JPH04229795A - 動きを補正した映像方式変換装置 - Google Patents

動きを補正した映像方式変換装置

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JPH04229795A
JPH04229795A JP3184796A JP18479691A JPH04229795A JP H04229795 A JPH04229795 A JP H04229795A JP 3184796 A JP3184796 A JP 3184796A JP 18479691 A JP18479691 A JP 18479691A JP H04229795 A JPH04229795 A JP H04229795A
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JP
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motion vector
frame
block
motion
threshold
Prior art date
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JP3184796A
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Ian Soondaasu Nikorasu
ニコラス イアン ソーンダース
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/01Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level
    • H04N7/0135Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving interpolation processes
    • H04N7/014Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving interpolation processes involving the use of motion vectors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • HELECTRICITY
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N7/015High-definition television systems

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Television Systems (AREA)
  • Color Television Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動きに合せ(適応させ
)た映像信号の処理に関するものである。もっと詳しく
いえば、本発明は、映像信号のフィールド又はフレーム
間の動きを表す運動ベクトルを導出する信号処理を行う
映像方式変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1つの映像方式から他の方式への、例え
ばフレーム当たり625ライン、毎秒50フィールド方
式からフレーム当たり525ライン、毎秒60フィール
ド方式への映像信号変換に用いる映像方式変換装置は、
周知である。映像方式変換は、映像信号のなかに時間的
及び垂直方向のエイリアス(一種の歪み)が存在するの
で、簡単な線形(1次)補間技法を用いるだけでは十分
な結果が得られない。すなわち、簡単な線形補間技法で
得られる画像には不所望の雑音を生じ、特に、画像が垂
直方向で不鮮明になり、時間的に激しく揺れる。
【0003】これらの問題を軽減するため、入力映像信
号が表わす画像における動きの度合いに応じて、線形補
間のパラメータ(変数)を切替える適応技法を映像方式
変換装置に使用することが提案された。
【0004】また、例えば映像信号処理におけるデータ
を減らす目的で、入力映像信号からブロック(区画)・
マッチング技法により運動ベクトルを発生することも提
案された。ブロック・マッチング技法は、1フィールド
又はフレームにおけるサーチ(検査)ブロックの内容を
、次のフィールド又はフレームにおけるサーチ区域に含
まれる複数のサーチ・ブロックの各内容と比較し、比較
した内容間の最小差、したがって原サーチ・ブロックの
内容の運動(もし在る場合)方向と距離を決定するもの
である。
【0005】例えば欧州特許第EP−A2−0  39
5  268号明細書には、映像信号の最初のフィール
ド又はフレームにおけるブロック(区画)を映像信号の
次のフィールド又はフレームにおける複数のブロックと
比較し、それぞれのブロックの内容の動きを表す運動ベ
クトルを導出する動き補正の映像方式変換装置が記載さ
れている。運動ベクトルは運動ベクトル推定器によって
導出されるが、この推定器では、運動ベルトル推定の結
果を或る閾(しきい)と比較し、導出した運動ベクトル
が正しいかどうかをチェックしている。この閾は、経験
から割出され、プログラムの全過程を通じて変更されな
い。
【0006】この技法における難点は、その閾がどうし
ても最良の結果を生むため番組過程の平均的場面(シー
ン)内容と妥協したものとなることである。したがって
、或る映像素材に対しては閾が高すぎて殆どの運動ベク
トルが閾テストに合格せず、次の段階で選べる運動ベク
トルが制限される。反対に、他の映像素材に対しては、
閾が低すぎて閾テストに合格する運動ベクトルが多すぎ
、次の段階に送られる運動ベクトルの確実性が減少する
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、動き
を補正した映像方式変換装置を改良することである。本
発明の他の課題は、運動ベクトルの選択方法を改良した
動き補正の映像方式変換装置を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による動きを補正
した映像方式変換装置は、次のような構成要素より成る
。 (イ)映像信号の最初のフィールド又はフレームにおけ
るブロックをその映像信号の次のフィールド又はフレー
ムにおける複数のブロックと比較して、上記最初のフィ
ールド又はフレームから次のフィールド又はフレームに
かけての各ブロック内容の動きを表す運動ベクトルを導
出する手段(ただし、比較の結果、上記最初のフィール
ド又はフレームにおけるブロックに対しそれぞれ相関面
(correlation surface )を発生
して運動ベクトルを導出する。この相関面とは、上記最
初のフィールド又はフレームにおけるブロックの内容と
、これと比較された上記次のフィールド又はフレームに
おける各ブロックの内容との差を表すものである。)。 (ロ)上記相関面より上記差の最小値に対応する運動ベ
クトルを決定する手段(ただし、上記相関面により表さ
れる次に最も小さい差と所定の閾値より大きく異なる、
上記相関面により表される最小差を決定することによっ
て決定する。)。 (ハ)上記のようにして決定した運動ベクトルの数を所
定数のフィールド又はフレームにわたって平均する手段
。 (ニ)上記閾値を上記平均値に応じて変える手段。 (ホ)上記運動ベクトルに応じて制御される補間器。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明を具体的に説明する
。図1は、本発明の実施例の概略を示すブロック図であ
る。この実施例は、フレーム当たり1125ライン、毎
秒60フィールドの高解像度映像信号(HDVS)を毎
秒24フレームの35ミリ・フィルムに変換するのに使
用するものであるが、本発明は、これに限定されるもの
ではなく、他の映像方式間の変換を行うため容易に適用
させることができるものである。
【0010】図1において、1は入力映像信号が供給さ
れる入力端子である。入力端子1はプログレッシブ(順
次又は連続)走査変換器2に接続され、そこで入力映像
フィールドは映像フレームに変換されて直接ブロック突
合せ器3に供給され、そこで相関面が作られる。これら
の相関面は運動ベクトル推定器4により解析され、そこ
で運動ベクトルが導出されて運動ベクトル減少器5に供
給される。該減少器において、各画素に対する運動ベク
トルの数が減らされ、次いで運動ベクトル選択器6に供
給される。該選択器には、プログレッシブ走査変換器2
の出力も加えられる。運動ベクトル選択器6により選択
された運動ベクトルに異常なものがあると、これは運動
ベクトルあと処理器7で除去され、そこで処理された運
動ベクトルは、補間器8に供給されこれを制御する。該
補間器にはまた、プログレッシブ走査変換器2の出力も
加えられる。補間器8の出力は、方式変換され動きが補
正された映像信号で、出力端子9に供給される。上述の
