JPH04296238A - トルク変動吸収装置 - Google Patents

トルク変動吸収装置

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Publication number
JPH04296238A
JPH04296238A JP8124191A JP8124191A JPH04296238A JP H04296238 A JPH04296238 A JP H04296238A JP 8124191 A JP8124191 A JP 8124191A JP 8124191 A JP8124191 A JP 8124191A JP H04296238 A JPH04296238 A JP H04296238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
hysteresis
frictional force
flywheel
spring
Prior art date
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Pending
Application number
JP8124191A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinari Toyomura
豊村 能成
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH04296238A publication Critical patent/JPH04296238A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトルク変動吸収装置に関
し、たとえば自動車のエンジンクランクシャフトに連結
されてトルク変動を吸収するのに利用される。
【0002】
【従来の技術】2つの慣性体を、互いに並列なばね機構
とヒステリシス機構とで連結した、2分割式トーショナ
ルダンパ付フライホイールにおいて、ヒステリシス機構
の摩擦力を可変としたものが知られている(たとえば、
実開昭61−137146号公報)。この可変ヒステリ
シス機構は、低回転域では高ヒステリシス、高回転域で
は低ヒステリシスとなるよう設定されており、低回転域
で共振回避、高回転域で良好なトルク変動低減効果が得
られるようにされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、低回転域でも
、アイドル回転より所定値低い共振域と、アイドル回転
近傍とでは、ヒステリシスの要求が異なるため、アイド
ル回転域での回転変動吸収効果が低いという問題があっ
た。さらに詳しくは、ヒステリシス機構の摩擦力を大に
するということは、2分割型フライホイールが一体型フ
ライホイールに近づいていくということであるから、ば
ねマス系の共振は回避されるものの、2分割フライホイ
ール特有のある回転数以上の領域での回転変動低減効果
がうすれ、アイドル回転域の回転変動が大きくなるとい
う問題があった。
【0004】本発明は、共振を抑制できるとともにアイ
ドル回転近傍での回転変動も低減できるトルク変動吸収
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、トルク変動吸収装置が次の手段を備えることによ
って、達成される。2つの慣性体を互いに並列なばね機
構とヒステリシス機構で連結した構造、前記ヒステリシ
ス機構の摩擦力を変化させる摩擦力変化手段、およびア
イドル回転より所定値低い回転域(共振域)では摩擦力
を増大させアイドル回転近傍では摩擦力を減少させるよ
うに前記摩擦力変化手段を制御する摩擦力変化手段制御
手段。
【0006】
【作用】共振域ではヒステリシス機構の摩擦力(ヒステ
リシス)が増大されるので、減衰が大になって共振が抑
制される。また、回転変動の大きいアイドル近傍では、
ヒステリシスが減少されるので、回転変動がばねにより
十分吸収される。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の望ましい実施例を図面を参
照して説明する。図1において、2つの慣性体J1 、
J2 を構成する駆動側フライホイール2、従動側フラ
イホイール4は、同一軸芯上に、ベアリング14を介し
て、相対回転可能に配設されている。駆動側フライホイ
ール2はエンジンクランクシャフトに連結され、従動側
フライホイール4にはクラッチが切離し可能に接触され
