JPH04247253A - 塗装ブースの空気浄化装置 - Google Patents
塗装ブースの空気浄化装置Info
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- JPH04247253A JPH04247253A JP3033350A JP3335091A JPH04247253A JP H04247253 A JPH04247253 A JP H04247253A JP 3033350 A JP3033350 A JP 3033350A JP 3335091 A JP3335091 A JP 3335091A JP H04247253 A JPH04247253 A JP H04247253A
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Landscapes
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,自動車や家電製品等の
各種製品の塗装ラインに設置される塗装ブースの空気浄
化装置に関する。
各種製品の塗装ラインに設置される塗装ブースの空気浄
化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】塗装ブースは,自動車や各種製品の塗装
作業を行なうために工場内に形成されるトンネル形状の
長い塗装用空間を言うが,この塗装空間内に被塗装品を
ベルトコンベアで連続的に搬送しながら,被塗装品に対
して噴霧塗装を行なうのが一般的である。自動車を例に
するとロボット塗装を行なう塗装ブースでは幅6〜6.
6m, 長さ100〜120mに達し, 作業ゾーンの
天井高さは4m程度である。
作業を行なうために工場内に形成されるトンネル形状の
長い塗装用空間を言うが,この塗装空間内に被塗装品を
ベルトコンベアで連続的に搬送しながら,被塗装品に対
して噴霧塗装を行なうのが一般的である。自動車を例に
するとロボット塗装を行なう塗装ブースでは幅6〜6.
6m, 長さ100〜120mに達し, 作業ゾーンの
天井高さは4m程度である。
【0003】塗装品質は製品の性能を別にして製品価値
を大きく左右するので,塗りむら,塗膜むら,ゴミの付
着等は可及的に排除されねばならず,このため,塗料や
塗装方式に様々な対策が採られているが,塗装ブースの
構造面から見ると,塗料ミストが塗装ブース内に浮遊滞
留しないように常に排気すると共にブース内が常時正圧
に維持されるようにブース内に調和空気を給気する;ブ
ース内がドライになると静電気が発生しやすくなるので
周年を通じて常に一定の湿度を保つ;ゴミ等が溜まらな
いように壁等には出来るだけ段差を設けず,プレーンな
ブースパネルを用いて塗装空間を構成する;空調室より
ゴミ持込みがないように空気フイルタを配置して給気す
る;といった対策が講じられてきた。
を大きく左右するので,塗りむら,塗膜むら,ゴミの付
着等は可及的に排除されねばならず,このため,塗料や
塗装方式に様々な対策が採られているが,塗装ブースの
構造面から見ると,塗料ミストが塗装ブース内に浮遊滞
留しないように常に排気すると共にブース内が常時正圧
に維持されるようにブース内に調和空気を給気する;ブ
ース内がドライになると静電気が発生しやすくなるので
周年を通じて常に一定の湿度を保つ;ゴミ等が溜まらな
いように壁等には出来るだけ段差を設けず,プレーンな
ブースパネルを用いて塗装空間を構成する;空調室より
ゴミ持込みがないように空気フイルタを配置して給気す
る;といった対策が講じられてきた。
【0004】温湿度調整された調和空気を塗装ブースの
天井面に張り渡したフイルタ層を通じてブース内に下向
きに吹出す天井フイルタ方式も一般的に採用されている
。この場合,天井フイルタの通過風速は全面積同風速が
原則であり,特にラインの進行方向に対する風向きは垂
直でラインの進行方向への斜流が生じないようにするこ
とも必要である。斜流が発生すると,進行方向の前方で
赤色を塗装,その後方で白色を塗装していると斜流に乗
ってミストが飛散し,混色を生ずる恐れがあるからであ
る。
天井面に張り渡したフイルタ層を通じてブース内に下向
きに吹出す天井フイルタ方式も一般的に採用されている
。この場合,天井フイルタの通過風速は全面積同風速が
原則であり,特にラインの進行方向に対する風向きは垂
直でラインの進行方向への斜流が生じないようにするこ
