JPH042354A - 医療廃棄物の滅菌処理容器 - Google Patents

医療廃棄物の滅菌処理容器

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JPH042354A
JPH042354A JP10382790A JP10382790A JPH042354A JP H042354 A JPH042354 A JP H042354A JP 10382790 A JP10382790 A JP 10382790A JP 10382790 A JP10382790 A JP 10382790A JP H042354 A JPH042354 A JP H042354A
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JP
Japan
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container
water
exothermic agent
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sterilization
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Application number
JP10382790A
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English (en)
Inventor
Akira Matsuoka
松岡 瑛
Koichi Mimura
三村 幸一
Masayuki Matsumoto
松本 雅幸
Masaru Matsunami
松波 勝
Takemori Nagai
長井 健守
Tsuneo Kita
常夫 喜多
Kozo Mizutani
孝三 水谷
Minoru Okamura
実 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KITA SANGYO KK
NIPPON HEALTH SCI KK
Sumitomo Cement Co Ltd
Kawai Lime Industry Co Ltd
Original Assignee
KITA SANGYO KK
NIPPON HEALTH SCI KK
Sumitomo Cement Co Ltd
Kawai Lime Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、注射針、ランセット、メス、カー七、包帯
、点滴輸血用容器、試験管、検尿コ、ブ、実験動物等の
医療廃棄物を滅菌処理するための容器に関する。
[従来の技術ゴ 近年、医療器材の注射針、ランセット、メス、カー七、
包帯、点滴輸血用容器、試験管、検尿コ。
プ、実験動物等は感染予防のためにティスボサフル製品
等に変わりつつあり、またこうした注射針の処理や廃棄
場所の環境汚染の面から、医療廃棄物に対する処理対策
、特に廃棄に際しての滅菌処理か重要な課題となってい
る。
ところで、日本薬局法では滅菌法とじて加熱滅菌法、ろ
過滅菌法、照射滅菌法、化学的滅菌法か定められており
、例えは医療器材のうちプラス千ツク類には放射線(γ
線)照射による滅菌か、余属類やカラス類にはオートク
レーブ中ての滅菌(高圧涼気滅菌ンか、また不織布類に
はエチレンオキサイド等の殺菌性カスによる滅菌かそれ
ぞれ好適とされている。そして、これらの方法に応して
種々の滅菌処理装置か提供されている。
ニー発明か解決しようとする課題」 しかしなから、前記の滅菌法に対応する滅菌処理装置に
おいてはそれぞれ以下に述へる不都合かある。
放射線照射を行うだめの装置では、装置自体か高価なも
のどなることから現状では個人開業医なとの小さな医療
施設か備えるのは困難であり、また装置の操作も有資格
者でなくては行えないといった使用上の問題もある。
