JPH04362624A - 照明光学装置とそれを用いた投写型表示装置 - Google Patents
照明光学装置とそれを用いた投写型表示装置Info
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- JPH04362624A JPH04362624A JP3139115A JP13911591A JPH04362624A JP H04362624 A JPH04362624 A JP H04362624A JP 3139115 A JP3139115 A JP 3139115A JP 13911591 A JP13911591 A JP 13911591A JP H04362624 A JPH04362624 A JP H04362624A
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Landscapes
- Projection Apparatus (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流アーク放電を利用
するランプと集光用光学系を備えた照明光学装置、なら
びに当該照明光学装置によりライトバルブを照明すると
共に投写レンズを用いてライトバルブ上の光学像をスク
リーン上に拡大投影する投写型表示装置に関する。
するランプと集光用光学系を備えた照明光学装置、なら
びに当該照明光学装置によりライトバルブを照明すると
共に投写レンズを用いてライトバルブ上の光学像をスク
リーン上に拡大投影する投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大画面映像を表示する方法としてライト
バルブを用いた投写型表示装置がある。最近では、ライ
トバルブとして液晶を用いた液晶投写型表示装置が注目
されている(例えば特開平2−230288号公報)。 これらの液晶投写型表示装置には液晶パネルを強力な光
で照明するための照明光学装置が必要であり、例えば比
較的アーク長の短いメタルハライドランプと凹面鏡を組
み合わせた照明光学装置が知られている(例えば特開平
3−62444号公報)。
バルブを用いた投写型表示装置がある。最近では、ライ
トバルブとして液晶を用いた液晶投写型表示装置が注目
されている(例えば特開平2−230288号公報)。 これらの液晶投写型表示装置には液晶パネルを強力な光
で照明するための照明光学装置が必要であり、例えば比
較的アーク長の短いメタルハライドランプと凹面鏡を組
み合わせた照明光学装置が知られている(例えば特開平
3−62444号公報)。
【0003】メタルハライドランプはハロゲンランプや
キセノンランプに比較して効率が高く、多様な演色性が
実現できる利点がある。ランプから出る光を集光する方
式には凹面鏡を用いる方式の他に集光レンズを用いる方
式などがある。凹面鏡方式は均一性はやや劣るが集光効
率が高いため明るい照明光が得られ、集光レンズ方式は
明るさはやや劣るが均一性の高い照明光が得られる。
キセノンランプに比較して効率が高く、多様な演色性が
実現できる利点がある。ランプから出る光を集光する方
式には凹面鏡を用いる方式の他に集光レンズを用いる方
式などがある。凹面鏡方式は均一性はやや劣るが集光効
率が高いため明るい照明光が得られ、集光レンズ方式は
明るさはやや劣るが均一性の高い照明光が得られる。
【0004】(図9)に凹面鏡を用いた照明光学装置の
従来の構成の一例を示す。201はメタルハライドラン
プ、202は点灯回路、203は凹面鏡である。
従来の構成の一例を示す。201はメタルハライドラン
プ、202は点灯回路、203は凹面鏡である。
【0005】点灯回路202はメタルハライドランプ2
01に交流駆動電圧を供給してアーク204を形成する
。凹面鏡203は放物面鏡であり、その焦点付近にアー
ク204を配置している。従って、光軸205と平行に
近い照明光206が得られる。
01に交流駆動電圧を供給してアーク204を形成する
。凹面鏡203は放物面鏡であり、その焦点付近にアー
ク204を配置している。従って、光軸205と平行に
近い照明光206が得られる。
【0006】一般に、凹面鏡203とアーク204の位
置関係は受光面の明るさ分布が所定の特性となるように
調整される。この位置関係のわずかなずれは受光面の明
るさ分布を大きく変化させるため、実用上はメタルハラ
イドランプ201と凹面鏡203を固着して用いること
が多い。
置関係は受光面の明るさ分布が所定の特性となるように
調整される。この位置関係のわずかなずれは受光面の明
るさ分布を大きく変化させるため、実用上はメタルハラ
イドランプ201と凹面鏡203を固着して用いること
が多い。
【0007】次に、液晶投写型表示装置の従来の構成の
一例を(図10)に示す。照明光学装置221は(図9
)に示したものと同一で照明光222を射出する。照明
光222はUV−IRカットフィルタ223により不要
な紫外光及び赤外光が除かれ、フィールドレンズ224
を経て液晶パネル225を照明する。液晶パネル225
を透過した照明光222は、表示回路227が作る光学
像226により空間的に変調されて投写レンズ228に
入射する。投写レンズ228は光学像226をスクリー
ン229上に拡大投影し、大画面映像が表示される。 ただし、フィールドレンズ224は照明光222を投写
レンズ228に効率良く導くために用いられる。
一例を(図10)に示す。照明光学装置221は(図9
)に示したものと同一で照明光222を射出する。照明
光222はUV−IRカットフィルタ223により不要
な紫外光及び赤外光が除かれ、フィールドレンズ224
を経て液晶パネル225を照明する。液晶パネル225
を透過した照明光222は、表示回路227が作る光学
像226により空間的に変調されて投写レンズ228に
入射する。投写レンズ228は光学像226をスクリー
ン229上に拡大投影し、大画面映像が表示される。 ただし、フィールドレンズ224は照明光222を投写
レンズ228に効率良く導くために用いられる。
【0008】最近では三原色に対応した3枚の液晶パネ
ルを用い、照明光を三原色に分解してそれぞれの液晶パ
ネルを照明し、再び三原色の照明光を合成してフルカラ
ーで高精細な投写画像を表示する投写型表示装置も知ら
れている。
ルを用い、照明光を三原色に分解してそれぞれの液晶パ
ネルを照明し、再び三原色の照明光を合成してフルカラ
ーで高精細な投写画像を表示する投写型表示装置も知ら
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】例えば(図10)に示
した投写型表示装置の投写画像は、明るく色再現性に優
れていると共に明るさと色の均一性が高いことが要求さ
れる。しかし、一般に明るさの均一性を向上させれば相
反して明るさが低下するので、明るさを優先させる場合
には、あまり暗く感じない程度の周辺光量比を確保した
上で回転対称性の高い明るさ分布であることが好ましい
。これは、画面中心部が最も明るく、上下、左右、対角
方向に対称性が高い明るさ分布であれば観察者は明るさ
むらを感じにくいためである。
した投写型表示装置の投写画像は、明るく色再現性に優
れていると共に明るさと色の均一性が高いことが要求さ
れる。しかし、一般に明るさの均一性を向上させれば相
反して明るさが低下するので、明るさを優先させる場合
には、あまり暗く感じない程度の周辺光量比を確保した
上で回転対称性の高い明るさ分布であることが好ましい