とも必要である。斜流が発生すると,進行方向の前方で
赤色を塗装,その後方で白色を塗装していると斜流に乗
ってミストが飛散し,混色を生ずる恐れがあるからであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】天井フイルタ方式を採
用した塗装ブースでは前述のような理由から天井フイル
タのメインテナンスが怠れない。特に最近のロボット塗
装では塗料を天井に向かう方向で吹いたり,ラインスピ
ードの上昇により塗装量が多くなって,天井フイルタの
汚れが激しくなっており,これに応じて交換頻度も高く
なっている。天井フイルタの交換は圧損をチエックして
規定値を越えたら行っており,その頻度は被塗装品の種
類や工場の立地条件等で異なるが一般には3ケ月程度の
短い期間である。
用した塗装ブースでは前述のような理由から天井フイル
タのメインテナンスが怠れない。特に最近のロボット塗
装では塗料を天井に向かう方向で吹いたり,ラインスピ
ードの上昇により塗装量が多くなって,天井フイルタの
汚れが激しくなっており,これに応じて交換頻度も高く
なっている。天井フイルタの交換は圧損をチエックして
規定値を越えたら行っており,その頻度は被塗装品の種
類や工場の立地条件等で異なるが一般には3ケ月程度の
短い期間である。
【0006】このフイルタ交換作業は,天井面にセット
されたフイルタ層を狭い空間で且つダストの発生を極力
防止しながら除去し,新品を気密性よくセットする作業
であり,多くの作業工数と熟練を必要とする。また作業
員が天井裏に入り込むのでフイルタ枠自体に十分な強度
を持たせなければならず,強固な天井構造を要した。し
たがってフイルタ交換のための対策上,設備費用が増大
すると共にその交換作業自体も煩雑で塗装ブースの休止
時間も長くならざるを得なかった。また,交換作業時の
塵埃発生を皆無にすることには限界があった。本発明は
塗装ブースにおけるこの問題の解決を目的としたもので
ある。
されたフイルタ層を狭い空間で且つダストの発生を極力
防止しながら除去し,新品を気密性よくセットする作業
であり,多くの作業工数と熟練を必要とする。また作業
員が天井裏に入り込むのでフイルタ枠自体に十分な強度
を持たせなければならず,強固な天井構造を要した。し
たがってフイルタ交換のための対策上,設備費用が増大
すると共にその交換作業自体も煩雑で塗装ブースの休止
時間も長くならざるを得なかった。また,交換作業時の
塵埃発生を皆無にすることには限界があった。本発明は
塗装ブースにおけるこの問題の解決を目的としたもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,トンネ
ル形状の長い塗装用空間内に被塗装品を搬送する手段が
設けられ,この被塗装品に向けて塗料を噴霧する塗装装
置が設置されると共に該塗装用空間の天井面から下向き
の調和空気を天井フイルタ層を経て吹出すようにした塗
装ブースにおいて,トンネル幅より数倍の長さをもつ帯
状フイルタをトンネル方向とは直交する方向に多数隣接
させながら天井面の網状枠の上に張り渡すことによって
該天井フイルタ層を構成し,これらの帯状フイルタの巻
取り装置と送り出し装置を該調和空気の流れ経路とは隔
絶された位置に設置し,該網状枠の上に存在する帯状フ
イルタの少なくとも縁部を背面側から押えるための押え
枠を,押え位置と非押え位置に移動可能に設置し,前記
の巻取り装置の駆動と押え枠の該移動を行なうための電
動機を該調和空気の流れ経路とは隔絶された位置に設置
したことを特徴とする塗装ブースの空気浄化装置を提供
する。
ル形状の長い塗装用空間内に被塗装品を搬送する手段が
設けられ,この被塗装品に向けて塗料を噴霧する塗装装
置が設置されると共に該塗装用空間の天井面から下向き
の調和空気を天井フイルタ層を経て吹出すようにした塗
装ブースにおいて,トンネル幅より数倍の長さをもつ帯
状フイルタをトンネル方向とは直交する方向に多数隣接
させながら天井面の網状枠の上に張り渡すことによって
該天井フイルタ層を構成し,これらの帯状フイルタの巻
取り装置と送り出し装置を該調和空気の流れ経路とは隔
絶された位置に設置し,該網状枠の上に存在する帯状フ
イルタの少なくとも縁部を背面側から押えるための押え
枠を,押え位置と非押え位置に移動可能に設置し,前記
の巻取り装置の駆動と押え枠の該移動を行なうための電
動機を該調和空気の流れ経路とは隔絶された位置に設置
したことを特徴とする塗装ブースの空気浄化装置を提供
する。