加熱滅菌法に用いられるオートクレーブでは、現在最も
よく普及してはいるものの、多量処理、短時間処理には
難があり、処理するにあたって廃棄物を投入し、処理後
に取り出すといった手間がかかり、しかも例えば使用済
みの注射針を廃棄する場合、投入あるいは取り出しの際
誤って指を刺傷する恐れがある。
エチレンオキサイド等の殺菌性カスを使用する装置では
、殺菌性ガスが人体にも有害であることから取り扱いに
十分な注意を必要とし、実際に行うには十分な安全管理
が必要となることから、小さな医療施設などで行うには
やはり困難である。
この発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、処理にあたっての操作が簡便であり、
しかも安全性の高い医療廃棄物の滅菌処理容器を提供す
ることにある。
「課題を解決するための手段」 この発明における請求項1司己載の医療廃棄物の滅菌処
理容器では、医療廃棄物を収容する収容室を設けており
、該収容室と仕切りを介して発熱剤収納部と水収納部と
を設け、かつこれら発熱剤収納部および水収納部とをそ
れぞれの底部にて水流通路を介して連通せしめ、該発熱
剤収納部に生石灰および/または焼成ドロマイトからな
る発熱剤を充填し、水収納部に水を充填するとともに該
水収納部の底部を封止部材により液密に封止し、該封止
部材にこれを開口せしめるためのテープ状または紐状の
開封部材の一端部を接続し、かつ該開封部材の他端部を
滅菌処理容器外に配し、発熱剤と水との反応時に前記収
容室と発熱剤収納部とを連通せしめる機構を設けたこと
を前記課題の解決手段とした。
また、請求項2記載の医療廃棄物の滅菌処理容器では、
前記請求項1記載の滅菌処理容器において、容器底部に
蒸気収納室を設け、この蒸気収納室内に蛇腹状の蒸気収
納袋をしぼんだ状態に配し、かつ該蒸気収納袋と前記発
熱剤収納部とを安全弁を介して連通せしめたことを前記
課題の解決手段とした。
「作用」 この発明における請求項1記載の医療廃棄物の滅菌処理
容器によれば、発熱剤と水とか接触することによって水
和反応か起こり、この反応により発熱することによって
収容室内か加熱される。また、発熱時において収容室と
発熱剤収納部とを連通せしめる機構を設けたので、発熱
剤収納部内の加熱した空気や水蒸気が収容室内に流入し
、これにより収容室内での滅菌効果かさらに高まる。
また、請求項2記載の医療廃棄物の滅菌処理容器によれ
ば、発熱剤収納部に連通ずる蒸気収納袋をしぼんだ状態
で配したので、収容室内および発熱剤収納部内にて急激
な圧力上昇か不測に生じても、膨張空気や水蒸気か安全
弁を通って蒸気収納袋内に流入し、よってこれら膨張空
気や水蒸気か容器外に漏れることが防止される。
「実施例」 以下、この発明を実施例により具体的に説明する。
第1図ないし第4図はこの発明における請求項2記載の
滅菌処理容器を使用済み注射針の滅菌処理容器に適用し
た場合の一例を示す図であって、これらの図において符
号1は滅菌処理容器(以下、処理容器と略称する)であ
る。この処理容器1は、外容器2およびこれの内部に収
容された内容器3からなる容器本体1aと、容器本体1
aの上部開口を封止する上蓋4と、容器本体1aの底部
に配設された蒸気収納容器5とから概略構成されたもの
である。
外容器2は、円筒状の胴部6とこれの下部開口を封止す
る底蓋7とからなるものである。胴部6は、鉄あるいは
ブリキ製の胴本体8の外周面を発泡合成樹脂や厚紙など
の断熱材9で覆ったものであって、胴本体8の下縁部に
は第2図に示すように円板状の底蓋7が胴本体8を巻き
締めた状態で取付固定されている。底蓋7の中央部には
、後述する水収納部を底板上面より僅かに持ち上げるた
めの複数の突出部10−・が、底蓋7の外周縁に沿って
円弧状に配設されており、これらの突出部lO・・・の
それぞれの間が、水収納部から排出される水の流通路1
1となっている。なお、後述するようにこれら流通路1
