は、ピストン17cが半径方向で外方へ移動する吸入段階では、半径方向で内方 のスペース125に通じる開口135と整列する。
出口通路133は、圧縮段階の終りごろに開口135と整列する。
半径方向で内方のスペース125により形成される圧縮器には、ターボ圧縮器3 9cにより符号41cのところから供給される予圧縮新気が充てんされる。ター ボ圧縮器39cは、このために通路137を介して入口通路131と接続されて いる。内燃機関の排気ガス出口51cに接続された排気タービン37cは、ター ボ圧縮器39cを駆動する。排気タービン37cの出口53cから流出する排気 ガスにより、熱交換器141内で、接続通路139を介し出口通路133から燃 焼室43cへ供給される圧縮された新気が加熱される。燃焼室43cは、シリン ダロータ5cの半径方向外方スペース127の外に位置している。燃料は、噴射 ノズル45cを介して燃焼室43c内へ噴射され、ここでも点火プラグ73cに より点火される。言うまでもなく、点火プラグ73cは、ケーシング1cの周壁 121内にも配置できるので、混合気は燃焼室127内で点火される。
周壁121は、シリンダロータ5cの周面9cを狭い間隔をおいて取囲んでいる 。公差を補償するため、周面9cは軽度に円錐形に形成されており、他方、周壁 121の内面は相補的な内円錐として構成されてぃる。周壁121は、公差補償 のため軸方向に調節可能だが、これについては詳細には説明は省略する。
機関の冷却用には、クランク軸23c上にタービン羽根車141が配置され、こ の羽根車141が、環状リブ77c、79Cにより形成されるラビリンス143 内へ冷却空気を送入する。冷却空気は、ラビリンス143の、半径方向で内方の 区域へ送られ、軸方向通路145を通り、軸方向で反対側へ流れる。この通路1 45は、ケーシングIC内と、シリンダロータ5C内のシリンダ15cの間とに 設けられている。環状通路147は冷却空気を排出する。
入口通路131と出口通路133とは、図8の符号149で示したように、端壁 129の代りに周壁121内に設けておくこともできる。開口135は、その場 合、半径方向通路151を介して周面9Cへ通じるようにする。
この機関は、半径方向外方のスペース127をも圧縮スペースとして利用した場 合は、複式圧縮器として利用することもてきる。
以上に説明した諸実施例の場合、3個のピストン対ないしシリンダ対の単一のグ ループのみが設けられている。しかし、言うまでもなく、複数グループを軸方向 に共通のクランク軸上に並列配置してお(ことができる。これらのグループは、 すべてが燃焼機関として作業することができる。しかし、また、圧縮器と燃焼機 関とを軸方向に並列配置することも可能である。
国際調査報告 国際調査報告

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ピストン機関、特にピストン式燃焼機関であって、機関ベース(1)と、第 1の回転軸線(7)を中心として回転可能に機関ベース(1)に支承されたシリ ンダロータ(5)とが備えられており、このシリンダロータ(5)が、第1回転 軸線(7)を中心として互いに120°角度がずらされて配置された3対のシリ ンダ(15)の少なくとも1つのグループを有し、このグループの各対をなすシ リンダ(15)が、第1回転軸線(7)の対向側に、第1回転軸線(7)と直角 の、等しいシリンダ軸線をもって配置されており、更にこれらシリンダ(15) 内にしゅう動可能に配置されたピストン(17)が備えられており、これらピス トンのうち、シリンダ対(15)に配属されたピストン(17)が対をなしてピ ストンロッド(19)により互いに剛性結合されており、更にまた、第1回転軸 線(7)に対し所定偏心率(e)だけ軸線平行にずらされた第2回転軸線(25 )を中心として回転可能に機関ベース(1)に支承されたクランク軸(23)が 備えられており、このクランク軸(23)のところをピストン対(17)のピス トンロッド(19)が偏心軸線(27,31)を介して案内されており、この偏 