JPH04217705A - 石炭ガス化方法 - Google Patents
石炭ガス化方法Info
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- JPH04217705A JPH04217705A JP40317390A JP40317390A JPH04217705A JP H04217705 A JPH04217705 A JP H04217705A JP 40317390 A JP40317390 A JP 40317390A JP 40317390 A JP40317390 A JP 40317390A JP H04217705 A JPH04217705 A JP H04217705A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石炭水スラリを燃料や
原料として噴射するための石炭水スラリの噴射方法に係
り、特に高濃度の石炭水スラリを噴射できる石炭水スラ
リの噴射及び石炭ガス化方法に関するものである。
原料として噴射するための石炭水スラリの噴射方法に係
り、特に高濃度の石炭水スラリを噴射できる石炭水スラ
リの噴射及び石炭ガス化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ボイラ,工業炉などの燃焼装置の
燃料として石炭水スラリ(CWM)が使用されている。 この石炭水スラリは、微粉炭燃料より、ハンドリングが
しやすいが、65wt%以上の高濃度となると、その粘
度が著しく高くなって輸送やバーナでの噴射が悪くなる
問題がある。また石炭水スラリを石灰ガス化プロセスに
使用すると、石炭中の炭素と水とが、ガス化炉内でH2
O+C=CO+H2 の反応を起こす。この反応を利
用し最近石炭ガス化炉内に、高温高圧下で石炭水スラリ
と空気又は酸素を吹き込み、そこで石炭を部分酸化させ
て石炭ガス化ガスを生成し、これをガスタービンに供給
して発電を行うことが試みられている。
燃料として石炭水スラリ(CWM)が使用されている。 この石炭水スラリは、微粉炭燃料より、ハンドリングが
しやすいが、65wt%以上の高濃度となると、その粘
度が著しく高くなって輸送やバーナでの噴射が悪くなる
問題がある。また石炭水スラリを石灰ガス化プロセスに
使用すると、石炭中の炭素と水とが、ガス化炉内でH2
O+C=CO+H2 の反応を起こす。この反応を利
用し最近石炭ガス化炉内に、高温高圧下で石炭水スラリ
と空気又は酸素を吹き込み、そこで石炭を部分酸化させ
て石炭ガス化ガスを生成し、これをガスタービンに供給
して発電を行うことが試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、石炭ガス化
炉で生成される石炭ガス化ガスは、発電用のガスタービ
ンに供給されて燃焼されるが、石炭水スラリ中の水分が
多いと、石炭ガス化炉内での熱効率が悪くなると共にガ
スタービンで要求する発熱量である1000kcal/
Nm3 以上のガスが得られない問題がある。
炉で生成される石炭ガス化ガスは、発電用のガスタービ
ンに供給されて燃焼されるが、石炭水スラリ中の水分が
多いと、石炭ガス化炉内での熱効率が悪くなると共にガ
スタービンで要求する発熱量である1000kcal/
Nm3 以上のガスが得られない問題がある。
【0004】そこで、水分が極力少ない高濃度の石炭水
スラリを用いて石炭ガス化を行うことが望まれるが、上
述したように65wt%以上の高濃度となると、その粘
度が著しく高くなる。
スラリを用いて石炭ガス化を行うことが望まれるが、上
述したように65wt%以上の高濃度となると、その粘
度が著しく高くなる。
【0005】図4は、常温における石炭水スラリの濃度
と粘度の関係を示したもので、62wt%で約100c
pの粘度が、70wt%となると5000cpと高粘度
となってしまう。従って石炭水スラリの濃度が高ければ
高いほど、ガス化バーナでの噴射が良好に行えなくなる
問題が生じる。
と粘度の関係を示したもので、62wt%で約100c
pの粘度が、70wt%となると5000cpと高粘度
となってしまう。従って石炭水スラリの濃度が高ければ
高いほど、ガス化バーナでの噴射が良好に行えなくなる
問題が生じる。
【0006】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、高濃度の石炭水スラリを良好に噴射できる石炭水ス
