JPH0439207Y2 - - Google Patents

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JPH0439207Y2
JPH0439207Y2 JP1987133327U JP13332787U JPH0439207Y2 JP H0439207 Y2 JPH0439207 Y2 JP H0439207Y2 JP 1987133327 U JP1987133327 U JP 1987133327U JP 13332787 U JP13332787 U JP 13332787U JP H0439207 Y2 JPH0439207 Y2 JP H0439207Y2
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sliding
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steel
rib
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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は気密構造の周壁を持つ回転ドラムに対
しらせん状に巻付かせたフレキシブルベルトを前
記ドラムの回転により旋回・走行させ、食品など
の被処理物品をフレキシブルベルトで搬送する過
程において、冷却,加熱,加湿,乾燥などの処理
を行うスパイラルコンベア装置における回転ドラ
ムの構造に関する。
(従来の技術) この種のスパイラルコンベア装置は、回転ドラ
ムが駆動側となつていて、スパイラルコンベアを
回転ドラム表面に設けた合成樹脂製の滑り材を介
して駆動する形態であつて、この滑り材に関して
は実開昭51−38760号公報の特に第4図において
合成樹脂11aとして開示されるように公知の構
造である。
ところで一般にスパイラルコンベアは通常10段
乃至20段程度で回転ドラムに巻付けており、その
ために該ドラムに対し強度及び円筒精度が要求さ
れている。
(考案が解決しようとする問題点) 従来のこの種装置は、前述する強度,精度を保
持する構造とするために、第7図及び第8図に2
例を示してなる如き回転ドラムを構成している。
まず、第7図の例は機械強度と円筒精度を出す
ためとして、図示しないが厚肉鋼からなるリング
状の上端部強度部材及び下端部強度部材を設け
て、この両強度部材間に4.5mm厚の構造用鋼板か
らなる筒胴体19を取り付け、この筒胴体19の
外周に合成樹脂製のレール状をなす滑り材10と
2.3mm厚の薄鋼板からなるスペーサ20とを交互
に配列して筒胴体19にビス等で固定してなる構
造である。
しかしながらこの例は厚手鋼板からなる筒胴体
19を直円筒状に成型すると同時に上下両強度部
材に精度良く取り付けるのに、労力と高度の技術
を要することからコスト上昇をもたらす問題があ
り、さらに、滑り材10の位置固定に薄鋼板から
なるスペーサ20を必要とするので結果的に回転
ドラムは2重鋼板構造となり、これもコスト上昇
の大きい原因であつた。
なお、滑り材10を直接固定することは、温度
変動幅が大きいこの種装置において滑り材10自
体の伸縮度が大きいために困難であるところか
ら、スペーサ20を介して伸縮変化の吸収可能に
取り付けているのである。
一方、第8図の例は、本来、物品処理用空気が
回転ドラムを通過する横風方式のものを気密構造
の周壁を持つ回転ドラムに改変した構造であつ
て、四角筒鋼材からなる構造用型鋼21を上下両
端部強度部材間に亘らせ、かつ、相互に適当な間
隔を存して配設し、この各型鋼21に対して合成
樹脂製のカバーを被着してこのカバーを滑り材1
0としたものであり、さらに各型鋼21の内周側
に接せしめて空気洩れ防止用鋼板22を円筒状に
配設している。
かかる構造では、滑り材10を型鋼21に被着
するのに工数と時間を要してコスト高になり、ま
た、図示する如く型鋼21、空気洩れ防止用鋼板
22及びフレキシブルベルト3により囲まれる空
〓部分が生じて、当該箇所に空気漏洩が生じたり
被処理物品が挟まつたりするので、処理性能上の
問題を有する。
このように従来の各例がいずれも回転ドラムの
構造面で経済的な負担を強いる問題点を有してい
る事実に対処して、本考案は加工及び組立てが簡
単かつ容易で、しかも強度及び円筒精度に十分優
れてなる回転ドラム構造に改良することによつ
て、処理性能を高く維持しながら経済性に富まし
めようとする点を考案の目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) そこで、本考案は実施例を示す図面により明ら