【0008】
【実施例】図1は,被塗装品1が自動車ボデーである本
発明の塗装ブースの例であり,先にも述べたように実際
は100〜120mの長さをもつトンネル形状の塗装空
間2のうちの一断面を示したものてある。自動車ボデー
1をトンネル方向に搬送するコンベアーライン3が床部
4の中央に設置してあり,この自動車ボデー1に対して
ロボット塗装装置によって塗料が噴霧される。5はロボ
ット支持部のための空間である。床部4はグレーチング
からなり,その床下空間には集液樋6および排気口7が
設けてある。
発明の塗装ブースの例であり,先にも述べたように実際
は100〜120mの長さをもつトンネル形状の塗装空
間2のうちの一断面を示したものてある。自動車ボデー
1をトンネル方向に搬送するコンベアーライン3が床部
4の中央に設置してあり,この自動車ボデー1に対して
ロボット塗装装置によって塗料が噴霧される。5はロボ
ット支持部のための空間である。床部4はグレーチング
からなり,その床下空間には集液樋6および排気口7が
設けてある。
【0009】塗装空間2には温度と湿度が適正に調節さ
れた調和空気が天井面より給気されるが,図示の例では
空調機(図示されていない)から調和空気が給気ダクト
9を経て天井裏の最上部に形成された動圧室10にいっ
たん送り込まれ, この動圧室10からその下層に形成
されている給気プレナム11にバグフイルタ12を介し
て導入される。給気プレナム11は天井フイルタ層13
とその上の裏天井板14との間でトンネル方向に沿って
形成された閉鎖空間であり, フイルタ層13が所定の
空気抵抗を有することから空間11内は均圧に維持され
る。バグフイルタ12は裏天井板14にトンネル方向に
所定間隔を開けて連設され,動圧室10に対しては複数
の空調機から調和空気が送り込まれる。この給気量と塗
装ブース2からの排気量を制御することによって塗装ブ
ース内は大気圧より若干高い圧に維持されると共に,床
部4のグレーチングを通じて床下に排気することによっ
て,塗装ブース全長に渡ってフイルタ層13から垂直下
向きの吹出し気流が連続して流れる。
れた調和空気が天井面より給気されるが,図示の例では
空調機(図示されていない)から調和空気が給気ダクト
9を経て天井裏の最上部に形成された動圧室10にいっ
たん送り込まれ, この動圧室10からその下層に形成
されている給気プレナム11にバグフイルタ12を介し
て導入される。給気プレナム11は天井フイルタ層13
とその上の裏天井板14との間でトンネル方向に沿って
形成された閉鎖空間であり, フイルタ層13が所定の
空気抵抗を有することから空間11内は均圧に維持され
る。バグフイルタ12は裏天井板14にトンネル方向に
所定間隔を開けて連設され,動圧室10に対しては複数
の空調機から調和空気が送り込まれる。この給気量と塗
装ブース2からの排気量を制御することによって塗装ブ
ース内は大気圧より若干高い圧に維持されると共に,床
部4のグレーチングを通じて床下に排気することによっ
て,塗装ブース全長に渡ってフイルタ層13から垂直下
向きの吹出し気流が連続して流れる。
【0010】天井フイルタ層13は,トンネル幅 (長
手方向と直交する塗装空間2の幅) より数倍の長さを
もつ帯状フイルタをトンネル方向とは直交する方向に多
数隣接させながら天井面に張り渡すことによって構成さ
れている。図示の例では幅80cmの帯状フイルタを使
用しており,これをコイル状に巻いた送り出し装置15
から同じくコイル状に巻取る巻取り装置16の間に張り
渡してある。 送り出し装置15と巻取り装置16はいずれも調和空気
が流れる経路とは隔離された塗装ブースの外側, すな
わち塗装空間2の両側壁17と18より外側に設置され
ている。
手方向と直交する塗装空間2の幅) より数倍の長さを
もつ帯状フイルタをトンネル方向とは直交する方向に多
数隣接させながら天井面に張り渡すことによって構成さ
れている。図示の例では幅80cmの帯状フイルタを使
用しており,これをコイル状に巻いた送り出し装置15
から同じくコイル状に巻取る巻取り装置16の間に張り
渡してある。 送り出し装置15と巻取り装置16はいずれも調和空気
が流れる経路とは隔離された塗装ブースの外側, すな
わち塗装空間2の両側壁17と18より外側に設置され
ている。
【0011】図2は天井フイルタ層13の一部を平面的
に見た図である。図示のように,ライン方向を横切る方
向に等幅の帯状フイルタ19が整列して配置されること
