JPH0433856Y2 - - Google Patents
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- JPH0433856Y2 JPH0433856Y2 JP4365690U JP4365690U JPH0433856Y2 JP H0433856 Y2 JPH0433856 Y2 JP H0433856Y2 JP 4365690 U JP4365690 U JP 4365690U JP 4365690 U JP4365690 U JP 4365690U JP H0433856 Y2 JPH0433856 Y2 JP H0433856Y2
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Landscapes
- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
Description
この考案は棺桶の改良に関し、特に、紙製の板
材で作られた棺桶の改良に関する。
材で作られた棺桶の改良に関する。
死体焼却場において、棺桶の焼却時間を短くす
ることが切望されている。周囲の反対があつて、
死体焼却場の増設が極めて難しいことが理由であ
る。棺桶の焼却時間を短縮できるなら、焼却場を
増設することなく、処理能力を増加できる。 また、これとは別の問題として、棺桶に使用さ
れる木材の消費量を少なくすることも要求されて
いる。毎年、棺桶に使用されて消費される木材量
は、膨大な量となつている。 紙製板材を使用した棺桶が実用化できるなら、
これ等の問題を一挙に解決できる。紙製板材の棺
桶は、例えば、実公昭61−28602号公報、実公昭
61−28603号公報、特開昭54−110071号公報、実
開昭62−116674号公報、実開昭63−88322号公報
に示されている。
ることが切望されている。周囲の反対があつて、
死体焼却場の増設が極めて難しいことが理由であ
る。棺桶の焼却時間を短縮できるなら、焼却場を
増設することなく、処理能力を増加できる。 また、これとは別の問題として、棺桶に使用さ
れる木材の消費量を少なくすることも要求されて
いる。毎年、棺桶に使用されて消費される木材量
は、膨大な量となつている。 紙製板材を使用した棺桶が実用化できるなら、
これ等の問題を一挙に解決できる。紙製板材の棺
桶は、例えば、実公昭61−28602号公報、実公昭
61−28603号公報、特開昭54−110071号公報、実
開昭62−116674号公報、実開昭63−88322号公報
に示されている。
実開昭63−88322号公報に示される棺桶は、複
数の段ボール紙を積層して増強した板材を使用し
ている。この棺桶は、焼却時間が短く、また、森
林資源を有効に利用でき、さらに、軽くて持ち運
びに便利な特長がある。しかしながら、この構造
の棺桶は実用化されるに至つていない。この構造
の棺桶の実用化を阻止しているのは、充分の強度
を実現できない点である。 ペツトの棺桶等には、強い強度が要求されない
ので、段ボール紙の棺桶が実用化できる。しかし
ながら、死体用の棺桶には、強靱な強度が要求さ
れる。 また、段ボール紙を使用した棺桶は、蓋を釘で
確実に止めることができない。それは、紙が貫通
された釘を強固に保持できず、簡単に抜けること
が理由である。 本考案者は、この欠点を解決するために、紙製
板材の内部であつて、蓋を釘止する位置に、木材
等を埋設した棺桶を開発した(実願平1−151894
号公報)。この棺桶は、蓋を貫通した釘を、棺桶
本体Aに埋設した木材に固定することができる。
この構造の棺桶は、蓋を釘止できる特長がある。 しかしながら、この構造の棺桶は、紙製板材の
内部に木材を埋設するので、木材の埋設に手間が
かかり製造コストが高くなる欠点があつた。それ
は、紙製板材に木材を埋設するために、紙製芯材
の一部を除去し、さらに、紙製芯材を除去する部
分を埋設する木材に合わせる必要があるからであ
る。 このため、木材の埋設位置が限定され、蓋を釘
止する位置が狭い領域に限られる欠点もあつた。
正確に木材に釘を打ち込むことができないと、蓋
を確実に固定できなくなる欠点があつた。 この考案は、さらにこの欠点を解決することを