方式変換装置の各部分及びその動作について、以下詳細
に述べる。
【0011】図2は、プログレッシブ走査変換の説明図
である。同図は、一連の連続フィールドにおける一連の
連続ラインを示し、X印は入力フィールドに存在するラ
インを表し、□印は補間されたラインを示す。プログレ
ッシブ走査変換器2は、入力フィールドと同じレート(
速度)で出力フレームを発生する。したがって、各出力
フレームは、図2に示すように入力フィールドのライン
数の2倍を含み、これらのライン群は、入力映像信号か
らのラインと、後述する方法の1つにより補間されたラ
インとが交互に並んだものとなっている。補間されたラ
イン群は、入力フィールドと反対の極性であるが時間的
位置が同じ1つの補間フィールドであると見なすことが
できる。プログレッシブ走査変換は、2つの主な理由に
より行う。第1は、次の直接ブロック突合せ(マッチン
グ)処理を容易にするためであり、第2は、最終出力の
映像フォーマットを考慮してである。
【0012】直接ブロック突合せは、後述のように2つ
の連続する映像フィールド間における水平及び垂直方向
の運動を正確に推定するために行うものである。しかし
、プログレッシブ走査変換を行わなければ、映像信号が
インタレース(飛越し)構造であるため、直接ブロック
突合せを行うときに問題を生じることが分かるであろう
【0013】最終出力映像フォーマットを考慮というの
は、本実施例の場合、変換された映像は、テープを介し
て電子ビーム記録器に供給され、毎秒24フレームの映
画フィールドのレートに対応するフレームで構成されて
いなければならないからである。したがって、この理由
によりプログレッシブ走査変換されたフレームの作成が
必要であり、また動きを補正した方式変換が受入れられ
ない結果を生じると考えられる場合、例えば動きが余り
に多様で十分に解析できない場合にプログレッシブ走査
変換されたフレームを代用することもできる。かような
場合、最も近いプログレッシブ走査変換されたフレーム
を所要の出力フレームとして使用すると、無理なく受入
れられる結果が得られる。
【0014】プログレッシブ走査変換は、色々な方法で
行うことができる。例えば、先行フィールドの代用、3
つの空間的に連続するラインを調べる中間(media
n)濾波処理(これら3つのラインは、時間的には2つ
の連続フィールドからのものである。)、或いは、多方
向線形補間に続いて多勾配運動検出を用いる運動補正技
法などがある。しかし、本実施例では、動きに合せた(
motion adaptive )プログレッシブ走
査変換方法を使用するのがよい。図3は、その方法の段
階を示すブロック図である。その概念は、全く静止した
画像区域では、できる限り多くの垂直情報を保持するた
めのフィールド間補間を使用し、かなりの動きがある場
合にフィールド内補間を使用することである。これはま
た、運動の滑らかな描写を助ける。動きがこれら2つの
極端の中間にある場面(シーン)では、画像内にある局
部的な動きを推定し、フィールド間及びフィールド内補
間を異なる比率で一緒に混合するのにこれを使用する。 これは、上述の欧州特許明細書にもっと詳しく記載され
ている。
【0015】図1に戻り、プログレッシブ走査変換器2
により作成された映像フレームは、運動ベクトルを導出
するのに使用する。運動ベクトルの導出(推定)は、2
つの段階より成る。まず、連続するフレームからサーチ
(検査)ブロックの相関関係を示す相関面を作る。これ
らの相関面を得たのち、これを調べて相関関係が最も大
きい位置(1つ又はそれ以上)を決定しなければならな
い。相関面を得るには幾つかの方法があるが、2つの主
な方法は、位相相関法及び直接ブロック・マッチング(
突合せ)法である。しかし、位相相関法については若干
の問題があり、これらは、極めて簡単にいえば、変換機
構、窓付け機能、ブロックの大きさ、作成した相関面の
外形の質が変わることに関する問題である。よって、本
実施例では、直接ブロック突合せ法を採用した。
【0016】直接ブロック突合せ器3の動作は、次のと
おりである。プロレッシブ走査変換された映像信号の連
続フレームから矩形状の画素アレイをそれぞれ含む2つ
のブロックを取り、その相関関係に基いて運動ベクトル
導出用の相関面を発生する。
【0017】図4は、サーチ・ブロック及びサーチ区域
の例を示す説明図である。まず、同図に示すように、フ
レームNから32画素×23ラインの大きさのサーチ・
ブロックと呼ぶ小さなブロック(区画)を取る。そして
、次のフレーム(N+1)から128画素×69ライン
の大きさのサーチ区域と呼ぶもっと大きなブロックを取
る。図5は、サーチ・ブロックとサーチ区域の関係を示
す説明図である。同図に示すようにサーチ・ブロック(
SB)をサーチ区域(SA)内の考えられる各位置にお
き、その各位置に対し、2ブロック間の画素輝度レベル
の絶対差の和を計算する。この値は、その点において導
出する相関面の高さとして使用する。その高さは、サー
チ区域内のサーチ・ブロックの考えられる各位置に対し
他の同様に導出した値と共に、相関面を作るのに使用す
る。図6に、相関面の一般例を示す。分かり易くするた
め、同図の相関面は反対にして示してあり、実際に必要
なのは最小点であるから、図6で必要な点は一番高い所
(ピーク)である。
【0018】サーチ・ブロックの大きさは、動きの補正
に必要な対象物の一番小さい大きさを調べて選定する。 フレーム当たり625ライン、毎秒50フィールドのP
AL信号に対しては、対象物内でなくサーチ・ブロック
内に周りの情報があっても、それが小さい対象物の追跡
に影響を与えないようにするためには、16画素×8ラ
インの大きさのサーチ・ブロックが適当であることが分
かった。したがって、本実施例ではこれに近いものを採
用した。ただし、PAL625/50方式に比べてライ
ン当たりの能動画素数、フレーム当たりの能動ライン数
、HDVSの縦横比が異なる点を考慮に入れて修正を加
えた。HDVSを先にしてこれと比較した値を書くと、
次のとおりである。ライン当たり能動画素数1920(
720)、フレーム当たり能動ライン数1035(57
5)、縦横比3:5.33(3:4)。
【0019】大きい対象物を追跡できるため、もっと大
きいサーチ・ブロックの使用に対する賛成論があること
を付け加えねばならない。他方、大きな対象物又は背景
区域の影響によって小さな対象物の影が薄くなるため、
もっと小さいサーチ・ブロックの使用に賛成する論もあ
る。また、小さいサーチ・ブロックの場合、各ブロック
から1つより多い運動ベクトルを導出する必要がないと
いう利点がある。ただ1つの運動ベクトルを導く方法が
1つより多くの運動ベクトルを導くより遙かに容易であ
るから、本実施例では、上述のように小さいサーチ・ブ
ロックで始め、十分な結果が得られない場合にサーチ・
ブロックを大きくすることにした。これは、小さいブロ
ックと大きいブロックの両方の利点を併有する。結果が
十分がどうかの判断基準は、あとで詳述する運動ベクト
ル推定器4(図1)に設定されており、そこで与えられ
た相関面から運動ベクトルを決定する。
【0020】サーチ・ブロックを大きくしてゆくこの技
法は、大きい対象物を追跡するのに好都合であるばかり
でなく、周期性の規則的な形をもつ対象物の動きの追跡
を助けることもできる。
【0021】サーチ・ブロックとサーチ区域は、相関面
が示唆する場合、ともに水平又は垂直方向に、或いは両
方向に大きくすることができる。
【0022】1つのフレームの各サーチ・ブロックに対
して発生した相関面(図6)から、運動ベクトル推定器
4(図1)がサーチ・ブロックとそれに対応するサーチ
区域との間のありそうなフレーム間運動を推定する。分
かり易いように、相関面に関する図面はすべて逆に、す
なわち最小点をピークとして示してあることをもう1度
述べておく。
【0023】運動ベクトル推定器4は、運動ベクトル決
定アルゴリズムを用いて各相関面における最小点を検出
する。これは、サーチ・ブロック及びサーチ区域間の最
大相関点を表し、したがって両者の間に起こりそうな動
きを示す。相関面上のこの最小点の原点、この場合は相
関面の中心に対する変位は、動きをフレーム当たりの画
素で直接表したものである。相関面がただ1つの明瞭な
最小点を有する最も簡単な場合、相関面上の最小点を検
出するだけで十分正確にサーチ・ブロック及びサーチ区
域間の動きを決定できる。上述のように、小さいサーチ
・ブロックを使用すると、動きの検出及び運動推定の正
確度は改善されるが、小さな1つのサーチ・ブロックで
は後述する幾つかの状況において動きを検出することが
できない。
【0024】図7は、3つのサーチ・ブロックに跨る運
動体を示す説明図である。同図は、フレーム(t)にお
ける3つのサーチ・ブロック1A,2A,3Aに跨る運
動ベクトル(5,0)をもつ物体(対象物)を示す。サ
ーチ・ブロック1A及び3Aをそれぞれ次のフレーム(
t+1)におけるサーチ区域1B及び3Bと対応させる
と、その相関面は図8のような(5,0)に最小点をも