1・は、その大きさが水と発熱剤との接触率を決定する
ものとなり、この例では流通路11  の高さ、すなわ
ち突出部10・・・の高さか0.2〜5z肩程度とされ
ている。また、底M7の外周部には、底M7の一部を切
欠き、さらにこの切欠き部を上方に折曲して形成された
複数の連通部12が配設されている。これら連通部12
・は、底蓋7を貫通してその上面側と下面側とを連通せ
しめるものである。また、底蓋7の下面には、連通部1
2を覆ってそれぞれに底蓋用シール13・・・か貼着さ
れている。これら底蓋用シール13・・・は、滅菌時に
おいて容器本体la内の圧力が急激に高まった際、押圧
されて剥がれるもので、容器本体1aの安全弁として作
用するものである。
内容器3は、略円筒状でその上端縁にフランジを形成し
た胴部14と、この胴部14の下端縁より上方に向かっ
て円錐台状に突出して形成された底板部15とからなる
もので、胴部1.4のフランジが前記外容器2の上端に
係止し、さらに上蓋4が外容器2および内容器3の上端
に取り付けられることによって外容器2に固定されたも
のである。この内容器3の内部は、使用済み注射針を収
容するための注射針収容室16となるものであり、また
内容器3の胴部14は、それ自身が後述する発熱剤との
仕切りとなるものである。すなわちこの内容器3の胴部
14は、発熱剤と水との反応時において、その発熱によ
り容易に溶融し貫通するよう、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリエチレン等の低融点材料から形成されたも
のであり、この例てはポリプロピレンから形成されたも
のである。そして、このように仕切りとなる胴部14が
発熱剤と水との反応時において、その発熱により溶融貫
通する構成により、注射針収容室16と発熱剤収納部と
を連通せしめる機構が形成されている。
また、この内容器3の底板部15には、その内部に底板
部15とほぼ同一形状を有する水収納部17か取付収納
されており、該水収納部17には水Wか充填されている
。さらに、水収納部17の下端部には、その下部開口を
封止して水Wを液密に封止するシール(封止部材)18
が貼着されており、このシール18には、シール18を
開口せしめるための開封部材19の一端か接続されてい
る。ここで7−ル18には、例えば液密を維持した状態
で切り込み線が形成されている。そして、開封部材19
の他端を引っ張ることにより、該開封部材I9の一端に
よって切り込み線か破られ、開封部材19が開口するよ
うになっている。なお、底板部15の下部には、その外
周に水収納部17を嵌め合わせるための嵌合部20が形
成されている。
外容器2および内容器3の上端部には、注射針収容室1
6の開口を覆うようにして上蓋4が被着されている。こ
の上M4は、略円筒状の筒部21とこれの上部開口を閉
塞する天板部22とからなる合成樹脂製のもので、筒部
21の下端部が外容器2の上端部外周面上に取り付けら
れたものである。天板部21には、その中央部に円筒状
の注射針投入部23が形成されており、また天板部22
の下方には前記注射針投入部23を避けて厚紙等からな
る断熱板24が配設されている。注射針投入部23には
、その内部に該投入部23の開口を覆うようにして板状
体25が形成されている。この板状体25には、第3図
中破線で示すように中央部か円形状に切り欠かれ、さら
にこの円形部の中心を挟んで両側に切り火きが延ばされ
てなる針挿入口26か形成されている。
また、注射針投入部23には、その上部開口を気密に封
止するヒンジキャップ27か着脱自在に設けられている
。このヒンジキャップ27は、第1図に示すように天板
部22の嵌合部22aに弾性変形を利用して取付固定さ
れた固定端28と、注射針投入部23の上端縁に凹凸嵌
合によって気密に係合するキャップ部29と、これらを
一体に連結させるとともに、キャップ部29の固定端2
8側への回動を可能にするための折曲溝30を形成した