。これは、画面中心部が最も明るく、上下、左右、対角
方向に対称性が高い明るさ分布であれば観察者は明るさ
むらを感じにくいためである。
【0010】従って、このような投写型表示装置に用い
る照明光学装置の照明光は明るさと色再現性と共に、回
転対称性の高い明るさ分布が要求される。そのため、例
えば(図9)に示した構成はアーク204の長軸方向と
光軸205を一致させて光軸205を軸とした回転対称
性の高い配光特性を得やすくしている。
る照明光学装置の照明光は明るさと色再現性と共に、回
転対称性の高い明るさ分布が要求される。そのため、例
えば(図9)に示した構成はアーク204の長軸方向と
光軸205を一致させて光軸205を軸とした回転対称
性の高い配光特性を得やすくしている。
【0011】ところが、メタルハライドランプ201の
ようにアーク放電を利用したランプを重力場で点灯した
場合、発光管内の対流の影響により鉛直上向きの力が働
いてアーク形状が変化することが知られている。例えば
、アーク長軸方向が水平方向となるように点灯した場合
はアーク中央部が鉛直上向きに湾曲する。このように湾
曲したアークを用いた照明光学装置では受光面の明るさ
分布の回転対称性が著しく低下するため大きな問題があ
る。この照明光学装置を投写型表示装置に応用した場合
、観察者は明るさ分布の対称性の低下をむらとして認知
するため大きな問題となる。
ようにアーク放電を利用したランプを重力場で点灯した
場合、発光管内の対流の影響により鉛直上向きの力が働
いてアーク形状が変化することが知られている。例えば
、アーク長軸方向が水平方向となるように点灯した場合
はアーク中央部が鉛直上向きに湾曲する。このように湾
曲したアークを用いた照明光学装置では受光面の明るさ
分布の回転対称性が著しく低下するため大きな問題があ
る。この照明光学装置を投写型表示装置に応用した場合
、観察者は明るさ分布の対称性の低下をむらとして認知
するため大きな問題となる。
【0012】また、アークと凹面鏡の位置関係を調整し
た照明光学装置を、調節時の点灯方向と異なる状態で使
用した場合、アーク形状の変化により照明光に明るさむ
らが発生する。これは照明光学装置とこれを応用した装
置の実用時の使用形態を限定するため問題がある。
た照明光学装置を、調節時の点灯方向と異なる状態で使
用した場合、アーク形状の変化により照明光に明るさむ
らが発生する。これは照明光学装置とこれを応用した装
置の実用時の使用形態を限定するため問題がある。
【0013】一方、ランプを凹面鏡に固着して用いる照
明光学装置では重力の影響とは別に次の問題がある。ラ
ンプと凹面鏡の位置調整は受光面の明るさ分布を測定し
ながら行うことが好ましく、点灯状態のランプと凹面鏡
は共に高温状態である。しかし、両者を接着材料を用い
て固着する作業はランプ消灯後に低温状態で行う必要が
ある。従って、ランプの形成材料と凹面鏡の形成材料と
接着材料のそれぞれの熱膨張率の違いから、固着後に再
点灯した時のアークと凹面鏡の位置関係は調整時の位置
関係からずれる場合が多い。その結果、受光面には新た
に明るさむらが発生してしまう。
明光学装置では重力の影響とは別に次の問題がある。ラ
ンプと凹面鏡の位置調整は受光面の明るさ分布を測定し
ながら行うことが好ましく、点灯状態のランプと凹面鏡
は共に高温状態である。しかし、両者を接着材料を用い
て固着する作業はランプ消灯後に低温状態で行う必要が
ある。従って、ランプの形成材料と凹面鏡の形成材料と
接着材料のそれぞれの熱膨張率の違いから、固着後に再
点灯した時のアークと凹面鏡の位置関係は調整時の位置
関係からずれる場合が多い。その結果、受光面には新た
に明るさむらが発生してしまう。
【0014】上記のいずれの場合も、受光面の明るさむ
らは照明光学装置の性能を著しく低下させると共に、投
写型表示装置に応用した場合に投写画像に明るさむらを
発生させるため大きな問題がある。
らは照明光学装置の性能を著しく低下させると共に、投
写型表示装置に応用した場合に投写画像に明るさむらを
発生させるため大きな問題がある。
【0015】一般的に明るさむらを低減させるには、ラ
ンプ発光管表面のフロスト加工や明るさ分布補正フィル
タが有効であるが、いずれの方式も光利用効率を低下さ
せて受光面や投写画像の明るさを大きく低下させるため
問題がある。
ンプ発光管表面のフロスト加工や明るさ分布補正フィル
タが有効であるが、いずれの方式も光利用効率を低下さ
せて受光面や投写画像の明るさを大きく低下させるため
問題がある。
【0016】本発明は上記問題点を解決するもので、ア
ークの形状や光学的な位置を補正する手段を用いて光利
用効率をあまり低下させずに明るさむらの少ない照明光
学装置を提供する。更に、その照明光学装置を用いて明
るさむらが少なくて明るい投写画像が得られる投写型表
示装置を提供するものである。
ークの形状や光学的な位置を補正する手段を用いて光利
用効率をあまり低下させずに明るさむらの少ない照明光
学装置を提供する。更に、その照明光学装置を用いて明
るさむらが少なくて明るい投写画像が得られる投写型表
示装置を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の照明光学装置は、交流アーク放電を利用す
るランプと、アークからの放射光を集光して所定の領域
を照明する光を射出する集光手段と、ランプ電流に同期
する交流磁界を発生させる磁界発生手段とを備え、前記
磁界発生手段は有効光束を遮蔽しない空間に配置される
と共にアーク長軸方向に略直交する少なくとも1つの方
向に前記交流磁界を発生させ、前記交流磁界の大きさを
調整することにより前記アークの少なくとも一部を移動
させるようにしたものである。
めに本発明の照明光学装置は、交流アーク放電を利用す
るランプと、アークからの放射光を集光して所定の領域
を照明する光を射出する集光手段と、ランプ電流に同期
する交流磁界を発生させる磁界発生手段とを備え、前記
磁界発生手段は有効光束を遮蔽しない空間に配置される
と共にアーク長軸方向に略直交する少なくとも1つの方
向に前記交流磁界を発生させ、前記交流磁界の大きさを
調整することにより前記アークの少なくとも一部を移動
させるようにしたものである。
【0018】また、本発明の投写型表示装置は、交流ア
ーク放電を利用するランプと、アークからの放射光を集
光する集光手段と、ランプ電流に同期する交流磁界を発
生させる磁界発生手段と、前記集光手段から出射する光
を空間的に変調するライトバルブと、前記ライトバルブ
上の光学像を拡大投影する投写レンズとを備えて構成し
たものである。
ーク放電を利用するランプと、アークからの放射光を集
光する集光手段と、ランプ電流に同期する交流磁界を発
生させる磁界発生手段と、前記集光手段から出射する光
を空間的に変調するライトバルブと、前記ライトバルブ
上の光学像を拡大投影する投写レンズとを備えて構成し
たものである。
【0019】
【作用】本発明の照明光学装置は、ランプ電流に同期し
て向きが反転する交流磁界をアーク近傍に発生させる手
段を備え、ランプ電流と交流磁界のいずれの方向とも直
交する方向の力をアークに対して加えることができる。 この作用を利用することで湾曲したアーク形状を補正す
ることができ、更にアークの光学的な位置を容易に微調
整することが可能となる。その結果、明るさむらの少な
い照明光学装置を構成でき、その照明光学装置を用いて
投写型表示装置を構成すれば、明るさむらの少ない投写
画像が得られる表示装置を実現できる。
