JPH0449520Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 戦車、装甲車等の防護装置 従来の技術 近年、放射能兵器、生物兵器、化学兵器等の開
発普及により、戦闘車両において特殊武器防護装
置が開発提供されている。第３図は戦闘車両用特
殊武器防護装置のシステムを表す。図において、
ブロアａによつて圧縮された空気はフイルタｂに
よつて浄化され、給気ラインｃを通り、接続部
ｄ、ホースe′を介し防護マスクｅまで送られる。
しかし、車外作業が必要な場合あるいは車外脱出
の場合には、接続部ｄを一旦切離し、吸収缶を
マスク側に接続する。

考案が解決しようとする問題点 給気ラインを切断する際、防護マスクの入口側
に取付けられているホースe′に有害な外気が侵入
し、吸収缶を取付けた後、その有害な外気を呼
吸することになり、非常に危険である。

問題点を解決するための手段 防護マスクの給気ホースに三方切換弁を設け、
三方切換弁の他の一方のポートをフイルターを介
して外気に連通させ、三方切換弁の他方のポート
を吸収缶に連通させる。

作 用 車内に居る場合は、ブロア及びフイルタを介し
て防護マスクに給気し、車外脱出時には、フイル
タ及びブロアに連通する給気ラインを切離し、吸
収缶を介して空気を取入れる。

実施例 第１図、第２図において、１はブロアで、有害
な空気を圧縮しフイルタに送る。２はフイルタ
で、有害な空気を浄化し、無害化する。３は給気
ラインで、浄化された空気を防護マスクに送る。
４は三方切換弁、４ａは三方切換弁４のケーシン
グである。５は携帯可能な吸収缶で、有害な空気
を浄化し、無害化する。６は防護マスクで、呼吸
用の空気を人体に提供する。６′は吸気ホースで、
防護マスク６と三方切換弁４を連結する。７は三
方切換弁４のピストンで、吸収缶側のポート及び
給気ライン側のポートの開閉を行う。８はスプリ
ングで、ピストン７を作動させる。９はＯリング
で、吸収缶５からの流路を閉じたとき、空気の漏
れをシールする。１０はＯリングで、給気ライン
３からの流路を閉じたとき、空気の漏れをシール
する。１１はパツキンで、給気ライン３、吸収缶
５及びホース６′を三方切換弁４に取付けたとき
外部と内部の空気の漏れをシールする。

このような装置において、給気ライン３、吸収
缶５、吸気ホース６′、と接続した三方切換弁４
は、第２図に示すようにパツキン１１にて各流路
のシールを行つている。給気ライン３を三方切換
弁４の給気ライン側ポートにねじ込むことにより
ピストン７は給気ライン３に押され、さらにスプ
リング８を押しつけながら吸収缶側ポートの方向
に移動し、Ｏリング９にて吸収缶側ポートを閉じ
て流路をシールする。給気ライン３を取り外す
と、スプリング８の反力によりピストン７が給気
ライン側ポートに移動し、吸収缶側ポートが開く
と同時に、Ｏリング１０にて給気ライン側ポート
を閉じて空気をシールする。なお、給気ラインを
三方切換弁に取付ける方法は、ねじ込み方法だけ
でなく、急速継手方式で行うことも可能である。

考案の効果 (イ) ブロア、フイルタを具えた給気ラインからの
給気と、車外脱出時の吸収缶による給気とを、
三方切換弁により外気に露出することなく安全
に行うことができる。

(ロ) 三方切換弁の切換えは、給気ラインを切離す
ことにより自動的に迅速に行なわれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案特殊武器防護装置の実施例を示
す概略図、第２図は第１図の三方切換弁の拡大断
面図である。第３図は従来装置を示す。 １……ブロア、２……フイルタ、３……給気ラ
イン、４……三方切換弁、５……吸収缶、６……
防護マスク、６′……吸気ホース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 防護マスクの吸気ホースに三方切換弁を設け、
   三方切換弁の他の一方のポートをフイルタ及びブ
   ロアに至る給気ラインに連通させ、他方のポート
   を吸収缶に連通させ、前記給気ラインの接続時に
   は前記三方切換弁の給気ライン側ポートが開放さ
   れて吸収缶側ポートが閉鎖し、前記給気ラインの
   切断時には前記三方切換弁の給気ライン側ポート
   が閉鎖し吸収缶側ポートが開放されるようにした
   ことを特徴とする特殊武器防護装置。