JPH04273259A - 自己診断修復システムを備えた画像形成装置 - Google Patents

自己診断修復システムを備えた画像形成装置

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JPH04273259A
JPH04273259A JP3034271A JP3427191A JPH04273259A JP H04273259 A JPH04273259 A JP H04273259A JP 3034271 A JP3034271 A JP 3034271A JP 3427191 A JP3427191 A JP 3427191A JP H04273259 A JPH04273259 A JP H04273259A
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JP
Japan
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failure
deterioration
value
parameter
qualitative
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Pending
Application number
JP3034271A
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English (en)
Inventor
Yasushi Umeda
靖 梅田
Yasuo Mogi
康男 茂木
Tetsuo Tomiyama
冨山 哲男
▲吉▼川 弘之
Hiroyuki Yoshikawa
Yoshiki Shimomura
芳樹 下村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自己診断および/ま
たは自己修復システムに関するものである。より詳しく
は、近年盛んに研究が行われている人工知能、知識工学
を利用するとともに、ファジイ推論を採用することによ
って装置の劣化状態や動作状態等を自己診断し、また必
要に応じて自己修復し得るようなシステムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】精密機械や産業機械等の開発分野におい
ては、保全作業の省力化や自動運転の長期化を実現する
ために、最近、人工知能(ArtificialInt
elligence:いわゆるAI)技術を利用したエ
キスパートシステムの研究が盛んに行われている。エキ
スパートシステムの中には、装置に故障が生じたか否か
を自己診断し、また生じた故障を自己修復するものが見
受けられる。
【0003】ところが、従来のエキスパートシステムに
よる故障診断システムでは、(A)知識に汎用性がなく
、様々な対象に対しての故障診断ができないこと、(B
)未知の故障に対する診断ができないこと、(C)対象
が複雑になると、故障診断に必要な知識量が爆発的に増
大するので、実現性が困難になること、(D)知識獲得
が難しいこと、等の限界が指摘されていた。
【0004】より具体的に説明すると、従来の自動調節
システムや故障診断システムは、基本的には、或るセン
サの出力に基づいて対応するアクチュエータを作動させ
るようになっていた。つまり、予め定めるセンサおよび
アクチュエータの組み合わせにより、一種の自動調節や
故障診断がなされていた。よって、基本的には、或るセ
ンサは特定のアクチュエータと対応しており、両者の関
係は固定的であった。それゆえ、(a)センサのパラメ
ータとアクチュエータのパラメータとの関係は数値的に
明示されていなければならない。(b)上記(a)の理
由から、センサのパラメータとアクチュエータのパラメ
ータとの関係は対象に強く依存しており、汎用性に乏し
く、様々な対象に対して利用ができない。(c)各セン
サ同士のパラメータ間または各アクチュエータ同士のパ
ラメータ間の関係は制御と無関係であり、対応するセン
サのパラメータとアクチュエータのパラメータとの関係
のみに基づく単純な制御しか行えず、対処できる故障が
予め限定されており、未知の故障は扱えない。(d)上
記(c)の理由から、任意のアクチュエータのパラメー
タを操作したことにより生じ得る他のアクチュエータの
パラメータへの副次的影響を予測できない、等の問題点
があった。
【0005】このように、従来の自動調節システムや故
障診断システムでは、予測故障AはセンサAおよびアク
チュエータAの組Aに基づいて行われ、予測故障Bはセ
ンサBおよびアクチュエータBの組Bに基づいて行われ
、予測故障CはセンサCおよびアクチュエータCの組C
に基づいて行われるという具合に、それぞれ独立したセ
ンサおよびアクチュエータの組に基づく故障診断が行わ
れ、またそれに基づく故障修復が行われていたにすぎな
かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願出願人等
は、この発明に関連する技術として、先に、画像形成装
置を対象機械に取り上げて、従来技術の欠点を解消した
新規な自己診断および/または自己修復を行うシステム
を提案した(特願平2−252111号ないし特願平2
−252216号参照)。
【0007】上記既提案の自己診断および/または自己
修復システムにおいて用いられている定性推論は、方程
式群と初期状態とから定性的遷移を決定する手法として
は完全性がある。その反面、定性的、換言すれば記号的
な表現形式上での推論を行っていることから、対象とす
る系(機械)の状態表現として曖昧な表現を許さないと
いう避けがたい宿命を持っている。これは、保全活動に
おいてしばしば見受けられる「曖昧な情報」、たとえば
、機械の状態として「これは正常かもしれないし、異常
かもしれない」といった情報を扱って故障診断、修復を
行う手法としては不十分である。
【0008】また、機械を構成している個々の部品につ
いての劣化や故障履歴情報を利用した故障診断の総合化
を行うことを考えた場合、既提案の定性推論に何らかの
別の表現方法を用いた論理を足し合わせ、曖昧さのある
情報を扱う手法を加えた推論方法を考えなければ、故障
診断および/または故障修復システムとしてより完成度
の高いものを構築することができない。
【0009】そこで、本願発明者は、上記既提案の自己
診断および/または自己修復システムで用いられている
定性推論に、曖昧さを数学的に扱う理論であるファジイ
理論を組み合わせることによって、より完成度の高い自
己診断および/または自己修復システムを発明した。こ
の発明の具体的な目的は、保全的な立場から見た、曖昧
さを許した推論の開発を行い、該推論を用いて機械、具
体的には画像形成装置の状態を自己診断することができ
、かつ必要に応じて自己修復可能なシステムを提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】自己診断修復システムを
備えた画像形成装置であって、画像形成装置を複数個の
要素の結合として表現し、各要素の挙動または属性およ
び各要素間の結合関係をパラメータを用いて定性的に表
わした定性データ、各パラメータのメンバーシップ関数
ならびに故障診断知識が記憶された対象モデル記憶手段
、前記画像形成装置を構成する所定の部品について、使
用時間と劣化量との関係を表わす劣化データが記憶され
た劣化データ記憶手段、前記画像形成装置の予め定める
箇所における機能状態を検出して状態データを出力する
ための複数個のセンサ手段、前記画像形成装置の機能状
態を変化させることのできる複数個のアクチュエータ手
段、劣化データ記憶手段に記憶された劣化データに基づ
いて、現在までの使用時間に対応する劣化量を算出する
劣化量算出手段、対象モデル記憶手段に記憶された定性
データのパラメータのうち、劣化量算出手段により算出
