JPH0442289Y2 - - Google Patents

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JPH0442289Y2
JPH0442289Y2 JP16488087U JP16488087U JPH0442289Y2 JP H0442289 Y2 JPH0442289 Y2 JP H0442289Y2 JP 16488087 U JP16488087 U JP 16488087U JP 16488087 U JP16488087 U JP 16488087U JP H0442289 Y2 JPH0442289 Y2 JP H0442289Y2
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cylinder
oil chamber
tension
piston rod
oil
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、深海調査艇や海底探査機、カプセル
などを母船から海中へ吊り下げるケーブルの張力
安定手段に関する。
(従来の技術) 海洋調査や海底探査のために深海調査艇や海底
探査機あるいはカプセルなどの海中装置を母船か
らケーブルで海中に吊り下ろして作業を行う場合
には、海面変動による母船の動揺がケーブルを介
して海中の装置に伝達するのを防ぐために、ケー
ブルの張力を一定範囲に保つ必要がある。
このための機構として、例えばアキユームレー
タに接続された張力補償用のラムシリンダの両端
にシーブを取り付け、母船と海中装置を連結する
ケーブルをこのシーブ間に複数条に渡つて掛け回
したパツシブ方式のオートテンシヨナ装置が知ら
れている。この場合に、ラムシリンダはケーブル
張力が増加するとアキユームレータに蓄圧しつつ
収縮し、張力が低下するとアキユームレータに蓄
えられた圧力により伸張する。これにより、張力
変化に応動する形でケーブルが送り出しまたは取
り込まれるようになつている。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、この装置の場合にはシーブの摩擦抵抗
やラムシリンダ及びアキユームレータの内部摩擦
などのために、ケーブル張力が一定以上に変動し
ないとラムシリンダが伸縮せず、小さな動揺が吸
収されないまま海中装置に伝わりやすい。つま
り、ラムシリンダの中立位置付近に張力変化に対
する不感域が存在し、このために張力変動の減衰
率が低いという問題があつた。
一方、最近ではこのような揚収用ケーブルに光
フアイバーを使用することにより母船と海中装置
間の信号伝達ケーブルを兼用させる場合が多く、
この場合にはケーブルの変形や傷みによる信号回
路の作動不良を防止するためにケーブル張力を一
定させることが特に必要とされる。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたもの
で、ケーブル張力の変動を阻止し、海中装置の安
定を維持するために、ケーブルの張力変化を従動
するのみならず、船体の動揺に対して積極的に伸
縮してケーブル張力の変動と海中装置の動揺を防
止する機能を備えた張力補償シリンダを提供する
ことを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、シリンダ内部の油室に油圧的に接続
したアキユームレータの蓄圧でピストンロツドを
シリンダから突出方向に付勢し、このシリンダと
ピストンロツド間でケーブルを巻き回した2個の
シーブを離間方向へ弾性支持したオートテンシヨ
ナ装置の油圧シリンダにおいて、シリンダの内部
を軸方向に二分して2つの油室A,Bを形成し、
基端側の油室Aに前記アキユームレータを接続す
ると共に、先端側の油室Bを貫通したピストンロ
ツドの基端をこの油室Aに挿入する一方、油室B
をピストンロツドの中間に固設したピストンで2
つの油室B1,B2に画成し、これらの油室B1とB2
をサーボバルブを介して油圧供給装置に接続する
と共に、油室B1とB2を連通するバイパス弁を備
えたている。
