JPH0421551Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、卓球台の天板連結装置に関し、例
えば、狭いスペースで容易に楽しく競技できるよ
うにした軽量小型の簡易卓球台に実施して極めて
有用な天板連結装置に関する。

（従来の技術） 従来の正式な卓球台については、左右の両天板
自身及びその脚部がかなりの重量を有している関
係上、この両天板が互にずれないように連結する
特別な天板連結装置は必要ではなかつた。

しかしながら、例えば、軽量小型の簡易卓球台
のように、それ自体軽量なものについては、競技
者が天板に触れると天板が容易に移動してしま
い、両天板に設置ずれを生じるという欠点があつ
た。

（考案の目的） この考案は、上述の点に鑑みなされたものであ
り、従来の重量のある卓球台とは異なり、例え
ば、小さな部屋でも充分楽しく競技できる軽量小
型の簡易卓球台に実施して極めて有用な天板連結
装置を提供することを目的とする。

（考案の実施例） 第１図は、この考案の一実施例による天板連結
装置を実施した卓球台の一方側（図では手前側）
の部分斜視図であり、１１は左側の天板、１２は
右側の天板を示し、これら左右両天板１１，１２
は所要高さの脚（図示省略）上にそれぞれ固着さ
れている。

これら左右両天板１１，１２は互に突き合わせ
て設置され、この両突き合わせ端部１１ａ，１２
ａの上方部にはネツト２が張られる。

このネツト２は後述するＴ字型の連結部材３の
直立片３ａに装着される。

逆Ｔ字型の連結部材３は、第２図に示すよう
に、肉厚な金属板の直立片３ａと水平片３ｂとか
らなつており、直立片３ａには、前述のように、
ネツト２が装着できるようになつている。図示し
た例では単に丸孔が設けられている。また、水平
片３ｂには、その下方部に前記直立片３ａから左
右等距離の位置に下向きの切欠き３ｃがそれぞれ
設けられている。

一方、左右両天板１１，１２の突き合わせ端部
１１ａ，１２ａ付近の側面部にはそれぞれ突起４
が植設されている。

突起４は、例えば第３図に示すように、上下二
重のツバ４ａ，４a₁，４a₂を有し、このツバ４ａ
間を前記連結部材３の水平片３ｂの板厚より僅か
に広く、且つ切欠き３ｃ幅より細径に形成した木
ネジからなつており（なお、下側のツバ４a₂は天
板１１，１２の側面部に埋め込まれる。）、このツ
バ４a₁，４a₂間に前記連結部材３の水平片３ｂに
設けた切欠き３ｃが挿嵌され、左右両天板１１，
１２は互に突き合わされた状態で連結され、ま
た、水平片３ｂと突起４のツバ４ａとの係合によ
つて垂直片３ａを垂直維持しネツト２が張られて
競技できる状態にセツトされることとなる。

第４図は、連結部材３の水平片３ｂに、切欠き
３ｃ，３c₁，３c₂，３c₃，３c₄を左右各２個づ
つ、計４個設けた例を示したものである。左右共
に内側の切欠き３c₂，３c₃を突起４に嵌め込んだ
場合には、第２図に示したと同様に、左右両天板
１１，１２が互に突き合わされた状態で連結され
るが、互に外側の切欠３c₁，３c₄を突起４に嵌め
込んだ場合には、第４図に示すように、左右両天
板１１，１２は互に従来よりも所要距離隔てて設
置され、その分相手との距離が離れ、試合（打合
い＝ラリー）が長く続けられることとなる。また
この場合、左右両天板１１，１２間に隙間Ａがで
きるが、球をこの隙間Ａから床上に落下させた方
が負けとするルールを加えれば、なおさら面白
い。

また、左天板１１の突起４を連結部材３におけ
る内側の切欠き３c₂に嵌め込み、一方右天板１２
の突起４を外側の切欠き３c₄に嵌め込んだ場合に
は、左天板１１の突き合わせ端部１１ａのすぐ真
上にネツト２が位置するが、右天板１２の突き合
わせ端部１２ａのすぐ真上にはネツト２がなく、
右天板１２側に隙間Ａができることとなり、ハン
デ戦ができて、これもまた面白い。

なお、第５図ａは、上述したように、天板１
１，１２間に隙間Ａが設けられた場合に、床上ま
で球が落下しないようにするための一実施例を示
したものであり、左右両天板１１，１２の両突き
合せ端部１１ａ，１２ａにおける下面部に、第５
図ｂに示す台形状の落球防止用ネツト５を着脱自
在に装着し、隙間Ａにはいつた球をこの落球防止
用ネツト５で受けて一側方へ転がり流して取り出
すようにしたものである。この場合のネツト５の
装着例としては、両突き合わせ端部１１ａ，１２
ａの下面部にそれぞれ所要個のフツクを設け、こ
れにネツト５の両側端を引つかけるようにすれば
着脱容易で便利である。

（考案の効果） 以上のように、この考案によれば、逆Ｔ字型の
連結部材の切欠きを、左右両天板の側面に設けた
突起に嵌め込むようにしたので、設置が簡単なば
かりではなく、左右両天板は互にずれることな
く、連結され、連結部材の上方からの嵌め込み操
作によつて連結・分離を行ない着脱容易にし、ま
た水平片と突起のツバとの係合により垂直片を垂
直に保持してネツトの張設し、例えば軽量小型の
簡易卓球台に実施して極めて有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの一実施例にによる天板連結装置を
実施した卓球台の部分斜視図、第２図は連結部材
の一実施例斜視図、第３図は突起の一実施例斜視
図、第４図は連結部材の他の実施例斜視図、第５
図ａ，ｂは落球防止装置の説明図及び落球防止用
ネツトの平面図である。 １１，１２……天板、１１ａ，１２ａ……突き
合わせ端部、２……ネツト、３……逆Ｔ字型の連
結部材、３ａ……直立片、３ｂ……水平片、３ｃ
……切欠き、４……突起、５……落球防止用ネツ
ト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 左右両天板１１，１２を互いに突きあわせ、該
   両突き合わせ端部１１ａ，１２ｂの上方部にネツ
   ト２を張つた状態で競技する卓球台において、 肉圧の金属板からなる逆Ｔ字形の連結部材３の
   直立片３ａより左右に延設する水平片３ｂに、前
   記直立片３ａより等距離の位置に下向きにそれぞ
   れ設けた切欠き３ｃを、 前記天板１１，１２の突き合わせ端部１１ａ，
   １２ｂの側面部にそれぞれ植設した二重のツバ４
   ａを有する突起４の該ツバ４ａ間に嵌合し、前記
   天板１１，１２を連結すると共に連結部材３の直
   立片３ａに前記ネツト２を装着するようにしたこ
   とを特徴とする卓球台の天板連結装置。