された劣化量によって変化したパラメータの値をパラメ
ータのメンバーシップ関数を用いてファジイ定性値とし
て表現する変化算出手段、センサ手段によって検出され
た状態データを対象モデル記憶手段に記憶されたパラメ
ータのメンバーシップ関数を用いてファジイ定性値に変
換するデータ変換手段、データ変換手段の変換出力を対
象モデル記憶手段に記憶された定性データと比較するこ
とにより故障の有無を判定する故障判定手段、故障判定
手段が故障有りを判定したことに応答して、変化算出手
段の算出結果を初期条件として対象モデル記憶手段に記
憶された定性データおよび故障診断知識に基づいて画像
形成装置の状態を診断し、診断結果を曖昧さを含む表現
で出力する故障診断手段、データ変換手段で変換された
ファジイ定性値を故障診断手段から出力される画像形成
装置の状態と比較して故障原因を同定する原因同定手段
、原因同定手段からの原因同定出力が得られたことに基
づいて、診断された故障原因を修復可能か否かを判別す
る判別手段、ならびに判別手段が修復可能と判別したこ
とに基づいて、故障原因を除去するために前記複数個の
アクチュエータ手段を選択的に作動させる修復手段、を
含むことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】この発明にかかる自己診断修復システムは、ま
ず、使用時間と劣化量との関係を表わす劣化データに基
づいて現在までの使用時間に対する劣化量を算出する。 そして、算出された劣化量によって変化したパラメータ
の値をパラメータのメンバーシップ関数を用いてファジ
イ定性値化し、定性データ上で用いる表現に置き換える
。また、複数のセンサ手段で検出されたデータをパラメ
ータのメンバーシップ関数を用いてファジイ定性値に変
換し、そのファジイ定性値に基づいて故障の有無を判定
する。そして、故障有りと判定すると、上記劣化量によ
って変化したパラメータ値を初期値として故障診断を行
う。診断結果は曖昧さを含む表現で出力される。
【0012】さらに、センサ手段の検出出力から変換さ
れたファジイ定性値を故障診断で得られた結果と比べて
故障原因を同定する。つまり、故障診断の結果、複数の
故障原因候補が取り上げられた場合に、どの故障原因候
補が実際の装置の状態により合致しているかを検討する
。したがって、現実の故障状態がより正確に出力される
。そして、その故障は修復できるもの(たとえばハロゲ
ンランプの光量不良)であるか、修復できないもの(た
とえばハロゲンランプ切れ)であるかが判別され、修復
できる場合のみ、複数個のアクチュエータのうちの所定
のものが作動され、修復操作がされる。
【0013】
【実施例】ファジイ定性推論 まず、自己診断のために必要な新規に開発された曖昧さ
を有した推論であるファジイ定性推論について説明をす
る。 (1)ファジイ定性値 本願出願人の先願にかかる自己診断および/または自己
修復システムで用いられている定性推論においては、変
数の値を記号的に表現する手法として量空間と定性値と
いう概念が用いられている。量空間は、実数集合を物理
的に意味のある特徴的な値である境界標(ランドマーク
(Landmark))と、それら境界標に囲まれた区
間とで記号的に表現した有限集合である。ゆえに、定性
値としては、境界値か区間値のどちらか片方しか取り得
ない。
【0014】理想的な対象機械を例にとった自己診断お
よび/または自己修復システムを考えるならば、或る値
が境界値か区間値かと決めるのは意味のあることであろ
う。しかしながら、実際の現実世界において、測定によ
って得られた定量値を定性的な表現に変換しそれを基に
推論を行うことを考えた場合、ただ単に二者択一的に境
界値か区間値かに変換することは妥当性を欠くおそれが
ある。なぜならば、上述したように、保全活動において
は「曖昧な情報」が見受けられ、境界値かもしれないし
区間値かもしれないといった状況が現実に生じ得るから
である。
【0015】そこで、この発明ではファジイ理論の適用
を考えることにした。ファジイ理論は、曖昧さを数学的
に扱う理論であり、ファジイ理論での集合の表現の特徴
は、或る要素が集合に属するか否かの中間的な状態を、
その要素が集合に属する度合いとして0.0から1.0
までの小数値で表わすことである。この表現形式を用い
ることにより、従来の集合では表現出来ない中間的な状
態の表現が可能である。ファジイ理論では、或る要素が
或る集合に属する度合い(グレード)を規定する関数は
「メンバーシップ関数」と呼ばれている。
【0016】このメンバーシップ関数を用いて表現され
るファジイ集合の概念を導入することにより、定性的な
表現に曖昧さを付加した表現が可能になる。つまり、こ
の発明では、変数の値を、従来の定性値と、その定性値
に属する度合い(グレード)の組として表現する。かか
る表現形式を「ファジイ定性値」と呼ぶことにする。た
とえば、図1に示す量空間において或る変数の値をファ
ジイ定性値で表すと、たとえば   (Normal:0.4、(Normal,nil
):0.6)などのように表現される。
【0017】このファジイ定性値の表現法を用いること
により、センサ情報を推論に活用するときに、曖昧さを
許すことが可能になる。つまり、先に提案された定性推
論を用いた故障診断システムでは、正常値域として或る
一定の範囲を決めておき、センサから得られる定量値が
その範囲に入っていればその値を「正常値」のランドマ
ーク上にあるとして定性推論を行っていた。
【0018】これに対し、この発明では、センサから得
られる定量値を定性的な表現に変換する操作にメンバー
シップ関数を用いる。メンバーシップ関数を用いる場合
においては、図2に示すように、予めセンサの実数空間
上に「正常値(Normal;以下、Nと略す)」、「
正常値より大きい(Normal,nil;以下、N,
nilと略す)」、「正常値より小さい(0,Norm
al;以下、0,Nと略す)」などのメンバーシップ関
数を決めておく。そして、センサから得られる実測値を
図2に示すこの空間上にマッピングすることにより、実
測されたセンサの定量値を曖昧さを許す定性的な表現に
変換する。 (2)ファジイ定性値の演算則 ファジイ定性値の代数演算は、定性推論の代数演算規則
とグレードの計算とからなる。具体例を示しながら説明
する。たとえば、 Zf  =  Xf  ×  Yf Xf  =  (N:0.8、(N,nil):0.2
)Yf  =  ((0,N)0.7、N:0.3)で
、かつ、ランドマーク間の関係が、 (Xf,Yf,Zf)=(N,N,N)を具体例として
説明する。まず、Xf、Yfのそれぞれの定性値(この
例ではXfについてNと(N,nil)など)とランド
マーク間の関係から、Zfの定性値としてとり得るもの
をすべて挙げる。そのときの、Zfの定性値に対するグ
レードはXf、Yfの定性値に対するグレードの小さい
方をとる。具体的には、      Xf      
  Yf          Zf      N  
    ×(0,N)=(0,N)         
   :  0.8、 0.7=0.7       
  N      ×    N    =    N
                :  0.8、 0
.3=0.3   (N,nil)  ×(0,N)=
(0,N)N(N,nil):  0.2、 0.7=
0.2   (N,nil)  ×    N    
=(N,nil)            :  0.
2、 0.3=0.2 さらに、Zfの定性値に対する
グレードが2通り以上に求まるときは、その中で最大値
を採用する。上の例では、第1式と第3式において、Z
fの定性値(0,N)に対して、それぞれ、0.7と0
.2の2通りが求まるが、そのうちの最大値0.7をZ
fの定性値(0,n)のグレードとする。同様に、Zf
の定性値Nに対しても、第2式と第3式において、0.