(作用) バイパス弁が開いている時はピストンは油室B
内を自由に摺動可能で、ピストンロツドは油室A
に作用するアキユームレータの蓄圧により伸張方
向へ支持され、張力補償シリンダはケーブルの張
力変化に従動して伸縮するパツシブ作動を行う。
一方、バイパス弁が閉じている時はサーボバル
ブを介して供給される油圧供給装置の油圧でピス
トンが駆動され、張力補償シリンダはピストンロ
ツドを強制的に伸縮して積極的に張力変化を吸収
するアクテイブ作動を行う。
したがつて、一台の張力補償シリンダでアクテ
イブ作動とパツシブ作動、及びこれらの併用が可
能となる。
(実施例) 第1図及び第2図に本考案の実施例を示す。
第1図において、1は張力補償シリンダであ
り、シリンダ2からピストンロツド3を摺動自由
に突出する。シリンダ2の内部は下方の油室Aと
上方の油室Bに画成され、ピストンロツド3の基
端部が上方から油室Bを摺動自由に貫通し、シー
ル4を介して油室Aに至る。油室Aは外部に設け
たアキユームレータ5に接続される。このアキユ
ームレータ5には油室Aとの間で油通する作動油
が圧縮ガスと共に封入される。
また、油室Bにはピストンロツド3の外周に固
設したピストン6が摺動自由に収装され、油室B
はさらに上方の油室B1と下方の油室B2に画成さ
れる。油室B1とB2はサーボバルブ7に接続され、
その手前に油室B1とB2を連通させるバイパス弁
8が介装される。サーボバルブ7は油圧供給装置
であるポンプ9とタンク10を油室B1とB2に流
量制御しつつ選択的に接続するので、サーボバル
ブ7を制御するために図示されないコントローラ
が別に設けられる。また、シリンダ2とピストン
ロツド3との間にはストローク位置を検出してこ
のコントローラに信号出力するストロークセンサ
11が介装される。
この張力補償シリンダ1は例えば第2図に示す
オートテンシヨナ装置に使用される。ここでは、
母船21の船尾に突設したA形フレーム22から
ケーブル12によりランチヤ23が海中に吊り下
げられ、母船21はこのケーブル12の巻き上げ
と送り出しのためにポンプ9の油圧で駆動される
ケーブルウインチ24とトンクシヨンウインチ2
5とを甲板26上に備える。そして、ケーブル1
2の途中にこの張力補償シリンダ1が介装され
る。
ケーブル12はシリンダ2の基端とピストンロ
ツド3の先端にそれぞれ支持されたシーブ13と
14の間に巻き回される。
また、母船21の動揺量を検出するために加速
度計などで構成されたセンサ27がA型フレーム
22の先端に取り付けられる。このセンサ27は
船体の動揺に対応した交流を信号電流として図示
されないコントローラに出力する。
一方、コントローラは信号入力されたこの動揺
量に基づき、サーボバルブ7の制御により張力補
償シリンダ1を母船21の動揺を補償(吸収)す
る方向へ駆動する。すなわち、センサ27からの
入力信号が母船21の上方への変位を示す時には
油室B1にポンプ9を、油室B2をタンク10にそ
れぞれ接続して張力補償シリンダ1を収縮駆動
し、下方への変位を示す時は油室B2をポンプ9
に、油室B1をタンク10にそれぞれ接続して張
力補償シリンダ1を伸張駆動する。
次に作用を説明する。
アクテイブ作動のオン、オフはバイパス弁8の
操作により行なわれる。すなわち、アクテイブ作
動を行わない場合は、バイパス弁8を開いて油室
B1とB2を連通させておく。これにより、ピスト
ン6は油室B内を自由に摺動可能となり、ピスト
ンロツド3はシーブ13と14との間に巻き回さ
れたケーブル12の張力と、油室Aに作用するア
キユームレータ5の圧縮ガス圧力のつり合い位置
に保持され、ケーブル12の張力変化に従動して
伸縮するパツシブ作動のみで張力変化を補償する
とともにランチヤ23の動揺を阻止する。
一方、アクテイブ作動を行わせる場合はバイパ
ス弁8を閉じておく。この場合には、センサ27
から信号入力される船体の変位量に基づき、コン
トローラがサーボシリンダ7を制御してポンプ9
の作動油を油室B1とB2とに選択的に供給し、母
船21の動揺を吸収する方向へピストン6を介し
てピストンロツド3を駆動する。同時にストロー
