JPH0421894Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、浴室等に移動可能に設置されたシ
ヤワーハンガーの改良に関するものである。

（従来技術及びその問題点） 従来、例えば浴室等に固設された棒状のスライ
ドバーに沿つて移動可能に設置されるシヤワーヘ
ツドを掛止するためのシヤワーハンガーとして、
第５図に断面図で示すようなものがある。

即ち、シヤワーハンガー５１は、前方側に開口
したシヤワーヘツドを着脱可能に掛止し得るシヤ
ワーヘツド掛止穴５５ａを有する掛止部５５が止
ボルト５４を介し本体部５２に固設されており、
この本体部５２の中央部にはスライドバーが挿通
可能なスライドバー挿入穴が形成されており、浴
室等に固定されたスライドバー５６に沿つて、こ
の本体部５２を例えば上下方向に移動可能となつ
ている。

又、本体部５２の外周部は外筒部５３によりカ
バーされており、外筒部５３の後端部には係止用
ハンドル５７が設置されており、この係止用ハン
ドル５７を前記本体部５２方向に螺進させること
により、係止用ハンドル５７の前端部に配置され
た押圧棒５７ａがスライドバー５６を押圧して、
本体部５２とスライドバー５６を一体化させ、シ
ヤワーハンガー５１をスライドバー５６の所定位
置で係止させることができるものとなつている。
しかし、このような従来構造のシヤワーハンガー
５１においては、スライドバー５６の任意の位置
でシヤワーハンガー５１を固定させる時に、係止
用ハンドル５７を螺進、螺退させる操作が必要
で、操作が面倒であるという問題点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記従来の問題点に鑑み案出したもの
であつて、ワンタツチでスライドバーの所定位置
に係止させることのできるシヤワーハンガーを提
供せんことを目的とし、その要旨は、浴室等に固
設されたスライドバーに沿つて移動可能なシヤワ
ーハンガーであつて、シヤワーハンガー本体に
は、前記スライドバーが挿通されるスライドバー
挿入穴が一側面側に形成され、対向する他側面側
にシヤワーヘツドを掛止し得るシヤワーヘツド掛
止穴が形成され、該シヤワーヘツド掛止穴と前記
スライドバー挿入穴間には中空室が形成されてい
るとともに、該中空室内に支軸を介し回動可能な
係止部材が内装され、該係止部材は、前記スライ
ドバー挿入穴の内周の一部を形成する円弧状の内
面を有し前記支軸に取り付けられたバネの付勢力
により内面をスライドバーに当接させてシヤワー
ハンガー本体をスライドバーに係止させることの
できる押圧片と、該押圧片の押圧力を解除する方
向に操作可能に前記シヤワーヘツド掛止穴の側方
に露出状に配置される操作片とを備えていること
である。

（作用） シヤワーハンガーには係止部材が内装されてお
り、この係止部材は、スライドバーに当接する方
向に押圧され常にはシヤワーハンガー本体をスラ
イドバーに押圧力をもつて係止させることのでき
る押圧片と、この押圧片を操作可能な操作片を有
しており、操作片を外部から操作することにより
押圧片の押圧力を解除して、シヤワーハンガーと
スライドバーとの係止状態を解除させ、スライド
バーに沿つてシヤワーハンガーを任意の位置に移
動させることができる。

移動後には操作片を離すことにより再び押圧片
がスライドバーに当接し、スライドバーの所定位
置でシヤワーハンガーが係止される。

そのため、スライドバーの任意の位置にシヤワ
ーハンガーをワンタツチで係止固定し、シヤワー
ハンガーにシヤワーヘツドを良好に掛止し使用す
ることができる。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図は本例シヤワーハンガーの第２図におけ
るＡ−Ａ線断面図を示し、第２図には第１図の側
面外観図を、又、第３図及び第４図には内装され
た係止部材の斜視図を示す。

図において、本例シヤワーハンガー１は、シヤ
ワーヘツドを着脱可能に掛止し得る側方側に開口
したシヤワーヘツド掛止穴４が形成され、かつ対
抗する側方側に浴室等に固設されたスライドバー
が挿入可能なスライドバー挿入穴３が形成された
外周面を構成する本体部２を有し、この本体部２
の前記シヤワーヘツド掛止穴４とスライドバー挿
入穴３間には中空室Ｓが形成されており、この中
空室Ｓ内に係止部材５が内装されている。

この係止部材５は第３図及び第４図に示すよう
な構造となつており、操作片５ａと連結片５ｂと
押圧片５ｃとが一体化されたものであつて、押圧
片５ｃの端部に形成された支軸孔５ｄには支軸６
が装着されており、この支軸６にはコイルバネ７
が取り付けられている。

