JPH0439623B2 - - Google Patents

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JPH0439623B2
JPH0439623B2 JP1142684A JP1142684A JPH0439623B2 JP H0439623 B2 JPH0439623 B2 JP H0439623B2 JP 1142684 A JP1142684 A JP 1142684A JP 1142684 A JP1142684 A JP 1142684A JP H0439623 B2 JPH0439623 B2 JP H0439623B2
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fibroin
antibody
film
immobilized
solution
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]

本発明は抗原または抗体をフイブロインに固定
化する新規な製造方法に関する。 抗原と抗体とが結合し、複合体を形成する特異
的な反応は一般に抗原抗体反応と呼ばれている。 近年、微量の生物試料の分析にこの特異的な反
応を利用したラジオイムノアツセイ(RIA)、エ
ンザイムイムノアツセイ(EIA)等のいわゆる免
疫測定法が広く行われるようになつてきている。
これらの方法においては操作上、抗体と抗原が結
合した複合体と未結合の抗原または抗体とを分離
する必要があり、この分離を容易に行うために抗
原または抗体を適当な担体に固定化することが
種々試みられている。 上記の固定化方法は、一般に化学結合法、吸着
法、包括法の三つに大別することができ、そのな
かで吸着法によるものが実用化されているとはい
え、各方法とも後述する種々の欠点を各々有して
いる。 即ち、化学結合法は例えばグルタルアルデヒド
法、臭化シアン法、カルボジイミド法等により不
溶性の担体の官能基と抗原または抗体の官能基と
を共有結合させるものであるが、一般にこの化学
結合法は反応時に抗原または抗体の変性が起こり
易く、固定化された抗原または抗体の複合体形成
能が低下してしまうことが多い。 また結合反応が数段階を要するものや高価な試
薬を用いなければならないことが多く、更にその
未反応の試薬類の除去にも多大の注意を払わなけ
ればならない等の欠点がある。 吸着法は不溶性担体に抗原または抗体を物理的
あるいはイオン的な吸着力によつて結合させるも
のであるが、化学結合法と異なり、その結果力は
比較的弱いために抗原または抗体が遊離し易く、
PH、共存イオンの種類あるいは強度等の至適範囲
が狭いので、その使用に際しては著しく制約を受
ける。 また、抗原または抗体は変性し易いために、吸
着法による固定化では長期の保存安定性を期待す
ることは難しい。 包括法としてポリアクリルアミドゲルあるいは
アセチルセルロース中への抗原または抗体の包括
固定化が報告されている〔例えばクリニカル・ケ
ミストリイ(Clinical Chemistry)第19巻、1341
頁(1973年)文献参照〕。しかしながらポリアク
リルアミドゲルを用いる固定化では重合反応時の
抗原または抗体の失活およびモノマーの毒性が問
題となり、また該固定化物はゲル状物であるため
機械的強度が十分でなく、非特異的吸着物を除去
するための充分な洗浄を施すことができない。 またアセチルセルロース等の水不溶性で非水溶
媒を用いる必要のあるポリマーでは、一般に水溶
性である抗原または抗体の分散性が悪く、そのた
め均一な固定化抗原または抗体が得られにくい。 次に、抗原または抗体を担体中に従来通りの方
法で包括させると、抗原または抗体分子量が大き
いため、担体の内部に固定化された抗原または抗
体は反応に関与し難い。反対に担体内部の抗原ま
たは抗体が反内できるようにポーラスな材質で包
括した場合には、その使用に際しては複合体を形
成しなかつた抗原または抗体を洗浄除去すること
が困難で、測定の感度が著しく低下してしまう欠
点がある。 本発明者等はこれら従来技術の欠点を解決すべ
く鋭意検討を重ねた結果、後述する如く抗原また
は抗体の機能を損うことなく強固に固定化され且
つまた保存安定性に優れた固定化抗原または抗体
を製造する方法を見い出し本発明を完成した。 斯かる本発明の製造方法は、予め抗原または抗
体を塗布した基板に、フイブロイン水溶液を塗布
し、乾燥もしくは塩析により皮膜化させ、次いで
該皮膜を基板より引き剥がすことを特徴とする固
定化抗原または抗体の製造方法である。 該フイブロイン水溶液は通常生糸、絹紡糸、生
糸屑、キキ、ビス、くずまゆ、ブーレツト等の絹
及び絹原料を、常法によりセリシンを精練除去し
た後、例えば銅−アンモニア水溶液、水酸化銅−
エチレンジアミン水溶液、ロダン酸塩水溶液、臭
化リチウム水溶液、塩化カルシウム水溶液、硝酸
カルシウム水溶液、あるいは硝酸マグネシウム水
溶液等に溶解し、水に対して透析脱塩することに
より調製される。 フイブロイン水溶液のフイブロイン濃度は乾燥
によつて皮膜化させる場合には、通常2〜25重量
%、好ましくは3〜20重量%、特に好ましくは5
〜15重量%であり、また塩析によつて皮膜化させ
る場合には、通常15〜30重量%である。 固定化抗原または抗体は、通常水溶液中で使用
されることが多く担体の耐水性が要求される。 従つて本発明のフイブロインフイルムにおける
フイブロインの結晶化度は少なくとも約20%、特
に約30%以上が好ましく、無定型ないしは結晶化
度が約20%に満たない場合には、フイブロインフ
イルムは水に可溶性になつたり水膨潤性が非常に
大きくなる等好ましくない。 斯かる結晶化度を有するフイブロインフイルム
は、塩析によつて皮膜化させる場合には、例えば
常法に従つて飽和硫安水溶液で塩析することによ
つて得られる。 一方、乾燥によつて皮膜化させる場合には、結
晶化が充分進むようにフイブロイン水溶液に予め
結晶化促進剤として、エチルアルコール、エチレ
ングリコール、グリセリン等のアルコール類、あ
るいは硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸
アンモニウム等の凝固性塩を添加しておくことが
好ましい。 各々の添加量はアルコール類ではフイブロイン
に対して通常2〜50重量%、好ましくは15〜35重
量%、凝固性塩ではフイブロインに対して通常2
〜20重量%、好ましくは5〜10重量%である。 乾燥は、抗原または抗体が熱変性や失活を引き
起こさない温度、通常45℃以下、好ましくは30℃
以下で10〜20時間行う。 斯かる方法により、いずれの場合においてもフ
イブロインの結晶化度は約20%以上となるが、通
常概ね50%を超えることはない。 なお本発明で規定するフイブロインの結晶化度
は以下の方法により得られた数値である。 本発明のフイブロインフイルム(被検フイル
ム)と、対照として4℃で相対湿度が55%の条件
