JPH04326060A - 卵の鮮度識別方法 - Google Patents

卵の鮮度識別方法

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JPH04326060A
JPH04326060A JP12194491A JP12194491A JPH04326060A JP H04326060 A JPH04326060 A JP H04326060A JP 12194491 A JP12194491 A JP 12194491A JP 12194491 A JP12194491 A JP 12194491A JP H04326060 A JPH04326060 A JP H04326060A
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JP
Japan
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autofluorescence
egg
eggs
observed
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JP12194491A
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Yoshimichi Andou
安藤 義路
Masuo Sueyoshi
益雄 末吉
Toshio Fujisawa
敏夫 藤澤
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NORIN SUISANSHIYOU KACHIKU EISEI SHIKENJO
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NORIN SUISANSHIYOU KACHIKU EISEI SHIKENJO
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鳥類の卵の鮮度識別方
法に関し、詳しくは短波長の可視光線または紫外線を利
用し、非破壊的検査により鳥類の卵の鮮度を識別する方
法に関する。この方法によれば、経験や勘あるいは検査
技術を必要とせず、短時間に多量の検査を正確に行うこ
とが可能である。また、特定のフィルターを使用して精
度の高い検査を行ったり、テレビや写真等の観察技術を
取り入れて検査を無人化することもできる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】卵の鮮
度を明確に知る方法として、産卵日の記録や経験的な卵
検査などがある。卵検査は、主に鶏卵で行われているが
、経験的な技術に頼ることから、その精度においても、
検査量においても不十分である。
【0003】鶏卵の流通産業の過程において品質管理は
最も重要な事項である。中でも鮮度に関しては、衛生に
関わるため重視されている。また、試験研究においても
鶏卵は多量に利用されており、食品としての鮮度と比較
してはるかに高いレベルで新鮮な卵が要求されている。 しかしながら、これまでは鮮度を的確に識別できる方法
が確立されていなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鶏卵のみ
ならず鳥類の卵すべてについて鮮度の尺度を求め、それ
ぞれの使用目的にあったレベルの鮮度を持つ卵を選択で
きるような方法を確立すべく検討を重ねた。その結果、
卵が卵管子宮部において卵殻形成がなされるとき、ポル
フィリン等の色素が子宮部より分泌され、卵殻に付着す
るが、この色素に紫外線照射すると、赤色の自家蛍光が
認められること及び該自家蛍光は産卵直後の卵殻で最も
強く観察されることを見出し、この知見に基づいて本発
明を完成したのである。
【0005】すなわち、本発明は鳥類の卵に短波長の可
視光線または紫外線を照射し、自家蛍光を測定すること
により該卵の鮮度を識別する方法を提供するものである
【0006】前述の如く、卵殻に紫外線照射すると、赤
色の自家蛍光が認められるが、産卵直後の卵殻の自家蛍
光を蛍光分光光度計で測定した結果を図1に示す。この
蛍光分光特性は、励起波長410nmで計測したもので
あるが、大別してA,B,Cのピークを持つことが特徴
的である。特に、B,Cの二つのピークが赤色の蛍光と
して観察される要因である。
【0007】卵殻に付着した該色素は、水や中性洗剤に
よる洗浄では取り除くことはできないが、時間の経過や
強い光線を照射したり、煮沸することにより衰退するこ
とを確認している。通常、流通産業における鶏卵の保存
状態には、特別な条件を設定していない。すなわち、日
本では産卵直後に集められた鶏卵は、出荷されるまで室
温と僅かな室内照明の下で保存されている。このような
条件下においては、急激な自家蛍光の衰退は見られない
が、日々自家蛍光の強度が衰退していることは実験結果
からも明らかである。
【0008】産卵後、一般消費者が卵を購入あるいは食
するまでに数日を要しているが、鶏卵の産卵後の経過日
数と蛍光強度の衰退の関係を調べた結果を図2に示す。 図から明らかなように、自家蛍光は刻々と衰退しており
、特にピークB,Cの蛍光強度が衰退することに起因す
る。さらに、ピークB,Cの衰退パターンを見ると、B
のカーブのピークが経過日数に比例して明確に変化して
いることが判る。実験的には、赤色の自家蛍光は新鮮な
もの程強く鮮やかに観察されるが、2週間以上の保存期
間のものでは、この自家蛍光は殆どなくなり、腐敗寸前
のものでは全く見られない。冷蔵庫による保存は、一般
消費者が購入後に行っていることが多いが、この間にお
ける自家蛍光の衰退も同様にして見ることができる。
【0009】図3のカーブAは、比較的新鮮な鶏卵の自
家蛍光を蛍光分光光度計を使用して計測した結果を示し
たものである。この鶏卵に20000ルックスの照度を
持つクセノンランプを照射し、照射時間を変化すると、
カーブB〜Dの特性が得られる。この特性は、鶏卵の自
家蛍光が視覚的にも衰退していることを示しており、長
期間保存しながらその強度の衰退を観察した図1の特性
と類似している。
【0010】新鮮な鶏卵と鮮度の低下した鶏卵を比較す
ると、図2に示したように、600〜700nmの間の
二つのピークB,Cを持つ山のうち特にBが規則正しく
変化している。それぞれのピーク波長はBが635nm
付近であり、Cが675nm付近である。この特性曲線
は、視覚による蛍光観察の状況とも一致している。
【0011】したがって、図2における二つのピークB
,Cの山の変化を卵の鮮度の度合いに関連づけることが