3と0.2の2通りとなるので、最大値0.3を選ぶ。
【0019】以上の計算から、Zfのファジイ定性値は
    Zf=((0,N):0.7、N:0.3、(
N,nil):0.2)となる。さらに、グレードを足
し合わせたときにその合計が1となるように規格化をす
る。規格化は、各定性値のグレードを1.2(ただし、
1.2=0.7+0.3+0.2)で除算することによ
って行う。規格化の結果、   Zf=((0,N):0.58、N:0.25、(
N,nil):0.17)となる。 (3)推論 推論は、基本的にはプロパゲーション(伝播)法を用い
る。これは、既に値の決まっているパラメータから始ま
り、そのパラメータの値をパラメータ間の関係を用いて
他のパラメータに順次伝播させ、系全体のパラメータを
決めるアルゴリズムである。
【0020】伝播のさせ方は、三項関係あるいは二項関
係にあるパラメータのうち、未定のものを既に決まって
いるパラメータとその間の関係を用いて上述のファジイ
演算則より決定する方法を用いる。具体的な推論の仕方
については、後述する具体例においてより明らかになろ
う。 システムの構成 図3は、この発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。このシステムには、対象機械(具体的には、小型
の電子写真複写機等)上に設置された複数のセンサ1a
,1b,1cおよび対象機械の作動状態等を変化させる
ための複数のアクチュエータ6a,6b,6cが含まれ
ている。
【0021】複数のセンサ1a,1b,1cは、それぞ
れ、この対象機械の作動によって生じる対象機械の要素
または該機械要素間の関連状態の変化を検出するための
ものである。複数のセンサ1a,1b,1cからそれぞ
れ取り込まれる情報は、増幅回路2で増幅され、A/D
変換回路3でアナログ信号からディジタル信号に変換さ
れ、ディジタル信号/FQ値(ファジイ定性値)変換部
11へ与えられる。ディジタル信号/FQ値変換部11
は、A/D変換回路3から与えられるディジタル信号を
ファジイ定性値に変換する部分である。すなわち、ディ
ジタル信号を、定性値(たとえば、なし(0)、小さい
(0,N)、ノーマル(N)、大きい(N,nil)、
という4つのシンボルのいずれか)およびグレード(0
.0ないし1.0の数値)によって表現する変換機能を
備えている。センサ1a,1b,1cから与えられる信
号を、ファジイ定性値で表わされた定性的な情報に変換
することにより、後述するように、機能評価をより正確
に行うことができる。
【0022】また、劣化データ算出部12、劣化データ
算出部12へ使用時間データを与えるためのタイマ19
、ショートタームシミュレーション部13、故障診断部
14、対象モデル記憶部15および故障シミュレーショ
ン部16が備えられている。劣化データ算出部12は、
対象機械を構成する部品の経年的な劣化量を算出するた
めの部分である。算出の仕方の詳細は後述する。ショー
トタームシミュレーション部13は、対象機械の現在の
状態をシミュレーションするための部分である。故障診
断部14は、ディジタル信号/FQ値変換部11から与
えられるファジイ定性値を用いて機能評価を行い、故障
症状を特定すると共に、故障症状から故障原因を導出す
るための部分である。この故障診断部14で特定される
故障症状から故障原因を導出するための処理ステップ(
故障診断ステップ)は、前述した本願出願人の先願明細
書に開示されている自己診断および/または自己修復シ
ステムにおいて用いられている推論(ファジイ推論を用
いないノンファジイ推論)に基づいて行われる。
【0023】対象モデル記憶部15には、対象機械を物
理的な視点から捉え、実体レベルで複数個の要素の結合
としてパラメータで表わした「実体モデル」(後に説明
する表1参照)、各パラメータの結合ツリーとして表わ
した「パラメータモデル」(後に説明する図11参照)
、各パラメータの初期値、機能パラメータのメンバーシ
ップ関数(図2に示すごときもの)、注目する部品の使
用時間と劣化状態との関係(後に説明する図4参照)、
劣化状態とパラメータのメンバーシップ関数との関係(
後に説明する図5参照)、劣化状態と故障現象の起こる
度合いとの関係(後に説明する図6参照)、故障判定基
準値、故障候補知識等が予め記憶されている。対象モデ
ル記憶部15に記憶されているこれら知識は、ディジタ
ル信号/FQ値変換部11、劣化データ算出部12、シ
ョートタームシミュレーション部13または故障診断部
14が処理を行う際に活用される。また、故障シミュレ
ーション部16は、ショートタームシミュレーション部
13および故障診断部14と共同して、故障のシミュレ
ーションを行う部分である。
【0024】この実施例およびこの発明の特徴の1つは
、システムに、劣化データ算出部12およびショートタ
ームシミュレーション部13という2つの構成要素が備
えられていることである。次に、これら2つの構成要素
についてより詳細に説明をする。 (1)劣化データ算出部 劣化データ算出部12では、対象機械を構成する部品の
うち、故障診断に関連する部品を取り上げ、部品ごとの
時間経過による劣化状態ならびにその劣化状態がパラメ
ータ値に与える影響および故障現象の起こる度合いを算
出する。
【0025】故障診断に関連する部品は、部品ごとまた
は関係する部品群ごとに、予め使用時間と劣化量との関
係を表わす劣化データが設定されている。たとえば、図
4に示すごときデータが設定されている。この劣化デー
タは、対象モデル記憶部15に記憶されている。劣化デ
ータ算出部12は、タイマ19から与えられる時間デー
タをたとえば積算して現在までの機械の使用時間の合計
を求め、その時間を図4に当てはめることにより、注目
する部品の劣化状態を算出する。
【0026】なお、この場合に算出される劣化状態は、
故障し易さ等の量で、対象機械のパラメータモデル上の
物理量を予測するものではない。たとえば注目する部品
が特定のギヤであり、そのギヤの劣化状態(歯車の摩耗
量)を求めても、その結果、対象機械のパラメータモデ
ルにどんな変化が起こるかはわからない。そこで、次に
、劣化が対象機械に及ぼす影響を求める。これは、図5
に示すような劣化状態とパラメータモデルのパラメータ
値との関係から求める。図5に示す劣化状態とパラメー
タ値との関係は、パラメータのメンバーシップ関数を用
いて予め設定され、対象モデル記憶部15に記憶されて
いる。劣化データ算出部12では、対象モデル記憶部1
5から図5に示す関係グラフを読み出し、このグラフ上
に劣化状態をマッピングすることにより、劣化がパラメ
ータ値に与える影響を算出する。
【0027】また、劣化データ算出部12は、予め対象
モデル記憶部15に記憶されている図6に示すような劣
化状態と故障現象の起こる度合いとの関係グラフから、