クセンサ11がピストンロツド3の変位に検出し
てコントローラに信号入力し、コントローラはこ
れをサーボバルブ7の制御にフイードバツクす
る。このアクテイブ作動においては船体の変位に
基づいてピストンロツド3が強制的に駆動される
ため、パツシブ作動のもとでは摩擦抵抗等のため
にピストンロツド3が伸縮し得ないような小さな
動揺に対しても、張力補償シリンダ1はこれを吸
収すべく作動する。また、船体の変位から動揺を
いち早く検出して作動するため応答性も良く、動
揺が高い減衰率で吸収される。
なお、油室Aに作用するアキユームレータ5の
圧縮ガス圧力を解放するバルブ等を設けることに
より張力補償をアクテイブ作動のみで行うことも
できる。
したがつて、この張力補償シリンダ1のもとで
はパツシブ作動、アクテイブ作動、及びこれらの
併用という3つの作動方式による張力補償が可能
であり、例えばケーブルウインチ24とトラクシ
ヨンウインチ25をポンプ9の油圧で駆動してラ
ンチヤ23の吊り上げや吊り下ろしを行う際に
は、ポンプ9の負担を軽く抑えるために張力補償
シリンダ1をパツシブ作動のみに限定し、一方ラ
ンチヤ23が海中で静止している状態で張力補償
シリンダ1をアクテイブ作動させてランチヤ23
の動揺とケーブル張力の変動とを極力抑え込むと
いう具合に使い分けが可能である。
(考案の効果) 以上のように、本考案の張力補償シリンダはア
キユームレータに接続されたパツシブ作動用の油
室Aと、サーボバルブを介して油圧供給装置に接
続可能なアクテイブ作動用の油室Bとをシリンダ
内部に同軸的かつ油密的に画成し、摺動自由なピ
ストンロツドの基端を油室Bを貫通して油室Aに
挿入するとともに、油室B内を摺動するピストン
をこのピストンロツドに固設したため、1本の張
力補償シリンダでパツシブ作動とアクテイブ作動
が可能となり、作業条件等に合わせてこれらを適
宜選択することでケーブル張力の安定と、海中装
置の動揺防止を効率良く行うことができる。
また、アクテイブ作動とパツシブ作動を別々の
油圧シリンダを用いて行う場合に比べてシリンダ
の占めるスペースを小さくでき、実施に必要なコ
ストも低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す張力補償シリン
ダの断面図、第2図は張力補償シリンダを用いた
オートテンシヨナ装置の船上配置図である。 1……張力補償シリンダ、2……シリンダ、3
……ピストンロツド、5……アキユームレータ、
6……ピストン、7……サーボバルブ、8……バ
イパス弁、9……ポンプ、12……ケーブル、1
3,14……シーブ、A,B1,B2……油室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ内部の油室に油圧的に接続したアキユ
    ームレータの蓄圧でピストンロツドをシリンダか
    ら突出方向に付勢し、このシリンダとピストンロ
    ツド間でケーブルを巻き回した2個のシーブを離
    間方向へ弾性支持したオートテンシヨナ装置の張
    力補償シリンダにおいて、シリンダの内部を軸方
    向に二分して2つの油室A,Bを形成し、基端側
    の油室Aに前記アキユームレータを接続すると共
    に、先端側の油室Bを貫通したピストンロツドの
    基端をこの油室Aに挿入する一方、油室Bをピス
    トンロツドの中間に固設したピストンで2つの油
    室B1,B2に画成し、これらの油室B1とB2をサー
    ボバルブを介して油圧供給装置に接続すると共
    に、油室B1とB2を連通するバイパス弁を備えた
    ことを特徴とするオートテンシヨナ装置の張力補
    償シリンダ。
JP16488087U 1987-10-28 1987-10-28 Expired JPH0442289Y2 (ja)

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JPH0170763U JPH0170763U (ja) 1989-05-11
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