目的に開発されたもので、この考案の重要な目的
は、焼却時間が短くて軽く、しかも強靱にできる
と共に、安価に多量生産できて、蓋を釘で簡単に
固定できる紙製の棺桶を提供するにある。
数の段ボール紙を積層して増強した板材を使用し
ている。この棺桶は、焼却時間が短く、また、森
林資源を有効に利用でき、さらに、軽くて持ち運
びに便利な特長がある。しかしながら、この構造
の棺桶は実用化されるに至つていない。この構造
の棺桶の実用化を阻止しているのは、充分の強度
を実現できない点である。 ペツトの棺桶等には、強い強度が要求されない
ので、段ボール紙の棺桶が実用化できる。しかし
ながら、死体用の棺桶には、強靱な強度が要求さ
れる。 また、段ボール紙を使用した棺桶は、蓋を釘で
確実に止めることができない。それは、紙が貫通
された釘を強固に保持できず、簡単に抜けること
が理由である。 本考案者は、この欠点を解決するために、紙製
板材の内部であつて、蓋を釘止する位置に、木材
等を埋設した棺桶を開発した(実願平1−151894
号公報)。この棺桶は、蓋を貫通した釘を、棺桶
本体Aに埋設した木材に固定することができる。
この構造の棺桶は、蓋を釘止できる特長がある。 しかしながら、この構造の棺桶は、紙製板材の
内部に木材を埋設するので、木材の埋設に手間が
かかり製造コストが高くなる欠点があつた。それ
は、紙製板材に木材を埋設するために、紙製芯材
の一部を除去し、さらに、紙製芯材を除去する部
分を埋設する木材に合わせる必要があるからであ
る。 このため、木材の埋設位置が限定され、蓋を釘
止する位置が狭い領域に限られる欠点もあつた。
正確に木材に釘を打ち込むことができないと、蓋
を確実に固定できなくなる欠点があつた。 この考案は、さらにこの欠点を解決することを
目的に開発されたもので、この考案の重要な目的
は、焼却時間が短くて軽く、しかも強靱にできる
と共に、安価に多量生産できて、蓋を釘で簡単に
固定できる紙製の棺桶を提供するにある。
この考案の紙製の棺桶は、前述の目的を達成す
るために下記に構成を備えている。 棺桶は、箱型の棺桶本体Aと、蓋Bとからなつ
ている。棺桶本体Aと、蓋Bとは紙製芯材1の両
面に紙製表面シート2が貼られた紙製板材で作ら
れている。 さらに、この考案の棺桶は下記の構成を備えた
ことを特長としている。 (a) 棺桶本体Aの開口縁に、蓋Bを釘止するため
の釘板8が固定されている。 (b) 釘板8は、棺桶本体Aを紙製板材3の切断縁
を閉塞できるように、細幅の板状をしている。 (c) 釘板8は、紙製板材3の切断縁を塞いで綺麗
に仕上げることができるように、紙製板材3の
厚みに等しい幅をしている。 (d) 釘板8は、棺桶本体Aの開口縁に位置する紙
製板材3の切断端面を閉塞する状態に固定され
ている。 (e) 釘板8は、棺桶本体Aの開口縁に長手方向に
延長して固定されている。 (f) 釘板8は、蓋Bを確実に釘止できるように、
木製の板、合成木材の板、合成樹脂板、合成樹
脂発泡板の何れかで作られている。 この明細書において「合成木材」とは、木材や
植物を粉砕して、これをバインダーで結合して成
形したものである。
るために下記に構成を備えている。 棺桶は、箱型の棺桶本体Aと、蓋Bとからなつ
ている。棺桶本体Aと、蓋Bとは紙製芯材1の両
面に紙製表面シート2が貼られた紙製板材で作ら
れている。 さらに、この考案の棺桶は下記の構成を備えた
ことを特長としている。 (a) 棺桶本体Aの開口縁に、蓋Bを釘止するため
の釘板8が固定されている。 (b) 釘板8は、棺桶本体Aを紙製板材3の切断縁
を閉塞できるように、細幅の板状をしている。 (c) 釘板8は、紙製板材3の切断縁を塞いで綺麗
に仕上げることができるように、紙製板材3の
厚みに等しい幅をしている。 (d) 釘板8は、棺桶本体Aの開口縁に位置する紙
製板材3の切断端面を閉塞する状態に固定され
ている。 (e) 釘板8は、棺桶本体Aの開口縁に長手方向に
延長して固定されている。 (f) 釘板8は、蓋Bを確実に釘止できるように、
木製の板、合成木材の板、合成樹脂板、合成樹
脂発泡板の何れかで作られている。 この明細書において「合成木材」とは、木材や