算出された劣化状態に対する故障現象の起こる度合いを
決定する。なお、図4に基づいて算出される劣化状態は
使用時間が決まると一義的に決まる値であり、定量値と
して算出される。一方、図5に基づいて得られるパラメ
ータ値は、ファジイ定性値で表わされる曖昧さを有する
値であり、定性値とグレードとにより、たとえば((0
,N):0.9、N:0.1) のように表現される。さらに、図6に基づいて算出され
る現象の起こる度合いも、劣化状態に応じて一義的に定
まる定量値である。
【0028】この実施例では、使用時間に対する劣化状
態のグラフ、劣化状態と故障現象の起こる度合いのグラ
フに基づいてパラメータ値の変化および故障現象の起こ
る度合いを求めたが、劣化状態ではなく、劣化量そのも
のを求め、劣化量とパラメータ値の変化または故障現象
の起こる度合いを表わすグラフに基づいて、パラメータ
値や故障現象の起こる度合いを求めてもよい。 (2)ショートタームシミュレーション部ショートター
ムシミュレーション(以下、SSIMという)は、現在
の対象機械の状態を決定するためのシミュレーションで
ある。
【0029】機械の状態は、対象機械を構成している個
々の部品についてその属性を表わす物理量の集合で表わ
される。SSIMは、これら物理量を定性的な方程式で
関係付けたパラメータモデル(図11参照)上で行う。 SSIMの推論法は、上述したファジイ定性推論を用い
る。また、ファジイ定性推論のアルゴリズムとしては、
プロパゲーション法を用いる。以下に、このプロパゲー
ション法における伝播のさせ方について説明をする。
【0030】推論は、定数パラメータ、センサから得ら
れる値によって決まるパラメータ、劣化データ算出部1
2によって決まるパラメータ、のそれぞれの値が決定さ
れた状態から始まる。伝播をさせる場合、まず、(1)
三項関係(+、−、×、等)にあるパラメータのうち、
二項が既に決まっていれば、残りの一項を決める。
【0031】(2)二項関係(=)にあるパラメータの
うち、どちらかが決まっていれば、他方を決める。以上
の伝播方法を、すべてのパラメータの値が決まるまで繰
り返す。この結果、SSIMにより、対象機械全体の状
態、換言すればすべてのパラメータ値が決定される。
【0032】次に、劣化データ算出部12、ショートタ
ームシミュレーション部13、故障診断部14および故
障シミュレーション部16において行われる診断結果の
推論手順について説明をする。 劣化情報を利用したファジイ定性推論による故障診断図
7、図8および図9を参照して、故障診断の推論は、以
下の手順で行われる。
【0033】予め、対象機械に設けられたセンサによっ
てその時点での対象機械の状態をセンシングし(ステッ
プS1)、センシングによって得られた各パラメータの
値をファジイ定性値化する(ステップS2)。ステップ
S1におけるパラメータ値のセンシングは、センサが設
けられている場合には、もちろんそのセンサによって行
われる(たとえば、後述するように、ハロゲンランプの
光量Hlは、AEセンサで測定される等である。)が、
センサが設けられていない場合には、サービスマン等が
対象機械をマニュアルで測定し、測定した値をシステム
に入力する方法がとられてもよい。また、ステップS2
におけるファジイ定性値化は、対象モデル記憶部15に
予め記憶されている各パラメータのメンバーシップ関数
(図2に示すごときもの)上に測定された定量値をマッ
ピングすることによって行われる。
【0034】(1)劣化状態の算出 次いで、現時点までの劣化状態が算出される(ステップ
S3)。この劣化状態は、前述したように、タイマ19
から与えられる時間データが劣化データ算出部12で積
算され、その積算値を対象モデル記憶部15から読み出
した図4に示すグラフに当てはめることにより求められ
る。なお、タイマ19自体を時間積算型のものとして、
その出力値をそのまま利用できるものとしてもよいし、
あるいはタイマ19を設けず、使用時間は、サービスマ
ン等がマニュアル入力する構成とすることもできる。
【0035】(2)劣化状態を対象モデルに与える影響
に変換 ここでは、図4に示すグラフから得られた劣化状態を、
対象モデルのパラメータに及ぼす影響等に変換する(ス
テップS4)。変換は、ステップS3で算出された劣化
状態を図5のグラフに当てはめて (i)パラメータモデル上でのパラメータ値の変化を得
る処理と、劣化状態を図6のグラフに当てはめて(ii
)現象の起こる度合いの変化 を得る処理とからなる。
【0036】なお、この説明では、上記2つの変化を劣
化が対象モデルに及ぼす影響として求めたが、たとえば
パラメータモデル上でのパラメータ値の変化だけを求め
てもよい。 (3)SSIM 上記(2)で求めた部品に及ぼす影響のうち、パラメー
タ値に対する影響の結果得られたパラメータ値を初期条
件としてシミュレーションを行い、時間経過後の対象機
械全体のパラメータの値を決定する。
【0037】具体的には、ステップS4によって得られ
た所定のパラメータの値をパラメータモデル上に置き(
ステップS5)、プロパゲーション法によってパラメー
タモデル上を伝播させて、対象機械の全パラメータの値
を決定し、対象機械の現在の状態モデルを生成する(ス
テップS6)。 (4)故障判定 次いで、予めステップS2でファジイ定性値に変換して
おいたセンサ値のうち、機能パラメータのセンサ値を見
て、故障しているか否かを判定する(ステップS7)。
【0038】機能パラメータのセンサ値の評価は、予め
対象モデル記憶部15に記憶されている故障判定基準値
と比較することにより行われる。機能パラメータのセン
サ値が正常と判定されると、ステップS8へ進み、ステ
ップS6で求められたパラメータモデル上のパラメータ
値とステップS1でセンシングされまたは入力された実
際のパラメータ値をステップS2でファジイ定性値化し
た値とが比較され、パラメータモデルと実際の対象機械
の状態との一致度が判定される。
【0039】ステップS8における一致度の評価の結果
、一致している場合には処理は終了する。また、一致し
ていない場合であっても、ステップS7で機能パラメー
タが正常であると判定されていることを優先して、機械
は作動させ続ける。しかし、モデルとセンサ値とは不一
致であり故障の可能性も残されていることから、たとえ
ば表示装置等にメッセージを表示させる(ステップS9
)。メッセージの表示形態は種々考えられるが、たとえ
ば上述のように、機能パラメータが正常でありモデルは
不一致である場合は、機能パラメータを測定するセンサ
が故障していることが考えられるので、「センサ異常に
なっている可能性がある」等の表示を行う。
【0040】(5)故障診断 上記(4)で故障と判定された場合、故障症状から故障
候補を導出する(ステップS10)。予め複数の故障候