て向きが反転する交流磁界をアーク近傍に発生させる手
段を備え、ランプ電流と交流磁界のいずれの方向とも直
交する方向の力をアークに対して加えることができる。 この作用を利用することで湾曲したアーク形状を補正す
ることができ、更にアークの光学的な位置を容易に微調
整することが可能となる。その結果、明るさむらの少な
い照明光学装置を構成でき、その照明光学装置を用いて
投写型表示装置を構成すれば、明るさむらの少ない投写
画像が得られる表示装置を実現できる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の具体例に
ついて詳細に述べる。
ついて詳細に述べる。
【0021】(図1)は本発明の照明光学装置の第一の
実施例を示す構成図である。1はメタルハライドランプ
、2は点灯回路、3と4は電極、5はアーク、6は凹面
鏡、7は磁界を発生するコイル、8は電流供給回路であ
る。
実施例を示す構成図である。1はメタルハライドランプ
、2は点灯回路、3と4は電極、5はアーク、6は凹面
鏡、7は磁界を発生するコイル、8は電流供給回路であ
る。
【0022】一般に凹面鏡と組み合わせて用いるメタル
ハライドランプの電極間隔は5〜10mm程度の長さで
、アークはこの電極間のアーク放電路に沿った比較的細
長い形状となる。ここで、アーク放電路の両端部を結ぶ
方向をアーク長軸方向とする。アーク長軸方向が水平方
向となる姿勢でメタルハライドランプを点灯させた場合
を水平点灯、アーク長軸方向が鉛直方向となる姿勢で点
灯させた場合を垂直点灯と呼んでいる。
ハライドランプの電極間隔は5〜10mm程度の長さで
、アークはこの電極間のアーク放電路に沿った比較的細
長い形状となる。ここで、アーク放電路の両端部を結ぶ
方向をアーク長軸方向とする。アーク長軸方向が水平方
向となる姿勢でメタルハライドランプを点灯させた場合
を水平点灯、アーク長軸方向が鉛直方向となる姿勢で点
灯させた場合を垂直点灯と呼んでいる。
【0023】(図1)に示す構成は鉛直上方向からメタ
ルハライドランプ1、凹面鏡6、コイル7を見た場合の
位置関係を示し、メタルハライドランプ1は水平点灯で
ある。メタルハライドランプ1はアーク5の長軸方向が
凹面鏡6の光軸10と一致するように配置している。コ
イル7はその軸11が光軸10を含む同一水平平面内で
かつ光軸10に対して直交するように配置している。
ルハライドランプ1、凹面鏡6、コイル7を見た場合の
位置関係を示し、メタルハライドランプ1は水平点灯で
ある。メタルハライドランプ1はアーク5の長軸方向が
凹面鏡6の光軸10と一致するように配置している。コ
イル7はその軸11が光軸10を含む同一水平平面内で
かつ光軸10に対して直交するように配置している。
【0024】点灯回路2は電極3と4の間に交流駆動電
圧を供給しアーク5を形成する。凹面鏡6は放物面鏡を
用いており、アーク5は凹面鏡6の焦点付近に配置され
ている。従って、凹面鏡6で集光された照明光9は光軸
10に平行に近い光となって受光面を照明する。
圧を供給しアーク5を形成する。凹面鏡6は放物面鏡を
用いており、アーク5は凹面鏡6の焦点付近に配置され
ている。従って、凹面鏡6で集光された照明光9は光軸
10に平行に近い光となって受光面を照明する。
【0025】コイル7は円柱形の強磁性体材料12に導
線13を巻いたもので、電流供給回路8により交流電流
IH を流して交流磁界Hを形成する。磁界Hの大きさ
は導線13の巻数と流れる電流IH の積に比例した強
さで、その方向は軸11の延長方向であり、向きはよく
知られているアンペアの右ネジの法則に従う。すなわち
、導線13が(図1)に示すようにアーク5とは反対側
から眺めて時計回りに巻いてあれば、電流IH が矢印
21の向きに流れている期間は磁界Hは矢印22の向き
であり、電流IH が矢印23の向きに流れている期間
は矢印24の向きである。ここで、コイル7が作る磁界
Hの方向が水平方向であって、かつアーク長軸と直交す
る方向であることは以下に示す理由から重要である。
線13を巻いたもので、電流供給回路8により交流電流
IH を流して交流磁界Hを形成する。磁界Hの大きさ
は導線13の巻数と流れる電流IH の積に比例した強
さで、その方向は軸11の延長方向であり、向きはよく
知られているアンペアの右ネジの法則に従う。すなわち
、導線13が(図1)に示すようにアーク5とは反対側
から眺めて時計回りに巻いてあれば、電流IH が矢印
21の向きに流れている期間は磁界Hは矢印22の向き
であり、電流IH が矢印23の向きに流れている期間
は矢印24の向きである。ここで、コイル7が作る磁界
Hの方向が水平方向であって、かつアーク長軸と直交す
る方向であることは以下に示す理由から重要である。
【0026】(図1)に示す構成はメタルハライドラン
プ1が水平点灯なのでアーク5は発光管内の対流の影響
により鉛直上向きに湾曲した形状となる。ところが、コ
イル7によりアーク5の近傍に磁界Hを形成し、電流供
給回路8により磁界Hの大きさと向きを適当に制御する
ことで鉛直下向きの力Fを常にアーク5に加えることが
できる。これは、鉛直上向きに曲がったアーク5の形状
を補正する力として働き、水平点灯のアークであっても
湾曲が少ない形状とすることができる。その結果、アー
ク5の配光特性は光軸10を軸として回転対称性が向上
し、照明光9が受光面に作る明るさ分布のむらを低減す
ることができる。
プ1が水平点灯なのでアーク5は発光管内の対流の影響
により鉛直上向きに湾曲した形状となる。ところが、コ
イル7によりアーク5の近傍に磁界Hを形成し、電流供
給回路8により磁界Hの大きさと向きを適当に制御する
ことで鉛直下向きの力Fを常にアーク5に加えることが
できる。これは、鉛直上向きに曲がったアーク5の形状
を補正する力として働き、水平点灯のアークであっても
湾曲が少ない形状とすることができる。その結果、アー
ク5の配光特性は光軸10を軸として回転対称性が向上
し、照明光9が受光面に作る明るさ分布のむらを低減す
ることができる。
【0027】次に、(図2)を用いて磁界Hにより湾曲
したアーク形状が補正される原理を説明する。(図2)
は(図1)の電極3と4の部分を拡大した斜視図である
。(図2)のx軸31とy軸32は共に水平方向を示し
、z軸33は鉛直方向を示す。ところで、電極3と4の
間のアーク放電は金属陽イオンや電子といった荷電粒子
の流れに依るため、アーク5を電極3と4の間を流れる
ランプ電流IL に置き換えて考えることができる。こ
のランプ電流IL の方向は近似的にアーク長軸方向と
一致するとみなせ、これをx軸31の方向とする。更に
、磁界Hの方向はy軸32の方向とする。
したアーク形状が補正される原理を説明する。(図2)
は(図1)の電極3と4の部分を拡大した斜視図である
。(図2)のx軸31とy軸32は共に水平方向を示し
、z軸33は鉛直方向を示す。ところで、電極3と4の
間のアーク放電は金属陽イオンや電子といった荷電粒子
の流れに依るため、アーク5を電極3と4の間を流れる
ランプ電流IL に置き換えて考えることができる。こ
のランプ電流IL の方向は近似的にアーク長軸方向と
一致するとみなせ、これをx軸31の方向とする。更に
、磁界Hの方向はy軸32の方向とする。
【0028】ところで、磁界中におかれた電流に力が働
くことはフレミングの左手の法則として知られている。 従って、ランプ電流IL が34の向きに流れている期
間は磁界Hを35の向きに加えれば鉛直下向き36の力
Fがアーク5に加わる。同様に、ランプ電流IL が3