つものとなる。(これは、無雑音映像源を想定している
。)しかし、サーチ・ブロック2Aをそのサーチ区域2
Bと対応させると、その相関面は図9のようになる。 すなわち、サーチ・ブロック2Aは、サーチ区域2Bと
y軸方向のあらゆる点で大きな相関関係をもつ。したが
って、相関面に最小点がただ1つではなくなり、サーチ
・ブロック2Aとサーチ区域2B間の動きを決定できな
い。
【0025】しかし、いまサーチ・ブロック2Aを最初
の3つのサーチ・ブロック1A,2A,3Aの全部を含
むように大きくした場合を考える。大きくしたサーチ・
ブロック2Aを最初の3サーチ区域1B,2B,3Bを
含むサーチ区域と対応させると、得られる相関面は図1
0のようになる。これには、最初のサーチ・ブロック2
Aの正確な動きを示すただ1つの最小点(5,0)が見
られる。この例は、動きを正確に検出するためには原映
像に或る特有の特徴をもたせる必要があることを示して
いる。すなわち、サーチ・ブロック1A及び3Aは共に
、特有な垂直及び水平方向の特徴、すなわち対象物の端
縁を有し、これにより動きを決定できる。これに対し、
サーチ・ブロック2Aは特有な垂直方向の特徴を有する
が、水平方向には何も特有な特徴がなく、したがって水
平方向の動きが決定できない。しかし、サーチ・ブロッ
クをそれが水平及び垂直両方向に特有の特徴を包含する
ようになるまで拡大すれば、そのサーチ・ブロックに対
する動きを完全に決定することができる。また、サーチ
・ブロックの拡大は、原映像に雑音が考えられる場合に
も有益である。
【0026】次に、図11に示すような別の例を考える
。これは、運動ベクトルが(5,3)であるサーチ・ブ
ロックに対する相関面を示す。しかし、サーチ・ブロッ
クとサーチ区域の間に生じた多くの他の相関関係により
、本当の動きを検出するのが困難である。かような相関
面を生じる可能性のある原映像の例としては、風と共に
動いているコントラストの低い木が挙げられる。いま、
サーチ・ブロックとサーチ区域を拡大することを考える
。拡大は、前の例のように水平方向に行っても、或いは
垂直方向でも、更に両方向に行ってもよい。隣接したサ
ーチ・ブロックが同じ動きを有するものとすれば、得ら
れる相関面は平均化効果を受けて、(5,3)における
最小点の大きさが他の相関ピークの大きさより大きな比
率で増加する。これを図12に示す。これより、正確な
運動ベクトルの検出がより容易となることが分かるであ
ろう。
【0027】次に、図7を参照して更にサーチ・ブロッ
クの拡大の仕方を考える。前は、サーチ・ブロック2A
の面積をサーチ・ブロック1A及び3Aを包含するよう
に拡大して、図10に示したような相関面を得た。実際
上、得られた相関面は、サーチ・ブロック1A,2A,
3Aに対応する3つの相関面を直接加え合せて生じてい
る。各相関面を点の大きさのマトリックス(行列)と考
えると、拡大したサーチ・ブロック2Aの相関面は、最
初のサーチ・ブロック1A,2A,3Aの相関面のマト
リックスを加えたものである。
【0028】サーチ・ブロック2Aの面積は、その上下
のサーチ・ブロックの相関面を加えることにより垂直方
向に拡大することもできるが、サーチ・ブロック2Aを
水平及び垂直の両方向に拡大しようとすれば、横と斜め
の4つの相関面をも同様に加えなければならない。これ
より、実際にサーチ・ブロックを隣接サーチ・ブロック
を包含するよう拡大する仕方は比較的容易であることが
分かるであろうが、難しいのはいつ拡大すべきか、また
どの隣接サーチ・ブロックを含めるべきかを決めること
である。基本的な答えは、良好な最小点すなわち良好な
運動ベクトルが検出されるまでサーチ・ブロックの面積
を拡大すべきである、ということである。したがって、
運動ベクトルをいつ良好な運動ベクトルと考えるかを決
める必要があり、これは、実際には上述の例から推定す
ることができる。
【0029】図7〜10の上述した例では、対象物の水
平方向に特有な特徴を包含させてただ1つの最小点を得
るためにサーチ・ブロックを水平方向に拡大する必要が
あった。この状態は、図9の相関面における同じ最小点
の列と図10の相関面におけるただ1つの最小点とでよ
く表されている。これより、良好な最小点に対する第1
の判断基準が得られる。すなわち、良好な最小点は、相
関面上における大きさが最小の点で、その点の大きさと
その次に小さい点の大きさとの差が一定値を越えるもの
である。この一定値は閾(しきい)値として知られてお
り、したがって、以後このテストを閾テストと呼ぶこと
にする。
【0030】次の最小(次に小さい)点は、後述のリン
グテストと呼ぶもう1つのテストの範囲内で生じないよ
うにされる。3つのリングを用いるリングテストの場合
、次の最小点は、その点の3画素以内の所から生じない
ようにされる。図7〜10の例では、図9の相関面は閾
テストに合格せず、したがってサーチ・ブロック2Aを
拡大して適当な閾値を与えると、図10の相関面は閾テ
ストに合格することになる。
【0031】閾テストはまた、上述した図11及び図1
2の例においてサーチ・ブロックを拡大させるのに使用
することもできる。サーチ・ブロックを拡大する前は、
周りの点の大きさが非常に似ているため、正確な最小点
は検出不能である。すなわち、適当な閾値を与えると、
その相関面は閾テストに合格しないであろう。そこで、
サーチ・ブロックを拡大させるのである。その結果、他
の類似点の中にある最小点を検出することが可能となる
であろう。
【0032】閾値を用いるテストは主観的なものである
が、テストされる相関面に対する正しい閾は、これを相
関面内の大きさの幅(限度)に対する比として規準化す
ることにより選択することができる。これはまた、例え
ば映像源のコントラストの効果をも教えてくれる。
【0033】本発明に用いうる閾テストについて、更に
図13及び14を参照して述べる。図13は、相関面の
一端を示すもので、左側に点のアレイより或る相関面の
一部の平面図を示し、右上にこれらの点の線XY上にあ
るものをアレイより抽出して示し、その下に線XY内の
点で表される差の大きさをy軸に沿って示す。実際上、
これは相関面の断面であり、この図では、全体の相関面
を示すものと異なり反転されておらず、したがって最小
差が一番下にある点に注意されたい。また、次の最小点
も図示されており、これは、その大きさが最小点の大き
さに等しいか又はこれより大きいが、相関面の他の点よ
りは小さい相関面上の点である。
【0034】閾テストでは、閾値を決める必要がある。 このため、本例では平常の閾値を12.5%とする。
【0035】閾テストに合格するためには、次の条件を
満たさなければならない。すなわち、最小点の大きさと
次の最小点の大きさとの絶対差(図13のA)が、最小
点の大きさと最大点の大きさとの絶対差(図13のB)
の所定閾値(%)部分より大きいことである。
【0036】いいかえると、A(最小点と次の最小点と
の差)がB(最小点と最大点との差)の12.5%より
大きくなければならない。
【0037】図14及び図15は、それぞれ閾テストを
行うための回路の各部分を示し、該回路はこれら2つの
部分を組合せて成るものである。これらの図により、閾
テストを更に説明する。これらの図において、20,2
1,23,24,25,27,28、31,32,35
,36,38,39,41,42,44,45及び47
はラッチ回路、22,26,30及び46は比較器、2
9は遅延回路、33及び34はプログラマブル・リード
オンリメモリ(PROM)、37は論理ゲート、40は
加算器、43はバレル回転回路を示す。
【0038】閾テストの第1段階は、相関面上の最小点
、次の最小点、最大点を決めることである。相関面の大
きさは、ラッチ回路20によってラッチ(一時記憶)さ
れ、そこからラッチ回路21及び27、比較器22及び
26、そして遅延回路29に送られる。
【0039】最小点は、ラッチ回路21,23及び比較
器22を用いて決定される。ラッチ回路21は、新しい
相関面の各々の始めにリセットされ、最大2進値(11
.1)が供給される。ラッチ回路21の出力は比較器2
2の入力に使用され、該比較器はこれを入来する相関面
の各大きさと比較する。この入来する大きさがラッチ回
路21の出力に等しいか又はこれより小さい場合、比較
器22に出力が現れる。これはラッチ回路21のクロッ
ク(刻時)に使用され、したがってその入来した大きさ
がラッチされる。そこでこれが新しい最小値となり、比
較器22の入力に送られ、後続の大きさと比較される。 相関面の最後の大きさの比較が終わると、ラッチ回路2
1は、相関面上の最小点の大きさを保持することになる
。この大きさは、各相関面の始めに発生されるリセット
パルスを用いて、ラッチ回路23にラッチされる。
【0040】比較器22の出力はまた、ラッチ回路24
のクロックにも使用される。該回路24は、入来する大
きさのX及びY相関面座標を受け、最後の大きさが終わ
ると、相関面上の最小点の座標を保持することになる。
【0041】最大点も同様に、ラッチ回路27,28及