下でフイブロインのみの水溶液から皮膜化したほ
ぼ無定形のフイブロインフイルム(対照フイル
ム)に、それぞれCu−Kα線を照射し赤道方向の
回折強度を記録して得られるX線広角回折チヤー
ト(第1図)において、2θ=15°と30°の強度を直
線で結び、この直線と被検フイルムの回折強度曲
線aとで囲まれた部分の面積をA、また上記直線
と対照フイルムの回折強度曲線bとで囲まれた部
分の面積をBとすると、結晶化度(%)は次式で
表わされる。 結晶化度(%)=A−B/A×100 本発明に用い得る抗原または抗体は特に限定さ
れるものではなく、抗体としてはIgG、IgM、
IgAあるいはIgEのいずれのクラスでも良い。 またマウス、ラツト、ウサギ、ヒツジ、ヤギ、
あるいは人等いずれの動物から採取した抗体でも
使用可能であるが、特に細胞融合法によつて採取
したモノクローナル抗体の使用が感度、精度の点
で好ましい。 なお、通常使用する抗体はいずれも常法により
例えば硫安塩析またはDEAEイオン交換カラムク
ロマトグラフイー等で精製したものを用いる。 抗原としてはフイブロインに固定化され得る程
度の分子量を有するものならばいずれも使用可能
で、低分子量のハプテンも他の高分子に結合させ
たものならば用いることができる。 具体例としてはヒト絨毛性ゴナドトロピン
(hCG)、ヒト胎盤性ラクトゲン等のホルモンまた
はその抗体、α−フエトプロテイン(AFP)、ハ
プトグロビン、HBs抗原等の血清蛋白またはそ
の抗体、大腸菌毒素、コレラトキシン等のトキシ
ンまたはその抗体、風疹ウイルス、インフルエン
ザウイルス等のウイルスまたはその抗体、あるい
はエストラジオール、プロゲステロン、テストス
テロン、フエニトイン、プロカインアミド、カナ
マイシン、ペニシリン、バルビツール酸等のハプ
テンまたはその抗体等が挙げられる。 抗原または抗体は例えば水、生理食塩液あるい
は緩衝液等に溶解した状態で基板上に塗布される
が、その濃度は通常50μg/ml〜50mg/ml、好ま
しくは100μg/ml〜10mg/mlである。 塗布される抗原または抗体量は基板の単位面積
当たり、通常0.2〜20μg/cm2、好ましくは0.5〜
15μg/cm2、特に好ましくは1〜10μg/cm2であ
る。 塗布は、例えば流延あるいは噴霧によつて行う
ことが好ましい。 塗布する基板は特に限定されないが、例えば四
方を仕切つたテフロン板、アクリル板あるいはガ
ラス板等が挙げられる。 またこれら基板の表面をサンドペーパー等で粗
面加工することにより実質的にフイブロインフイ
ルムの有効面積を増加させることもできる。 抗原または抗体を基板に塗布した後、必要によ
り乾燥するが、乾燥はフイブロイン水溶液をその
上から塗布できる程度であれば良く、従つて完全
な乾燥状態、あるいは未だ湿潤している状態であ
つても良い。 フイブロイン水溶液の塗布は、例えば流延によ
つて行うことが好ましい。 乾燥温度は抗原または抗体が熱変性、失活を引
き起こさない温度、通常45℃以下、好ましくは30
℃以下で行う。 本発明方法によつて得られる抗原または抗体固
定化フイブロインフイルムを用いてRIA、EIA等
を行う場合には、該フイブロインフイルムをその
まま、あるいは必要に応じて適当な基材や容器へ
の接着等によつて固定したものを使用することが
できる。 斯かる本発明方法によれば、極めて容易に所望
の抗原または抗体をフイブロインフイルム(表
面)上にはなはだ効率良くその機能を損うことな
く且つまた強固に固定化することができる(各実
施例参照)。 従つて本発明方法によつて得られる固定化抗原
または抗体は吸着法の場合とは異なりPHやイオン
強度等の変化によつて、抗原または抗体が担体か
ら遊離することはほとんどなく(試験例2参照)
非特異的吸着物を除去するための洗浄も充分に行
うことができ、更にフイブロイン自身が非特異的
吸着の生じ難い素材であることも相俟つて、測定
精度を高くすることができる(試験例4,6,11
参照)。 更に保存安定性に関しても吸着法による固定化
抗原または抗体に比して極めて優れた特性を有し
ている(試験例7参照)。 次に本発明を以下の実施例および試験例により
更に詳細に説明する。 実施例 1 モノクローナル抗ヒトAFP抗体固定化フイブ
ロインフイルムの製造: (1) フイブロイン水溶液の調製: 生糸100gを1.0重量%のマルセル石けん水溶
液5中に浸漬し、80℃で3時間精練した。水
洗後、更に0.5重量%のマルセル石けん水溶液
5に浸漬して80℃で3時間精練し、セリシン
等を実質的に除去したフイブロイン原料72gを
得た。 水100gとエチルアルコール80gの入つたニ
ーダー中に塩化カルシウム150gを溶解し、75
℃に昇温後、前記のフイブロイン原料70gを投
入、撹拌下に1時間溶解した。次いで180gの
温水(75℃)を加えて希釈混合した。フイブロ
インの溶解液を冷却した後、ホローフアイバー
型の透析器を用いて、流水に対して透析脱塩
し、5.7重量%のフイブロイン水溶液1200mlを
得た。塩化カルシウムの残留量は0.08重量%で
あつた。 (2) モノクローナル抗ヒトAFP抗体固定化フイ
ブロインフイルムの製造: モノクローナル抗ヒトAFP抗体(免疫動物
マウス)を生理食塩液に溶解し、250μg/ml
の抗体溶液を調製した。次にこの溶液を四方を
仕切つたテフロン板上に抗体量が5μg/cm2
なるように流延し、15℃で3時間乾燥した。前
記フイブロイン水溶液にグリセリンをフイブロ
インに対して30重量%になるように加えた溶液
をその上から流延し、20℃で10時間乾燥するこ
とによつて皮膜化させ、厚さ60μmの表記モノ
クローナル抗ヒトAFP抗体固定化フイブロイ
ンフイルムを得た。前記の方法(但し、理学電
機(株)ガイガー・フレツクス2027型を使用し、
Cu−Kα線、40KV、20mAで測定。)によつて
算出したフイブロインの結晶化度は35%であつ
た。 表記フイブロインフイルムを用いて以下の各試
験を行つた。 試験例 1 見掛単位面積当たりの抗体固定化量 表記フイブロインフイルムを1×0.5cmの大き
さに裁断し、生理食塩液で洗浄後、抗マウスIgG
抗体(免疫動物ウサギ)の西洋ワサビのペルオキ
シダーゼ標識物溶液(50μg/ml)〔酵素標識は、
ジヤーナル・オブ・ヒストケミストリー・エン
ド・サイトケミストリー(Journal of
Histochemistry and Cytochemistry)第22巻、
1084頁(1974年)に記載の方法に準じて過ヨウ素
酸酸化法により行つた。〕4ml中に浸漬し、4℃
で24時間反応させた。次いで遊離の抗マウスIgG
抗体−ペルオキシダーゼ標識物を除去するために
生理食塩液で該フイルムを充分洗浄し、これに
16.7mMo−フエニレンジアミン、2.45mM過酸
化水素を含むクエン酸−リン酸2ナトリウム緩衝
液(PH5.5)4mlを加えて室温で5分間反応させ
た後、3.4N硫酸2mlを加えて反応を停止させた。
この反応液について492nmにおける吸光度(以