かな如く、表面に滑り材10を取着した気密構造
の周壁を持つ回転ドラム1の外周に、無端状フレ
キシブルベルト3の一部をらせん状に巻付け、前
記ドラム1を垂直軸5の回りに回転させて、前記
フレキシブルベルト3を滑り材10との間に若干
のスリツプが存した状態で旋回・走行せしめるス
パイラルコンベア装置において、鋼材により形成
した上端部リング11及び下端部リング12を、
複数のみぞ形鋼材又は山形鋼材のリブ材14,1
4……によつて、上下に所定間隔で固定すると共
に、リブ材14,14……と略同長で、少なくと
も一面に平滑面を有する複数の滑り材10,10
……を、低摩耗係数の硬質合成樹脂により形成
し、前記各リブ材14,14……表面に、この滑
り材10,10の夫々を、温度変動による両者1
0,14伸縮変化の差を吸収するに足る長さだけ
長手方向にわずかに摺動可能に、かつ、滑り材1
0,10……の前記平滑面が表面側となる如く
夫々止着する一方、隣り合うリブ材14,14間
を、リブ材14,14……又は滑り材10,10
……に係止した薄鋼の外周板15,15……によ
り遮へいして、回転ドラム1を構成し、該回転ド
ラム1の前記滑り材10,10……の平滑面に、
前記フレキシブルベルト3の内側周縁部を添接せ
しめたことを特徴とする。
(作用) 本考案は、回転ドラム1の構成要素の1つであ
るリブ部材14が回転ドラム1全体の強度保持用
構造部材及び滑り材10を取付ける取付部材を兼
ねて構造上の単純化を果たす。
また、回転ドラム1の外周板15は空気漏洩防
止用のみ、または滑り材10安定保持用を兼ねる
部材で有るところから薄形化が可能で、回転ドラ
ム1の軽量構造を推進し得ると共に、組立ての簡
単化を果たす。
(実施例) 本考案の実施例を添付図面にもとづいて以下説
明する。
本考案の実施例に係るコンベア装置は第1図に
概要示してなる如く、垂直に立設した垂直軸5の
周りに回転させる回転ドラム1と、この回転ドラ
ム1に同心配置し囲繞させたシリンダ2との間の
空間にフレキシブルベルト3を介在させて、この
ベルト3を回転ドラム1の周りに取り付けた滑り
材10にらせんスロープ状に巻付かせて、回転ド
ラム1の回転により前記ベルト3を普通には上昇
方向にらせん旋回させる構造であり、このコンベ
ア装置は断熱処理室4内に配設して、前記ベルト
3上に搭載され移送中の被処理品を、冷却、乾燥
又は加熱させるようになつている。
なお、第1図上で6及び7はベルト支持構造体
の要部をなす内側レール及び外側レールである。
また、9は支柱で横ステー8を片持ちで支持し
ており、この横ステー8上に前記両レール6,7
を搭載・固定させている。
上述の構成になるコンベア装置は回転ドラム1
を図示しない駆動装置により垂直軸5の周りに回
転させると、この回転力は滑り材10を介してフ
レキシブルベルト3の内側周縁部に伝播する結
果、この接触部分において若干のスリツプが存し
た状態となつて前記ベルト3は旋回かつ走行す
る。
しかして回転ドラム1の胴部構造は第2図及び
第3図に部分示されるが、上端部リング11、下
端部リング12、必要に応じて前記両リング1
1,12間に少くとも一つ設けられる中間部リン
グ13、複数個のリブ材14,14……、このリ
ブ材14,14……と同数の滑り材10,10…
…及び外周板15,15……を構成部材に有して
いる。
前記3種のリング11,12,13は鋼材によ
りリングに形成されていて、垂直軸5の所定位置
に取付けられるが、それ等は回転ドラム1の円筒
真円度を左右するものであり、厚肉の鋼材により
製作される各リング11,12,13は同時に強
度部材としても機能し、そのうちの上端部リング
11及び下端部リング13は天板、底板が固着さ
れていて上端部、下端部を夫々封塞している。
なお、中間部リング13は平バーをリング上に
加工したものであるが、回転ドラム1が短軸構造
の場合は省略される。
次にリブ材14は、みぞ形鋼材又は山形鋼材か
ら形成されていて、垂直軸5の周りに該軸5に平
行となし、かつ相互に適宜の間隔を存せしめて前
記各リング11,12,13に対し夫々直交叉さ
せ、さらに、鋼材の平面部分を回転ドラム1の周
面の一部と成す如き配置となして各リング11,
12,13に亘らせると共に、ボルト締め、溶接
等の手段によつて各リング11,12,13に固
定せしめる。
このようにして各リブ材14,14を等間隔で
かつ垂直に配置し各リング11,12,13に直
交叉させて固定することによつてドラムの真円度
は簡単にしかも高精度に確保され、かくして各リ
ブ材14の垂直方向に延長する平面部分は回転ド
ラム1における最外周面に位置して滑り材10の
取付面に利用される。
なお、第2図乃至第4図に示す例はリブ材14