ラリの噴射及び石炭ガス化方法を提供することを目的と
する
で、高濃度の石炭水スラリを良好に噴射できる石炭水ス
ラリの噴射及び石炭ガス化方法を提供することを目的と
する
【0007】。
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、高濃度石炭水スラリを加熱した後、バ
ーナから噴射することを特徴とする石炭水スラリ噴射方
法にあり、例えば常温で粘度が1000cp以上の高濃
度石炭水スラリを調整し、これを昇圧ポンブで昇圧して
バーナまで輸送すると共にその間にスラリヒータを通し
て高濃度石炭水スラリを50〜200℃の温度範囲に保
った後、バーナから噴射するようにする。また、高濃度
石炭水スラリを加熱し、その加熱した高濃度石炭水スラ
リと空気又は酸素を石炭ガス化バーナから高温高圧のガ
ス化炉内に噴射し、石炭を部分酸化すると共に還元して
石炭ガス化ガスを製造する石炭ガス化方法にある。
達成するために、高濃度石炭水スラリを加熱した後、バ
ーナから噴射することを特徴とする石炭水スラリ噴射方
法にあり、例えば常温で粘度が1000cp以上の高濃
度石炭水スラリを調整し、これを昇圧ポンブで昇圧して
バーナまで輸送すると共にその間にスラリヒータを通し
て高濃度石炭水スラリを50〜200℃の温度範囲に保
った後、バーナから噴射するようにする。また、高濃度
石炭水スラリを加熱し、その加熱した高濃度石炭水スラ
リと空気又は酸素を石炭ガス化バーナから高温高圧のガ
ス化炉内に噴射し、石炭を部分酸化すると共に還元して
石炭ガス化ガスを製造する石炭ガス化方法にある。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、高濃度石炭水スラリを加
熱することで、その粘度を低くでき、バーナで良好に噴
射できる1000cp以下の粘度にでき、これにより高
濃度でも良好な噴射が行える。またガス化炉内に噴射す
るにおいても高濃度の石炭水スラリでも良好な噴射がで
きると共に含水分が少ないため、熱効率が良いと共に生
成ガスの発熱量が高くなる。
熱することで、その粘度を低くでき、バーナで良好に噴
射できる1000cp以下の粘度にでき、これにより高
濃度でも良好な噴射が行える。またガス化炉内に噴射す
るにおいても高濃度の石炭水スラリでも良好な噴射がで
きると共に含水分が少ないため、熱効率が良いと共に生
成ガスの発熱量が高くなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0010】図1はボイラや工業炉などの燃焼装置にお
ける石炭水スラリの噴射装置を示し、図において、1は
高濃度石炭水スラリを収容するタンクで、その中に60
〜70wt%好ましくは65〜70wt%の石炭水スラ
リが収容される。このタンク1には、燃焼装置2に臨ん
だバーナ3に高濃度スラリを供給するスラリ供給ライン
4が接続され、そのライン4間にポンプ5が接続される
と共にスラリヒータ6が接続される。スラリヒータ6に
は加熱コイル7が設けられ、その加熱コイル7に熱媒の
供給量を制御する制御弁8が接続され、この制御弁8が
ヒータ6のスラリ出口に設けた温度検出器9により制御
される。
ける石炭水スラリの噴射装置を示し、図において、1は
高濃度石炭水スラリを収容するタンクで、その中に60
〜70wt%好ましくは65〜70wt%の石炭水スラ
リが収容される。このタンク1には、燃焼装置2に臨ん
だバーナ3に高濃度スラリを供給するスラリ供給ライン
4が接続され、そのライン4間にポンプ5が接続される
と共にスラリヒータ6が接続される。スラリヒータ6に
は加熱コイル7が設けられ、その加熱コイル7に熱媒の
供給量を制御する制御弁8が接続され、この制御弁8が
ヒータ6のスラリ出口に設けた温度検出器9により制御
される。
【0011】以上において、タンク1の高濃度石炭水ス
ラリは、その石炭濃度が60〜70wt%にされ、その
スラリが、スラリ供給ライン4よりポンプ5にてスラリ
ヒータ6に移送され、そこで50〜200℃の温度範囲
にされた後、バーナ3から噴射され、燃焼装置2内で燃
焼される。高濃度石炭水スラリは、常温では高粘度であ
り、そのままバーナ3から噴射しても十分な噴射ができ
ないが、スラリヒータ6を通して加熱することで、その
粘度を数分の一以下にでき、噴射が良好となる。図2は
、石炭濃度64〜68wt%の石炭水スラリの温度と粘
度(cp)の関係を示したもので、常温では、66wt
%以上の濃度の石炭水スラリは、その粘度が1000c