る。 駆動側、従動側フライホイール2、4に対して相対回転
可能にドリブンディスク6が配設される。駆動側フライ
ホイール2とドリブンディスク6との間には、ばね機構
8が設けられ、ドリブンディスク6と従動側フライホイ
ール4との間にはトルクリミット機構10が設けられる
。トルクリミット機構10は設定値以上の過大トルクが
かかったときに滑りを生じて設定値以上のトルクの伝達
をカットするものである。この設定値以下のトルクでは
、ドリブンディスク6と従動側フライホイール4は一体
的に回転する。
【0008】ばね機構8は、周方向に延びる複数のコイ
ルスプリングと、各コイルスプリングの両端に設けたス
プリングシートとから成る。各コイルスプリング/スプ
リングシートアッセンブリは、駆動側フライホイールに
形成された切欠きに周方向に着脱可能に保持される。一
方、ドリブンディスク6は環状の内周部材とそこから半
径方向外方に延びる複数のアームを有しており、このア
ームが各コイルスプリング/スプリングシートアッセン
ブリの端部に周方向に対向する。したがって、駆動側フ
ライホイール2と従動側フライホイール4との間に相対
回転が生じると、各コイルスプリング/スプリングシー
トアッセンブリの一端は駆動側フライホイール2の切欠
きの周方向縁部に当接し、前記アッセンブリの他端はド
リブンディスク6のアームに当接して、スプリングが撓
み、駆動側フライホイール2とドリブンディスク6との
間にトルクが伝達され、このトルクはトルクリミット機
構10を介して従動側フライホイール4に伝達される。 ただし、トルクがトルクリミット機構10の設定摩擦力
を越える程大のときは、その越えた分だけはトルクリミ
ット機構10がすべることによりカットされる。かくし
て、トルクは駆動側フライホイール2と従動側フライホ
イール4との間に、ばね機構8を介して伝達され、この
ときばねによって、所定回転域において、トルク変動が
低減される。
【0009】しかし、2つのマスJ1 、J2 とばね
機構8のばねから成るばねマス系の共振点においては、
逆にトルク変動が増幅される。この共振点は、通常、ア
イドル回転域より所定回転数低い領域に設定され、アイ
ドル回転域および通常使用域において、トルク変動吸収
装置がエンジン回転に共振しないようにされている。し
かし、エンジンの起動、停止時には、必ずこの共振点を
通過するとともに、アイドル回転時に共振点に引き込ま
れることがあってそのような場合には共振を生じるので
、それを軽減するために、駆動側フライホイール2と従
動側フライホイール4との間に、摩擦力を与えるための
ヒステリシス機構12が設けられている。ヒステリシス
機構12は、振動系としてみた場合、ばね機構8と並列
に配列されている。ヒステリシス機構12の設定摩擦力
は、トルクリミット機構10に比べてはるかに小さい。 トルクリミット機構10は駆動側、従動側フライホイー
ル2、4間に摩擦力を与えるためのものではなく、過大
トルクをカットするためのものであるのに対し、ヒステ
リシス機構12は駆動側、従動側フライホイール2、4
間に相対回転があるときに常時摩擦力を与えるためのも
のである。
【0010】ヒステリシス機構12は、環状のヒステリ
シスプレート16と、ヒステリシスプレート16の従動
側フライホイール4に対向する面にはり付けた摩擦材1
8と、ヒステリシスプレート16を従動側フライホイー
ル4側に押して摩擦材18を従動側フライホイール4に
押しつけるコーンスプリング20とから成る。
【0011】ヒステリシス機構12に対して、ヒステリ
シス機構12の摩擦力を変化させる(図示例では、増大
させる)摩擦力変化手段22が設けられる。摩擦力変化
手段22は、たとえば、オイルタンク(潤滑油を貯める
オイルパン)24、油圧ポンプ26、リリーフバルブ2
8、駆動側フライホイールに半径方向に摺動自在に設け
た遠心式バルブ30、油圧ポンプ26からの一定圧のオ
イルをクランクシャフトジャーナル部32を介して遠心
式バルブ30に導くオイル通路34およびオイルのドレ
ン通路36、遠心式バルブ30を介して供給されるオイ
ルの圧力をヒステリシス機構12を押すための軸力に変
換するとともに倍力するピストン式倍力機構38、から
成る。
【0012】さらに、摩擦力変化手段22に対して、ア
イドル回転より所定値低い回転域では摩擦力を増大させ
アイドル回転近傍では摩擦力を減少させるように摩擦力
変化手段22を制御する摩擦力変化手段制御手段40が
設けられる。摩擦力変化手段制御手段40は、たとえば
遠心式バルブ30に設けた、ドレンへの開度特性が図2