下Abs492と略す。)を測定し、予め作成した検量
線から該フイルムの表面に固定化された表記抗体
固定化量を求めたところ0.29μg/cm2であつた。 試験例 2 固定化の強度 3種のリン酸緩衝液(PH5.3、6.8、8.1)各5ml
中に1×0.5cmの大きさの該フイブロインフイル
ムをそれぞれ浸漬し、25℃で24時間振とうした。
次に前記試験例1と同様にして見掛単位面積当た
りの抗体の固定化量を測定したところいずれの場
合にも前記試験例1の値に比し固定化量の減少は
認められなかつた。従つて抗体は該フイブロイン
フイルムに強固に固定化されていることが確認さ
れた。 実施例 2 モノクローナル抗ヒトAFP抗体固定化フイブ
ロインフイルムの製造: 実施例1と同じモノクローナル抗ヒトAFP抗
体を生理食塩液に溶解し、375μg/mlの抗体溶
液を調製した。次にこの溶液を四方を仕切つたア
クリル板(180番のサンドペーパーで粗面加工し
たもの)上に抗体量が10μg/cm2となるように流
延し、22℃で6時間乾燥した。次いで実施例1(1)
と同様にして得たフイブロイン水溶液を濃縮して
13.5重量%のフイブロイン水溶液とし、更にグリ
セリンをフイブロインに対して30重量%になるよ
うに加えた溶液をその上から流延し、室温で一夜
乾燥することによつて皮膜化させ、厚さ110μm
の表記モノクローナル抗ヒトAFP抗体固定化フ
イブロインフイルムを得た。 実施例1(2)と同様にして測定したフイブロイン
フイルムの結晶化度は37%であつた。 表記フイブロインフイルムを用いて以下の各試
験を行つた。 試験例 3 見掛単位面積当たりの抗体固定化量 試験例1と同様にして測定した結果、該フイル
ム表面に固定化された表記抗体固定化量は0.32μ
g/cm2であつた。 試験例 4 定量感度の測定 表記フイブロインフイルムを7×12mmの大きさ
に裁断し、厚さ200μmのポリエステルシート
(巾2mm、長さ10cm)の先端部と該フイルムの上
端をシアノアクリレート系接着剤で接着した。 次に内径10mmの試験管に0.5重量%牛血清アル
ブミンを含む生理食塩液を0.5mlずつ分注し、上
記フイルムを各々が完全に浸漬するように入れ、
室温で1時間放置した。次いで該0.5重量%牛血
清アルブミンを含む生理食塩液を吸引除去した
後、各々に各既知濃度の標準AFP、10%人血清
およびモノクローナル抗ヒトAFP抗体(免疫動
物マウス、但し、固定化したモノクローナル抗体
とは認識部位の異なるもの。)のペルオキターゼ
標識物(1.2μg/ml)の入つた0.1重量%牛血清
アルブミンを含む生理食塩液を0.5mlずつ入れ、
22℃で2時間静置した。次いでイオン交換水で、
それぞれ3回洗浄した後、別に準備した内径15mm
の試験管中に入れ、各試験管にそれぞれ19.1mM
−フエニレンジアミン、2.45mM過酸化水素を含
むクエン酸−リン酸2ナトリウム緩衝溶液(PH
5.5)1mlずつを加え入れ、室温で暗所に1時間
静置した。1N硫酸1mlによつて酵素反応を停止
させ、この反応液についてAbs492を測定し標準
曲線を得た。 結果を第2図に示したが固相への非特異的吸着
は少なく、AFP1ng/mlの測定が可能であるこ
とが解る。 また該フイルム自体が着色し、肉眼でその着色
度を比較したところ2〜4ng/mlの判定も可能
であつた。 実施例 3 モノクローナル抗hCG抗体固定化フイブロイン
フイルムの製造: モノクローナル抗hCG抗体(免疫動物マウス)
を生理食塩液に溶解し、250μg/mlの抗体溶液
を調製した。次にこの溶液を、四方を仕切つたア
クリル板上に抗体量が7.5μg/cm2となるように流
延し、10℃で5時間乾燥した。次いで実施例1(1)
と同様にして得たフイブロイン水溶液を濃縮して
12.7重量%のフイブロイン水溶液とし、更にグリ
セリンをフイブロインに対して25重量%になるよ
うに加えた溶液をその上から流延し、15℃で10時
間乾燥することによつて皮膜化させ、厚さ100μ
mの表記モノクローナル抗hCG抗体固定化フイブ
ロインフイルムを得た。実施例1(2)と同様にして
測定した表記フイブロインフイルムの結晶化度は
39%であつた。 表記フイブロインフイルムを用いて以下の各試
験を行つた。 試験例 5 見掛単位面積当たりの抗体固定化量 試験例1と同様にして測定した結果、該フイル
ム表面に固定化された表記抗体固定化量は0.31μ
g/cm2であつた。 試験例 6 定量感度の測定 表記フイブロインフイルムを1×0.5cmの大き
さに裁断し、標準hCGを0〜1000mIU/mlの範
囲の種々の濃度で含有する0.1重量%牛血清アル
ブミンを含む生理食塩液0.5ml中に各々浸漬し、
25℃で1時間反応した。続いて未結合のhCGを生
理食塩液で充分に洗浄除去後、抗hCG抗体のペル
オキシダーゼ標識物(20μg/ml)を含有する0.1
重量%牛血清アルブミンの生理食塩液0.5ml中に
浸漬し、25℃で1時間反応した。次いで、未結合
の該標識物を生理食塩液で洗浄除去し、各々のフ
イルムを試験例1と同様に酵素反応を行つて、こ
の反応液についてAbs492を測定し標準曲線を得
た。 結果を第3図に示したが固相への非特異的吸着
は少なく、hCG2mIU/mlの測定が可能であるこ
とが解る。 次に生理食塩液の代りに健康な男子人尿を用い
て上記hCGを溶解し、同様にして測定した結果、
吸光度がやや低下したものの第3図と同様の結果
が得られた。 試験例 7 保存安定性試験 表記フイブロインフイルムと、対照として吸着
法により製造された固定化抗体のポリ塩化ビニル
フイルム(比較例1参照)との保存安定性を比較
した。 各々のフイルムを4℃で45℃(相対湿度が共に
65%)の各雰囲気中に放置し、試験例1と同様に
して見掛単位面積当たりの抗体固定化量および試
験例2と同様にして標準hCGの100mIU/mlの
Abs492をそれぞれ経時的に測定した。
The present invention relates to a novel production method for immobilizing antigens or antibodies on fibroin. A specific reaction in which an antigen and an antibody bind to form a complex is generally called an antigen-antibody reaction. In recent years, so-called immunoassay methods such as radioimmunoassay (RIA) and enzyme immunoassay (EIA), which utilize this specific reaction to analyze minute amounts of biological samples, have become widely used.