心軸受は、第2回転軸線(25)を中心として互いに120°だけずらされた、 クランク軸(23)に対し定置の第3軸線(33)を有しており、これらの第3 軸線(33)のそれぞれは、所定偏心率だけ軸線平行に第2軸線(25)に対し てずらされており、そのさい偏心軸受(27,31)は、クランク軸(23)と 不動に結合された偏心円板(27)を有しており、この偏心円板の軸が第3回転 軸線(33)を有し、ピストンロッド(19)の軸受穴(29)内に回転可能に 配置され、かつまた、シリンダロータ(5)が、もっぱらピストンロッド(19 )を介してトルクに耐える形式でクランク軸(23)と連結されている形式のも のにおいて、偏心円板(27)の軸受円半径(r)が、一方では、所定偏心率( e)より大きく選ばれ、他方では、シリンダロータ(5)の回転駆動時に3つの ピストン対(17)の個々の対の自己ロックが生じうるシリンダロータ回転角度 範囲が60°以下となる程度の値に寸法づけられていることを特徴とするピスト ン機関。 偏心円板(27)の軸受半径の、所定偏心率に対する比が、各ピストン対(17 )の関係式が▲数式、化学式、表等があります▼ となるような値に選ばれており、この関係式において、μeは偏心軸受(27, 31)の摩擦係数、μkはシリンダ(15)内のピストン(17)の摩擦係数、 γは偏心軸受(27,31)の軸受円の半径、eは所定偏心率であることを特徴 とする請求項1記載のピストン機関。 3.偏心円板(27)の軸受円半径(r)の、所定偏心率(e)に対する比が4 以下であり有利には3以下であることを特徴とする、請求項1又は2記載のピス トン機関。 4.偏心軸受が針軸受(29)として構成され、この針軸受の内側軌道が偏心円 板(27)のところに、またその外側軌道が、ピストンロッド(19)の、周方 向に分割されていない軸受穴(29)のところに、直接に付加形成されており、 かつまた、偏心円板(27)が、内側軌道に取囲まれた横断面の、半径方向で内 側に位置する横断面区域でのみ互いに重なり合うことを特徴とする、請求項1か ら3までのいずれか1項記載のピストン機関。 5.ピストン機関、特にピストン式燃焼機関であって、機関ベース(1)と、第 1の回転軸線(7)を中心として回転可能に機関ベース(1)に支承されたシリ ンダロータ(5)とが備えられており、このシリンダロータ(5)が、第1回転 軸線(7)を中心として互いに120°角度がずらされて配置された3対のシリ ンダ(15)の少なくとも1つのグループを有し、このグループの各対をなすシ リンダ(15)が、第1回転軸線(7)の対向側に、第1回転軸線(7)と直角 の、等しいシリンダ軸線をもって配置されており、更にこれらシリンダ(15) 内にしゅう動可能に配置されたピストン(17)が備えられており、シリンダ対 (15)に配属されたこれらのピストン(17)が対をなしてピストンロッド( 19)により互いに剛性結合されており、更にまた、第1回転軸線(7)に対し 、所定偏心率(e)だけ軸線平行にずらされた第2回転軸線(25)を中心とし て回転可能に機関ベース(1)に支承されたクランク軸(23)が備えられてお り、このクランク軸のところをピストン対(17)のピストンロッド(19)が 、偏心軸受(27,31)を介して案内されており、この偏心軸受が、第2回転 軸線(25)を中心として120°だけずらされた、クランク軸(23)に対し 定置の第3軸線(33)を有しており、これらの第3軸線(33)のそれぞれが 、所定偏心率だけ軸線平行に第2軸線(25)に対してずらされており、そのさ い偏心軸受(27,31)は、クランク軸(23)と不動に結合された偏心円板 (27)を有しており、この偏心円板の軸が第3回転軸線(33)を有し、ピス トンロッド(19)の軸受穴(29)内に回転可能に配置され、更にシリンダロ ータ(5)が、もっばらピストンロッド(19)を介してトルクに耐える形式で クランク軸(23)と連結されており、更にまた、シリンダ(17)が、シリン ダロータ(5)の円周部に向って開かれており、機関ベースがシリンダロータ( 