連結部31とからなる合成樹脂製のものである。また、
上M4の天板部22には、ヒンジキャップ27の固定端
26と反対の側の注射針投入部23周辺部に凹部32が
形成されている。
この凹部32は、ヒンジキャップ27を注射針投入部2
3から外す際、指先を入れるためのものである。
そして、このような構成のもとに、該凹部32に指先を
入れ、ヒンジキャップ27のキャップ部27に形成され
た引掛片241aを引っ張り上げることにより、キャッ
プ部29を回動して注射針投入部23を容易に開口する
ことかできる。
外容器2と内容器3との間には発熱剤収納部33か形成
されており、この発熱剤収納部33には発熱剤34が充
填されている。発熱剤34としては、生石灰や焼成ドロ
マイト(軽焼ドロマイトを含む)の単体あるいはこれら
を主成分とする混合剤か使用可能であり、その状態とし
ては、粉末状、粒状あるいはこれらの混合状態、さらに
は任意の形状に成形した状態で使用可能である。特に生
石灰を用いる場合では、水との反応性を高めるため粒状
あるいは粉末状にするのか好ましく、例えば粒径5■以
下程度の粒体および粉体からなる混合物や粒径を1〜5
xxに調整した粒状物なとが好適とされ、円筒状などに
成形した物も使用可能である。また成分としては、もち
ろん純度が100%(あるいはこれに近い)の酸化カル
シウム(Cao )を用いることも可能であるが、発熱
を制御するためこれに無機鉱物等からなる抑制剤を加え
るのが好ましく、抑制剤としては例えば石灰石やCa−
3i化合物その他の吸熱性無機鉱物などが好適とされる
。生石灰を粉末化しこれに遅延剤を加えてプレスし、粒
状化したものも使用できる。
焼成ドロマイトを用いる場合も、生石灰の場合と同様に
粒状あるいは粉末状とし、また無機鉱物等からなる抑制
剤を混合するのが好ましい。
そして、この例では生石灰と石灰石とか重量比7・3に
混合され、粒径が1〜5xCZ調整されたものが用いら
れる。
また、発熱剤収納部31内には、封止部材18より発熱
剤34中を通って開封部材19か配置されている。
この開封部材19は、封止部材18と反対の側か外容器
2の上端縁と内容器3上端縁との間を通り、さらにその
端部が上蓋4の側面に沿って昇るとともに上M4の上面
近傍で折り返して胴部6の外周面に至り、ここでその上
からラベルシール35が貼着されることによって上M4
に固定されている。開封部材19が通る、外容器2の上
端縁と下容器3上端縁との間には、第4図に示すように
グリース、ワックスなどの密封材36が充填されており
、これによって通常時においてはこの箇所での気密か十
分保たれ、かつ使用時においても気密か確保されつつ開
封部材の摺動か可能になっている。このような構成のも
とに、ラヘル/−ル35を剥かし、開封部材19の端部
を引っ張ることによ−)で、開封部材19が発熱剤収納
部33を移動して封止部材18か開口する。
外容器2の下端部には、蒸気収納容器5か取り付けられ
ている。この葦気収納容器5は、合成樹脂からなる有底
円筒状のもので、その内部を蒸気収容室37とし、該収
容室377こ蛇腹状の簗気収容袋38をしぼんだ状態で
設けたものである。蒸気収容袋38は、その開口縁か外
容器2の下端と蒸気収納容器5の上端側内周面に形成さ
れた第1の段部3りとに挟着されたもので、滅菌時以前
においては、その側底部が蒸気収納容器5の前記第1の
段部39より下方に形成された第2の段部40に係止す
ることにより、しぼんだ状態を保持したものとなってい
る。また、蒸気収納容器5の底板41には、複数の圧抜
き孔42・・が形成されている。なお、蒸気収容室37
は、後述するように滅菌処理を行った際発熱により膝張
した空気および発生した水蒸気を収容するよう構成され
たもので、前記注射針収容室16および発熱剤収納部3
3を合計した容積の20〜30%程度の容積を有するも
のである。
次に、このような構成からなる処理容器1の使用方法を
説明する。
使用済み注射針を廃棄するには、まずヒンジキャップ2
