JPH0446516Y2

JPH0446516Y2 -

Info

Publication number: JPH0446516Y2
Application number: JP16563788U
Authority: JP
Priority date: 1988-12-20
Filing date: 1988-12-20
Publication date: 1992-11-02
Also published as: JPH0287419U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］この考案は、回転駆動軸に取り付けられたリー
ルに所要長さの複数本のコードをその外端がケー
スから突出するように取り付け、リールを回転さ
せてコードの外端を草類に高速で当てることによ
つて草類を刈り払うコード式草刈り機の改良に関
する。

［従来技術およびその問題点］従来、この種の草刈り機としては、コードを予
め一定寸法で短く切つておき、これら短いコード
の各内端を回転デイスクに取り付けたものや、長
めのコードをケース内のリールに巻き付けてお
き、コードの外端をケースから任意の長さに引き
出して使用するものが知られていた。

しかしながら、前者の草刈り機は、構造が簡単
で安全である半面、コードが摩耗する度に摩耗コ
ードを新しいものと交換しなければならず、作業
効率が低いという欠点があつた。

また、後者の草刈り機は、連続作業が可能であ
つてコードが経済的に使用できる点では利点があ
るが、コードをリールに巻き付けるために回転部
を分解するかケースからリールを取り外し、コー
ドの巻き付け後再度組立を行なう必要があつた。
この巻き付けおよび組立作業ははなはだ面倒なも
のである。しかも、この作業は通常は草刈り作業
者が行なうため、同作業者が熟練不足であると、
草刈り機自体が高速回転するため安全面に大きな
問題があつた。

この考案は、上記の如き実情に鑑み、作業能率
がよくしかも安全に使用できる草刈り機を提供す
ることを目的とする。

［問題点の解決手段］この考案による草刈り機は、添付図面に示すよ
うに、リール３の上下両側に対向状にデイスク部１，
２が設けられ、これらデイスク部１，２のうちいずれか一方の
デイスク部の対向面に円弧状のコード戻り止め片
４の基端部４ａが固定され、同片４の先端部４ｂ
が他方のデイスク部の対向面に近接ないし圧接さ
れ、リール３の底部ないしその付近に１対の貫通孔
で構成されたコード掛け止め部５が設けられ、これらの貫通孔にコード６の各先端がそれぞれ
外向きに通されて中間部でコード掛け止め部５に
掛け止められ、コード６が各半分ずつコード戻り
止め片４の先端部と他方のデイスク部の対向面と
の間を強制的に通過せしめられてリール３に巻き
付けられている、コード式草刈り機である。

この明細書全体を通して、上下関係は第３図を
基準とする。

コード戻り止め片４の個数は通常２個であつ
て、これらが上側のデイスク部１の下面１ａの周
縁部において互いに反対の位置に固定されてい
る。ただし、コード戻り止め片４の個数および固
定位置は上記のものに限定されない。

コード戻り止め片４は通常は金属製であつて、
その先端部４ｂと下側のデイスク部２の上面２ａ
との間にコード６を強制的に通過せしめた後、コ
ード戻り止め片４はその弾性復元力によつて、元
の形状に復する。

コード掛け止め部５は、１対の貫通孔で構成さ
れており、これらの孔に２つ折りにされたコード
６が各先端からそれぞれ外向きに通されてその中
間部でコード掛け止め部５に掛け止められてい
る。

［実施例］つぎに、この考案の実施例について、図面をも
とに具体的に説明する。

第１図から第３図において、草刈り機の保持シ
ヤフト７の先端部に設けられた駆動軸８に、上下
両側に対向状にデイスク部１，２を有したリール
３がナツト９で取り付けられている。

上下デイスク部１，２の間には２つの円弧状の
コード戻り止め片４が周縁部に対向状に配置さ
れ、同片４の各基端部４ａが上側のデイスク部１
の下面１ａに固定され、同片４の各先端部４ｂが
下側のデイスク部２の上面２ａに近接ないし圧接
されている。

リール３の底部付近に１対の貫通孔で構成され
たコード掛け止め部５が設けられている。そし
て、これらの貫通孔にコード６の各先端がそれぞ
れ外向きに通されて中間部でコード掛け止め部５
に掛け止められている。

また、コード６は各半分ずつコード戻り止め片
４の先端部と下側のデイスク部２の上面２ａとの
間を強制的に通過せしめられて、リール３に巻き
付けられている。

上記構成において、コード６をリール３にその
反回転方向に巻き付けるには、まずコード掛け止
め部５を構成する２つの貫通孔に、上記のように
２つ折りされたコード６の各先端をそれぞれ外向
きに通して、コード６をその中間部でコード掛け
止め部５に掛け止める。ついで、コード６を各半
分ずつコード戻り止め片４の先端部と下側のデイ
スク部２の上面２ａとの間を強制的に通過せしめ
て、リール３に巻き付け、所要長さ分だけデイス
ク部１，２から外方へ突出される。その結果、コ
ード６は、第２図に鎖線で示すように、コード掛
け止め部５に引つ掛けられ、これから手を離して
も、逆戻りすることがない。

また、コード６が摩耗してきたときには、その
先端部を引つ掛けているコード戻り止め片４から
先端部を外し、もう１つのコード戻り止め片４に
これを引つ掛ける。

［考案の効果］この考案によれば、リール３の上下両側に対向
状にデイスク部１，２が設けられ、リール３の底
部ないしその付近に１対の貫通孔で構成されたコ
ード掛け止め部５が設けられているので、まずコ
ード掛け止め部５を構成する２つの貫通孔に、上
記のように２つ折りされたコード６の各先端をそ
れぞれ外向きに通して、コード６をその中間部で
コード掛け止め部５に掛け止め、ついで、コード
６を各半分ずつリール３に巻き付けることができ
る。

また、これらデイスク部１，２のうちいずれか
一方のデイスク部の対向面に円弧状のコード戻り
止め片４の基端部４ａが固定され、同片４の先端
部４ｂが他方のデイスク部の対向面に近接ないし
圧接されているので、コード６の巻き付けに伴つ
てコード６をコード戻り止め片４の先端部と他方
のデイスク部の対向面との間に強制的に通過せし
め、所要長さ分だけデイスク部１，２から外方へ
突出されることができる。その結果、コード６
は、コード掛け止め部５に引つ掛けられ、これか
ら手を離しても、逆戻りすることがない。

また、コード６が摩耗してきたときには、その
先端部を引つ掛けているコード戻り止め片４から
先端部を外し、コード基端側のもう１つのコード
戻り止め片またはもとのコード戻り止め片にこれ
を引つ掛けることができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
は草刈り機の分解斜視図、第２図は草刈り機の一
部切欠平面図、第３図は第２図中の−線に沿
う断面図である。１，２……デイスク部、３……リール、４……
コード戻り止め片、４ａ……基端部、４ｂ……先
端部、５……コード掛け止め部、６……コード。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】リール３の上下両側に対向状にデイスク部１，
２が設けられ、これらデイスク部１，２のうちいずれか一方の
デイスク部の対向面に円弧状のコード戻り止め片
４の基端部４ａが固定され、同片４の先端部４ｂ
が他方のデイスク部の対向面に近接ないし圧接さ
れ、リール３の底部ないしその付近に１対の貫通孔
で構成されたコード掛け止め部５が設けられ、これらの貫通孔にコード６の各先端がそれぞれ
外向きに通されて中間部でコード掛け止め部５に
掛け止められ、コード６が各半分ずつコード戻り
止め片４の先端部と他方のデイスク部の対向面と
の間を強制的に通過せしめられてリール３に巻き
付けられている、コード式草刈り機。