5)の周面を狭い間隔をおいて取囲むケーシング(1)を形成し、このケーシン グ(1)内には、シリンダの回転路の一部でシリンダとオーバラップする少なく とも1つのガス流入口(47)と、シリンダ(15)の回転路の別の一部でシリ ンダとオーバラップする少なくとも1つのガス流出口(51)とが設けられてお り、前記ガス流入口(47)が、シリンダ(15)内へ送入される新気用の圧縮 器(39)と、特にターボ圧縮器と接続されている形式の、特に請求項1から4 までのいずれか1項記載のピストン機関において、各シリンダ(15)が、その ピストン(17)の半径方向外方の死点位置で隙間容積を有しており、かつまた 、ガス流入口(47)は、ピストン(17)が半径方向外方の死点位置に達する 前に、隙間容積に新気が充てんできるように配置されていることを特徴とするピ ストン機関。 6.隙間容積が、ピストン(17;17b)のヘッド内の少なくとも1つの凹所 (50;50b)により形成されていることを特徴とする、請求項5記載のピス トン機関。 7.ピストン機関、特にピストン式燃焼機関であって、機関ベース(1b)と、 第1の回転軸線(7b)を中心として回転可能に機関ベース(1b)に支承され たシリンダロータ(5b)とが備えられており、このシリンダロータ(5b)が 第1回転軸線(7b)を中心として互いに120°角度がずらされて配置された 3対のシリンダ(15b)の少なくとも1つのグループを有しており、このグル ープの各対をなすシリンダ(15b)が、第1回転軸線(7b)を挟んで向い合 う両側に、第1回転軸線(7b)と直角の、等しいシリンダ軸線をもって配置さ れ、更に、これらシリンダ(15b)内にしゅう動可能に配置されたピストン( 17b)が備えられており、シリンダ対(15b)に配属されたこれらのピスト ン(17b)が対をなしてピストンロッド(19b)により互いに剛性結合され ており、更にまた、第1回転軸線(7b)に対し、所定偏心率(e)だけ軸線平 行にずらされた第2回転軸線(25b)を中心として回転可能に機関ベース(1 b)に支承されたクランク軸(23b)が備えられており、このクランク軸のと ころをピストン対(17b)のピストンロッド(19b)が偏心軸受(27b, 31b)を介して案内されており、この偏心軸受が、第2回転軸線(25b)を 中心として120°だけずらされた、クランク軸(23b)に対し定置の第3軸 線(33b)を有しており、これらの第3軸線(33b)のそれぞれが、所定偏 心率だけ軸線平行に第2軸線(25b)に対してずらされており、そのさい偏心 軸受(27b,31b)は、クランク軸(23b)と不動に結合された偏心円板 (27b)を有しており、この偏心円板の軸が第3回転軸線(33b)を有し、 ピストンロッド(19b)の軸受穴(29b)内に回転可能に配置され、更にシ リンダロータ(5b)が、もっぱらピストンロッド(19b)を介してトルクに 耐える形式でクランク軸と連結されており、更にまた、シリンダ(17b)がシ リンダロータ(5b)の円周部に向って開かれており、機関ベースがシリンダロ ータ(5b)の周面を狭い間隔をおいて取囲むケーシング(1b)を形成し、こ のケーシング(1b)内には、シリンダの回転路の一部でシリンダとオーバラッ プする少なくとも1つのガス流入口(47b)と、シリンダ(15b)の回転路 の別の一部でシリンダとオーバラップする少なくとも1つのガス流出路(51b )とが設けられている形式の、特に請求項1から6までのいずれか1項記載のピ ストン機関において、ガス流出口(51b)が、周方向に前後する互いに分離さ れた2つの出口(111,113)を形成しており、これら出口のうち、シリン ダロータ回転時に始めに排気される出口(111)が排気タービン(37b)と 接続されていることを特徴とするピストン機関。 8.双方の出口(111,113)が、周方向でケーシング(1b)の壁部区域 (115)により互いに分離されており、この区域(115)が、シリンダロー タ(5b)の周面のシリンダ開口より広幅であることを特徴とする、請求項7記 載のピストン機関。 