p以上の高粘度となるが50℃以上となるとその粘度が
約半分となり、さらに温度が上昇すると粘度が低くなり
例えば150℃以上では1/5以下となる。
ラリは、その石炭濃度が60〜70wt%にされ、その
スラリが、スラリ供給ライン4よりポンプ5にてスラリ
ヒータ6に移送され、そこで50〜200℃の温度範囲
にされた後、バーナ3から噴射され、燃焼装置2内で燃
焼される。高濃度石炭水スラリは、常温では高粘度であ
り、そのままバーナ3から噴射しても十分な噴射ができ
ないが、スラリヒータ6を通して加熱することで、その
粘度を数分の一以下にでき、噴射が良好となる。図2は
、石炭濃度64〜68wt%の石炭水スラリの温度と粘
度(cp)の関係を示したもので、常温では、66wt
%以上の濃度の石炭水スラリは、その粘度が1000c
p以上の高粘度となるが50℃以上となるとその粘度が
約半分となり、さらに温度が上昇すると粘度が低くなり
例えば150℃以上では1/5以下となる。
【0012】この高濃度石炭水スラリの加熱の程度は5
0℃以上で、かつ輸送中などスラリ中の水が蒸気化しな
い200℃までの範囲であればよい。配管内の圧力はス
ラリ中の水が蒸発しないように保つ必要がある。
0℃以上で、かつ輸送中などスラリ中の水が蒸気化しな
い200℃までの範囲であればよい。配管内の圧力はス
ラリ中の水が蒸発しないように保つ必要がある。
【0013】図3は本発明の噴射方法を利用した石炭ガ
ス化システムを示したもので、図において10は湿式ボ
ールミルで、そのボールミル10に石炭供給ライン11
と水(及び添加剤)供給ライン12が接続され、ボール
ミル10内のボール(図示せず)にて供給された石炭が
粉砕されると共に水と混合されて石炭水スラリとされる
。またボールミル10はジャケット13を有し、熱媒体
供給・排出ライン14からジャケット13内に熱媒が供
給されて製造中の石炭水スラリが加熱されるようになっ
ている。この石炭水スラリは、その石炭濃度が60〜7
0wt%好ましくは65〜70wt%にされる。ボール
ミル10内で製造された石炭水スラリは適宜スラリタン
ク15に移された後、スラリポンプ16にてラムタンク
17に移送される。ラムタンク17内の石炭水スラリは
サーキュレーションポンプ18で抜き出され、スラリー
プレヒータ19で予熱された後ランタンク17に戻され
て循環され、その一部がチャージポンプ20に移送され
、チャージポンプ20にて数十キロに昇圧され石炭ガス
化炉21のスラリ供給ライン22に搬送される。
ス化システムを示したもので、図において10は湿式ボ
ールミルで、そのボールミル10に石炭供給ライン11
と水(及び添加剤)供給ライン12が接続され、ボール
ミル10内のボール(図示せず)にて供給された石炭が
粉砕されると共に水と混合されて石炭水スラリとされる
。またボールミル10はジャケット13を有し、熱媒体
供給・排出ライン14からジャケット13内に熱媒が供
給されて製造中の石炭水スラリが加熱されるようになっ
ている。この石炭水スラリは、その石炭濃度が60〜7
0wt%好ましくは65〜70wt%にされる。ボール
ミル10内で製造された石炭水スラリは適宜スラリタン
ク15に移された後、スラリポンプ16にてラムタンク
17に移送される。ラムタンク17内の石炭水スラリは
サーキュレーションポンプ18で抜き出され、スラリー
プレヒータ19で予熱された後ランタンク17に戻され
て循環され、その一部がチャージポンプ20に移送され
、チャージポンプ20にて数十キロに昇圧され石炭ガス
化炉21のスラリ供給ライン22に搬送される。
【0014】石炭ガス化炉21は、耐火物が内張されて
形成され、その上部に石炭ガス化バーナ23が設けられ
、下部に生成ガス排出ライン24が接続される。石炭ガ
ス化バーナ23は、二重のノズルで形成され、その一方
が上述したスラリ供給ライン22と接続され、他方が空
気又は酸素供給ライン25と接続される。
形成され、その上部に石炭ガス化バーナ23が設けられ
、下部に生成ガス排出ライン24が接続される。石炭ガ
ス化バーナ23は、二重のノズルで形成され、その一方
が上述したスラリ供給ライン22と接続され、他方が空
気又は酸素供給ライン25と接続される。
【0015】スラリ供給ライン22にはガス化バーナ2
3で噴射する石炭水スラリを50〜200℃に加熱する
スラリヒータ26が接続される。
3で噴射する石炭水スラリを50〜200℃に加熱する
スラリヒータ26が接続される。