In these methods, it is necessary to separate the antibody-antigen bound complex from the unbound antigen or antibody, and in order to facilitate this separation, the antigen or antibody is immobilized on a suitable carrier. Various attempts have been made to do so. The above-mentioned immobilization methods can generally be divided into three types: chemical bonding, adsorption, and inclusion methods, and although the adsorption method has been put into practical use, each method is described below. Each has various drawbacks. That is, the chemical bonding method involves covalently bonding the functional group of an insoluble carrier and the functional group of an antigen or antibody by, for example, the glutaraldehyde method, the cyanogen bromide method, the carbodiimide method, etc., but in general, this chemical bonding method involves the reaction Sometimes, antigens or antibodies tend to denature, and the ability of immobilized antigens or antibodies to form complexes often decreases. Further, there are drawbacks such as the binding reaction often requiring several steps and the use of expensive reagents, and furthermore, great care must be taken in removing unreacted reagents. Adsorption methods bind antigens or antibodies to insoluble carriers using physical or ionic adsorption forces, but unlike chemical bonding methods, the forces are relatively weak, making it easy for antigens or antibodies to be released. ,
Since the optimum range of pH, type or strength of coexisting ions, etc. is narrow, its use is severely restricted. Furthermore, since antigens or antibodies are easily denatured, it is difficult to expect long-term storage stability when immobilized by adsorption. As a comprehensive method, entrapping immobilization of antigens or antibodies in polyacrylamide gel or acetyl cellulose has been reported [for example, Clinical Chemistry, Vol. 19, 1341]
Page (1973) Reference]. However, immobilization using polyacrylamide gel poses problems such as deactivation of the antigen or antibody during polymerization reaction and toxicity of the monomer, and since the immobilized product is a gel-like material, it does not have sufficient mechanical strength, resulting in non-specific adsorption. Inability to perform sufficient cleaning to remove material. Furthermore, with polymers such as acetylcellulose which are water-insoluble and require the use of non-aqueous solvents, the dispersibility of water-soluble antigens or antibodies is generally poor, making it difficult to obtain uniformly immobilized antigens or antibodies. Next, when the antigen or antibody is encapsulated in a carrier using a conventional method, the antigen or antibody immobilized inside the carrier is unlikely to participate in the reaction because the molecular weight of the antigen or antibody is large. On the other hand, if the antigen or antibody inside the carrier is wrapped in a porous material so that it can be absorbed, it is difficult to wash away the antigen or antibody that has not formed a complex when using the carrier, which reduces the sensitivity of the measurement. The disadvantage is that the value is significantly reduced. As a result of intensive studies to solve these drawbacks of the conventional techniques, the present inventors have developed an immobilized antigen that is firmly immobilized without impairing the function of the antigen or antibody and has excellent storage stability, as described below. Alternatively, they discovered a method for producing antibodies and completed the present invention. The production method of the present invention provides an immobilized antigen characterized by applying an aqueous fibroin solution to a substrate coated with an antigen or antibody in advance, forming a film by drying or salting out, and then peeling off the film from the substrate. Or a method for producing antibodies. The aqueous fibroin solution is usually prepared by scouring and removing sericin from silk and silk raw materials such as raw silk, silk spun, raw silk scraps, kiki, bis, kuzumayu, and boulette by a conventional method, for example, copper-ammonia aqueous solution, copper hydroxide-copper hydroxide, etc.
It is prepared by dissolving it in an ethylenediamine aqueous solution, a rhodanate aqueous solution, a lithium bromide aqueous solution, a calcium chloride aqueous solution, a calcium nitrate aqueous solution, a magnesium nitrate aqueous solution, etc., and dialysis-desalting it against water. When the fibroin aqueous solution is formed into a film by drying, the fibroin concentration is usually 2 to 25% by weight, preferably 3 to 20% by weight, particularly preferably 5% by weight.
The content is usually 15 to 15% by weight, and when forming a film by salting out, it is usually 15 to 30% by weight. Immobilized antigens or antibodies are usually used in aqueous solutions and require water resistance of the carrier. Therefore, the crystallinity of the fibroin in the fibroin film of the present invention is preferably at least about 20%, particularly about 30% or more. is undesirable because it becomes soluble in water and has very high water swelling property. When a fibroin film having such a degree of crystallinity is formed into a film by salting out, it can be obtained, for example, by salting out with a saturated aqueous ammonium sulfate solution in accordance with a conventional method. On the other hand, when forming a film by drying, add alcohols such as ethyl alcohol, ethylene glycol, glycerin, or sodium sulfate, magnesium sulfate, or ammonium sulfate to the fibroin aqueous solution as a crystallization promoter in advance to ensure sufficient crystallization. It is preferable to add a coagulating salt such as. The amount of each added is usually 2 to 50% by weight, preferably 15 to 35% by weight, based on fibroin for alcohols, and usually 2 to 35% by weight for coagulating salts, based on fibroin.
-20% by weight, preferably 5-10% by weight. Drying is carried out at a temperature that does not cause heat denaturation or inactivation of the antigen or antibody, usually below 45°C, preferably at 30°C.
Do it for 10-20 hours or less. Such a method results in a crystallinity of the fibroin of about 20% or more in each case, but usually not more than about 50%. The degree of crystallinity of fibroin defined in the present invention is a value obtained by the following method. The fibroin film of the present invention (test film) and the almost amorphous fibroin film (control film) formed from an aqueous solution of only fibroin under conditions of 4°C and 55% relative humidity as a control. In the X-ray wide-angle diffraction chart (Figure 1) obtained by irradiating Cu-Kα rays and recording the diffraction intensity in the equatorial direction, connect the intensities at 2θ = 15° and 30° with a straight line, and connect this straight line with the specimen. If the area of the part surrounded by the diffraction intensity curve a of the film is A, and the area of the part surrounded by the above straight line and the diffraction intensity curve b of the control film is B, then the degree of crystallinity (%) is calculated by the following formula. It is expressed as Crystallinity (%) = AB/A x 100 The antigen or antibody that can be used in the present invention is not particularly limited, and examples of antibodies include IgG, IgM,
Either IgA or IgE class may be used. Also mice, rats, rabbits, sheep, goats,
Alternatively, antibodies collected from any animal such as humans can be used, but it is particularly preferable to use monoclonal antibodies collected by cell fusion method in terms of sensitivity and accuracy. Note that all the antibodies commonly used are purified by conventional methods such as ammonium sulfate salting out or DEAE ion exchange column chromatography. Any antigen can be used as long as it has a molecular weight that can be immobilized on fibroin, and low molecular weight haptens can also be used as long as they are bound to other polymers. Specific examples include human chorionic gonadotropin (hCG), human placental lactogen and other hormones or their antibodies, α-fetoprotein (AFP), haptoglobin, serum proteins such as HBs antigen and their antibodies, Escherichia coli toxin, cholera toxin, etc. viruses such as rubella virus, influenza virus, and antibodies thereof; haptens such as estradiol, progesterone, testosterone, phenytoin, procainamide, kanamycin, penicillin, barbituric acid, and antibodies thereof; and the like. The antigen or antibody is coated on the substrate in a state dissolved in water, physiological saline, or a buffer solution, and the concentration thereof is usually 50 μg/ml to 50 mg/ml, preferably 100 μg/ml to 10 mg/ml. . The amount of antigen or antibody applied is usually 0.2 to 20 μg/cm 2 , preferably 0.5 to 20 μg/cm 2 per unit area of the substrate.