9.ピストン機関、特にピストン式燃焼機関であって、機関ベース(1c)と、 第1の回転軸線(7c)を中心として回転可能に機関ベース(1b)に支承され たシリンダロータ(5b)とが備えられており、このシリンダロータ(5c)が 第1回転軸線(7c)を中心として互いに120°角度がずらされて配置された 3対のシリンダ(15c)の少なくとも1つのグループを有しており、このグル ープの各対をなすシリンダ(15c)が、第1回転軸線(7c)を挟んで向い合 う両側に、第1回転軸線(7c)と直角の、等しいシリンダ軸線をもって配置さ れ、更に、これらシリンダ(15c)内にしゅう動可能に配置されたピストン( 17c)が備えられており、シリンダ対(15c)に配属されたこれらのピスト ン(17c)が対をなしてピストンロッド(19c)により互いに剛性結合され ており、更にまた、第1回転軸線(7c)に対し、所定偏心率(e)だけ軸線平 行にずらされた第2回転軸線(25c)を中心として回転可能に機関ベース(1 c)に支承されたクランク軸(23c)が備えられており、このクランク軸のと ころをピストン対(17c)のピストンロッド(19c)が偏心軸受(27c, 31c)を介して案内されており、この偏心軸受が、第2回転軸線(25b)を 中心として120°だけずらされた、クランク軸(20c)に対し定置の第3軸 線(33c)を有しており、これらの第3軸線(33c)のそれぞれが、所定偏 心率だけ軸線平行に第2軸線(25c)に対してずらされており、そのさい偏心 軸受(27c,31c)は、クランク軸(23c)と不動に結合された偏心円板 (27c)を有しており、この偏心円板の軸が第3回転軸線(33c)を有し、 ピストンロッド(19c)の軸受穴(29c)内に回転可能に配置され、更にシ リンダロータ(5c)が、もっばらピストンロッド(19c)を介してトルクに 耐える形式でクランク軸と連結されており、更にまた、シリンダ(17c)がシ リンダロータ(5c)の円周部に向って開かれており、機関ベースがシリンダロ ータ(5c)の周面を狭い間隔をおいて取囲むケーシング(1c)を形成し、こ のケーシング(1c)内には、シリンダの回転路の一部でシリンダとオーバラッ プする少なくとも1つのガス流入口(47c)と、シリンダ(15c)の回転路 の別の一部でシリンダとオーバラップする少なくとも1つのガス流出路(51c )とが設けられている形式の、特に請求項1から8までのいずれか1項記載のピ ストン機関において、シリンダロータ(5c)のシリンダ(15c)が、ピスト ン(17c)により互いに分離されたそれぞれ2つのチャンバ(125,127 )を形成するために、半径方向にピストン(17c)の両側が閉じられ、かつま た、半径方向内方にチャンバ(125)と半径方向外方のチャンバ(127)に 、別個のガス流入口(131)と別個のガス流出口(133)が配属されている ことを特徴とするピストン機関。 10.半径方向内方のチャンバ(125)のガス流出口(133)が、半径方向 外方のチャンバ(127)のガス流入口(147)と接続されていることを特徴 とする、請求項9記載のピストン機関。 11.半径方向内方のチャンバ(125)が圧縮器の作業スペースを形成し、半 径方向外方のチャンバ(127)が圧縮器又は燃焼機関の作業スペースを形成す ることを特徴とする、請求項9又は10記載のピストン機関。 12.半径方向外方のチャンバ(127)のガス流出口(15c)には排気ター ビン(37c)が接続され、半径方向内方のチャンバ(125)のガス流入口( 131)には排気タービン(37c)により駆動されるターボ圧縮器(39c) が接続されていることを特徴とする、請求項9から11までのいずれか1項記載 のピストン機関。 13.ピストン(17)が、シリンダロータ(5)の周方向には軸方向よりも狭 幅であることを特徴とする、請求項1から12までのいずれか1項記載のピスト ン機関。 14.ピストン(17)の広幅側が平面的に形成され、狭幅側が同じように平面 的に形成されるか、もしくは半円筒形に形成されていることを特徴とする、請求 項13記載のピストン機関。 