び比較器26を用いて同時に決定される。ただ、ラッチ
回路27はリセット時に最小2進値(ゼロ)が供給され
、比較器26の出力は入来する大きさが前にラッチした
最大値より大きい場合に現れる点が異なる。ただし、最
大点の座標は必要でない点に注意されたい。
【0042】相関面の1段階後に、最小点の値、最大点
の値及び最小点の座標がそれぞれラッチ回路23,28
及び25の出力に得られる
【0043】次の最小点は、上記の決定された最小点の
周りの、リングテストにより定められた区域以外に存在
する相関面の最小点として決定される。リングテストに
3つのリングを使用する場合、これは、次の最小点が最
小点の相関面の3つの点内に入らないことを意味する。 その方法は、最小点を決定するのに用いたものと似てい
るが、先の最小点の近くでは無能化される点が異なる。
【0044】すなわち、次の最小点は、ラッチ回路31
,32及び比較器30を用いて同様な方法で決定される
。先の最大点及び最小点決定における遅延は、先入れ先
出し回路のような簡単な遅延素子である遅延回路29を
用いて補償する。所要の無能化は、PROM33及び3
4、ラッチ回路35及び36、論理ゲート37を用いて
行う。PROM33及び34は、最小点の座標(X及び
Y)と現在の相関面の大きさの座標を受ける。PROM
33及び34は、2組の座標を比較し、現在の大きさの
座標が先の最小点の周りのリング外にあるとき出力信号
を発生するようにプログラムされている。これら2つの
信号は、ラッチ回路35及び36を介して論理ゲート3
7に送られる。これら2信号が存在しないとき、比較器
30は、上記リング内にある最小点をラッチさせること
ができない。
【0045】相関面のこの第2の段階後に、ラッチ回路
32は次の最小点の値を保持することになる。ラッチ回
路38及び39は、ラッチ回路23及び28より最小及
び最大点の値を受ける。これらは、相関面のリセットに
よりクロックされるので、第2段階の終わりに最小及び
最大点の大きさを保持する。本来の閾テストは、これか
ら行われる。
【0046】また図13において、まず最大マイナス最
小(B)及び次の最小マイナス最小(A)を決定する必
要がある。これは、加算器40及び2つのラッチ回路4
1,42を用いて行われる。加算器40の一方の入力は
、ラッチ回路38より線L1を介して加えられる負の形
の最小値である。他の入力はラッチ回路32から線L2
を介して加えられる次の最小値か又はラッチ回路39か
らの最大値である。これらの値の加算器40への供給は
、外部で制御される。
【0047】差の値A及びBは、順に計算される。最初
のラッチ回路39が能動化されて加算器40に最大値が
供給され、加算器40は差値Bを出力し、この値をラッ
チ回路41にラッチする。次にラッチ回路32が能動化
されて、加算器40に次の最小値が供給され、加算器4
0は差値Aを出力し、この値をラッチ回路42にラッチ
する。
【0048】2つの差値A及びBは、それから比較され
る。ただし、第1の差値Aには所定の閾値を乗じる。こ
れは、バレル回転回路43(ロジック・デバイス・イン
コーポレイテッド社のLSH32でよい。)を用い、後
述のようにして決定される閾値の制御の下に行われる。 バレル回転回路43を用いると、閾値を例えば50%、
25%又は12.5%に選択することができる。しかし
、もっと複雑なハードウエアより成る乗算器を用いて他
の数字を使用することもできる。特に、閾値をより小さ
なステップで変えることができる。乗算された閾値Aは
ラッチ回路45にラッチし、差値Bはラッチ回路44を
用いてそれぞれと揃える。これら2つの差値A及びBは
比較器46で比較される。乗算された差値Aが差値Bよ
り大きい場合、閾テストに合格とする。そうでない場合
は、不合格とする。いずれの場合も、比較の結果は、ラ
ッチ回路47にラッチし後の処理に使用する。
【0049】前に簡単に述べたリングテストについて、
更に説明する。リングテストは、良好な最小(又は最大
)点はその周りに大きさが増加(又は減少)する点があ
るという考えに基いている。図16はこの考えを示すも
ので、周りの3つのリングの点の平均の大きさが減少し
ている所(0,0)に最小点がある。図17に示す相関
面は、リング、特に内側から2番目のリングが減少する
平均の大きさを有しない点でこれと異なっている。
【0050】この場合、リングテストによって決まる良
好な最小点に対する判断基準は、平均勾配が単調なこと
である。したがって、該最小点の周りの点の予め定めた
数のリングについて、各リングの(点の)平均の大きさ
は、一番内側のリングから外側にゆくに従って前のリン
グの大きさより大きくならなければならない。再び図7
〜10の例に戻ると、図9及び10から、図9の相関面
はリングテストに合格しないが、図10の相関面はリン
グテストに合格することが分かるであろう。リングテス
トは、個々の大きさでなく平均の大きさを比較するので
、閾テストより主観的ではない。リングテストでの唯一
の変数は、考えられるリングの数だけである。
【0051】サーチ・ブロック拡大の手法について既に
述べたが、次に、相関面の形を調べることにより、サー
チ・ブロックを拡大すべき最も効果的な方向を決定する
方法を考える。
【0052】再び図9に戻ると、この相関面は、垂直方
向に特有な特徴があるが、水平方向に特有な特徴がない
場合に生じるものである。このため、相関面において、
水平方向に多くの相関関係があることにより最小点が相
関面を横切って水平方向に延びる結果となる。これより
、サーチ・ブロックを水平方向に拡大すべきことが推論
できる。逆に、相関関係の多い線が垂直方向に伸びると
きは、サーチ・ブロックを垂直方向に拡大する必要があ
ることを示し、相関関係の多い所が円形に集合している
ときは、サーチ・ブロックを水平及び垂直の両方向に拡
大する必要があることを示す。
【0053】この判断基準を用いてサーチ・ブロックを
どの方向に拡大すべきかを決めるため、相関面の形状を
量的に測る必要がある。この測定は、次のようにして行
う。最初に、閾(しきい)を決める。相関面においてこ
の閾より低い点を考える。この閾は、閾テストで用いた
ものと同様、相関面内の大きさの限度に対する比として
規準化する。この閾を使用し、相関面上の点を4つの特
別な段階で順に調べる。各段階で、相関面値が閾より下
になる点に注意する。図18は、サーチ・ブロックの拡
大方向を決める方法を示す説明図で、これら4つの段階
を示している。上,下,左及び右の番号1,2,3及び
4は、これら4段階を指し、陰影区域は閾より下の点を
示す。
【0054】 段階1 相関面の上部から下方へ閾より下の点Aを探す。 段階2 相関面の下部から上方へ閾より下の点Cを探す。 段階3 相関面の左から右へ閾より下の点Dを探す。 段階4 相関面の左から右へ閾より下の点Dを探す。
【0055】こうして得られた4つの点A,B,C,D
の位置を用い、図18に示す2つの寸法X,Yを計算す
る。これらの寸法X,Yは、上記閾値より下の点を包含
する陰影区域の大きさを示す。よって、寸法X,Yより
、形状がy方向よりx方向に長いか又はその逆であるか
、或いは形状が円に近いかどうかを推定することができ
る。形状の推定においては、最小限の差を例えば10%
とする。すなわち、形状がx方向に長いとするには、寸
法Xが寸法Yより最小限10%大きくなければならない
。y方向についても、同様である。寸法X,Yの差が互
いに10%内である場合、形状を円と考え、サーチ・ブ
ロックを両方向に拡大する。図18の例では、寸法Xが
寸法Yより大きく、したがってサーチ・ブロックはxす
なわち水平方向に拡大される。
【0056】サーチ・ブロックの拡大は、1つ以上の拡
大限界に達するまで続けられる。これらの限界とは、相
関面における最小点が閾テスト及びリングテストの両方
に合格すること、映像フレームの端縁に達すること、又
はサーチ・ブロックが既に水平及び垂直方向に所定回数
拡大されたことである。この最後の限界は、ハードウエ
アによって決まる。すなわち、使用できる時間内で行え
る処理量によって制限される。本発明による実施例では
、この限界は水平方向が2回、垂直方向が1回に設定さ
れた。
【0057】相関面における最小点が閾テスト及びリン
グテストの両方に合格すると、良好な運動ベクトルが決
定されたと見なして運動ベクトル減少器5(図1)に送
ることができる。しかし、映像フレームの端縁に達する
か、又はサーチ・ブロックが既に水平及び垂直方向に所
定回数拡大された場合は、その特定のサーチ・ブロック
では良好な運動ベクトルが決定されなかったと見なし、
良好な運動ベクトルを決定しようとせずに加重(重み付
け)により最も役に立つ(best availabl
e)運動ベクトルを決定する。
【0058】相関面の加重は、静止すなわち中心運動ベ
クトルに向かって最も役に立つ運動ベクトルが選択され
るように行われる。これは、2つの理由からである。第
1は、サーチ・ブロックが拡大後も原映像の大きな平凡
な区域の一部である場合、良好な運動ベクトルを検出で