このコイルバネ７は常に押圧片５ｃを第１図に
示すように、スライドバー挿入穴３方向に付勢
し、この付勢力により押圧片５ｃの円弧状の内面
がスライドバーに当接し得るものとなつている。

又、本例では操作片５ａは本体部２の外面側に
突出され外部より押圧操作可能となつており、操
作片５ａが外部より押圧された時には、連結片５
ｂを介し押圧片５ｃがコイルバネ７の付勢力に抗
してスライドバー挿入穴３より離反する方向に回
動される。即ち、この時にはスライドバーと押圧
片５ｃとの当接状態が解除されて、スライドバー
に沿つてシヤワーハンガー１全体を移動させるこ
とができるものであり、任意の位置に移動させた
後に、操作片５ａを離すことにより、コイルバネ
７の付勢力により押圧片５ｃがスライドバーに当
接して、再びシヤワーハンガー１はスライドバー
に係止されることとなる。

従つて、本例のシヤワーハンガー１は、操作片
５ａを操作するのみで、スライドバーに対するシ
ヤワーハンガー１の係止状態及び移動可能状態を
ワンタツチで確保することができ、操作が片手で
簡易に行ない得るものである。

尚、シヤワーハンガー１のスライドバーへの係
止状態を強固にするため、前記押圧片５ｃのスラ
イドバーと当接する円弧状の内面にゴム等を貼着
しておけば、より押圧片５ｃとスライドバーとの
当接状態が強化されて係止状態が強固なものとな
る。

さらに、スライドバーに歯形状の凹凸部を形成
させておき、この凹凸部と嵌合し得る凹凸部を押
圧片５ｃの内面に形成させておけば、係止状態に
おいてこの凹凸部の嵌合により更に強固な係止状
態を確保することができるものである。

（考案の効果） 本考案は、浴室等に固設されたスライドバーに
沿つて移動可能なシヤワーハンガーであつて、シ
ヤワーハンガー本体には、前記スライドバーが挿
通されるスライドバー挿入穴が一側面側に形成さ
れ、対向する他側面側にシヤワーヘツドを掛止し
得るシヤワーヘツド掛止穴が形成され、該シヤワ
ーヘツド掛止穴と前記スライドバー挿入穴間には
中空室が形成されているとともに、該中空室内に
支軸を介し回動可能な係止部材が内装され、該係
止部材は、前記スライドバー挿入穴の内周の一部
を形成する円弧状の内面を有し前記支軸に取り付
けられたバネの付勢力により内面をスライドバー
に当接させてシヤワーハンガー本体をスライドバ
ーに係止させることのできる押圧片と、該押圧片
の押圧力を解除する方向に操作可能に前記シヤワ
ーヘツド掛止穴の側方に露出状に配置される操作
片とを備えていることにより、操作片をワンタツ
チで操作することにより押圧片を介しスライドバ
ーとシヤワーハンガーとの係止状態を簡易に解除
することができ、任意の位置にワンタツチで移動
させて係止させることが可能で、操作が極めて簡
易に行ない得る効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は本例シ
ヤワーハンガーの第２図におけるＡ−Ａ線断面
図、第２図は第１図の外観側面図、第３図はシヤ
ワーハンガーの内部に内装された係止部材の表面
側斜視図、第４図は第３図の裏面側斜視図、第５
図は従来のシヤワーハンガーの断面図である。 １……シヤワーハンガー、２……本体部、３…
…スライドバー挿入穴、４……シヤワーヘツド掛
止穴、５……係止部材、５ａ……操作片、５ｃ…
…押圧片、６……支軸、７……コイルバネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴室等に固設されたスライドバーに沿つて移動
   可能なシヤワーハンガーであつて、シヤワーハン
   ガー本体には、前記スライドバーが挿通されるス
   ライドバー挿入穴が一側面側に形成され、対向す
   る他側面側にシヤワーヘツドを掛止し得るシヤワ
   ーヘツド掛止穴が形成され、該シヤワーヘツド掛
   止穴と前記スライドバー挿入穴間には中空室が形
   成されているとともに、該中空室内に支軸を介し
   回動可能な係止部材が内装され、該係止部材は、
   前記スライドバー挿入穴の内周の一部を形成する
   円弧状の内面を有し前記支軸に取り付けられたバ
   ネの付勢力により内面をスライドバーに当接させ
   てシヤワーハンガー本体をスライドバーに係止さ
   せることのできる押圧片と、該押圧片の押圧力を
   解除する方向に操作可能に前記シヤワーヘツド掛
   止穴の側方に露出状に配置される操作片とを備え
   ていることを特徴とするシヤワーハンガー。