15.ピストン(17)の広幅側と狭幅側のみぞ内に、互いに別個のシール条片 部分(75)が配置されており、これらのシール条片部分が広幅側から狭幅側へ の移行部のところではオーバラップしていることを特徴とする、請求項14記載 のピストン機関。 16.ピストン(17)の周方向みぞ内にU字形のシール条片(76)がはめ込 まれており、これらシール条片が、それらの脚の間にピストンの狭幅側を挟み込 んでいることを特徴とする、請求項14記載のピストン機関。 17.シリンダ(15c)がシリンダロータ(5c)の円周部へ向って開いてお り、機関ベースがシリンダロータ(5c)の周面を狭い間隔をおいて取囲むケー シング(1c)を形成する形式の、請求項1から16までのいずれか1項記載の ピストン機関において、シリンダロータ(5c)が僅かに円錐形状の外周面(9 c)を有し、かつまた、ケーシング(1c)が、シリンダロータ(5c)を取囲 む周壁を有し、この周壁は、軸方向にシリンダロータ(5c)に対し調節可能で あり、シリンダロータ(5c)の円錐形状の周面(9c)と相補的な円錐形状の 内周面を有していることを特徴とするピストン機関。 18.シリンダ(17)が、シリンダロータ(5)の円周部に向かって開いてお り、機関ベースが、シリンダロータ(5)の周面を狭い間隔をおいて取囲むケー シング(1)を形成し、ケーシング(1)内には、シリンダの回転路の一部でシ リンダとオーバラップする少なくとも1つのガス流入口(47)と、シリンダ回 転路の他の部分でシリンダ(15)とオーバラップする少なくとも1つのガス流 出口(51)が設けられている形式の、請求項1から17までのいずれか1項記 載のピストン機関において、ガス流入口(47)が、シリンダ(15)内へ導入 される新気用の圧縮器(39)、特にターボ圧縮器と接続されており、この圧縮 器(39)の駆動用に、ガス流出口(51)に接続された排気作業機(37)、 特に排気タービンが備えられており、更に、燃料供給装置(45)が設けられ、 この燃料供給装置(45)が、圧縮器(39)とガス流入口(47)との間で、 圧縮新気に供給され、更にまた、ガス流出口(51)が熱交換器(46)と接続 されており、この熱交換器(46)が、ガス供給路内を圧縮器(39)からガス 流入口(47)へ流れる圧縮新気ないし燃料・新気混合気を加熱することを特徴 とするピストン機関。 19.熱交換器(46)が、ガス流出口(51)の区域でケーシング(1)の壁 部を形成することを特徴とする、請求項18記載のピストン機関。 20.熱交換器(46)が熱交換体(57)を有し、この熱交換体(57)には 、ほぼ半径方向で第1回転軸線(7)のほうへ延び、ガス流出口(51)に接続 される第1通路(65)と、ほぼシリンダロータ(5)の接線方向へ延び、圧縮 器(39)からガス流入口(47)へ通じる第2通路(59)が形成されている ことを特徴とする請求項18又は19記載のピストン機関。 21.シリンダロータ(5)の双方の端側のうちの少なくとも一方の端側のとこ ろと、機関ベースにより形成されシリンダロータを取囲むケーシング(1)の、 前記一方の端側に隣接する端側のところとに、回転軸線(7)と同軸的な、複数 の環状冷却リブ(77,79)が設けられ、これらのリブが交互に入り込み合っ てラビリンスを形成していることを特徴とする、請求項1から20までのいずれ か1項記載のピストン機関。 22.冷却リブ(77,79)により形成され、内周と外周とを有するラビリン スが潤滑油回路と接続されており、かつまた、シリンダロータ(5)が、ラビリ ンスを形成する端側への外とう移行部のところに少なくとも1つの遠心板(87 )を有しており、この遠心板(87)が、ケーシング(1)の内側と、冷却リブ のラビリンスを閉じる、ケーシング(1)の周方向チャンバ(85)との間にラ ビリンスシールを形成することを特徴とする、請求項21記載のピストン機関。
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