によって二次元的な広がりをもつ天井フイルタ層を構成
しており,いずれの帯状フイルタ19もその一方の端は
送り出しロール20に, 他方の端は巻取りロール21
に巻かれることによって塗装空間2の天井部に張り渡さ
れる。図示の例では,四本の帯状フイルタ19を一単位
としてユニット化されており,この単位毎に帯状フイル
タ19の巻取操作を四本同時に行なう場合を示している
。
に見た図である。図示のように,ライン方向を横切る方
向に等幅の帯状フイルタ19が整列して配置されること
によって二次元的な広がりをもつ天井フイルタ層を構成
しており,いずれの帯状フイルタ19もその一方の端は
送り出しロール20に, 他方の端は巻取りロール21
に巻かれることによって塗装空間2の天井部に張り渡さ
れる。図示の例では,四本の帯状フイルタ19を一単位
としてユニット化されており,この単位毎に帯状フイル
タ19の巻取操作を四本同時に行なう場合を示している
。
【0012】図3に帯状フイルタ19の取付け構造をよ
り詳細に示した。帯状フイルタ19は送り出し側では遊
転ロール軸23に巻かれており,巻取り側では駆動ロー
ル軸24に巻かれる。両軸とも四本の帯状フイルタ19
を並列巻取り可能な長さを有し, 遊転ロール軸23は
側壁17の外側に設けたボックス25内に設置され,駆
動ロール軸24は側壁18の外側に設けたボックス26
内に設置されており,各ボックスはロールフイルタを脱
着操作するための扉27,28を下面に有している。駆
動ロール軸24は,中間プーリ30にスプロケット31
を介してチエーンで連結され,中間プーリ30はボック
ス26の外側に設置されたギャドモータ32で回転動力
を付与される。一方, 送り出し側のボックス25内に
はランアウトスイッチ33が設置してあり,新フイルタ
ロールの巻厚ひいては送り出し量を検出する押板34で
スイッチ動作が行われる。すなわち, ギャドモータ3
2を駆動してフイルタ19を駆動ロール軸24に巻取り
操作を行なった場合, 押板34が所定の送り出し量を
検出するとランアウトスイッチ33がギャドモータ32
の駆動を停止する。
り詳細に示した。帯状フイルタ19は送り出し側では遊
転ロール軸23に巻かれており,巻取り側では駆動ロー
ル軸24に巻かれる。両軸とも四本の帯状フイルタ19
を並列巻取り可能な長さを有し, 遊転ロール軸23は
側壁17の外側に設けたボックス25内に設置され,駆
動ロール軸24は側壁18の外側に設けたボックス26
内に設置されており,各ボックスはロールフイルタを脱
着操作するための扉27,28を下面に有している。駆
動ロール軸24は,中間プーリ30にスプロケット31
を介してチエーンで連結され,中間プーリ30はボック
ス26の外側に設置されたギャドモータ32で回転動力
を付与される。一方, 送り出し側のボックス25内に
はランアウトスイッチ33が設置してあり,新フイルタ
ロールの巻厚ひいては送り出し量を検出する押板34で
スイッチ動作が行われる。すなわち, ギャドモータ3
2を駆動してフイルタ19を駆動ロール軸24に巻取り
操作を行なった場合, 押板34が所定の送り出し量を
検出するとランアウトスイッチ33がギャドモータ32
の駆動を停止する。
【0013】他方, 塗装空間の天井面に位置する帯状
フイルタ19は,図4に示したように,水平方向に張り
渡された網体(図示の例では金網) 35の上に載置さ
れる。金網35はフレーム36で支持されており,この
金網35によってフイルタ19の垂れ下がりを防止する
。また,フイルタ19がまくれて隙間が生じないように
,フイルタ19の少なくとも縁部を押え枠38で押え込
む。
フイルタ19は,図4に示したように,水平方向に張り
渡された網体(図示の例では金網) 35の上に載置さ
れる。金網35はフレーム36で支持されており,この
金網35によってフイルタ19の垂れ下がりを防止する
。また,フイルタ19がまくれて隙間が生じないように
,フイルタ19の少なくとも縁部を押え枠38で押え込
む。
【0014】押え枠38は, 図例では図5に図解的に
示したように,一ユニットの4本のフイルタ19を同時
に押える大きさを有した一体品であり,各フイルタ19
の長手方向の両縁部を押さえると同時に,これと直交す
る方向に側壁17,18に近いところや中央部分で押さ
える枡目状の枠からなっている。この一体品である押え
枠38は図3に示したように多数本の連結体(リンク)
39で吊られており,このリンク39が吊り上げられる