【0016】以上において、湿式ボールミル10で製造
された高濃度の石炭水スラリは、スラリタンク15,ス
ラリポンプ16にてランタンク17に移送され、サーキ
ュレーションポンプ18にてスラリプレヒータ19を通
して予熱・循環され、その一部がチャージポンプ20に
移送されると共に昇圧されスラリ供給ライン22に供給
される。スラリ供給ライン22に供給された高濃度石炭
水スラリは、スラリヒータ26で50〜200℃、好ま
しくは80〜130℃に加熱された後、石炭ガス化バー
ナ23から噴射される。またバーナ23からは、同時に
空気又は酸素供給ライン25からの空気などが噴射され
る。この石炭ガス化バーナ23から噴射される石炭水ス
ラリは、高濃度でも加熱されているため、低粘度となり
、その噴射が良好となる。
された高濃度の石炭水スラリは、スラリタンク15,ス
ラリポンプ16にてランタンク17に移送され、サーキ
ュレーションポンプ18にてスラリプレヒータ19を通
して予熱・循環され、その一部がチャージポンプ20に
移送されると共に昇圧されスラリ供給ライン22に供給
される。スラリ供給ライン22に供給された高濃度石炭
水スラリは、スラリヒータ26で50〜200℃、好ま
しくは80〜130℃に加熱された後、石炭ガス化バー
ナ23から噴射される。またバーナ23からは、同時に
空気又は酸素供給ライン25からの空気などが噴射され
る。この石炭ガス化バーナ23から噴射される石炭水ス
ラリは、高濃度でも加熱されているため、低粘度となり
、その噴射が良好となる。
【0017】石炭ガス化炉21内は、高温高圧に保たれ
ており、バーナ23から噴射された石炭水スラリと空気
により、石炭が部分酸化されると共に還元されて石炭ガ
ス化ガスが生成される。この生成した石炭ガス化ガスは
排出ライン24より、図示していないがガス精製装置を
介し発電用ガスタービンに供給され、そこで燃焼される
。この発電用ガスタービンに供給される可燃ガスは、そ
の発熱量が1000kcal/Nm3 以上必要とする
が、上述のように60〜70wt%の高濃度石炭水スラ
リをガス化炉21でガス化することで、熱効率がよくし
かも発熱量が1000kcal/Nm3 以上の石炭ガ
ス化ガスが得られる。すなわち、スラリ中に水分が多け
れば、その分、石炭ガス化炉21内での水の蒸発潜熱が
多くなり、これが熱効率を下げる原因となり同時にター
ビン側では発熱量を下げる原因となるが、スラリ濃度を
上げることで、これらの原因を除去できる。
ており、バーナ23から噴射された石炭水スラリと空気
により、石炭が部分酸化されると共に還元されて石炭ガ
ス化ガスが生成される。この生成した石炭ガス化ガスは
排出ライン24より、図示していないがガス精製装置を
介し発電用ガスタービンに供給され、そこで燃焼される
。この発電用ガスタービンに供給される可燃ガスは、そ
の発熱量が1000kcal/Nm3 以上必要とする
が、上述のように60〜70wt%の高濃度石炭水スラ
リをガス化炉21でガス化することで、熱効率がよくし
かも発熱量が1000kcal/Nm3 以上の石炭ガ
ス化ガスが得られる。すなわち、スラリ中に水分が多け
れば、その分、石炭ガス化炉21内での水の蒸発潜熱が
多くなり、これが熱効率を下げる原因となり同時にター
ビン側では発熱量を下げる原因となるが、スラリ濃度を
上げることで、これらの原因を除去できる。
【0018】このガス化運転においては、製造する石炭
水スラリの濃度が極力高くなるよう、すなわち粘度が、
常温で2000cp以上となる濃度(すなわち68wt
%以上)で、かつ石炭ガス化バーナ23で噴射時に10
00cp以下の粘度となるようにスラリヒータ26で、
その温度を調整することが、熱効率の点及びガスタービ
ンの駆動上、好ましいが、発熱量の調整はバーナ23に
吹き込む酸素の量でも調整できるため、必ずしも上述し
た範囲で運転する必要がなく、濃度が60〜70wt%
で、50〜200℃の加熱された石炭水スラリであれば
十分効率のよい運転が可能である。
水スラリの濃度が極力高くなるよう、すなわち粘度が、
常温で2000cp以上となる濃度(すなわち68wt
%以上)で、かつ石炭ガス化バーナ23で噴射時に10
00cp以下の粘度となるようにスラリヒータ26で、
その温度を調整することが、熱効率の点及びガスタービ
ンの駆動上、好ましいが、発熱量の調整はバーナ23に
吹き込む酸素の量でも調整できるため、必ずしも上述し
た範囲で運転する必要がなく、濃度が60〜70wt%