7のキャップ部29を注射針投入部23より取り外し、
注射器の本体を持って注射針投入部23の針挿入口26
に注射針を挿入し、針取り付は部分を針挿入口26に引
っ掛けることによって注射器から注射針を分離し、分離
した注射針を内容器3の注射針収容室16内に収容する
。このような操作を繰り返し、注射針収容室16内に多
数の使用済み注射針が溜まったら、これらを廃棄するに
先立ち滅菌処理を施す。
滅菌処理を行うには、キャップ部29が注射針投入部2
3に確実に被着されていることを確認した後、ラヘルシ
ール35を剥がして開封部材19の端部を引っ張り、封
止部材18を開口せしめることによって水収納部17か
ら水Wを流出せしめる。ここで、剥がしたラベルノール
35は、第1図中二点鎖線で示すようにヒンジキャップ
29の上に貼着することにより、この部分における気密
を高めるようにするのが好ましい。水Wを流出せしめる
と、水Wは底蓋7に形成された突出部10・間の流通路
11・・・を通って発熱剤収納部33下部に至り、発熱
剤34と接触して反応する。そして、発熱剤34は水W
との反応によって発熱し、内容器3を加熱する。この場
合、水収納部17から流出した水Wは初期において発熱
剤収納部33の下部に充填された発熱剤34と反応する
が、反応が進むに連れ、発熱剤34中を浸透することに
より上部の発熱剤34とも発熱反応を起こすものとなる
。また、水Wの一部は発熱剤34の発熱により蒸発し、
発熱剤34中を上昇して上部の発熱剤34と発熱反応を
起こすもの々なる。なお、このような蒸気と発熱剤34
との反応は、水不足の状態で反応することから、発熱剤
収納部33下部における発熱剤34と水Wとの反応に比
べより高温になる。
このようにして発熱反応か進み、温度が上置すると、内
容器3はポリプロピレン類であることから、まずより高
温になる発熱剤収納部33の上部側から溶融し、ついに
は開口して注射針収容室16と発熱剤収納部33とが連
通ずる。そして、内容器3内か加熱されることにより注
射針収容室16の注射針は滅菌される。また、発熱によ
って生じた水か蒸発し、発熱剤中のアルカリか発熱によ
り一部ミストとなって水蒸気中に混在するから、このア
ルカリミストを伴った水蒸気が注射針収容室16内に流
入して注射針と直接接触することにより、注射針の滅菌
は加熱による滅菌と相乗的に作用してより効果的に行わ
れるものとなる。さらに、最初に内容器3の上部が溶融
して貫通することから、発熱剤収納部33の発熱剤34
が一部注射針収容室16内にこぼれ落ちて注射針上に降
りかけられることにより、注射針の滅菌効果がより一層
高まる。
また、容器本体la内は、発熱反応により空気か膨張す
るとともに発生した水蒸気によって圧か高まるか、発生
した水蒸気は発熱剤34との反応に供されることによっ
てその一部か該発熱剤34中に吸収されることなとから
、通常は容器本体1aの気密を十分保ち得るだけの圧力
増加に留とまる。
そしてこの場合、容器本体1a内か十分気密に保たれて
いることから、病原微生物や悪臭は容器本体la外に漏
れることがない。
しかし、環境温度なとの影響により不測に反応か進み、
急激な温度に伴われて急激な圧力上昇か起こった場合、
安全弁として作用する底蓋用シール13が剥がれ、容器
本体la内に連通ずる蒸気収納袋38内に水蒸気や膨張
空気が流入し、これにより容器本体la内の圧力上昇が
抑制される。そして、膨張空気や水蒸気が流入すること
によってしぼんだ状態にあった蒸気収容袋38は、通常
は膨張空気や水蒸気が流入することによって膨らむもの
の、これら膨張空気や水蒸気が蒸気収容袋38内で冷却
されて収縮することにより急激な膨張が防止されている
。一方、蒸気収容室37中の空気は、蒸気収容袋38が
膨らむことによって押し出され、蒸気有用室37の圧抜
き孔42・・より蒸気収容室37外へ排出される。この
ように、発生した膨張空気および水蒸気が処理容器1外
に排出さtするごとなく、しかも容器本体la内および