7の向きに流れている期間は磁界Hを38の向きに加え
れば同じく鉛直下向き39の力Fがアーク5に加わる。 すなわち、ランプ電流ILに同期して常に(図2)の関
係を満たす交流磁界Hを加えることで、アーク5に対し
て常に鉛直下向きに働く力Fを発生させることができる
。これにより鉛直上向きに湾曲したアーク形状を補正で
きる。
くことはフレミングの左手の法則として知られている。 従って、ランプ電流IL が34の向きに流れている期
間は磁界Hを35の向きに加えれば鉛直下向き36の力
Fがアーク5に加わる。同様に、ランプ電流IL が3
7の向きに流れている期間は磁界Hを38の向きに加え
れば同じく鉛直下向き39の力Fがアーク5に加わる。 すなわち、ランプ電流ILに同期して常に(図2)の関
係を満たす交流磁界Hを加えることで、アーク5に対し
て常に鉛直下向きに働く力Fを発生させることができる
。これにより鉛直上向きに湾曲したアーク形状を補正で
きる。
【0029】更に、(図3)を用いて電流供給回路8の
動作を説明する。(図3(a)(b)(c))はそれぞ
れメタルハライドランプ1の電極3と4の両端部で観測
されるランプ電圧VL とランプ電流IL の定常点灯
時の波形と、電流供給回路8がコイル7に供給する電流
IH の波形を示す。本実施例では定常点灯時のランプ
電圧VL は周期Tの矩形波交流電圧41であり、この
時のランプ電流IL はほぼ同位相で同一周期Tの矩形
波交流電流42となる。そこで、電流供給回路8は点灯
回路2からランプ電流IL のモニタ信号を受けて、ラ
ンプ電流IL に同期した同一周期Tの矩形波交流電流
43をコイル7に供給する。ただし、ランプ電流IL
との極性の相対関係はコイル7の巻き方向やコイル7と
メタルハライドランプ1の位置関係に依存するため、(
図2)に示した関係を満足するように決める必要がある
。このように、電流供給回路8がランプ電流ILの極性
に合わせてコイル7を流れる電流IH の極性を反転さ
せるため、常に(図2)の関係を満たす交流磁界をアー
ク5の近傍に作ることができる。
動作を説明する。(図3(a)(b)(c))はそれぞ
れメタルハライドランプ1の電極3と4の両端部で観測
されるランプ電圧VL とランプ電流IL の定常点灯
時の波形と、電流供給回路8がコイル7に供給する電流
IH の波形を示す。本実施例では定常点灯時のランプ
電圧VL は周期Tの矩形波交流電圧41であり、この
時のランプ電流IL はほぼ同位相で同一周期Tの矩形
波交流電流42となる。そこで、電流供給回路8は点灯
回路2からランプ電流IL のモニタ信号を受けて、ラ
ンプ電流IL に同期した同一周期Tの矩形波交流電流
43をコイル7に供給する。ただし、ランプ電流IL
との極性の相対関係はコイル7の巻き方向やコイル7と
メタルハライドランプ1の位置関係に依存するため、(
図2)に示した関係を満足するように決める必要がある
。このように、電流供給回路8がランプ電流ILの極性
に合わせてコイル7を流れる電流IH の極性を反転さ
せるため、常に(図2)の関係を満たす交流磁界をアー
ク5の近傍に作ることができる。
【0030】ところで、ランプ電流IL が矩形波以外
の交流波形の場合には電流の大きさが時間と共に変化す
る。この場合には、電流供給回路8はランプ電流IL
の大きさをモニタして適当な波形の電流IH をコイル
7に供給すれば良い。これにより、常に適当な強さの力
をアーク5に与えて良好にその形状を補正することがで
きる。
の交流波形の場合には電流の大きさが時間と共に変化す
る。この場合には、電流供給回路8はランプ電流IL
の大きさをモニタして適当な波形の電流IH をコイル
7に供給すれば良い。これにより、常に適当な強さの力
をアーク5に与えて良好にその形状を補正することがで
きる。
【0031】次に、(図4)を用いて本発明の投写型表
示装置の第1の実施例について説明する。101は(図
1)に示したものと同一の照明光学装置、102はUV
−IRカットフィルタ、103はフィールドレンズ、1
04は液晶パネル、105は表示回路、106は投写レ
ンズ、107はスクリーンをそれぞれ示す。(図4)は
(図1)と同様に鉛直上方向からみた位置関係を示して
おり、照明光学装置101のメタルハライドランプ11
1は水平点灯である。
示装置の第1の実施例について説明する。101は(図
1)に示したものと同一の照明光学装置、102はUV
−IRカットフィルタ、103はフィールドレンズ、1
04は液晶パネル、105は表示回路、106は投写レ
ンズ、107はスクリーンをそれぞれ示す。(図4)は
(図1)と同様に鉛直上方向からみた位置関係を示して
おり、照明光学装置101のメタルハライドランプ11
1は水平点灯である。
【0032】照明光学装置101は液晶パネル104の
有効表示領域108を照明光109によって照明する。 UV−IRカットフィルタ102は液晶パネル104に
とって有害な紫外光や赤外光を照明光109から取り除
くために用い、フィールドレンズ103は照明光109
を有効に投写レンズ106に到達させるために用いる。 表示回路105は外部から供給される映像信号に応じて
液晶パネル104を駆動する。駆動信号をうけた液晶パ
ネル104の有効表示領域108には映像信号に応じた
光学像が形成され、照明光109を変調する。液晶パネ
ル104上の光学像は投写レンズ106によってスクリ
ーン107上に拡大投影され、大画面映像を表示するこ
とができる。
有効表示領域108を照明光109によって照明する。 UV−IRカットフィルタ102は液晶パネル104に
とって有害な紫外光や赤外光を照明光109から取り除
くために用い、フィールドレンズ103は照明光109
を有効に投写レンズ106に到達させるために用いる。 表示回路105は外部から供給される映像信号に応じて
液晶パネル104を駆動する。駆動信号をうけた液晶パ
ネル104の有効表示領域108には映像信号に応じた
光学像が形成され、照明光109を変調する。液晶パネ
ル104上の光学像は投写レンズ106によってスクリ
ーン107上に拡大投影され、大画面映像を表示するこ
とができる。
【0033】水平点灯のメタルハライドランプを用いた
従来の照明光学装置の照明光は、湾曲したアークの影響
により鉛直方向に明るさむらがあった。これを投写型表
示装置に応用した場合、投写画像の上下方向の明るさむ
らが発生して画像の品位を低下させていた。ところが、
照明光学装置の第一の実施例で述べた効果によりアーク
112は湾曲の少ない形状に補正されており、照明光1
09は光軸110を中心として回転対称性の高い明るさ
分布となっている。その結果、スクリーン107上には
明るさむらの少ない投写画像を得ることができる。
従来の照明光学装置の照明光は、湾曲したアークの影響
により鉛直方向に明るさむらがあった。これを投写型表
示装置に応用した場合、投写画像の上下方向の明るさむ
らが発生して画像の品位を低下させていた。ところが、
照明光学装置の第一の実施例で述べた効果によりアーク
112は湾曲の少ない形状に補正されており、照明光1
09は光軸110を中心として回転対称性の高い明るさ
分布となっている。その結果、スクリーン107上には
明るさむらの少ない投写画像を得ることができる。
【0034】以下、具体的な数値と実験結果を示して本
発明の照明光学装置と投写型表示装置の効果の一例を述
べる。
発明の照明光学装置と投写型表示装置の効果の一例を述
べる。
【0035】まず、(図1)に示す構成の照明光学装置
を用いてアークの曲がりが良好に補正されることを確認
