JPH04504326A - 正確な質量測定のための多重ターゲツト - Google Patents
正確な質量測定のための多重ターゲツトInfo
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- JPH04504326A JPH04504326A JP50418890A JP50418890A JPH04504326A JP H04504326 A JPH04504326 A JP H04504326A JP 50418890 A JP50418890 A JP 50418890A JP 50418890 A JP50418890 A JP 50418890A JP H04504326 A JPH04504326 A JP H04504326A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
正確な質量測定のための多重ターゲット本発明は、質量分析法、特に、高速原子
衝突(FAB)質量分析法、高速イオン衝突、二次イオン質量分析法(SIMS
) 、プラズマ脱着質量分析法及び以下に“FAB“と呼ばれる同様な方法に関
する。
正確な質量測定は、質量分析法においては第一に重要である。これを行うべき通
常の方法は、“ピークマツチング(pp*−■atching)又は“コンピュ
ーター処理された走査法″(computerized scanning m
ethods)による。質量分析法分野の当業者には周知の両方法は、試料(正
確な質量が望まれる)及び基準化合物(正確な質量が知られているピークを有す
る)が、質量分析計で同時にイオンを生成すべきであるということを要求する。
更に、質量分析計の高い分解能もまた要求される。しばしば10.000分解峻
は、満足な結果を与えるが、ときにはより高い分解能が必要である。最も高い分
解能(フーリエ変換したものを計数するのではない)を有する商業的に入手可能
な機器の1つであるクラトス(Kratos) MS 501量分析計は、“低
フィールドモート“ (約1200ダルトン以下)で150.000として特定
されそして“高フィールドモード”で50,000として特定された最高分解能
(ultig+ate resolution)を有する。
高速原子衝突(FAB)に於ける第1の問題は、慣用のターゲットを使用すると
、分解能が、機器について特定された値(電子衝撃を使用して)より有意に小さ
いということである。これは、特に、正確な質量測定のための、FABにおける
質量分析法の適用を限定する。
更に他のより複雑な問題は、“FAB”においては、試料(しばしば液体マトリ
ックス中の)は、固体支持体(ターゲット)上に装着され(loaded)、そ
してこれは、液体相中の相互作用により主として引き起こされる多くの困難を生
じることがある。
事実、試料、基準化合物及びもし存在するならばマトリックスを混合する場合に
、それらはお互いに干渉することがあり、また非常にしばしば干渉して、分析を
妨害する。この欠点は、ターゲットが中央で切断されているスプリットプローブ
を使用し、かくして2つの側を、−側は試料のためにそして他の側は基準化合物
のために、別々にして保つことにより回避することができた。
しかしながら、この解決は有用ではない。何故ならば、切断されたターゲット上
への液体試料の付着が実際の問題となり、中でも、質量分析法イオン源中の電磁
界は、分解能及び感度を制限しそして2つの側に異なった方法で影響を与えるこ
とがあるからである。
従来の単一のより大きいターゲット(約2mm直径又はそれより大きい直径を有
する)の代わりに、イオンを発生する区域の特定の寸法及び質量分析計中の特定
の位置の組み合わせを有する互いに近接している2つのターゲットを使用して、
FABにおける分解能は有意に改良することができ、2つのターゲットに対する
電磁界の効果を同様にすることができる。例えば、“高フィールドモード”、F
AB、8kv加速電圧において、Cslにおけるm/z912ピークを観測する
クラトス(Krat。
s)M−50機器の最高の分解能は、特定の場合には、“慣用の“2.5mm直
径のプローブを使用して22,000であったが、これに対して本発明に従う1
.0mm直径のプローブを使用して73.000 (電子衝撃における規格化さ
れた分解能:50.000)であった。他の場合に同様な差が見いだされた。
故に、本発明の目的は、質量分析法用のツインターゲットであって、イオンを発