植物を粉砕して、これをバインダーで結合して成
形したものである。
第1図は、この考案の一実施例にかかる棺桶の
一部を示している。この考案の棺桶は、第1図、
第5図及び第6図に示すように、棺桶本体Aの開
口縁に釘板8を固定している。 この構造の棺桶は、蓋Bを貫通して釘を釘板8
に打ち込むことによつて、従来の木製の棺桶と同
様に、蓋を固定できる。 釘板8は、細幅の板状をしている。このため、
これを長くすることによつて、釘止位置を長くで
きる。 さらに、釘板8は、紙製板材3の切断端面を閉
塞して奇麗に仕上げる板材として使用することも
できる。芯材の両面に紙製表面シート2を張つた
紙製板材3は、紙製芯材1の開口縁が切断面とな
る。切断面は内部の芯材が表出する。このため、
切断縁には、所定の幅のテープを張つて奇麗に仕
上げる必要がある。 この考案の棺桶は、棺桶本体Aの開口端縁に釘
板8を固定しているので、これでもつて、紙製板
材3の切断端面を奇麗に仕上げることもできる。
とくに、棺桶本体Aの開口端縁の全体に釘板を固
定する棺桶は、開口端縁となる紙製板材3の切断
端面を奇麗に仕上げることができる。開口端縁の
一部に釘板を固定した棺桶は、釘板を固定しない
部分にテープ等をはつて奇麗に仕上げることがで
きる。
一部を示している。この考案の棺桶は、第1図、
第5図及び第6図に示すように、棺桶本体Aの開
口縁に釘板8を固定している。 この構造の棺桶は、蓋Bを貫通して釘を釘板8
に打ち込むことによつて、従来の木製の棺桶と同
様に、蓋を固定できる。 釘板8は、細幅の板状をしている。このため、
これを長くすることによつて、釘止位置を長くで
きる。 さらに、釘板8は、紙製板材3の切断端面を閉
塞して奇麗に仕上げる板材として使用することも
できる。芯材の両面に紙製表面シート2を張つた
紙製板材3は、紙製芯材1の開口縁が切断面とな
る。切断面は内部の芯材が表出する。このため、
切断縁には、所定の幅のテープを張つて奇麗に仕
上げる必要がある。 この考案の棺桶は、棺桶本体Aの開口端縁に釘
板8を固定しているので、これでもつて、紙製板
材3の切断端面を奇麗に仕上げることもできる。
とくに、棺桶本体Aの開口端縁の全体に釘板を固
定する棺桶は、開口端縁となる紙製板材3の切断
端面を奇麗に仕上げることができる。開口端縁の
一部に釘板を固定した棺桶は、釘板を固定しない
部分にテープ等をはつて奇麗に仕上げることがで
きる。
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。 但し、以下に示す実施例は、この考案の技術思
想を具体化する為の棺桶を例示するものであつ
て、この考案の棺桶は、構成部品の材質、形状、
構造、配置を下記の構造に特定するものでない。
この考案の棺桶は、実用新案登録請求の範囲に記
載の範囲に於て、種々の変更が加えられる。 更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲
が理解し易いように、実施例に示される部材に対
応する番号を、「実用新案登録請求の範囲の欄」、
「従来の課題を解決する為の手段の欄」および
「作用の欄」に示される部材に付記している。た
だ、実用新案登録請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。 第2図に示す棺桶は、棺桶本体Aと、蓋Bとか
ならり、棺桶本体Aは、底板の周囲に周壁が固定
されて、上方が開口された箱型に作られている。
周壁は、側板4と端板5とからなり、これ等が底
板6に固定されている。 棺桶本体Aと、蓋Bとは紙製板材3で作られて
いる。 側板4と、端板5と、底板6とを連結する構造
を第3図に示している。この図に示す棺桶は、側
板4と端板5とにノリシロ7を設けて、ノリシロ
7を介して底板6に連結している。側板4は両側
と下縁とにノリシロ7を設け、端板5は下縁にノ
リシロ7を設けている。 ノリシロ7は、紙製板材3の表面シート2が延
長して設けられ、あるいは、表面シート2に接着
シートが貼られて設けられる。ノリシロ7は、第
4図に示すように、紙製板材3の端面と表面とに
接着される。したがつて、ノリシロ7の先端は90