した。メタルハライドランプ1は250Wで電極3と4
の間隔が7mmであり、放物面鏡6の焦点距離は13m
mである。点灯回路2は(図3)で示した矩形波交流電
圧を供給してアーク5を形成する。
を用いてアークの曲がりが良好に補正されることを確認
した。メタルハライドランプ1は250Wで電極3と4
の間隔が7mmであり、放物面鏡6の焦点距離は13m
mである。点灯回路2は(図3)で示した矩形波交流電
圧を供給してアーク5を形成する。
【0036】コイル7は直径25mmで長さ40mmの
フェライト製円柱にエナメル線を400ターン巻いて形
成し、コイル7の巻方向とアーク5との位置関係は(図
1)に示したものと同一である。電極3と4の中心軸と
コイル7の近い方の端面までの距離は50mmとした。
フェライト製円柱にエナメル線を400ターン巻いて形
成し、コイル7の巻方向とアーク5との位置関係は(図
1)に示したものと同一である。電極3と4の中心軸と
コイル7の近い方の端面までの距離は50mmとした。
【0037】電流供給回路8は点灯回路2からランプ電
流IL の同期信号を取り出し、コイル7に所定の矩形
波交流電流IH を流した。ここで、電極3が+極で電
極4が−極の期間は磁界Hが22の向きとなるように2
1の向きに電流IH を流した。逆に電極3が−極で電
極4が+極の期間は、磁界Hが24の向きとなるように
23の向きに電流IH を流した。
流IL の同期信号を取り出し、コイル7に所定の矩形
波交流電流IH を流した。ここで、電極3が+極で電
極4が−極の期間は磁界Hが22の向きとなるように2
1の向きに電流IH を流した。逆に電極3が−極で電
極4が+極の期間は、磁界Hが24の向きとなるように
23の向きに電流IH を流した。
【0038】(図5)はアーク5の観察結果を示す模式
図である。(図5(a)(b))はいずれも電極3と4
の部分を拡大して示している。磁界Hを加えない時は(
図5(a))に示す鉛直上向きに湾曲したアーク5aが
観察された。ところが、コイル7に電流を供給して磁界
Hを発生させた場合に、電流の増加に伴ってアーク5の
中央部が徐々に鉛直下向きに押し下げられた。実験では
コイル7に±1Aの交流電流を供給した状態で(図5(
b))に示す湾曲の少ないアーク5bが観察された。 この結果、アーク5の湾曲した形状が良好に補正できる
ことが確認できた。
図である。(図5(a)(b))はいずれも電極3と4
の部分を拡大して示している。磁界Hを加えない時は(
図5(a))に示す鉛直上向きに湾曲したアーク5aが
観察された。ところが、コイル7に電流を供給して磁界
Hを発生させた場合に、電流の増加に伴ってアーク5の
中央部が徐々に鉛直下向きに押し下げられた。実験では
コイル7に±1Aの交流電流を供給した状態で(図5(
b))に示す湾曲の少ないアーク5bが観察された。 この結果、アーク5の湾曲した形状が良好に補正できる
ことが確認できた。
【0039】次に、上記照明光学装置を用いて(図4)
に示す構成の投写型表示装置を構成し、明るさむらが改
善できることを確認した。液晶パネル104は対角3イ
ンチでアスペクト比4:3の有効表示領域のものを用い
、フィールドレンズ103は焦点距離200mmの平凸
レンズを、投写レンズ106は焦点距離150mmのも
のを用いた。表示回路105により液晶パネル104を
全白色表示とし、対角40インチのスクリーン107上
の投写画像の照度分布を測定した。
に示す構成の投写型表示装置を構成し、明るさむらが改
善できることを確認した。液晶パネル104は対角3イ
ンチでアスペクト比4:3の有効表示領域のものを用い
、フィールドレンズ103は焦点距離200mmの平凸
レンズを、投写レンズ106は焦点距離150mmのも
のを用いた。表示回路105により液晶パネル104を
全白色表示とし、対角40インチのスクリーン107上
の投写画像の照度分布を測定した。
【0040】(図6)は照度分布測定結果の一例を等照
度線を用いて示したものである。各等照度線近傍の数字
は最大照度値に対する割合を示し、121と122はそ
れぞれ画像領域123の対称軸を示す。(図6(a))
は(図5(a))の湾曲したアークの状態に、(図6(
b))は(図5(b))の湾曲が補正されたアークの状
態にそれぞれ対応する。
度線を用いて示したものである。各等照度線近傍の数字
は最大照度値に対する割合を示し、121と122はそ
れぞれ画像領域123の対称軸を示す。(図6(a))
は(図5(a))の湾曲したアークの状態に、(図6(
b))は(図5(b))の湾曲が補正されたアークの状
態にそれぞれ対応する。
【0041】結果として、従来のアークが湾曲した状態
では(図6(a))に示すように明るさ分布の上下方向
の対称性が低下して明るさむらが発生している。ところ
が、磁界によりアーク形状を補正した(図6(b))で
は極めて回転対称性の高い照度分布が実現できている。 従って、本発明により投写画像の明るさむらを大幅に改
善できることが確認できた。
では(図6(a))に示すように明るさ分布の上下方向
の対称性が低下して明るさむらが発生している。ところ
が、磁界によりアーク形状を補正した(図6(b))で
は極めて回転対称性の高い照度分布が実現できている。 従って、本発明により投写画像の明るさむらを大幅に改
善できることが確認できた。
【0042】以下、本発明の照明光学装置の他の実施例
について述べる。(図7)は本発明の照明光学装置の第
2の実施例を示す構成図である。メタルハライドランプ
51、点灯回路52、電流供給回路53、コイル54は
(図1)の第1の実施例で用いたものと同一である。本
実施例はアーク55から放出される光を集光レンズ56
を用いて集光するもので、球面鏡57は放出される光を
アーク55に戻して集光レンズ56の集光効率を高める
ために用いる。
について述べる。(図7)は本発明の照明光学装置の第
2の実施例を示す構成図である。メタルハライドランプ
51、点灯回路52、電流供給回路53、コイル54は
(図1)の第1の実施例で用いたものと同一である。本
実施例はアーク55から放出される光を集光レンズ56
を用いて集光するもので、球面鏡57は放出される光を
アーク55に戻して集光レンズ56の集光効率を高める
ために用いる。
【0043】(図7)は(図1)と同様に鉛直上方向か
らメタルハライドランプ51、コイル54、集光レンズ
56を見た場合の位置関係を示している。メタルハライ
ドランプ51は水平点灯でアーク55の長軸方向が集光
レンズ56の光軸59と直交するように配置し、コイル
54はその軸60が光軸59と一致するように配置して
いる。アーク55は集光レンズ56の後側焦点近傍に配
置されており、照明光58は光軸59に平行に近い光と
なって受光面を照明する。
らメタルハライドランプ51、コイル54、集光レンズ
56を見た場合の位置関係を示している。メタルハライ
ドランプ51は水平点灯でアーク55の長軸方向が集光
レンズ56の光軸59と直交するように配置し、コイル
54はその軸60が光軸59と一致するように配置して
いる。アーク55は集光レンズ56の後側焦点近傍に配
置されており、照明光58は光軸59に平行に近い光と
なって受光面を照明する。
【0044】電流供給回路53は(図1)に示した第1
の実施例と同様にコイル54に交流電流IH’を供給し
てアーク55の近傍に交流磁界H’ を形成する。磁界
H’ の方向と向きはアーク55に対して(図2)に示
した関係を満たすようにしてあり、既に述べた原理に従