のように設定された切替通路42、遠心式バルブ30を
遠心力に抗する方向に押すスプリング44等から成る。
【0013】図1はアイドル回転状態を示しており、こ
の状態では遠心式バルブ30に働く遠心力とスプリング
44とのつり合いによって、遠心式バルブ30が、その
切替通路42が倍力機構からの通路46をドレン通路3
6に連通する位置にある。これによって、アイドル回転
数では、(ドレン通路36への)開度が図2に示すよう
に最も大きくなる。アイドル回転数より低回転側になっ
ても高回転側になっても、すなわち遠心式バルブ30が
図1の状態から半径方向内方に移動しても外方に移動し
ても、遠心式バルブ30の(ドレン通路36への)開度
は小さくなり、ついにはドレン通路36への連通が遮断
される。これと同時に、倍力機構からの通路46は圧油
通路34に、切替通路42を介して、連通し始め、倍力
機構38に油圧をかけて、ヒステリシス機構12に油圧
力を加える。
【0014】図3は、図1の構成をもつトルク変動吸収
装置の、ヒステリシストルク対回転数特性を示している
。すなわち、アイドル回転域近傍では、倍力機構38は
ドレンされているから、ヒステリシス機構12には油圧
力はかからず、ヒステリシス機構12のコーンスプリン
グ20による押圧力だけがかかっている。このときのト
ルクをT1 とすると、このトルクは、従来品のヒステ
リシス機構付き2分割型トーショナルダンパ付フライホ
イールのヒステリシストルクより低く設定されている。
【0015】しかし、図3に示すように、アイドル回転
域近傍以外の回転域では、倍力機構38に油圧がかかる
ので、ヒステリシストルクはコーンスプリング20の押
付力と倍力機構38からの押圧力との和によって生じる
トルクとなり、ヒステリシストルクが増大される。この
トルクをT2 とすると、T2 は従来品のヒステリシ
ストルクより大に設定されている。したがって、T1 
<従来品のヒステリシストルク<T2 の関係をもたし
てある。
【0016】図4、図5は、図1のトルク変動吸収装置
のねじり特性を示している。両図に示すように、ばね機
構8がドリブンディスク6に係合するまでは、ばねが効
かず、係合した後はばね機構8のコイルスプリングが撓
んでねじり角の増大につれてトルクが増大し、コイルス
プリングが十分に撓んでその両端のスプリングシートの
クッションが当接し始めるとさらに急勾配でトルクが増
大し、ついにはトルクリミット機構10の設定摩擦力に
よるトルクになると、トルクリミット機構10がすべり
を生じて、過大分のトルクをカットする。
【0017】ヒステリシス機構12は常時働くから、図
4、図5の特性はヒステリシスを画く。ただし、アイド
ル回転域では、小さなヒステリシストルクT1 が働く
ため、図4に示すように、ヒステリシスで吸収されるエ
ネルギ(ヒステリシス曲線で囲まれた領域)は小さいが
、アイドル回転近傍以外の領域では、大きなヒステリシ
スT2 が働くため、図5に示すように、ヒステリシス
で吸収されるエネルギは大きい。
【0018】つぎに、作用を説明する。まず、アイドル
回転域では、遠心式バルブ30が自動的に倍力機構38
をドレンして、ヒステリシス機構12のヒステリシスト
ルクをT1 と、小さくする。このため、2分割フライ
ホイール本来の回転変動低減効果が有効に発揮される。 したがって、エンジン側回転に大きな回転変動があって
も、トルク変動吸収装置を通ってパワートレインに伝達
されるときは回転変動は小さくなっている。しかし、ア
イドル回転以外の領域、たとえば、共振域(アイドル回
転より所定回転数低いところに設定されている)では、
遠心式バルブ30が倍力機構38に油圧をかけ、ヒステ
リシストルクをT2 と、大きくする。このため、2分
割フライホイールは一体型フライホイールに近づき、共
振しにくくなり、かつ振動の振幅も小さくなる。引き込
み現象も生じにくい。
【0019】上記説明においては、アイドル回転域より
大回転域の通常使用域においても、ヒステリシストルク
をT2 と大きくするようにしたが、通常使用域におい
てはヒステリシストルクをT1 とするようにしてもよ
い。 これは、図1において、たとえば、遠心式バルブ30の
外方にストッパ(図示略)を設置して、図1の状態より
も遠心式バルブ30が半径方向外方に移動しないように
することによって、簡単に達成される。こうすることに
よって、通常使用域における回転変動吸収効果を向上さ
せることもできる。
【0020】
【発明の効果】本発明では摩擦力変化手段と摩擦力変化
手段制御手段を設けて、アイドル回転域より所定値低い