度折曲して接着される。 第4図に示すように、ノリシロ7の先端を直角
に折曲して表面に接着する構造は、紙製板材3を
強固に連結できる特長がある。 ただ、この考案の底板6、側板4、端板5の連
結状態を、第3図と第4図とに示す構造に特定し
ない。図示しないが、側板4、底板6、端板5の
端面を直接接着することも可能である。 蓋Bと、底板6と、側板4と、端板5とを構成
する紙製板材3を第1図に示している。この図に
示すように、紙製板材3は、芯材1と、その表面
に接着された表面シート2とで出来ている。芯材
1は、紙製板材3の耐折曲強度を増強するもの
で、紙筒1Aを平面状に並べた形状をしている。 紙筒1Aは、好ましくは、第1図に示すように
6角筒状として、平面状に並べた形状をハニカム
状とする。ハニカム形状の芯材1は、製造が簡単
で安価に多量生産でき、しかも、折曲強度を強く
できる特長がある。 ただ、この考案は紙筒の形状を6角筒に特定す
るものでない。図示しないが、紙筒には、3角
筒、4角筒、8角筒等の多角筒状、あるいは、円
筒、楕円筒状等とすることもできる。両端を表面
シートの内面に接着して、平面状に並べられる紙
筒は、隣接する紙筒に連結して固定するのがよ
い。 紙筒を連結して平面状に並べるには、多数の紙
筒を一定の長さに切断し、これを横に並べて隣接
する紙筒との接触点を接着するか、あるいは、第
1図に示すように、ハニカム状とする場合、一定
の幅に切断した細長い紙を、位相が180度異なる
状態に折曲して、接触面を接着することもでき
る。 さらに、紙筒は、図示しないが、横に隣接する
紙筒との接触点を接着することなく、表面シート
の内側面に接着して、平面状に並べることも可能
である。ただ、この構造の紙製板材は、隣接する
紙筒を連結した構造に比較して、強度が低下する
欠点がある。 芯材1を構成する紙筒1Aの大きさは、紙筒1
Aの長さ、言い替えると、紙製板材3の厚さと、
要求される強度とを考慮して最適値に設計され
る。通常、紙筒1Aは、内径あるいは、対角線の
長さが、5〜50mm、好ましくは10〜30mmの範囲に
調整される。 平面状に並べられた紙筒1Aは、端を表面シー
ト2に接着している。したがつて、紙筒1Aの長
さは表面シート2の間隔を決定し、紙製板材3の
厚さを決定する。紙筒の長さは、通常10〜100mm、
好ましくは10〜50mmの範囲に調整する。紙筒1A
を長くすると、紙製板材3の耐折曲強度を強くで
きる。紙製板材3の折曲強度は、紙筒1Aの長
さ、紙筒1Aの種類、表面シート2の種類によつ
て変化する。 紙筒1Aには、ボール紙、片面段ボール紙、両
面段ボール紙等を使用できる。 表面シート2には、両面段ボール紙が最適であ
る。段ボール紙を使用した表面シート2は、軽く
て燃え易く、しかも、充分な強度がある。ただ、
表面シート2には、段ボール紙に代わつて充分に
強度のある他の板状紙も使用できる。 棺桶本体Aの開口縁である側板の上端縁には、
蓋Bを釘止する釘板8を固定している。釘板8
は、これに釘を打ち込ん蓋Bを固定できるよう
に、木材、合成木材、合成樹脂発泡体が使用され
る。 合成木材には、例えば、木材、あるいは、穀物
等の植物を粉砕し、粉砕物を合成樹脂等のバイン
ダーで結合して成形したものが使用できる。合成
木材は、粉砕物の混合率を調整することによつ
て、木材に類似する物性となる。特に、粉砕物の
混合率を30重量%以上とした合成木材は、ほとん
ど木材と代わらない状態で釘止できる。 釘板8は、蓋Bを固定すると共に、第1図に示
すように、棺桶本体Aの側壁を構成する紙製板材
3の上端切断縁を閉塞して奇麗に仕上げるのにも
併用されている。したがつて、釘板8は、紙製板
材3の切断縁に接着できるように、細幅の板状を
しており、その幅は、紙製板材3の厚みに等しく
作られている。 釘板8は、棺桶本体Aの開口縁に沿つて長手方
向に延長して、切断端面を閉塞する状態で接着さ
れている。釘板8は、紙製板材3の紙製表面シー
ト2に接着され、あるいは、紙製表面シート2と
紙製芯材1の両方に接着される。 釘板8は、好ましくは、第2図に示すように、
棺桶本体Aの開口縁の全体に接着される。ただ、
釘板8は必ずしも棺桶本体Aの開口縁の全体に接
着する必要はない。この場合、釘板8は、蓋Bを