きないであろうということである。しかし、原映像が平
凡な区域であれば、静止運動ベクトルは、あとの処理に
おいて正確な結果を導くことになる。第2に、加重は、
非常に間違った運動ベクトルが運動ベクトル減少器5(
図1)に送られる可能性を減じるよう設計されることで
ある。これは、良好な運動ベクトルを決定できないとき
、大きな不正確な運動ベクトルより小さな不正確な運動
ベクトルの方がよいという理由から行われる。
【0059】図19は、相関面の加重方法の例を示す説
明図である。この例では、相関面上の与えられた点に加
える重みは、静止の中心運動ベクトルからその点までの
距離に正比例する。相関面上のその点の大きさには、加
重係数が乗ぜられる。例えば、その加重作用の勾配は、
中心の静止運動ベクトルからプラス又はマイナス32画
素の点が3の係数を乗ぜられるようなものがよい。いい
かえると、図19に示すように、中心の静止運動ベクト
ルを黒い円で示すとき、その加重作用は中心の静止運動
ベクトルを中心とする逆円錐形になる。
【0060】相関面に加重を施したのち、これを再び閾
テスト及びリングテストにかける。これらのテストに合
格する最小点が決まると、それを良好な運動ベクトルと
見なし、それに良好な運動ベクトルであるが加重を用い
たことを示す標識を付ける。この標識は、運動ベクトル
と共に運動ベクトル減少器5(図1)に送られる。他方
、良好な運動ベクトルも、最も役に立つ運動ベクトルを
加重後も決定できない場合、このサーチ・ブロックに対
し運動ベクトル減少器5に送られる運動ベクトルはどれ
も不良運動ベクトルであることを示す標識を付ける。 これは、不良運動ベクトルを運動ベクトル減少処理に使
用してはならず、後述のように代わりを用いなければな
らないために行うものである。
【0061】要約すると、運動ベクトル推定器4(図1
)の作用は、直接ブロック突合せ器3(図1)により発
生された相関面より最も相関関係がある点、すなわち最
小点を導出することである。それから、この最小点を閾
テスト及びリングテストにかける。これら2つのテスト
は、サーチ・ブロックの動きを表すとするために最小点
が合格しなければならないものである。閾テスト及びリ
ングテストに用いる閾は、絶対値又は比率値のいずれで
もよい。その最小点がどちらかのテストに不合格の場合
、そのサーチ・ブロックを拡大し、新しい最小点を決定
し、再び閾テスト及びリングテストを行う。相関面の形
状から、サーチ・ブロックを拡大すべき最も効果的な方
向を決定する。
【0062】図1に戻り、運動ベクトル減少処理につい
て述べる。HDVSを使用し、各サーチ・ブロックを3
2画素×23ラインと想定すると、運動ベクトルが最大
2451個に達することが考えられる。サーチ・ブロッ
クの大きさは、解像度の維持とハードウエアの余剰回避
との両要求に妥協して選択する。仮に、これらすべての
運動ベクトルが運動ベクトル選択器6に送られるとする
と、運動ベクトル選択の仕事は、処理量が多すぎて実行
できないであろう。この問題を克服するため、運動ベク
トル推定器4及び運動ベクトル選択器6間に運動ベクト
ル減少器5を設ける。運動ベクトル減少器5は、運動ベ
クトル推定器4により当該フレームに対して発生される
全運動ベクトルのうち、該フレームの各サーチ・ブロッ
クに対し、境界部分にあるものを含めて、例えば4つの
運動ベクトルだけを取出して運動ベクトル選択器6に与
える。この作用は、2つある。1つは、正確な運動ベク
トルの選択が容易になることである。それは、運動ベク
トル選択器6に送られる4つの運動ベクトルの中から選
べばよいからである。しかし、2つ目は、その4つのう
ちの1つとして正確な運動ベクトルが送られない場合、
運動ベクトル選択器6は正しい運動ベクトルを選択でき
ないことである。したがって、運動ベクトル減少器5は
、運動ベクトル選択器6に送るものの中に正確な運動ベ
クトルが含まれることを確認する必要がある。また、運
動ベクトル減少器5により4つの運動ベクトルが運動ベ
クトル選択器6に送られるものの、これらの3つのみが
実際に動きを表し、4番目の運動ベクトルは常に静止運
動ベクトルである。これは、運動ベクトル選択器6が動
きを表す運動ベクトルを静止画素に適用することを強制
されないように、含められるものである。他の数の運動
ベクトルを運動ベクトル選択器6に送ってもよく、例え
ば、動きを表す4つの運動ベクトルと静止運動ベクトル
とを送ってもよい。
【0063】以後「サンプル・ブロック」の用語は、各
画素が運動ベクトル減少器5による4つの運動ベクトル
を有する映像フレームにおけるブロックを指すものとす
る。したがって、サンプル・ブロックは、拡大される前
のサーチ・ブロックと同じであり、映像フレームにおい
てサンプル・ブロックとサーチ・ブロックの最初の位置
は同じである。
【0064】運動ベクトル減少器5(図1)は、運動ベ
クトル推定器4(図1)より運動ベクトル及び標識を受
け、標識を調べることによりその運動ベクトルの質を決
める。運動ベクトルが不明瞭な面から導出されたもので
ない、すなわち高度の確実性がある場合、良好な運動ベ
クトルとされ、若干の不明瞭性があると、その運動ベク
トルは不良運動ベクトルとされる。運動ベクトル減少処
理において、不良運動ベクトルとされた運動ベクトルは
すべて無視される。それは、不正確な運動ベクトルが運
動ベクトル選択器6(図1)に送られ、そのため不良運
動ベクトルが選択されてはならないからである。かよう
な選択が行われると、一般に最終画面に偽(にせ)の点
を生じ、これは非常に目障りになる。
【0065】運動ベクトル減少器5に供給される各運動
ベクトルは、特定のサーチ・ブロックしたがって特定の
サンプル・ブロックから得られたもので、それらの位置
は運動ベクトルと共に示されている。不良運動ベクトル
に分類された運動ベクトルはどれも無視されるので、す
べてのサンプル・ブロックが必ずしもその位置にあるサ
ーチ・ブロックから導出される運動ベクトルを有するわ
けではない。良好な運動ベクトルに分類され、特定のサ
ーチ・ブロックしたがって特定のサンプル・ブロックに
関する運動ベクトルは、局部運動ベクトルと呼ぶ。それ
らは、サンプル・ブロックが得られた区域において導出
したものであるからである。これに加え、もう1つの運
動ベクトル減少処理において、良好運動ベクトルを導出
するのに用いたサーチ・ブロックの実際の位置を考える
ことなく、各良好運動ベクトルが発生する頻度を計数す
る。これらの運動ベクトルは、頻度が減少する順に格付
けして共通運動ベクトルと呼ぶ。3つの共通運動ベクト
ルしか使用できない最悪の場合、これらを静止運動ベク
トルと組み合わせて4つの運動ベクトルを作り、運動ベ
クトル選択器6(図1)に送る。しかし、3つより多く
の共通運動ベクトルがあることが多いので、その数を減
らして全体的(global)運動ベクトルと呼ぶ共通
運動ベクトルの組を作る。
【0066】共通運動ベクトルの数を減らす簡単な方法
は、最も頻度が高い3つの共通運動ベクトルを使用し、
残りを無視することである。しかし、3つの最も頻度の
高い共通運動ベクトルは、最初互いに垂直及び(又は)
水平方向のプラス又はマイナス1画素運動以内にあった
3つの運動ベクトルであることが多い。いいかえると、
これら共通運動ベクトルはすべて僅かな差の同じ動きを
追うものであり、無視された他の共通運動ベクトルは他
の異なる動きを追うものである。
【0067】1つの場面における動きの全部又は大部分
を表す共通運動ベクトルを選択するためには、同じ動き
を表す全体的運動ベクトルを選択することを避ける必要
がある。したがって、実際に採用する方策は、まず最も
頻繁に生じる3つの共通運動ベクトルを取り、それの中
で最も頻度の少ないものが、他の2つの共通運動ベクト
ルのどちらかのプラス又はマイナス1画素の垂直運動及
び(又は)プラス又はマイナス1画素の水平運動以内に
あるかどうかを調べることである。そうである場合はそ
れを退け、その代わりに次に最も頻繁に生じる共通運動
ベクトルを選ぶ。この処理は、最も頻繁に生じる共通運
動ベクトルの全部に対し、互いに類似しない3つの共通
運動ベクトルが存在するか、或いは3つ以下の共通運動
ベクトルが残されるまで続ける。しかし、なお3つより
多くの共通運動ベクトルが残っている場合、今度は、そ
れらの中で最も頻度の少ないものが他のプラス又はマイ
ナス2画素の垂直運動及び(又は)プラス又はマイナス
2画素の水平運動以内にあるかどうかを調べながら、そ
の処理を繰返す。そして、必要に応じ距離を増してこれ
を続ける。これら3つの共通運動ベクトルは所要の全体
的運動ベクトルであり、これらが頻度の順になお格付け
されている点は、重要なことである。
【0068】運動ベクトル減少処理及び映像フレームの
サンプル・ブロックを考える場合、3つの異なるタイプ
のサンプル・ブロックに目を向ける必要がある。これら
のタイプは、映像フレームにおけるそれらの実際の位置
に関係しており、図20に領域として示す。領域Aは、
全体が他のサンプル・ブロックにより囲まれ画像の境界