It is 15 μg/cm 2 , particularly preferably 1 to 10 μg/cm 2 . Application is preferably carried out, for example, by casting or spraying. The substrate to be coated is not particularly limited, but examples thereof include a Teflon plate partitioned on four sides, an acrylic plate, a glass plate, and the like. Furthermore, by roughening the surface of these substrates with sandpaper or the like, the effective area of the fibroin film can be substantially increased. After applying the antigen or antibody to the substrate, drying is performed if necessary, but drying is sufficient as long as the fibroin aqueous solution can be applied over it, so even if it is completely dry or still wet. good. The application of the fibroin aqueous solution is preferably carried out, for example, by casting. The drying temperature is a temperature that does not cause heat denaturation or inactivation of the antigen or antibody, usually below 45°C, preferably at 30°C.
Perform below ℃. When performing RIA, EIA, etc. using the antigen- or antibody-immobilized fibroin film obtained by the method of the present invention, the fibroin film can be used as it is, or if necessary, transferred to an appropriate substrate or container. It is possible to use one fixed by adhesion or the like. According to the method of the present invention, it is possible to very easily immobilize a desired antigen or antibody on the fibroin film (surface) with high efficiency and without impairing its function. (see example). Therefore, unlike in the case of adsorption methods, the immobilized antigen or antibody obtained by the method of the present invention is unlikely to be released from the carrier due to changes in pH, ionic strength, etc. (Test Example 2) reference)
Washing to remove non-specifically adsorbed substances can be carried out sufficiently, and the fact that fibroin itself is a material that does not easily cause non-specific adsorption makes it possible to increase measurement accuracy (test example). 4, 6, 11
reference). Furthermore, in terms of storage stability, it has extremely superior properties compared to antigens or antibodies immobilized by adsorption methods (see Test Example 7). Next, the present invention will be explained in more detail with reference to the following Examples and Test Examples. Example 1 Production of monoclonal anti-human AFP antibody-immobilized fibroin film: (1) Preparation of fibroin aqueous solution: 100 g of raw silk was immersed in 1.0% by weight Marcel soap aqueous solution 5 and scoured at 80° C. for 3 hours. After washing with water, it was further immersed in 0.5% by weight Marcel soap aqueous solution 5 and scoured at 80° C. for 3 hours to obtain 72 g of fibroin raw material from which sericin and the like were substantially removed. Dissolve 150 g of calcium chloride in a kneader containing 100 g of water and 80 g of ethyl alcohol, and
After raising the temperature to .degree. C., 70 g of the above-mentioned fibroin raw material was added and dissolved for 1 hour with stirring. Next, 180g of warm water (75°C) was added to dilute and mix. After cooling the fibroin solution, it was desalted by dialysis against running water using a hollow fiber dialyzer to obtain 1200 ml of a 5.7% by weight fibroin aqueous solution. The residual amount of calcium chloride was 0.08% by weight. (2) Production of monoclonal anti-human AFP antibody-immobilized fibroin film: Dissolve monoclonal anti-human AFP antibody (immunized animal mouse) in physiological saline and add 250 μg/ml.
An antibody solution was prepared. Next, this solution was cast on a Teflon plate partitioned on all sides so that the antibody amount was 5 μg/cm 2 and dried at 15° C. for 3 hours. A solution prepared by adding glycerin to the fibroin aqueous solution at a concentration of 30% by weight based on the fibroin was cast on top of the aqueous fibroin solution and dried at 20°C for 10 hours to form a film. A human AFP antibody-immobilized fibroin film was obtained. The above method (however, using Rigaku Denki Co., Ltd. Geiger Flex Model 2027,
Measured with Cu-Kα radiation, 40KV, 20mA. ) The crystallinity of fibroin was 35%. The following tests were conducted using the indicated fibroin films. Test Example 1 Amount of antibody immobilized per apparent unit area The indicated fibroin film was cut into pieces of 1 x 0.5 cm, washed with physiological saline, and then treated with anti-mouse IgG.
Horseradish peroxidase-labeled antibody (rabbit immunized animal) solution (50 μg/ml) [Enzyme labeling is
Journal of Histochemistry, End Site Chemistry
Histochemistry and Cytochemistry) Volume 22,
The periodic acid oxidation method was used in accordance with the method described on page 1084 (1974). ] Immerse in 4 ml and heat at 4℃.
was allowed to react for 24 hours. Then free anti-mouse IgG
The film was thoroughly washed with physiological saline to remove the antibody-peroxidase label, and then
Add 4 ml of citric acid-disodium phosphate buffer (PH5.5) containing 16.7mM phenylenediamine and 2.45mM hydrogen peroxide and react at room temperature for 5 minutes, then add 2ml of 3.4N sulfuric acid to terminate the reaction. It was stopped.
The absorbance at 492 nm (hereinafter abbreviated as Abs492) of this reaction solution was measured, and the amount of the indicated antibody immobilized on the surface of the film was determined from a pre-prepared calibration curve, which was 0.29 μg/cm 2 . . Test example 2 Immobilization strength 3 types of phosphate buffers (PH5.3, 6.8, 8.1) 5ml each
Each of the fibroin films with a size of 1 x 0.5 cm was immersed therein and shaken at 25°C for 24 hours.
Next, when the amount of immobilized antibody per apparent unit area was measured in the same manner as in Test Example 1, no decrease in the amount of immobilization was observed compared to the value in Test Example 1 in any case. Therefore, it was confirmed that the antibody was firmly immobilized on the fibroin film. Example 2 Production of monoclonal anti-human AFP antibody-immobilized fibroin film: The same monoclonal anti-human AFP antibody as in Example 1 was dissolved in physiological saline to prepare a 375 μg/ml antibody solution. Next, this solution was cast on an acrylic plate (roughened with #180 sandpaper) partitioned on all sides so that the antibody amount was 10 μg/cm 2 and dried at 22° C. for 6 hours. Next, Example 1 (1)
Concentrate the fibroin aqueous solution obtained in the same manner as
A 13.5% by weight aqueous solution of fibroin was prepared, and a solution of glycerin added to 30% by weight based on the fibroin was cast onto the solution and dried overnight at room temperature to form a film with a thickness of 110 μm.