を厚さ2mmのみぞ形鋼材により形成して後述する
滑り材10と一括して各リング11,12,13
に固定せしめる。
滑り材14は硬質合成樹脂製の低摩擦係数を持
つ表面が平滑な細長いバー状に形成せしめてい
て、例えば、−50℃〜100℃の広範囲の使用温度領
域を有する高分子ポリエチレン樹脂により形成し
ている。
第2図乃至第4図に示す滑り材10は長手方向
に直交する断面が工字状をなして両側縁に細巾の
みぞを夫々有しており、この滑り材10をリブ材
14の平面部分中心線に沿わせると共にビス等に
より、リブ材14と一括して各リング11,1
2,13に固定せしめる。
なお、滑り材10とリブ材14とは材質の違い
によつて温度変動による長手方向の伸縮度が異な
るので、これを吸収する目的で、両者10,14
を長手方向に沿つて僅少長さだけで、互いに摺動
可能に固定する必要がある。例えば、ビス挿入用
の穴を滑り材10側の上端部リング11と中間部
リング13に対応するものについては長手方向に
延びる長穴となし、一方、下端部リング12に対
応するものは所定寸法の丸穴とすることによつ
て、位置固定と同時に伸縮度の差を吸収し得る固
定が可能である。
一方、外周板15は、厚さが2mmの薄い鋼板に
より形成していて、長さは前記リブ材14の長さ
に対応させ、幅はリブ材14のピツチに略々対応
させた長四角板をなしている。
この外周板15を第3図に詳細示してなる如
く、滑り材10,10間に亘らせて、長辺側両縁
を滑り材10の前記みぞ内に係入すると共に、
1,2個所をリブ材14の平面部分にリベツト1
6止めすることにより、外周板15の固定及び滑
り材10の固定が同時に成される。
このように、外周板15と滑り材10とを係合
することにより、リブ材14に対する滑り材10
の固定は下端部1個所におけるビス固定のみでも
十分である。
なお、第4図に例示する如く、リブ材14,1
4間の中心位置に、山形鋼材からなる取付部材1
7を各リング11,12,13に固定して配設
し、この取付部材17に外周板15の中央部をリ
ベツト16止めする構造となすことによつてリベ
ツト固定個所が半減し、さらに各リブ材14の幅
寸法を滑り材10の幅まで狭めることが可能で、
コンパクトになると同時に組立てが簡便になる。
さらに、第5図及び第6図に示す各例は、リブ
材14を山形鋼材により形成すると共に、外周板
15を平板でなく、長辺側の縁部を片側又は両側
について折り曲げた曲げ板に形成してなる構造に
特徴が存していて、外周板15の折り曲げ片をリ
ブ材14の回転ドラム1径方向に延びる平面部に
合着しビス等で固定すると共に、回転ドラム1周
方向に延びる平面部に対して滑り材10と同時に
ビス締めなどの手段で固定することにより、滑り
材10と外周板15の固定が行える。
なお、外周板15に今一つの折り曲げ片がある
場合はこの折り曲げ片を使用し、一方、折り曲げ
片が存しない場合はリブ材14に当て板18を溶
接により一体に設けることによつて、それ等を図
示する如く滑り材10が回転ドラム1の回転方向
とは反対方向に駆動反力で移動することがないよ
うにストツパ材として利用でき、滑り材10の位
置固定を確実ならしめ得る。
以上各例によつて示してなる如く、リブ材14
は、滑り材10を支持する部材として機能すると
同時に、回転ドラム1の強度部材として機能し、
一方、外周板15は滑り材10,10間又はリブ
材14,14間に存して空気流通を阻止する遮へ
い板として機能することは言うまでもなく、それ
ぞれが目的に叶う構造であればよくて簡略化され
た部材で十分対処し得る。
(考案の効果) (イ) 本考案は滑り材10を取付ける取付部材とし
てリブ材14,14を設けて、しかもこのリブ
材14,14にみぞ形鋼材又は山形鋼材の形鋼
材を使用しドラムの強度保持部材に兼用させて
なることによつて、回転ドラム1の骨部材は簡
素化されると共に、十分強固な形態のものが得
られる。
(ロ) リブ材14,14が強度保持と滑り材10の
位置保持とを兼ねているので、回転ドラム1を
気密構造にするための外周板15,15は、リ
ブ材14,14間に亘らせれば足りる薄い鋼板
を単層として使用すればよく、従つて二重に鋼
板を用いる必要があつた従来装置に比して軽量
化、構造の単純化がはかれる。
(ハ) 直線型のリブ材14を上端部リング11、下
端部リング12間に亘らせ固定してなる構造で
あるため、加工組付けが容易でかつドラムの真
円度を高めることが可能である。
(ニ) 以上のように、本考案においては、回転ドラ
ム1を簡素で、しかも軽量かつ強固なものとす
ることができるため、この種、回転ドラム1を
回転させて、フレキシブルベルト3を若干のス
リツプが存した状態で旋回・走行せしめるスパ
イラルコンベア装置を、十分な処理性能を有し