に近くないサンプル・ブロックより成る。領域Bは、部
分的に他のサンプル・ブロックに囲まれ画像の境界に近
くないサンプル・ブロックを包含する。領域Cは、画像
の境界に近いサンプル・ブロックを包含する。これらの
各領域に対して使用する運動ベクトル減少アルゴリズム
は、それぞれ異なる。これらのアルゴリズムをこれより
述べるが、まず第1にその映像フレームにおける幾つか
のサンプル・ブロックに対し良好な運動ベクトルが存在
することを繰返しておく。そして、補助的に、その場面
における主な動きを表す3つの全体的(global)
運動ベクトルがある。これらの運動ベクトルを選択し、
各サンプル・ブロックに対し静止運動ベクトルと共に3
つの運動ベクトルを送るのに使用する。
【0069】図21は、領域Aにおける運動ベクトルの
減少を示す説明図である。これは、調べるべき運動ベク
トルの数が最も多いので、取扱いが一番複雑である。図
21には、他のサンプル・ブロックa〜hにより囲まれ
陰影を施した中心サンプル・ブロックを示す。最初に、
局部的に導出された運動ベクトルについて、それが良好
な運動ベクトルに分類されたかどうかを調べる。そうで
あり、且つ静止運動ベクトルと同じでない場合、それは
合格となる。しかし、これらのテストのどちらかに不合
格であれば、それは無視される。次に、サンプル・ブロ
ックdに対応する運動ベクトルについて、それが良好な
運動ベクトルとして分類されたかどうかを調べる。そう
であり、且つ既に選択された運動ベクトルと同じでなく
、静止運動ベクトルとも同じでないならば、それも合格
となる。これらのテストのどれかに不合格ならば、それ
も無視される。この処理は、e,b,g,a,h,c,
fの順に同様に続けられる。静止運動ベクトルを含まな
い3つの運動ベクトルが得られると、直ちにアルゴリズ
ムは停止する。それは、そのサンプル・ブロックに対す
る所要の運動ベクトル選択が終わるからである。しかし
、これらのチェックを全部行っても3つの良好な運動ベ
クトルが得られないことがある。その場合、残りの空白
を全体的運動ベクトルで埋めるが、より頻度の高い全体
的運動ベクトルに優先権が与えられる。
【0070】図22は、領域Bにおける運動ベクトルの
減少を示す。領域Bにおけるサンプル・ブロックは、領
域Aにおけるものと同じであるが、他のサンプル・ブロ
ックで周りを全部囲まれていない点が異なる。したがっ
て、これらのサンプル・ブロックに加える処理は、領域
Aにおける場合と全く同じである。ただ、周りのすべて
のサンプル・ブロックにおいて探すことができない点が
異なる。したがって、図22に示すように、サンプル・
ブロックa〜eに対する運動ベクトルのチェックができ
るだけであり、運動ベクトルに対し空白が残っておれば
、前と同様に全体的運動ベクトルで埋める。同様に、図
22における陰影付きサンプル・ブロックが2位置だけ
左に移動すると、全体的運動ベクトルに頼る前に3つの
隣接する周りのブロックのみチェックすればよいことが
分かるであろう。
【0071】図23は、領域Cにおける運動ベクトルの
減少を示す。これは、サンプル・ブロックが局部的に導
出された運動ベクトルをもたず、周りにその運動ベクト
ルを使用できる多くのサンプル・ブロックもないので、
最も取扱いが難しい。この問題を取扱う最も簡単な方法
は、単に、領域Cのサンプル・ブロックに静止運動ベク
トルと共に全体的運動ベクトルを与えることである。し
かし、そうすると、領域Bの隣接サンプル・ブロックと
比べ領域Cのサンプル・ブロックに与えられる運動ベク
トルが急激に変わるため、得られる画像にブロック状(
ablock−like)の影響が出ることに気付いた
。したがって、好ましい方策は、この急激な変化を避け
るため、領域Cのサンプル・ブロックに対し、領域Bの
サンプル・ブロックに用いたものと同じ運動ベクトルを
用いることである。領域Cの各サンプル・ブロックに、
物理的に最も近い領域Bのサンプル・ブロックと同じ運
動ベクトルを割当てるのがよい。したがって、図23の
例においては、領域Cの陰影付き各サンプル・ブロック
に領域Bのサンプル・ブロックと同じ運動ベクトルを与
える。こうすると、よい結果が得られることが分かった
【0072】再び図1に戻り、運動ベクトル選択器6の
目的は、これに供給される4つの運動ベクトルの1つを
サンプル・ブロック内の各画素に割当てることである。 しかし、それに移る前に、本発明に関係がある上述の閾
テストについて、図24及び25により更に説明する。
【0073】上述のように、各サンプル・ブロックには
、静止運動ベクトル、3つまでの良好運動ベクトル、及
び(時に)残りの全体的運動ベクトルより成る4つの運
動ベクトルが割当てられている。上述の例では、閾テス
トに用いた閾値は12.5%であった。この値は、番組
素材の場面の平均的内容をもつ主観的に最良の結果を生
じるように選定されたものである。しかし、実際には、
この実施例においてはこれから述べるように閾値を変え
る。これは、閾値を一定にすると、どうしても幾つかの
番組素材にとって高すぎる妥協的なものとなるために行
うものである。高すぎると、運動ベクトル減少器5より
供給される良好運動ベクトルが比較的少なくなり、全体
的運動ベクトルに大きく頼ることになる。反対に、他の
番組素材に対して閾値が低すぎることがあり、その場合
は運動ベクトル減少器5により供給される良好運動ベク
トルが比較的多くなり、全体的運動ベクトルには殆ど頼
らない。一見するとこの後者の場合は容認できるよう考
えられるかも知れないが、実際には、送られる良好な運
動ベクトルは比較的確実性に乏しいということになる。
【0074】番組素材における変化のほかに、類似の効
果をもつ他の要因(ファクタ)がある。すなわち、入力
信号が電荷結合デバイス(CCD)ビデオカメラから取
出される場合、比較的高解像度の映像信号が得られ、低
い閾値を使用できる。
【0075】実施例では、この問題を運動ベクトル推定
過程に自動閾を設けることにより解決した。図24に示
すように、運動ベクトル減少器5の出力より閾制御器5
1を介して運動ベクトル推定器4に至る帰還路50を設
ける。閾制御器51は、閾値を連続的に調整し、良好な
運動ベクトルの数、すなわち閾テストに合格する運動ベ
クトルの数を所定の範囲内に保つように動作する。
【0076】閾値の調整を可能とするため、運動ベクト
ル減少器5より供給される良好運動ベクトルの数を連続
的にカウントし、数フィールド又はフレームにわたって
平均する。フィールド又はフレーム当たり良好な運動ベ
クトルの平均数が当該素材に対する所定の最大及び最小
限の外にある場合、閾値レベルをそれに応じて変える。 帰還路50は、閾値レベルが振動を起こさないようヒス
テリシスを含み、また両方向における閾値の最大変化率
を制限する。
【0077】帰還路50の特性を制御する少なくとも下
記のパラメータは、閾制御器51内のPROMに記憶し
た参照表から得るのがよい。 1.上記ベクトルのカウントが平均されるフィールド又
はフレームの数 2.帰還路内に含まれるヒステリシスの量3.閾値の最
大許容変化率
【0078】また、運動ベクトル減少器5より供給され
る運動ベクトルの数が極端に少ないとき、運動ベクトル
選択器6に対してこれを示す標識が付けられ、強制的に
運動補償なしの標準方式変換、すなわち全位置に静止運
動ベクトルを用いる動作に戻される。
【0079】運動ベクトル減少器5、運動ベクトル選択
器6、運動ベクトルあと処理器7及び補間器8(図1)
は、各映像フィールド全体に対し同一の閾値で動作する
ことができるが、或いは、各映像フィールドを小部分に
分け閾値を各小部分に対して最適値に調整してもよい。
【0080】閾制御器51の例を図25に示す。入力6
0に運動ベクトル減少器5からの運動ベクトルが供給さ
れ、出力61から閾制御器51により導出された閾値が
運動ベクトル推定器4に帰還される。閾制御器51は、
平均計算器62、加算器63、減算器64、2つの比較
器65及び66、閾減少器67、閾増加器68、マルチ
プレクサ69、レジスタ70を有する。
【0081】平均計算器62は、所定数フィールド又は
フレーム当たりの良好な運動ベクトルの数の現在の平均
を連続的に計算する。この所定数は、映像の素材により
設定又はPROMから導出する。得られる平均信号Va
vは、それぞれPROMから導出され正及び負のヒステ
リシスを設定する信号V+hys, V−hysと共に
加算器63及び減算器64に供給される。それから得ら
れる出力は、比較器65及び66においてそれぞれ所定
の限界を定めるVmax 及びVmin と比較される
。平均信号Vavが上限より大きいとき、減衰信号DE
Cが閾減少器67に供給され、平均信号Vavが下限よ
り小さいとき、増加信号INCが閾増加器68に供給さ
れる。信号DEC及びINCはまたマルチプレクサ69
の各制御端子に供給され、信号DECが存在するとき、
新しい低い閾値がレジスタ70を経て出力61に供給さ
れ、信号INCが存在するとき、新しい高い閾値がレジ
スタ70を経て出力61に供給される。両信号DEC及