A monoclonal anti-human AFP antibody-immobilized fibroin film was obtained. The crystallinity of the fibroin film measured in the same manner as in Example 1 (2) was 37%. The following tests were conducted using the indicated fibroin films. Test Example 3 Amount of antibody immobilized per apparent unit area As a result of measurement in the same manner as Test Example 1, the indicated amount of antibody immobilized on the film surface was 0.32μ
g/ cm2 . Test Example 4 Measurement of Quantitative Sensitivity Cut the indicated fibroin film into a size of 7 x 12 mm, and glue the tip of a 200 μm thick polyester sheet (width 2 mm, length 10 cm) and the top end of the film with cyanoacrylate adhesive. Glued with adhesive. Next, dispense 0.5 ml of physiological saline containing 0.5% by weight bovine serum albumin into test tubes with an inner diameter of 10 mm, and place the above films so that each tube is completely immersed.
It was left at room temperature for 1 hour. Next, after removing the physiological saline solution containing 0.5% by weight bovine serum albumin by suction, each standard AFP of known concentration, 10% human serum and monoclonal anti-human AFP antibody (immunized animal mouse, however, immobilized monoclonal antibody Pour 0.5 ml of physiological saline containing 0.1 wt% bovine serum albumin containing a peroxidase-labeled compound (1.2 μg/ml) of
It was left standing at 22°C for 2 hours. Then, with ion exchange water,
After washing 3 times each, separately prepared inner diameter 15mm
into test tubes, and each test tube contains 19.1mM.
- citric acid-disodium phosphate buffer solution containing phenylenediamine, 2.45mM hydrogen peroxide (PH
5.5) Add 1 ml each and let stand in the dark at room temperature for 1 hour. The enzyme reaction was stopped with 1 ml of 1N sulfuric acid, and Abs492 was measured for this reaction solution to obtain a standard curve. The results are shown in Figure 2, and it can be seen that non-specific adsorption to the solid phase is small and it is possible to measure AFP of 1 ng/ml. Further, the film itself was colored, and when the degree of coloring was compared with the naked eye, it was possible to judge the degree of coloring to be 2 to 4 ng/ml. Example 3 Production of monoclonal anti-hCG antibody-immobilized fibroin film: Monoclonal anti-hCG antibody (immunized animal mouse)
was dissolved in physiological saline to prepare a 250 μg/ml antibody solution. Next, this solution was cast on an acrylic plate partitioned on all sides so that the antibody amount was 7.5 μg/cm 2 and dried at 10° C. for 5 hours. Next, Example 1 (1)
Concentrate the fibroin aqueous solution obtained in the same manner as
A 12.7% by weight aqueous solution of fibroin was prepared, and a solution of glycerin added to 25% by weight of the fibroin was cast on top of the solution and dried at 15°C for 10 hours to form a film. 100μ
A monoclonal anti-hCG antibody-immobilized fibroin film designated by m was obtained. The crystallinity of the indicated fibroin film measured in the same manner as in Example 1 (2) is
It was 39%. The following tests were conducted using the indicated fibroin films. Test Example 5 Amount of antibody immobilized per apparent unit area As a result of measurement in the same manner as Test Example 1, the indicated amount of antibody immobilized on the film surface was 0.31μ
g/ cm2 . Test Example 6 Measurement of Quantitative Sensitivity The indicated fibroin film was cut into pieces of 1 x 0.5 cm, and physiological samples containing 0.1% by weight bovine serum albumin containing standard hCG at various concentrations ranging from 0 to 1000 mIU/ml were prepared. Immerse each in 0.5ml of saline solution,
The reaction was carried out at 25°C for 1 hour. Subsequently, unbound hCG was thoroughly washed away with physiological saline, and then 0.1 ml containing peroxidase-labeled anti-hCG antibody (20 μg/ml) was added.
It was immersed in 0.5 ml of a physiological saline solution containing % bovine serum albumin by weight, and reacted at 25°C for 1 hour. Next, the unbound label was removed by washing with physiological saline, each film was subjected to an enzyme reaction in the same manner as in Test Example 1, and Abs492 was measured for this reaction solution to obtain a standard curve. The results are shown in Figure 3, and it can be seen that non-specific adsorption to the solid phase is small and it is possible to measure hCG2mIU/ml. Next, the above hCG was dissolved using healthy male urine instead of physiological saline, and the results were measured in the same manner.
Although the absorbance decreased slightly, the same results as in FIG. 3 were obtained. Test Example 7 Storage Stability Test The storage stability of the indicated fibroin film and a polyvinyl chloride film of immobilized antibody produced by an adsorption method as a control (see Comparative Example 1) were compared. Each film was heated at 4°C and 45°C (both relative humidity