って鉛直下向きの力F’ をアーク55に加えてその形
状を補正することができる。従って、本実施例の照明光
学装置も第一の実施例の照明光学装置と同様に明るさむ
らを低減できる。
の実施例と同様にコイル54に交流電流IH’を供給し
てアーク55の近傍に交流磁界H’ を形成する。磁界
H’ の方向と向きはアーク55に対して(図2)に示
した関係を満たすようにしてあり、既に述べた原理に従
って鉛直下向きの力F’ をアーク55に加えてその形
状を補正することができる。従って、本実施例の照明光
学装置も第一の実施例の照明光学装置と同様に明るさむ
らを低減できる。
【0045】次に、(図8)を用いて本発明の照明光学
装置の第3の実施例について説明する。
装置の第3の実施例について説明する。
【0046】(図8)において、71はメタルハライド
ランプ、72は凹面鏡、73と74と75と76はコイ
ル、77と78は電流供給回路、79は点灯回路を示す
。(図8(a))はメタルハライドランプ71と凹面鏡
72とコイル73,74,75,76を正面から見た構
成を示し、(図8(b))はそれらを側面から見た構成
を示す。分かりやすくするために、凹面鏡72は破線で
示し、電流供給回路77,78と点灯回路79は側面図
には記入していない。
ランプ、72は凹面鏡、73と74と75と76はコイ
ル、77と78は電流供給回路、79は点灯回路を示す
。(図8(a))はメタルハライドランプ71と凹面鏡
72とコイル73,74,75,76を正面から見た構
成を示し、(図8(b))はそれらを側面から見た構成
を示す。分かりやすくするために、凹面鏡72は破線で
示し、電流供給回路77,78と点灯回路79は側面図
には記入していない。
【0047】メタルハライドランプ71、凹面鏡72、
点灯回路79は第1の実施例で示したものと同一である
。メタルハライドランプ71はアーク80の長軸方向と
凹面鏡72の光軸81が一致するように配置し、アーク
80は凹面鏡72の焦点近傍に位置している。従って、
照明光82は光軸81に平行に近い光となって受光面を
照明する。
点灯回路79は第1の実施例で示したものと同一である
。メタルハライドランプ71はアーク80の長軸方向と
凹面鏡72の光軸81が一致するように配置し、アーク
80は凹面鏡72の焦点近傍に位置している。従って、
照明光82は光軸81に平行に近い光となって受光面を
照明する。
【0048】電流供給回路77とコイル73,74もそ
れぞれ第1の実施例で示したものと同一であるが、電流
供給回路77は直列に接続したコイル73と74に交流
電流IH1を供給して交流磁界H1 をアーク80の近
傍に形成する。コイル73,74の軸83,84は同一
直線上にありアーク80の長軸方向と直交している。対
向する2つのコイル73と74を用いることでより均一
な磁界H1 が得られる。
れぞれ第1の実施例で示したものと同一であるが、電流
供給回路77は直列に接続したコイル73と74に交流
電流IH1を供給して交流磁界H1 をアーク80の近
傍に形成する。コイル73,74の軸83,84は同一
直線上にありアーク80の長軸方向と直交している。対
向する2つのコイル73と74を用いることでより均一
な磁界H1 が得られる。
【0049】コイル75と76はコイル73と74を光
軸81を中心として90度回転させて配置したもので、
電流供給回路78により交流電流IH2を供給して交流
磁界H2 をアーク80の近傍に形成する。
軸81を中心として90度回転させて配置したもので、
電流供給回路78により交流電流IH2を供給して交流
磁界H2 をアーク80の近傍に形成する。
【0050】(図2)で示した原理を(図8)の構成に
適用すれば、磁界H1 はアーク80に対して力F1
を発生させる。力F1 の方向85はアーク80の長軸
と直交する方向であり、磁界H2 の方向86と一致す
る。同様に、磁界H2 はアーク80に対して力F2
を発生させるが、その方向87はアーク80の長軸と直
交する方向であり、磁界H1 の方向88と一致する。 従って、力F1 とF2 は互いに直交する方向にアー
ク80を移動させる力として働く。そこで、電流供給回
路77と78が供給する電流IH1とIH2の極性と大
きさを適当に制御することで、以下の効果が得られる。
適用すれば、磁界H1 はアーク80に対して力F1
を発生させる。力F1 の方向85はアーク80の長軸
と直交する方向であり、磁界H2 の方向86と一致す
る。同様に、磁界H2 はアーク80に対して力F2
を発生させるが、その方向87はアーク80の長軸と直
交する方向であり、磁界H1 の方向88と一致する。 従って、力F1 とF2 は互いに直交する方向にアー
ク80を移動させる力として働く。そこで、電流供給回
路77と78が供給する電流IH1とIH2の極性と大
きさを適当に制御することで、以下の効果が得られる。
【0051】まず、メタルハライドランプ71が水平点
灯であれば、その湾曲したアークを補正する効果は第1
と第2の実施例と同様である。
灯であれば、その湾曲したアークを補正する効果は第1
と第2の実施例と同様である。
【0052】更に、メタルハライドランプ71の点灯方
向に依らず以下に示す優れた効果が得られる。アーク8
0の特に中央部の光学的な位置を任意の方向に微動させ
ることで照明光82の明るさ分布を容易に微調整するこ
とが可能となる。これは、メタルハライドランプ71を
凹面鏡81に固着して用いる場合に特に有効である。例
えば、固着時の位置ずれで照明光82に明るさむらが発
生した場合にその明るさ分布を補正できる。また、使用
状態に応じてメタルハライドランプ71の点灯方向が変
化し、アーク80の形状が変化して明るさむらが発生し
た場合にこれを補正することができる。
向に依らず以下に示す優れた効果が得られる。アーク8
0の特に中央部の光学的な位置を任意の方向に微動させ
ることで照明光82の明るさ分布を容易に微調整するこ
とが可能となる。これは、メタルハライドランプ71を
凹面鏡81に固着して用いる場合に特に有効である。例
えば、固着時の位置ずれで照明光82に明るさむらが発
生した場合にその明るさ分布を補正できる。また、使用
状態に応じてメタルハライドランプ71の点灯方向が変
化し、アーク80の形状が変化して明るさむらが発生し
た場合にこれを補正することができる。
【0053】いずれの場合でも、力F1 とF2 の向
きと大きさを適当に制御することでアーク形状の補正や
その光学的な位置の微調整を行うことが可能となるため
、受光面の明るさ分布を微調整することが可能となり極
めて大きな効果を得ることができる。
きと大きさを適当に制御することでアーク形状の補正や
その光学的な位置の微調整を行うことが可能となるため
、受光面の明るさ分布を微調整することが可能となり極
めて大きな効果を得ることができる。
【0054】上述の第2と第3の実施例の照明光学装置
を(図4)に示した第1の実施例の投写型表示装置の照
明光学装置として用いた場合に、それぞれ上述の効果に
より明るさむらの少ない照明光が実現できるため第1の
実施例と同様に明るさむらを低減させた投写型表示装置
を構成できる。
を(図4)に示した第1の実施例の投写型表示装置の照
明光学装置として用いた場合に、それぞれ上述の効果に
より明るさむらの少ない照明光が実現できるため第1の
実施例と同様に明るさむらを低減させた投写型表示装置
を構成できる。
【0055】特に、(図8)に示した第3の実施例の照
明光学装置を用いて投写型表示装置を構成した場合に、
以下の構成にすればより大きな効果が得られる。まず、