生する2つのターゲラ;・区域を結ぶ線は、質量分析計のソーススリットと平行
であり、該区域は、該ソーススリットに垂直な方向において約0.3mm乃至2
mmの範囲に限定されていることを特徴とするツインターゲット及びその使用で
ある。事実、2つのターゲット区域を結ぶ線がソーススリットと平行である[即
ち、それが、セクターフィールド質量分析計の非収束(nonfocussin
g)又は2方向と平行である]場合には、2つのターゲットから生じるイオンは
、同調制御装置(tuning controls)の効果に同様に応答しそし
てこれらの制御装置の最適設定は同様であり、故に、両側から生じるイオンにつ
いての良好な感度及び分解能を与える機器設定を達成することが可能である。
反対に、2つのターゲット区域を結ぶ線がソーススリットに垂直である場合には
、同調制御装置は、2つのターゲット区域から生じるイオンに対して異なった方
法で(しばしば反対の)影響を与え、両ターゲットについて合理的な感度及び/
又は分解能を同時に得ることは可能ではない。例えば、感度が1つのターゲット
について同調されるならば、この感度は他のターゲットに対しては1000倍又
はそれ以上減少することがあり、ピーク形状及び分解能もはるかに悪い。
更に、本発明に従えば、高い分解能を得るために、各ターゲットの寸法をソース
スリットに垂直な方向においてできる限り小さく保つこと、例えば約0.3mm
乃至2mm、好ましくは0.5mm乃至1.3mmの範囲に保つことも必要であ
る。本発明では、各個々のターゲットについて、最も重要なことは、ターゲット
の区域を制限するのではなくて、ソーススリットに垂直な方向におけるその寸法
を制限することである。
本明細書で使用した用語“ソーススリット”とは、断面寸法が異なることができ
るスリットを意味する。それがソーススリットに対して“平行な方向において“
又は“垂直な”と述べられている場合には、この方向はスリットの最も長い寸法
に関することは明らかである。
ツインターゲットにおけるターゲット区域の形状は、極めて重要であるという訳
ではなく、それらは、単一の慣用のターゲットと同様に最適化することができる
。より大きいターゲット区域はより良好な感度を与え、より小さなターゲット区
域はより良好な分解能を与える。ターゲットの方向は、上記の如く、特に高い分
解能において重要である。
質量分析計のターゲット区域のソーススリットからの距離は、単−又は多重ター
ゲットが使用されるかどうかに無関係に、FAB分析法においては重要なパラメ
ーターである。質量分析計のデザインがこの距離の最適化を容易に許容する(例
えばクラトスMS−59機器)ならば、ターゲットの高さは本発明を実施するの
には重要ではない。他方、ターゲット区域とソーススリットとの距離を最適化す
るのが可能ではないか又は困難である場合[例えば、バキューム・ジエネレイタ
ーズZAB質量分析計(JacuuIIGenerators ZAB mas
s spectrometer)の場合]には、支持体は質量分析計のターゲッ
ト区域(イオンを発生する)のソーススリット・からの最適距離を与えるように
デザインされなければならない。
我々が見いだしたターゲットの方位とターゲット区域の寸法との組み合わせは、
FAB分析法において高分解能の正確な質量測定の問題を解決することを可能と
するが、これに対して寸法と方位の問題は、低分解能においてはあまり重要でな
いか又は存在しない。必要ならば、例えば、実験において1つより多(の基準化
合物を有するために2つより多くのターゲット区域を使用することもできる。例
えば、基準化合物が定量的測定のための標準として使用される場合には、池の適
用もありうる。3つのターゲットを使用する例は、1つのターゲットには試料を
、他のターゲットには質量決定のための基準化合物を、そして第3のターゲット
には定量のための標準をつける場合である。
本発明に従えば、上記の性質を有する多重ターゲットを使用することも可能であ
る。
多重ターゲットの使用は、多分余り重要ではないけれども、異なる問題、即ち、
高速原子(粒子)ガンの整列をいかにして試験するかを解決することができる。
現在では、この問題を解決するための可能な方法は、紫外線感受性紙の小さなピ
ースをターゲット区域に置き、装置のスイッチをオンにし、次いでこの紙の燃焼
又は脱色の位置をチェックすることである。これは簡単で有用なチェックである
が、定量的な結果を与えず、紙を正しく位置付けることが困難なことがあり、す
べての実験室が手元に紫外線紙を有するとは限らない。本発明の多重ターゲット