65%) and the amount of antibody immobilized per apparent unit area as in Test Example 1 and 100 mIU/ml of standard hCG as in Test Example 2.
Abs492 was measured over time.

【表】 その結果を第1表に示した。第1表から明らか
な如く表記フイブロインフイルムは45℃で6ケ月
経過後も初期の抗体活性を保持していた。 一方、対照のポリ塩化ビニルフイルムは45℃で
3ケ月で活性が半減し、4℃でさえ6ケ月で初期
活性の約2/3に低下した。下つて本発明方法で製
造される表記フイブロインフイルムは対照のポリ
塩化ビニルフイルムに比して遥かに優れた保存安
定性を有していることが解る。 比較例 1 ポリ塩化ビニルフイルム(厚さ120μ)を1×
0.5cmに裁断し、実施例3と同じモノクローナル
抗hCG抗体の生理食塩液(10μg/ml)2ml中に
浸漬し、4℃で24時間放置して抗体を吸着させた
後、未吸着の抗体を生理食塩液で洗浄除去して、
吸着法により製造された固定化抗体であるポリ塩
化ビニルフイルムを得た。 実施例 4 抗ヒトIgG抗体固定化フイブロインフイルムの
製造: 抗ヒトIgG抗体(免疫動物ヤギ)を生理食塩液
に溶解し、1mg/mlの抗体溶液を調製した。次に
この溶液を、四方を仕切つたガラス板上に抗体量
が5μg/cm2となるように塗布し、20℃で1時間
乾燥した。次いで実施例2と同様にして調製した
フイブロイン溶液をその上から流延し、25℃で10
時間乾燥することによつて皮膜化させ、厚さ
110μmの表記抗ヒトIgG抗体固定化フイブロイン
フイルムを得た。実施例1(2)と同様にして測定し
た表記フイブロインフイルムの結晶化度は37%で
あつた。 表記フイブロインフイルムを用いて以下の試験
を行つた。 試験例 8 見掛単位面積当たりの抗体固定化量 抗ヤギIgG抗体(免疫動物ウサギ)の西洋ワサ
ビのペルオキシダーゼ標識物溶液(50μg/ml)
を用いる他は試験例1と同様にして測定した結
果、該フイルム表面に固定化された表記抗体固定
化量は0.23μg/cm2であつた。 実施例 5 抗ヒトアルブミン抗体固定化フイブロインフイ
ルムの製造: 抗ヒトアルブミン抗体(免疫動物ヤギ)を生理
食塩液に溶解し、1mg/mlの抗体溶液を調製し
た。次にこの溶液を、四方を仕切つたガラス板上
に抗体量が5μg/cm2となるように塗布し、20℃
で1時間乾燥した。次いで実施例2と同様にして
調製したフイブロイン溶液をその上から流延し、
25℃で10時間乾燥することによつて皮膜化させ、
厚さ120μmの表記抗ヒトアルブミン抗体固定化
フイブロインフイルムを得た。実施例1(2)と同様
にして測定した表記フイブロインフイルムの結晶
化度は41%であつた。 表記フイブロインフイルムを用いて以下の試験
を行つた。 試験例 9 見掛単位面積当たりの抗体固定化量 試験例8と同様にして測定した結果、該フイル
ム表面に固定化された表記抗体固定化量は0.21μ
g/cm2であつた。 実施例 6 hCG固定化フイブロインフイルムの製造: hCGを、四方を仕切つたガラス板上に10IU/
cm2となるように流延し、15℃で10時間乾燥した。
次いで実施例1(1)と同様にして得たフイブロイン
溶液を濃縮して10.2重量%のフイブロイン水溶液
とし更にグリセリンをフイブロインに対して25重
量%になるように加えた溶液をその上から流延
し、15℃で15時間乾燥することによつて皮膜化さ
せ、厚さ120μmの表記hCG固定化フイブロイン
フイルムを得た。実施例1(2)と同様にして測定し
た表記フイブロインフイルムの結晶化度は35%で
あつた。 表記フイブロインフイルムを用いて以下の各試
験を行つた。 試験例 10 見掛け単位面積当たりの抗原固定化量 表記フイブロインフイルムを1×0.5cmの大き
さに裁断し、生理食塩液で洗滌後、抗hCG抗体
(免疫動物マウス)のペルオキシダーゼ標識物
(10μg/ml)を含む0.1重量%牛血清アルブミン
生理食塩液0.5ml中に浸漬し4℃で24時間反応さ
せた。以下試験例1と同様にして測定を行つた結
果、表記抗原固定化量は約0.1IU/cm2であつた。 試験例 11 定量感度の測定 表記フイブロインフイルムを1×0.5cmの大き
さに裁断し、モノクローナル抗hCG抗体(免疫動
物マウス)を0〜10μg/mlの範囲の種々の濃度
で含有すると共にまた、同じ抗体にビオチンを結
合したビオチニル化モノクローナル抗hCG抗体を
0.5μg/ml含む0.1重量%の牛血清アルブミン生
理食塩液0.5ml中に、各々浸漬し、25℃で1時間
反応した。次に未結合の抗hCG抗体及びビオチニ
ル化抗hCG抗体を生理食塩液で洗浄除去した後、
アビジンペルオキシダーゼ(5μg/ml)を含む
0.1重量%牛血清アルブミン生理食塩液0.5ml中に
浸漬して25℃で1時間反応し生理食塩液で洗浄
後、各々のフイルムを試験例1と同様に酵素反応
を行つてこの反応液についてAbs492を測定し標
準曲線を得た。 結果を第4図に示したが固相への非特異的吸着
は少なく、モノクローナル抗hCG抗体0.02〜10μ
g/mlの範囲の測定が可能であることが解る。 実施例 7 ヒト黄体形成ホルモン固定化フイブロインフイ
ルムの製造: ヒト黄体形成ホルモンを、四方を仕切つたアク
リル板上に5μg/cm2となるように流延し、10℃
で10時間乾燥した。次いで実施例1(1)と同様にし
て得たフイブロイン水溶液を濃縮して13重量%の
フイブロイン水溶液とし、更にグリセリンをフイ
ブロインに対して30重量%になるように加えた溶
液をその上から流延し、15℃で10時間乾燥するこ
とによつて皮膜化させ、厚さ110μmの表記ヒト
黄体形成ホルモン固定化フイブロインフイルムを
得た。実施例1(2)と同様にして測定した表記フイ
ブロインフイルムの結晶化度は37%であつた。 表記フイブロインフイルムを用いて以下の試験
を行つた。 試験例 12 見掛単位面積当たりの抗原固定化量 抗ヒト黄体形成ホルモン抗体(免疫動物マウ
ス)のペルオキシダーゼ標識物を用いて試験例1
と同様にして測定した結果、該フイルム表面に固
定化された表記抗原固定化量は0.26μg/cm2であ
つた。 実施例 8 ヒトAFP固定化フイブロインフイルムの製
造: ヒトAFPを、四方を仕切つたアクリル板上に
5μg/cm2となるように流延し、10℃で10時間乾
燥した。次いで実施例1(1)と同様にして得たフイ
ブロイン水溶液を濃縮して13重量%のフイブロイ
ン水溶液とし、更にグリセリンをフイブロインに
対して30重量%になるように加えた溶液をその上
から流延し、15℃で10時間乾燥することによつて
皮膜化させ、厚さ120μmの表記ヒトAFP固定化
フイブロインフイルムを得た。実施例1(2)と同様
にして測定した表記フイブロインフイルムの結晶
化度は42%であつた。 表記フイブロインフイルムを用いて以下の試験
を行つた。 試験例 13 見掛単位面積当たりの抗原固定化量 抗ヒトAFP抗体(免疫動物マウス)のペルオ
キシダーゼ標識物を用いて試験例1と同様にして
測定した結果、該フイルム表面に固定化された表
記抗原固定化量は0.21μg/cm2であつた。
[Table] The results are shown in Table 1. As is clear from Table 1, the indicated fibroin film retained its initial antibody activity even after 6 months at 45°C. On the other hand, the activity of the control polyvinyl chloride film was reduced by half after 3 months at 45°C, and even at 4°C, the activity decreased to about 2/3 of the initial activity after 6 months. It can be seen below that the fibroin film produced by the method of the present invention has much better storage stability than the control polyvinyl chloride film. Comparative example 1 Polyvinyl chloride film (thickness 120μ) 1×
It was cut into 0.5 cm pieces, immersed in 2 ml of physiological saline solution (10 μg/ml) of the same monoclonal anti-hCG antibody as in Example 3, and left at 4°C for 24 hours to adsorb the antibody. Wash and remove with physiological saline,
A polyvinyl chloride film containing an immobilized antibody produced by an adsorption method was obtained. Example 4 Production of anti-human IgG antibody-immobilized fibroin film: Anti-human IgG antibody (immunized animal goat) was dissolved in physiological saline to prepare a 1 mg/ml antibody solution. Next, this solution was coated on a glass plate partitioned on all sides so that the antibody amount was 5 μg/cm 2 and dried at 20° C. for 1 hour. Next, a fibroin solution prepared in the same manner as in Example 2 was cast on top of the fibroin solution, and the mixture was heated at 25°C for 10 hours.