補が対象モデル記憶部15(図3)に記憶されている。 機能パラメータのパラメータ値からパラメータモデル上
でのトレースを行い、予め記憶されている複数の故障候
補の中から該当する故障候補を選択して導出する。ある
いは、先に述べた本願出願人の先願において説明されて
いる推論(ファジイ理論を用いないノンファジイ推論)
によって故障候補が決定されてもよい。
【0041】(6)SSIM ステップS10で導出された各故障候補について、SS
IMを行い、故障モデルを作成する。より具体的には、
各故障候補について、故障条件と、劣化状態の算出およ
びモデルに及ぼす影響への変換の結果得られたパラメー
タ値とを初期条件としてパラメータモデル上に置き(ス
テップS11)、プロパゲーション法によってパラメー
タモデルをトレースし、対象機械の状態モデルを生成す
る(ステップS12)。
【0042】これにより、故障モデルが作成される。 (7)故障原因同定 センサ情報と、(2)の(ii)で求めた現象の起こる
度合い等から、故障原因の順位付けおよび絞り込みを行
う。より具体的には、状態モデルのパラメータ値と、ス
テップS2で得られたセンシング値がファジイ定性値化
された値とに基づいてモデルの一致度が評価され(ステ
ップS13)、モデルの評価結果に現象の起こる度合い
が加味されて再評価され、優先順位付けが行われる(ス
テップS14)。
【0043】なお、ステップS14の処理を省略して、
ステップS13で行っているパラメータ値の一致度のみ
によって故障原因の同定を行うという簡易なやり方を行
ってもよい。以上の推論手順によって故障診断が完了す
る。また、故障診断の完了時に、故障履歴情報を追加お
よび/または修正する作業が行われてもよい。そして、
その後、故障はパラメータ操作によって修復可能か否か
が判別され(ステップS15)、パラメータ操作によっ
て修復可能な場合は修復が行われ(ステップS16)、
パラメータ操作によって修復ができない場合、たとえば
電子写真複写機においてハロゲンランプが切れた場合等
には、修復不可能であるから処理はそのまま終わる。ス
テップS16における修復操作は、以下に説明する修復
計画部17において行われる。
【0044】図3に戻って、残りの構成ブロックについ
て説明をする。修復計画部17は、故障がある場合に、
該故障を修復するための修復計画を推論するとともに、
修復計画を導出するための構成部である。修復計画の推
論および修復作業の導出は、既提案の自己診断および/
または自己修復システムにおける推論と同様に、ファジ
イ理論を用いないノンファジイの定性推論が活用される
【0045】修復計画部17から出力される修復作業は
、シンボル/ディジタル信号変換部18においてディジ
タル信号に変換される。そして、変換されたディジタル
信号は、D/A変換回路4でディジタル信号からアナロ
グ信号に変換され、増幅回路5で増幅され、複数のアク
チュエータ6a,6b,6cに与えられて該アクチュエ
ータ6a,6b,6cを選択的に動作させ、修復作業を
実行させる。 具体的な対象機械を例にとった説明 具体的な対象機械の構成および状態 次に、このシステムを、具体的な対象機械として画像形
成装置、より具体的には小形の電子写真複写機に適用す
る場合を例にとって説明する。
【0046】図10は、具体的な対象機械としての小形
の電子写真複写機の図解図である。図10において、2
1は感光体ドラム、22は主帯電チャージャ、23は原
稿照明用のハロゲンランプ、24は現像装置、25は転
写チャージャである。この具体的な対象機械には、たと
えば3つのセンサ1a,1b,1cが設けられている。 すなわち、センサ1aは感光体ドラム21に入射する光
量を測定するためのAEセンサ、センサ1bは感光体ド
ラム21の表面電位を測定する表面電位センサ、センサ
1cは用紙上にコピーされた画像の濃度を測定するため
の濃度計である。
【0047】また、図10に示されていないが3種類の
アクチュエータが設けられている。すなわち、感光体ド
ラム21の主帯電電圧を変化させるための主帯電ボリュ
ームVR1、ハロゲンランプ23の光量を制御するため
のランプボリュームAVRおよび感光体ドラム21とコ
ピー用紙間の転写電圧を制御するための転写ボリューム
VR2、という3つのボリュームがアクチュエータとし
て設けられている。
【0048】ところで、図10に示す電子写真複写機を
物理的な視点から捉え、実体レベルでその電子写真複写
機を複数個の要素の結合として表現し、各要素の挙動お
よび属性並びに各要素間の結合関係をパラメータを用い
て定性的に表すと、表1に示す通りとなる。この表1の
ような表現形式を「実体モデル」と呼ぶことにする。ま
た、実体モデルを抽象化して、各パラメータの結合ツリ
ーとして表わした図11の表現を「パラメータモデル」
と呼ぶことにする。
【0049】そして、「実体モデル」と「パラメータモ
デル」とを合わせて「対象モデル」と呼ぶことにする。 「対象モデル」は、後述する故障修復のためにも活用さ
れる画像形成装置に一般的に共通する定性データである
。この実体モデルおよびパラメータモデルの各内容は、
対象モデル記憶部15(図3参照)に記憶されている。
【0050】
【表1】
【0051】表1に示す実体モデルまたは図11に示す
パラメータモデルにおいて、この機械の構造の基礎とな
るパラメータHl、D、Vn、β、Vb、γ0、ζ、A
sp、センサにより得られるセンサパラメータX、Vs
、Os、および、劣化する可能性のあるパラメータにつ
いては、それぞれ、使用時間と劣化状態との関係が予め
設定されて、対象モデル記憶部15に記憶されている。 この関係は、たとえばパラメータHlの場合、図12に
示すごとき関係になっている。図12に示す関係により
、使用時間データ、たとえば1か月目、2か月目、・・
・が与えられると、一義的に、Hlの劣化状態D1、D
2、・・・が決定される。
【0052】また、各パラメータは、それぞれ、図13
に示すような定性ファジイ量空間を有している。この定
性ファジイ量空間は、各パラメータごとに定められたメ
ンバーシップ関数に従って作成され、対象モデル記憶部
15に記憶されている。この図13に示す定性ファジイ
量空間により、パラメータHlの劣化状態に対応したパ
ラメータ値の変化を求めることができる。たとえば、劣
化状態がD1の場合、パラメータ値は(N:1.0)で
あり、劣化状態がDnの場合、パラメータ値は((0,
N):0.085、N:0.915)である。
【0053】さらに、各パラメータについて、それぞれ
、劣化状態と故障現象の起こる度合いとの関係が予め設
定され、対象モデル記憶部15に記憶されている。この
関係は、たとえばパラメータHlを例にとると、図14
に示すごとき関係になっている。図14により、劣化状
態がD1のときは、故障現象の起こる度合いは0.9、
劣化状態がDnの場合、故障現象の起こる度合いは1.