を使用すると、我々はFABの整列を試験するか又はプローブ位置を修正して僅
かな不整列を相殺することができる。これは、幾つかのターゲットを含むプロー
ブにより、又はターゲット区域の位置をプローブシャフトに垂直な面内で変える
ことができるプローブにより又は種々の中心から外れた位置にターゲット区域を
有するプローブの組により都合良く達成することができる。
いずれかの方法を用いて、種々の空間的位置から生じる多量のイオンは、定量的
に決定することができ、従って、FABにおける高速粒子ビームの整列をチェッ
クすることができる。小さなターゲットの使用は、空間的分解能を増加させるの
に好適である。現在までのところ、ターゲット位置の最適化はプローブシャフト
の方向においてのみルーチンになされうるが、大抵の市販の機器について、プロ
ーブシャフトに垂直な方向においてはそれは可能ではなかった。
種々の多重ターゲットの図面及び特性をいくらかの用途と共に下記に示す。正確
なデザイン特徴よりもむしろ実施例が与えられる。その理由は、主として、これ
らの多重ターゲットはそれらを使用する質量分析計に採用されなければならずそ
してこれらは実質的に変わることがあるからである。デザインも又用途によって
変わることができ、そして最適値は種々の目的により異なるであろう。しかしな
がら、これらの概念に基づいて、要求される役割のために多重ターゲットを修正
又はデザインすることは容易であろう。本実施例の大部分は、クラトス質量分析
計及びFABに関するが、それらは他の質量分析計及び他の技術(例えば、SI
MS、液体IMS、プラズマ脱着等)にも容易に適用可能である。
“慣用の” (単一)ターゲットに好適な材料であればいずれの材料でも、本発
明の多重ターゲットを製造するのに使用することができる(例えば、銅、ステン
レス鋼等)。
図面において、
第1図は、本発明のツインターゲットを有する基部を示す。
第2図は、第1図と同じものの90″移動させた図を示す。
第3図は、第1図及び第2図の記載のターゲットの頂面図を示す。
第4図は、基部に挿入されるべきねじ山を有するターゲットを示す。
第5図は、異なる寸法の2つのターゲット区域を示す。
第6図は、対称に配置された4つのターゲットを示す。
好ましい態様の説明
第1図は、円形基部■及び互いに近接して配置された2つのターゲット■により
形成された単一ピースを備えて成る本発明のプローブ(クラトスMS−50機器
に適用された)の略図である。各単一ターゲットの長さは、本発明を実施するた
めには重要ではないが、便利には約4mmとすることができ、該2つのターゲッ
ト間の距離は1mmより太き(ないことが好ましい。ターゲットの最も重要な要
素はイオンが発生する区域■である。ソーススリットに垂直な方向における好ま
しい寸法は、約1mmであり、他の寸法は誰の要求にも合わせることができる。
第2図では、第1図に示された同じピースが示されているが、90゜回転させた
ものである。このターゲットが慣用のターゲットと同様にどのように斜めに切ら
れているか(bevelled)に気付くことができる。
第3図は、頂部から見た前記のピースを示す。それはソーススリリット■に平行
に配置されなければならないことに気付くことができる。このような場合に、非
常に高い分解能が両ターゲット区域で同時に得られる(同じ機器同調を使用して
)。同調の便利な方法は、1つのターゲット上にCsIを置きそして他のターゲ
ット上にNalを置き、Cslのm/z912ピークをオシロスコープに集中さ
せ(focus)、高質量においてNalのm/z922ピークを示すようにデ
チードボックスを設定して、そして2つのピーク間で交互させながら機器を同調
させることである。
第4図は、実際のターゲットである2つの小さな口・ソドが配置されている(ね
じ山■を使用して又は他の手段により正確な機械的嵌合を必要として)”基部゛
■を備えた本発明の更に好ましい態様を示す。
本発明の更に好ましい態様では、第5図に示されたように、2つのターゲット区
域■及び■は、異なる寸法を有する。検討されるべき2つの化合物(通常は試料
)の1つが他方よりも有意に低い感度を有する場合に、これらを使用するのが有
利である。感度の小さい化合物を大きい方の側■の上に置くことにより、この効
果を補償する。高い分解能を保つために、ソーススリットに垂直な方向の寸法は
、小さく保たれ、好ましくは約1mmに保たれる。このようにして、両側につい
て良好な同調を同時に得ることが可能である。この第5図は、ターゲットの円形