回転域ではヒステリシス機構の摩擦力を増大させ、アイ
ドル回転域ではヒステリシス機構の摩擦力を減少させる
ようにしたので、次の諸効果が得られる。 (イ)アイドル域では、理想的な回転変動低減効果が発
揮される。 (ロ)従来品よりも共振回転数がさがり、引き込み共振
現象が発生しにくくなる。 (ハ)引き込み共振後の振幅がさがり、トルクリミット
機構のすべり作動頻度が低くなる。 (ニ)ヒステリシス機構の発熱および摩擦が小さくなる
。 (ホ)従来品よりもリミットトルクが増大し、最大伝達
トルクが大きくなり、リミットトルク発生部の耐久性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るトルク変動吸収装置の
半断面図である。
【図2】図1のトルク変動吸収装置における遠心式バル
ブをドレンへの開度特性である。
【図3】図1のトルク変動吸収装置のヒステリシストル
ク対回転数特性図である。
【図4】図1のトルク変動吸収装置のアイドル回転時の
ねじりトルク対ねじり角特性図である。
【図5】図1のトルク変動吸収装置の共振回転域のねじ
りトルク対ねじり角特性図である。
【符号の説明】
2  駆動側フライホイール 4  従動側フライホイール 6  ドリブンディスク 8  ばね機構 10  トルクリミット機構 12  ヒステリシス機構 22  摩擦力変化手段 30  遠心式バルブ 40  摩擦力変化手段制御手段 42  切替通路 44  スプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  2つの慣性体を互いに並列なばね機構
    とヒステリシス機構で連結したトルク変動吸収装置にお
    いて、前記ヒステリシス機構の摩擦力を変化させる摩擦
    力変化手段を設け、アイドル回転より所定値低い回転域
    ではヒステリシス機構の摩擦力を増大させアイドル回転
    近傍ではヒステリシス機構の摩擦力を減少させるように
    前記摩擦力変化手段を制御する摩擦力変化手段制御手段
    を設けたことを特徴とするトルク変動吸収装置。
JP8124191A 1991-03-22 1991-03-22 トルク変動吸収装置 Pending JPH04296238A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8124191A JPH04296238A (ja) 1991-03-22 1991-03-22 トルク変動吸収装置

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JP8124191A JPH04296238A (ja) 1991-03-22 1991-03-22 トルク変動吸収装置

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JPH04296238A true JPH04296238A (ja) 1992-10-20

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ID=13740929

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JP8124191A Pending JPH04296238A (ja) 1991-03-22 1991-03-22 トルク変動吸収装置

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JP (1) JPH04296238A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003172404A (ja) * 2001-12-04 2003-06-20 Nissan Motor Co Ltd フリクション装置
EP1519074A3 (en) * 2003-09-26 2005-12-21 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Damping device and clutch apparatus having the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003172404A (ja) * 2001-12-04 2003-06-20 Nissan Motor Co Ltd フリクション装置
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