24であることを求めることができる。
【0054】次に、以上の説明を前提として、いくつか
の例題を取り上げて説明する。 例題1:新品から1か月目(T1)で正常な例予め、上
記センサ1a,1b,1cによって得られる値をファジ
イ定性値化しておく。具体的には、センサ1aを用いて
測定した光量がパラメータXの値として使用される。ま
た、センサ1bによって露光後の表面電位Vsを、セン
サ1cによって出力紙上のトナー濃度Osを、それぞれ
測定する。そして、測定された各パラメータ値を各パラ
メータごとに設定された図13に示すようなファジイ定
性量空間上にマッピングすると、たとえば以下のセンサ
パラメータ値が得られる。
【0055】 X=((0,N):0.1,N:0.9)Vs=(N:
1.0) Os=((0,N):0.1,N:0.9)(1)現在
の劣化状態の予測 タイマ19から与えられる時間情報を積算することによ
り、その機械の使用時間Tが求まる。その使用時間Tを
図12に示すような各パラメータごとの使用時間に対す
る劣化状態を表わすグラフに当てはめて、現在の劣化状
態の予測を行う。この結果、予測値としてのパラメータ
値が求まる。今、1か月目(T=T1)であるからHl
のパラメータ値はD1となる。
【0056】(2)劣化の影響を検討 上記(1)で求めたHlのパラメータ値を図13に当て
はめることにより、 Hl=(N:1.0) が得られる。また、上記Hlのパラメータ値を図14に
当てはめることにより、故障現象、たとえばハロゲンラ
ンプ断線(HlCut)という現象が起こる度合いとし
て0.9倍というデータを得る。すなわち、p(HlC
ut)=0.9 が得られる。
【0057】(3)SSIMにより、(2)の結果を用
いて現在の機械全体の状態を推論上記(2)の結果(H
l=(N:1.0))と初期条件(この場合は、Hl以
外のパラメータについては劣化状態を算出していないの
で、残りのパラメータはすべて(N:1.0)としてい
る。)とに基づいてSSIMを行う。SSIMの結果、
パラメータ値は、以下のように、全パラメータ値=(N
:1.0)となる。
【0058】 H1=(N:1.0)      γ0  =(N:1
.0)D  =(N:1.0)      Vt  =
(N:1.0)β  =(N:1.0)      ζ
    =(N:1.0)Vn=(N:1.0)   
   Asp=(N:1.0)Vb=(N:1.0) (4)故障判定 故障判定基準として、以下の知識を用いる。この知識は
、対象モデル記憶部15(図3参照)に予め記憶されて
いる。
【0059】(a)機械の機能評価 N値≧0.5→正常→モデルの一致度を比較>0.5→
異常→故障診断 (b)モデルと実測値との比較 機械の一致度≧0.5→故障なし >0.5→「センサ異常の可能性あり」等を表示本実施
例の場合、(a)機械の機能評価については、Os値に
ついて比較を行えばよいので、Osの測定値をファジイ
定性値化したOs=((0,N):0.1,N:0.9
)を用いて比較する。この場合は、N値が0.9なので
、N≧0.5となり、(a)機能評価は正常となる。
【0060】次に、(b)モデルと実測値との比較を行
う。各センサ値と、上記(3)の結果のモデルとを比較
して、両者の一致度を以下の条件から求める。 一致度=max(min(各項目のグレード))それに
より、次の結果が得られる。
【0061】                     センサ値 
   モデル値    min値  X  :(0,N
)  0.1                   
 0            N      0.9 
     1.0        0.9      
                         
           max0.9  Vs:   
 N      1.0      1.0     
   1.0                   
                       ma
x1.0  Os:(0,N)  0.1      
    0        0           
 N      0.9      1.0     
   0.9                   
                       ma
x0.9また、機械全体の一致度は、次の通りとなる。
【0062】機械全体の一致度=各センサの一致度の平
均 =(0.9+1.0+0.9)/3=0.93なお、機
械全体の一致度を求める際の各センサの一致度の平均を
とる代わりに、最小値をとるようにし、より厳しい条件
下で一致度を求めてもよい。ここで上述の故障判定基準
(b)を適用すると、一致度の平均が0.5を超えてい
るので、正常と判定される。すなわち、(a)(b)と
も正常であり、引き続き使用可能である。以上のような
実施例において、(a)機械の機能評価は正常であり、
(b)モデルと実測値の比較結果が異常である場合(図
8では、ステップS8からステップS9へ進む場合)に
は、機能評価に関するパラメータ、すなわちOsを測定
するセンサに異常がある可能性も考えるので、その旨を
表示する。 例題2:例題1と同様に新品から1か月目(T1)で、
故障の例 センサパラメータX,Vs,Osの値は以下の通りであ
ったとする。
【0063】 X  =(0:0,9、(0,N):0.1)Vs=(
N:0.1、(N,nil):0.9)Os=(N:0
.1、(N,nil):0.9)また、パラメータHl
は、(1)現在の劣化状態の予測を行った後に(2)劣
化の影響を検討した結果、Hl=(N:1.0) P(HlCut)=0.9 であったとする。
【0064】このような状態のもとで、(3)SSIM
を行うと、得られるモデルの全パラメータ値=(N:1
.0)となる。 (4)故障判定 (a)機械の機能評価 Osのファジイ定性値より、N=0.1でありN<0.
5となっているので、機能異常である。したがって故障
と診断される。
【0065】(5)故障候補の導出 故障候補として、予め下記に示す情報が、対象モデル記
憶部15に記憶されている。 HlCut:Hl=0 HlOut:Hl=(0,N) VtOut:Vt=(0,N) PaperOut:ζ=(0,N) VbOut:Vb=(N,nil) TonnerOut:γ0=(0,N)MCOut:V
n=(0,N) なお、Outは不良の意味である。
【0066】そこで、上記(4)で求めたOsが大きい
という機能異常、すなわちOs=(N,nil)を図1
1に示すパラメータモデル上でトレースし、図15を得
る。図15において、上向き矢印を付したパラメータは
、その値が(N,nil)に変化した可能性のあるもの
、下向き矢印を付したパラメータは、その値が(0,N
)または(0)に変化した可能性のあるもの、矢印を付
していないパラメータは、その値がノーマルのままのも
のである。この結果、上記故障候補のうち、HlCut
およびHlOutが故障候補として取り出される。
【0067】(6)上記(5)で求められた2つの故障
候補に対し、SSIMを実行し、そのときの故障状態を
推論する。つまり、HlOutに対してSSIMを行い
、以下の2通りのモデルを得る。   Hl  =((0,N):1.0)  D    
=(N:1.0)   X    =(0:1.0)          