断面が重要な要素ではないことも示す。
前記の如く、第6図は、対称に配置された4つのタープ・ソトを示す。
ターゲットのカップル(AとB)の外側点間の距離は、好ましくは約3mmであ
るが、各ターゲット間の空の空間は好ましくはQ、5mm ■である。
それらは、2つより多くの化合物が同時に検討されるべき場合又は粒子ビームに
より生じたイオンの角度分布(例えば、粒子ガンの整列)を測定するために使用
することができる。粒子ビーム分布を検討するためには、幾つかのターゲットが
異なる位置を有するいくつかのプローブを使用することができる。
より一般的なバージョンは、小さなターゲラ(例えばロッド)を入れることがで
きる穴(多分ねじ山を持った)を有する基部から成る。ターゲットの数は、ター
ゲットの寸法と丁度同じく、用途に依存して変えることができる。
粒子ガンを試験するために、基準化合物をその上に有している1つのターゲット
のみを使用しそしてターゲット(ロッド)を基部中の1つの位置(穴)から他の
位置に移動させるのが便利である。重要なことは、ターゲット位置をプローブシ
ャフトに垂直な場所において容易に変えることができるということである。
このバージョンは、穴が正しく配置されている状態では、粒子ビームの僅かな不
整列を相殺するのに使用することができる。
補正書の写しく翻訳文)提出書 (特許法第184条の8)平成3年9月30日
特許庁長官 深 沢 亘 殿 圃
1、特許出願の表示
PCT/EP90100363
2、発明の名称
正確な質量測定のための多重ターゲット3、特許出願人
住 所 イタリー国アイー20159ミラノ・ビアシームラド23名 称 グル
ポ・レベチット・ニス・ピー・エイ4、代理人 〒107
5、補正書の提出年月日
1991年1月22日
6、添付書類の目録
(1) 補正書の写しく翻訳文) 1週明 細 書
正確な質量測定のためのツインターゲットを有する質量分析計本発明は、質量分
析法、特に、高速原子衝突(FAB)質量分析法、高速イオン衝突、二次イオン
質量分析法(S FMS) 、プラズマ脱着質量分析法及び以下に“FAB”と
呼ばれる同様な方法に関する。
正確な質量測定は、質量分析法においては第一に重要である。これを行うべき通
常の方法は、“ピークマツチング(peak matching)又は“コンピ
ューター処理された走査法” (computerized scanning
+*ethods)による。質量分析法分野の当業者には周知の両方法は、試
料(正確な質量が望まれる)及び基準化合物(正確な質量が知られているピーク
を有する)が、質量分析計で同時にイオンを生成すべきであるということを要求
する。更に、質量分析計の高い分解能もまた要求される。しばしば10.000
分解能は、満足な結果を与えるが、ときにはより高い分解能が必要である。最も
高い分解能(フーリエ変換したものを計数するのではない)を有する商業的に入
手可能な機器の1つであるクラトス(Kratos) MS−50質量分析計は
、“低フィールドモード” (約1200ダルトン以下)で150.000とし
て特定されそして“高フィールドモード”で50,000として特定された最高
分解能を有する。質量分析法に使用するためのい(つかの装置、例えば、EP2
11645及び英国特許第2202368号に記載の装置が開示されている。
高速原子衝突(FAB)に於ける第1の問題は、慣用のターゲットを使用すると
、分解能が、機器について特定された値(電子衝撃を使用して)より有意に小さ
いということである。これは、特に、正確な質量測定のための、FABにおける
質量分析法の適用を限定する。
故に、本発明の目的は、ツインターゲットを備えた質量分析計であって、イオン
を発生する2つのターゲット区域を結ぶ線は、質量分析計のソーススリットと平
行であり、該区域の寸法(又は直径)が、該ソーススリットに垂直な方向におい
て約Q、3mm乃至2mmの範囲に限定されていることを特徴とする質量分析計
及びその使用である。事実、2つのターゲット区域を結ぶ線がソーススリットと
平行である[即ち、それが、セクターフィールド質量分析計の非収束(nonf
ocussing)又は2方向と平行である]場合には、2つのターゲットから
生じるイオンは、同調制御装置(tuning controls)の効果に同
様に応答しそしてこれらの制御装置の最適設定は同様であり、故に、両側から生
じるイオンについての良好な感度及び分解能を与える機器設定を達成することが
可能である。
反対に、2つのターゲット区域を結ぶ線がソーススリットに垂直である場合には