照明光の明るさ分布を検出するセンサを有効光束を遮蔽
しない状態で配置する。この明るさセンサの検出値に応
じて各コイルに供給する電流の向きと大きさを適当に制
御すれば照明光の明るさむらを自動補正することができ
る。従って、明るさ分布の経時変化を補正したり、メタ
ルハライドランプの点灯方向が変化した場合の明るさむ
らを補正したりすることができるため、より優れた投写
型表示装置を実現できる。
明光学装置を用いて投写型表示装置を構成した場合に、
以下の構成にすればより大きな効果が得られる。まず、
照明光の明るさ分布を検出するセンサを有効光束を遮蔽
しない状態で配置する。この明るさセンサの検出値に応
じて各コイルに供給する電流の向きと大きさを適当に制
御すれば照明光の明るさむらを自動補正することができ
る。従って、明るさ分布の経時変化を補正したり、メタ
ルハライドランプの点灯方向が変化した場合の明るさむ
らを補正したりすることができるため、より優れた投写
型表示装置を実現できる。
【0056】ところで、一般に点灯直後のメタルハライ
ドランプはアークの状態が安定するまでに数分間を必要
とし、その間の電気特性は過度特性を示す。このような
過度状態のアークに磁界を加えた場合、不点灯や立ち消
えを起こすという問題がある。従って、以上述べた各実
施例の照明光学装置と投写型表示装置は点灯直後は磁界
を発生させず、アークが定常状態に到達した後に磁界を
発生させるようにすれば上記問題を解決できるためより
大きな効果がある。
ドランプはアークの状態が安定するまでに数分間を必要
とし、その間の電気特性は過度特性を示す。このような
過度状態のアークに磁界を加えた場合、不点灯や立ち消
えを起こすという問題がある。従って、以上述べた各実
施例の照明光学装置と投写型表示装置は点灯直後は磁界
を発生させず、アークが定常状態に到達した後に磁界を
発生させるようにすれば上記問題を解決できるためより
大きな効果がある。
【0057】また、磁界を発生させる手段とその極性と
大きさを制御する手段は特にコイルと電流供給回路の組
み合わせである必要はない。例えば、点灯回路とメタル
ハライドランプの間にコイルを直列に挿入して点灯させ
れば、ランプ電流に同期した交流磁界を容易に得ること
ができる。いずれの場合にも(図2)に示した原理に基
づいて所定の方向と向きにランプ電流と同期した適当な
大きさの交流磁界を発生させれば、上述と同様の効果を
得ることができる。
大きさを制御する手段は特にコイルと電流供給回路の組
み合わせである必要はない。例えば、点灯回路とメタル
ハライドランプの間にコイルを直列に挿入して点灯させ
れば、ランプ電流に同期した交流磁界を容易に得ること
ができる。いずれの場合にも(図2)に示した原理に基
づいて所定の方向と向きにランプ電流と同期した適当な
大きさの交流磁界を発生させれば、上述と同様の効果を
得ることができる。
【0058】また、放出される光を集光する凹面鏡は特
に放物面鏡である必要はなく、球面鏡や楕円面鏡であっ
ても構わない。また、集光方式は凹面鏡または集光レン
ズを必ずしも用いたものである必要はなく、別の方式で
あっても構わない。本発明はアーク形状の補正と光学的
な位置の微調整を行うものなので、明るさ分布を微調整
してそのむらを補正する効果はいずれの集光方式であっ
ても得ることができる。
に放物面鏡である必要はなく、球面鏡や楕円面鏡であっ
ても構わない。また、集光方式は凹面鏡または集光レン
ズを必ずしも用いたものである必要はなく、別の方式で
あっても構わない。本発明はアーク形状の補正と光学的
な位置の微調整を行うものなので、明るさ分布を微調整
してそのむらを補正する効果はいずれの集光方式であっ
ても得ることができる。
【0059】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明の構成の
照明光学装置は、アークに対して適当な力を加えてアー
ク形状の補正や光学的な位置の微調整を行うことができ
る。従って、例えば水平点灯のメタルハライドランプを
用いた場合には,鉛直上向きに湾曲したアークの形状を
補正して受光面の明るさむらを改善することができる。 また、集光用光学系の光軸とアークの光学的な位置関係
を容易に調節することが可能となるため、受光面の明る
さ分布を調節してむらを補正することができる。
照明光学装置は、アークに対して適当な力を加えてアー
ク形状の補正や光学的な位置の微調整を行うことができ
る。従って、例えば水平点灯のメタルハライドランプを
用いた場合には,鉛直上向きに湾曲したアークの形状を
補正して受光面の明るさむらを改善することができる。 また、集光用光学系の光軸とアークの光学的な位置関係
を容易に調節することが可能となるため、受光面の明る
さ分布を調節してむらを補正することができる。
【0060】更には、本発明の照明光学装置、ライトバ
ルブ、投写レンズおよびスクリーンを用いて投写型表示
装置を構成すれば、明るさむらの少ない投写画像を実現
することができる。
ルブ、投写レンズおよびスクリーンを用いて投写型表示
装置を構成すれば、明るさむらの少ない投写画像を実現
することができる。
【図1】本発明の照明光学装置の一実施例を示す概略構
成図である。
成図である。
【図2】磁界とランプ電流とアークに働く力の関係を示
す模式図である。
す模式図である。
【図3】ランプ電圧とランプ電流とコイルを流れる電流
の波形を示す模式図である。
の波形を示す模式図である。
【図4】本発明の投写型表示装置の第1の実施例を示す
概略構成図である。
概略構成図である。
【図5】アーク観察結果の一例を示す模式図である。
【図6】投写画像の照度分布測定結果の一例を示す等照
度線図である。
度線図である。
【図7】本発明の照明光学装置の第2の実施例を示す概
略構成図である。
略構成図である。
【図8】本発明の照明光学装置の第3の実施例を示す概
略構成図である。
略構成図である。
【図9】従来の照明光学装置の一例を示す概略構成図で
ある。
ある。
【図10】従来の投写型表示装置の一例を示す概略構成
図である。
図である。
1 メタルハライドランプ
2 点灯回路
3,4 電極
5 アーク
6 凹面鏡
7 コイル
8 電流供給回路
9 照明光
10 光軸
Claims (20)
- 【請求項1】 交流アーク放電を利用するランプと、
アークからの放射光を集光して所定の領域を照明する光
を射出する集光手段と、ランプ電流に同期する交流磁界
を発生させる磁界発生手段とを備え、前記ランプはアー
ク長軸方向が略水平方向となるように配置され、前記磁
界発生手段は有効光束を遮蔽しない空間に配置されると
共に略水平方向かつ前記アーク長軸方向に略直交する方
向に前記交流磁界を発生させ、前記交流磁界の大きさを
調整することにより重力場の影響により湾曲しようとす
る前記アークを直線状に矯正するようにした照明光学装
置。 - 【請求項2】 磁界発生手段はコイルと、ランプ電流
に同期した交流電流を前記コイルに供給する電流供給手
段とを備え、前記電流供給手段は前記ランプ電流の大き
さに応じて大きさが変化する交流電流を供給するように
した請求項1記載の照明光学装置。 - 【請求項3】 磁界発生手段はコイルを備え、少なく
ともランプ電流の一部が前記コイルを流れるようにした
請求項1記載の照明光学装置。 - 【請求項4】 磁界発生手段はランプ点灯後所定時間
が経過した後に所定の交流磁界を発生させる請求項1記
載の照明光学装置。 - 【請求項5】 交流アーク放電を利用するランプと、