  or    ((0,N):1.0)  β   
 =(N:1.0)   Vs  =((N,nil):1.0)  Yn 
 =(N:1.0)   Vb  =(N:1.0)   γ0  =(N:1.0)   Ds  =((N,nil):1.0)  Vt 
 =(N:1.0)   ζ    =(N:1.0)   Os  =((N,nil):1.0)  Asp
=(N:1.0)   Sp  =((N,nil):1.0)2通りとい
うのは、Xの値が2通り生じるからである。 これは、Xの値は、HlからDを引いた値になるが、H
l=(0,N)であり、D=(N)であるから、ノーマ
ルより小さいものからノーマルを引くと、ファジイ演算
の結果としては、ノーマルより小さいものが残るか、0
になるかの2通りの場合が考えられるからである。
【0068】また、HlCutに対してSSIMを行う
と、以下の2通りのモデルを得る。   Hl  =(0:1.0)   D    =(N:1.0)   X    =(0:1.0)          
  or    ((0,N):1.0)  β   
 =(N:1.0)   Vs  =((N,nil):1.0)  Yn 
 =(N:1.0)   Vb  =(N:1.0)   γ0  =(N:1.0)   Ds  =((N,nil):1.0)  Vt 
 =(N:1.0)   ζ    =(N:1.0)   Os  =((N,nil):1.0)  Asp
=(N:1.0)   Sp  =((N,nil):1.0)(7)故障
原因の同定 モデルとセンサの一致度および現象の起こる度合いの2
つから、故障原因の順位付けおよび絞り込みを行う。
【0069】   (i)モデルとセンサの一致度   A.  HlOut    X=0       
 B.  HlOut    X=(0,N)    
    X    :  0.9          
        X    :  0.1      
  Vs  :  0.9             
     Vs  :  0.9        Os
  :  0.9                 
 Os  :  0.9        全体    
  0.9                  全体
      0.63         C.  HlCut    X=0       
 D.  HlCut    X=(0,N)    
    X    :  0.9          
        X    :  0.1      
  Vs  :  0.9             
     Vs  :  0.9        Os
  :  0.9                 
 Os  :  0.9        全体    
  0.9                  全体
      0.63(6)でSSIMを行った結果得
られた各故障候補に対するモデルと、センサとの一致度
が上記のように求められる。
【0070】(6)で得たモデルは、パラメータモデル
上に故障原因(たとえばHlOutとして、Hl=((
0,N):1.0))をセットし、その故障原因が他の
パラメータに与える影響をトレースしたものである。し
たがって、注目するセンサが示している値と、モデル上
でそれに対応するパラメータ値との一致度が高いほど現
在の装置の状態はそのモデルに近いということであり、
言い換えれば、そのモデルを導出するために仮定した故
障原因が、現在の故障原因である可能性が高いというこ
とを意味する。
【0071】本実施例の場合は、HlOut、HlCu
tのモデルとセンサの一致度が同時に0.9であり、共
に原因として考えられる。上記4つのモデルに対して、
順位を付けると、以下の通りである。 順位  1.A,C:0.9 2.B,D:0.63 このように複数の原因が導出された場合に対応して、図
3の対象モデル記憶部15等に、予め故障原因の優先順
位を記憶させ、それに従って故障原因の絞り込みを行う
ようにしてもよい。本実施例ではさらに絞り込みを行う
ために以下の操作を行う。
【0072】(ii)現象の起こる度合い(2)の劣化
の影響を検討した段階において導出した現象の起こる度
合いを考慮して、以下のように、一致度を示す値に度合
いを示す値を掛け合わせて絞り込みをする。 p(HlOut)=1 p(HlCut)=0.9 順位  1.  A:0.9  ×1.0=0.9  
  正規化して  1.0 2.  C:0.9  ×0.9=0.81  正規化
して  0.9 3.  B:0.63×1.0=0.63  正規化し
て  0.7 4.  D:0.63×0.9=0.57  正規化し
て  0.63 (一致度)×(度合い)の計算値の高いものほど最も優
先度が高いので、HlOutが最も疑わしいことがわか
る。そこで、ハロゲンランプの光量を変化させるように
修復を行うことになる。
【0073】例題3:使用し続け、nか月目(nT1)
の劣化の例 センサから得られる実測値によって、各パラメータのフ
ァジイ定性値が求められている。 X=(N:0.8,(0,N):0.2)Vs=(N:
0.9,(N,nil):0.1)Os=(N:0.9
,(N,nil):0.1)(1)現在の劣化状態を予
測 nT1を図12に当てはめることにより、Hl=Dnを
得る。
【0074】(2)劣化量の影響を検討上記(1)で求
めたHl=Dnを図13に当てはめると、 Hl=(N:0.915、(0,N):0.085)を
得る。また、Hl=Dnを図14に当てはめるとp(H
lCut)=1.24 を得る。 (3)SSIMにより、(2)の結果を用いて現在の機
械全体の状態を推論上記(2)の結果と初期条件よりH
l=(N:0.915、(0,N):0.085)D 
 =(N:1.0) β  =(N:1.0) Vn=(N:1.0) Vb=(N:1.0) γ0=(N:1.0) Vt=(N:1.0) ζ    =(N:1.0) Asp=(N:1.0) この条件でSSIMを行うと、以下の結果を得る。
【0075】 Hl=(N:0.915、(0,N):0.085)D
  =(N:1.0) X  =(N:0.915、(0,N):0.085)
or(N:0.915、0:0.085)β  =(N
:1.0) Vs=(N:0.915、(N,nil):0.085
) Vn=(N:1.0) Vb=(N:1.0) γ0=(N:1.0) Ds=(N:0.915、(N,nil):0.085
) Vt=(N:1.0) ζ  =(N:1.0) Os=(N:0.915、(N,nil):0.085
) Asp=(N:1.0) Sp=(N:0.915、(N,nil):0.085
) この結果から、Hl劣化の影響として、画像が濃くなる
かもしれない(Osが上昇する)ことがわかる。また、
各パラメータ値の変化から、一般に、複数の部品の劣化
の複合的な影響や、その結果、連鎖的に起こる故障も推
論可能である。 (4)故障判定 (a)機械の機能評価 Osのファジイ定性値より、N=0.9であり、N≧0
.5となっているので正常である。
【0076】(b)モデルと実測値との比較各センサ値
と、上記(3)の結果のモデルとを比較して、両者の一
致度を求める。 A.    X=(N:0.915、(0,N):0.