びINCが共に存在しないとき、出力61に供給される
閾値は変わらない。レジスタ70は、所要の間隔で、例
えば1フィールドの小部分毎に1回、フィールド毎に1
回、又はフレーム毎に1回トリガされる。
【0082】使用の際、操作者が単に映像素材のタイプ
、例えばフットボールの試合(迅速なカメラ移動が特徴
)、ステージ・ドラマ(カメラ移動が少なく比較的遅い
動きが特徴)などを決めれば、PROMは自動的に適当
なパラメータを閾制御器51に供給する。すなわち、パ
ラメータの選択は、操作者の主観的な選択を必要とせず
、必要に応じ徹底的な装置のテストの後、種々のタイプ
の映像素材に対し予め定めることができる。
【0083】再び図1に戻り、運動ベクトル選択器6の
目的は、これに供給される4つの運動ベクトルの1つを
サンプル・ブロック内の各画素に割当てることである。 こうして、運動ベクトルが対象物の外形に正確に割当て
られ(マッピングされ)る。この割当てを行う方法は、
微細な細部の周りの背景が正確な運動ベクトルにより生
じるものよりよくマッチする(よく合う)ことがないよ
う特に意図される。これを達成するため、運動ベクトル
選択過程を2つの主な段階に分ける。第1段階において
、入力フレームの各画素に対し運動ベクトルを作る。 いいかえると、出力フレーム位置にある画素に対する運
動ベクトル値を決めようとしない。第2段階では、第1
段階で作った運動ベクトル値を用いて出力フレームにお
ける各画素に対する運動ベクトル値を決める。
【0084】図26及び27は、運動ベクトル選択の第
1段階を示す説明図である。図26において、入力フレ
ーム2の各画素に対し、供給される4つの各運動ベクト
ルを用い、映像データの前及び後のフレーム1及び3と
最もよくマッチする輝度値のテストを行う。画素の輝度
差は、次式により決定される。
【0085】
【数1】
【0086】ただし、P1nmは、フレーム2でテスト
されている画素の位置からテストされている運動ベクト
ルの座標を減じて位置が得られる画素を囲む4×4画素
ブロック内のフレーム1の画素の輝度値、P2nmは、
テストされている画素を囲む4×4画素ブロック内のフ
レーム2の画素の輝度値、P3nmは、フレーム2でテ
ストされている画素の位置にテストされている運動ベク
トルの座標を加算して位置が得られる画素を囲む4×4
画素ブロック内のフレーム3の画素の輝度値である。
【0087】画素(輝度)差が極めて小さいことは、輝
度が最もよくマッチしている、したがってテストされて
いる画素に適用しうる正確な運動ベクトルであることを
示す。正確な運動ベクトルが得られない場合又は後述す
る非遮蔽もしくは遮蔽区域がある場合は、良好なマッチ
は生じないであろう。
【0088】使用される画素ブロック内の平均画素差が
或る閾より上にあるとき、マッチ不良の指示が行われる
。この閾は、正確な運動ベクトルがテストされるときで
も高周波細部は不良のマッチを生じるので、重要な意味
がある。この不良マッチの理由は、運動ベクトル推定に
おける半画素エラー(a half pixel er
ror)の可能性がある。不良マッチを指示すべき閾を
決めるためには、運動ベクトルを必要とする画素を囲む
データ・ブロック内の画素の周波数内容と閾を関係付け
る必要がある。これを達成するため、テストされている
画素に関する最大水平又は垂直画素輝度差の半分に閾値
が等しい場合、自動閾値を決定する。得られる閾値に、
比較される全データ・ブロックを代表させるため、使用
する4×4ブロックの4つの中心画素に対する平均値を
取る。
【0089】図28及び29は、運動ベクトル選択時の
閾値の決め方を示す説明図である。図28に4×4ブロ
ックが示されており、所要の閾値Tは次式で与えられる
。 T=(T1+T2+T3+T4)/8 ただし、例えばT3は、図29に示すように、次の成分
を含む4画素輝度差の最大値に等しく定める。 2つの垂直差  |B2−B3|及び|B4−B3|,
並びに2つの水平差  |A3−B3|及び|C3−B
3|
【0090】こうして、図27に示すように入力フ
レーム2に対し1フレームの運動ベクトルが得られ、入
力フレーム3に対して同様に1フレームの運動ベクトル
が得られる。
【0091】場面(シーン)の変化は別として、上述の
運動ベクトル選択の第1段階で生じるミスマッチ(不良
マッチ)の原因に非遮蔽及び遮蔽区域(面)の現象があ
る。対象物、例えば車がトンネルに入ると車は遮蔽され
、トンネルから出ると遮蔽されなくなる。フレーム1及
び2で遮蔽されなかった車の一部がフレーム3及び4で
遮蔽されると、基本的なベクトル選択方法では正確なベ
クトルを決定できない。また、トンネルに入る車は遮蔽
されるが、車の後の道路や物体は遮蔽されていない。 同様に、トンネルを出る車は遮蔽されなくなるが、車の
後の道路や物体は遮蔽されている。したがって、大抵こ
れら遮蔽及び非遮蔽物体は同時に存在する。1場面の終
わりにも、遮蔽される物体と類似した不連続な動きがあ
る。かような状況でも運動ベクトルを決定するため、輝
度値のブロック・マッチ(突合せ)を図26及び27の
3フレーム・マッチの代わりに2フレーム・マッチに減
らす。運動ベクトルが要求されるフレーム(例えばフレ
ーム2)は、供給される4つの運動ベクトルを用いて前
及び次のフレーム(フレーム2の場合、それぞれフレー
ム1及び3)と個別にブロックの突合せが行われる。最
良のマッチを生じる運動ベクトルが、テストされている
画素に適用しうる運動ベクトルとして選ばれる。しかし
、この場合、2フレーム・マッチのみを用いたことを示
す標識を付ける。
【0092】特に積分型テレビカメラの場合、マッチが
生じない場合がある。対象物が詳細な背景を渡って動く
場合、積分型カメラは、対象物の前縁及び後縁が背景の
細部と混合する特有な画像部分を生じる。このような状
況では、2フレーム・マッチでも閾値より上の平均画素
差を生じることがある。これらの場合、運動ベクトル値
をゼロとし、同時にエラー標識を付ける。
【0093】図30は、運動ベクトル選択の第2段階を
示す説明図である。この第2段階では、第1段階で導出
された2フレームの運動ベクトルを利用する。1つのフ
レーム(入力フレーム2)の運動ベクトルを基準フレー
ムと考え、これに続くフレーム(入力フレーム3)を使
用する。そのとき、出力フレームの位置はこれら2フレ
ームの運動ベクトルの間になる。図30において、各出
力画素位置に対し、入力フレーム2のサンプル・ブロッ
クに対応する4つの考えられる運動ベクトルがテストさ
れる。テストされている運動ベクトルの角度で出力画素
位置を通って引かれる線は、入力フレーム2及び入力フ
レーム3の両方における位置を指す。例えば、1,3,
5のような奇数値運動ベクトルの場合、出力フレームが
正確に入力フレーム1と2の中間にあるとき、2つの入
力フレーム画素の間に1つの点が指示されるであろう。 この不正確性を考慮し、且つ個々の画素に対する感度を
減らすため、最も近い画素位置を中心とする3×3の運
動ベクトル・ブロックを各フレームに対して求める。そ
れから、2つの3×3運動ベクトル・ブロックの各々と
、テストされる運動ベクトルを包含するブロックとの間
でブロック突合せを行う。使用される運動ベクトル差は
、次式で考えられる2つの運動ベクトル値の空間差を表
する。
【0094】
【数2】
【0095】ただし、x1及びy1はブロックの1つに
おける運動ベクトルの平行座標、x2及びy2はテスト
される運動ベクトルの平行座標である。
【0096】該ブロック突合せの結果、画素当たりの平
均ベクトル差が得られる。
【0097】3つの入力フレーム、すなわち入力フレー
ム2に対しては入力フレーム1,2,3(図26)、入
力フレーム3に対しては入力フレーム2,3,4(図2
7)を用いて計算した運動ベクトル値のみを使用し、上
述のようにまず運動ベクトル・マッチ(突合せ)を行い
、その結果をそれ相応に判断する。9つのブロックに少
なくとも4つの使用可能な運動ベクトルがあるのがよい
。フレーム2及びフレーム3の2つの運動ベクトル・ブ
ロックを使用しうる場合、運動ベクトル差値は、フレー
ム2からの運動ベクトル差値の半分と、フレーム3から
の運動ベクトル差値の半分とを足したものとなる。上述
の技法を用いて最小運動ベクトル差を生じる運動ベクト
ルは、テストされている出力画素に適用可能な運動ベク
トルであると考えられる。3フレーム・マッチ入力運動
ベクトル(図26及び27)により生じた運動ベクトル
差値が1より大きい場合、遮蔽又は非遮蔽面が検出され
、同じ処理が繰返される。しかし、今度はエラー標識を
無視する。すなわち、2入力フレームを用いて計算した
運動ベクトル値を使用する。これは、事実上画像のもっ
と一般的な区域が改良されるが、理論上は非遮蔽及び遮
蔽面に対して必要なだけである。
【0098】上述の両テスト終了後、最小運動ベクトル
・マッチが2より大きい場合、その運動ベクトル値はゼ
ロとし、エラー標識を付ける。これは、運動ベクトルあ
と処理器7(図1)で使用する。