By drying for a while, it becomes a film and the thickness
A 110 μm anti-human IgG antibody-immobilized fibroin film was obtained. The crystallinity of the indicated fibroin film measured in the same manner as in Example 1 (2) was 37%. The following tests were conducted using the indicated fibroin film. Test Example 8 Amount of antibody immobilized per apparent unit area Anti-goat IgG antibody (immunized animal rabbit) solution labeled with horseradish peroxidase (50 μg/ml)
The measurement was carried out in the same manner as in Test Example 1, except that the amount of antibody immobilized on the film surface was 0.23 μg/cm 2 . Example 5 Production of anti-human albumin antibody-immobilized fibroin film: Anti-human albumin antibody (immunized animal goat) was dissolved in physiological saline to prepare a 1 mg/ml antibody solution. Next, this solution was applied on a glass plate partitioned on all sides so that the antibody amount was 5 μg/cm 2 and heated at 20°C.
It was dried for 1 hour. Next, a fibroin solution prepared in the same manner as in Example 2 was cast onto it,
Formed into a film by drying at 25℃ for 10 hours,
A fibroin film with the indicated anti-human albumin antibody immobilized thereon having a thickness of 120 μm was obtained. The crystallinity of the indicated fibroin film measured in the same manner as in Example 1 (2) was 41%. The following tests were conducted using the indicated fibroin film. Test Example 9 Amount of antibody immobilized per apparent unit area As a result of measurement in the same manner as Test Example 8, the indicated amount of antibody immobilized on the film surface was 0.21μ
g/ cm2 . Example 6 Production of hCG-immobilized fibroin film: 10 IU/hCG was placed on a glass plate partitioned on four sides.
It was cast to a thickness of cm 2 and dried at 15°C for 10 hours.
Next, the fibroin solution obtained in the same manner as in Example 1 (1) was concentrated to make a 10.2% by weight aqueous fibroin solution, and a solution to which glycerin was added to give a concentration of 25% by weight based on the fibroin was cast over it. , and was dried at 15° C. for 15 hours to form a film, thereby obtaining an hCG-immobilized fibroin film having a thickness of 120 μm. The crystallinity of the indicated fibroin film measured in the same manner as in Example 1 (2) was 35%. The following tests were conducted using the indicated fibroin films. Test Example 10 Amount of antigen immobilized per apparent unit area The indicated fibroin film was cut into pieces of 1 x 0.5 cm, washed with physiological saline, and peroxidase-labeled anti-hCG antibody (immunized animal mouse) (10 μg The cells were immersed in 0.5 ml of physiological saline containing 0.1% by weight bovine serum albumin (/ml) and reacted at 4°C for 24 hours. The following measurements were carried out in the same manner as in Test Example 1, and as a result, the indicated amount of antigen immobilized was approximately 0.1 IU/cm 2 . Test Example 11 Measurement of Quantitative Sensitivity The indicated fibroin film was cut into pieces of 1 x 0.5 cm, containing monoclonal anti-hCG antibody (immunized animal mouse) at various concentrations ranging from 0 to 10 μg/ml, and , using a biotinylated monoclonal anti-hCG antibody, which is the same antibody conjugated with biotin.
Each sample was immersed in 0.5 ml of 0.1% by weight bovine serum albumin physiological saline containing 0.5 μg/ml and reacted at 25° C. for 1 hour. Next, after removing unbound anti-hCG antibody and biotinylated anti-hCG antibody with physiological saline,
Contains avidin peroxidase (5μg/ml)
The films were immersed in 0.5 ml of a 0.1 wt% bovine serum albumin physiological saline solution and reacted at 25°C for 1 hour. After washing with the physiological saline solution, each film was subjected to an enzymatic reaction in the same manner as in Test Example 1. was measured and a standard curve was obtained. The results are shown in Figure 4, and the non-specific adsorption to the solid phase was small, with monoclonal anti-hCG antibodies of 0.02 to 10μ
It can be seen that measurements in the g/ml range are possible. Example 7 Manufacture of human luteinizing hormone-immobilized fibroin film: Human luteinizing hormone was cast onto an acrylic plate partitioned on all sides at a concentration of 5 μg/cm 2 and heated at 10°C.
and dried for 10 hours. Next, the fibroin aqueous solution obtained in the same manner as in Example 1 (1) was concentrated to give a 13% by weight fibroin aqueous solution, and a solution to which glycerin was added to 30% by weight based on the fibroin was then cast on top. The mixture was dried at 15° C. for 10 hours to form a film, thereby obtaining a human luteinizing hormone-immobilized fibroin film having a thickness of 110 μm. The crystallinity of the indicated fibroin film measured in the same manner as in Example 1 (2) was 37%. The following tests were conducted using the indicated fibroin film. Test Example 12 Amount of antigen immobilized per apparent unit area Test Example 1 using peroxidase-labeled anti-human luteinizing hormone antibody (immunized animal mouse)
As a result of measurement in the same manner as above, the amount of antigen immobilized on the surface of the film was 0.26 μg/cm 2 . Example 8 Production of human AFP-immobilized fibroin film: Human AFP was placed on an acrylic plate partitioned on four sides.
It was cast to a concentration of 5 μg/cm 2 and dried at 10° C. for 10 hours. Next, the fibroin aqueous solution obtained in the same manner as in Example 1 (1) was concentrated to give a 13% by weight fibroin aqueous solution, and a solution to which glycerin was added to 30% by weight based on the fibroin was then cast on top. The film was dried at 15° C. for 10 hours to form a film, thereby obtaining a human AFP-immobilized fibroin film having a thickness of 120 μm. The crystallinity of the indicated fibroin film measured in the same manner as in Example 1 (2) was 42%. The following tests were conducted using the indicated fibroin film. Test Example 13 Amount of antigen immobilized per apparent unit area As a result of measurement in the same manner as Test Example 1 using a peroxidase-labeled anti-human AFP antibody (immunized animal mouse), the indicated antigen immobilized on the surface of the film The amount of immobilization was 0.21 μg/cm 2 .

【図面の簡単な説明】[Brief explanation of drawings]

第1図は、フイブロインの結晶化度測定のため
のX線広角回折チヤートの一例を示すものであ
り、aはフイブロインフイルムの、またbは対照
の無定形フイブロインフイルムの回折強度曲線で
ある。第2図はAFPの標準曲線(試験例4)を、
第3図はhCGの標準曲線(試験例6)を、第4図
は抗hCG抗体の標準曲線(試験例11)をそれぞれ
表わす。
Figure 1 shows an example of an X-ray wide-angle diffraction chart for measuring the crystallinity of fibroin, where a is the diffraction intensity curve of the fibroin film and b is the diffraction intensity curve of the control amorphous fibroin film. It is. Figure 2 shows the AFP standard curve (Test Example 4).
FIG. 3 shows the standard curve for hCG (Test Example 6), and FIG. 4 shows the standard curve for anti-hCG antibody (Test Example 11).

Claims (1)

【特許請求の範囲】[Claims] 1 予め抗原または抗体を塗布した基板に、フイ
ブロイン水溶液を塗布して皮膜化させ、次いで該
皮膜を基板より引き剥がすことを特徴とする固定
化抗原または抗体の製造方法。
1. A method for producing an immobilized antigen or antibody, which comprises applying an aqueous fibroin solution to a substrate coated with the antigen or antibody in advance to form a film, and then peeling off the film from the substrate.
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