アークからの放射光を集光して所定の領域を照明する光
を射出する集光手段と、ランプ電流に同期する交流磁界
を発生させる磁界発生手段とを備え、前記磁界発生手段
は有効光束を遮蔽しない空間に配置されると共にアーク
長軸方向に略直交する少なくとも1つの方向に前記交流
磁界を発生させ、前記交流磁界の大きさを調整すること
により前記アークの少なくとも一部を移動させて前記集
光手段の配光特性を変化させるようにした照明光学装置
。 - 【請求項6】 ランプはアーク長軸方向が集光手段の
光軸と略一致するように配置される請求項5記載の照明
光学装置。 - 【請求項7】 磁界発生手段はコイルと、ランプ電流
に同期した交流電流を前記コイルに供給する電流供給手
段とを備え、前記電流供給手段は前記ランプ電流の大き
さに応じて大きさが変化する交流電流を供給するように
した請求項5記載の照明光学装置。 - 【請求項8】 磁界発生手段はコイルを備え、少なく
ともランプ電流の一部が前記コイルを流れるようにした
請求項5記載の照明光学装置。 - 【請求項9】 磁界発生手段はランプ点灯後所定時間
が経過した後に所定の交流磁界を発生させる請求項5記
載の照明光学装置。 - 【請求項10】 交流アーク放電を利用するランプと
、アークからの放射光を集光する集光手段と、ランプ電
流に同期する交流磁界を発生させる磁界発生手段と、前
記集光手段から出射する光を空間的に変調するライトバ
ルブと、前記ライトバルブ上の光学像を拡大投影する投
写レンズとを備え、前記ランプはアーク長軸方向が略水
平方向となるように配置され、前記磁界発生手段は有効
光束を遮蔽しない空間に配置されると共に略水平方向か
つ前記アーク長軸方向に略直交する方向に前記交流磁界
を発生させ、前記交流磁界の大きさを調整することによ
り重力場の影響により湾曲しようとする前記アークを直
線状に矯正するようにした投写型表示装置。 - 【請求項11】 磁界発生手段はコイルと、ランプ電
流に同期した交流電流を前記コイルに供給する電流供給
手段とを備え、前記電流供給手段は前記ランプ電流の大
きさに応じて大きさが変化する交流電流を供給するよう
にした請求項10記載の投写型表示装置。 - 【請求項12】 磁界発生手段はコイルを備え、少な
くともランプ電流の一部が前記コイルを流れるようにし
た請求項10記載の投写型表示装置。 - 【請求項13】 磁界発生手段はランプ点灯後所定時
間が経過した後に所定の交流磁界を発生させる請求項1
0記載の投写型表示装置。 - 【請求項14】 集光手段から出射する光の明るさを
検出する少なくとも1つの受光センサを備え、前記受光
センサは有効光束を遮蔽しない空間に配置され、磁界発
生手段は前記受光センサの出力信号に応じて大きさが変
化する交流磁界を発生させる請求項10記載の投写型表
示装置。 - 【請求項15】 交流アーク放電を利用するランプと
、アークからの放射光を集光する集光手段と、ランプ電
流に同期する交流磁界を発生させる磁界発生手段と、前
記集光手段から出射する光を空間的に変調するライトバ
ルブと、前記ライトバルブ上の光学像を拡大投影する投
写レンズとを備え、前記磁界発生手段は有効光束を遮蔽
しない空間に配置されると共にアーク長軸方向に略直交
する少なくとも1つの方向に前記交流磁界を発生させ、
前記交流磁界の大きさを調整することにより前記アーク
の少なくとも一部を移動させて投写画像の明るさ分布を
変化させるようにした投写型表示装置。 - 【請求項16】 ランプはアーク長軸方向が集光手段
の光軸と略一致するように配置される請求項15記載の
投写型表示装置。 - 【請求項17】 磁界発生手段はコイルと、ランプ電
流に同期した交流電流を前記コイルに供給する電流供給
手段とを備え、前記電流供給手段は前記ランプ電流の大
きさに応じて大きさが変化する交流電流を供給するよう
にした請求項15記載の投写型表示装置。 - 【請求項18】 磁界発生手段はコイルを備え、少な
くともランプ電流の一部が前記コイルを流れるようにし
た請求項15記載の投写型表示装置。 - 【請求項19】 磁界発生手段はランプ点灯後所定時
間が経過した後に所定の交流磁界を発生させる請求項1
5記載の投写型表示装置。 - 【請求項20】 集光手段から出射する光の明るさを
検出する少なくとも1つの受光センサを備え、前記受光
センサは有効光束を遮蔽しない空間に配置され、磁界発
生手段は前記受光センサの出力信号に応じて大きさが変
化する交流磁界を発生させる請求項15記載の投写型表
示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3139115A JPH04362624A (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 照明光学装置とそれを用いた投写型表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3139115A JPH04362624A (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 照明光学装置とそれを用いた投写型表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04362624A true JPH04362624A (ja) | 1992-12-15 |
Family
ID=15237847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3139115A Pending JPH04362624A (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 照明光学装置とそれを用いた投写型表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04362624A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7344257B2 (en) * | 2004-07-14 | 2008-03-18 | Seiko Epson Corporation | Light source device and projector |
JP2009175585A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Sharp Corp | プロジェクタ |
-
1991
- 1991-06-11 JP JP3139115A patent/JPH04362624A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7344257B2 (en) * | 2004-07-14 | 2008-03-18 | Seiko Epson Corporation | Light source device and projector |
US7503662B2 (en) | 2004-07-14 | 2009-03-17 | Seiko Epson Corporation | Light source device and projector |
JP2009175585A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Sharp Corp | プロジェクタ |
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