棺桶本体Aに固定する位置に接着される。 棺桶本体Aの開口縁の全体に釘板8を固定しな
い場合、釘板8で閉塞されない紙製板材3の切断
面は、テープ状の部材で閉塞して奇麗に仕上げる
ことができる。 蓋Bの特定の位置を棺桶本体Aに釘止する場
合、第5図に示すように、蓋Bの釘打位置にマー
ク11を付す。さらに、蓋Bの釘打位置には、第
6図に示すように、木材等の硬質ブロツク9を内
蔵して蓋Bの釘止部分を補強することもできる。
釘止部分が補強された蓋Bは、釘止するときに、
この部分を金槌等で叩いても変形しない特長があ
る。硬質ブロツク9は、釘がスムーズに貫通でき
るように、上下に貫通して釘孔10が開口されて
いる。マーク11は、釘孔上方に付されている。 紙製板材を箱型に連結して製造した棺桶は、さ
らに、必要ならば、表面仕上シートを貼つて表面
を綺麗に仕上げる。表面仕上シートには、布、
紙、合成樹脂シート、金属箔、皮革等が使用でき
る。また、表面仕上シートには、模様を印刷し、
あるいは、着色したものも使用できる。 さらに、棺桶の内面には防水性の塗料を塗布
し、あるいは、防水シートを隙間なく貼つて防水
加工することもできる。防水処理した棺桶は、内
部で結露して水ができても、これが紙製板材を濡
らし、あるいは、水漏れすることがない。 棺桶の開口部を閉塞する蓋も、棺桶と同じ紙製
板材で作ることができる。
明する。 但し、以下に示す実施例は、この考案の技術思
想を具体化する為の棺桶を例示するものであつ
て、この考案の棺桶は、構成部品の材質、形状、
構造、配置を下記の構造に特定するものでない。
この考案の棺桶は、実用新案登録請求の範囲に記
載の範囲に於て、種々の変更が加えられる。 更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲
が理解し易いように、実施例に示される部材に対
応する番号を、「実用新案登録請求の範囲の欄」、
「従来の課題を解決する為の手段の欄」および
「作用の欄」に示される部材に付記している。た
だ、実用新案登録請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。 第2図に示す棺桶は、棺桶本体Aと、蓋Bとか
ならり、棺桶本体Aは、底板の周囲に周壁が固定
されて、上方が開口された箱型に作られている。
周壁は、側板4と端板5とからなり、これ等が底
板6に固定されている。 棺桶本体Aと、蓋Bとは紙製板材3で作られて
いる。 側板4と、端板5と、底板6とを連結する構造
を第3図に示している。この図に示す棺桶は、側
板4と端板5とにノリシロ7を設けて、ノリシロ
7を介して底板6に連結している。側板4は両側
と下縁とにノリシロ7を設け、端板5は下縁にノ
リシロ7を設けている。 ノリシロ7は、紙製板材3の表面シート2が延
長して設けられ、あるいは、表面シート2に接着
シートが貼られて設けられる。ノリシロ7は、第
4図に示すように、紙製板材3の端面と表面とに
接着される。したがつて、ノリシロ7の先端は90
度折曲して接着される。 第4図に示すように、ノリシロ7の先端を直角
に折曲して表面に接着する構造は、紙製板材3を
強固に連結できる特長がある。 ただ、この考案の底板6、側板4、端板5の連
結状態を、第3図と第4図とに示す構造に特定し
ない。図示しないが、側板4、底板6、端板5の
端面を直接接着することも可能である。 蓋Bと、底板6と、側板4と、端板5とを構成
する紙製板材3を第1図に示している。この図に
示すように、紙製板材3は、芯材1と、その表面
に接着された表面シート2とで出来ている。芯材
1は、紙製板材3の耐折曲強度を増強するもの
で、紙筒1Aを平面状に並べた形状をしている。 紙筒1Aは、好ましくは、第1図に示すように
6角筒状として、平面状に並べた形状をハニカム
状とする。ハニカム形状の芯材1は、製造が簡単
で安価に多量生産でき、しかも、折曲強度を強く
できる特長がある。 ただ、この考案は紙筒の形状を6角筒に特定す
るものでない。図示しないが、紙筒には、3角
筒、4角筒、8角筒等の多角筒状、あるいは、円
筒、楕円筒状等とすることもできる。両端を表面
シートの内面に接着して、平面状に並べられる紙