できる。そこで、本発明では短波長(400nm付近)
の可視光線あるいは紫外線を鳥類の卵に照射して鮮度を
判定するのであり、これは視覚的な鮮度の識別よりも正
確である。
【0012】本発明の方法は、一度に1個の卵の識別に
用いられるほか、図4の方法によれば、一度に多量の卵
を観察・検査することができる。この場合、蛍光像は写
真やテレビで記録することも可能である。この記録画像
を解析することにより、肉眼による判定よりも精度の高
い識別が可能となる。なお、この場合、図4に示したよ
うに、紫外線を吸収するためにUVカットフィルターを
使用するが、さらに図2のピークBの山の変化を細かく
見るためには、ショートパスフィルターを併用し、図5
のカーブAに示したように、650nm付近より長波長
側をカットし、それ以下の波長を透過させることが好ま
しい。これにより、自家蛍光の衰退の度合いはさらに明
確となる。また、図5のカーブBのように、635nm
に透過ピークを持つバンドパスフィルターを使用すれば
、赤色の自家蛍光を輝度の差として読むことができる。 すなわち、卵殻の蛍光の中から635nm付近だけの強
度で鮮度を判定する方法である。
【0013】ところで、蛍光物体色の測定方法はJIS
  Z8717に定められているが、卵の鮮度を識別す
るためには利用できない。したがって、卵殻の自家蛍光
の色相,明度,彩度は、標準色票JIS  Z8721
の中より近似したものを求め、鮮度の変化はJIS  
Z8721で定められた値で数値化することができる。 また、近似した色相,明度,彩度を色票より選び、鮮度
を判定するための色チャートを作り、これを尺度として
識別することができる。図6は、該色チャートの1例を
示したものである。
【0014】
【実施例】次に、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 同一個体から採取した鶏卵を12日間可視光写真または
紫外線照射し、UVカットフィルターを使用して撮影し
た蛍光写真で観察したところ、いずれも肉眼観察に近似
した色再現が認められたが、可視光写真の場合は、各卵
の差を見ることができないのに対し、蛍光写真の場合は
、明確に差が認められ、自家蛍光色の差が卵の鮮度に比
例して変化していることが判る。
【0015】次に、一般小売店より購入した鶏卵を上記
と同様に可視光写真または紫外線照射して撮影した蛍光
写真で観察したところ、蛍光写真の場合には、個々の卵
に多少色差が認められた。これは鶏卵を選別して梱包し
た日は同じであっても、産卵日が異なっていることを示
している。
【0016】実施例2 同一個体から採取した鶏卵に紫外線照射し、UVカット
フィルターと共にショートパスフィルターを使用して1
2日間にわたり撮影した。その結果、実施例1のUVカ
ットフィルターのみを使用した場合よりも自家蛍光の衰
退の度合いが一層明確に観察された。
【0017】
【発明の効果】本発明により短波長の可視光または紫外
線を用いて卵の自家蛍光を観察することにより、高い精
度にて卵の鮮度を識別することができる。したがって、
本発明の方法は卵の品質管理ないし安全性管理に大きく
寄与して、食生活の向上に貢献することができるばかり
でなく、試験研究の分野で要求される鮮度の高い卵を確
実に提供することができる。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】  産卵直後の卵殻の自家蛍光を蛍光分光光度
計で測定した結果を示す。
【図2】  鶏卵の産卵後の経過日数と蛍光強度の衰退
の関係を示す。
【図3】  クセノンランプの照射による蛍光強度の衰
退を示す。
【図4】  卵殻の自家蛍光の観察方法の1例を示す。
【図5】  フィルターの種類による卵殻の自家蛍光の
測定結果の特色を示す。
【図6】  卵の鮮度識別用色チャートの1例を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  鳥類の卵に短波長の可視光線または紫
    外線を照射し、自家蛍光を測定することにより該卵の鮮
    度を識別する方法。
  2. 【請求項2】  自家蛍光をUVカットフィルターを使
    用して測定する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】  自家蛍光をUVカットフィルターと共
    にショートパスフィルターを併用して測定する請求項1
    記載の方法。
  4. 【請求項4】  自家蛍光をバンドパスフィルターを使
    用して測定する請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】  測定した自家蛍光を色チャートと比較
    して卵の鮮度を識別する請求項1記載の方法。
JP3121944A 1991-04-25 1991-04-25 卵の鮮度識別方法 Expired - Lifetime JPH0687043B2 (ja)

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JPH04326060A true JPH04326060A (ja) 1992-11-16
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06317528A (ja) * 1993-03-23 1994-11-15 Takayuki Nakano 鶏卵の鮮度判定法およびその装置
WO2017056830A1 (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 シャープ株式会社 蛍光検出装置
CN109507156A (zh) * 2018-10-31 2019-03-22 山西师范大学 一种基于同步荧光鸡蛋新鲜度检测装置及检测方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06317528A (ja) * 1993-03-23 1994-11-15 Takayuki Nakano 鶏卵の鮮度判定法およびその装置
WO2017056830A1 (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 シャープ株式会社 蛍光検出装置
CN109507156A (zh) * 2018-10-31 2019-03-22 山西师范大学 一种基于同步荧光鸡蛋新鲜度检测装置及检测方法

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