ことによって,押え位置と非押え位置に押え枠38が昇
降移動する。実施例ではリンク39を昇降用リンク40
で巻き取る構成を採用しており,この昇降用リンク40
をブレーキ付ギヤドモータ41で回転させるようになっ
ている。これによりギヤドモータ41の可逆回転によっ
て押え枠38が昇降動作する。ギヤドモータ41も,フ
イルタ巻取用のギヤドモータ32と同様に塗装空間の雰
囲気とは隔絶された位置 (塗装ブースの外側) に設
置されている。
示したように,一ユニットの4本のフイルタ19を同時
に押える大きさを有した一体品であり,各フイルタ19
の長手方向の両縁部を押さえると同時に,これと直交す
る方向に側壁17,18に近いところや中央部分で押さ
える枡目状の枠からなっている。この一体品である押え
枠38は図3に示したように多数本の連結体(リンク)
39で吊られており,このリンク39が吊り上げられる
ことによって,押え位置と非押え位置に押え枠38が昇
降移動する。実施例ではリンク39を昇降用リンク40
で巻き取る構成を採用しており,この昇降用リンク40
をブレーキ付ギヤドモータ41で回転させるようになっ
ている。これによりギヤドモータ41の可逆回転によっ
て押え枠38が昇降動作する。ギヤドモータ41も,フ
イルタ巻取用のギヤドモータ32と同様に塗装空間の雰
囲気とは隔絶された位置 (塗装ブースの外側) に設
置されている。
【0015】以上の構成になる本発明の天井構造によれ
ば,天井フイルタの交換作業は押え枠38をギヤドモー
タ41で上昇させたのち,ギヤドモータ32で帯状フイ
ルタ19を所定距離だけ巻取操作させ,次いで押え枠3
8を新フイルタの上にギヤドモータ41の逆回転で降ろ
すという完全自動化で実施できる。
ば,天井フイルタの交換作業は押え枠38をギヤドモー
タ41で上昇させたのち,ギヤドモータ32で帯状フイ
ルタ19を所定距離だけ巻取操作させ,次いで押え枠3
8を新フイルタの上にギヤドモータ41の逆回転で降ろ
すという完全自動化で実施できる。
【0016】
【発明の効果】前述のように,天井フイルタの交換作業
が完全自動化できるので,作業員が天井に登って作業す
るようなことは回避され, このために作業時の粉塵発
生も軽微となり作業時間も極めて短くなる (従来法に
比べて1/10以下となる)。したがって塗装ブースの
休止時間の短縮と天井構造の強度保証も緩和され全体と
して大きな合理化が達成される。また,フイルタ交換の
ための駆動設備が塗装ブースに供給される調和空気を汚
染することも避けられる。複数本の帯状フイルタを同時
に駆動できるようにユニット化することができ,これに
よって長い塗装ブースでも交換作業が合理化する。これ
によって特に自動車塗装のための大型の塗装ブースの空
気浄化設備として有用な効果を発揮する。
が完全自動化できるので,作業員が天井に登って作業す
るようなことは回避され, このために作業時の粉塵発
生も軽微となり作業時間も極めて短くなる (従来法に
比べて1/10以下となる)。したがって塗装ブースの
休止時間の短縮と天井構造の強度保証も緩和され全体と
して大きな合理化が達成される。また,フイルタ交換の
ための駆動設備が塗装ブースに供給される調和空気を汚
染することも避けられる。複数本の帯状フイルタを同時
に駆動できるようにユニット化することができ,これに
よって長い塗装ブースでも交換作業が合理化する。これ
によって特に自動車塗装のための大型の塗装ブースの空
気浄化設備として有用な効果を発揮する。
【図1】本発明に従う塗装ブースの一断面を示す図であ
る。
る。
【図2】本発明に従う天井フイルタ構造を示す平面図で
ある。
ある。
【図3】帯状フイルタと押え枠の設置構造を示す略断面
図である。
図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視図である。
【図5】フイルタ押え枠の平面状態を示す略平面図であ
る。
る。
1 被塗装品
2 塗装空間
10 動圧室
11 給気プレナム
12 バグフイルタ
13 天井フイルタ層
14 裏天井板
15 送り出し装置
16 巻取り装置
19 帯状フイルタ
20 送り出しロール
21 巻取りロール
23 遊転ロール軸
24 駆動ロール軸
32 ギヤドモータ
33 ランアウトスイッチ
35 網状体
36 フレーム
38 押え枠
40 昇降用リンク
41 ブレーキ付ギヤドモータ
Claims (3)
- 【請求項1】 トンネル形状の長い塗装用空間内に被