筒は、隣接する紙筒に連結して固定するのがよ
い。 紙筒を連結して平面状に並べるには、多数の紙
筒を一定の長さに切断し、これを横に並べて隣接
する紙筒との接触点を接着するか、あるいは、第
1図に示すように、ハニカム状とする場合、一定
の幅に切断した細長い紙を、位相が180度異なる
状態に折曲して、接触面を接着することもでき
る。 さらに、紙筒は、図示しないが、横に隣接する
紙筒との接触点を接着することなく、表面シート
の内側面に接着して、平面状に並べることも可能
である。ただ、この構造の紙製板材は、隣接する
紙筒を連結した構造に比較して、強度が低下する
欠点がある。 芯材1を構成する紙筒1Aの大きさは、紙筒1
Aの長さ、言い替えると、紙製板材3の厚さと、
要求される強度とを考慮して最適値に設計され
る。通常、紙筒1Aは、内径あるいは、対角線の
長さが、5〜50mm、好ましくは10〜30mmの範囲に
調整される。 平面状に並べられた紙筒1Aは、端を表面シー
ト2に接着している。したがつて、紙筒1Aの長
さは表面シート2の間隔を決定し、紙製板材3の
厚さを決定する。紙筒の長さは、通常10〜100mm、
好ましくは10〜50mmの範囲に調整する。紙筒1A
を長くすると、紙製板材3の耐折曲強度を強くで
きる。紙製板材3の折曲強度は、紙筒1Aの長
さ、紙筒1Aの種類、表面シート2の種類によつ
て変化する。 紙筒1Aには、ボール紙、片面段ボール紙、両
面段ボール紙等を使用できる。 表面シート2には、両面段ボール紙が最適であ
る。段ボール紙を使用した表面シート2は、軽く
て燃え易く、しかも、充分な強度がある。ただ、
表面シート2には、段ボール紙に代わつて充分に
強度のある他の板状紙も使用できる。 棺桶本体Aの開口縁である側板の上端縁には、
蓋Bを釘止する釘板8を固定している。釘板8
は、これに釘を打ち込ん蓋Bを固定できるよう
に、木材、合成木材、合成樹脂発泡体が使用され
る。 合成木材には、例えば、木材、あるいは、穀物
等の植物を粉砕し、粉砕物を合成樹脂等のバイン
ダーで結合して成形したものが使用できる。合成
木材は、粉砕物の混合率を調整することによつ
て、木材に類似する物性となる。特に、粉砕物の
混合率を30重量%以上とした合成木材は、ほとん
ど木材と代わらない状態で釘止できる。 釘板8は、蓋Bを固定すると共に、第1図に示
すように、棺桶本体Aの側壁を構成する紙製板材
3の上端切断縁を閉塞して奇麗に仕上げるのにも
併用されている。したがつて、釘板8は、紙製板
材3の切断縁に接着できるように、細幅の板状を
しており、その幅は、紙製板材3の厚みに等しく
作られている。 釘板8は、棺桶本体Aの開口縁に沿つて長手方
向に延長して、切断端面を閉塞する状態で接着さ
れている。釘板8は、紙製板材3の紙製表面シー
ト2に接着され、あるいは、紙製表面シート2と
紙製芯材1の両方に接着される。 釘板8は、好ましくは、第2図に示すように、
棺桶本体Aの開口縁の全体に接着される。ただ、
釘板8は必ずしも棺桶本体Aの開口縁の全体に接
着する必要はない。この場合、釘板8は、蓋Bを
棺桶本体Aに固定する位置に接着される。 棺桶本体Aの開口縁の全体に釘板8を固定しな
い場合、釘板8で閉塞されない紙製板材3の切断
面は、テープ状の部材で閉塞して奇麗に仕上げる
ことができる。 蓋Bの特定の位置を棺桶本体Aに釘止する場
合、第5図に示すように、蓋Bの釘打位置にマー
ク11を付す。さらに、蓋Bの釘打位置には、第
6図に示すように、木材等の硬質ブロツク9を内
蔵して蓋Bの釘止部分を補強することもできる。
釘止部分が補強された蓋Bは、釘止するときに、
この部分を金槌等で叩いても変形しない特長があ
る。硬質ブロツク9は、釘がスムーズに貫通でき
るように、上下に貫通して釘孔10が開口されて
いる。マーク11は、釘孔上方に付されている。 紙製板材を箱型に連結して製造した棺桶は、さ
らに、必要ならば、表面仕上シートを貼つて表面
を綺麗に仕上げる。表面仕上シートには、布、
紙、合成樹脂シート、金属箔、皮革等が使用でき
る。また、表面仕上シートには、模様を印刷し、
あるいは、着色したものも使用できる。 さらに、棺桶の内面には防水性の塗料を塗布