蒸気収容室37内の圧力増加を抑制する機構を備えてい
るため、処理容器lは安全に滅菌処理を行い得るものと
なる。
このような構成の処理容器1にあっては、使用済みの注
射針を手軽にしかも直接子に触れることなく容器内に投
入することができ、さらに簡便な操作で滅菌処理を行う
ことができるとともに病原微生物や悪臭の容器外への拡
散などを防止することができる。また、毒ガス等を用い
ないことから安全性が高く、しかも使用後容器全体を直
接廃棄し得ることから使い勝手に優れたものとなる。
なお、前記実施例においては、蒸気収納容器5を設けて
容器本体la内に発生する膨張空気および水蒸気を逃が
すことができるようにしたか、例えば水の流通路11・
・・の大きさを調整し、水Wと発熱剤34との急激な反
応が起こらないようにすれば、容器本体la内における
急激な圧力の増加を防止することかできることから、該
蒸気収納容器5を設置づることなく処理容器1を構成し
てもよい。
また、注射針投入部23の釦挿入口26も第2図に示し
た形状に限定されることなく、例えば中心から三方向に
向かって切り欠いた形状や、略三角状に切り欠いた形状
なと種々の形状のものにすることかできる。
さらに、発熱剤34と水Wとの発熱時に仕切り(内容器
3の胴部14)を貫通せしめる機構としては、前記実施
例のごとく内容器3の胴部14を発熱により溶融するよ
うにした構成に限定されることなく、他に例えば、予め
内容器に封止部材を設け、反応開始時(滅菌処理開始時
)に該封止部材を取り除くように構成してもよい。
また、前記実施例では本発明を使用済み注射針の滅菌処
理容器に適用した例を示したか、本発明の滅菌処理容器
はこれに限定されることなく、ランセット、メス、シャ
ーレ、ビペ、ト、カーセ、包帯、点滴輸血用容器、試験
管、検尿コツプ、実験動物など医療廃棄物全般に亙って
の処理容器に適用し得るものである。
(実験例1) 第1図に示した処理容器1における、容器本体laのみ
を用いて発熱剤と水との反応による温度上昇を調へた。
実験は、第5図に示すように容器本体1aを精密重量計
43の上に載せて容器本体1aの重量変化を測定しつつ
行い、また温度測定は第5図中■、■、■に示す位置で
行った。
また、内部圧力の上昇度を調べるため、容器本体1aの
上部開口を板体44で封止するとともに、その一部に開
口部を設けてこの開口部を実施例で示した底蓋用シール
13と同一の7−ル45で封止し、圧力上昇により該シ
ール45が剥がれるか否かを調べた。なお、試験した容
器本体1aとしては、第5図中Aで示した水の流通路1
1となる箇所の高さが、(イ)0.5ff&、(ロ)8
.Ozx  の2種類で行った。また、発熱剤として粒
径が2〜5zxのCaOを250g用い、水を70g用
いるとともに、注射針収容室には注射針を200本収容
(図示路)して行った。反応開始からの時間の経過と、
前記測定箇所■〜■における温度および容器本体の重量
変化との関係を次頁の第1表に示す。
第1表に示した結果より、容器本体(イ)、(o)とも
に、収容室内において滅菌処理を行うにモ分な高温を維
持することか確認された。
なお、容器本体(イ)ではシール45か実験中最後まで
剥かれず、容器内において急激な圧力上昇か発生しない
ことが判明した。これは、水の流通路か小さい(高さか
低い)ため、発5鳩剤の水和反応か急激に進行せず、よ
って初期における急激な発熱上昇か起こらなかったため
と推察される。
一方、容器本体(ロ)では反応開始後約30秒でシール
か剥かれ、最終的には14.2 gの水蒸気または空気
が容器外へ漏れた。これは、水の流通路が大きいためと
推察される。
また、20分経過後、容器本体を解体したところ、容器
本体(イ)では内容器の上部が溶融して貫通していたが
、容器本体(ロ)では内容器の底部のみしか溶融・貫通
していなかった。
(実験例2) 第1図1こ示した処理容器を用い、枯草菌を禽む標準菌
株5菌種への滅菌効果を以下のようにし2て調へた。