085)のモデル 各センサの一致度 X    :  0.8 Vs  :  0.8 Os  :  0.8 全体      0.87 B.    X=(N:0.915、0:0.085)
のモデル 各センサの一致度 X    :  0.8 Vs  :  0.9 Os  :  0.9 全体      0.87 よって、AあるいはBのモデルと一致しているらしいこ
とがわかる。結論として、機能は正常であり、機械は劣
化してモデルAあるいはBの状態になっているが、正常
に使用可能であると判定される。
【0077】例題4:例題3と同様の条件で故障発生の
場合 センサ値として、次のデータが得られている。 X  =(N:0.1、(0,N):0.9)Vs=(
(N:nil):1.0) Os=((N:nil):1.0) また、HlおよびTの値を図12,図13,図14に当
てはめて、上記例題3の(1)ないし(3)と同様の結
果が得られたものとする。 (4)故障判定 (a)機械の機能評価 Osのファジイ定性値よりN=0であり、N<0.5と
なるので異常である。したがって故障と判断される。 (5)故障候補の導出 予め記憶されている故障候補は、例題2の(5)に記載
のものと同様である。そこで、Os=(N,nil)を
図11に示すパラメータモデル上でトレースし、HlC
ut HlOut を故障候補として得る。
【0078】(6)SSIMによる故障シミュレーショ
ン HlCut,HlOutに対して例題2の(6)と同じ
結果を得る。なお、この実施例では、簡単のために露光
部のみが劣化するものとして説明しているので、この例
題4の故障シミュレーション結果は例題2のそれと同じ
になるが、一般には、他のパラメータ値が劣化の影響で
変化するので同じ結果にはならない。たとえば、出力部
の劣化の影響としてζ=(N:0.8、(0,N):0
.2)であった場合は、HlOutに対して次のような
結果を得る。
【0079】Hl=((0,N):1.0)D  =(
N:1.0) X  =((0,N):1.0)or(0:1.0)β
  =(N:1.0) Vs=((N,nil):1.0) Vn=(N:1.0) Vb=(N:1.0) γ0=(N:1.0) Ds=((N,nil):1.0) Vt=(N:1.0) ζ  =(N:0.8、(0,N):0.2)Os=(
(0,N):0.2、N:0.2、(N,nil):0
.8) 正規化して((0,N):0.18、N:0.18、(
N,nil):0.8) Asp=(N:1.0) Sp=((N,nil):1.0) (7)故障原因の同定 モデルとセンサの一致度および現象の起こる度合いの2
つから、故障原因の順位付けおよび絞り込みを行う。
【0080】   (i)モデルとセンサの一致度   A.  HlOut    X=0       
 B.  HlOut    X=(0,N)    
    X    :  0.9          
        X    :  0.1      
  Vs  :  1.0             
     Vs  :  1.0        Os
  :  1.0                 
 Os  :  1.0        全体    
  0.97                全体 
     0.7     C.  HlCut    X=0       
 D.  HlCut    X=(0,N)    
    X    :  0.9          
        X    :  0.1      
  Vs  :  1.0             
     Vs  :  1.0        Os
  :  1.0                 
 Os  :  1.0        全体    
  0.97                全体 
     0.7順位  1.  A,C:0.97 2.  B,D:0.7 (i)現象の起こる度合い p(HlOut)=1 p(HlCut)=1.24 順位  1.  C:0.97×1.24=1.20 
 正規化して  1.0 2.  A:0.97×1.0  =0.97  正規
化して  0.81 3.  D:0.7  ×1.24=0.87  正規
化して  0.73 4.  B:0.7  ×1.0  =0.7    
正規化して  0.58 よって、Cが最も疑わしい。また、少なくともHlCu
tが疑わしい。しかし、HlCutはハロゲンランプが
切れていることであり、修復は不可能であるから、修復
は行わない。
【0081】なお、修復が可能であるかどうかは、修復
可能な故障原因と、修復不可能な故障原因とに分け、図
3の対象モデル記憶部15に記憶しておき、適宜参照す
るようにすることができる。さらに、修復不可能な故障
原因が最優先で導出された場合には、その旨を表示部に
表示させるようにしてもよい。
【0082】
【発明の効果】この発明は、以上のように、対象モデル
記憶手段、劣化データ記憶手段、複数個のセンサ手段、
複数個のアクチュエータ手段、劣化量算出手段、変化算
出手段、データ変換手段、故障判定手段、故障診断手段
、原因同定手段、判別手段および修復手段を含む構成に
なっているので、画像形成装置を構成する構成部品の劣
化量を考慮に入れた故障診断を自動的に行うことができ
、補修作業の省力化や自動運転の長期化を実現した画像
形成装置を提供することができる。
【0083】また、劣化量を求めるのに、使用時間と劣
化量との関係を予め記憶しておき、その関係から求める
ので、迅速に劣化量が求まる。さらにまた、故障原因が
決定された場合に、その故障原因は部品交換等を要さな
い修復可能なものであるか否かが判別されるので、無駄
に修復操作が行われることがない。
【0084】このように、この発明によれば、劣化量を
考慮した故障診断を比較的簡単なプログラムで速く行え
、しかも故障診断時においては、二者択一的な決定では
なく、曖昧さを有するファジイ値を扱いながら故障原因
の特定等を行うため、従来に比べてより正確な故障診断
ができる。そして、その診断結果に従って修復可能な故
障の場合だけ適切な修復を自動的に実行する自律性の高
い画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】定性量空間の一例を表わす図である。
【図2】センサ情報をファジイ定性値に変換するメンバ
ーシップ関数の一例を表わす図である。
【図3】この発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】使用時間と部品の劣化状態との関係を表わす図
である。
【図5】パラメータの定性量空間の一例を表わす図であ
る。
【図6】劣化状態と現象の起こる度合いとの関係を表わ
す図である。
【図7】この実施例における故障診断の推論手順を表わ
すフローチャートの一部である。
【図8】この実施例における故障診断の推論手順を表わ
すフローチャートの一部である。
【図9】この実施例における故障診断の推論手順を表わ
すフローチャートの一部である。
【図10】具体的な対象機械としての小型の電子写真複
写機の図解図である。
【図11】この実施例にかかる電子写真複写機のパラメ
ータモデルを表わす図である。
【図12】パラメータHlにおける使用時間と劣化状態
との関係を表わす図である。
【図13】パラメータHlの定性ファジイ量空間の例を
表わす図である。
【図14】パラメータHlの劣化状態と現象の起こる度
合いとの関係を表わす図である。
【図15】故障候補の導出のためにパラメータモデル上
でOsが大きいという機能異常の原因をトレースした状
態の図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c    センサ 6a,6b,6c    アクチュエータ11    
            ディジタル信号/FQ値変換
部12                劣化データ算
出部13                ショートタ
ームシミュレーション部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自己診断修復システムを備えた画像形成装
    置であって、画像形成装置を複数個の要素の結合として
    表現し、各要素の挙動または属性および各要素間の結合
    関係をパラメータを用いて定性的に表わした定性データ
    、各パラメータのメンバーシップ関数ならびに故障診断
    知識が記憶された対象モデル記憶手段、前記画像形成装
    置を構成する所定の部品について、使用時間と劣化量と
    の関係を表わす劣化データが記憶された劣化データ記憶
    手段、前記画像形成装置の予め定める箇所における機能
    状態を検出して状態データを出力するための複数個のセ
    ンサ手段、前記画像形成装置の機能状態を変化させるこ
    とのできる複数個のアクチュエータ手段、劣化データ記
    憶手段に記憶された劣化データに基づいて、現在までの
    使用時間に対応する劣化量を算出する劣化量算出手段、
    対象モデル記憶手段に記憶された定性データのパラメー
    タのうち、劣化量算出手段により算出された劣化量によ
    って変化したパラメータの値をパラメータのメンバーシ
    ップ関数を用いてファジイ定性値として表現する変化算
    出手段、センサ手段によって検出された状態データを対
    象モデル記憶手段に記憶されたパラメータのメンバーシ
    ップ関数を用いてファジイ定性値に変換するデータ変換
    手段、データ変換手段の変換出力を対象モデル記憶手段
    に記憶された定性データと比較することにより故障の有
    無を判定する故障判定手段、故障判定手段が故障有りを
    判定したことに応答して、変化算出手段の算出結果を初
    期条件として対象モデル記憶手段に記憶された定性デー
    タおよび故障診断知識に基づいて画像形成装置の状態を
    診断し、診断結果を曖昧さを含む表現で出力する故障診
    断手段、データ変換手段で変換されたファジイ定性値を
    故障診断手段から出力される画像形成装置の状態と比較
    して故障原因を同定する原因同定手段、原因同定手段か
    らの原因同定出力が得られたことに基づいて、診断され
    た故障原因を修復可能か否かを判別する判別手段、なら
    びに判別手段が修復可能と判別したことに基づいて、故
    障原因を除去するために前記複数個のアクチュエータ手
    段を選択的に作動させる修復手段、を含む画像形成装置
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