で、50〜200℃の加熱された石炭水スラリであれば
十分効率のよい運転が可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば次のごとき優れた効果を発揮する。
発明によれば次のごとき優れた効果を発揮する。
【0020】(1) 高濃度の石炭水スラリを加熱した
後バーナから噴射するようにしたので、常温で粘度が高
くても噴射時その粘度を低くでき良好な噴射ができる。
後バーナから噴射するようにしたので、常温で粘度が高
くても噴射時その粘度を低くでき良好な噴射ができる。
【0021】(2) 石炭ガス化の際、高濃度の石炭水
スラリを噴射してガス化運転できるため、熱効率がよく
なると共に発熱量の高い石炭ガス化ガスが得られる。
スラリを噴射してガス化運転できるため、熱効率がよく
なると共に発熱量の高い石炭ガス化ガスが得られる。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】本発明
において石炭水スラリの各濃度におけるスラリ温度と粘
度の関係を示す図
において石炭水スラリの各濃度におけるスラリ温度と粘
度の関係を示す図
【図3】本発明の石炭ガス化方法を実施する装置図
【図
4】石炭水スラリのスラリ濃度と粘度の関係を示す図
4】石炭水スラリのスラリ濃度と粘度の関係を示す図
1 高濃度石炭水スラリのタンク
2 燃焼装置
3 バーナ
4 スラリ供給ライン
6 スラリヒータ
21 石炭ガス化炉
22 石炭水スラリ供給ライン
23 石炭ガス化バーナ
25 空気供給ライン
26 スラリヒータ
Claims (3)
- 【請求項1】 高濃度石炭水スラリを加熱した後、バ
ーナから噴射することを特徴とする石炭水スラリ噴射方
法。 - 【請求項2】 常温で粘度が1000cp以上の高濃
度石炭水スラリを調整し、これを昇圧ポンブで昇圧して
バーナまで輸送すると共にその間にスラリヒータを通し
て高濃度石炭水スラリを50〜200℃の温度範囲に保
った後、バーナから噴射することを特徴とする請求項1
の石炭水スラリ噴射方法。 - 【請求項3】 高濃度石炭水スラリを加熱し、その加
熱した高濃度石炭水スラリと空気又は酸素を石炭ガス化
バーナから高温高圧のガス化炉内に噴射し、石炭を部分
酸化すると共に還元して石炭ガス化ガスを製造すること
を特徴とする石炭ガス化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40317390A JPH04217705A (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | 石炭ガス化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40317390A JPH04217705A (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | 石炭ガス化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04217705A true JPH04217705A (ja) | 1992-08-07 |
Family
ID=18512935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40317390A Pending JPH04217705A (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | 石炭ガス化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04217705A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004055436A1 (ja) * | 2002-12-13 | 2004-07-01 | Yukuo Katayama | 可燃性固形物及び水を含む混合物の供給方法 |
CN111732974A (zh) * | 2019-03-25 | 2020-10-02 | 华东理工大学 | 气化烧嘴、气化炉及气化方法 |
-
1990
- 1990-12-18 JP JP40317390A patent/JPH04217705A/ja active Pending
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