【0099】運動ベクトル選択のあと、殆ど確実にどの
実際の画像状態においても幾つかの画素に対応する偽の
運動ベクトルが若干残る。かかる偽の信号ベクトルは、
ただ1つの画素が周りの画素の全部と異なる運動ベクト
ルをもつ場合特異点に、水平線上の3つの画素が周りの
画素と異なる運動ベクトルをもつ場合水平運動ベクトル
・インパルスに、垂直線上の3つの画素が周りの画素と
異なる運動ベクトルをもつ場合垂直運動ベクトル・イン
パルスに、対角線上の3つの画素が周りの画素と異なる
運動ベクトルをもつ場合対角線運動ベクトル・インパル
スに、直立十字形に配置された5つの画素が周りのすべ
ての画素と異なる運動ベクトルをもつ場合水平プラス垂
直運動ベクトル・インパルスに、斜め十字形に配置され
た5つの画素が周りのすべての画素と異なる運動ベクト
ルをもつ場合2対角線運動ベクトル・インパルスに存在
すると考えられる。
【0100】上記6つの部類に該当する画素運動ベクト
ルは、実際に本当の画像には属せず、不正確な運動ベク
トルを選択した結果生じたものである。かような運動ベ
クトルを補間過程で使用すると、最終出力画像に点を生
じることがあり、したがって、かような運動ベクトルを
識別して除去するのがよい。これは、上述の運動ベクト
ル群をすべて検出し標識を付けるアルゴリズムを用いて
行う。
【0101】不良運動ベクトルを識別すると、それらを
修復する必要があり、これは、運動ベクトルあと処理器
7(図1)によって行われる。補間や大多数の代用など
種々の方法を使用しうるが、実際には簡単な置換により
好結果が得られることが分かった。
【0102】再び図1に戻り、各画素に対し最終的に選
択された運動ベクトルは、運動ベクトルあと処理器7を
介して補間器8に供給され、該補間器にはまた、プログ
レッシブ走査変換器2よりプログレッシブ走査変換され
た毎秒60フレームの映像フレームが供給される。補間
器8は、図31に示すように、2つのプログレッシブ走
査変換されたフレームのみを用いる比較的簡単なもので
ある。連続する入力フレーム、フレーム1及び2に対す
る出力フレームの時間的位置と、出力フレームにおける
画素に対する運動ベクトルとを用い、補間器8は、公知
のように、正確な出力画素値を作るため第1フレームの
どの部分を第2フレームのどの部分とどんな重みを付け
て組合せるかを決定する。いいかえると、補間器8は、
運動ベクトルに従う運動方向に沿って適当な補間を行い
、毎秒24フレームに対応する動きが補正されたプログ
レッシブ走査フレームを作成する。運動ベクトルは画素
の輝度値のみを用いて導出されたものであるが、同じ運
動ベクトルを所要の出力画素の色(クロミナンス)値を
導出するのに使用する。所要の出力を生ずるのに、各フ
レームから8×8画素アレイを用いる。したがって、補
間器8は、2次元的垂直及び水平方向補間器であり、補
間器8で使用する計数は、レメズ(Remez )交換
アルゴリズムを用いて導出できる。このアルゴリズムに
ついては、プレンティス−ホール・インコーポレイテッ
ド社発行ローレンス・アール・ラビナー及びバーナード
・ゴールド著「ディジタル信号処理の理論と応用」13
6〜140頁及び227頁に詳述されている。
【0103】図31は、補間器8の動作を示す説明図で
、3つの異なる場合の補間動作が示されている。左側の
第1の場合は非遮蔽又は遮蔽の面がない場合であり、中
央の第2の場合は遮蔽面がある場合、右側の第3の場合
は非遮蔽面がある場合である。遮蔽面の場合、補間には
フレーム1のみを用いるが、非遮蔽面の場合、補間には
フレーム2のみを用いる。
【0104】補間器8に、動きを補正しない補間に省略
時(default )を与えることができる。その場
合、時間的に最も近いプログレッシブ走査変換されたフ
レームが用いられる。
【0105】上述した欧州特許明細書は次の連続番号の
14の出願の1つである点に注意されたい。   EP−A2−0  395  263,  EP−
A2−0  395  264,  EP−A2−0 
 395  265,  EP−A2−0  395 
 266,  EP−A2−0  395  267,
  EP−A2−0  395  268,  EP−
A2−0  395  269,  EP−A2−0 
 395  270,  EP−A2−0  395 
 271,  EP−A2−0  395  272,
  EP−A2−0  395  273,  EP−
A2−0  395  274,  EP−A2−0 
 395  275,  EP−A2−0  395 
 276。 これらの出願はすべて本発明に類似の要旨に関するもの
で、これらの記載内容を本発明に参照されたい。以上、
本発明の実施例を図面について説明したが、本発明は、
これらの具体例を限定されず、特許請求の範囲内におい
て種々の変形、変更をすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の概略を示すブロック図である
【図2】プログレッシブ走査変換の説明図である。
【図3】動きに合せたプログレッシブ走査変換の段階例
を示すブロック図である。
【図4】サーチ・ブロック及びサーチ区域の例を示す説
明図である。
【図5】サーチ・ブロックとサーチ区域の関係を示す説
明図である。
【図6】相関面の一般例を示す斜視図である。
【図7】3つのサーチ・ブロックに跨る運動体を示す説
明図である。
【図8】図7から得られる相関面の第1例を示す斜視図
である。
【図9】図7から得られる相関面の第2例を示す斜視図
である。
【図10】図7から得られる相関面の第3例を示す斜視
図である。
【図11】相関面の特殊な例を示す斜視図である。
【図12】改善後の図11の相関面を示す斜視図である
【図13】相関面の一部を示す閾テスト説明図である。
【図14】閾テストを行うための回路の一部を示す略式
回路図である。
【図15】閾テストを行うための回路の残部を示す略式
回路図である。
【図16】リングテスト説明用相関面の第1例を示す斜
視図である。
【図17】リングテスト説明用相関面の第2例を示す斜
視図である。
【図18】サーチ・ブロックの拡大方向の決め方を示す
説明図である。
【図19】相関面の加重方法を示す説明図である。
【図20】映像フレームにおける運動ベクトル領域を示
す説明図である。
【図21】映像フレームのA領域における運動ベクトル
減少説明図である。
【図22】映像フレームのB領域における運動ベクトル
減少説明図である。
【図23】映像フレームのC領域における運動ベクトル
減少説明図である。
【図24】図1の実施例の要部の詳細を示すブロック図
である。
【図25】図24の閾制御器の例を示すブロック図であ
る。
【図26】運動ベクトル選択の第1段階(1)を示す説
明図である。
【図27】運動ベクトル選択の第1段階(2)を示す説
明図である。
【図28】運動ベクトル選択時の閾設定法(1)を示す
説明図である。
【図29】運動ベクトル選択時の閾設定法(2)を示す
説明図である。
【図30】運動ベクトル選択の第2段階を示す説明図で
ある。
【図31】補間器の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
3  運動ベクトル導出決定手段 4  相関面発生手段 51  閾制御器 62  平均手段 67,68,69  閾値を平均値に応じて変える手段
8  補間器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  映像信号の最初のフィールド又はフレ
    ームにおけるブロックを上記映像信号の次のフィールド
    又はフレームにおける複数のブロックと比較して上記最
    初のフィールド又はフレームにおけるブロックに対して
    それぞれ相関面を発生することにより、上記最初のフィ
    ールド又はフレームから次のフィールド又はフレームに
    かけての各ブロック内容の動きを表す運動ベクトルを導
    出する手段(ただし、上記相関面とは、上記最初のフィ
    ールド又はフレームにおけるブロックの内容と、これと
    比較された上記次のフィールド又はフレームにおける各
    ブロックの内容との差を表すものである。)と、上記相
    関面により表される次の最小差と所定の閾値より大きく
    異なる、上記相関面により表される最小差を決定するこ
    とにより、上記相関面から上記最小差値に対応する運動
    ベクトルを決定する手段と、上記のようにして決定した
    運動ベクトルの数を所定数のフィールド又はフレームに
    わたって平均する手段と、上記閾値を上記平均値に応じ
    て変える手段と、上記運動ベクトルに応じて制御される
    補間器とを具える動きを補正した映像方式変換装置。
JP3184796A 1990-07-24 1991-07-24 動きを補正した映像方式変換装置 Pending JPH04229795A (ja)

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