、同調制御装置は、2つのターゲット区域から生じるイオンに対して異なった方
法で(しばしば反対の)影響を与え、両ターゲットについて合理的な感度及び/
又は分解能を同時に得ることは可能ではない。例えば、感度が1つのターゲット
について同調されるならば、この感度は他のターゲットに対しては1000倍又
はそれ以上減少することがあり、ピーク形状及び分解能もはるかに悪い。
更に、本発明に従えば、高い分解能を得るために、各ターゲットの寸法をソース
スリットに垂直な方向においてできる限り小さく保つこと、例えば約Q、3mm
乃至2mm、好ましくは0.5mm乃至1.3mmの範囲に保つことも必要であ
る。
図面において、
第1図は、本発明のツインターゲットを有する基部を示す。
第2図は、第1図と同じものの90@回転させた図を示す。
第3図は、第1図及び第2図の記載のターゲットの頂面図を示す。
第4図は、基部に挿入されるべきねじ山を有するターゲットを示す。
第5図は、異なる寸法の2つのターゲット区域を示す。
第6図は、対称に配置された4つのターゲットを示す。
好ましい態様の説明
第1図は、円形基部1及び互いに近接して配置された2つのターゲット2により
形成された単一ピースを備えて成る本発明のプローブ(クラトスMS−50機器
に適用された)の略図である。各単一ターゲットの長さは、本発明を実施するた
めには重要ではないが、便利には約4mmとすることができ、該2つのターゲッ
ト間の距離は1mmより太き(ないことが好ましい。ターゲットの最も重要な要
素はイオンが発生する区域3である。ソーススリットに垂直な方向における好ま
しい寸法は、約1mmであり、他の寸法は誰の要求にも合わせることができる。
第2図では、第1図に示された同じピースが示されているが、90″回転させた
ものである。このターゲットが慣用のターゲットと同様にどのように斜めに切ら
れているか(bevelled)に気付くことができる。
第3図は、頂部から見た前記のピースを示す。それはソーススリット4に平行に
配置されなければならないことに気付くことができる。このような場合に、非常
に高い分解能が両ターゲット区域で同時に得られる(同じ機器同調を使用して)
。同調の便利な方法は、1つのターゲット上にCslを置きそして他のターゲッ
ト上にNaIを置き、Cslのm/z912ピークをオシロスコープに集中させ
(focus)、デチードボックスを高質量においてNalのm/z922ビー
クを示すように設定し、そして2つのピーク間で交互させながら機器を同調させ
ことである。
第4図は、実際のターゲットである2つの小さなロッドがその中に配置されてい
る(ねじ山5を使用して又は他の手段により正確な機械的嵌合を必要として)と
ころの“基部” 1を備えた本発明の更に好ましい態様を示す。
本発明の更に好ましい態様では、第5図に示されたように、2つのターゲット区
域6及び7は、異なる寸法を有する。検討されるべき2つの化合物(通常は試料
)の1つが他方よりも有意に低い感度を有する場合に、これらを使用するのが有
利である。感度の小さい化合物を大きい方の側7の上に置(ことにより、この効
果を補償する。高い分解能を保つために、ソーススリットに垂直な方向の寸法は
、小さく保たれ、すましくは約1mmに保たれる。このようにして、両側につい
て良好な同調を同時に達成することが可能である。この第5図は、ターゲットの
円形断面が重要な要素ではないことも示す。
前記の如く、第6図は、対称に配置された4つのターゲットを示す。
ターゲットのカップル(AとB)の外側点間の距離は、好ましくは約3mmであ
るが、各ターゲット間の空の空間は好ましくは0.6mm 8である。
それらは、2つより多くの化合物が同時に検討されるべき場合又は粒子ビームに
より生じたイオンの角度分布(例えば、粒子ガンの整列)を測定するために使用
することができる。粒子ビーム分布を検討するためには、幾つかのターゲットが
異なる位置を有するいくつかのプローブを使用することができる。
より一般的なバージョンは、小さなターゲット(例えばロッド)を入れることが
できる穴(多分ねじ山を持った)を有する基部から成る。ターゲットの下図は、
ターゲットの寸法と丁度同じ(、用途に依存して変えることができる。
請求の範囲
1.ツインターゲットを備えた質量分析計であって、イオンを生じる2つのター
ゲット区域を結ぶ線がソーススリットと平行であり、該区域の前記ソーススリッ
トの長手方向軸線に垂直な方向における寸法(又は直径)は約0.3mm乃至2