塗装品を搬送する手段が設けられ,この被塗装品に向け
て塗料を噴霧する塗装装置が設置されると共に該塗装用
空間の天井面から下向きの調和空気を天井フイルタ層を
経て吹出すようにした塗装ブースにおいて,トンネル幅
より数倍の長さをもつ帯状フイルタをトンネル方向とは
直交する方向に多数隣接させながら天井面の網状枠の上
に張り渡すことによって該天井フイルタ層を構成し,こ
れらの帯状フイルタの巻取り装置と送り出し装置を該調
和空気の流れ経路とは隔絶された位置に設置し,該網状
枠の上に存在する帯状フイルタの少なくとも縁部を背面
側から押えるための押え枠を,押え位置と非押え位置に
移動可能に設置し,前記の巻取り装置の駆動と押え枠の
該移動を行なうための電動機を該調和空気の流れ経路と
は隔絶された位置に設置したことを特徴とする塗装ブー
スの空気浄化装置。 - 【請求項2】 天井フイルタ層は,その背後に形成さ
れた給気プレナムの空気吹出面に設置され,この給気プ
レナムへの調和空気導入口にバグフイルタが設置される
請求項1に記載の塗装ブースの空気浄化装置。 - 【請求項3】 帯状フイルタは,その複数本が同時に
巻取操作ができるようにユニット化され,押え枠も当該
一ユニットの複数本の帯状フイルタに対して同時に押え
位置と非押え位置に移動可能に設置される請求項1また
は2に記載の塗装ブースの空気浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3033350A JP2985974B2 (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | 塗装ブースの空気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3033350A JP2985974B2 (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | 塗装ブースの空気浄化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04247253A true JPH04247253A (ja) | 1992-09-03 |
JP2985974B2 JP2985974B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=12384130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3033350A Expired - Lifetime JP2985974B2 (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | 塗装ブースの空気浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2985974B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007298206A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Daikin Ind Ltd | 空気調和機およびロールフィルタユニット |
JP2009195787A (ja) * | 2008-02-20 | 2009-09-03 | Kanto Auto Works Ltd | 塗装室天井フィルター自動交換システム |
-
1991
- 1991-02-04 JP JP3033350A patent/JP2985974B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007298206A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Daikin Ind Ltd | 空気調和機およびロールフィルタユニット |
JP2009195787A (ja) * | 2008-02-20 | 2009-09-03 | Kanto Auto Works Ltd | 塗装室天井フィルター自動交換システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2985974B2 (ja) | 1999-12-06 |
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