し、あるいは、防水シートを隙間なく貼つて防水
加工することもできる。防水処理した棺桶は、内
部で結露して水ができても、これが紙製板材を濡
らし、あるいは、水漏れすることがない。 棺桶の開口部を閉塞する蓋も、棺桶と同じ紙製
板材で作ることができる。
第1図はこの考案の一実施例にかかる棺桶に使
用される紙製板材の表面シートの一部を破損した
斜視図、第2図は棺桶の斜視図、第3図は棺桶の
組立状態を示す斜視図、第4図は紙製板材の連結
部分を示す断面図、第5図は釘板が固定された周
壁の断面図、第6図は周壁に蓋材を釘止する状態
を示す断面図である。 1……紙製芯材、1A……紙筒、2……紙製表
面シート、3……、紙製板材、4……側板、5…
…端板、6……底板、7……ノリシロ、8……釘
板、9……硬質ブロツク、10……釘孔、11…
…マーク、A……棺桶本体、B……蓋。
用される紙製板材の表面シートの一部を破損した
斜視図、第2図は棺桶の斜視図、第3図は棺桶の
組立状態を示す斜視図、第4図は紙製板材の連結
部分を示す断面図、第5図は釘板が固定された周
壁の断面図、第6図は周壁に蓋材を釘止する状態
を示す断面図である。 1……紙製芯材、1A……紙筒、2……紙製表
面シート、3……、紙製板材、4……側板、5…
…端板、6……底板、7……ノリシロ、8……釘
板、9……硬質ブロツク、10……釘孔、11…
…マーク、A……棺桶本体、B……蓋。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 棺桶本体Aと、蓋Bとからなり、棺桶本体Aは
紙製芯材1の両面に紙製表面シート2が貼られた
紙製板材3で作られた棺桶において、下記の構成
を有することを特徴とする棺桶。 (a) 棺桶本体Aの開口縁に、釘板8が固定されて
いる。 (b) 釘板8は細幅の板状をしている。 (c) 釘板8は、紙製板材3の厚みに等しい幅をし
ている。 (d) 釘板8は、棺桶本体Aの開口縁に位置する紙
製板材3の切断端面を閉塞する状態に固定され
ている。 (e) 釘板8は、棺桶本体Aの開口縁に長手方向に
延長して固定されている。 (f) 釘板8は、木製の板、合成木材の板、合成樹
脂板、合成樹脂発泡板の何れかである。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4365690U JPH0433856Y2 (ja) | 1990-04-23 | 1990-04-23 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4365690U JPH0433856Y2 (ja) | 1990-04-23 | 1990-04-23 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH043729U JPH043729U (ja) | 1992-01-14 |
JPH0433856Y2 true JPH0433856Y2 (ja) | 1992-08-13 |
Family
ID=31556255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4365690U Expired JPH0433856Y2 (ja) | 1990-04-23 | 1990-04-23 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0433856Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4892724U (ja) * | 1972-02-07 | 1973-11-07 | ||
JPS551817U (ja) * | 1978-06-20 | 1980-01-08 |
-
1990
- 1990-04-23 JP JP4365690U patent/JPH0433856Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH043729U (ja) | 1992-01-14 |
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