mmの範囲にあることを特徴とする、質量分析計。
2、前記ソーススリットの長手方向軸線に垂直な方向における前記寸法(又は直
径)が、0.5mm乃至1.3mmの範囲にある、請求の範囲第1項記載の質量
分析計。
3、高速原子衝突、高速イオン衝突、二次イオン質量分析法及びプラズマ脱着質
量分析法のための請求の範囲第1項又は2項記載の分析計の使用。
補正音の写しく翻訳文)提出書 (特許法第184条の8)平成3年9月30日
PCT/EP90100363
2、発明の名称
正確な質量測定のための多重ターゲット3、特許出願人
住 所 イタリー国アイー20159ミラノ・ビアシームラド23名 称 グル
ポ・レベチット・ニス・ピー・エイ4、代理人 〒107
電話 3585−2256
5、補正音の提出年月日
1991年5月7日
6、添付書類の目録
(1) 補正音の写しく翻訳文) 1通請求の範囲
1.1つの面内でイオンを発生するターゲット区域(3)を有するツインターゲ
ット(2)とソーススリット(4)を備えた質量分析計において、2つのターゲ
ット区域(3)の中心を結ぶ線が、ソーススリット(4)の長手方向軸線と平行
であり、該軸線に垂直な方向における該区域(3)の直径が約0.3mm乃至2
mmの範囲内にあることを特徴とする、質量分析計。
2、前記ソーススリット(4)の長手方向軸線に垂直な方向における寸法が、0
.5mm乃至1.3mm内にある、請求の範囲第1項記載の質量分析計。
3、高速原子衝突、高速イオン衝突、二次イオン質量分析法及びプラズマ脱着質
量分析法のための請求の範囲第1項及び2項記載の分析計の使用。
国際調査報告
国際調査報告
EP 9000363
S^ 34955
Claims (5)
- 1.イオンを生じる2つのターゲット区域を結ぶ線がソーススリットと平行であ り、該区域は、ソーススリットに垂直な方向において約0.3mm乃至2mmの 範囲内に限定されていることを特徴とする、質量分析法のためのツイン又は多重 ターゲット。
- 2.前記ターゲットの前記ソースに垂直な方向が、0.5mm乃至1.3mm内 にある、請求の範囲第1項記載の質量分析法のためのツイン又は多重ターゲット
- 3.高速原子衝突、高速イオン衝突、二次イオン質量分析法及びプラズマ脱着質 量分析法のための請求の範囲第1項又は2項記載のツイン又は多重ターゲット。
- 4.高速原子衝突、二次イオン衝突及びプラズマ脱着分析法において、正確な質 量測定における高い分解能を改良するための、請求の範囲第1項又は2項記載の ツイン又は多重ターゲットの使用。
- 5.高速原子衝突、高速イオン衝突、二次イオン質量分析法及びプラズマ脱着質 量分析法において粒子ガンの整列を試験するための、請求の範囲第1項、2項又 は3項に記載のツイン又は多重ターゲットの使用。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP89105634.3 | 1989-03-30 | ||
EP89105634 | 1989-03-30 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04504326A true JPH04504326A (ja) | 1992-07-30 |
Family
ID=8201151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50418890A Pending JPH04504326A (ja) | 1989-03-30 | 1990-03-06 | 正確な質量測定のための多重ターゲツト |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0465480A1 (ja) |
JP (1) | JPH04504326A (ja) |
WO (1) | WO1990012416A1 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA1212783A (en) * | 1983-10-28 | 1986-10-14 | George M. Bancroft | Suppression of molecular ions in secondary ion mass spectra |
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1990
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