ながら、極めて経済性に富んだ装置とすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る略示構造図、
第2図は第1図における回転ドラムの要部を部分
示してなる平面図、第3図は第2図における一点
鎖線円内の拡大図、第4図乃至第6図は本考案の
各実施例に係る回転ドラムの要部を部分示してな
る平面図、第7図及び第8図は従来のスパイラル
コンベア装置に係る回転ドラムの要部の部分平面
図である。 1……回転ドラム、3……フレキシブルベル
ト、5……垂直軸、10……滑り材、11……上
端部リング、12……下端部リング、14……リ
ブ材、15……外周板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 表面に滑り材10を取着した気密構造の周壁を
    持つ回転ドラム1の外周に、無端状フレキシブル
    ベルト3の一部をらせん状に巻付け、前記ドラム
    1を垂直軸5の回りに回転させて、前記フレキシ
    ブルベルト3を滑り材10との間に若干のスリツ
    プが存した状態で旋回・走行せしめるスパイラル
    コンベア装置において、鋼材により形成した上端
    部リング11及び下端部リング12を、複数のみ
    ぞ形鋼材又は山形鋼材のリブ材14,14……に
    よつて上下に所定間隔で固定すると共に、リブ材
    14,14……と略同長で、少なくとも一面に平
    滑面を有する複数の滑り材10,10……を、低
    摩耗係数の硬質合成樹脂により形成し、前記各リ
    ブ材14,14……表面に、この滑り材10,1
    0の夫々を、温度変動による両者10,10の伸
    縮変化の差を吸収するに足る長さだけ長手方向に
    わずかに摺動可能に、かつ、滑り材10,10…
    …の前記平滑面が表面側となる如く夫々止着する
    一方、隣り合うリブ材14,14間を、リブ材1
    4,14……又は滑り材10,10……に係止し
    た薄鋼の外周板15,15……により遮へいし
    て、前記回転ドラム1を構成し、該回転ドラム1
    の前記滑り材10,10……の平滑面に、前記フ
    レキシブルベルト3の内側周縁部を添接せしめた
    ことを特徴とするスパイラルコンベア装置。
JP1987133327U 1987-08-31 1987-08-31 Expired JPH0439207Y2 (ja)

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JP1987133327U JPH0439207Y2 (ja) 1987-08-31 1987-08-31

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JP1987133327U JPH0439207Y2 (ja) 1987-08-31 1987-08-31

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Publication Number Publication Date
JPS6439306U JPS6439306U (ja) 1989-03-09
JPH0439207Y2 true JPH0439207Y2 (ja) 1992-09-14

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ID=31391083

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JP1987133327U Expired JPH0439207Y2 (ja) 1987-08-31 1987-08-31

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6274816A (ja) * 1985-09-27 1987-04-06 アツシユワ−ス ブラザ−ズ,インコ−ポレ−テツド 確実駆動らせん状コンベヤシステム

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6274816A (ja) * 1985-09-27 1987-04-06 アツシユワ−ス ブラザ−ズ,インコ−ポレ−テツド 確実駆動らせん状コンベヤシステム

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JPS6439306U (ja) 1989-03-09

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