まず、前記(票準菌株をその各菌種について滅菌生理食
塩水で希釈し、これらをそれぞれ滅菌カー七に浸して滅
菌ン・ヤードに入れた。次いて、これらンヤーレを前記
処理容器の収容室に入れ、収容室を封止した後、安全シ
ールを剥がして紐を引っ張ることにより滅菌処理を行っ
た。
滅菌処理後、滅菌シャーレ中のカー七を無菌的に回収し
、増菌培地に入れた。
増m培地での菌の発育の有無を副へたところ、5菌種と
も完全滅菌されており、処理容器による滅菌効果か確認
されt二。
「発明の効果」 以上説明したようにこの発明における請求項1記載の医
療廃棄物の滅菌処理容器は、発熱剤と水とを接触せしめ
ることによって水和反応を起こし、この反応により発熱
せしめて収容室内を加熱滅菌するものである。したかっ
てこの滅菌処理容器によれば、使用済みの注射針なとを
手軽にしかも直接下に触れることなく容器内に投入する
ことかでき、さらに簡便な操作で滅菌処理を行うことか
できるとともに病原微生物や悪臭の容器外への拡散なと
を防止することかできる。また、構成か簡略であること
から処理容器自体か安価なものとなり、使用方法か容易
でしかも使い捨ててきることから使い勝手に優れたもの
となり、さらに殺菌性カスを用いないことから安全性も
高いもの七なる。
また、請求項2記載の滅菌処理容器によれば、蒸気収容
室を設けてこの内部に蒸気収容袋を配し、発熱時に収容
室内および発熱剤収納部内にて急激な圧力上昇が不測に
生じた際、膨張空気や水蒸気を蒸気収納袋内に流入せし
めるようにしたものであるから、膨張空気や水蒸気に伴
って病原微生物や悪臭か容器外に漏れることを確実に防
止することかできる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図はこの発明を実施するのに好適に用
いられる滅菌処理容器の・実施例を示す図であって、第
1図は使用済ろ注射針の滅菌処理容器の概略構成図、第
2図は胴本体への底蓋の取付状態を示す要部断面図、第
3図は滅菌処理容器の平面図、第4図は滅菌処理容器の
要部断面図、第5図は実験方法を説明するだめの一部断
面図である。 19・ 38・ 医療廃棄物の滅菌処理容器、 ・・流通路、13   底蓋用/−ル、胴部、r 6f
L射針収容室、 ・水収納部、18   刺止部材、 ・開封部材、33   発熱剤収納部、発熱剤、37 
  蒸気収容室、 ・蒸気収容袋、W  水。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)医療廃棄物を収容する収容室を設けた医療廃棄物
    の滅菌処理容器において、 前記収容室と仕切りを介して発熱剤収納部と水収納部と
    を設け、かつこれら発熱剤収納部と水収納部とをそれぞ
    れの底部にて水流通路を介して連通せしめ、該発熱剤収
    納部に生石灰および/または焼成ドロマイトからなる発
    熱剤を充填し、水収納部に水を充填するとともに該水収
    納部の底部を封止部材により液密に封止し、該封止部材
    にこれを開口せしめるためのテープ状または紐状の開封
    部材の一端部を接続し、かつ該開封部材の他端部を滅菌
    処理容器外に配し、発熱剤と水との反応時に前記収容室
    と発熱剤収納部とを連通せしめる機構を設けたことを特
    徴とする医療廃棄物の滅菌処理容器。
  2. (2)請求項1記載の医療廃棄物の滅菌処理容器におい
    て、 容器底部に蒸気収納室を設け、この蒸気収納室内に蛇腹
    状の蒸気収納袋をしぼんだ状態に配し、かつ該蒸気収納
    袋と前記発熱剤収納部とを安全弁を介して連通せしめた
    ことを特徴とする医療廃棄物の滅菌処理容器。
JP10382790A 1990-04-19 1990-04-19 医療廃棄物の滅菌処理容器 Pending JPH042354A (ja)

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